JPH01266054A - 作業用台車の移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば高速道路のインターチェンジのように
、弧状をなしかつ傾斜した経路を移動す□る移動架台式
クレーン等のような土木建設工事作業用台車の移動装置
に関する。

（従来の技術） 高速道路のインターチェンジの出入り道路を構築する場
合、支柱等の骨組みを構築した後、従来は大型クレーン
を利用して壁や路面を形成するための資材等の吊り込み
、吊り降ろしをしていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、大型クレーンは小まわりきかず、傾斜した構造
物に対して作業箇所にとって好適な位置をとることが困
難であり、かつ比較的小物である仕上げ部材等を吊るに
は不経済である。構築物上を移動させることか可能な移
動式クレーンを設置すれば、比較的容易に作業箇所に近
い位置をクレーンが占めることができる。

本発明は、このようなりレーン等の作業用台車の移動装
置として、弧状でかつ傾斜した移動経路であっても台車
を円滑に移動させることが可能であり、かつ構成が簡単
で安価なロープ式の移動装置を提供することを目的とす
る。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、この目的を達成するため、弧状をなしかつ傾
斜した移動経路上を移動する作業用台車の移動装置にお
いて、移動経路に沿って所定間隔を有して２本の移動台
車走行用レールを設置し、該２本のレール間に、移動経
路の長手方向に間隔を有しかつ弧状経路外周側に傾斜さ
せて設置した複数個の溝付きガイドローラからなるガイ
ドローラ列を２列備え、移動経路の上部と下部に移動台
車の安全ロープの両端を固定し、該安全ロープを前記２
列のガイドローラ列のうちの一方の列のガイドローラに
掛けると共に、前記一方の列のガイドローラに適宜間隔
を有して対向するように、移動台車の前後にそれぞれ１
個ずつ取付けた位置決め用ローラおよび引上げ用ローラ
に前記安全ロープを掛け回し、該安全ロープの移動台車
上の前後のローラ間の部分をロープ挟持機構を有する部
分に挿通し、移動経路の上部にウィンチを設置し、該ウ
ィンチのドラムに巻かれた巻上げロープを前記２列のガ
イドローラ列のうちの他方の列のガイドローラに掛け、
かつ移動台車に前記他方の列のガイドローラに間隔を持
たせて対向するように取付けた位置決め用ガイドローラ
と引上げ用ガイドローラに前記巻上げロープを掛け回し
て前記安全ロープの挟持機構の挟持解除手段に接続した
ことを特徴とする。

また、前記巻上げロープを、倍力装置を介して前記挟持
解除手段に接続することにより、傾斜角の小さい移動経
路においても、巻上げロープに加わる張力により安全ロ
ープの挟持を解除しつる。

（実施例） 第１図ないし第３図は本発明による作業用台車の移動装
置の一実施例を示す図であり、本例の移動経路１は、前
述のように、高速道路のインターチェンジを構成する弧
状の傾斜道路の骨格である場合について示しており、ま
た、作業用台車２上には旋回装置３を介してクレーン４
を設置した例について示している。移動経路１の傾斜θ
は一例として４度、曲率半径は一例として１６０ｍに設
定される。

移動経路ｌ上には、該移動経路ｌに沿って所定間隔を有
して２本の台車２走行用レール５．５を設置する０台車
２は４隅に走行用車輪６を有し、各車輪６はレール５の
曲率に合致した軸の向きにして取付けらえる。

移動経路ｌ上における２本のレール５．５間の部分に、
移動経路１の長手方向に間隔を有して、複数個のガイド
ローラ取付は台９を固定し、各ガイドローラ取付は台９
には、２個のガイドローラ７．８を弧状経路ｌの外周側
に傾斜させて取付ける。この構成により、弧状をなす移
動経路ｌの内側の複数個のガイドローラ７からなる列と
、外側の複数個ガイドローラ８からなる列、すなわち２
つのガイドローラ列を構成する。ガイドローラ７．８と
左右のレール５．５との間隔は全ガイドローラ７．８に
ついて一定である。

１０は台車２の巻上げロープ、１１は台車２の逸走を防
止する安全ロープであり、安全ロープ１１の両端を移動
経路ｌの上部と下部に設けた結合具１２．１３に結合し
、該安全ロープ１１を前記２列のガイドローラ列のうち
の一方の列のガイドローラ８に掛ける（第５図の２点鎖
線に示す）。

一方、巻上げロープｌＯは、移動経路ｌの上部に設置し
た電動ウィンチ１４のドラムに巻かれ、台車２より上部
のガイドローラ７に掛ける。

台車２の下面には、第３図に示すようにフレーム１５を
固定し、第４図ないし第６図に示すように、フレーム１
５の前部には、台車２がガイドローラ７．８上を通過す
るときに溝部が若干の間隔Ｈな介して対向するように傾
斜させて位置決めローラ１６，１７を取付けている。ま
た、これらの位置決め用ローラ１６，１７の後部にそれ
ぞれ隣接する箇所に引上げローラ１８，１９を取付けて
いる。また、フレーム１５の後部には、前記ガイドロー
ラ８に溝部が対向する位置決め用ローラ２０を取付け、
その前方に隣接する箇所に引上げ用ローラ２１を取付け
る。

安全ロープ１１は、フレーム１５の部分において、前部
の位置決め用ローラ１７と引りげ用ローラ１９に、安全
ロープ１１が位置決め用ローラ１７の溝の下面側に掛け
、かつ引上げ用ローラ１９の溝の上面側に掛け、後部の
引上げ用ローラ２１と位置決め用ローラ２０も同様にそ
れぞれ溝の上面、下面に掛ける。また、フレーム１５の
途中の部分は、第４図、第６図に示すように、テーパー
穴２２の部分を通している。

テーパー穴２２には、安全ロープ１１の挟持機構を構成
する楔２３が挿入されており、楔２３は、フレーム１５
にビン２４を中心として回動自在に取付けたリンク２６
の一端に連結し、該リンク２６とフレーム１５間には、
楔２３をテーパー穴２２に押込む力を付与する圧縮ばね
２７を介在させる。該リンク２６の先端は、一端をビン
２８を中心として回動自在に取付けたリンク２９のピン
２８寄りの部分に、ロット３０により連結し。

これによりリンク２６と２９が連動するようにしている
。該リンク２９は安全ロープ１１の挟持解除の手段とな
るもので、該リンク２９の先端には、巻上げロープ１０
の先端に結合したブラケット３１をビン３２により連結
している０巻上げロープｌＯは前記位置決め用ローラ１
６の溝の下面側と引上げ用ローラ１８の上面側に掛け回
している。

前記模２３．リンク２６．ロッド３０、リンク２９等か
らなるロープ挟持機構において、リンク２９に対するロ
ット３０の連結点をピン２８寄りとし、また、リンク２
６の枢着ビン２４の取付は個所を模２３寄りとすること
により、巻上げロープ１０に生じる張力よりも大きな引
張り力が楔２３に加わるようにして倍力装置を構成して
いる。

このように構成された移動装置において、台車２をレー
ル５，５上に設置した状態においては。

移動経路１が傾斜していることにより、台車２がレール
５，５に沿って下降しようとし、その下降力が巻上げロ
ープ１０に作用するため、巻上げロープｌＯに張力が発
生し、リンク２９に第４図の矢印ａに示す回動力が作用
し、これにより、楔２３は矢印すに示すようにテーパー
穴２２から若干抜き出されるので、安全ロープ１１はテ
ーパー穴２２の部分で拘束されない。

この状態で電動ウィンチ１４を作動させて巻上げロープ
ｌＯを巻取ると１台車２がレール５，５に沿って上がり
、台車２の前方の最も近いガイドローラ７．８にフレー
ム１５の前部に取付けた位置決め用ローラ１６，１７が
近接すると、巻上げロープ１０および安全ロープ１１が
第５図の実線および第６図に示すようにガイドローラ７
．８から離れ、ガイドローラ７．８をかわすことができ
る。さらに台車２を巻上げると、後部の位置決め用ロー
ラ２０がガイドローラ８上を移動し、さらに台車２が巻
上げられると、安全ロープ１１は、位置決め用ローラ２
０の作用により、さきほど越えたガイドローラ８に掛か
る。

台車２をレール５．５に沿って下げるときも同様に、引
上げ用ローラ１Ｂ、１９．２１の作用によりロープ１０
．１１をガイドローラ７．８から引上げてかわし、位置
決めロープ１６．１７の作用によりロープ１０．１１を
ガイドローラ７．８に掛ける。

もし巻上げロープｌＯが切断される等の理由により台車
２が逸走しようとすると１巻上げロープｌＯの張力が無
くなるため、リンク２６は圧縮ばね２７の力により、ビ
ン２４を中心として矢印すの反対方向に回動し、模２３
がテーパー穴２２内に押し込まれると共に、安全ロープ
１１と楔２３との摩擦により、楔２３がさらにテーパー
穴２２内に押し込まれ、安全ロープ１１がテーパー穴２
２の壁面とＪｌ！２３との間で強く挟持されるため、フ
レーム１５すなわち台車２が安全ロープ１１に固定され
、台車２の逸走が防止される。

また、本実施例においては、ロープ挟持機構に倍力装置
を備えたので、傾斜が緩い場合であっても、安全ロープ
１１を挟持状態から解除することが可能である。

なお、ロープ挟持機構は、前記のような楔２３を用いる
もののみでなく、カムを用いたもの等を用いることがで
きる。また、本発明は、クレーンを設置する台車のみで
なく、トラックが走行できない移動経路において運搬す
る搬送車として用いる場合など、種々の用途に用いるこ
とかできる。

また、本発明は弧状の移動経路が数段に構成されたもの
、すなわち螺旋状の移動経路にも適用できる。

（発明の効果） 請求項１の作業用台車の移動装置は、弧状をなしかつ傾
斜した移動経路においても、台車が移動経路に設置した
ガイドローラをかわしながら移動することができ、従っ
てロープ式の移動装置が構成できるため、比較的簡単な
構成で安価に装置を提供てきる。また１本発明をクレー
ンの台車に適用した場合には、移動経路に沿ってクレー
ンを移動させることができるため、大型クレーンが不要
となり、小まわりのきく小型のクレーンで経済的に工事
を行なうことができる。また、安全ロープの挟持する機
構により、台車の逸走が起きないようにしたので、安全
性の高い移動装置が実現される。

請求項２の作業用台車の移動装置は、安全ロープの挟持
機構に倍力装置を備えたので、緩やかな傾斜の移動経路
であっても、大きなロープ固定解除力が得られ、移動経
路の適用傾斜範囲を拡げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による作業用台車の移動装置の一実施例
を示す側面図、第２図は該実施例の平面図、第３図は第
２図のＡ−Ａ拡大断面図、第４図は該実施例の台車にお
けるロープ掛けを説明する平面図、第５図は該実施例に
おける移動経路側ガイドローラと台車側ローラとの相対
関係を示す正面図、第６図は第５図のＢ矢視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、弧状をなしかつ傾斜した移動経路上を移動する作業
   用台車の移動装置において、移動経路に沿って所定間隔
   を有して２本の移動台車走行用レールを設置し、該２本
   のレール間に、移動経路の長手方向に間隔を有しかつ弧
   状経路外周側に傾斜させて設置した複数個の溝付きガイ
   ドローラからなるガイドローラ列を２列備え、移動経路
   の上部と下部に移動台車の安全ロープの両端を固定し、
   該安全ロープを前記２列のガイドローラ列のうちの一方
   の列のガイドローラに掛けると共に、前記一方の列のガ
   イドローラに適宜間隔を有して対向するように、移動台
   車の前後にそれぞれ取付けた位置決め用ローラおよび引
   上げ用ローラに前記安全ロープを掛け回し、該安全ロー
   プの移動台車上の前後のローラ間の部分をロープ挟持機
   構を有する部分に挿通し、移動経路の上部にウインチを
   設置し、該ウインチのドラムに巻かれた巻上げロープを
   前記２列のガイドローラ列のうちの他方の列のガイドロ
   ーラに掛け、かつ移動台車に前記他方の列のガイドロー
   ラに間隔を持たせて対向するように取付けた位置決め用
   ガイドローラと引上げ用ガイドローラに前記巻上げロー
   プを掛け回して前記安全ロープの挟持機構の挟持解除手
   段に接続したことを特徴とする作業用移動台車の移動装
   置。 ２、前記巻上げロープを、倍力装置を介して前記挟持解
   除手段に接続したことを特徴とする請求項１記載の作業
   用移動台車の移動装置。