JPH01257941A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

放射線画像情報読取装置

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JPH01257941A
JPH01257941A JP63086981A JP8698188A JPH01257941A JP H01257941 A JPH01257941 A JP H01257941A JP 63086981 A JP63086981 A JP 63086981A JP 8698188 A JP8698188 A JP 8698188A JP H01257941 A JPH01257941 A JP H01257941A
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文生 島田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は固定的に配置された輝尽性蛍光体パネルへの
放射線画像の記録、該放射線画像の読取り及びノイズ消
去作動が繰り返し効率良く行えるようにした放射線画像
情報読取装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、放射線画像画像を得るためにX線写真法が用いら
れてきた。この方法は容易に被写体内部の透視画像が得
られ、特に、医療における診断分野において、極めて有
利な方法として多く用いられてきた。しかし、この方法
は人体中の各組織のX線透過率の差が小さく、また、X
線が被写体中で散乱されるために、得られる画像のコン
トラストが小さいこと、X線が人体にとって有害である
こと、ラチチュードが狭く盪影条件が厳しいこと等の欠
点があった。これらの欠点を補うために感度が高くラチ
チュードの広いX線検出器を用いてX線画像を電気信号
に変換し、画像処理をすることによって人体に対する影
響が少なく、なおかつ高画質の画像を得る方法が探求さ
れてきた。
このような放射線写真法の一例として、被写体を透過し
た放射線をある種の蛍光体に吸収蓄積させ、しかる後、
該蛍光体をある種のエネルギーで励起し、蓄積している
放射線エネルギーを輝尽発光せしめ、これを検出して画
像化する方法が考えられている。具体的方法として、例
えば米国特許第3,859,527号及び特開昭55−
12144号には蛍光体として輝尽性蛍光体を用い、励
起エネルギーとして可視光線及び赤外線から選ばれる電
磁放射線を用いる放射線画像変換方法がある。しかして
、この放射線画像変換方法は支持体上に輝尽性蛍光体層
を形成した放射線画像変換パネルを用い、この放射線画
像変換パネルの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射
線を吸収させて放射線の強弱に対応した放射線エネルギ
ーを蓄積させた後、この輝尽性蛍光体層を輝尽励起光で
走査することによって蓄積された放射線エネルギーを光
の信号として取り出し、この光の強弱によって画像を得
るものである。この最終的な画像はハードコピーとして
再生してもよいし、CRT等の受像管上に再生してもよ
い。
ここで輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パネルと
は、輝尽性蛍光体層を有する板状(パネル状)、ドラム
状あるいは柔軟性のあるフィルム状をなすもの等種々の
形態のものを総称(以下輝尽性蛍光体パネルという。)
している。
このような放射線画像変換方法では輝尽性蛍光体パネル
の輝尽性蛍光体層に一旦蓄積された放射線エネルギーは
、通常の読取りの際の輝尽励起光によって全てが放出さ
れることはなく、放射線エネルギーが残像(ノイズ)と
して残る。従って、この輝尽性蛍光体パネルを繰り返し
使用するには蓄積された放射線エネルギーを全て放出さ
せること、即ち、ノイズが障害とならない程度まで有効
に消去することが必要である。
米国特許3,859,527号には読取り後に輝尽性蛍
光体パネルにノイズが残っていなければ繰り返し使用で
きること、また、ノイズが残存している場合には光等の
照射または加熱によってノイズを消去するノイズ消去手
段(例えば消去ランプ)を設け、これにより変換パネル
を初期状態に戻し再使用できることが示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来のものは輝尽性蛍光体パネルに沿っ
て往復移動できる移動体に搭載した励起読取手段が輝尽
性蛍光体パネルを走査しながら移動し、該輝尽性蛍光体
パネルに記録された画像情報を読取り、しかる後、移動
体を初期位置に戻すと消去手段(消去ランプ)が作動(
一定時間点灯する)して輝尽性蛍光体パネルに残るノイ
ズを消去するようにしていた。従って、1回の記録、読
取り及びノイズ消去にかかる処理時間が長くなった。
これに対して、移動体に励起読取手段と共に消去ランプ
を一体的に搭載し、励起読取手段で画像読取りを行いな
がらその読取り完了部分を消去ランプで順次消去して行
くように再動作を並行的に行えば、処理時間の短縮を図
ることができるが、このようにすると輝尽性蛍光体パネ
ルの光ビーム走査面に対応配列した光ファイバーの集光
体に消去ランプの光が入射して読取信号に大きなノイズ
を発生させ、読取画像の画質低下を起こすという問題が
あったばかりでなく、読取りと消去を並行的に行うため
に、読取り或いは消去の何れがの時間に時間的制約を受
けてしまい、適正な読取り或いは消去が出来なくなった
。例えば比較的速い読取りの副走査時間内に消去を行う
には輝尽性蛍光体パネルに高強度の消去光を与える必要
があり、これは大型で大容量の消去光源及びその駆動機
構を必要とするし、上記読取信号へのノイズレベルの増
大にもなった。
さらにまた、上記何れの消去方法にあっても消去終了か
ら次回の撮影(記録)までの間隔が長い場合には輝尽性
蛍光体パネルが他の放射線源からの放射線エネルギーを
蓄積し、次回の撮影像にノイズとなるようなカブリを起
こすというような問題があった。
この発明は上記の問題点を解消するためのもので、逼影
(記録)及び読取り時にノイズの進入を無くし、しかも
、繰り返し使用できる時間(いわゆるサイクルタイム)
の短縮化を図ることのできる放射線画像情?1)1読取
装置を提供することを目的としている。
C問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この発明は固定的に配置さ
れ、かつ、放射線画像を記録できる輝尽性蛍光体パネル
と、該輝尽性蛍光体パネルに沿って往復運動を行う移動
体とを備え、該移動体上にその往路及び復路で前記蛍光
体パネルに記録された放射線画像を読取る励起読取手段
を搭載するとともに、該移動体の初期位置及び折返位置
で作動するノイズ消去手段を設置し、これにより、移動
体の往路及び復路で放射線画像の読取りを行い、折返点
と初期位置でノイズの消去を行うことができるようにし
、移動体の往路と復路毎に記録、読取り及び消去作動が
繰り返し効率良く行えるようにしたものである。
前記「輝尽性蛍光体」とは、最初の光もしくは高エネル
ギー放射線が照射された後に、先約、熱的、機械的、化
学的または電気的等の刺激(輝尽励起)により、最初の
光もしくは高エネルギー放射線の照射量に対応した輝尽
発光を示す蛍光体を言うが、実用的な面から好ましくは
500nm以上の輝尽励起光によって輝尽発光を示す蛍
光体である。
この発明の輝尽性蛍光体パネルに用いられる輝尽性蛍光
体としては、例えば、特開昭48−80487号に記載
されているBa5O,: Ax  (但し、Aはay。
Tb  及びTmのうち少なくとも1種であり、Xは0
.001≦x<1モル%である。)で表される蛍光体、
特開昭48−80488号記載のMgSO4;^X(但
し、AはHo或いはDyのうち何れかであり、0.00
1≦x<1モル%である。)で表される蛍光体、特開昭
48−80489号に記載されている5rSO,、:八
X(但し、AはDV 、 Tb  及びTmのうち少な
くとも1種であり、Xは0.001≦x<1モル%であ
る。)で表される蛍光体、特開昭51−29889号に
記載されているNazSOa 、 CaSO4及びBa
SO4等にMn。
oy  及びTbのうち少なくとも1種を添加した蛍光
体、特開昭52−30487号に記載されているBeO
+しtF + MgSO4及びCaF を等の蛍光体、
特開昭53−39277号に記載されているLiJ40
7 : Cu、 Ag等の蛍光体、特開昭54−478
83号に記載されているLizO・(Bz(h)x  
;  Cu(但し、Xは’l<x≦3)、及びLitO
・(Bz(h)x : Cu 、 Ag (但し、Xは
2〈X≦3)等の蛍光体、米国特許第3.859.52
7号に記載されているSrS : Ce、Sms Sr
S : Eu、S+++ 。
La1OzS : Eu、S1)及び(Zn+Cd )
S : Mn、X (但し、Xはハロゲン)で表される
蛍光体が挙げられる。また、特開昭55−12142号
に記載されているZnS :Cu、 Pb  蛍光体、
一般式がBa(l  x Aj!tO,: tau(但
し、0.8 <x≦10)で表されるアルミン酸バリウ
ム蛍光体、及び一般式がMIO−xSiO□、:A(但
し、MlはMg、 Ca、 Sr、 Zn、 Cd又は
Baであり、AはCe、 Tb、 Eu、 Tm、 P
b、 Tl、 Bi及びMnのうち少なくとも1種であ
り、Xは0.5≦X 〈2.5である。)で表されるア
ルカリ土類金属珪酸塩系蛍光体が挙げられる。また、−
a式が(Ba、 −x −yMg x Cay ) F
に: eEu”(但し、XはBr及びC2の中の少なく
とも1つであり、x、y及びeはそれぞれO<x+y≦
0.6゜xy#Q及び10−6≦e≦5X10−”なる
条件を満たす数である。)で表されるアルカリ土類弗化
ハロゲン化物蛍光体、特開昭55−12144号に記載
されている一般式が LnOX :  xA (但し、LnはLa、 Y、 Gd  及びLuの少な
くとも1つを、Xは(J及び/又はOrを、A 4.t
 Ce及び/又はTbを、×はO<X<0.1を満足す
る数を表す。)で表される蛍光体、特開昭55−121
45号に記載されている一般式が (Ba+  −XMIX)FX  :  yA(但し、
1はMg+ Ca、 Sr、 Zn及びCdのうちの少
なくとも1つを、Xは(J、Br  及びIのうち少な
くとも1つを、AはEu、 Tb、 Cel Tm+ 
oy。
Pr+ Ho、 Nd、 Yb及びErのうちの少なく
とも1つを、X及びyは0≦X≦0.6及び0≦y≦0
.2なる条件を満たす数を表す、)で表される蛍光体、
特開昭55−84389号に記載されている一般式がB
aFX : xCe+ VA (但し、Xは(:1.B
r  及びIのうち少なくとも1つ、AはIn、 Tl
、 Gd+ Ss  及びZrのうちの少なくとも1つ
であり、X及びyはそれぞれQ<x≦2 X 10−’
  及びQ<y≦5XIO−”である。)で表される蛍
光体、特開昭55−160078号に記載されている一
般式がM”  F)lxA  :   yLn(但し、
MlはMg+ Ca、 Ba、 Sr、 Zn及びCd
のうちの少なくとも1種、AはBed、 MgO+ C
aO,SrO。
Bad、 ZnO,AItzOi、 YzO1+ La
zy、、 InzOi、 510g+Ti0g、 Zr
0z、 Ge0z、 5nOz+ NbzOs+ Ta
xes及びThatのうちの少なくとも1種、LnはE
u、Tb、 Ce、Tm+Dy+ Pr+ Ho+ N
d+ Yb+ Er、 Sm  及びGdのうちの少な
くとも1種であり、XはCj!、Br及びIのうちの少
なくとも1種であり、X及びyはそれぞれ5X10−’
≦X≦0.5  及び Q<y≦0.2なる条件を満た
す数である。)で表される希土類元素付活2価金属フル
オロハライド蛍光体、一般式がZnS : A 、 C
dS : A 、  (Zn、 Cd)S : A、 
x及びCds: A、X(但し、AはCu、 Ag、^
U又はMnであり、Xはハロゲンである。)で表される
蛍光体、特開昭57−148285号に記載されている
下記いずれかの一般式 %式% : (式中、門及びNはそれぞれMg、 Ca、 Sr、 
Ba、Zn及びCdのうちの少なくとも1種、XはF、
C7!。
Br及びIのうちの少なくとも1種、AはEu、 Tb
Ce、 Tm、 D5’+ Pr、 )to、 Nd、
 Yb、 Er、 Sb、TA’、 Mn及びSnのう
ちの少なくとも1種を表す。また、X及びyは0.<x
≦6.0≦y51なる条件を満たす数である。)で表さ
れる蛍光体、下記いずれかの一般式 %式% (式中、ReはLa+ Gd、 Y、 Luのうち少な
くとも1種、Aはアルカリ土類金属、 Ba、 Sr、
 Caのうち少なくとも1種、X及びX′はF、C1,
Brのうち少なくとも1種を表す。また、X及びyはl
Xl0−’< x < 3 xlO−’、1 xlO−
’< y < l xlQ−’なる条件を満たす数であ
り、n/mは1 xlQ−3< n/m  <7X10
−’  なる条件を満たす、)で表される蛍光体、及び
下記一般式 %式%: (但し、MlはLt+ Na+ KI Rb及びCsか
ら選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属であり、Ml
はBe、 Mg+ Ca、 Sr、 Ba、 Zn+ 
Cd+ Cu及びNiがら選ばれる少なくとも1種の二
価金属である。MlはSc、 Y、 La、 Ce、 
Pr、 Nd、 Pm、 5LI1. Eu、 Gd、
Tb。
oY、 Ho、 Er+ Tm、 yd、 Lu、  
AN  、Ga及びInから選ばれる少なくとも一種の
三価金属である。X。
X′及びX“はF、 C1,Br  及び■から選ばれ
る少なくとも1種のハロゲンである。AはEu、 Tb
Ce、 Tm、 Dy、 Pr+ Ho、 Nd、 Y
b、 Er、 Gd、 Lu、 5III。
V、 T1. Na、 Ag、 Cu及びMgから選ば
れる少なくとも1種の金属である。
また、aは、0≦a< 0.5  の範囲の数値であり
、bはO≦b<Q、5の範囲の数値であり、Cは0 <
 c <0.2の範囲の数値である。)で表されるアル
カリハライド蛍光体等が挙げられる。特にアルカリハラ
イド蛍光体は、蒸着、スパッタリング等の方法で輝尽性
蛍光体層を形成させ易く好ましい。
しかし、輝尽性蛍光体パネルに用いられる輝尽性蛍光体
は、前述の蛍光体に限られるものではなく、放射線を照
射した後、輝尽励起光を照射した場合に輝尽発光を示す
蛍光体であればいかなる蛍光体であってもよい。また、
輝尽性蛍光体パネルは前述の輝尽性蛍光体の少なくとも
一種類を含む一つ若しくは二つ以上の輝尽性蛍光体層か
らなる輝尽性蛍光体層群であってもよい。また、それぞ
れの輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体は同一であ
ってもよいが異なっていてもよい。
輝尽性蛍光体パネルに用いられる支持体としては、各種
の高分子材料、ガラス、金属等が用いられ、セルロース
アセテートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポ
リイミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカー
ボネイトフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニ
ウムシート、鉄シート、銅シート等の金属シート或いは
該金属酸化物の被覆層を有する金属シートが好ましい。
これら支持体の表面は滑面であってもよいし、輝尽性蛍
光体層との接着性を向上させる目的でマット面としても
よい。
これらの支持体は輝尽性蛍光体板との接着性を向上させ
る目的で輝尽性蛍光体板が設けられる面に下引層を設け
てもよい。支持体層厚は用いる支持体の材質等によって
異なるが、−船釣には80μm〜2000μmであり、
取扱い上の点からさらに好ましくは80μm〜1000
μmである。
〔実施例〕
次に、この発明を添付図面に示す実施例に基づいて説明
する。
第1図は胸部X線撮影に適用した場合の構成図であり、
■は装置本体で、該装置本体1は放射線画像を記録でき
る輝尽性蛍光体パネル2を固定的に配置するとともに、
該輝尽性蛍光体パネル2の背面に沿って往復運動(上下
動)を行う移動体3を備えている。輝尽性蛍光体パネル
2はX線発生源(図示せず)からの放射vA(矢印で示
す)が被写体Mを透過して照射されることで該被写体M
の放射線画像を潜像として記録する。
前記移動体3上にはその往路(下降時)及び復路(上昇
時)で前記輝尽性蛍光体パネル2に記録された放射線画
像を読取る励起読取手段30が搭載されている。この励
起読取手段30は輝尽励起光源(図示せず)からの光ビ
ームを走査ビームとして扇形状に振る回転多面鏡等の偏
向器4、該走査ビームのピントを調整するfθレンズ等
の集光レンズ5、反射ミラー6.7.8及び半透鏡9を
備える。しかして、半透鏡9を透過した光ビームは輝尽
性蛍光体パネル2の励起光となる一方、半透鏡9で一部
分離された光ビームは集光レンズ10等を通して受光素
子1)に取込まれ、走査ビームに同期した読取信号処理
に供される。
前記輝尽励起光源としては可視領域及び又は赤外領域に
バンドスペクトル分布をもった光を放射する光源の他、
He−Neレーザ(633nm) 、YAGレーザ(1
064ns+)、YAGレーザの第二高調波(532n
m)、ルビーレーザ(694r+a+) 、Ar” レ
ーザ、半導体レーザ等の単一波長の光を放射する光源が
使用されるが、特に、レーザを用いる場合は高い輝尽励
起エネルギーを得ることができる。
12は集光体で、該集光体12は輝尽性蛍光体パネル2
が励起される走査ビームの照射位置に面して平行に配列
された光フアイバー集光端12’を有し、該走査ビーム
で励起された輝尽性蛍光体パネル2から発する輝尽発光
を受光する。この集光体12から導入された光は輝尽発
光波長領域に通過帯域を持つフィルタ等を経て光検出器
13の光電面に入射され、この入射した光量に比例した
電流信号として光検出器13から取出される。この電気
信号はコンピューター等を制御中枢部とする画像情報処
理装置(図示せず)によってデジタル信号による処理が
される。
14は前記移動体の初期位置及び折返位置で作動するノ
イズ消去手段で、該消去手段14は本体1の背側内側面
に前記輝尽性蛍光体パネル2とほぼ平行に対向して複数
個の消去ランプ14a−・−・を設けてなる。この消去
ランプ14a−・は輝尽性蛍光体パネル2の背面をほぼ
全面照射できる間隔で配列し、その背面側には反射フー
ド14bが設けられ、輝尽性蛍光体パネル2側への反射
効率が高められている。即ち、大面積の輝尽性蛍光体パ
ネル2のノイズを1度に消去できるようにし、消去時間
を短縮するためである。
この場合のノイズ消去光の光量は輝尽性蛍光体パネルの
種類、用いる輝尽励起光及び要求されるノイズレベル等
によって異なるが、1001 ux、sec以上であり
、多くても50万1uχ、3eC未満の光量である。好
ましくは30001 ux、sec〜45万1ux、s
ecの範囲である。即ち、100 It ux、sec
以下の消去光量だと消去が不充分でノイズレベルが高く
、逆に、50万I!ux、sec以上であると光量が充
分過ぎてエネルギーが無駄であり、装置が大きくなって
しまい経済的に不利である。
前記消去ランプ14 a −とじてはタングステンラン
プ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯ランプ、
LEDアレイ等が挙げられる。これらのうち、ハロゲン
ランプと蛍光灯ランプは消費電力に対して低消費電力で
効果的にノイズ消去を行うことができ好ましい。また、
蛍光灯ランプは発熱が少なくこの点からも好ましい。特
に、蛍光灯ランプとしてスリット状透明部を有するアパ
ーチャ型蛍光灯ランプはさらに低電力で高輝度でありよ
り好ましいと言える。
前記蛍光灯ランプに用いられる蛍光体としてはYzOt
S  :  Eu蛍光体、(Sr、 Mg):+(Po
4)z : Sn蛍光体、3.5Mg0  ・0.5M
gFz HGeO2: Mn  蛍光体、YzOz :
 Eu蛍光体、YVO4: Eu蛍光体及びY!0!S
: Eu+ Pe、0.蛍光体等が挙げられる。また、
2種類以上の蛍光体を混合して用いてもよい。
なお、消去ランプ14a−・・として蛍光灯ランプのよ
うに放射線に対して発光するランプを使用するときには
消火時以外はシャッタ等の遮光手段を設け、撮影時など
の放射線による消去ランプの発光が輝尽性蛍光体パネル
2を照射しないようにされる。この場合、遮光手段を鉛
ガラスとするときにはその可動手段は不要となる。
また、消去ランプ14a−・−は励起読取手段30によ
る読取り後、移動体3が折返位置や初期位置に至ったと
きに点灯し、ノイズ消去を行うが、撮影から読取りまで
の期間を除いて原則として常時点灯制御され、輝尽性蛍
光体パネル2の消去動作を継続して行う。
第2図は撮影(記録)と読取りとノイズ消去の1サイク
ル制御を示すタイムチャートである。励起読取手段30
を搭載した移動体3は撮影時には上位の初期位置に停止
している。X線による撮影操作が行われ、その↑層形信
号を移動体3の駆動部が受領すると(時刻t、)、移動
体3は下降を開始し、その移動速度が安定したとき(時
刻tz)に励起光源、偏向器4及び光検出器13等が読
取りに必要な時間T□だけオン制御され、読取り作動を
行わせる。この読取制御が終了したとき(時刻t、)に
消去ランプ14a・−が点灯制御され、輝尽性蛍光体パ
ネル2に残る残像(ノイズ)の消去が開始される。斯く
して移動体3が下降点(折返点)に至り、次の撮影の撮
影信号を移動体3の駆動部が受領する(時刻t4)まで
の間、点灯し続ける。
しかして、移動体3が撮影信号を受領して上昇を開始し
、その移動速度が安定(時刻t、)したときに、再度、
励起光源、偏向器4及び光検出器13等が読取りに必要
な時間T0だけオン制御され、読取り作動が行われる。
そして該読取制御が終了(時刻ta)すると、消去ラン
プ14 a−−が点灯制御され、移動体3が初期位置に
戻る。
このようにして、撮影を連続的に行う場合には消去ラン
プ14 a−は次回の撮影即ち撮影信号が与えられるま
で点灯し続ける。従って、読取りと消去は時間的に完全
に分離され、消去ランプの光が読取信号のノイズとして
進入することがなくなるし、読取時間と消去時間が互い
に独立的に設定できるため、読取りと消去をそれぞれに
適正な移動速度に設定できる。
さらに、励起読取手段3oは移動体3の往路及び復路の
両方で読取りができるので、これまでよりサイクルタイ
ムの向上が期待できる。しがも消去ランプ14a・−・
−は撮影と読取りまでの期間を除いて常時点灯消去動作
になるため消去ランプを少量、軽量のものでも比較的速
い消去時間で充分に消去でき、従って、励起読取手段3
0の小型、軽量化に寄与できる。
なお、消去ランプ14a−は本体1の背面内側面に設け
る場合を示したが、本体上部や下部或いは両側部の何れ
でも輝尽性蛍光体パネル2を照射できる位置であればよ
い。
また、実施例では励起読取手段30を搭載した移動体3
は上下方向にのみ移動させる場合を示したが、水平方向
或いは斜め方向に移動させる方式の装置に適用できるこ
と勿論である。
〔発明の効果〕
以上の如(、この発明は固定的に配置され、かつ、放射
線画像を記録できる輝尽性蛍光体パネルと、該輝尽性蛍
光体パネルに沿って往復運動を行う移動体とを備え、該
移動体上にその往路及び復路で前記蛍光体パネルに記録
された放射線画像を読取る励起読取手段を搭載するとと
もに、該移動体の初期位置及び折返位置で作動するノイ
ズ消去手段を設置したことを特徴としているから、移動
体の往路及び復路で放射線画像の読取りを行い、折返点
と初期位置でノイズの消去を行うことができ、移動体の
往路と復路毎に記録、読取り及び消去作動が繰り返し効
率良く行える。また、読取り時にノイズの進入がなく、
しかも、繰り返し使用できる時間(いわゆるサイクルタ
イム)の短縮化が図れるなど、各種の優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す装置の概略図、第2
図は撮影、読取り及び消去の制御タイムチャートである
。 1−装置本体 2〜・・輝尽性蛍光体パネル 3−・−移動体 14・・〜ノイズ消去手段 14a−・−消去ランプ 3〇−励起読取手段 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固定的に配置され、かつ、放射線画像を記録でき
    る輝尽性蛍光体パネルと、該輝尽性蛍光体パネルに沿っ
    て往復運動を行う移動体とを備え、該移動体上にその往
    路及び復路で前記蛍光体パネルに記録された放射線画像
    を読取る励起読取手段を搭載するとともに、該移動体の
    初期位置及び折返位置で作動するノイズ消去手段を設置
    したことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  2. (2)前記ノイズ消去手段が、移動体の移動領域を挟ん
    で輝尽性蛍光体パネルに対向設置されている特許請求の
    範囲第1項記載の放射線画像情報読取装置。
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