JP2652031B2 - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

放射線画像情報読取装置

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JP2652031B2 JP63086981A JP8698188A JP2652031B2 JP 2652031 B2 JP2652031 B2 JP 2652031B2 JP 63086981 A JP63086981 A JP 63086981A JP 8698188 A JP8698188 A JP 8698188A JP 2652031 B2 JP2652031 B2 JP 2652031B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は固定的に配置された輝尽性蛍光体パネルへ
の放射線画像の記録、該放射線画像の読取り及びノイズ
消去作動が繰り返し効率良く行えるようにした放射線画
像情報読取装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、放射線画像画像を得るためにX線写真法が用い
られてきた。この方法は容易に被写体内部の透視画像が
得られ、特に、医療における診断分野において、極めて
有利な方法として多く用いられてきた。しかし、この方
法は人体中の各組織のX線透過率の差が小さく、また、
X線が被写体中で散乱されるために、得られる画像のコ
ントラストが小さいこと、X線が人体にとって有害であ
ること、ラチチュードが狭く撮影条件が厳しいこと等の
欠点があった。これらの欠点を補うために感度が高くラ
チチュードの広いX線検出器を用いてX線画像を電気信
号に変換し、画像処理をすることによって人体に対する
影響が少なく、なおかつ高画質の画像を得る方法が探求
されてきた。
このような放射線写真法の一例として、被写体を透過
した放射線をある種の蛍光体に吸収蓄積させ、しかる
後、該蛍光体をある種のエネルギーで励起し、蓄積して
いる放射線エネルギーを輝尽発光せしめ、これを検出し
て画像化する方法が考えられている。具体的方法とし
て、例えば米国特許第3,859,527号及び特開昭55−12144
号には蛍光体として輝尽性蛍光体を用い、励起エネルギ
ーとして可視光線及び赤外線から選ばれる電磁放射線を
用いる放射線画像変換方法がある。しかして、この放射
線画像変換方法は支持体上に輝尽性蛍光体層を形成した
放射線画像変換パネルを用い、この放射線画像変換パネ
ルの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線を吸収さ
せて放射線の強弱に対応した放射線エネルギーを蓄積さ
せた後、この輝尽性蛍光体層を輝尽励起光で走査するこ
とによって蓄積された放射線エネルギーを光の信号とし
て取り出し、この光の強弱によって画像を得るものであ
る。この最終的な画像はハードコピーとして再生しても
よいし,CRT等の受像管上に再生してもよい。
ここで輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パネル
とは、輝尽性蛍光体層を有する板状(パネル状)、ドラ
ム状あるいは柔軟性のあるフィルム状のなすもの等種々
の形態のものを総称(以下輝尽性蛍光体パネル。)して
いる。
このような放射線画像変換方法では輝尽性蛍光体パネ
ルの輝尽性蛍光体層に一旦蓄積された放射線エネルギー
は、通常の読取りの際の輝尽励起光によって全てが放出
されることはなく、放射線エネルギーが残像(ノイズ)
として残る。従って、この輝尽性蛍光体パネルを繰り返
し使用するには蓄積された放射線エネルギーを全て放出
させること、即ち、ノイズが障害とならない程度まで有
効に消去することが必要である。
米国特許3,859,527号には読取り後に輝尽性蛍光体パ
ネルにノイズが残っていなければ繰り返し使用できるこ
と、また、ノイズが残存している場合には光等の照射ま
たは加熱によってノイズを消去するノイズ消去手段(例
えば消去ランプ)を設け、これにより変換パネルを初期
状態に戻し再使用できることが示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来のものは輝尽性蛍光体パネルに沿
って往復移動できる移動体に搭載した励起読取手段が輝
尽性蛍光体パネルを走査しながら移動し、該輝尽性蛍光
体パネルに記録された画像情報を読取り、しかる後、移
動体を初期位置に戻すと消去手段(消去ランプ)が作動
(一定時間点灯する)して輝尽性蛍光体パネルに残るノ
イズを消去するようにしていた。従って、1回の記録、
読取り及びノイズ消去にかかる処理時間が長くなった。
これに対して、移動体に励起読取手段と共に消去ラン
プを一体的に搭載し、励起読取手段で画像読取りを行い
ながらその読取り完了部分を消去ランプで順次消去して
行くように両動作を並行的に行えば、処理時間の短縮を
図ることができるが、このようにすると輝尽性蛍光体パ
ネルの光ビーム走査面に対向配列した光ファイバーの集
光体に消去ランプの光が入射して読取信号に大きなノイ
ズを発生させ、読取画像の画質低下を起こすという問題
があったばかりでなく、読取りと消去を並行的に行うた
めに、読取り或いは消去の何れかの時間に時間的制約を
受けてしまい、適正な読取り或いは消去が出来なくなっ
た。例えば比較的速い読取りの副走査時間内に消去を行
うには輝尽性蛍光体パネルに高強度の消去光を与える必
要があり、これは大型で大容量の消去光源及びその駆動
機構を必要とするし、上記読取信号へのノイズレベルの
増大にもなった。
さらにまた、上記何れの消去方法にあっても消去終了
から次回の撮影(記録)までの間隔が長い場合には輝尽
性蛍光体パネルが他の放射線源からの放射線エネルギー
を蓄積し、次回の撮影像にノイズとなるようなカブリを
起こすというような問題があった。
この発明は上記の問題点を解消するためのもので、撮
影(記録)及び読取り時にノイズの進入を無くし、しか
も、繰り返し使用できる時間(いわゆるサイクルタイ
ム)の短縮化を図ることのできる放射線画像情報読取装
置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明は輝尽性蛍光体
層を有し放射線画像情報を蓄積記録する放射線画像変換
パネルに対して励起光を走査し、該走査の方向である主
走査方向とは略直交する方向である副走査方向に前記放
射線画像変換パネルに対して相対的に往復移動する励起
手段と、前記放射線画像変換パネルを前記励起光で走査
することにより放出される輝尽発光光を検出することに
より放射線画像情報を読み取り、前記副走査方向に前記
放射線画像変換パネルに対して相対的に往復移動する画
像読取手段と、前記放射線画像情報の読取後に残存する
放射線エネルギーを消去する消去手段とを有する放射線
画像情報読取装置において、前記励起手段及び前記読取
手段は、往復移動の往路及び復路で作動し、前記消去手
段は、前記励起手段及び前記読取手段の往復移動の初期
位置付近及び折返位置付近で作動するように構成したこ
とにより、励起手段及び読取手段の往路及び放射線画像
の読み取りを行うことができるとともに、折返位置と初
期位置でノイズの消去を行うことができ、励起手段及び
読取手段の往路毎と復路毎に記録、読み取り及び消去作
動が繰り返し効率良く行えるようにしたものである。
前記「輝尽性蛍光体」とは、最初の光もしくは高エネ
ルギー放射線が照射された後に、光的、熱的、機械的、
化学的または電気的等の刺激(輝尽励起)により、最初
の光もしくは高エネルギー放射線の照射量に対応した輝
尽発光を示す蛍光体を言うが、実用的な面から好ましく
は500nm以上の輝尽励起光によって輝尽発光を示す蛍光
体である。
この発明の輝尽性蛍光体パネルに用いられる輝尽性蛍
光体としては、例えば、特開昭48−80487号に記載され
ている。BaSO4:Ax(但し、AはDy,Tb及びTmのうち少な
くとも1種であり、xは0.001≦x<1モル%であ
る。)で表される蛍光体、特開昭48−80488号記載のMgS
O4:Ax(但し、AはHo或いはDyのうち何れかであり、0.0
01≦x<1モル%である。)で表される蛍光体、特開昭
48−80489号記載されているSrSO4:Ax(但し、AはDy,Tb
及びTmのうち少なくとも1種であり、xは0.001≦x<
1モル%である。)で表される蛍光体、特開昭51−2988
9号に記載されているNa2SO4,CaSO4及びBaSO4等にMn,Dy
及びTbのうち少なくとも1種を添加した蛍光体、特開昭
52−30487号に記載されているBeO,LiF,MgSO4及びCaF2
の蛍光体、特開昭53−39277号に記載されているLi2B
4O7:Cu,Ag等の蛍光体、特開昭54−47883号に記載されて
いるLi2O・(B2O2)x:Cu(但し、xは2<x≦3)、及
びLi2O・(B2O2)x:Cu,Ag(但し、xは2<x≦3)等
の蛍光体、米国特許第3,859,527号に記載されているSr
S:Ce,Sm:Eu,Sm、La2O2S:Eu,Sm及び(Zn,Cd)S:Mn,x(但
し,xはハロゲン)で表される蛍光体が挙げられる。ま
た、特開昭55−12142号に記載されているZnS:Cu,Pd蛍光
体、一般式がBaO・xAl2O3:Eu(但し、0.8<x≦10)で
表されるアルミン酸バリウム蛍光体、及び一般式がM II
O・xSiO3:A(但し、M IIはMg,Ca,Sr,Zn,Cd又はBaであ
り、AはCe,Tb,Eu,Tm,Pb,Tl,Bi及びMnのうち少なくとも
1種であり、xは0.5≦x<2.5である。)で表されるア
ルカリ土類金属珪酸塩系蛍光体挙げられる。また、一般
式が (Ba1−x−yMgxCay)FX:eEu2+ (但し、XはBr及びClの中の少なくとも1つであり、x,
y及びeはそれぞれ0<x+y≦0.6,xy≠及び10-60≦e
≦5×10-2なる条件を満たす数である)。で表されるア
ルカリ土類弗化ハロゲン化物蛍光体、特開昭55−12144
号に記載されている一般式が LnOX:xA (但し、LnはLa,Y,Gd及びLnの少なくとも1つを、XはC
l及び/又はBrを、AはCe及び/又はTbを、xは0<x
<0.1を満足する数を表す。)で表される蛍光体、特開
昭55−12145号に記載されている一般式が (Ba1−xMIIx)FX:yA (但し、M IIはMg,Ca,Sr,Zn及びCdのうちの少なくとも
1つを、XはCl,Br,及びIのうち少なくとも1つを、A
はEu,Tb,Ce,Tm,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb及びErのうちの少なくと
も1つを、x及びyは0≦x≦0.6及び0≦y≦0.2なる
条件を満たす数を表す。)で表される蛍光体、特開昭55
−84389号に記載されている一般式がBaFX:xCe,yA(但
し、XはCl,Br及びIのうち少なくとも1つ、AはIn,T
l,Gd,Sm及びZrのうちの少なくと1つであり、x及びy
はそれぞれ0<x≦2×10-1及び0<y≦5×10-2であ
る。)で表される蛍光体、特開昭55−160078号に記載さ
れている一般式が M IIFX・xA:yLn (但し、M IIはMg,Ca,Sr,Zn及びCdのうちの少なくとも
1種、AはBeO,MgO,CaO,SrO,BaO,ZnO,Al2O3,Y2O3,La
2O3,In2O3,SiO2,TiO2,ZrO2,GeO2,SnO2,Nb2O5,Ta2O5及び
ThO2のうちの少なくとも1種、LnはEu,Tb,Ce,Tm,Dy,Pr,
Nd,Yb,Er,Sm及びGdのうちの少なくとも1種であり、X
はCl,Br及びIのうちの少なくとも1種であり、x及び
yはそれぞれ5×10-5≦x≦0.5及び0<y≦0.2なる条
件を満たす数である。)で表される希土類元素付活2価
金属フルオロハライド蛍光体、一般式がZnS:A,CdS:A,
(Zn,Cd)S:A,x及びCds:A,X(但し、AはCu,Ag,Au又はM
nであり、Xはハロゲンである。)で表される蛍光体、
特開昭57−148285号に記載されている下記いずれかの一
般式 xM3(PO4・NX2:yA M3(PO42:yA (式中、M及びNはそれぞれMg,Ca,Sr,Ba,Zn及びCdのう
ちの少なくとも1種、XはF,Cl,Br及びIのうちの少な
くとも1種、AはEu,Tb,Ce,Tm,Dy,Pr,Nd,Yb,Er,Sb,Tl,M
n及びSnのうちの少なくとも1種を表す。また、x及び
yは0<x≦6、0≦y≦1なる条件を満たす数であ
る。)で表される蛍光体、下記いずれかの一般式 nReX3・mAX′2:xEu nReX3・mAX′2:xEu,ySm (式中、ReはLa,Gd,Y,Luのうち少なくとも1種、Aはア
ルカリ土類金属,Ba,Sr,Caのうち少なくとも1種、X及
びX′はF,Cl,Brのうち少なくとも1種を表す。また、
x及びyは1×10-4<x<3×10-1、1×10-4<y<1
×10-1なる条件を満たす数であり、n/mは1×10-3<n/m
<7×10-1なる条件を満たす。)で表される蛍光体、及
び下記一般式 M IX・aM IIX′・bM IIIx″3:cA (但し、M IはLi,Na,K,Rb及びCsから選ばれる少なくと
も1種のアルカリ金属であり、M IIはBe,Mg,Ca,Sr,Zn,C
d,Cu及びNiから選ばれる少なくとも1種の二価金属であ
る。MIIIはSc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yd,Lu,Al,Ga及びInから選ばれる少なくとも1種の
三価金属である。X,X′及びX″はF,Cl,Br及びIから選
ばれる少なくとも1種のハロゲンである。AはEu,Tb,C
e,Tm,Dy,Pr,Nd,Yb,Er,Gd,Lu,Sm,Y,Tl,Na,Ag,Cu及びMgか
ら選ばれた少なくとも1種の金属である。
また、aは0≦a<0.5の範囲の数値であり、bは0
≦b≦0.5の範囲の数値であり、cは0<c<0.2の範囲
の数値である。)で表されるアルカリハライド蛍光体等
が挙げられる。特にアルカリハライド蛍光体は、蒸着、
スパッタリング等の方法で輝尽性蛍光体層を形成させ易
く好ましい。
しかし、輝尽性蛍光体パネルに用いられる輝尽性蛍光
体は、前述の蛍光体に限られるものではなく、放射線を
照射した後、輝尽励起光を照射した場合に輝尽発光を示
す蛍光体であればいかなる蛍光体であってもよい。ま
た、輝尽性蛍光体パネルは前述の輝尽性蛍光体の少なく
とも一種類を含む一つ若しくは二つ以上の輝尽性蛍光体
層からなる輝尽性蛍光体層群であってもよい。また、そ
れぞれの輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体は同一
であってもよいが異なってもよい。
輝尽性蛍光体パネルに用いられる支持体としては、各
種の高分子材料、ガラス、金属等が用いられ、セルロー
スアセテートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、
ポリイミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカ
ーボネイトフィルム等のプラスチックフィルム、アルミ
ニウムシート、鉄シート、銅シート等の金属シート或い
は該金属酸化物の被覆層を有する金属シートが好まし
い。これら支持体の表面は滑面であってもよいし、輝尽
性蛍光体層との接着性を向上させる目的でマット面とし
てもよい。
これらの支持体は輝尽性蛍光体板との接着性を向上さ
せる目的で輝尽性蛍光体板が設けられる面に下引層を設
けてもよい。支持体層厚は用いる支持体の材質等によっ
て異なるが、一般的には80μm〜2000μmであり、取扱
い上の点からさらに好ましくは80μm〜100μmであ
る。
〔実施例〕
次に、この発明を添付図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第1図は胸部X線撮影に適用した場合の構成図であ
り、1は装置本体で、該装置本体1は放射線画像を記録
できる輝尽性蛍光体パネル2を固定的に配置するととも
に、該輝尽性蛍光体パネル2の背面に沿って往復運動
(上下動)を行う移動体3を備えている。輝尽性蛍光体
パネル2はX線発生源(図示せず)からの放射線(矢印
で示す)が被写体Mを透過して照射されることで該被写
体Mの放射線画像を潜像として記録する。
前記移動体3上にはその往路(下降時)及び復路(上
昇路)で前記輝尽性蛍光体パネル2に記録された放射線
画像を読取る励起読取手段30が搭載されている。この励
起読取手段30は輝尽励起光源(図示せず)からの光ビー
ムを走査ビームとして扇形状に振る回転多面鏡等の偏向
器4、該走査ビームのピントを調整するfθレンズ等の
集光レンズ5、反射ミラー6,7,8及び半透鏡9を備え
る。しかして、半透鏡9を透過した光ビームは輝尽性蛍
光体パネル2の励起光となる。一方、半透鏡9で一部分
離された光ビームは集光レンズ10等を通して受光素子11
に取込まれ、走査ビームに同期した読取信号処理に共さ
れる。
前記輝尽励起光源としては可視領域及び又は赤外領域
にバンドスペクトル分布をもった光を放射する光源の
他、He−Neレーザ(633nm)、YAGレーザ(1064nm)、YA
Gレーザの第二高周波(532nm)、ルビーレーザ(694n
m)、Ar+レーザ、半導体レーザ等の単一波長の光を放射
する光源が使用されるが、特に、レーザを用いる場合は
高い輝尽励起エネルギーを得ることができる。
12は集光体で、該集光体12は輝尽性蛍光体パネル2が
励起される走査ビームの照射位置に面して平行に配列さ
れた光ファイバー集光端12′を有し、該走査ビームで励
起された輝尽性蛍光体パネル2から発する輝尽発光を受
光する。この集光体12から導入された光は輝尽発光波長
領域に通過帯域を持つフィルタ等を経て光検出器13の光
電面に入射され、この入射した光量に比例した電流信号
として光検出器13から取出される。この電気信号はコン
ピューター等を制御中枢部とする画像情報処理装置(図
示せず)によってデジタル信号による処理がされる。
14は前記移動体の初期位置及び折返位置で作動するノ
イズ消去手段で、該消去手段14は本体1の背側内側面に
前記輝尽性蛍光体パネル2とほぼ平行に対向して復数個
の消去ランプ14a……を設けてなる。この消去ランプ14a
……は輝尽性蛍光体パネル2の背面をほぼ全面照射でき
る間隔で配列し、その背面側には反射フード14bが設け
られ、輝尽性蛍光体パネル2側への反射効率が高められ
ている。即ち、大面積の輝尽性蛍光体パネル2のノイズ
を1度に消去できるようにし、消去時間を短縮するため
である。
この場合のノイズ消去光の光量は輝尽性蛍光体パネル
の種類、用いる輝尽励起光及び要求されるノイズレベル
等によって異なるが、100lux.sec以上であり、多くても
50万lux.sec未満の光量である。好ましくは3000lux.sec
〜45万lux.secの範囲である。即ち、100lux.sec以下の
消去光量だと消去が不十分でノイズレベルが高く、逆
に、50万lux.sec以上であると光量が充分過ぎてエネル
ギーが無駄であり、装置が大きくなってしまい経済的に
不利である。
前記消去ランプ14a……としてはタングステンラン
プ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯ランプ、
LEDアレイ等が挙げられる。これらのうち、ハロゲンラ
ンプと蛍光灯ランプは消費電力に対して低消費電力で効
果的にノイズ消去を行うことができ好ましい。また、蛍
光灯ランプは発熱が少なくこの点からも好ましい。特
に、蛍光灯ランプとしてスリット状透明部を有するアパ
ーチャ型蛍光灯ランプはさらに低電力で高輝度でありよ
り好ましいと言える。
前記蛍光灯ランプに用いられる蛍光体としてはY2O3S:
Eu蛍光体(Sr,Mg)(Po42:Sn蛍光体、3.5MgO・0.5M
gF2・GeO2:Mn蛍光体、Y2O3S:Eu蛍光体、YVO4:Eu蛍光体
及びY2O3S:Eu+Fe2O3蛍光体等が挙げられる。また、2
種類以上の蛍光体を混合して用いてもよい。
なお、消去ランプ14a……として蛍光灯ランプのよう
に放射線に対して発光するランプを使用するときには消
去時以外はシャッタ等の遮光手段を設け、撮影時などの
放射線による消去ランプの発光が輝尽性蛍光体パネル2
を照射しないようにされる。この場合、遮光手段を鉛ガ
ラスとするときにはその可動手段を不要となる。
また、消去ランプ14a……は励起読取手段30による読
取り後、移動体3が折返位置や初期位置に至ったときに
点灯し、ノイズ消去を行うが、撮影から読取りまでの期
間を除いて原則として常時点灯制御され、輝尽性蛍光体
パネル2の消去動作を継続して行う。
第2図は撮影(記録)と読取りとノイズ消去の1サイ
クル制御を示すタイムチャートである。励起読取手段30
を搭載した移動体3は撮影時には上位の初期位置に停止
している。X線による撮影操作が行われ、その撮影信号
を移動体3の駆動部が受領すると(時刻t1)、移動体3
は下降を開始し、その移動速度が安定したとき(時刻
t2)に励起光源、偏向器4及び光検出器13等が読取りに
必要な時間TR1だけオン制御され、読取り作動を行わせ
る。この読取制御が終了したとき(時刻t3)に消去ラン
プ14a……が点灯制御され、輝尽性蛍光体パネル2に残
る残像(ノイズ)の消去が開始される。斯くして移動体
3が下降点(折返点)に至り、次の撮影の撮影信号を移
動体3の駆動部が受領する(時刻t4)までの間、点灯し
続ける。
しかして、移動体3が撮影信号を受領して上昇を開始
し、その移動速度が安定(時刻t5)したときに、再度、
励起光源、偏向器4及び光検出器13が読取りに必要な時
間TR2だけオン制御され、読取り作動が行われる。そし
て該読取制御が終了(時刻t6)すると、消去ランプ14a
……が点灯制御され、移動体3が初期位置に戻る。
このようにして、撮影を連続的に行う場合には消去ラ
ンプ14a……は次回の撮影即ち撮影信号が与えられるま
で点灯し続ける。従って、読取りと消去は時間的に完全
に分離され、消去ランプの光が読取信号のノイズとして
進入することがなくなるし、読取時間と消去時間が互い
に独立的に設定できるため、読取りと消去をそれぞれに
適正な移動速度に設定できる。
さらに、励起読取手段30は移動体3の往路及び復路の
両方で読取りができるので、これまでよりサイクルタイ
ムの向上が期待できる。しかも消去ランプ14a……は撮
影と読取りまでの期間を除いて常時点灯消去動作になる
ため消去ランプを少量、軽量のものでも比較的速い消去
時間で充分に消去でき、従って、励起読取手段30の小
型、軽量化に寄与できる。
なお、消去ランプ14a……は本体1の背面内側面に設
ける場合を示したが、本体上部や下部或いは両側部の何
れでも輝尽性蛍光体パネル2を照射できる位置であれば
よい。
また、実施例では励起読取手段30を搭載した移動体3
は上下方向にのみ移動させる場合を示したが、水平方向
或いは斜め方向に移動させる方式の装置に適用できるこ
と勿論である。
〔発明の効果〕
以上の如く、この発明は励起手段及び読取手段の往路
及び復路で放射線画像の読取りを行うことができるよう
にするとともに、折返位置と初期位置でノイズの消去を
行うことができるようにし、励起手段及び読取手段の往
路毎と復路毎に記録、読取り及び消去作動が繰り返し効
率良く行える。また、読取り時にノイズの進入がなく、
しかも、繰り返し使用できる時間(いわゆるサイクルタ
イム)の短縮化が図れるなど、各種の優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す装置の概略図、第2
図は撮影、読取り及び消去の制御タイムチャートであ
る。 1……装置本体 2……輝尽性蛍光体パネル 3……移動体 14……ノイズ消去手段 14a……消去ランプ 30……励起読取手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝尽性蛍光体層を有し放射線画像情報を蓄
    積記録する放射線画像変換パネルに対して励起光を走査
    し、該走査の方向である主走査方向とは略直交する方向
    である副走査方向に前記放射線画像変換パネルに対して
    相対的に往復移動する励起手段と、 前記放射線画像変換パネルを前記励起光で走査すること
    により放出される輝尽発光光を検出することにより放射
    線画像情報を読み取り、前記副走査方向に前記放射線画
    像変換パネルに対して相対的に往復移動する画像読取手
    段と、 前記放射線画像情報の読取後に残存する放射線エネルギ
    ーを消去する消去手段とを有する放射線画像情報読取装
    置において、 前記励起手段及び前記読取手段は、往復移動の往路及び
    復路で作動し、前記消去手段は、前記励起手段及び前記
    読取手段の往復移動の初期位置付近及び折返位置付近で
    作動することを特徴とする放射線画像情報読取装置。
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