JP2913404B2 - 放射線画像情報読取装置及び放射線画像情報読取方法 - Google Patents

放射線画像情報読取装置及び放射線画像情報読取方法

Info

Publication number
JP2913404B2
JP2913404B2 JP63159964A JP15996488A JP2913404B2 JP 2913404 B2 JP2913404 B2 JP 2913404B2 JP 63159964 A JP63159964 A JP 63159964A JP 15996488 A JP15996488 A JP 15996488A JP 2913404 B2 JP2913404 B2 JP 2913404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation image
conversion panel
radiation
image conversion
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63159964A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH028831A (ja
Inventor
幸二 網谷
正明 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP63159964A priority Critical patent/JP2913404B2/ja
Publication of JPH028831A publication Critical patent/JPH028831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2913404B2 publication Critical patent/JP2913404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、放射線画像を記憶できる放射線画像変換
パネルを用いた放射線画像情報読取装置及び放射線画像
情報読取方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、放射線画像を得るためにX線写真法が用いられ
てきた。この方法は容易に被写体内部の透視画像が得ら
れ、特に、医療における診断分野で極めて有利な方法と
して多く用いられてきた。しかし、この方法は人体中の
各組織のX線透過率の差が小さく、また、X線が被写体
中で散乱されるために、得られる画像のコントラストが
小さいこと、X線が人体にとって有害であること、ラチ
チュードが狭く撮影条件が厳しいこと等の欠点があっ
た。これらの欠点を補うために感度が高くラチチュード
の広いX線検出器を用いてX線画像を電気信号に変換
し、画像処理をすることによって人体に対する影響が少
なく、かつ高画質の画像を得る方法が探求されてきた。
このような放射線写真法の一例として、被写体を透過
した放射線をある種の蛍光体に吸収蓄積させ、しかる
後、該蛍光体をある種のエネルギーで励起し、蓄積して
いる放射線エネルギーを輝尽発光せしめ、これを検出し
て画像化する方法が考えられている。具体的方法とし
て、例えば米国特許第3,859,527号及び特開昭55−12144
号には蛍光体として輝尽性蛍光体を用い、励起エネルギ
ーとして可視光線及び赤外線から選ばれる電磁放射線を
用いる放射線画像変換方法がある。
しかして、この放射線画像変換方法は支持体上に輝尽
性蛍光体層を形成した放射線画像変換パネルを用い、こ
の放射線画像変換パネルの輝尽性蛍光体層に被写体を透
過した放射線を吸収させて放射線の強弱に対応した放射
線エネルギーを蓄積させた後、この輝尽性蛍光体層を輝
尽励起光で走査することによって蓄積された放射線エネ
ルギーを光の信号として取り出し、この光の強弱によっ
て画像を得るものである。この最終的な画像はハードコ
ピーとして再生してもよいし,CRT等の受像管上に再生し
てもよい。
ここで輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パネル
とは輝尽性蛍光体層を有する板状(パネル状)、ドラム
状或いはフィルム状のもの等種々の形態のものを総称し
ている。
このような放射線画像変換方法では輝尽性蛍光体パネ
ルの輝尽性蛍光体層に一旦蓄積された放射線エネルギー
は、通常の読取りの際の輝尽励起光によって全てが放出
されることはなく、放射線エネルギーが残像として残
る。従って、この輝尽性蛍光体パネルを繰り返し使用す
るには蓄積された放射線エネルギーを全て放出させるこ
と、即ち、残像が障害とならない程度まで有効に消去す
ることが必要である。米国特許3,859,527号には読取り
後に輝尽性蛍光体パネルに残像が残っていなければ繰り
返し使用できること、残像がある場合にはこれを光の照
射又は加熱によって消去することにより変換パネルを初
期状態に戻し再使用できることが示されている。
従来、放射線画像変換パネルを固定し、読取装置を
移動式にした放射線画像情報読取装置の残像消去手段と
して、(a)光源を放射線画像変換パネルの面から所定
距離を隔てて対峙させ、該光源を読取後に点灯してパネ
ル全体を一度に露光するようにしたもの、(b)移動式
の読取装置に光源を搭載し、読取った部分を即露光する
ようにしたもの、(c)移動式の読取装置に搭載した光
源を、往路で読取った後の残像を、復路で点灯して露光
するようにしたものなどがあった。
また、読取装置を固定し、放射線画像変換パネルを
移動式にした放射線画像情報読取装置では読取領域を外
れた部分に光源を設け、読取後のパネルを光源設置部ま
で移動させて露光するようにしたものがあった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら。上記−(a)は光源を放射線画像変
換パネルの面から所定距離を隔てて配置しなければなら
ず、光源及び放射線画像変換パネルを含む放射線画像情
報読取装置全体が大型化した。また、−(b)は読取
時に消去光源の光が受光され、ノイズとなった。−
(c)及びは繰り返し使用するときに時間が掛かり過
ぎた。
この発明は、上記の問題点を解消するためのもので、
小型化と、繰り返し使用において時間の短縮化を図るこ
とのできるようにした放射線画像情報読取装置及び放射
線画像情報読取方法を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、輝尽性蛍光体層を有し放射線エネルギーを
蓄積記録する放射線画像変換パネルに励起光を照射する
ための励起光源と、前記励起光を照射することにより得
られる輝尽発光光を検出して電気信号に変換する読取手
段と、前記放射線画像変換パネルに残存する放射線エネ
ルギーを消去する残像消去手段とを有する放射線画像情
報読取装置において、前記残像消去手段の光源を、前記
放射線画像変換パネルの端面側に設け、該光源からの光
を輝尽性蛍光体層に伝導させる光伝導体を前記放射線画
像変換パネルの励起光入射面側に設けたことを特徴とす
る放射線画像情報読取装置、および輝尽性蛍光体層を有
する放射線画像変換パネルに励起光を照射して前記放射
線画像変換パネルに蓄積記録された放射線エネルギーを
励起し、得られる輝尽発光光を検出して放射線画像情報
を読み取り、前記読み取りの終了した前記放射線画像変
換パネルに消去光を照射して前記放射線画像変換パネル
に残存する放射線エネルギーを消去する放射線画像情報
読取方法において、前記放射線画像変換パネルの前記励
起光入射面側に設けられた光伝導体に、前記放射線画像
変換パネルの端面側から前記消去光を入射させて、前記
放射線画像変換パネルに残存する放射線エネルギーを消
去することを特徴とする放射線画像情報読取方法により
上記目的を達成する。
前記「輝尽性蛍光体」とは、最初の光もしくは高エネ
ルギー放射線が照射された後に、光的、熱的、機械的、
化学的又は電気的等の刺激(輝尽励起)により、最初の
光若しくは高エネルギー放射線の照射量に対応した輝尽
発光を示す蛍光体を言うが、実用的な面から好ましくは
500nm以上の輝尽励起光によって輝尽発光を示す蛍光体
である。この発明の放射線画像変換パネルに用いられる
輝尽性蛍光体としては、例えば、特開昭48−80487号に
記載されている。BaSO4:Axで表される蛍光体、特開昭48
−80488号記載のMgSO4:Axで表される蛍光体、特開昭48
−80489号に記載されているSrSO4:Axで表される蛍光
体、特開昭51−29889号に記載されている。Na2SO4,CaSO
4及びBaSO4等にMn,Dy及びTbのうち少なくとも1種を添
加した蛍光体、特開昭52−30487号に記載されているBe
O,LiF,MgSO4及びCaF2等の蛍光体、特開昭53−39277号に
記載されているLi2B4O7:Cu,Agの蛍光体、特開昭54−478
83号に記載されているLi2O・(B2O2)x:Cu及びLi2O・
(B2O2)x:Cu,Ag等の蛍光体、米国特許第3,859,527号に
記載されているSrS:Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、La2O2S:Eu,Sm及
び(Zn,Cd)S:Mn,xで表される蛍光体が挙げられる。ま
た、特開昭55−12142号に記載されているZnS:Cu,Pb蛍光
体、一般式がBaO・xAl2O3:Euで表されるアルミン酸バリ
ウム蛍光体、及び、一般式がMIIO・xSiO2:Aで表される
アルカリ土類金属珪酸塩系蛍光体が挙げられる。
また、特開昭55−12143号に記載されている一般式が
(Ba1−x−yMg x Cay)FX:Eu2+で表されるアルカリ土
類弗化ハロゲン化物蛍光体、特開昭55−12144号に記載
されている一般式がLnOX:xAで表される蛍光体、特開昭5
5−12145号に記載されている一般式が(Ba1−xMIIx)F
X:yAで表される蛍光体、特開昭55−84389号に記載され
ている一般式がBaFX:xCe,yAで表される蛍光体、特開昭5
5−160078号に記載されている一般式がMIIFx・xA:yLnで
表される希土類元素付活2価金属フルオロハライド蛍光
体、一般式がZnS:ACdS:A、(Zn,Cd)S:A,X及びCds:A,X
で表される蛍光体、特開昭59−38278号に記載されてい
る下記いずれかの一般式 xM3(PO4・NX2:yA M3(PO42:yA で表される蛍光体、特開昭59−155487号に記載されてい
る下記いずれかの一般式 nReX3・mAX′2:xEu nReX3・mAX′2:xEu,ySm で表される蛍光体、特開昭61−72087号に記載されてい
る下記一般式 MIX・aMIIX′・bMIIIX″3:cA で表されるアルカリハライド蛍光体、及び特開昭61−22
8400号に記載されている一般式MIX:xBiで表されるビス
マス賦活アルカリハライド蛍光体等が挙げられる。
特に、アルカリハライド蛍光体は、蒸着、スパッタリ
ング等の方法で輝尽性蛍光体層を形成させ易く好まし
い。
しかし、この発明の放射線画像変換パネルに用いられ
る輝尽性蛍光体は、前述の蛍光体に限られるものではな
く、放射線を照射した後、輝尽励起光を照射した場合に
輝尽発光を示す蛍光体であればいかなる蛍光体であって
もよい。また、放射線画像変換パネルは、前述の輝尽性
蛍光体の少なくとも一種類を含む一つ若しくは二つ以上
の輝尽性蛍光体層からなる輝尽性蛍光体層群であっても
よい。また、それぞれの輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽
性蛍光体は同一であってもよいが異なっていてもよい。
なお、この発明の放射線画像情報読取装置における残
像消去方法は、放射線画像変換パネルの端面側からパネ
ル面に向けて光照射を行い、パネル面全体の残像消去を
同時に行おうとするものであるから、パネル面上での単
位面積当りの光照射強度を大きくするものはやや困難で
ある。従って、この発明の残存消去方法には少ない光量
で有効に残像が消去される輝尽性蛍光体からなる放射線
画像変換パネルの方が適しており、その点で特開昭61−
72087号に記載されているようなアルカリハライド蛍光
体が特に適している。
前記放射線画像変換パネルに用いられる支持体として
は、各種の高分子材料、セラミック材料、ガラス、金属
等が用いられる。特に、情報記憶材料としての取り扱い
上は可撓性材料がよい。例えば、セルロースアセテート
フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフ
ィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネイトフ
ィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウムシー
ト、鉄シート、銅シート等の金属シート或いは該金属酸
化物の被覆層を有する金属シートが好ましい。これら支
持体の表面は滑面であってもよいし、輝尽性蛍光体層と
の接着性を向上させる目的でマット面としてもよい。
これらの支持体は輝尽性蛍光体板との接着性を向上さ
せる目的で輝尽性蛍光体板が設けられる面に下引層を設
けてもよい。支持体層厚は用いる支持体の材質等によっ
て異なるが、一般的には80μm〜2000μmであり、取扱
い上の点からさらに好ましくは80μm〜1000μmであ
る。
輝尽性蛍光体パネルに用いられる保護層としては、透
光性が良くシート状に形成できるものを用いることがで
きる。例えば石英、硼珪酸ガラス、化学的強化ガラスな
どの板ガラスや結晶化ガラス(ガラスセラミックス)
板、或いはPET,OPP,ポリ塩化ビニルなどの有機高分子が
挙げられる。
保護層として板ガラスや結晶化ガラス板を用いた場合
には保護層表面が耐摩擦損傷性にすぐれており特に好ま
しい。
〔実施例〕
次に、この発明を添付図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第1図は胸部X線撮影に適用した場合の構成図の一例
であり、図において、1は装置本体で、該装置本体1は
放射線画像を記録できる放射線画像変換パネル2を固定
的に配置するとともに、該放射線画像変換パネル2の背
面には上下方向に往復運動を行う移動体3を備えられて
いる。
前記放射線画像変換パネル2はX線発生源(図示せ
ず)からの放射線(矢印で示す)Rが被写体Mを透過し
て照射されることで該被写体Mの放射線画像を潜像とし
て記録する。
前記移動体3上にはその往路(下降時)及び復路(上
昇時)で前記放射線画像変換パネル2に記録された放射
線画像を読取る励起読取手段30が搭載されている。この
励起読取手段30は輝尽励起光源(図示せず)からの光ビ
ームを走査ビームとして扇形状に振る回転多面鏡等の偏
向器4、該走査ビームのピントを調整するfθレンズ等
の集光レンズ5、反射ミラー6,7,8及び半透鏡9を備え
る。
しかして、半透鏡9を透過した光ビームは放射線画像
変換パネル2の励起光となる一方、半透鏡9で一部分離
された光ビームは集光レンズ10等を通して受光素子11に
取込まれ、走査ビームに同期した読取信号処理に供され
る。
前記輝尽励起光源としては可視領域及び又は赤外領域
にバンドスペクトル分布をもった光を放射する光源の
他、He−Neレーザ(633nm)、YAGレーザ(1064nm)、YA
Gレーザの第二高調波(532nm)、ルビーレーザ(694n
m)、Ar+レーザ、半導体レーザ等の単一波長の光を放
射する光源が使用されるが、特に、レーザを用いる場合
は高い輝尽励起エネルギーを得ることができるので好ま
しい。
12は集光体で、該集光体12は放射線画像変換パネル2
が励起される走査ビームの照射位置に面して平行に配さ
れた光ファイバー集光端12′を有し、該走査ビームで励
起された輝尽性蛍光体パネル2から発する輝尽発光を受
光する。この集光体12から導入された光は輝尽発光波長
領域に通過帯域を持つフィルタ等を経て光検出器13の光
電面に入射され、この入射した光量に比例した電流信号
として光検出器13から取出される。この電気信号はコン
ピューター等を制御中枢部とする画像情報処理装置(図
示せず)によってデジタル信号による処理がされる。
14は前記放射線画像変換パネル2の端面側からパネル
面に向けて光照射できる残像消去手段であり、放射線画
像変換パネル2の端面側に設けた光源14aと、光伝導体1
4bとを備える。この残像消去手段14は前記励起読取手段
30による読取り後、移動体3が折返位置や初期位置に至
ったときに作動する。即ち、光源14aを点灯してその光
を光伝導体14bを通してパネル全面に照射し、残像の消
去を行う。この光伝導体14bとしては、例えば、第2図
の如く放射線画像変換パネル2の放射線Rの照射側と反
対側に、透明アクリル板やガラス板等の透明板状体15を
添付する。この透明板状体15の外面に一定の波長の輝尽
励起光を通す金属膜や誘電多層膜等の膜15′を形成させ
れば消去光を効率よくパネル面に導くことができるので
好ましい。
第3図(a),(b)に示したものは、放射線画像変
換パネルをガラス等の透明板状体で封止した例である。
支持体2′上に、輝尽性蛍光体層2を取り囲んで透明体
からなるスペーサ17を設け、その上に光伝導体である透
明板状体15を載置した。スペーサ17と支持体2′、スペ
ーサ17と透明板状体15の間は接着剤17′で封着した。
前記透明板状体15は保護層としての働きも兼ねさせる
ことができる。また、特に図示していないが、透明板状
体15の外面に、一定の波長の輝尽励起光を通す金属膜や
誘電多層膜を形成させれば消去光を効率よくパネル面に
導くことができるのでより好ましい。さらに、光伝導体
14bとして第4図示の如く、放射線画像変換パネル2に
沿って上下動する移動体3の上下部にジャバラ状或いは
ブラインド状の折畳み自在なミラー群18,18′を設け、
移動体3が同図(a)の如く下降すると上ミラー群18が
パネル前に展開され、上部に設けた光源14aが点灯して
パネル2を全面を露光するとともに、移動体3が同図
(b)の如く上昇すると下ミラー群18′がパネル前に展
開され、下部光源14aが点灯してパネル2の全面を露光
できるように構成してもよい。
前記光源14aの光量は放射線画像変換パネルの種類、
用いる輝尽励起光及び要求される残像のレベル或いは用
いる光伝導体14b等によって異なるが、100lux.sec以
上、500万lux.sec未満の光量、好ましくは3000lux.sec
〜50万lux.secがよい。即ち、100lux.sec以下の消去光
量だと消去が不充分で、逆に500万lux.sec以上であると
光量がエネルギーが無駄であり、装置が大きくなってし
まい経済的に不利である。
また、光源14aとしては、タングステンランプ、ハロ
ゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯ランプ及びLEDア
レイ等が挙げられる。これらのうち蛍光灯ランプは消費
電力に対して高い精度を有しているために低消費電力で
効果的にノイズ消去を行うことができ好ましい。また、
蛍光灯ランプは発熱が少なくこの点からも好ましい。特
に、蛍光灯ランプとしてスリット状透明部を有するアパ
ーチャ型蛍光灯ランプはさらに低電力で高輝度でありよ
り好ましいと言える。
前記蛍光灯ランプに用いられる蛍光体としてはY2O3S:
Eu蛍光体、(Sr,Mg)(Po42:Sn蛍光体、3.5MgO・0.
5MgF2・GeO2:Mn蛍光体、Y2O3:Eu蛍光体、YVO4:Eu蛍光体
及びY2O2S:Eu+Fe2O3蛍光体等が挙げられる。また、2
種類以上の蛍光体を混合して用いてもよい。
第5図は撮影(記録)と読取りと残像消去の1サイク
ル制御を示すタイムチャートである。励起読取手段30を
搭載した移動体3は撮影時には上位に停止している状態
で、X線による撮影操作が行われ、その撮影信号を移動
体3の駆動部が受領すると(時刻T1)、移動体3は下降
を開始し、その移動速度が安定したとき(時刻t2)に、
励起光源、偏向器4及び光検出器13等が読取りに必要な
時間TR1だけオン制御され、読取り作動を行わせる。読
取制御が終了したとき(時刻t3)に光源14aが点灯制御
され、輝尽性蛍光体パネル2に残る残像の消去が開始さ
れる。斯くして移動体3が下降点に至り、次の撮影の撮
影信号を受領する(時刻t4)までの間、点灯し続ける。
しかして、移動体3が撮影信号を受領して上昇を開始
し、その移動速度が安定(時刻t5)したときに、再度、
励起光源、偏向器4及び光検出器13等が読取りに必要な
時間TR2だけオン制御され、読取り作動が行われる。そ
して該読取制御が終了(時刻t6)すると、光源14aが点
灯制御され、移動体3が初期位置に戻る。
このようにして、撮影を連続的に行う場合には光源14
は次回の撮影即ち撮影信号が与えられるまで点灯し続け
る。これにより読取りと消去は時間的に完全に分離さ
れ、光源の光が読取信号のノイズとして進入することが
なくなるし、読取時間と消去時間が互いに独立的に設定
できるため、読取りと消去をそれぞれに適正な移動速度
に設定できる。
なお、実施例では励起読取手段30を搭載した移動体3
は上下方向にのみ移動させる場合を示したが、水平方向
或いは斜め方向に移動させる方式の装置に適用できるこ
とは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、装置を小型化したばかりではなく、
消去光を輝尽性蛍光体層に伝導させる光伝導体を放射線
画像変換パネルの励起光入射面側に設けたことにより、
消去効率を向上させることができる。
また、前記放射線画像変換パネルの励起光入射面側に
非有り伝導体が設けられているので、励起光を反射させ
るための光反射層を放射線照射側に設けるような設計を
行うことができるなど、パネルの設計の自由度を増すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す装置の概略図、第2
図及び第3図は放射線画像変換パネルと光源との関係を
示す部分断面図、第4図は他の消去手段を示す概略図、
第5図は撮影、読取及び消去の制御タイムチャートであ
る。 1……装置本体 2……放射線画像変換パネル 3……移動体 14……残像消去手段 14a……光源 14b……光伝導体 15……透明板状体 17……スペーサ 18,18′……上下ミラー群 30……励起読取手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−259540(JP,A) 特開 昭62−247345(JP,A) 特開 昭62−119537(JP,A) 特開 昭61−86744(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝尽性蛍光体層を有し放射線エネルギーを
    蓄積記録する放射線画像変換パネルに励起光を照射する
    ための励起光源と、前記励起光を照射することにより得
    られる輝尽発光光を検出して電気信号に変換する読取手
    段と、前記放射線画像変換パネルに残存する放射線エネ
    ルギーを消去する残像消去手段とを有する放射線画像情
    報読取装置において、 前記残像消去手段の光源を、前記放射線画像変換パネル
    の端面側に設け、該光源からの光を輝尽性蛍光体層に伝
    導させる光伝導体を前記放射線画像変換パネルの励起光
    入射面側に設けたことを特徴とする放射線画像情報読取
    装置。
  2. 【請求項2】輝尽性蛍光体層を有する放射線画像変換パ
    ネルに励起光を照射して前記放射線画像変換パネルに蓄
    積記録された放射線エネルギーを励起し、得られる輝尽
    発光光を検出して放射線画像情報を読み取り、前記読み
    取りの終了した前記放射線画像変換パネルに消去光を照
    射して前記放射線画像変換パネルに残存する放射線エネ
    ルギーを消去する放射線画像情報読取方法において、 前記放射線画像変換パネルの前記励起光入射面側に設け
    られた光伝導体に、前記放射線画像変換パネルの端面側
    から前記消去光を入射させて、前記放射線画像変換パネ
    ルに残存する放射線エネルギーを消去することを特徴と
    する放射線画像情報読取方法。
JP63159964A 1988-06-28 1988-06-28 放射線画像情報読取装置及び放射線画像情報読取方法 Expired - Fee Related JP2913404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63159964A JP2913404B2 (ja) 1988-06-28 1988-06-28 放射線画像情報読取装置及び放射線画像情報読取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63159964A JP2913404B2 (ja) 1988-06-28 1988-06-28 放射線画像情報読取装置及び放射線画像情報読取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH028831A JPH028831A (ja) 1990-01-12
JP2913404B2 true JP2913404B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=15705018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63159964A Expired - Fee Related JP2913404B2 (ja) 1988-06-28 1988-06-28 放射線画像情報読取装置及び放射線画像情報読取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2913404B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5151376A (en) * 1990-05-31 1992-09-29 Sgs-Thomson Microelectronics, Inc. Method of making polycrystalline silicon resistors for integrated circuits

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0810315B2 (ja) * 1987-04-16 1996-01-31 富士写真フイルム株式会社 放射線画像情報記録読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH028831A (ja) 1990-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0022564B1 (en) Method of and apparatus for obtaining a radiation image by use of a stimulable phosphor
JP2001074898A (ja) 放射線画像の読取方法及び装置
JP3130633B2 (ja) 放射線画像変換パネルの製造方法
JP2913404B2 (ja) 放射線画像情報読取装置及び放射線画像情報読取方法
JP2652031B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
US4740699A (en) Radiographic image reading method
JP2754009B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH0693075B2 (ja) 放射線画像の記録読取方法
JP2791539B2 (ja) 放射線画像情報記録読取装置
JP2835622B2 (ja) 放射線画像読取装置
JP2521452B2 (ja) 放射線画像読取装置
JP2942961B2 (ja) 放射線画像変換パネル
JP2764700B2 (ja) 放射線画像撮影読取装置
JP2514171B2 (ja) 画像読取装置
JP2873834B2 (ja) 放射線画像情報記録読取装置
JP2676509B2 (ja) 放射線画像形成読取装置
JPS61267751A (ja) 放射線画像読取方法
JPH0731366B2 (ja) 放射線画像変換方法
JP3016631B2 (ja) 放射線画像読取方法
JPH065360B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH0631899B2 (ja) 放射線画像変換方法
JP2696525B2 (ja) 放射線画像変換パネル
JPH0389337A (ja) 放射線画像情報記録読取装置
JPH065361B2 (ja) 放射線画像読取装置
JPS63121834A (ja) 放射線画像情報読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees