JPH01257231A - トルクセンサ - Google Patents
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- JPH01257231A JPH01257231A JP63084022A JP8402288A JPH01257231A JP H01257231 A JPH01257231 A JP H01257231A JP 63084022 A JP63084022 A JP 63084022A JP 8402288 A JP8402288 A JP 8402288A JP H01257231 A JPH01257231 A JP H01257231A
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Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、被測定軸に加えられるトルクを検出するのに
利用される磁歪式のトルクセンサに関するものである。 (従来の技術) 従来より、この種の磁歪式のトルクセンサとし゛ては、
例えば、第6図に示す構造の、ものがある。 7!S6図に示す磁歪式のトルクセンサ21は、磁気ひ
ずみ効果を持つ磁性体からなる被測定@22の外周部に
、当該被+1111定軸22との間に間隙23をおいて
、例えば、パーマロイ等の高透磁率材料より形成された
ヨーク24を配設し、このヨーク24には、前記被測定
軸22を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段
としての励磁コイル25と、前記被測定軸22を通る磁
歪成分を検出する検出手段としての検出コイル26とを
設けた構造をなすものである。 このような構造をもつ磁歪式のトルクセンサ21は、励
磁コイル25に通電することにより、当該励磁コイル2
5から発せられた磁束が、被測定軸22→間隙23→ヨ
ーク24→間隙23→被測定軸22を通る磁気回路が形
成され、このとき、検出コイル26には、誘導起電力が
生じる。 前記誘導起電力が生じる状態において、被測定、lih
22にねじりトルクが加わると、この被測定軸22の
?a気ひずみ効果によって、当該被測定軸22目体の透
磁率が変化するため、前記磁気回路を通る磁束密度に変
化が生じ、自己誘導により検出コイル26に発生する誘
導起電力が変化して、この誘導起電力の変化を検出する
ことにより、例えば第7図に示すようなトルク−出力特
性が得られ、前記被測定軸22に加えられたねじりトル
クを検出することができる。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、一般に使用されている動力伝達軸(例えば、
ドライブシャフト、コラムシャフトなど)に加えられる
ねじりトルクを検出しようとする場合、第6図に示した
構造の磁歪式のトルクセンサ21を使用して、動力伝達
軸そのものを被測定軸42として採用しようとしたとき
には、当該動力伝達軸は、通常の機械構造用鋼(JIS
SC,SCr、SCM、SNCMなど)から製作さ
れていることが多いため、磁気ひずみ効果の検出量が小
さく、第7図に示す出力特性図において感度を示す角度
θが小さいことから、十分な検出感度を得ることができ
ないとともに、同じく第7図に示す出力特性図における
ヒステリシスを示す@hが大きくなり、正確なトルクの
検出が行い難いという問題点を有しているという課題が
あった。 (発明の目的) 本発明は、上述した従来の課題に着目してなされたもの
マ、特に動力伝達軸のような比較的大きいトルクが負荷
される回転軸それ自体を被測定軸として用い、当該回転
軸に加えられるトルクを検出しようとする場合において
、動力伝達軸として要求される強度を十分確保したうえ
で、トルクセンサの被測定軸として要求される検出感度
を大さくするとともにヒステリシスを小さくして、トル
クの検出を正確に行うことができるようにしたトルクセ
ンサを提供することにより、上述した課題を解決するこ
とを目的としている。 木発明者らは先に、特願II/(61〜226062号
などで、検出感度が大きく、ヒステリシスの小さいトル
クセンサ川波411定輛を開発してきたが、本発明では
、特にSi 、A文、Goなどの効果を見い出すにいた
り、さらに検出感度を大きくするとともにヒステリシス
を小さくして、トルクの検出を正確に行なうことができ
るようにしたトルクセンサを開発するに至った。
利用される磁歪式のトルクセンサに関するものである。 (従来の技術) 従来より、この種の磁歪式のトルクセンサとし゛ては、
例えば、第6図に示す構造の、ものがある。 7!S6図に示す磁歪式のトルクセンサ21は、磁気ひ
ずみ効果を持つ磁性体からなる被測定@22の外周部に
、当該被+1111定軸22との間に間隙23をおいて
、例えば、パーマロイ等の高透磁率材料より形成された
ヨーク24を配設し、このヨーク24には、前記被測定
軸22を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段
としての励磁コイル25と、前記被測定軸22を通る磁
歪成分を検出する検出手段としての検出コイル26とを
設けた構造をなすものである。 このような構造をもつ磁歪式のトルクセンサ21は、励
磁コイル25に通電することにより、当該励磁コイル2
5から発せられた磁束が、被測定軸22→間隙23→ヨ
ーク24→間隙23→被測定軸22を通る磁気回路が形
成され、このとき、検出コイル26には、誘導起電力が
生じる。 前記誘導起電力が生じる状態において、被測定、lih
22にねじりトルクが加わると、この被測定軸22の
?a気ひずみ効果によって、当該被測定軸22目体の透
磁率が変化するため、前記磁気回路を通る磁束密度に変
化が生じ、自己誘導により検出コイル26に発生する誘
導起電力が変化して、この誘導起電力の変化を検出する
ことにより、例えば第7図に示すようなトルク−出力特
性が得られ、前記被測定軸22に加えられたねじりトル
クを検出することができる。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、一般に使用されている動力伝達軸(例えば、
ドライブシャフト、コラムシャフトなど)に加えられる
ねじりトルクを検出しようとする場合、第6図に示した
構造の磁歪式のトルクセンサ21を使用して、動力伝達
軸そのものを被測定軸42として採用しようとしたとき
には、当該動力伝達軸は、通常の機械構造用鋼(JIS
SC,SCr、SCM、SNCMなど)から製作さ
れていることが多いため、磁気ひずみ効果の検出量が小
さく、第7図に示す出力特性図において感度を示す角度
θが小さいことから、十分な検出感度を得ることができ
ないとともに、同じく第7図に示す出力特性図における
ヒステリシスを示す@hが大きくなり、正確なトルクの
検出が行い難いという問題点を有しているという課題が
あった。 (発明の目的) 本発明は、上述した従来の課題に着目してなされたもの
マ、特に動力伝達軸のような比較的大きいトルクが負荷
される回転軸それ自体を被測定軸として用い、当該回転
軸に加えられるトルクを検出しようとする場合において
、動力伝達軸として要求される強度を十分確保したうえ
で、トルクセンサの被測定軸として要求される検出感度
を大さくするとともにヒステリシスを小さくして、トル
クの検出を正確に行うことができるようにしたトルクセ
ンサを提供することにより、上述した課題を解決するこ
とを目的としている。 木発明者らは先に、特願II/(61〜226062号
などで、検出感度が大きく、ヒステリシスの小さいトル
クセンサ川波411定輛を開発してきたが、本発明では
、特にSi 、A文、Goなどの効果を見い出すにいた
り、さらに検出感度を大きくするとともにヒステリシス
を小さくして、トルクの検出を正確に行なうことができ
るようにしたトルクセンサを開発するに至った。
【発明の構成]
(課題を解決するための手段)
本発明は、被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とす
る磁気回路を形成する励磁手段と、前記被+111定軸
を通る磁歪成分を検出する検出手段を備えたトルクセン
サにおいて、前記被測定軸の少なくとも一部、とくに前
記隘路を形成する部分、もしくは全体が、重量%で、C
:0.1〜1.5%、Si:4.0%以下(ただし、C
Oを含まない場合は0.5%以上)、Mn:3.0%以
下、A文=3.0%以下、およびNi:5.0%以下と
Cr:5.0%以下のうちいずれか一方または両方を含
み、さらに、必要に応じてCo:5.0%以下、同じく
必要に応じてPb:0.5%以下、Bi:0.5%以下
、S:0.5%以下。 P:0.3%以下、Te:0.5%以下、Se:0.5
%以下、Ca:0.05%以下のうちから選ばれる1種
または2種以上を含み、同じく必要に応じてCu:1.
0%以下、Mo:1.0%以下、B:0.05%以下、
W:0.5%以下。 V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Nb:0.5
%以下、Ta:0.5%以下、Zr:0.5%以下、H
f:0.5%以下、N:0.1%以下のうちから選ばれ
る1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不純物
からなる組成を有する鋼を素材としている構成とするこ
とにより、この構成を上述した課題を解決するための手
段としたことを特徴としている。 本発明に係るトルクセンサは、上記のように。 被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路
を構成する励磁手段と、前記被測定軸に発生ずる磁歪成
分を検出する検出手段を備えた構造をなすものであるが
、この場合、例えば、前記励磁手段と検出手段は、それ
ぞれ別個のコイルすなわち励磁コイルと検出コイルとか
ら構成させることができ、あるいは共通のコイルから形
成してコイルの透磁率変化によるインダクタンス変化を
検出するようにした構成とすることもできる。さらに、
被測定軸には、その軸心方向に対して所定の角度をなす
凹凸状部を形成して、形状的な磁気異方性を付与するよ
うになすことができるが、このような構造に限定される
ことなくその他種々の構造のものを採用することが可能
である。 本発明に係る磁歪式のトルクセンサでは、被測定軸とし
て、少なくともその一部、とくに磁路を形成する部分、
もしくは被測定軸の全体が、上述した特定成分を有する
鋼を素材としたものを用いることを特徴とするものであ
り、以下にその成分組成(重量%)の限定理由について
説明する。 C:0.1〜1.5% Cは被測定軸、例えばドライブシャフトやコラムシャフ
トなどの動力伝達系その他の軸構造体として要求される
強度を確保するために必要な元素であり、このような所
要の強度を得るためには0.1%以上含有させる。しか
し、多過ぎるとかえって靭性を低下させたり、冷間での
塑性加工性に悪影響を及ぼしたりするので1.5%以下
とした。また、浸炭処理を実施する場合は0,35%以
下として、浸炭層中のC含有量が1.5%以下となるよ
うにするのがよい。 Si:4.0%以下 Siは感度を大きくし、さらにヒステリシスを小さくさ
せる効果がある。そして、COを含まない場合において
0.5%未満では感度の向上が十分に認められないので
、Coを含まない場合には0.5%以上含有させること
がとくに望ましい。 さらに、Siは製鋼時に脱酸剤として作用すると共に、
強度を高めるのに有効な元素であるが、多過ぎるとかえ
って靭性を低下させるので4.0%以下とした。 M n : 3 、0%以下 Mnは製鋼時に脱酸剤および脱硫剤として作用し、また
、泪の焼入性を向」ニして強度を高めるのに有効な元素
であるが、多すぎると加工性を低下させるので3.0%
以下とした。 A文:3.0%以下 AnはSiと同様に感度を増大させ、ヒステリシスを小
さくさせる効果がある。また、鋼の結晶粒を微細1乙さ
せたり、表面の耐厚耗性や疲労強度を増大させたりする
効果がある。そして、このAnは窒化処理を施す場合に
はとくに有効な元素である。しかし、3.0%を超えて
含有すると靭性が低下するので、3.0%以下とした。 Co:5.0%以下 COはSi、A!;Lと同様に検出感度を大きくする効
果があるので、必要に応じて添加するのもよく、この場
合はSi含有量を0.5%未満としてもよい、しかし、
COは多量に含有させるとヒステリシスを増大させ、ま
た鋼の焼入れ性を低下させるので、添加するとしても5
.0%以下とするのがよい。 Ni:5.0%以下 Cr:5.0%以下 Ni 、Crは鋼の焼入性を改善したり、生地を強化し
たりして強度を向上させるのに有効な元素である。 この場合、Niの含有量を多くすれば感度は向上する(
すなわち、第3図の角度θが大きくなる)が、ヒステリ
シスが増大する(すなわち、第3図の幅りが大きくなる
)ので、5.0%以下とする必要がある。また、Crの
含有量をある程度多くすればヒステリシスは減少する(
すなわち、第3図の幅りが小さくなる)傾向となるが、
感度が低下する(すなわち、第3図の角度0が小さくな
る)ようになり、Cr含有量が多すぎるとヒステリシス
は再び増大する傾向となるので、5.0%以下とする必
要がある。 Pb:0.5%以下、Bi:0..5%以下、S:0.
5%以下、P:0.3%以下、Te:0.5%以下、S
e:0.5%以下、Ca:0.05%以下のうちから選
ばれる1種または2種以上これらの元素は鋼素材の快削
性を向上させ、被測定軸(その他動力伝達軸などを当然
含む)に仕」二げする場合の加工特性を向上させる。 Cu:1.0%以ド M o : 1 、0%以下 Cu 、 M oはともに鋼の基地を強化して強度の向
上をはかるのに有効な元素であるので、必要に応じて添
加するのもよい。しかし、Cuiが多すぎると熱間加工
性が低下し、M o iが多すぎると靭性が低下するの
で、添加するとしてもCuは1.0%以下、Moも1.
0%以下とするのがよい。 そのほか、鋼の焼入性を向上させるために、Bを0.0
5%以下添加したり、結晶粒の微細化や析出硬化によっ
て強度の向上をはかるために、Wを0.5%以下、■を
0.5%以下、Tiを0.5%以下、Nbを0.5%以
下、Taを0.5%以下、Zrを0.5%以下、Hfを
0.5%以下、Nを0.1%以下の範囲でこれらの1種
または2種以上を添加することもできる。 本発明に係るトルクセンサに用いる被測定軸は、上記の
組成を有する鋼を素材としているものであるが、必要に
応じて、ヒステリシスをさらに低くし、また個々の被測
定軸ごとの出力感度やヒステリシスのばらつきを少なく
するために、また表面の#摩耗性や疲労強度を増大させ
るために、通常の焼入れ・焼もどし処理のほかに、例え
ば浸炭・焼入れ処理や、浸炭e焼入れ・焼もどし処理や
、浸炭・窒化処理や、窒化処理や、高周波焼入れ・焼も
どし処理などを施すことも必要に応じて望ましく、例え
ば、浸炭層のCaが0.1%超過1.5%以下となって
いるようにしておくことも必要に応じて望ましい。 (実施例) 第1図は本発明の実施例におけるトルクセンサを示して
いる。 図に示すトルクセンサ1は、その全体が後述するような
組成の鋼からなる被測定軸2を用いており、この被i!
1111足軸2の表面には、当該被Δ111定軸2の軸
心方向に対し所定の角度をなす凹状部3a。 3bと凸状部4a、4bとが適宜なる間隔をもって当該
被A11定袖2と一体に形成してあり、これら凹状部3
a、3bおよび凸状m 4 a 、 4 bによって形
状磁気異方性を持つようにしである。 この場合、前記一方の凹状部3aおよび凸状部4aと、
他方の凹状部3bおよび凸状部4bとは、軸心方向に対
し同じ傾斜角度(例えば、この実施例では45°)でか
つ互いに反対方向に傾斜した状態で一対をなすものとし
て設けである。 また、このトルクセンサ1は、前記被測定軸2のほかに
、当該被測定軸2に形成した一方の凹状7i′l!3a
および凸状部4aと、他方の凹状部3bおよび凸状部4
bに対向して配置させた一対のコイル5a、5bを有し
ており、前記コイル5a。 5bの外側に、かつ被Δ11定軸2との間で間隙6をお
いて、高透磁率材料よりなる円筒状のヨーク7を設けた
構造をなすものである。この場合、コイル5a、5bは
、被測定軸2を磁路の一部とする磁気回路を構成する励
磁手段と、前記被1!III定袖2を通る磁歪成分を検
出する検出手段とに共通して使用されるものとなってい
る。 このような構造のトルクセンサ1において、コイル5a
、5bは、第2図に例示するように、抵抗器11.12
と組合わされてブリッジ回路を構成し、このブリッジ回
路にバランス用の可変抵抗器13を設けると共に、ブリ
ッジ回路の接続点A、C間には励磁用発振器14を接わ
zして励磁方向を同一方向に合わせ、接続点B 、 B
’間には差動増幅器15を接続して、出力端子16.1
7より検出出力を取り出すことができるようにしである
。 次に、前記第1図に示したトルクセンサ1を第2図に示
した電気回路に接続した場合の動作について説明する。 まず、作動に際しては、励磁用発振器14より、コイル
5a、5bに一定振幅(V)および周波数(f)の交流
を通電する。この通電によって、被測定軸2→間隙6→
ヨーク7→間隙6→被測定軸2を磁路とする磁力線が、
コイル5a。 5bを取り囲むように発生する。 ところで2通電する交流の周波数(f)を高くすると、
被測定軸2にはうず電流が増加する。 そして、うず電流の分布は被測定軸2の中心に近いほど
強く、表面では零となる。そのため、表面での磁化は外
部磁場の変化に追従できても。 内側になると磁化の変化は妨げられるようになる。 したがって、前記の磁力線は被測定軸2の表面部分を流
れ、被測定軸2には凹状部3a、3bが、当該被測定軸
2の軸心方向と所定の角度をなすように形成しであるた
め、これが磁気抵抗となり、凸状部4a、4bを主体に
流れることになる。それゆえ、前記凹状部3a、3bお
よび凸状部4a、4bによる形状磁気異方性の効果が現
われる。 上記凹状部3a、3bおよび凸状部4a 、 4bの軸
心方向に対する角度は、一方の凹状部3aおよび凸状部
4aと他方の凹状部3bおよび凸状部4bとが互いに逆
方向でかつ等しい角度を有するものとしているが、前記
角度が最も望ましいのは、被測定軸2にトルクが印加さ
れた場合の主応力方向、すなわち、右45°方向および
左45゜方向をなすようにすることである。この理由は
、前記磁力線は主応力方向を主体に流れ、かつ凸状部4
a 、4bは被測定軸2の最表面部であるから最もひず
みが大きいところであり、このひずみによる磁性体の透
磁率変化を最も効果的にひき出すことができるためであ
る。 そして、被測定軸2に対して第1図に示すT方向にトル
クが印加されると、一方の凸状部4aは右45”方向に
形成されているため、最大引張応力+σが作用し1反対
に、他方の凸状部4bは左45°方向に形成されている
ため、最大圧縮応力−σが作用する。 ここで、被測定軸2が正の磁気ひずみ効果を有していれ
ば、一方の凸状部4aの透磁率はトルク零のときに比べ
て増大し、逆に、他方の凸状部4bの透磁率はトルク零
のときに比べて減少する。 したがって、一方のコイル5aのインダクタンスは増大
し、他方のコイル5bのインダクタンスは減少するので
、第2図に示したブリッジ回路のバランスがくずれ、出
力端子16.17間にトルクに対応した出力が生じる。 また、トルクが逆方向に印加された場合には、前述した
のと逆の作用により、一方のコイル5aのインダクタン
スは減少し、他方のコイル5bのインダクタンスは増大
するので、第2図に示したブリッジ回路のバランスがく
ずれ、出力端子16.17間にトルクに対応した出力が
生じる。 これをさらに具体的に説明すれば、コイル5a、5bの
インダクタンスをそれぞれLI+L2とし、抵抗11.
12の抵抗値をRとし、励磁用発振器14の電圧を72
周波数をfとしたときに、ブリッジ回路A−B−Cを流
れる電流を+1.回路A−B’−Cを流れる電流を12
とすると、 となり、 n 点(7) ’ttt位■1は、 v、=i、61(
B′点の電位v2は、V2=i2*R となる。 ソコテ、B−B’(7)電位差は1VIV21によりト
ルクの検出を行う。 この実施例におけるトルクセンサ1″T!は、凹状部3
a、3bおよび凸状部4a、4bをその傾きが反対であ
る一対のものとし、それぞれにコイル5a、5bを対向
させて、前記凹状部3a、3bおよび凸状部4a、4b
における磁性変化の差をブリー、ジ回路により検出する
ようにしているので、被測定軸2の透磁率が温度によっ
て変化したとしても、出力の零点は動かないものとする
ことができ、トルクの検出精度の高いものとすることが
可能である。 まず、第1図に示したトルクセンサ1おいて、被ηII
I定輔2は、C:0.20%、Si :(0、25〜5
、0)%、Mn:0.7%、Cu:0.1%、Ni:
0.1%、Cr:1.0%。 Mo:0.15%、Al:0.03%を含む鋼を素材と
し、Siを0.25%、0.5%、1.0%、2.0%
、4.0%、5.0%と変化させてセンサ特性に及ぼす
Siの効果を調べることとした。 そこで、上述した成分の鋼を50Kgずつ真空誘導炉中
でそれぞれ溶製したのち鍛造し、直径20mmの丸棒を
作製した。 上記各丸棒は、第1図に示す被測定軸2を形成するため
に使用するもので、軸心方向に所定の角度(実施例では
45°)を有する幅2mm、深さ1mmの凹状部3a、
3bおよび凸状部4 a +4bを一体に形成すること
によって被測定軸2としである。 そして、各々の被測定軸2は910℃で3時間浸炭した
後油中焼入れだ、その後、170℃で2時間の焼もどし
を行なった。 次に、上述した各被測定軸2を用いたトルクセンサ1に
おいて、励磁発振器14より、コイル5a、5bに対し
て周波数30kHz、電流30mAの交流を供給するこ
とによって、被Δ11定軸2→間隙6→ヨーク7→間隙
6→被測定軸2を磁路とする磁気回路を形成させておき
、この状態で左右回転方向にそれぞれ20kgf@mの
トルクを印加した際の前記被測定軸2の透磁率変化をコ
イル5a、5bにおいてインダクタンス変化として第2
図に示した交流ブリッジにより検出した結果、このとき
の各トルクセンサ1の出力は第3図のようになり、この
ときの出力感度(第3図の角度θ)を調べた。その結果
を第4図に示す。 第4図に示す結果より明らかなように、5iffiが増
すとともに感度が増大しているが、4%を超えると感度
の上昇への大きな効果は認められなくなることがわかっ
た。 次に、回しく第1図に示したトルクセンサ1において、
被311定軸2として、第1表に示すような化学成分の
鋼を素材としたものを用いた。そして、先の実施例の場
合と全く同様に、各々の成分の鋼を溶製したのち第1図
に示すような被測定軸2を作製した。 そして1本発明例N001〜No、14ならびに比較例
No、15.16の被411定軸2に対しては同じ<
y 1表に示す条件で熱処理を行った。 次いで、」二連した各被測定軸2を用いたトルクセンサ
1において、先の実施例と全く同様にして各トルクセン
サ1の出力特性を調べたところ、第3図に示したように
なり、このときの出力感度(第3図の角度θ)およびヒ
ステリシス(第3図の幅h)を調べた。これらの結果を
同じく第1表に示す。 7iIJ1表に示した結果より明らかなように、未発I
!りの条件を!♂4足する本発明例No、1〜14の被
11111定4+b 2を用いた場合には、感度および
ヒステリシスがともに良好な値を示している。 そして、浸炭処理を施した被測定軸2を用いる方が浸炭
処理を施さなかった場合に比較してヒステリシスはやや
良好であることが認められた。 これに対して、本発明の条件を満足しない例えばNi含
有量が5.0%を超える比較例No、15 ’の場合
には、感度は良好であるもののヒステリシスが大きく、
また、Coを含まず且つSi含有量が0.5%未満の比
較例陽、16の場合には、ヒステリシスは小さいものの
感度は低い値を示していた。 続いて同じく第1図に示したトルクセンサ1において、
被at!I定軸2が、C:0.20%。 Si:0.2%および1.0%、 M n : 0 、
7%、Cu:0.1%、Ni:0.1%、Cr:1.0
%、Mo:0.15%、A見:0.03%、Co:
(0,01〜6.0)%を含む二種の鋼を各々素材とし
、COを0.01%、0.5%、1.0%、2.0%、
3.0%、5.0%。 6.0%と変化させてセンサ特性に及ぼすCOの効果を
調べた。 そこで、上述した成分の鋼を50Kgずつ真空誘導炉中
でそれぞれ溶製したのち鍛造し、直径20mmの丸棒を
作製した。 上記各丸棒は、第1図に示す被4111定軸2を形成す
るために使用するもので、軸心方向に所定の角度(実施
例では45°)を有する幅2mm、深さ1mmの凹状部
3a、3bおよび凸状部4a。 4bを一体に形成することによって被測定軸2としであ
る。 そして、各々の被4111定軸2は910°Cで3時間
浸炭した後油中焼入れだ、その後、170℃で2時間の
焼戻しを行なった。 次に、上述した各被測定軸2を用いたトルクセンサ1に
おいて、励磁発振器14より、コイル5a 、5bに対
して周波数30kHz、電流30mAの交流を供給する
ことによって、被測定軸2→間隙6→ヨーク7→間隙6
→被NI6定軸2を磁路とする磁気回路を形成させてお
き、この状態で左右回転方向にそれぞれ20kgf・m
のトルクを印加した際の前記被測定軸2の透磁率変化を
コイル5a、5bにおいてインダクタンス変化として第
2図に示した交流ブリッジにより検出した結果、このと
きの各トルクセンサ1の出力は第3図のようになり、こ
のときの出力感度(第3図の角度θ)を調べた。その結
果を第5図に示す。 第5図に示す結果より明らかなように、Go量が増すと
ともに感度が増大していることが認められ、Si含有量
が0.5%未満であっても良好な感度が明らかであり、
Si含有量を1.0%とすればさらに感度が上昇するこ
とがわかった。 次に、同じく第1図に示したトルクセンサ1において、
被測定軸2として、第2表に示すような化学成分の鋼を
素材としたものを用いた。そして、先の実施例の場合と
全く同様に、各々の成分の鋼を溶製したのち第1図に示
すような被測定軸2を作製した。 そして、本発明例陽、21〜N0.34ならびに比較例
No、35.36の被測定軸2に対して同じく第2表に
示す条件で熱処理を行った。 次いで、上述した各被測定軸2を用いたトルクセンサ1
において、先の実施例と全く同様にして各トルクセンサ
1の出力特性を調べたところ、第3図に示したようにな
り、このときの出力感度(第3図の角度θ)およびヒス
テリシス(第3図の幅h)を調べた。これらの結果を同
じく第2表に示す。 第2表に示す結果より明らかなように1本発明の条件を
満足する本発明倒動、21〜34の被測定軸2を用いた
場合には、感度およびヒステリシスがともに良好な値を
示している。 そして、浸炭処理を施した被測定軸2を用いる方が浸炭
処理を施さなかった場合に比較してヒステリシスはやや
良好であることが認められた。 これに対して、本発明の条件を満足しない例えばCO含
有量が5.0%を超える比較倒動、35の場合やNi含
有量が5.0%を超える比較例崩、36の場合には、感
度は良好であるもののヒステリシスがかなり大きい値を
示していた。 なお、上記実施例では、コイル5a、5bが励磁手段用
のコイルと検出手段用のコイルとに共通使用されたトル
クセンサ1を例にとって説明したが、そのほか、第6図
に例示したトルクセンサ21のように、被測定軸22の
外周部に、当該被測定軸22との間に間隙23をおいて
、高透磁率材料からなるヨーク24を配設し、このヨー
ク24には、励磁手段としての励磁コイル25と検出手
段としての検出コイル26とを設けた構造をなすものと
することもでき、特に限定されない。 【発明の効果】 以上説明してきたように、本発明は、被測定軸と、前記
被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手
段と、前記被測定軸を通る磁歪成分を検出する検出手段
を備えたトルクセンサにおいて、前記被測定軸の少なく
とも一部が、重量%で、C:0.1〜1.5%、Si
:4.0%以下(ただし、COを含まない場合は0.5
%以上)、Mn:3.0%以下、A13.0%以下、お
よびNi:5.0%以下とCr:5.0%以下のうちい
ずれか一方または両方を含み、さらに必要に応じて、C
o:0.5%以下、同じく必要に応じてPb:0.5%
以下、Bi :0.5%以下、S:0.5%以下、P:
0.3%以下、Te:0.5%以下、Se:0.5%以
下、Ca:0.05%以下のうちから選ばれる1種また
は2種以上を含み、同じく必要に応じて、Cu:1.0
%以下、 M o : 1 、0%以下、B:0.05
%以下、W+ 0.5%以下、V:0.5%以下、Ti
:0.5タロ以下、Nb:0.5%以下、Ta:0.5
%以下、Zr:0.5%以下。 Hf:0.5%以下、N:0.1%以下のうちから選ば
れる1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不純
物からなる組成を有する鋼を素材としているものである
から、被測定軸の強度を十分確保したうえで、トルクの
検出に必要な十分な出力感度を確保するとともに、ヒス
テリシスを小さなものにすることが可能であり、トルク
の検出を正確に実施することができるようになる。 そして、特に動力伝達軸のような負荷の大きい回転軸そ
れ自体を被測定軸として当該回転軸に加えられるトルク
を検出する場合において、回転軸の強度を十分に確保し
たうえで、トルクの検出感度を大きなものにすることが
できると同時に、ヒステリシスを小さなものにすること
ができ、回転軸のみならず静止軸に加えられたトルクの
検出を正確に行うことができるようになるという非常に
優れた効果がもたらされる。
る磁気回路を形成する励磁手段と、前記被+111定軸
を通る磁歪成分を検出する検出手段を備えたトルクセン
サにおいて、前記被測定軸の少なくとも一部、とくに前
記隘路を形成する部分、もしくは全体が、重量%で、C
:0.1〜1.5%、Si:4.0%以下(ただし、C
Oを含まない場合は0.5%以上)、Mn:3.0%以
下、A文=3.0%以下、およびNi:5.0%以下と
Cr:5.0%以下のうちいずれか一方または両方を含
み、さらに、必要に応じてCo:5.0%以下、同じく
必要に応じてPb:0.5%以下、Bi:0.5%以下
、S:0.5%以下。 P:0.3%以下、Te:0.5%以下、Se:0.5
%以下、Ca:0.05%以下のうちから選ばれる1種
または2種以上を含み、同じく必要に応じてCu:1.
0%以下、Mo:1.0%以下、B:0.05%以下、
W:0.5%以下。 V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Nb:0.5
%以下、Ta:0.5%以下、Zr:0.5%以下、H
f:0.5%以下、N:0.1%以下のうちから選ばれ
る1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不純物
からなる組成を有する鋼を素材としている構成とするこ
とにより、この構成を上述した課題を解決するための手
段としたことを特徴としている。 本発明に係るトルクセンサは、上記のように。 被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路
を構成する励磁手段と、前記被測定軸に発生ずる磁歪成
分を検出する検出手段を備えた構造をなすものであるが
、この場合、例えば、前記励磁手段と検出手段は、それ
ぞれ別個のコイルすなわち励磁コイルと検出コイルとか
ら構成させることができ、あるいは共通のコイルから形
成してコイルの透磁率変化によるインダクタンス変化を
検出するようにした構成とすることもできる。さらに、
被測定軸には、その軸心方向に対して所定の角度をなす
凹凸状部を形成して、形状的な磁気異方性を付与するよ
うになすことができるが、このような構造に限定される
ことなくその他種々の構造のものを採用することが可能
である。 本発明に係る磁歪式のトルクセンサでは、被測定軸とし
て、少なくともその一部、とくに磁路を形成する部分、
もしくは被測定軸の全体が、上述した特定成分を有する
鋼を素材としたものを用いることを特徴とするものであ
り、以下にその成分組成(重量%)の限定理由について
説明する。 C:0.1〜1.5% Cは被測定軸、例えばドライブシャフトやコラムシャフ
トなどの動力伝達系その他の軸構造体として要求される
強度を確保するために必要な元素であり、このような所
要の強度を得るためには0.1%以上含有させる。しか
し、多過ぎるとかえって靭性を低下させたり、冷間での
塑性加工性に悪影響を及ぼしたりするので1.5%以下
とした。また、浸炭処理を実施する場合は0,35%以
下として、浸炭層中のC含有量が1.5%以下となるよ
うにするのがよい。 Si:4.0%以下 Siは感度を大きくし、さらにヒステリシスを小さくさ
せる効果がある。そして、COを含まない場合において
0.5%未満では感度の向上が十分に認められないので
、Coを含まない場合には0.5%以上含有させること
がとくに望ましい。 さらに、Siは製鋼時に脱酸剤として作用すると共に、
強度を高めるのに有効な元素であるが、多過ぎるとかえ
って靭性を低下させるので4.0%以下とした。 M n : 3 、0%以下 Mnは製鋼時に脱酸剤および脱硫剤として作用し、また
、泪の焼入性を向」ニして強度を高めるのに有効な元素
であるが、多すぎると加工性を低下させるので3.0%
以下とした。 A文:3.0%以下 AnはSiと同様に感度を増大させ、ヒステリシスを小
さくさせる効果がある。また、鋼の結晶粒を微細1乙さ
せたり、表面の耐厚耗性や疲労強度を増大させたりする
効果がある。そして、このAnは窒化処理を施す場合に
はとくに有効な元素である。しかし、3.0%を超えて
含有すると靭性が低下するので、3.0%以下とした。 Co:5.0%以下 COはSi、A!;Lと同様に検出感度を大きくする効
果があるので、必要に応じて添加するのもよく、この場
合はSi含有量を0.5%未満としてもよい、しかし、
COは多量に含有させるとヒステリシスを増大させ、ま
た鋼の焼入れ性を低下させるので、添加するとしても5
.0%以下とするのがよい。 Ni:5.0%以下 Cr:5.0%以下 Ni 、Crは鋼の焼入性を改善したり、生地を強化し
たりして強度を向上させるのに有効な元素である。 この場合、Niの含有量を多くすれば感度は向上する(
すなわち、第3図の角度θが大きくなる)が、ヒステリ
シスが増大する(すなわち、第3図の幅りが大きくなる
)ので、5.0%以下とする必要がある。また、Crの
含有量をある程度多くすればヒステリシスは減少する(
すなわち、第3図の幅りが小さくなる)傾向となるが、
感度が低下する(すなわち、第3図の角度0が小さくな
る)ようになり、Cr含有量が多すぎるとヒステリシス
は再び増大する傾向となるので、5.0%以下とする必
要がある。 Pb:0.5%以下、Bi:0..5%以下、S:0.
5%以下、P:0.3%以下、Te:0.5%以下、S
e:0.5%以下、Ca:0.05%以下のうちから選
ばれる1種または2種以上これらの元素は鋼素材の快削
性を向上させ、被測定軸(その他動力伝達軸などを当然
含む)に仕」二げする場合の加工特性を向上させる。 Cu:1.0%以ド M o : 1 、0%以下 Cu 、 M oはともに鋼の基地を強化して強度の向
上をはかるのに有効な元素であるので、必要に応じて添
加するのもよい。しかし、Cuiが多すぎると熱間加工
性が低下し、M o iが多すぎると靭性が低下するの
で、添加するとしてもCuは1.0%以下、Moも1.
0%以下とするのがよい。 そのほか、鋼の焼入性を向上させるために、Bを0.0
5%以下添加したり、結晶粒の微細化や析出硬化によっ
て強度の向上をはかるために、Wを0.5%以下、■を
0.5%以下、Tiを0.5%以下、Nbを0.5%以
下、Taを0.5%以下、Zrを0.5%以下、Hfを
0.5%以下、Nを0.1%以下の範囲でこれらの1種
または2種以上を添加することもできる。 本発明に係るトルクセンサに用いる被測定軸は、上記の
組成を有する鋼を素材としているものであるが、必要に
応じて、ヒステリシスをさらに低くし、また個々の被測
定軸ごとの出力感度やヒステリシスのばらつきを少なく
するために、また表面の#摩耗性や疲労強度を増大させ
るために、通常の焼入れ・焼もどし処理のほかに、例え
ば浸炭・焼入れ処理や、浸炭e焼入れ・焼もどし処理や
、浸炭・窒化処理や、窒化処理や、高周波焼入れ・焼も
どし処理などを施すことも必要に応じて望ましく、例え
ば、浸炭層のCaが0.1%超過1.5%以下となって
いるようにしておくことも必要に応じて望ましい。 (実施例) 第1図は本発明の実施例におけるトルクセンサを示して
いる。 図に示すトルクセンサ1は、その全体が後述するような
組成の鋼からなる被測定軸2を用いており、この被i!
1111足軸2の表面には、当該被Δ111定軸2の軸
心方向に対し所定の角度をなす凹状部3a。 3bと凸状部4a、4bとが適宜なる間隔をもって当該
被A11定袖2と一体に形成してあり、これら凹状部3
a、3bおよび凸状m 4 a 、 4 bによって形
状磁気異方性を持つようにしである。 この場合、前記一方の凹状部3aおよび凸状部4aと、
他方の凹状部3bおよび凸状部4bとは、軸心方向に対
し同じ傾斜角度(例えば、この実施例では45°)でか
つ互いに反対方向に傾斜した状態で一対をなすものとし
て設けである。 また、このトルクセンサ1は、前記被測定軸2のほかに
、当該被測定軸2に形成した一方の凹状7i′l!3a
および凸状部4aと、他方の凹状部3bおよび凸状部4
bに対向して配置させた一対のコイル5a、5bを有し
ており、前記コイル5a。 5bの外側に、かつ被Δ11定軸2との間で間隙6をお
いて、高透磁率材料よりなる円筒状のヨーク7を設けた
構造をなすものである。この場合、コイル5a、5bは
、被測定軸2を磁路の一部とする磁気回路を構成する励
磁手段と、前記被1!III定袖2を通る磁歪成分を検
出する検出手段とに共通して使用されるものとなってい
る。 このような構造のトルクセンサ1において、コイル5a
、5bは、第2図に例示するように、抵抗器11.12
と組合わされてブリッジ回路を構成し、このブリッジ回
路にバランス用の可変抵抗器13を設けると共に、ブリ
ッジ回路の接続点A、C間には励磁用発振器14を接わ
zして励磁方向を同一方向に合わせ、接続点B 、 B
’間には差動増幅器15を接続して、出力端子16.1
7より検出出力を取り出すことができるようにしである
。 次に、前記第1図に示したトルクセンサ1を第2図に示
した電気回路に接続した場合の動作について説明する。 まず、作動に際しては、励磁用発振器14より、コイル
5a、5bに一定振幅(V)および周波数(f)の交流
を通電する。この通電によって、被測定軸2→間隙6→
ヨーク7→間隙6→被測定軸2を磁路とする磁力線が、
コイル5a。 5bを取り囲むように発生する。 ところで2通電する交流の周波数(f)を高くすると、
被測定軸2にはうず電流が増加する。 そして、うず電流の分布は被測定軸2の中心に近いほど
強く、表面では零となる。そのため、表面での磁化は外
部磁場の変化に追従できても。 内側になると磁化の変化は妨げられるようになる。 したがって、前記の磁力線は被測定軸2の表面部分を流
れ、被測定軸2には凹状部3a、3bが、当該被測定軸
2の軸心方向と所定の角度をなすように形成しであるた
め、これが磁気抵抗となり、凸状部4a、4bを主体に
流れることになる。それゆえ、前記凹状部3a、3bお
よび凸状部4a、4bによる形状磁気異方性の効果が現
われる。 上記凹状部3a、3bおよび凸状部4a 、 4bの軸
心方向に対する角度は、一方の凹状部3aおよび凸状部
4aと他方の凹状部3bおよび凸状部4bとが互いに逆
方向でかつ等しい角度を有するものとしているが、前記
角度が最も望ましいのは、被測定軸2にトルクが印加さ
れた場合の主応力方向、すなわち、右45°方向および
左45゜方向をなすようにすることである。この理由は
、前記磁力線は主応力方向を主体に流れ、かつ凸状部4
a 、4bは被測定軸2の最表面部であるから最もひず
みが大きいところであり、このひずみによる磁性体の透
磁率変化を最も効果的にひき出すことができるためであ
る。 そして、被測定軸2に対して第1図に示すT方向にトル
クが印加されると、一方の凸状部4aは右45”方向に
形成されているため、最大引張応力+σが作用し1反対
に、他方の凸状部4bは左45°方向に形成されている
ため、最大圧縮応力−σが作用する。 ここで、被測定軸2が正の磁気ひずみ効果を有していれ
ば、一方の凸状部4aの透磁率はトルク零のときに比べ
て増大し、逆に、他方の凸状部4bの透磁率はトルク零
のときに比べて減少する。 したがって、一方のコイル5aのインダクタンスは増大
し、他方のコイル5bのインダクタンスは減少するので
、第2図に示したブリッジ回路のバランスがくずれ、出
力端子16.17間にトルクに対応した出力が生じる。 また、トルクが逆方向に印加された場合には、前述した
のと逆の作用により、一方のコイル5aのインダクタン
スは減少し、他方のコイル5bのインダクタンスは増大
するので、第2図に示したブリッジ回路のバランスがく
ずれ、出力端子16.17間にトルクに対応した出力が
生じる。 これをさらに具体的に説明すれば、コイル5a、5bの
インダクタンスをそれぞれLI+L2とし、抵抗11.
12の抵抗値をRとし、励磁用発振器14の電圧を72
周波数をfとしたときに、ブリッジ回路A−B−Cを流
れる電流を+1.回路A−B’−Cを流れる電流を12
とすると、 となり、 n 点(7) ’ttt位■1は、 v、=i、61(
B′点の電位v2は、V2=i2*R となる。 ソコテ、B−B’(7)電位差は1VIV21によりト
ルクの検出を行う。 この実施例におけるトルクセンサ1″T!は、凹状部3
a、3bおよび凸状部4a、4bをその傾きが反対であ
る一対のものとし、それぞれにコイル5a、5bを対向
させて、前記凹状部3a、3bおよび凸状部4a、4b
における磁性変化の差をブリー、ジ回路により検出する
ようにしているので、被測定軸2の透磁率が温度によっ
て変化したとしても、出力の零点は動かないものとする
ことができ、トルクの検出精度の高いものとすることが
可能である。 まず、第1図に示したトルクセンサ1おいて、被ηII
I定輔2は、C:0.20%、Si :(0、25〜5
、0)%、Mn:0.7%、Cu:0.1%、Ni:
0.1%、Cr:1.0%。 Mo:0.15%、Al:0.03%を含む鋼を素材と
し、Siを0.25%、0.5%、1.0%、2.0%
、4.0%、5.0%と変化させてセンサ特性に及ぼす
Siの効果を調べることとした。 そこで、上述した成分の鋼を50Kgずつ真空誘導炉中
でそれぞれ溶製したのち鍛造し、直径20mmの丸棒を
作製した。 上記各丸棒は、第1図に示す被測定軸2を形成するため
に使用するもので、軸心方向に所定の角度(実施例では
45°)を有する幅2mm、深さ1mmの凹状部3a、
3bおよび凸状部4 a +4bを一体に形成すること
によって被測定軸2としである。 そして、各々の被測定軸2は910℃で3時間浸炭した
後油中焼入れだ、その後、170℃で2時間の焼もどし
を行なった。 次に、上述した各被測定軸2を用いたトルクセンサ1に
おいて、励磁発振器14より、コイル5a、5bに対し
て周波数30kHz、電流30mAの交流を供給するこ
とによって、被Δ11定軸2→間隙6→ヨーク7→間隙
6→被測定軸2を磁路とする磁気回路を形成させておき
、この状態で左右回転方向にそれぞれ20kgf@mの
トルクを印加した際の前記被測定軸2の透磁率変化をコ
イル5a、5bにおいてインダクタンス変化として第2
図に示した交流ブリッジにより検出した結果、このとき
の各トルクセンサ1の出力は第3図のようになり、この
ときの出力感度(第3図の角度θ)を調べた。その結果
を第4図に示す。 第4図に示す結果より明らかなように、5iffiが増
すとともに感度が増大しているが、4%を超えると感度
の上昇への大きな効果は認められなくなることがわかっ
た。 次に、回しく第1図に示したトルクセンサ1において、
被311定軸2として、第1表に示すような化学成分の
鋼を素材としたものを用いた。そして、先の実施例の場
合と全く同様に、各々の成分の鋼を溶製したのち第1図
に示すような被測定軸2を作製した。 そして1本発明例N001〜No、14ならびに比較例
No、15.16の被411定軸2に対しては同じ<
y 1表に示す条件で熱処理を行った。 次いで、」二連した各被測定軸2を用いたトルクセンサ
1において、先の実施例と全く同様にして各トルクセン
サ1の出力特性を調べたところ、第3図に示したように
なり、このときの出力感度(第3図の角度θ)およびヒ
ステリシス(第3図の幅h)を調べた。これらの結果を
同じく第1表に示す。 7iIJ1表に示した結果より明らかなように、未発I
!りの条件を!♂4足する本発明例No、1〜14の被
11111定4+b 2を用いた場合には、感度および
ヒステリシスがともに良好な値を示している。 そして、浸炭処理を施した被測定軸2を用いる方が浸炭
処理を施さなかった場合に比較してヒステリシスはやや
良好であることが認められた。 これに対して、本発明の条件を満足しない例えばNi含
有量が5.0%を超える比較例No、15 ’の場合
には、感度は良好であるもののヒステリシスが大きく、
また、Coを含まず且つSi含有量が0.5%未満の比
較例陽、16の場合には、ヒステリシスは小さいものの
感度は低い値を示していた。 続いて同じく第1図に示したトルクセンサ1において、
被at!I定軸2が、C:0.20%。 Si:0.2%および1.0%、 M n : 0 、
7%、Cu:0.1%、Ni:0.1%、Cr:1.0
%、Mo:0.15%、A見:0.03%、Co:
(0,01〜6.0)%を含む二種の鋼を各々素材とし
、COを0.01%、0.5%、1.0%、2.0%、
3.0%、5.0%。 6.0%と変化させてセンサ特性に及ぼすCOの効果を
調べた。 そこで、上述した成分の鋼を50Kgずつ真空誘導炉中
でそれぞれ溶製したのち鍛造し、直径20mmの丸棒を
作製した。 上記各丸棒は、第1図に示す被4111定軸2を形成す
るために使用するもので、軸心方向に所定の角度(実施
例では45°)を有する幅2mm、深さ1mmの凹状部
3a、3bおよび凸状部4a。 4bを一体に形成することによって被測定軸2としであ
る。 そして、各々の被4111定軸2は910°Cで3時間
浸炭した後油中焼入れだ、その後、170℃で2時間の
焼戻しを行なった。 次に、上述した各被測定軸2を用いたトルクセンサ1に
おいて、励磁発振器14より、コイル5a 、5bに対
して周波数30kHz、電流30mAの交流を供給する
ことによって、被測定軸2→間隙6→ヨーク7→間隙6
→被NI6定軸2を磁路とする磁気回路を形成させてお
き、この状態で左右回転方向にそれぞれ20kgf・m
のトルクを印加した際の前記被測定軸2の透磁率変化を
コイル5a、5bにおいてインダクタンス変化として第
2図に示した交流ブリッジにより検出した結果、このと
きの各トルクセンサ1の出力は第3図のようになり、こ
のときの出力感度(第3図の角度θ)を調べた。その結
果を第5図に示す。 第5図に示す結果より明らかなように、Go量が増すと
ともに感度が増大していることが認められ、Si含有量
が0.5%未満であっても良好な感度が明らかであり、
Si含有量を1.0%とすればさらに感度が上昇するこ
とがわかった。 次に、同じく第1図に示したトルクセンサ1において、
被測定軸2として、第2表に示すような化学成分の鋼を
素材としたものを用いた。そして、先の実施例の場合と
全く同様に、各々の成分の鋼を溶製したのち第1図に示
すような被測定軸2を作製した。 そして、本発明例陽、21〜N0.34ならびに比較例
No、35.36の被測定軸2に対して同じく第2表に
示す条件で熱処理を行った。 次いで、上述した各被測定軸2を用いたトルクセンサ1
において、先の実施例と全く同様にして各トルクセンサ
1の出力特性を調べたところ、第3図に示したようにな
り、このときの出力感度(第3図の角度θ)およびヒス
テリシス(第3図の幅h)を調べた。これらの結果を同
じく第2表に示す。 第2表に示す結果より明らかなように1本発明の条件を
満足する本発明倒動、21〜34の被測定軸2を用いた
場合には、感度およびヒステリシスがともに良好な値を
示している。 そして、浸炭処理を施した被測定軸2を用いる方が浸炭
処理を施さなかった場合に比較してヒステリシスはやや
良好であることが認められた。 これに対して、本発明の条件を満足しない例えばCO含
有量が5.0%を超える比較倒動、35の場合やNi含
有量が5.0%を超える比較例崩、36の場合には、感
度は良好であるもののヒステリシスがかなり大きい値を
示していた。 なお、上記実施例では、コイル5a、5bが励磁手段用
のコイルと検出手段用のコイルとに共通使用されたトル
クセンサ1を例にとって説明したが、そのほか、第6図
に例示したトルクセンサ21のように、被測定軸22の
外周部に、当該被測定軸22との間に間隙23をおいて
、高透磁率材料からなるヨーク24を配設し、このヨー
ク24には、励磁手段としての励磁コイル25と検出手
段としての検出コイル26とを設けた構造をなすものと
することもでき、特に限定されない。 【発明の効果】 以上説明してきたように、本発明は、被測定軸と、前記
被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手
段と、前記被測定軸を通る磁歪成分を検出する検出手段
を備えたトルクセンサにおいて、前記被測定軸の少なく
とも一部が、重量%で、C:0.1〜1.5%、Si
:4.0%以下(ただし、COを含まない場合は0.5
%以上)、Mn:3.0%以下、A13.0%以下、お
よびNi:5.0%以下とCr:5.0%以下のうちい
ずれか一方または両方を含み、さらに必要に応じて、C
o:0.5%以下、同じく必要に応じてPb:0.5%
以下、Bi :0.5%以下、S:0.5%以下、P:
0.3%以下、Te:0.5%以下、Se:0.5%以
下、Ca:0.05%以下のうちから選ばれる1種また
は2種以上を含み、同じく必要に応じて、Cu:1.0
%以下、 M o : 1 、0%以下、B:0.05
%以下、W+ 0.5%以下、V:0.5%以下、Ti
:0.5タロ以下、Nb:0.5%以下、Ta:0.5
%以下、Zr:0.5%以下。 Hf:0.5%以下、N:0.1%以下のうちから選ば
れる1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不純
物からなる組成を有する鋼を素材としているものである
から、被測定軸の強度を十分確保したうえで、トルクの
検出に必要な十分な出力感度を確保するとともに、ヒス
テリシスを小さなものにすることが可能であり、トルク
の検出を正確に実施することができるようになる。 そして、特に動力伝達軸のような負荷の大きい回転軸そ
れ自体を被測定軸として当該回転軸に加えられるトルク
を検出する場合において、回転軸の強度を十分に確保し
たうえで、トルクの検出感度を大きなものにすることが
できると同時に、ヒステリシスを小さなものにすること
ができ、回転軸のみならず静止軸に加えられたトルクの
検出を正確に行うことができるようになるという非常に
優れた効果がもたらされる。
第1図は本発明が適用されるトルクセンサの構造例を示
す軸方向断面説明図、第2図は第1図のトルクセンサに
接続する電気回路の構成を例示する説明図、第3図は第
1図のトルクセンサの出力特性を示すグラフ、第4図は
Si量によるセンサ特性の感度に及ぼす影響を調べた結
果を例示するグラフ、第5図はCO量によるセンサ特性
の感度に及ぼす影響を調べた結果を例示するグラフ、第
−6図(a)(b)はトルクセンサの他の構造例
を示す各々軸方向説明図および軸直角方向説明図、第7
図は第6図のトルクセンサの出力特性を示すグラフであ
る。 1.21・・・トルクセンサ、2,22・・・被測定軸
、5a、5b・・・コイル(励磁手段および検出手段)
、25・・・励磁コイル(励磁手段)、26・・・検出
コイル(検出手段)。 第1因 第2図 第5図 どど ′″ チ 鰐
す軸方向断面説明図、第2図は第1図のトルクセンサに
接続する電気回路の構成を例示する説明図、第3図は第
1図のトルクセンサの出力特性を示すグラフ、第4図は
Si量によるセンサ特性の感度に及ぼす影響を調べた結
果を例示するグラフ、第5図はCO量によるセンサ特性
の感度に及ぼす影響を調べた結果を例示するグラフ、第
−6図(a)(b)はトルクセンサの他の構造例
を示す各々軸方向説明図および軸直角方向説明図、第7
図は第6図のトルクセンサの出力特性を示すグラフであ
る。 1.21・・・トルクセンサ、2,22・・・被測定軸
、5a、5b・・・コイル(励磁手段および検出手段)
、25・・・励磁コイル(励磁手段)、26・・・検出
コイル(検出手段)。 第1因 第2図 第5図 どど ′″ チ 鰐
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:0.5〜4.0%、Mn:3.
0%以下、Al:3.0%以下、およびNi:5.0%
以下とCr:5.0%以下のうちいずれか一方または両
方を含み、残部がFeおよび不純物からなる組成を有す
る鋼を素材としていることを特徴とするトルクセンサ。 (2)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:0.5〜4.0%、Mn:3.
0%以下、Al:3.0%以下、およびNi:5.0%
以下とCr:5.0%以下のうちいずれか一方または両
方を含み、さらに、Pb:0.5%以下、Bi:0.5
%以下、S:0.5%以下、P: 0.3%以下、Te:0.5%以下、Se:0.5%以
下、Ca:0.05%以下のうちから選ばれる1種また
は2種以上を含み、残部がFeおよび不純物からなる組
成を有する鋼を素材としていることを特徴とするトルク
センサ。 (3)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:0.5〜4.0%、Mn:3.
0%以下、Al:3.0%以下、およびNi:5.0%
以下とCr:5.0%以下のうちいずれか一方または両
方を含み、さらに、Cu:1.0%以下、Mo:1.0
%以下、B:0.05%以下、W:0.5%以下、V:
0.5%以下、Ti:0.5%以下、Nb:0.5%以
下、Ta:0.5%以下、Zr:0.5%以下、Hf:
0.5%以下、N:0.1%以下のうちから選ばれる1
種または2種以上を含み、残部がFeおよび不純物から
なる組成を有する鋼を素材としていることを特徴とする
トルクセンサ。 (4)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:0.5〜4.0%、Mn:3.
0%以下、Al:3.0%以下、およびNi:5.0%
以下とCr:5.0%以下のうちいずれか一方または両
方を含み、さらに、Pb:0.5%以下、Bi:0.5
%以下、S:0.5%以下、P:0.3%以下、Te:
0.5%以下、Se:0.5%以下、Ca:0.05%
以下のうちから選ばれる1種または2種以上を含み、さ
らに、Cu:1.0%以下、Mo:1.0%以下、B:
0.05%以下、W:0.5%以下、V:0.5%以下
、Ti:0.5%以下、Nb:0.5%以下、Ta:0
.5%以下、Zr:0.5%以下、Hf:0.5%以下
、N:0.1%以下のうちから選ばれる1種または2種
以上を含み、残部がFeおよび不純物からなる組成を有
する鋼を素材としていることを特徴とするトルクセンサ
。 (5)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:4.0%以下、Mn:3.0%
以下、Al:3.0%以下、Co:5.0%以下、およ
びNi:5.0%以下とCr:5.0%以下のうちいず
れか一方または両方を含み、残部がFeおよび不純物か
らなる組成を有する鋼を素材としていることを特徴とす
るトルクセンサ。 (6)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:4.0%以下、Mn:3.0%
以下、Al:3.0%以下、Co:5.0%以下、およ
びNi:5.0%以下とCr:5.0%以下のうちいず
れか一方または両方を含み、さらに、Pb:0.5%以
下、Bi:0.5%以下、S:0.5%以下、P:0.
3%以下、Te:0.5%以下、Se:0.5%以下、
Ca:0・05%以下のうちから選ばれる1種または2
種以上を含み、残部がFeおよび不純物からなる組成を
有する鋼を素材としていることを特徴とするトルクセン
サ。 (7)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:4.0%以下、Mn:3.0%
以下、Al:3.0%以下、Co:5.0%以下、およ
びNi:5.0%以下とCr:5.0%以下のうちいず
れか一方または両方を含み、さらに、Cu:1.0%以
下、Mo:1.0%以下、B:0.05%以下、W:0
.5%以下、V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、
Nb:0.5%以下、Ta:0.5%以下、Zr:0.
5%以下、Hf:0.5%以下、N:0.1%以下のう
ちから選ばれる1種または2種以上を含み、残部がFe
および不純物からなる組成を有する鋼を素材としている
ことを特徴とするトルクセンサ。 (8)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、C:0
.1〜1.5%、Si:4.0%以下、Mn:3.0%
以下、Al:3.0%以下、Co:5.0%以下、およ
びNi:5.0%以下とCr:5.0%以下のうちいず
れか一方または両方を含み、さらに、Pb:0.5%以
下、Bi:0.5%以下、S:0.5%以下、P:0.
3%以下、Te:0.5%以下、Se:0.5%以下、
Ca:0.05%以下のうちから選ばれる1種または2
種以上を含み、さらに、Cu:1.0%以下、Mo:1
.0%以下、B:0.05%以下、W:0.5%以下、
V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Nb:0.5
%以下、Ta:0.5%以下、Zr:0.5%以下、H
f:0.5%以下、N:0.1%以下のうちから選ばれ
る1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不純物
からなる組成を有する鋼を素材としていることを特徴と
するトルクセンサ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63084022A JP2697846B2 (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | トルクセンサ |
US07/319,351 US5107711A (en) | 1988-03-04 | 1989-03-06 | Torque sensor |
DE68918978T DE68918978T2 (de) | 1988-03-04 | 1989-03-06 | Magnetostriktiver Drehmomentwandler. |
EP89103924A EP0338227B1 (en) | 1988-03-04 | 1989-03-06 | Magnetostrictive torque sensor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63084022A JP2697846B2 (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | トルクセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01257231A true JPH01257231A (ja) | 1989-10-13 |
JP2697846B2 JP2697846B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=13818941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63084022A Expired - Fee Related JP2697846B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-04-07 | トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697846B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03162642A (ja) * | 1989-11-20 | 1991-07-12 | Nissan Motor Co Ltd | トルク検出方法 |
JP2006090857A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Jtekt Corp | 駆動軸監視装置、及びそのセンサ装置 |
-
1988
- 1988-04-07 JP JP63084022A patent/JP2697846B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03162642A (ja) * | 1989-11-20 | 1991-07-12 | Nissan Motor Co Ltd | トルク検出方法 |
JP2006090857A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Jtekt Corp | 駆動軸監視装置、及びそのセンサ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2697846B2 (ja) | 1998-01-14 |
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Legal Events
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