JPH01256582A

JPH01256582A - 粘着シート

Info

Publication number: JPH01256582A
Application number: JP8285988A
Authority: JP
Inventors: Makoto Sasaki; 信佐々木
Original assignee: Minnesota Mining and Manufacturing Co
Current assignee: 3M Co
Priority date: 1988-04-04
Filing date: 1988-04-04
Publication date: 1989-10-13
Anticipated expiration: 2012-04-23
Also published as: JP2602888B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、無処理のステンレス、鉄又はこれらを使用し
た合金製品の粘着に適した粘着シートζこ関する。

本明細書において「粘着シート」は、全て、「ラベル、
ステッカ−、ストライプテーゾ等のマーキング材、粘着
フィルム、粘着シート又は粘着テープ」をさすものとす
る。

〔従来の技術〕

無処理のステンレス、鉄又はこれらを使用した合金製品
に装飾用、表示用、広告用、保護用等として粘着シート
を使用する必要性がある場合は多い。

この目的の為の従来の粘着シートとしては、−般に、ア
クリル系及びゴム系の粘着剤を使用した粘着シートが汎
用されてきた。しかし、この種の粘着シートは無処理の
ステンレス、鉄又はこれらを使用した合金製品の表面に
貼り付ける場合で粘着シートの支持体層が透明又は半透
明で光を通す場合、光による粘着剤と基材金属との反応
により粘着剤が分解・劣化し、粘着シートの収縮、ハガ
レ等の不具合を生じた。そこでこれらの金属基材に対し
ては透明又は半透明の粘着シートを貼り付け、特に、屋
外での使用する仕様は避けられて来た。

〔発明が解決しようとする問題点〕

一般のアクリル粘着剤は、それ自体の耐候性は優れてい
るが無処理のステンレスや鉄等の基材に貼り付けた場合
紫外線によりこれら基材の金属と反応して分解・劣化し
フィルムが収縮したりメクしたり剥れたりする問題点を
有していた。そのため透明又は半透明な光を透過される
支持体を有する粘着シートをステ／レスや鉄等の基材に
貼り付は屋外で使用する事はできなかった。

本発明は、上記の問題点を解決して、ステンレス等の金
属基材に透明支持体を用いた粘着シートでも紫外線ニよ
る分解劣化がなく、フィルムのメクレ剥れを生じさせな
い粘着シートを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によれば、粘着剤層、場合によっては第一の印刷
イ／り層支持体層および場合（こよっては第二の印刷イ
ンク層をこの順に積層して成る粘着シー１＝　において
、前記粘着剤層が（イ）１〜２０重量％のアクリル酸ヒ
ドロキシアルキルエステル又はメタクリル酸ヒドロキシ
アルキルエステル及び、＠８０〜９９重ｆ％の１種又は
２種以上のアクリル酸アルキルエステルをモノマー成分
とするアクリル系共重合体（Ａ）に重金属不活性剤（Ｂ
）及び架橋剤（Ｃ）を添加してなることを特徴とする前
記粘着シートが提供される。

まず、本発明の粘着シートの粘着剤層について説明する
。

本発明におけるアクリル系共重合体（Ａ）は１種又は２
種以上のアクリル酸アルキルエステルとアクリル酸ヒド
ロキシアルキルエステル又はメタクリル酸ヒドロキシア
ルキルエステルとを公知の方法により共重合させて得ら
れるものである。アクリル酸アルキルエステルとしては
、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ｎ−ブチル、
アクリル酸イソデチル、アクリル酸ｎ−ペンチル、アク
リル酸ｎ−オクチル、アクリル酸インオクチル、アクリ
ル酸２−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリルを挙げる
ことができる。アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル
としては例えば、アクリル酸２−ヒＶロキシエチル、ア
クリル酸２−ヒドロキシアルキル、アクリル酸２−ヒド
ロキシメチルを挙げることができる。メタクリル酸ヒド
ロキシアルキルエステルとしては、例えば、メタクリル
酸２−ヒドロキシエチル、メタクリルｖ２−ヒドロキシ
プロピルを挙げることができる。

共重合体（４）中の１種又は２種以上のアクリル酸アル
キルエステルの配合量は、８０〜９９重憧チである。共
重合体回申のアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル又
はメタクリル酸ヒドロキシアルキルエステルの配合量は
、１〜２０重量％である。

この成分が１重量％ｊこ満たないと十分な凝集力が得ら
れず、特ζこ高温時における被着体への接着力が低下す
る。また２０重量％より多くなるとその耐水接着力が低
下する。

本発明における重金属不活性剤ＣＢ）とは金属イオンを
とり込んで安定な錯化合物を形成しやすい化合物をいう
。特にベンゼン環のオルソ位に水酸基トカルボニル基を
持ちかつこのカルビニル基とα位、β位にトリアゾール
のＮＨ基があるデカメチレンジカルぜン酸ジサリチロイ
ルヒドラジド、３−（Ｎ−サリチロイル）アミノ−１，
２，４−トリアゾールが好ましいが、Ｎ　、　Ｎ’−ビ
ス〔６−（６，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフ
ェニル）プロピオニル〕ヒドラジン、アセト酢酸エチル
等も使用しうる。

金属被着体の金属イオンはアクリル系粘着剤の紫外線に
よる分解劣化を著しく促進させる触媒作用を有している
。この重金属不活性剤（Ｂ）は前記金属イオンに作用し
て不活性な金属錯化合物を形成し分解劣化を防ぐ働きを
する。このことからアクリル系共重合体（Ａ）１００重
量部に対して０．１〜１５．０重量部使用することが好
ましく、２．０〜１０−０重量部使用することが更に好
ましい。重金属不活性剤（Ｂ）の使用量が０．１重ｔ８
’ｌＨこ満たないと紫外線により粘着剤の分解劣化が生
じ、１５．０重量部を越えると被着体への接着力が低下
したり、粘着剤の透明性がなくなるという不具合が生じ
る。

本発明Ａこおける架橋剤（Ｃ）としては一般のアクリル
粘着剤用架橋剤が使用でき、具体的には、ＴＤ工、ＸＤ
Ｉ等のポリイソシアネート、アルミニウムトリスアセチ
ルアセト等の金属キレート、メラミン系プレ式リマー、
エポキシ系ゾレボリマー、尿素系プレポリマー等が挙げ
られる。特に変色及び反応性の点から無黄変タイプのポ
リイソシアネート（例えばＨＭＤＩ、ＩＰＤ工）やエポ
キシ樹脂が好ましい。添加量は、凝集力と接着力の点か
らは、アクリル系共重合体（Ａ）１００重量部に対して
０．００１〜１０．０重量部の範囲が好ましく、０．０
１〜５．０重量部の範囲が特に好ましい。

本発明の支持体層としては透明又は半透明なノラスチツ
ク、フィルム、シート、金属箔、紙、布、等が使用でき
、具体的には、ポリエステルフィルム、塩化ビニールフ
ィルム及びシート、ポリデロピンンフイルム、アクリル
フィルム及びシート、ウレクンフイルム及びシート、ア
ルミ箔、アルミ板、Ｊｉ４箔、紙、合成紙、綿布、等い
ずれも汎用のものを使用することができる。

また剥離層又は紙及びフィルムとしては汎用のシリコン
剥離紙、シリコン剥離フィルム、シリコン剥離剤及びウ
レタン、アクリル、シリコン系等の背面処理剤層を使用
しつる。

〔作用〕

一般の透明なアクリル粘着シートを無処理のステンレス
や鉄等の金属に貼り屋外使用すると、アクリル粘着剤が
劣化・分解しフィルムの収縮・ハガレ等を生じる。

一般のアクリル粘着剤は官能基としてアクリル酸、ツタ
クリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸等のカルボキシ
ル基を使用しているため、粘着剤自体が酸性になってお
り、被着体が無処理のステンレス、鉄等の又はこれらの
合金の場合その金属イオン化、酸化反応を促進しやすい
と考えられる。

更に、これらの金属イオンは、アクリル系粘着剤が太陽
光や人工照明によりおこす増感光化学反志による光分解
劣化や酸化劣化分解を著しく促進させる触媒や増感剤と
して作用すると考えられる。

そのため、本発明の粘着シートにおける粘着剤（Ａ）は
、官能基としてカルボキシル基（−Ｃ’ＯＯＨ）　ヲも
つアクリル酸を使用せず、水酸基（−ＯＲ）を持つアク
リル酸エステルを使用し前記被着体金属のイオン化をお
さえる。更に、本発明における粘着剤ζこ使用する重金
属不活性剤（Ｂ）は、前記金属被着体より出てくる金属
イオンに作用して不活性な金属錯化合物を形成し、増感
反応による酸化劣化触媒作用を防止し、粘着剤の光によ
る分解・劣化を防ぐことができるものと考えられる。

〔実施列〕

以下、実施列により本発明を更に詳細に説明する。実施
列、比較例において、以下、部は全て重量部を意味し、
チは全て重ｔ％を意味する。

〈実施列１〉モノマー成分としてブチルアクリレート８０部、インブ
チルアクリレート１０部、２−ヒドロキシエチルアクリ
レート１０部、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサ
イド０．０１部を酢酸エチルに溶解し酢酸エチルの還流
温度で６時間反応させアクリル系共重合物を得た。この
アクリル系共重合物１００部を含む６０チ酢酸工千ル溶
液に、重金属不活性化剤としてデカメチレンジカルざン
酸ジサリ千ロイルヒドラジド１．０部、更に架橋剤とし
てヘキサメチレンジイソシアネート（スミジュールＮ−
７５、住友バイエルウレタンａ［）ヲ０．５部加えて十
分に混合した。

この混合物をシリコン剥離紙上に塗工し１００’０で２
分間乾燥させた。乾燥後の粘着剤層の厚さは６０μであ
った。この粘着剤層上に厚さ５０μの透明軟質塩ビフィ
ルムをラミネートし粘着シートを得た。

〈実施列２〉実施列１ｊこ於て、重金属不活性化剤として６−（Ｎ−
サリチロイル）アミノ−１，２，４−１−リアゾール０
．５部、架橋剤としてアルミニウムトリスアセチルアセ
トネート４．０部を使用した他は実施列１と全く同様に
して粘着シートを得た。

〈実施列６〉実施列１において、重金属不活性化剤としてアセト酢酸
エチル１０部を使用した他は実施列１と全く同様にして
粘着シートを得た。

〈実施例４〉実施例１に於て、アクリル系共重合体として２−エチル
へキシルアクリレート９０部、２−ヒドロキシエチルア
クリレート１０部を使用して製造したアクリル共重合体
を使用した他は実施列１と同様にして粘着シートを得た
。

く比較列１〉実施列１１こ於て、重金属不活性化剤を使用しない他は
実施列１と全く同様にして粘着シートを得た。

く比較列２〉実施例２に於て、アクリル系共重合体としてブチルアク
リレート９０部、アクリル酸１０部を使用して得たアク
リル共重合体を使用した他は実施列２と同様にして粘着
シートを得た。

〈比較列６〉実施列２に於て、重金属不活性化剤を使用しない他は実
施列２と全く同様にして粘着シートを得た。

く比較列４〉実施列１に於て、重金属不活性剤としてデカメチレンジ
カルボン酸ジサリチロイルヒドラジド０．０５部使用し
た他は実施列１と全く同様にして粘着シートを得た。

く比較列５〉実施列１に於て重金属不活性剤としてデカメチレンジカ
ルボン酸ジサリチロイルヒドラジド１６部を使用した他
は実施列１と全く同様にして粘着シートを得た。

く比較列６〉実施列１に於て、アクリル系共重合体としてブチルアク
リレート７９部、２−ヒドロキシエチルアクリレート２
１部を使用して得たアクリル共重合体を使用した他は実
施列１と同様ｊこして粘着シートを得た。

く比較列７〉実施列１＆こ於て、アクリル系共重合体としてブチルア
クリレート９９．５部、２−ヒドロキシエチ粘着シート
を得た。

く比較列８〉シェルケミカル（株）製クラトン１０２　（ＳＢＲ系）
ｃｔａｄｙ社製）６６部をトルエン１５０部に十分溶解
させた混合物をシリコン剥離紙上に塗工し、１００’Ｃ
で２分間乾燥させた。乾燥後の粘着剤層の厚さは６０μ
であった。この粘着剤層上に厚さ５０μの透明軟質塩ビ
フィルムをラミネートレ粘着シートを得た。

〔性能試験〕

実施列及び比較列で得られた粘着シートをＪＩＳ（）　
４５０５に定められた２７種（８ＵＳ　２７　ＣＰ）の
冷間圧延ステンレス鋼板１．ｒ工ｓｃ＋３１４１ｉこ定
められた冷温圧延鋼板５ＰＣＣ−Ｉ　Ｄ　、　、ＴＩＳ
　Ｈ−４０００に定められたアルミ板（厚さ各々１朋）
に貼り付は屋外曝露（南面４５°富士市）１午後外観変
化と接着力（にｑ／２５ｇ翼）をテンシロン引張試験機
にて剥離角度１８０°剥離速度３００１１１１／分の条
件で測定した。結果を表１！こ示す。

一般に、粘着シートをステンレス、鉄又はこれらの合金
基材に貼り付けて使用した場合、実用上は接着力が１゜
２にＳｌ＋／２５１１１以上フィルムのエツジからの収
縮も０．５朋以内でメクレは全くあってはならない。表
１から明らかなように、本発明による粘着シートはステ
ンレス鉄又はこれらの合金基材に貼り付けて使用しても
、一般のアクリル粘着剤と比較し光ｊこよる粘着剤の分
解劣化によるフィルムの収５縮メクレ接着力の低下等の
不具合を生じない。

〔発明の効果〕

付けて屋外で使用して・ら、粘着剤の分解・劣化による
粘着シートの収縮・メクレ・ハガレ等の不具合を生じな
い、実用的な粘着シートの提供が可能になった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）粘着剤層、場合によつては第一の印刷インク層、
支持体層及び場合によつては第二の印刷インク層をこの
順に積層して成る粘着シートにおいて、前記粘着剤層が
（イ）１〜２０重量％のアクリル酸ヒドロキシアルキル
エステル又はメタクリル酸ヒドロキシアルキルエステル
及び（ロ）８０〜９９重量％の１種又は２種以上のアク
リル酸アルキルエステルをモノマー成分とするアクリル
系共重合体（Ａ）に重金属不活性剤（Ｂ）及び架橋剤（
Ｃ）を添加してなること、を特徴とする前記粘着シート
。
（２）前記粘着剤中の前記重金属不活性剤（Ｂ）の含有
割合が前記アクリル系共重合体（Ａ）１００重量部に対
し０．１〜１５．０重量部である特許請求の範囲第１項
記載の粘着シート。
（３）前記粘着剤中の前記架橋剤（Ｃ）の含有割合が前
記アクリル系共重合体（Ａ）１００重量部に対し０．０
０１〜１０．０重量部である特許請求の範囲第１項又は
第２項に記載の粘着シート。
（４）前記粘着剤層の表面に剥離紙を、そして第二の印
刷インク層の表面に保護層を更に積層してなる特許請求
の範囲第１項〜第３項のいずれか一項に記載の粘着シー
ト。