JPH0967550A - 印刷面保護シートおよび印刷面の保護方法 - Google Patents

印刷面保護シートおよび印刷面の保護方法

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JPH0967550A
JPH0967550A JP22399295A JP22399295A JPH0967550A JP H0967550 A JPH0967550 A JP H0967550A JP 22399295 A JP22399295 A JP 22399295A JP 22399295 A JP22399295 A JP 22399295A JP H0967550 A JPH0967550 A JP H0967550A
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Kazuto Takashima
島 和 人 高
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Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は、印刷面に貼着して印刷面を保
護するシートあり、このシートは、支持体、非粘着性樹
脂層、接着層および剥離材がこの順序に積層されてな
り、支持体は、ポリエチレンテレフタレート、トリアセ
テート、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびこれらの
樹脂を主成分とする複合樹脂よりなる群から選ばれる少
なくとも一種類の樹脂で形成されたフィルムであり、非
粘着性樹脂層は、50℃以上のガラス転移温度(Tg)を有
する重量平均分子量30万以上の(メタ)アクリレート
系(共)重合体を主成分とする透明樹脂から形成されて
おり、そして、接着層が、−10℃以下のガラス転移温
度(Tg)を有するアクリル系粘着剤を主成分とする粘着
剤から形成されていることを特徴とする印刷面保護シー
トおよびこのシートから剥離層を撤去した後このテープ
を印刷面に貼着し、次いで支持体を撤去することを特徴
とする。 【効果】 本発明の保護シートにより長期間印刷面の状
態が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カラー印刷面に傷等がつ
かないように物理的に保護すると共に、各種汚染あるい
は紫外線によるカラー印刷面の変色を防止し、さらに印
刷されているインク等が脱落するのを保護するためのシ
ートに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】印刷技術の発達に伴って、多岐の
分野にわたってカラー印刷された印刷物が使用されてい
る。
【0003】従来こうしたカラー印刷物は、特に表面処
理することなく使用されていたが、たとえばインクジェ
ット方式によるカラー印刷等の場合、基材となる紙など
の表面にカラーインクがわずかに凸部を形成して付着す
るため、長期間の使用によってこの付着したカラーイン
クが脱落したり、このカラーインク部分に傷がつき易
い。また、カラーインクは、紫外線等によって変色する
ことがある。
【0004】従って、このようなカラー印刷物において
は表面を保護することが必要であり、カラー印刷物の表
面にクリヤーワニス等を塗布して保護層を形成したり、
透明フィルムをラミネートすることにより保護層を形成
してカラー印刷物の表面を保護していた。
【0005】しかしながら、クリヤーワニスを塗布する
場合には、樹脂成分を有機溶媒に溶解して塗布するが、
このワニスに使用される有機溶媒がカラーインクを溶解
することがあり、クリヤーワニスのコーティングには、
使用するクリヤーワニスに使用される溶剤を考慮して、
こうしたクリヤーワニスで使用されている溶剤に対する
耐溶剤性等を有するカラーインクを使用する必要があ
り、使用可能なカラーインクが限定されるとの問題があ
る。また、クリヤーワニスは一般に、耐候性が低く、こ
うしたクリヤーワニスによる保護層が形成されたカラー
印刷物は長期間太陽光等に晒されると変色するとの問題
もある。
【0006】他方、カラー印刷物の表面にフィルムをラ
ミネートして保護層を形成する場合、フィルムの透明性
が低いと、フィルムをラミネートするとカラー印刷物が
変色することがある。こうした変色は、フィルム自体が
わずかに着色しているためであり、こうしたフィルムの
着色に伴うカラー印刷物の変色を防止するには、フィル
ムを薄膜化してフィルムの色がカラー印刷物に影響を及
ぼさないようにすればよいが、フィルムを極端に薄膜化
することは技術的に難しく、また、薄膜化されたフィル
ムは極めて取り扱いにくいという問題がある。
【0007】また、従来から使用が試みられている透明
フィルムは、比較的軟質の樹脂が使用されており、耐傷
性能、汚染防止性能、耐候性能などの特性について必ず
しも充分な特性を有してはいなかった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、カラー印刷物の表面に貼着す
ることにより、カラー印刷物の変色を防止し、さらにカ
ラー印刷物が傷つくのを防止して長期間にわたって変性
することなくカラー印刷物を維持するための印刷面保護
シートを提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明の印刷面保護シートは、印刷面に
貼着して印刷面を保護するシートであって、該シート
は、支持体、非粘着性樹脂層、接着層および剥離材がこ
の順序に積層されてなり、該支持体が、ポリエチレンテ
レフタレート、トリアセテート、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンおよびこれらの樹脂を主成分とする複合樹脂よ
りなる群から選ばれる少なくとも一種類の樹脂で形成さ
れたフィルムであり、該非粘着性樹脂層が、50℃以上
のガラス転移温度(Tg)を有する重量平均分子量30
万以上の(メタ)アクリレート系(共)重合体を主成分
とする透明樹脂から形成されており、該接着層が、−1
0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有するアクリル系粘
着剤を主成分とする粘着剤から形成されていることを特
徴としている。
【0010】この印刷面保護シートを用いた印刷物の保
護方法は、支持体、非粘着性樹脂層、接着層および剥離
材がこの順序に積層されてなり、該支持体が、ポリエチ
レンテレフタレート、トリアセテート、ポリエチレン、
ポリプロピレンおよびこれらの樹脂を主成分とする複合
樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の樹脂で
形成されたフィルムであり、該非粘着性樹脂層が、50
℃以上のガラス転移温度(Tg)を有する重量平均分子
量30万以上の(メタ)アクリレート系(共)重合体を
主成分とする透明樹脂から形成されており、該接着層
が、−10℃以下のガラス転移温度(Tg)を有するアク
リル系粘着剤を主成分とする粘着剤から形成されている
印刷面保護シートを、剥離材を除去して粘着剤層を露出
させた状態で印刷物の表面に配置して印刷物表面に接着
させた後、支持体を除去することを特徴としている。
【0011】本発明の印刷面保護シートは、貼着後には
除去される支持体の表面に50℃以上のガラス転移温度
(Tg)を有する重量平均分子量が30万以上の(メ
タ)アクリレート系(共)重合体を主成分とする透明樹
脂から形成された極薄膜厚の非粘着性樹脂層を有し、こ
の非粘着性樹脂層を特定のアクリル系粘着剤を用いて印
刷面に貼着するようにされており、こうした分子量の高
い(メタ)アクリレート系(共)重合体は耐傷性、耐候
性、耐汚染性等の特性に優れているため、本発明のシー
トを使用することにより、長期間にわたってカラー印刷
物を変色させることなく、維持することができる。
【0012】
【発明の具体的説明】次に本発明の印刷面保護用フィル
ムおよびこのフィルムを用いた印刷面の保護方法につい
て具体的に説明する。
【0013】図1に本発明の印刷面保護用フィルムの断
面構造を模式的に示す。本発明の印刷面保護用フィルム
1は、支持体2、非粘着性樹脂層3、接着層4および剥
離材5がこの順序で積層された層構成を有している。
【0014】支持体2は、ポリエチレンテレフタレー
ト、トリアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレンお
よびこれらの樹脂を主成分とする複合樹脂から形成され
たフィルムである。この支持体2を上記の樹脂を主成分
として形成されたフィルムであり、この支持体2は、上
記以外の樹脂成分を含有していてもよい。たとえば、ポ
リエチレンテレフタレートには、エポキシ系樹脂、ウレ
タン系樹脂、アクリル系樹脂等を配合することができ、
トリアセテートには、セルロースアセテートブチレー
ト、エチルセルロース等を配合することができる。ま
た、ポリエチレンは、エチレンの他に他のα-オレフィ
ンが共重合されていてもよく、さらに他のα-オレフィ
ンの(共)重合体等を配合することができ、ポリプロピ
レンには、エチレン、炭素数4以上のα-オレフィンが
共重合していてもよく、さらにポリエチレンあるいは炭
素数4以上のα-オレフィンの(共)重合体等を配合す
ることができる。
【0015】この支持体2の厚さは、剥離材5を撤去し
た構造体の貼着作業がしやすい程度に自己支持性を有す
るような厚さであればよく、通常は6〜150μm、好
ましくは20〜100μmの範囲内にある。
【0016】このような支持体2は、上記のような樹脂
からなるフィルムをそのまま使用して形成することもで
きるし、表面をシリコーン樹脂等により剥離処理するこ
ともできるし、さらに必要により上記のような樹脂から
なるフィルムの接着層が塗設される面を粗面化すること
もできる。このような粗面化は、サンドマット化処理、
表面エンボス処理等を採用することができる。このよう
に支持体2の表面を粗面化して、この粗面化面に非粘着
樹脂層を形成することにより、支持体2の表面の粗面化
状態が非粘着樹脂層3の表面に転写されて、支持体2を
撤去した後の保護シートの表面光沢およびギラツキ感を
抑制することができ、また、支持体2と非粘着樹脂層3
との適度な接着強度が得られるので、剥離材5を除去す
る際の支持体2と非粘着樹脂層3の剥離防止になる。
【0017】非粘着樹脂層3は、特定のガラス転移温度
(Tg)および特定の分子量を有する(メタ)アクリレ
ート系(共)重合体を主成分とする透明樹脂により形成
されている。
【0018】非粘着樹脂層3を形成する主成分となる
(メタ)アクリレート系(共)重合体は、ガラス転移温
度(Tg)が、50℃以上であることが必要であり、さ
らにこのガラス転移温度(Tg)が50〜125℃の範
囲にあることが好ましい。このようなガラス転移温度
(Tg)を有する(メタ)アクリレート系(共)重合体
は、常温ではタック性を有していない。
【0019】さらに、非粘着樹脂層3を形成する主成分
となる(メタ)アクリレート系(共)重合体は、重量平
均分子量が30万以上であることが必要であり、さらに
この重量平均分子量が30万〜100万の範囲内にある
共重合体を用いることが好ましい。このように分子量の
大きな(メタ)アクリレート系(共)重合体を使用する
ことにより、傷防止性が向上すると共に、このシートが
良好な可撓性を有するようになり、印刷物に貼着した後
にこの非粘着樹脂層3に割れや折りジワの発生を防止す
ることができる。
【0020】このような(メタ)アクリレート共重合体
は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、これに共
重合可能な他の単量体を、水性媒体中あるいは有機溶媒
中で重合させることにより調製することができる。ま
た、この重合には溶媒を用いることなく例えば紫外線な
どを用いた光重合等によっても製造することができる。
【0021】ここで使用することができる(メタ)アク
リル酸アルキルエステルの具体的な例としては、アルキ
ル基の炭素原子数が1〜12のアルキル基を有する化合
物が好ましい。本発明で好適に使用されるアルキル基の
炭素数が1〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ノルマルブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリ
ル酸-tert-ブチル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキ
シル、(メタ)アクリル酸ノルマルオクチル、(メタ)
アクリル酸イソノニルおよび(メタ)アクリル酸ラウリ
ルなどを挙げることができる。
【0022】これらの(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルは、単独であるいは組み合わせて用いることができ
る。上記のような(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と共重合可能な単量体としては、不飽和カルボン酸、ア
ミド基を有する単量体、水酸基を有する単量体、N-アル
キロール基を有する単量体、グリシジル基を有する単量
体、ハロゲン原子が結合した基を有する単量体、ニトリ
ル基を有する単量体、N-メトキシ基を有する単量体、N-
メトキシアルキル基を有する単量体、フェニル基を有す
る単量体およびアルコキシ基を有する単量体を挙げるこ
とができる。
【0023】具体的には、不飽和カルボン酸としては、
通常は1〜2個程度のカルボキシル基を含有している。
このα,β-不飽和カルボン酸の具体例としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、α-エチルアクリル酸、クロトン
酸、α−メチルクロトン酸、α−エチルクロトン酸、イ
ソクロトン酸、チグリン酸、アンゲリカ酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン
酸、グルタコン酸およびジヒドロムコン酸などを挙げる
ことができる。
【0024】また、アミド基を有する単量体の例として
は、アクリルアミド、t-ブチル(メタ)アクリルアミド
等を挙げることができる。水酸基を有する単量体の例と
しては、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシプロピルおよび(メタ)アク
リル酸ヒドロキシブチル、エチレングリコールモノアリ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノアリルエーテ
ル、グリセリンモノアリルエーテル等を挙げることがで
きる。
【0025】N-アルキロール基を有する単量体の例とし
ては、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-ブチロ
ール(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。
グリシジル基を有する単量体の例としては、(メタ)ア
クリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル等を挙
げることができる。
【0026】ハロゲン原子が結合した基を有する単量体
の例としては、ビニルクロライド、ビニルブロマイド、
アリルクロライド、アリルブロマイド、2,3-ジブロモプ
ロピル(メタ)アクリレート、2,3-ジクロロプロピル
(メタ)アクリレート、2-クロロエチル(メタ)アクリ
レート、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、クロロメチルスチレン、2-ブロモエチル(メ
タ)アクリレートおよびフッ化ビニル等を挙げることが
できる。
【0027】アルコキシシリル基を有する単量体の例と
しては、アルコキシアルキルシラン(メトキシメチルシ
ラン等)、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシランおよび6-メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランを挙げることができる。
【0028】また、ニトリル基を有する単量体として
は、(メタ)アクリロニトリルを挙げることができる。
N-メトキシアルキル基を有する単量体としては、N-メト
キシメチル(メタ)アクリルアミド、N-メトキシエチル
(メタ)アクリルアミド、N-メトキシプロピル(メタ)
アクリルアミド、N-メトキシブチル(メタ)アクリルア
ミド等を挙げることができる。
【0029】フェニル基を有する単量体としては、スチ
レン、α-メチルスチレン、(メタ)アクリル酸フェニ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル等を挙げることができ
る。アルコキシ基を有する単量体としては、(メタ)ア
クリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシ
エチル等を挙げることができる。
【0030】本発明において非粘着樹脂層3を形成する
(メタ)アクリレート系(共)重合体は、通常は(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを20〜100重量
%、好ましくは60〜100重量% その他の単量体を
0〜80重量%、好ましくは0〜40重量%の量で配合
して共重合させることにより製造される。
【0031】このような単量体を共重合させて重量平均
分子量が30万以上のアクリル系共重合体を製造するに
は、例えば水性媒体中に乳化剤等で微細に分散された単
量体を、反応開始剤の存在下に、反応温度30〜95
℃、反応時間1〜10時間の範囲内に設定する等、反応
条件を設定する。
【0032】本発明のシートにおける非粘着樹脂層3
は、上記のような(メタ)アクリレート系(共)重合体
だけで形成されていてもよいが、さらにこの層に要求さ
れる透明性、傷防止性等の特性を損なわない範囲内で他
の樹脂を配合することもできる。
【0033】ここで(メタ)アクリレート系(共)重合
体と共に使用することができる他の樹脂の例としては、
ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂
およびメラミン系樹脂等を挙げることができる。
【0034】ただし、この非粘着樹脂層を形成する主な
樹脂は(メタ)アクリレート共重合体であり、従って、
この非粘着増を形成する樹脂中における(メタ)アクリ
レート共重合体の含有量は、通常は50〜100重量
%、好ましくは80〜100重量%の範囲内にあり、そ
して、他の樹脂の配合量は、通常は0〜50重量%、好
ましくは0〜20重量%の範囲内にある。
【0035】この非粘着樹脂層には、また、本発明の保
護シートが貼着された印刷面の退色あるいは印刷面の劣
化等を防止するための成分を配合することができる。こ
のような目的でこの非粘着樹脂層に配合される成分とし
ては、例えば紫外線吸収剤、光安定剤等がある。ここで
紫外線吸収剤の例としては、ベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、アリルエス
テル系紫外線吸収剤等を挙げることができる。
【0036】また、他の配合剤である光安定剤の例とし
ては、ヒンダードアミン系光安定剤等を挙げることがで
きる。この非粘着樹脂層において、例えば、紫外線吸収
剤のような配合剤と、この非粘着樹脂層を形成する樹脂
とは、通常は1:20〜1:1の重量比、好ましくは
1:10〜1:3の重量比で配合される。
【0037】このように例えば紫外線吸収剤を非粘着樹
脂層に添加することにより、この保護シートを貼着した
印刷物を長期間屋外に放置しても印刷物の色調が変化す
ることがなくなる。
【0038】本発明の保護シートを形成する上記非粘着
樹脂層の厚さは、本発明の保護シートが支持体2を有し
ており貼着時におけるシートの形態保持性は、支持体2
に負わせることができるので、シートの貼着する際の作
業性を考慮する必要はなく、印刷面を保護するとの機能
を考慮して設定することができる。そして、印刷面を保
護するとの機能から、この非粘着樹脂層の厚さは、通常
は1〜30μm、好ましくは5〜20μmの範囲内にあ
る。
【0039】本発明の保護シート1を形成する接着層4
は、アクリル系粘着剤を主成分とする粘着剤から形成さ
れている。このアクリル系粘着剤のガラス転移温度(T
g)は、−10℃以下であることが必要であり、さらに
このガラス転移温度(Tg)が−65〜−35℃の範囲内
にあることが好ましい。このようなガラス転移温度(T
g)を有するアクリル系粘着剤を使用してこの接着層を
形成することにより、この接着層4が印刷面に対して良
好な接着性を有するようになる。
【0040】このアクリル系粘着剤は、通常は(メタ)
アクリル酸アルキルエステルと、これと共重合可能な他
の共重合体を共重合させることにより、製造することが
できる。このアクリル系粘着剤の重量平均分子量は、通
常は25万〜110万の範囲内にあり、上記非粘着樹脂
層を形成する(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重
合体よりも分子量が小さい。
【0041】接着層4を形成するアクリル系粘着剤は、
上記の非粘着樹脂層を形成する際に使用した単量体を、
得られる共重合体のガラス転移温度(Tg)が上記のよう
になるように選択して、共重合させることにより製造す
ることができる。
【0042】本発明において接着層4を形成する(メ
タ)アクリレート系(共)重合体は、通常は(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを60〜100重量%、好ま
しくは70〜99重量% その他の単量体を0〜40重
量%、好ましくは1〜30重量%の量で配合して共重合
させることにより製造される。
【0043】このような単量体を共重合させてガラス転
移温度(Tg)を−10℃以下にするには、例えば水性媒
体中に乳化剤等で微細に分散された単量体を、反応開始
剤の存在下に、反応温度30〜95℃、反応時間2〜1
5時間の範囲内に設定する等、反応条件を設定する。
【0044】こうして得られる(メタ)アクリレート系
(共)重合体のガラス転移温度(Tg)は、通常は−65
〜−20℃の範囲内にある。本発明のシートにおける接
着層4は、上記のような(メタ)アクリレート系(共)
重合体だけで形成されていてもよいが、さらにこの層に
要求される透明性および粘着性等の特性を損なわない範
囲内で他の粘着付与剤を配合することもできる。
【0045】ここで(メタ)アクリレート系(共)重合
体に配合してこの接着層4を形成することができる粘着
付与剤の例としては、石油系、テルペン系、クマロン
系、重合ロジン系、フェノール系およびキシレン系等の
樹脂を挙げることができる。
【0046】ただし、この接着層4を形成する主な樹脂
は(メタ)アクリレート共重合体であり、従って、この
粘着増4を形成する粘着剤中における(メタ)アクリレ
ート共重合体の含有量は、通常は60〜100重量%、
好ましくは70〜100重量%の範囲内にあり、そし
て、他の粘着付与剤の配合量は、通常は0〜40重量
%、好ましくは0〜30重量%の範囲内にある。
【0047】また、この接着層4には、例えば光安定
剤、紫外線吸収剤、エポキシ系架橋剤、イソシアネート
系架橋剤および金属キレート系架橋剤等の機能性成分を
配合することができる。ここで光安定剤の例としては、
ヒンダードアミン系光安定剤等を挙げることができる。
【0048】また、他の機能性成分である紫外線吸収剤
の例としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤、アリルエステル系紫外線
吸収剤等を挙げることができる。
【0049】この接着層において、例えば、紫外線吸収
剤のような配合剤と、この接着層を形成する粘着成分と
は、通常は1:40〜1:2の重量比、好ましくは1:
25〜1:5の重量比で配合される。
【0050】このように例えば紫外線吸収剤を接着層に
添加することにより、この保護シートを貼着した印刷物
を長期間屋外に放置しても印刷物の色調が変化すること
がなくなる。なお、紫外線吸収剤及び光安定剤は、上記
非粘着樹脂層3に配合することもできるし、この接着層
4に配合することもでき、さらに非粘着樹脂層3と接着
層4の両者に配合することもできる。
【0051】この接着層4の厚さは、非粘着樹脂層3を
印刷面に安定に貼着することができる厚さであればよ
く、通常は5〜100μm、好ましくは10〜50μm
である。
【0052】本発明の保護シートにおいて、剥離材5
は、例えば保存時等に上記の接着層4が他の部材と貼着
するのを防止するものであり、従来から使用されている
種々の剥離材を使用することができる。
【0053】この例えばシリコーンのような剥離性成分
を塗布した紙、あるいは、ポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルムのように被接着性の低い樹脂フィルム等を使用する
ことができる。
【0054】この剥離材5は、通常20〜200μmの
厚さを有している。また、本発明では、このように剥離
紙を使用せずに支持体1の表面を剥離材として使用する
こともできる。すなわち、剥離材5を使用せずに本発明
の保護シートを巻回した場合、最終回の接着層4は、前
の周回の支持体2の表面に接するようになるので、この
支持体2の表面を剥離面として利用することにより、特
別に剥離材を配置しなくとも本発明の保護シートを使用
することができる。また、上記巻回する場合の他にも、
例えば支持体2と非粘着樹脂層3と接着層4とからなる
保護フィルムを多層積層する場合にも、図1に示すよう
な剥離材5を設けることを特に必要とするものではな
い。すなわち、このような場合には支持体2が、剥離材
5を兼ねるようにすることができるのである。
【0055】上記のような構成を有する本発明の保護シ
ートの全体の厚さは、通常は32〜470μm、好まし
くは35〜350μmの範囲内にある。本発明の保護シ
ートは、支持体2、非粘着樹脂層3、接着層4および剥
離材5がこの順序で積層される種々の方法を採用して製
造することができるが、例えば、支持体2の一方の面に
非粘着樹脂層3を形成した構造体aと、これとは別に調
製された剥離材5の剥離面に接着層4が形成された構造
体bとを、次いで構造体aの非粘着樹脂層3の表面と、
構造体bの接着層との表面が対面するように配置して、
加圧することにより製造することができる。(メタ)ア
クリレート系(共)重合体を主成分とする非粘着樹脂層
3を形成する際に、非粘着樹脂を塗布する際には、例え
ば、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン(ME
K)、ヘキサン、メタノール、イソプロピルアルコール
(IPA)、アセトン、キシレン等の有機溶剤を使用す
ることができる。
【0056】また、接着層4を形成するに際しては、接
着性成分を、例えばトルエン、酢酸エチル、メチルエチ
ルケトン(MEK)、ヘキサン、メタノール、イソプロ
ピルアルコール(IPA)、アセトンおよびキシレン等
の有機溶媒に溶解させることができる。
【0057】上記のような支持体2と非粘着樹脂層3と
からなる構造体aと、剥離材5と接着層4とからなる構
造体bとを、例えばラミネーターのような加圧装置を用
いて圧着することにより本発明の保護シートを製造する
ことができる。
【0058】本発明の印刷面保護シートは次にように使
用される。図2(a)〜(d)に示すように、まず本発明の保
護テープから剥離材5を剥ぎ取り接着層4を露出させ
る。次にこの露出された接着層4が保護される印刷物6
の印刷面と対面するように配置し、印刷物6と保護テー
プ1との間に空気を巻き込まれないように注意しながら
保護テープ1を印刷物の表面に貼着する。こうした保護
テープを貼着する際には、保護テープ4にテンションを
かけた状態で保護テープ1と印刷物6とが接触するよう
にすることが好ましい。
【0059】そして、本発明では、ラミネーターのよう
に圧量を付与しながら保護テープを印刷面に貼着するこ
とができる装置を用いて、本発明の印刷面保護シートを
貼着することが好ましい。
【0060】このようにして印刷物1の表面に保護テー
プ1を貼着した後、支持体2を剥離する。非粘着樹脂層
3を形成する樹脂は、タックがなく支持体2との間に
は、不粘着樹脂が溶解された溶液を流涎する際に発現し
たわずかな係止力しか存在しないため、支持体2は容易
に剥離することができる。反面この非粘着樹脂層3と接
着層4との間および接着層4と印刷物6との間には、接
着層4による接着力が作用している。従って、支持体2
を剥離する際に、非粘着樹脂層3と接着層4との間およ
び接着層4と印刷物6との間が剥離することはなく、支
持体2と非粘着樹脂層3との間で選択的に剥離させるこ
とができる。
【0061】本発明の印刷面保護シートを上記のように
して使用すると、印刷物6の表面は、接着層4と非粘着
樹脂層3とで被覆される。そして、非粘着樹脂層3は高
分子量の(メタ)アクリレート共重合体から形成されて
いるため、傷等を防止することができる。また、この接
着層4および非粘着樹脂層3は非常に薄いと共に、透明
性が良いので、印刷物の色調等が変化することがない。
また、このようにして印刷面を保護することにより、長
期間印刷物が屋外に暴露された場合でも、紫外線等によ
って、印刷物が退色することが少ない。特に非粘着樹脂
層および/または接着層に紫外線吸収剤及び光安定剤を
配合した場合には、その効果が顕著に現れる。
【0062】本発明の印刷面保護シートは、紙のように
インクを吸収する部材表面に印刷された印刷物の表面を
保護するのに適していることは勿論、例えば、金属面に
インクジェット方式により印刷した場合のように、イン
クが浸透しない部材表面に印刷した印刷物の表面を保護
するのに好適である。すなわち、このようなインクが浸
透しない部材表面への印刷では、インクが部材表面から
突出して印刷面を形成しており、このような印刷物を使
用すると表面のインクが欠け落ちを防止することができ
るので、長期間の使用によっても印刷物の状態が変動し
ない。
【0063】
【発明の効果】本発明の印刷面保護シートは、支持体、
非粘着性樹脂層、接着層および剥離材からなり、この支
持体が、ポリエチレンテレフタレート、トリアセテー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびこれらの樹脂
を主成分とする複合樹脂よりなる群から選ばれる少なく
とも一種類の樹脂で形成されたフィルムであり、非粘着
性樹脂層が、重量平均分子量30万以上の(メタ)アク
リレート系(共)重合体を主成分とする透明樹脂から形
成されており、そして、該接着層が、−10℃以下のガ
ラス転移温度(Tg)を有するアクリル系粘着剤を主成分
とする粘着剤から形成されているので、この保護テープ
を貼着しても印刷物の色調等が変動することがなく、ま
た、かえって保護テープを貼着する前よりも印刷物の鮮
明度が向上する。
【0064】さらに、印刷面と直接接する接着層は有機
溶剤のように印刷インクを溶解するような成分を含有し
ていないので、印刷面に貼着しても印刷インクが滲んだ
り変色することがない。
【0065】また、印刷物を屋外においた場合であって
も、紫外線等による印刷物の退色が少なく長期間鮮明な
印刷面を保持することができる。さらに、最外層を形成
する非粘着樹脂層が極めて傷付きにくく長期間印刷面を
保護することができる。
【0066】さらに、非粘着樹脂層表面を粗面化するこ
とにより、印刷物の光沢およびギラツキを抑えることが
できる。上記のような本発明の保護シートを貼着するこ
とにより、印刷面に形成されたインクの凸部が欠落(脱
落)することを有効に防止することができる。
【0067】
【実施例】次に本発明の実施例を示して本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限
定的に解釈されるべきではない。
【0068】
【実施例1】非粘着樹脂層を形成する重量平均分子量6
0万のポリメチルメタクリレート10重量部をトルエン
90重量部に溶解して非粘着樹脂層形成用塗布液を調製
した。
【0069】この非粘着樹脂層形成用塗布液を、支持体
となる厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に、乾燥膜厚が20μmになるように塗布して乾
燥して、ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の
表面にポリメチルメタクリレートからなる非粘着樹脂層
が形成された構造体aを製造した。
【0070】これとは別に、接着層を形成する樹脂とし
て、ガラス転移温度(Tg)が−50℃のアクリル樹脂4
0重量部が酢酸エチル60重量部に溶解した接着層形成
用塗布液を用意した。この接着層形成用塗布液を、剥離
材となる50μm厚のポリエチレンテレフタレートフィ
ルムセパレータの剥離面に、接着層の乾燥塗布厚が30
μmとなるように塗布して乾燥し、剥離材であるポリエ
チレンテレフタレートフィルムの一方の面に接着層が形
成された構造物bを製造した。
【0071】上記のようにして製造した構造体aおよび
構造体bを、構造体aの非粘着樹脂層と構造体bの接着
層とが対面するように配置し、両構造体をラミネートし
て本発明の印刷面保護シートである、支持体/非粘着樹
脂層/接着層/剥離材からなる積層体を製造した。
【0072】
【実施例2】実施例1において、非粘着樹脂層形成用塗
布液の代わりに、非粘着樹脂層を形成する重量平均分子
量60万のポリメチルメタクリレートが溶解した塗布液
に、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(日本チバガイ
ギー(株)製、商品:TINUVIN384)を、ポリメチルメタク
リレートとこのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤との
混合重量比が7:3になるように配合した塗布液を使用
した以外は同様にして印刷面保護シートを製造した。
【0073】
【実施例3】実施例1において、支持体となるポリエチ
レンテレフタレートフィルムの代わりに、表面がサンド
マット化処理されたポリエチレンテレフタレートフィル
ムを使用した以外は同様にして印刷面保護シート製造し
た。
【0074】
【実施例4】実施例1で製造した印刷面保護シートから
剥離材を剥ぎ取り、接着層を露出させた。
【0075】印刷面上に、この接着層が露出されたシー
トを接着層が印刷面と対面するように配置し、気泡を巻
き込まないようにシートにテンションをかけた状態でラ
ミネーターのロール間に送り込み印刷面にシートを貼着
した。
【0076】次いで、ラミネートした構造物(支持体/
非粘着樹脂層/接着層/印刷物)から、支持体であるポ
リエチレンテレフタレートフィルムを剥ぎ取り、印刷物
の表面に接着層と非粘着樹脂層とがこの順序で積層し
て、印刷面を本発明の保護用粘着シートで保護した。
【0077】
【実施例5】実施例2で製造した印刷面保護シートから
剥離材を剥ぎ取り、接着層を露出させた。
【0078】印刷面上に、この接着層が露出されたシー
トを接着層が印刷面と対面するように配置し、気泡を巻
き込まないようにシートにテンションをかけた状態でラ
ミネーターのロール間に送り込み印刷面にシートを貼着
した。
【0079】次いで、ラミネートした構造物(支持体/
非粘着樹脂層/接着層/印刷物)から、支持体であるポ
リエチレンテレフタレートフィルムを剥ぎ取り、印刷物
の表面に接着層と非粘着樹脂層とがこの順序で積層し
て、印刷面を本発明の保護用粘着シートで保護した。
【0080】
【実施例6】実施例3で製造した印刷面保護シートから
剥離材を剥ぎ取り、接着層を露出させた。
【0081】印刷面上に、この接着層が露出されたシー
トを接着層が印刷面と対面するように配置し、気泡を巻
き込まないようにシートにテンションをかけた状態でラ
ミネーターのロール間に送り込み印刷面にシートを貼着
した。
【0082】次いで、ラミネートした構造物(支持体/
非粘着樹脂層/接着層/印刷物)から、支持体であるポ
リエチレンテレフタレートフィルムを剥ぎ取り、印刷物
の表面に接着層と非粘着樹脂層とがこの順序で積層し
て、印刷面を本発明の保護用粘着シートで保護した。
【0083】
【比較例1】非耐溶剤性インクで印刷された印刷物に、
クリアワニス(溶剤:MEK)を塗布した。
【0084】
【比較例2】耐溶剤性インクで印刷された印刷物に、ク
リアワニス(溶剤:酢酸エチル)を塗布した。
【0085】
【比較例3】印刷物の表面に市販の透明フィルム粘着シ
ートを貼着した。この透明フィルム粘着シートは、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムの一方の面にアクリル
系粘着剤層が塗設された構成を有している。
【0086】
【比較例4】実施例1において、非粘着樹脂層を形成す
る樹脂として重量平均分子量60万の樹脂の代わりに、
重量平均分子量が25万の樹脂を使用して非粘着樹脂層
を形成した以外は同様にして保護用粘着シートを製造
し、このシートを用いた以外は、実施例4と同様にして
印刷面にシートを貼着した。
【0087】
【比較例5】実施例1において、非粘着樹脂層を形成す
る樹脂としてガラス転移温度(Tg)ガラス転移温度(T
g)が40℃のメチルメタアクリレートを使用して接着
層を形成した以外は同様にして保護用粘着シートを製造
し、このシートを用いた以外は、実施例4と同様にして
印刷面にシートを貼着した。 [特性の評価]上記実施例4〜6および比較例1〜3で
得られた表面保護印刷物について、 1)保護フィルムが印刷に及ぼす初期影響、 2)屋外暴露1年後の耐久性、 3)ラミネート物の可撓性、 4)傷防止性、 5)表面光沢抑制効果 の特定を評価した。
【0088】結果を以下に示す。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の印刷面保護シートの断面構造
を模式的に示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の印刷面保護シートを用いて印
刷面を保護する場合の工程を模式的に示す図である。
【符号の説明】 1・・・印刷面保護シート 2・・・支持体 3・・・非粘着樹脂層 4・・・接着層 5・・・剥離材 6・・・印刷物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJL C09J 7/02 JJL JJN JJN JJW JJW JKK JKK JKY JKY B29C 63/02 9446−4F B29C 63/02 B32B 27/00 B32B 27/00 M 27/18 27/18 A C09J 133/06 JDB C09J 133/06 JDB

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷面に貼着して印刷面を保護するシート
    であって、 該シートは、支持体、非粘着性樹脂層、接着層および剥
    離材がこの順序に積層されてなり、 該支持体が、ポリエチレンテレフタレート、トリアセテ
    ート、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびこれらの樹
    脂を主成分とする複合樹脂よりなる群から選ばれる少な
    くとも一種類の樹脂で形成されたフィルムであり、 該非粘着性樹脂層が、50℃以上のガラス転移温度(Tg)
    を有する重量平均分子量30万以上の(メタ)アクリレ
    ート系(共)重合体を主成分とする透明樹脂から形成さ
    れており、 該接着層が、−10℃以下のガラス転移温度(Tg)を有
    するアクリル系粘着剤を主成分とする粘着剤から形成さ
    れていることを特徴とする印刷面保護シート。
  2. 【請求項2】 上記剥離材が、ポリエチレンテレフタレ
    ートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
    フィルム、剥離性を有する紙状体およびこれらの複合体
    よりなる群から選ばれることを特徴とする請求項第1項
    記載の印刷面保護シート。
  3. 【請求項3】 支持体の厚さが6〜150μmの範囲内
    にあり、非粘着性樹脂層の厚さが1〜30μmの範囲内
    にあり、接着層の厚さが5〜100μmの範囲内にあ
    り、かつ非粘着性樹脂層と接着層との合計の厚さが6〜
    120μmの範囲内にあることを特徴とする請求項第1
    項記載の印刷面保護シート。
  4. 【請求項4】 支持体の非粘着層に対面する面が粗面化
    されていることを特徴とする請求項第1項記載の印刷面
    保護シート。
  5. 【請求項5】 非粘着層および/または接着層に、紫外
    線吸収剤が含有されていることを特徴とする請求項第1
    項記載の印刷面保護シート。
  6. 【請求項6】 支持体、非粘着性樹脂層、接着層および
    剥離材がこの順序に積層されてなり、 該支持体が、ポリエチレンテレフタレート、トリアセテ
    ート、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびこれらの樹
    脂を主成分とする複合樹脂よりなる群から選ばれる少な
    くとも一種類の樹脂で形成されたフィルムであり、 該非粘着性樹脂層が、50℃以上のガラス転移温度(T
    g)を有する重量平均分子量30万以上の(メタ)アク
    リレート系(共)重合体を主成分とする透明樹脂から形
    成されており、 該接着層が、−10℃以下のガラス転移温度(Tg)を有
    するアクリル系粘着剤を主成分とする粘着剤から形成さ
    れている印刷面保護シートを、 剥離材を除去して粘着剤層を露出させた状態で印刷物の
    表面に配置して印刷物表面に接着させた後、支持体を除
    去することを特徴とする印刷表面の保護方法。
  7. 【請求項7】 印刷面に貼着された接着層と非粘着性樹
    脂層との合計の厚さが6〜120μmの範囲内にあるこ
    とを特徴とする請求項第6項記載の印刷表面の保護方
    法。
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