JPH0125404Y2 - - Google Patents

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JPH0125404Y2
JPH0125404Y2 JP10357581U JP10357581U JPH0125404Y2 JP H0125404 Y2 JPH0125404 Y2 JP H0125404Y2 JP 10357581 U JP10357581 U JP 10357581U JP 10357581 U JP10357581 U JP 10357581U JP H0125404 Y2 JPH0125404 Y2 JP H0125404Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、インライン形カラー陰極線管の陰
極構体等に適用される直熱型の熱電子放出装置に
関する。
先ず、従来の熱電子放出装置の一例について第
1図A,B及びCを参照して説明する。第1図A
及びBにおいて、1はセラミツクからなる板状の
絶縁基体を示し、2は絶縁基体1を貫通してその
上面及び下面から突出する状態で等間隔をもつて
配された3本の導電ピンを示し、また、3は絶縁
基体1の上面からは突出せずに下面から突出する
状態で等間隔をもつて配された3本の導電ピンを
示す。導電ピン2の夫々及び導電ピン3の夫々
は、絶縁基体1の中央部を挾んで対向配置されて
いる。絶縁基体1の中央部には、第1図Bにも示
されている如くに、所定の間隔をおいて並行す
る、断面形状がくさび形とされた突出部4a及び
4bが一体に形成されており、これら突出部4a
及び4bは、導電ピン2における絶縁基体1の上
面から突出する端部よりやや高くなるようにされ
ている。
また、5はその基部が導電ピン3に溶接され、
その頭部6が突出部4a及び4bよりやや低い位
置に置かれるものとされた導電性の弾性片を示
す。この弾性片5は、第1図Cに示される如く、
中間部が絶縁基体1の端部を避けるように折曲げ
加工された板ばねであつて、その頭部6が基部に
対してX方向(第1図B)に変位せしめられてい
る。そして、導電ピン2における絶縁基体1の上
面から突出する端部と弾性片5の頭部6との間
に、ベースメタル(熱電子放出体)7が固着され
たヒータリボン8が架張されている。斯かるもと
では、弾性片5のX方向におけるばね力によつて
ヒータリボン8にX方向及び−Z方向(第1図
B)の張力が加えられ、ヒータリボン8の発熱時
にその伸長が吸収されて、ヒータリボン8に取り
付けられたベースメタル7が、突出部4a及び4
bの先端により形成される基準部からZ方向に変
位しないようにされている。
また、従来の熱電子放出装置の他の例として、
第2図に示される如くに、導電ピン2及び3の
夫々が絶縁基体1を貫通してその上面及び下面か
ら突出する状態をとるものとされ、導電ピン2及
び3の夫々における絶縁基体1の上面から突出す
る端部が同一の高さを有するようにされて、導電
ピン2における絶縁基体1の上面から突出する端
部にヒータリボン8の一端が溶接されるととも
に、その他端が、導電ピン2及び3の夫々におけ
る絶縁基体1の上面から突出する端部より低い位
置に置かれた弾性片5の頭部6に溶接され、導電
ピン3における絶縁基体1の上面から突出する端
部が基準部として用いられるようにされたものも
ある。
上述の如く第1図A及びBもしくは第2図に示
される従来の熱電子放出装置においては、絶縁基
体1に設けられた突出部4a及び4bもしくは導
電ピン3の端部が基準部として用いられてベース
メタル7のZ方向の位置が規制され、例えば、カ
ラー陰極線管の陰極構体に用いられた際に、ベー
スメタル7とそれに対向して配される第1グリツ
ド電極との間の間隔の変動が防止されることが意
図されている。しかしながら、カラー陰極線管の
陰極構体に用いられた場合、動作時におけるヒー
タリボン8の熱膨張による伸びのため、ヒータリ
ボン8と突出部4a及び4bもしくは導電ピン3
の端部とがすれ合う際に、それらが真空中におか
れていることもあり、両者間の摩擦が大となつて
ヒータリボン8が滑らかに動かず、そのため、ベ
ースメタル7と第1グリツド電極との間の間隔の
変動が生じることになつてしまう欠点があつた。
また、ヒータリボン8が基準部に接触することに
よつて熱的な損失が生じ、さらに、3個のヒータ
リボン8の間で温度のばらつきが多くなつてベー
スメタル7の位置のZ方向における変動量もばら
つき、その結果、カラー陰極線管におけるホワイ
トバランスの変化が生じるという問題点があつ
た。
この考案は、従来の熱電子放出装置において上
述の基準部とされる部分の如くの、ヒータリボン
に対する接触部を排除することにより、ベースメ
タルの位置変動などの問題点の解決を図るもので
ある。
以下、第3図A及びBを参照して、この考案に
係る熱電子放出装置の一例について説明する。
この例は、直熱型とされており、第3図Aに示
される如く、セラミツクなどから成る板状の絶縁
基体1と、絶縁基体1をその第1の面側からその
第1の面に対向する第2の面側へと貫通し、両端
部側が絶縁基体1の第1及び第2の面から夫々突
出せしめられた導電ピン2と、絶縁基体1の第2
の面から突出せしめられることなく第1の面から
突出せしめられ、折曲されて、絶縁基体1におけ
る第1の面と第2の面との間に位置する端面の延
長上もしくはそれよりやや外方に位置する部分3
aを有するものとされた導電ピン3とを備えてい
る。導電ピン3の部分3aには、導電弾性片9の
基部が固着されている。導電弾性片9は、第3図
Bに示される如く、単体の状態において基部に対
してX方向に変位せしめられたものとされる頭部
10を一体に有するものとされている。この頭部
10は、第3図Aに示される如く、基部が導電ピ
ン3の部分3aに固着されたもとで、絶縁基体1
の端面を越えて第2の面側に伸びるものとされ、
絶縁基体1の第2の面からの突出長が、導電弾性
片9のばね力に抗して−X方向に変位せしめられ
た状態のもとで、導電ピン2における絶縁基体1
の第2の面から突出する端部の突出長と同一とな
るようにされている。そして、導電ピン2におけ
る絶縁基体1の第2の面から突出する端部と導電
弾性片9の頭部10とにヒータリボン8の両端が
夫々、例えば、溶接によつて固着され、ヒータリ
ボン8にはベースメタル7が固着されている。
なお、第1図Aに示される従来の熱電子放出装
置の場合と同様に、絶縁基体1には、3本の導電
ピン2及び3本の導電ピン3が夫々対向して設け
られ、また、各導電ピン3に3個の導電弾性片9
の夫々の基部が固着されていて、各導電ピン2に
おける絶縁基体1の第2の面から突出する端部と
各導電弾性片9の頭部10との間に、ヒータリボ
ン8がその途中における接触部を伴うことなく架
張されている。
このようにして、ヒータリボン8がその途中に
おける接触部を伴わないものとされることによ
り、導電弾性片9の頭部10の温度は、例えば、
第1図A及びBもしくは第2図に示される従来の
熱電子放出装置における弾性片5の頭部6に比し
て、60℃程度高い温度にまで上昇するので、導電
弾性片9は、その頭部10の熱変形を防ぐべく、
第4図A,B,C及びDに示される如くの各種の
構成がとられたものとされても良い。第4図Aに
示されるものにおいては、頭部10の両側に補強
用のリム11が設けられており、第4図Bに示さ
れるものにおいては、頭部10を形成する折曲部
分の一部がプレス成形されてリム12が形成され
ており、第4図Cに示されるものは、頭部10が
箱形に形成されている。また、第4図Dに示され
るものは、積極的な熱変形の防止手段が講じられ
た第4図A,B及びCに示されるものに比して比
較的長期の使用における劣化を回避すべく、折曲
されない平面状の頭部10を有するものとされて
おり、斯かる頭部10は、ヒータリボン8の端部
にレーザ溶接等により接合される。
上述の如くの、この考案に係る熱電子放出装置
の一例をなす熱電子放出装置にあつては、ヒータ
リボン8にその途中で接触する部分が無いものと
されることにより、例えば、カラー陰極線管にお
ける陰極構体に用いられた状態において、動作時
にヒータリボン8の熱膨張に起因するX方向(第
3図A)の動きが妨げられないので、ベースメタ
ル7とそれに対向配置される第1グリツド電極と
の間の間隔の変化が生ぜず、カツトオフ電圧
Ekcoの変動が抑圧されることになる。また、ヒ
ータリボン8にその途中で接触する部分が設けら
れないことにより、通電時に、導電弾性片9のZ
方向への熱膨張による伸びが生じるが、3個のヒ
ータリボン8における温度のばらつきが少なくな
つて、3個のヒータリボン8の夫々における伸び
の量が略一定となり、カラー陰極線管におけるホ
ワイトバランスの変化がもたらされない利点があ
る。一例においては、ヒータリボン8の温度の急
激な変化は、通電後15秒以内でおさまり、5分後
には完全に安定状態に入る。さらに、ヒータリボ
ン8にその途中で接触する部分が設けられないの
で、ヒータリボン8についての熱的損失が低減さ
れ、また、ベースメタル7をヒータリボン8にお
ける最も高温となる部位に設けることにおいての
制約が無くなり、そのためヒータパワーが従来の
熱電子放出装置の場合より下げられても、従来の
熱電子放出装置の場合と同一の温度でベースメタ
ル7が加熱される状態がとられ得ることになる。
上述の如くの利点に加え、導電ピン3が外方に
折曲されて部分3aを有するものとされることに
より、絶縁基体1の形状に起因するヒータリボン
8の長さ(第3図A)についての制約、及び、
ベースメタル7の位置についての制約が取り除か
れることになつて、設計の自由度が増大せしめら
れ、また、ヒータパワーの減少を図るうえで有利
とされる利点も得られ、さらに、導電弾性片9の
折曲形状の単純化が図られ、導電弾性片9が変形
し難いものとされて、その頭部10の位置が安定
化されることにもなる。
第5図は、第2図に示される従来の熱電子放出
装置及び上述のこの考案に係る熱電子放出装置の
一例が用いられたカラー陰極線管についての、
200時間連続動作時におけるカツトオフ電圧Ekco
の変化率を示す。この第5図において、13は第
2図に示される従来の熱電子放出装置が用いられ
たカラー陰極線管に関するデータをあらわし、1
4がこの考案に係る熱電子放出装置の一例が用い
られたカラー陰極線管に関するデータをあらわ
す。斯かる第5図のデータから明らかな如く、従
来の熱電子放出装置が用いられたカラー陰極線管
では、動作開始時点より200時間後には、カツト
オフ電圧Ekcoの値が初期に比して平均値で略2
%増大するのに対し、この考案に係る熱電子放出
装置の一例が用いられたカラー陰極線管において
は、斯かるカツトオフ電圧Ekcoの値の増大が0.5
%以内に抑圧されている。
ヒータリボン8は、第6図Aに示される如くに
平板状のものとされるだけでなく、ヒータパワー
の変化を伴わないものとすべく断面積及び表面積
等が同一とされたもとで、第6図B及びCに示さ
れる如く、より一層Z方向への変形が防止される
ものとされても良い。第6図Bは、ヒータリボン
8が板面を垂直にして用いられ、それにベースメ
タル7が溶接された例を示し、また、第6図C
も、ヒータリボン8が板面を垂直にして用いら
れ、それにベースメタル7の溶接を容易とするた
めのL字形金属片15が取り付けられた例を示し
ており、これら第6図B及びCに示される例の場
合、ヒータリボン8の長手方向の両端面部は、
夫々、導電ピン2及び導電弾性片9の上部側面部
に、例えば、レーザ溶接により接合される。
【図面の簡単な説明】
第1図A及びBは従来の熱電子放出装置の一例
を示す平面図及び断面図、第1図Cは第1図A及
びBに示される従来の熱電子放出装置に用いられ
る弾性片を示す側面図、第2図は従来の熱電子放
出装置の他の例を示す断面図、第3図Aはこの考
案に係る熱電子放出装置の一例を示す断面図、第
3図Bは第3図Aに示される例に用いられる導電
弾性片を示す側面図、第4図A,B,C及びDは
この考案に係る熱電子放出装置に用いられ得る導
電弾性片の各種構成例を示す斜視図、第5図はこ
の考案に係る熱電子放出装置と従来の熱電子放出
装置との特性上の比較に供されるグラフ、第6図
A,B及びCはこの考案に係る熱電子放出装置に
用いられ得るヒータリボンの各種構成例を示す斜
視図及び側面図である。 図中、1は絶縁基体、2及び3は導電ピン、7
はベースメタル、8はヒータリボン、9は導電弾
性片である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 板状の絶縁基体と、 該絶縁基体を貫通し、両端部側が上記絶縁基体
    の第1の面及びそれに対向する第2の面から夫々
    突出するものとされた第1の導電ピンと、 上記絶縁基体の第1の面から突出し、折曲せし
    められて、上記絶縁基体の第1及び第2の面間に
    おける端面の延長上もしくはそれより外方に位置
    する部位を有するものとされた第2の導電ピン
    と、 一端部側が上記第2の導電ピンにおける上記部
    位に固着され、他端部側が上記絶縁基体の端面を
    越えて第2の面側に伸びる導電弾性片と、 上記第1の導電ピンにおける上記絶縁基体の第
    2の面から突出する端部と上記導電弾性片の他端
    部との間に架張されたリボン状ヒータと、 該リボン状ヒータに固着された熱電子放出体
    と、 を備えて構成される熱電子放出装置。
JP10357581U 1981-07-13 1981-07-13 熱電子放出装置 Granted JPS588840U (ja)

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JP10357581U JPS588840U (ja) 1981-07-13 1981-07-13 熱電子放出装置

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JP10357581U JPS588840U (ja) 1981-07-13 1981-07-13 熱電子放出装置

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JPS588840U JPS588840U (ja) 1983-01-20
JPH0125404Y2 true JPH0125404Y2 (ja) 1989-07-31

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JPS62278717A (ja) * 1986-05-27 1987-12-03 Nec Kansai Ltd 直熱型陰極構体

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JPS588840U (ja) 1983-01-20

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