JPH0134275Y2 - - Google Patents

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JPH0134275Y2
JPH0134275Y2 JP1978116869U JP11686978U JPH0134275Y2 JP H0134275 Y2 JPH0134275 Y2 JP H0134275Y2 JP 1978116869 U JP1978116869 U JP 1978116869U JP 11686978 U JP11686978 U JP 11686978U JP H0134275 Y2 JPH0134275 Y2 JP H0134275Y2
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glass support
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子銃の電極に関し、特にカラーブ
ラウン管のインライン型電子銃の電極構造等の改
良に有利に向けられるガラスに埋込まれる金属部
材に関する。
たとえば、ブラウン管の電子銃は、その電極ま
たは電極支持部材の一部がビードガラス支持体に
埋設固定され組立てられる。第1図はこの考案の
背景となる従来のカラーブラウン管のインライン
型電子銃の第1電極G1が、ビードガラス支持体
に固着されている状態を説明するための部分斜視
図である。第1電極1はその長手方向に略1列に
配列された複数の電子ビームの通過孔1a,1
a,1aを備え、該通過孔1aと同心円状にビー
ド1bが形成されている。この第1電極1の長手
方向の側端部には、第1図の破線で示すように、
その先端に切欠凹部を有し突出した埋込部1c,
1cが一体的に形成されている。この埋込部1
c,1cはビードガラス支持体2,2に埋設固定
される。前記第1電極1の材質は非磁性体である
必要があり、非磁性ステンレス鋼が多く用いられ
ている。また、第1図から明らかなように前記埋
設部1cに設けられた切欠凹部は、この埋設部1
cをビードガラス支持体2に埋設した後で、容易
に抜けないようにかみ合わせ、強い固着状態を実
現するために設けられている。
ところで、何らかの原因でブラウン管が機械的
な衝撃力を受けると、電子銃もこの衝撃力の影響
を受け、各電極素子は相互に、主として平行に移
動させられ、相対的な位置ずれが生じることがあ
る。このような位置のずれが生じると、電子銃の
電気的な特性が微妙に変化して、たとえば色ずれ
等の不都合が生じてしまう。
この電極の位置のずれは主として以下の理由で
おこる。すなわち、第1電極1をビードガラス支
持体2に固着するには、ビートドラス支持体2を
約1200℃の高温に加熱し、軟化させ、埋込部1c
を圧入して行なうので、この圧入された埋込部1
cは熱膨張させられる。しかしながら、埋込作業
が終了してビードガラス支持体2が常温にもどる
と、前記熱膨張は縮退し、ビードガラス支持体2
と埋込部1cとの間に、これら両者の熱膨張係数
の差に基づく隙間が生じる。そして、この大きさ
はガラスと金属の熱膨張係数の差として通常、数
μmないし数+μmにもなる。カラーブラウン管で
いわゆる3極部を構成するカソード、第1電極G
1、第2電極G2などの電極相互間でこの程度の
位置のずれが生じると、相当大きな色ずれが現れ
る。
それゆえに、この考案の主たる目的は、上述の
欠点を解消しうる改良されたガラスに埋込まれる
金属部材を提供することである。
この考案の好ましい実施例では、ビードガラス
支持体によつて固定保持される電子銃の金属部材
であつて、この金属部材のビードガラス支持体へ
埋設する埋設部は前記金属部材から側方に突出し
て延びた該金属部材の側方突出部と、その一端が
前記金属部材の側端に固着され、前記側方突出部
と並行に延びるように配置されたバイメタルとか
ら形成されている。
この考案の上述の目的およびその他の目的と特
徴は以下に図面を参照して述べる詳細な説明から
一層明らかとなろう。
第2図はこの考案の一実施例を示す斜視図であ
る。この実施例の第1電極1が第1図の第1電極
1の構造と異なるのは、埋込部が第1電極1を形
成する金属部材から側方に突出して延びた該金属
部材の側方突出部1c′,1c′と、その一端が該金
属部材の側端に固着され、前記金属部材の側方突
出部1c′,1c′と並行に延びるように配置された
バイメタル3とからなつており、かつこの金属部
材の側方突出部1c′,1c′は間隔をおいて形成さ
れていること、および前記間隔をおいた空間部分
ないし切欠部分にバイメタル3を配置したことで
ある。このバイメタル3は第1電極1の長手方向
と直交する方向に熱膨張係数の異なる2種の金属
板が密着してはり合わされて形成されたものであ
る。なお、バイメタル3と第1電極1の固着はた
とえばスポツト溶接によつて行なわれる。第2図
中(ないし後述の第3A図および第3B図中にお
いても)において、×印は溶接箇所を示す。
さて、このような第1電極1の埋設部(突出片
1c′およびバイメタル3)を、約1200℃に加熱軟
化させたビードガラス支持体2に埋込んだときの
状態を第3A図に示す。すなわち、この第3A図
はビードガラス支持体2に埋設部を埋込んだとき
の第2図線−に沿う断面の片側部分を示す。
このとき、ビードガラス支持体2へ埋設した埋設
部は高温となり、金属部材の側方突出部1c′およ
びバイメタル3は熱膨張させられる。そして、金
属部材の側方突出部1c′は直線状に膨張させられ
るが、バイメタル3はその一端が固着されている
ため、バイメタルの特性により第3A図にみられ
るように弓形状に湾曲変形する。軟化しているビ
ードガラス支持体2はこの湾曲変形に追随する。
第3B図は第3A図における高温状態が常温に
もどつたときの断面図である。ビードガラスの軟
化点は約800℃であるので、バイメタル3の埋没
部分のビードガラスはこの埋没部分の弓形変形の
湾曲形状のままで固化し、ビードガラス支持体2
中には湾曲形状の空〓4が形成される。約800℃
からさらに温度が低下してゆくと、バイメタル3
は膨張状態からさらに熱縮退し、常温での状態す
なわち直線状の形態に復元しようとする。しかし
ながら、すでに固化してしまつて形成された空〓
4の湾曲形状のために直線状となることが妨げら
れ、バイメタル3は第3B図によく示されるよう
にその長さ方向の端部でビードガラスの空〓4の
内面と圧接状態となる。さらに、直線状に復元し
ようとすると、その中央部分は空〓4の上部(第
3B図)に張り出す弓形のビードガラスによつて
下方に圧接される。したがつて、常温に戻つた状
態(第3B図)では、バイメタル3は完全には直
線状となりえず空〓4内に緩やかに変形したまま
に留められる。もちろん、金属部材の側方突出部
1c′もビードガラス支持体2に埋込まれてある程
度の固着状態を実現している。一方、バイメタル
3の埋没部は、前記変形の応力に基づいて、金属
部材の側方突出部1c′の埋没部における固定状態
よりもさらに一層強くビードガラス支持体2に固
定される。しかも、従来例ではずれが生じる方向
すなわち第3B図において上下方向においてバイ
メタル3はビードガラス2から互いに逆向きの力
を受けているので、この上下方向にずれが生じる
ことは完全に阻止される。したがつて、第1電極
1はビードガラス支持体2に強固に固定されるこ
とになるので、機械的な衝撃力を受けても電極が
位置ずれをおこすことはない。また、バイメタル
3とともに金属部材の側方突出部1c′,1c′もガ
ラス支持体2に埋込まれる。この場合、該金属部
材の側方突出部1c′,1c′は加熱軟化されたガラ
ス支持体2に埋込まれてもバイメタル3のように
湾曲せず、埋込まれた方向に直線的に膨張するの
みである。このため、該金属部材の側方突出部1
c′,1c′は、加熱軟化されたガラス支持体2に埋
込まれた状態で、電極1を不動化させるという働
きをし、バイメタル3の変形に伴う電極1の位置
ずれを防止する。
また実施例では金属部材の側方突出部1c′,1
c′は間隔をおいて形成されており、この間隔をお
いた空間部分ないし切欠部分にバイメタル3を配
置するように構成している。このようにバイメタ
ル3の左右に金属部材の突出部1c′,1c′を設け
ることにより、左右の金属部材突出部1c′,1
c′のそれぞれが等しい力でバイメタル3の変形に
よる電極1の左右の位置変化を防ぐ。その結果、
加熱軟化されたガラス支持体2に埋込まれて、バ
イメタル3が湾曲しても、電極1は左右に傾かな
くなる。
このように、金属部材の側方突出部1c′,1
c′をバイメタル3とともに埋込むことにより、電
極1を不動化することができるので、金属部材の
側方突出部1c′,1c′を同時に埋込むという構成
をとる限り、バイメタル3の大きさをさらに大き
くし、その変形量を多くとることも可能となる。
バイメタル3の変形量を多くとることができれ
ば、金属部材はガラス支持体2にさらに強固に固
定されるようになるので、より大きな機械的衝撃
力を受けても電極が位置ずれをおこすことはな
い。それゆえ、電極の相互のずれ等による色ずれ
等の不都合は解消される。
なお、上述の説明はインライン型のカラーブラ
ウン管の第1電極について述べてきたが、これに
限ることなく、ビードガラス支持体に埋設されて
固定状態を実現する他の電極または支持部材にも
同様に適用されることはいうまでもない。
さらに、この実施例ではブラウン管の電子銃に
関連する埋込金属部材について述べたが、電子銃
に限定されることはなく、ガラス支持体へその埋
込部(両端部でも片方の埋込部でもよい)を埋込
んで固定保持するような任意のガラスに埋込まれ
る金属部材へ適用できることはもちろんである。
また、ガラス支持体へ埋設する埋設部分(突出
片1c′)の形状は第2図に示したこの実施例の形
状に限られることはないことを指摘しておく。さ
らに、バイメタル3の長さは第2図に示した程度
に限定されることはなく、必要に応じて適宣選択
されてよい。
以上のように、この考案によれば、ガラス支持
体にその埋込部を埋設して固定される金属部材の
当該埋設部を、前記金属部材から側方に突出して
延びた該金属部材の側方突出部と、その一端が前
記金属部材の側端に固着され、前記側方突出部と
並行に延びるように配置されたバイメタルとから
構成し、このバイメタルの高温から低温に至る過
程でガラス支持体に湾曲形状の空隙を形成し、バ
イメタルが常温における形状に縮退する際、前記
空〓内面と当接する変形応力によつて前記部材を
強固に固定するようにしたので、外部から加わる
衝撃力によつて部材の位置ずれは生じない。
また、バイメタルとともに金属部材の側方突出
部もガラス支持体に埋込まれる。この場合、該金
属部材の側方突出部は、加熱軟化されたガラス支
持体に埋込まれてもバイメタルのように湾曲せ
ず、埋込まれた方向に直線的に膨張するのみであ
る。このため該金属部材の側方突出部は、加熱軟
化されたガラス支持体に埋込まれた状態で、電極
を不動化させるという働きをし、バイメタルの変
形に伴う電極の位置ずれを防止する。このよう
に、金属部材の側方突出部をバイメタルとともに
埋込むことにより、電極を不動化することができ
るので、金属部材の側方突出部を同時に埋込むと
いう構成をとる限り、バイメタルの大きさをさら
に大きくし、その変形量を多くとることも可能と
なる。バイメタルの変形量を多くとることができ
れば、金属部材はガラス支持体にさらに強固に固
定されるようになるので、より大きな機械的衝撃
力を受けても電極が位置ずれをおこすことはな
い。したがつて、位置ずれ等に基づく不都合は解
消される。
また、従来のように埋込部に特別な形状ないし
切欠部を設ける必要がないので加工が比較的容易
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の背景となるビードガラス支
持体にインライン型の第1電極を固着した状態を
示す部分斜視図である。第2図はこの考案の一実
施例としての第1電極の斜視図である。第3A図
は第1電極の埋設部を加熱され軟化したビードガ
ラス支持体に埋込んだ状態の第2図線−に沿
う部分断面図であり、第3B図はビードガラス支
持体が冷却した状態での同様部分断面図である。 図において、同一参照符号は同一ないし相当部
分を示し、1は第1電極、1c′,1c′は金属部材
の側方突出部、2はビードガラス支持体、3はバ
イメタルをそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) その側端に突出する埋込部を有する金属部
    材であつて、前記埋込部をガラス支持体に埋込
    んで前記金属部材を固定的に支持するようなも
    のにおいて、 前記埋込部が前記金属部材から側方に突出し
    て延びた該金属部材の側方突出部と、その一端
    が前記金属部材の側端に固着され、前記側方突
    出部と並行に延びるように配置されたバイメタ
    ルとからなり、 前記金属部材の側方突出部と前記バイメタル
    は、ともに前記ガラス支持体に埋込まれるよう
    にしたことを特徴とする電子銃の電極。 (2) 前記金属部材の側方突出部は切欠を有し、前
    記バイメタルは該切欠部分に配置される実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の電子銃の電極。
JP1978116869U 1978-08-25 1978-08-25 Expired JPH0134275Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5518794B2 (ja) * 1977-11-11 1980-05-21

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