JPH0349361Y2 - - Google Patents
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- JPH0349361Y2 JPH0349361Y2 JP1985032024U JP3202485U JPH0349361Y2 JP H0349361 Y2 JPH0349361 Y2 JP H0349361Y2 JP 1985032024 U JP1985032024 U JP 1985032024U JP 3202485 U JP3202485 U JP 3202485U JP H0349361 Y2 JPH0349361 Y2 JP H0349361Y2
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本考案は、正特性サーミスタを発熱源とし、電
子蚊取器等に使用される正特性サーミスタ装置に
関し、保持具のバネ性を利用して、全体を弾力的
に挟持することにより、電極端子板と正特性サー
ミスタとの間に加わるバネ圧の熱的劣化を防止で
きるようにしたものである。
子蚊取器等に使用される正特性サーミスタ装置に
関し、保持具のバネ性を利用して、全体を弾力的
に挟持することにより、電極端子板と正特性サー
ミスタとの間に加わるバネ圧の熱的劣化を防止で
きるようにしたものである。
<従来の技術>
従来のこの種の正特性サーミスタ装置として
は、例えば実公昭56−55909号公報に開示された
ものが公知である。第5図及び第6図はこの公知
技術を示し、アルミナ等の耐熱絶縁材料で構成さ
れた絶縁ケース1の凹部2における内底面に、湾
曲させてバネ性を持たせた電極端子板3を配置
し、この電極端子板3の上に、厚さ方向の両面に
電極を被着形成した正特性サーミスタ4、電極端
子板5及び絶縁板6を順次重ねてゆき、この絶縁
板6の上に重ねられた金属放熱板7を、電極端子
板3の弾発力に抗しつつ、絶縁ケース1の方向に
押圧し、金属放熱板7に設けた取付腕71〜74
を絶縁ケース1の外壁に沿つて折曲げることによ
り、電極端子板3のバネ性を利用して全体を弾力
的に支持固定すると共に、電極端子板3及び5
を、正特性サーミスタ4の厚さ方向の両面に被着
形成された電極にそれぞれバネ接触させる。
は、例えば実公昭56−55909号公報に開示された
ものが公知である。第5図及び第6図はこの公知
技術を示し、アルミナ等の耐熱絶縁材料で構成さ
れた絶縁ケース1の凹部2における内底面に、湾
曲させてバネ性を持たせた電極端子板3を配置
し、この電極端子板3の上に、厚さ方向の両面に
電極を被着形成した正特性サーミスタ4、電極端
子板5及び絶縁板6を順次重ねてゆき、この絶縁
板6の上に重ねられた金属放熱板7を、電極端子
板3の弾発力に抗しつつ、絶縁ケース1の方向に
押圧し、金属放熱板7に設けた取付腕71〜74
を絶縁ケース1の外壁に沿つて折曲げることによ
り、電極端子板3のバネ性を利用して全体を弾力
的に支持固定すると共に、電極端子板3及び5
を、正特性サーミスタ4の厚さ方向の両面に被着
形成された電極にそれぞれバネ接触させる。
電極端子板3及び5は、正特性サーミスタ4の
両端面に形成された電極に対接する電極対接部分
31,51に、給電部となる引出端子部32,5
2を設けた構造となつていて、引出端子部32,
52を絶縁ケース1の外部に導出してある。
両端面に形成された電極に対接する電極対接部分
31,51に、給電部となる引出端子部32,5
2を設けた構造となつていて、引出端子部32,
52を絶縁ケース1の外部に導出してある。
上記の正特性サーミスタ装置を電子蚊取器とし
て使用するには、金属放熱板7の外面上に薬剤8
を載せ(第6図参照)、正特性サーミスタ4から
電極端子板5及び絶縁板6を通して金属放熱板7
に伝達される熱によつて、薬剤8を加熱し、その
加熱作用によて殺虫ガスを発生させて有害虫を駆
除する。
て使用するには、金属放熱板7の外面上に薬剤8
を載せ(第6図参照)、正特性サーミスタ4から
電極端子板5及び絶縁板6を通して金属放熱板7
に伝達される熱によつて、薬剤8を加熱し、その
加熱作用によて殺虫ガスを発生させて有害虫を駆
除する。
<考案が解決しようとする課題>
しかしながら、電極端子板3にバネ性を持た
せ、そのバネ性を利用して正特性サーミスタ4と
電極端子板3,5との間の電気的接触を確保する
構造では、電極端子板3が正特性サーミスタ4に
発生した熱によつて直接的に加熱されてしまうた
め、電極端子板3に熱疲労を生じてバネ性が損な
われ、電気的接触の信頼性が低下してしまうとい
う問題点があつた。特に、殺虫ガスの発生効率を
向上させるようとして、より高温の正特性サーミ
スタを使用すればする程、電極端子板3の熱疲労
が増大するため、例えば200℃以上の高温正特性
サーミスタ装置を得ることが困難であつた。
せ、そのバネ性を利用して正特性サーミスタ4と
電極端子板3,5との間の電気的接触を確保する
構造では、電極端子板3が正特性サーミスタ4に
発生した熱によつて直接的に加熱されてしまうた
め、電極端子板3に熱疲労を生じてバネ性が損な
われ、電気的接触の信頼性が低下してしまうとい
う問題点があつた。特に、殺虫ガスの発生効率を
向上させるようとして、より高温の正特性サーミ
スタを使用すればする程、電極端子板3の熱疲労
が増大するため、例えば200℃以上の高温正特性
サーミスタ装置を得ることが困難であつた。
そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題
点を解決し、電極端子板と正特性サーミスタとの
間に加わるバネ圧の熱的劣化を防止し、耐熱信頼
性の高い正特性サーミスタ装置を提供することで
ある。
点を解決し、電極端子板と正特性サーミスタとの
間に加わるバネ圧の熱的劣化を防止し、耐熱信頼
性の高い正特性サーミスタ装置を提供することで
ある。
<課題を解決するための手段>
上述した課題解決のため、本考案は、両面に電
極を設けた正特性サーミスタと、一対の電極端子
板と、前記正特性サーミスタ及び前記電極端子板
を収納する凹部を有する絶縁ケースと、この絶縁
ケースの前記凹部の開口端側において前記電極端
子板の一方側に備えられる放熱板と、保持具とを
有する正特性サーミスタ装置であつて、 前記電極端子板それぞれは、バネ性を持たない
平板状で前記正特性サーミスタの前記電極に面接
触しており、 前記保持具は、第1の保持部材と、第2の保持
部材とを含み、前記第1の保持部材が前記放熱板
側に配置され、前記第2の保持部材が前記絶縁ケ
ースの底部外面側に配置され前記絶縁ケースの底
部外面と対接する部分に湾曲するバネ部を有し、
前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材が互
いに結合され前記バネ部のバネ性により前記放熱
板及び前記絶縁ケースの上から全体を弾力的に挟
持していること を特徴とする。
極を設けた正特性サーミスタと、一対の電極端子
板と、前記正特性サーミスタ及び前記電極端子板
を収納する凹部を有する絶縁ケースと、この絶縁
ケースの前記凹部の開口端側において前記電極端
子板の一方側に備えられる放熱板と、保持具とを
有する正特性サーミスタ装置であつて、 前記電極端子板それぞれは、バネ性を持たない
平板状で前記正特性サーミスタの前記電極に面接
触しており、 前記保持具は、第1の保持部材と、第2の保持
部材とを含み、前記第1の保持部材が前記放熱板
側に配置され、前記第2の保持部材が前記絶縁ケ
ースの底部外面側に配置され前記絶縁ケースの底
部外面と対接する部分に湾曲するバネ部を有し、
前記第1の保持部材及び前記第2の保持部材が互
いに結合され前記バネ部のバネ性により前記放熱
板及び前記絶縁ケースの上から全体を弾力的に挟
持していること を特徴とする。
<作用>
正特性サーミスタに発生した熱によつて直接加
熱される一対の電極端子板のそれぞれは、バネ性
を持たない平板状であるから、電極端子板が正特
性サーミスタに発生した熱によつて加熱されて熱
疲労を生じバネ性が損なわれる、という問題点を
生じる余地がない。
熱される一対の電極端子板のそれぞれは、バネ性
を持たない平板状であるから、電極端子板が正特
性サーミスタに発生した熱によつて加熱されて熱
疲労を生じバネ性が損なわれる、という問題点を
生じる余地がない。
保持具は、第1の保持部材が放熱板側に配置さ
れ、第2の保持部材が絶縁ケースの底部外面側に
配置され絶縁ケースの底部材外面と対接する部分
に湾曲するバネ部を有し、第1の保持部材及び第
2の保持部材が互いに結合されバネ部のバネ性に
より放熱板及び絶縁ケースの上から全体を弾力的
に挟持しているから、電極端子板と正特性サーミ
スタとの間に必要なバネ圧を加えて安定な動作を
確保しつつ、全体を保持できる。
れ、第2の保持部材が絶縁ケースの底部外面側に
配置され絶縁ケースの底部材外面と対接する部分
に湾曲するバネ部を有し、第1の保持部材及び第
2の保持部材が互いに結合されバネ部のバネ性に
より放熱板及び絶縁ケースの上から全体を弾力的
に挟持しているから、電極端子板と正特性サーミ
スタとの間に必要なバネ圧を加えて安定な動作を
確保しつつ、全体を保持できる。
バネ圧を加える第2の保持部材が、絶縁ケース
の底部外面側に配置されているから、正特性サー
ミスタに発生した熱によつて直接加熱されること
がない。しかも、第2の保持部材の配置されてい
る絶縁ケースの底部外面側は、第1の保持部材が
配置されている放熱板側と比較して、温度上昇が
低いから、第2の保持部材の温度上昇が低く抑え
られる。このため、電極端子板にバネ性を持たせ
た従来技術と異なつて、電極端子板と正特性サー
ミスタとの間にバネ圧を加える第2の保持部材
が、熱疲労によつて劣化することがなくなり、耐
熱信頼性の高い正特性サーミスタ装置が得られ
る。
の底部外面側に配置されているから、正特性サー
ミスタに発生した熱によつて直接加熱されること
がない。しかも、第2の保持部材の配置されてい
る絶縁ケースの底部外面側は、第1の保持部材が
配置されている放熱板側と比較して、温度上昇が
低いから、第2の保持部材の温度上昇が低く抑え
られる。このため、電極端子板にバネ性を持たせ
た従来技術と異なつて、電極端子板と正特性サー
ミスタとの間にバネ圧を加える第2の保持部材
が、熱疲労によつて劣化することがなくなり、耐
熱信頼性の高い正特性サーミスタ装置が得られ
る。
<実施例>
第1図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の
分解斜視図、第2図は同じくその組立断面図、第
3図は第2図A1−A1線上における断面図である。
図において、第5図及び第6図と同一の参照符号
は同一性ある構成部分を示している。9は放熱
板、10は第1の保持部材、11は第2の保持部
部材である。第1の保持部材10及び第2の保持
部材11は保持具を構成している。
分解斜視図、第2図は同じくその組立断面図、第
3図は第2図A1−A1線上における断面図である。
図において、第5図及び第6図と同一の参照符号
は同一性ある構成部分を示している。9は放熱
板、10は第1の保持部材、11は第2の保持部
部材である。第1の保持部材10及び第2の保持
部材11は保持具を構成している。
放熱板9はアルミナ等の耐熱性の高い絶縁磁器
によつて形成されたもので、その両面の外周部周
辺には、略同一形状の段部91,92が設けられ
ており、段部91側を絶縁ケース1の凹部2の開
口端に形成した段部21に嵌合させてある。
によつて形成されたもので、その両面の外周部周
辺には、略同一形状の段部91,92が設けられ
ており、段部91側を絶縁ケース1の凹部2の開
口端に形成した段部21に嵌合させてある。
絶縁ケース1と正特性サーミスタ4及び電極端
子板3,5との組立構造は、アルミナ等で形成さ
れた絶縁ケース1の凹部2における底部に電極端
子板3を配置し、この電極端子板3の上に正特性
サーミスタ4及び電極端子板5を順次重ねてゆ
き、電極端子板5の上に放熱板9を載せた構造と
なつている。
子板3,5との組立構造は、アルミナ等で形成さ
れた絶縁ケース1の凹部2における底部に電極端
子板3を配置し、この電極端子板3の上に正特性
サーミスタ4及び電極端子板5を順次重ねてゆ
き、電極端子板5の上に放熱板9を載せた構造と
なつている。
電極端子板3は従来はバネ端子として形成され
ていたが、本考案においては、バネ性を持たない
平板状に形成してある。従つて、電極端子板3が
正特性サーミスタ4に発生した熱によつて加熱さ
れて熱疲労を生じバネ性が損なわれる、という問
題点を生じる余地がない。電極端子板3は、凹部
2の内底面22と対面する下面側に、高さd1の突
起31を突設し、凹部2の内底面21と電極端子
板3の下面との間に突起31による間隔d1を形成
してある。
ていたが、本考案においては、バネ性を持たない
平板状に形成してある。従つて、電極端子板3が
正特性サーミスタ4に発生した熱によつて加熱さ
れて熱疲労を生じバネ性が損なわれる、という問
題点を生じる余地がない。電極端子板3は、凹部
2の内底面22と対面する下面側に、高さd1の突
起31を突設し、凹部2の内底面21と電極端子
板3の下面との間に突起31による間隔d1を形成
してある。
放熱板9の段部91と絶縁ケース1の凹部2の
開口端に形成された段部21との関係、及び、絶
縁ケース1の凹部2の深さと電極端子板3、正特
性サーミスタ4及び電極端子板5の積重ね高さと
の関係等は、放熱板9を重ねた場合に、放熱板9
と絶縁ケース1の端面との間にシメ代w1が生じ
るような関係に定められている。
開口端に形成された段部21との関係、及び、絶
縁ケース1の凹部2の深さと電極端子板3、正特
性サーミスタ4及び電極端子板5の積重ね高さと
の関係等は、放熱板9を重ねた場合に、放熱板9
と絶縁ケース1の端面との間にシメ代w1が生じ
るような関係に定められている。
第1の保持部材10及び第2の保持部材11は
ステンレス板材等の金属板材によつて形成されて
いる。第1の保持部材10は、放熱板9側に備え
られ、その中央部分には孔101を形成してあ
り、この孔101に放熱板9の周辺部に形成され
た段部92を嵌合させ、段部92よりは内側の面
93を、孔101の部分から表側に臨ませるよう
になつている。また、第1の保持部材10の周辺
部には、凸縁102を形成してある。
ステンレス板材等の金属板材によつて形成されて
いる。第1の保持部材10は、放熱板9側に備え
られ、その中央部分には孔101を形成してあ
り、この孔101に放熱板9の周辺部に形成され
た段部92を嵌合させ、段部92よりは内側の面
93を、孔101の部分から表側に臨ませるよう
になつている。また、第1の保持部材10の周辺
部には、凸縁102を形成してある。
第2の保持部材11は、絶縁ケース1の底部外
面を径方向に横断するように備えられ、その両端
部を絶縁ケース1の外周面に沿つて第1の保持部
材10の方向に立上げた後、第1の保持部材10
と一体に結合させてある。第1の保持部材10と
第2の保持部材11との結合に当つては、第2の
保持部材11を、第1の保持部材10と接触する
位置から横方向に折曲げ、外部との接続部分とな
る支持脚111,112を形成すると共に、第1
の保持部材10に形成した舌片103,104
を、第2の保持部材11に形成した切欠孔11
3,114に差し込んで折曲げ固定する。支持脚
111,112は先端部が細幅となつていて、こ
の細い部分を、例えばプラスチツク支持体で支持
するようになつている。
面を径方向に横断するように備えられ、その両端
部を絶縁ケース1の外周面に沿つて第1の保持部
材10の方向に立上げた後、第1の保持部材10
と一体に結合させてある。第1の保持部材10と
第2の保持部材11との結合に当つては、第2の
保持部材11を、第1の保持部材10と接触する
位置から横方向に折曲げ、外部との接続部分とな
る支持脚111,112を形成すると共に、第1
の保持部材10に形成した舌片103,104
を、第2の保持部材11に形成した切欠孔11
3,114に差し込んで折曲げ固定する。支持脚
111,112は先端部が細幅となつていて、こ
の細い部分を、例えばプラスチツク支持体で支持
するようになつている。
第2の保持部材11は、絶縁ケース1の底部外
面に対接する部分115を湾曲させてバネ部を形
成してあり、第1の保持部材10に結合させた場
合、バネ部115のバネ性により全体が弾力的に
挟持される。これと同時に、放熱板9と絶縁ケー
ス1の端面との間にシメ代w1が生じているので、
第2の保持部材11を第1の保持部材10に結合
させた場合、バネ部115のバネ圧が、放熱板9
を介して、正特性サーミスタ4と電極端子板3,
5との間に加わり、正特性サーミスタ4の電極4
1,42に対して電極端子板3,5がバネ接触す
る。
面に対接する部分115を湾曲させてバネ部を形
成してあり、第1の保持部材10に結合させた場
合、バネ部115のバネ性により全体が弾力的に
挟持される。これと同時に、放熱板9と絶縁ケー
ス1の端面との間にシメ代w1が生じているので、
第2の保持部材11を第1の保持部材10に結合
させた場合、バネ部115のバネ圧が、放熱板9
を介して、正特性サーミスタ4と電極端子板3,
5との間に加わり、正特性サーミスタ4の電極4
1,42に対して電極端子板3,5がバネ接触す
る。
ここで、バネ圧を加える第2の保持部材11
は、絶縁ケース1の底部外面側に配置されている
から、正特性サーミスタ4に発生した熱によつて
直接加熱されることがない。しかも、第2の保持
部材11の配置されている絶縁ケース1の底部外
面側は、第1の保持部材10が配置されている放
熱板側と比較して、温度上昇が低いから、第2の
保持部材11の温度上昇が低く抑えられる。この
ため、電極端子板にバネ性を持たせた従来技術と
異なつて、電極端子板3,5と正特性サーミスタ
4との間にバネ圧を加える第2の保持部材11
が、熱疲労によつて劣化することがなくなり、耐
熱信頼性の高い正特性サーミスタ装置が得られ
る。
は、絶縁ケース1の底部外面側に配置されている
から、正特性サーミスタ4に発生した熱によつて
直接加熱されることがない。しかも、第2の保持
部材11の配置されている絶縁ケース1の底部外
面側は、第1の保持部材10が配置されている放
熱板側と比較して、温度上昇が低いから、第2の
保持部材11の温度上昇が低く抑えられる。この
ため、電極端子板にバネ性を持たせた従来技術と
異なつて、電極端子板3,5と正特性サーミスタ
4との間にバネ圧を加える第2の保持部材11
が、熱疲労によつて劣化することがなくなり、耐
熱信頼性の高い正特性サーミスタ装置が得られ
る。
しかも、電極端子板3の凹部2の内底面22と
対面する下面側に突起31を突設して、内底面2
1と電極端子板3の下面との間に突起31による
間隔d1を形成したので、電極端子板3側から絶縁
ケース1に伝達される熱が非常に小さくなる。こ
のため、放熱量が減少し熱効率が向上するのに併
せて、バネの熱疲労防止がより一層確実になる。
対面する下面側に突起31を突設して、内底面2
1と電極端子板3の下面との間に突起31による
間隔d1を形成したので、電極端子板3側から絶縁
ケース1に伝達される熱が非常に小さくなる。こ
のため、放熱量が減少し熱効率が向上するのに併
せて、バネの熱疲労防止がより一層確実になる。
また、放熱板9をアルミナ等の絶縁磁器によつ
て構成したことにより、耐熱性が高くなると共
に、ステンレス板等に比べて放熱量が著しく小さ
くなるから、その温度降下が抑えられ、表面温度
が高くなる。しかも、放熱板9を絶縁磁器で構成
したことにより、放熱板9を電極端子板5に直接
対接させることが可能になり、正特性サーミスタ
4に発生した熱が放熱板9に対して効率良く伝達
され、その表面温度が一層高くなる。
て構成したことにより、耐熱性が高くなると共
に、ステンレス板等に比べて放熱量が著しく小さ
くなるから、その温度降下が抑えられ、表面温度
が高くなる。しかも、放熱板9を絶縁磁器で構成
したことにより、放熱板9を電極端子板5に直接
対接させることが可能になり、正特性サーミスタ
4に発生した熱が放熱板9に対して効率良く伝達
され、その表面温度が一層高くなる。
更に、第1の保持部材10の周辺部に突縁10
2を設けたことにより、その機械的強度が増大
し、第2の保持部材11を結合させた場合の第1
の保持部材10の撓みを防止すると同時に、薬剤
脱落を防止できる。
2を設けたことにより、その機械的強度が増大
し、第2の保持部材11を結合させた場合の第1
の保持部材10の撓みを防止すると同時に、薬剤
脱落を防止できる。
また放熱板9に段部91,92を設けたことに
より、第1の保持部材10及び絶縁ケース1に対
して、段部91,92を利用して位置決めでき、
組立が容易になると同時に、位置ズレを防止でき
る。実施例に示したように、段部91,92を略
同一形状とした場合には、放熱板9の面方向での
方向性がなくなるので、組立の際に方向性を見わ
ける作業が不要になり、作業効率が向上する。
より、第1の保持部材10及び絶縁ケース1に対
して、段部91,92を利用して位置決めでき、
組立が容易になると同時に、位置ズレを防止でき
る。実施例に示したように、段部91,92を略
同一形状とした場合には、放熱板9の面方向での
方向性がなくなるので、組立の際に方向性を見わ
ける作業が不要になり、作業効率が向上する。
更に、実施例に示したように、外部との接続部
分として、細幅の支持脚部111,112を有す
るので、外部接続からの放熱を減少させることが
できる。
分として、細幅の支持脚部111,112を有す
るので、外部接続からの放熱を減少させることが
できる。
次に具体的な実施例を参照して本考案に係る正
特性サーミスタ装置の特性を、更に詳しく説明す
る。
特性サーミスタ装置の特性を、更に詳しく説明す
る。
正特性サーミスタ4
キユリー温度Tc=330℃
初期抵抗値 R20=1.5ΚΩ
形状
直径19.5φmm、厚み3.0mmの円板状
電極端子板3
板厚t=0.2mmのステンレス板
突起31の高さd1=0.3mm
電極端子板5
板厚t=0.1mmのステンレス板
絶縁ケース1
アルミナ磁器 75%
放熱板9
板厚t=2.7mm、92%のアルミナ磁器
段部91,92の高さ=0.7mm
保持具10
板厚t=0.5mmのステンレス板
直径 48mmφ
保持具11
板厚t=0.5mmのステンレス板
上記の正特性サーミスタ4、電極端子板3,5、
絶縁ケース1、放熱板9、保持具10,11を使
用して、第1図〜第3図に示した正特性サーミス
タ装置を組立て、AC120V及AC240Vの異なる値
の交流電圧を印加し、放熱板9の表面中央部にお
ける表面温度−時間特性及び電流−時間特性を測
定した。測定時の周囲温度22℃であつた。その測
定結果を第4図に示してある。第4図の曲線T1
はAC120V入力時の表面温度−時間特性、曲線
T2はAC240V入力時の表面温度−時間特性、曲
線I1はAC120V入力時の電流−時間特性、曲線I2
はAC240V入力時の電流−時間特性である。
絶縁ケース1、放熱板9、保持具10,11を使
用して、第1図〜第3図に示した正特性サーミス
タ装置を組立て、AC120V及AC240Vの異なる値
の交流電圧を印加し、放熱板9の表面中央部にお
ける表面温度−時間特性及び電流−時間特性を測
定した。測定時の周囲温度22℃であつた。その測
定結果を第4図に示してある。第4図の曲線T1
はAC120V入力時の表面温度−時間特性、曲線
T2はAC240V入力時の表面温度−時間特性、曲
線I1はAC120V入力時の電流−時間特性、曲線I2
はAC240V入力時の電流−時間特性である。
この第4図の温度特性T1、T2から明らかなよ
うに、本考案によれば数分程度の短時間内に、
AC120V入力の場合には安定温度258℃、
AC240V入力の場合には安定温度260℃の非常に
高い表面温度が得られる。また電流特性I1、I2を
見ると、AC120V入力の場合には突入電流0.53A、
平衡電流0.13A、消費電力約15.6W、また
AC240V入力の場合には突入電流0.88A、平衡電
流0.06A、消費電力約14.4Wとなつている。
うに、本考案によれば数分程度の短時間内に、
AC120V入力の場合には安定温度258℃、
AC240V入力の場合には安定温度260℃の非常に
高い表面温度が得られる。また電流特性I1、I2を
見ると、AC120V入力の場合には突入電流0.53A、
平衡電流0.13A、消費電力約15.6W、また
AC240V入力の場合には突入電流0.88A、平衡電
流0.06A、消費電力約14.4Wとなつている。
<考案の効果>
以上述べたように、本考案によれば、次のよう
な効果が得られる。
な効果が得られる。
(a) 電極端子板は、バネ性を持たない平板状であ
るから、電極端子板が正特性サーミスタに発生
した熱によつて直接加熱されても、バネ性が損
なわれる、という問題点を生じる余地のない正
特性サーミスタ装置を提供できる。
るから、電極端子板が正特性サーミスタに発生
した熱によつて直接加熱されても、バネ性が損
なわれる、という問題点を生じる余地のない正
特性サーミスタ装置を提供できる。
(b) 保持具は、第1の保持部材が放熱板側に配置
され、第2の保持部材が絶縁ケースの底部外面
側に配置され絶縁ケースの底部外面と対接する
部分に湾曲するバネ部を有し、第1の保持部材
及び第2の保持部材が互いに結合されバネ部の
バネ性により放熱板及び絶縁ケースの上から全
体を弾力的に挟持しているから、電極端子板と
正特性サーミスタとの間に必要なバネ圧を加え
て安定な動作を確保しつつ、全体を保持し得る
正特性サーミスタ装置を提供できる。
され、第2の保持部材が絶縁ケースの底部外面
側に配置され絶縁ケースの底部外面と対接する
部分に湾曲するバネ部を有し、第1の保持部材
及び第2の保持部材が互いに結合されバネ部の
バネ性により放熱板及び絶縁ケースの上から全
体を弾力的に挟持しているから、電極端子板と
正特性サーミスタとの間に必要なバネ圧を加え
て安定な動作を確保しつつ、全体を保持し得る
正特性サーミスタ装置を提供できる。
(c) バネ圧を加える第2の保持部材が、絶縁ケー
スの底部外面側に配置されているから、第2の
保持部材が正特性サーミスタに発生した熱によ
つて直接加熱されることがなく、その温度上昇
が低く抑えられ、電極端子板と正特性サーミス
タとの間のバネ圧が熱疲労によつて劣化するこ
とがなく、耐熱信頼性の高い正特性サーミスタ
装置を提供できる。
スの底部外面側に配置されているから、第2の
保持部材が正特性サーミスタに発生した熱によ
つて直接加熱されることがなく、その温度上昇
が低く抑えられ、電極端子板と正特性サーミス
タとの間のバネ圧が熱疲労によつて劣化するこ
とがなく、耐熱信頼性の高い正特性サーミスタ
装置を提供できる。
第1図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の
分解斜視図、第2図は同じくその組立断面図、第
3図は第2図のA1−A1線上における断面図、第
4図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の表面
温度、電流−時間特性図、第5図は従来の正特性
サーミスタ装置の分解斜視図、第6図は同じくそ
の正面断面図である。 1……絶縁ケース、3,5……電極端子板、4
……正特性サーミスタ、9……放熱板、10,1
1……保持具。
分解斜視図、第2図は同じくその組立断面図、第
3図は第2図のA1−A1線上における断面図、第
4図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の表面
温度、電流−時間特性図、第5図は従来の正特性
サーミスタ装置の分解斜視図、第6図は同じくそ
の正面断面図である。 1……絶縁ケース、3,5……電極端子板、4
……正特性サーミスタ、9……放熱板、10,1
1……保持具。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両面に電極を設けた正特性サーミスタと、一
対の電極端子板と、前記正特性サーミスタ及び
前記電極端子板を収納する凹部を有する絶縁ケ
ースと、この絶縁ケースの前記凹部の開口端側
において前記電極端子板の一方側に備えられる
放熱板と、保持具とを有する正特性サーミスタ
装置であって、 前記電極端子板のそれぞれは、バネ性を持た
ない平板状で、前記正特性サーミスタの前記電
極に面接触しており、 前記保持具は、第1の保持部材と、第2の保
持部材とを含み、前記第1の保持部材が前記放
熱板側に配置され、前記第2の保持部材が前記
絶縁ケースの底部外面側に配置され前記絶縁ケ
ースの底部外面と対接する部分に湾曲するバネ
部を有し、前記第1の保持部材及び前記第2の
保持部材が互いに結合され前記バネ部のバネ性
により前記放熱板及び前記絶縁ケースの上から
全体を弾力的に挟持していること を特徴とする正特性サーミスタ装置。 (2) 前記第1の保持部材は、前記放熱体の周辺部
を押えてその内側の面を臨ませる孔を有するこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
に記載の正特性サーミスタ装置。 (3) 前記第1の保持部材は、周辺部に凸縁を有す
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
1項または第2項に記載の正特性サーミスタ装
置。 (4) 前記第2の保持部材は、前記絶縁ケースの底
部外面と対接する部分の両端部を、絶縁ケース
の外周面に沿つて前記第1の保持部材の方向に
立上げて結合させたことを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項、第2項または第3項に
記載の正特性サーミスタ装置。 (5) 前記第2の保持部材は、外部との接続部分と
なる細幅の支持脚部を有することを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第1項、第2項、第3
項または第5項に記載の正特性サーミスタ装
置。 (6) 前記放熱体は、磁器でなることを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第1項、第2項、第3
項、第4項または第5項に記載の正特性サーミ
スタ装置。 (7) 前記放熱体は、厚み方向の両面側の周辺部
に、前記絶縁ケースの凹部の開口端に嵌合する
段部と、前記第1の保持部材の前記孔内に嵌合
する段部を有することを特徴とする実用新案登
録請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4
項、第5項または第6項に記載の正特性サーミ
スタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985032024U JPH0349361Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985032024U JPH0349361Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61149305U JPS61149305U (ja) | 1986-09-16 |
JPH0349361Y2 true JPH0349361Y2 (ja) | 1991-10-22 |
Family
ID=30533159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985032024U Expired JPH0349361Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0349361Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0635347Y2 (ja) * | 1986-10-09 | 1994-09-14 | 株式会社村田製作所 | 継電器用ヒ−タ |
JPH0631684Y2 (ja) * | 1987-01-17 | 1994-08-22 | ティーディーケイ株式会社 | 正特性サ−ミスタ装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS585501Y2 (ja) * | 1977-09-07 | 1983-01-29 | 松下電器産業株式会社 | 電気蚊取り器用定温発熱体 |
-
1985
- 1985-03-06 JP JP1985032024U patent/JPH0349361Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61149305U (ja) | 1986-09-16 |
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