JPH0124745Y2 - - Google Patents

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JPH0124745Y2
JPH0124745Y2 JP2035084U JP2035084U JPH0124745Y2 JP H0124745 Y2 JPH0124745 Y2 JP H0124745Y2 JP 2035084 U JP2035084 U JP 2035084U JP 2035084 U JP2035084 U JP 2035084U JP H0124745 Y2 JPH0124745 Y2 JP H0124745Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案はビデオ用又はオーデイオ用のプレイ
ヤーに適用されて、主にプレイヤー側の磁気ヘツ
ドをクリーニングするヘツドクリーナに関する。
更に詳しくは外観形状がビデオ用又はオーデイオ
用の磁気テープカートリツジと実質的に同一であ
つて、内蔵テープが磁気テープに代えてクリーニ
ングテープであるヘツドクリーナに関し、プレイ
ヤーに装填したときカートリツジケースの前面か
ら内蔵テープがケース前方に引き出される形態の
ものを対象とする。ここで外観形状が磁気テープ
カートリツジと実質的に同一とはプレイヤーに装
填可能であつてプレイヤーがテープローデイング
その他を必要最小限の範囲内で行ない得るもので
あれば足り、細部に至るまで同一であることを意
味しない。
〔背景技術〕
この種のヘツドクリーナは、プレイヤーに装填
したときテープローデイング機構でカートリツジ
ケースからクリーニングテープが引き出される
が、このクリーニングテープは静止状態でプレイ
ヤー側の回転する磁気ヘツドの外周に接触し、磁
気ヘツドの回転でその外周面に付着の磁性粉やマ
イクロダストを除去するものとなつている。
この種の形態ではクリーニングテープを静止状
態において磁気ヘツドを清掃するものであるか
ら、クリーニングテープの繰り出し始端をカート
リツジケース内に固定しており、ケース内に収納
されるテープ量がプレイヤー側のテープローデイ
ング動作に対応する必要限度に限られている。
このため、テープローデイング動作に伴つてケ
ース外に引き出されるテープ領域は一定であり、
クリーニングテープの同一部位が常に磁気ヘツド
に外接する。したがつて、第1にごく小範囲の清
掃部位の汚損でクリーニングテープを交換する必
要が生じて不経済である。第2に一般のユーザー
は清掃間隔や清掃回数等の管理を確実に行えず、
クリーニングテープが使用限界を越えて清掃に供
されるために所期の目的とは裏腹に却つて磁気ヘ
ツドに重大な損傷を与える。といつた点で問題が
あつた。
〔考案の目的〕
この考案は、かかる事実に着目してクリーニン
グテープの有効使用域を十二分に確保して長期間
にわたつて使用できるようにすることを第1の目
的とする。そして、クリーニングテープが使用限
度を越えて清掃に供されることを未然に防ぎ、磁
気ヘツドの傷つきなどをよく防止できるようにす
ることを第2の目的とする。
〔考案の概要〕
つまり、本考案はカートリツジケースに内蔵の
クリーニングテープをテープリールから繰り出せ
るようにして、テープローデイング時におけるク
リーニングテープの磁気ヘツドとの接当位置を必
要に応じて少しづつ新規な面に変更できるように
したものである。
〔実施例〕
第1図ないし第9図は本考案は係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示している。
第1図および第2図において、本案ヘツドクリ
ーナはVHS型のビデオデツキに適用されるもの
を例示しており、カートリツジケース1内にクリ
ーニングテープ2、一個のテープリール3、リー
ルブレーキ手段4、クリーニングテープ2を巻き
上げるための送り手段5、ピンチローラ32およ
びキヤプスタン33用のクリーニング機構6など
が収容されている。
カートリツジケース1は、プラスチツク製の上
下ケース1a,1bを蓋合わせ状に結合してな
り、ケース前面のテープ走行面を開閉する前蓋7
を備えていて、実質的に本物のVHS型磁気テー
プカートリツジとほぼ同様の外観形状である。
例えば、ケース前面にテープローデイング用の
ポケツト8,9を左右に凹設成形し、ケース内の
前端部の左右に異形の位置決め用ピン孔10,1
0などを透設してあり、下ケース1bの底壁の左
右に駆動軸挿入孔11,11を、更にリールブレ
ーキ解除用ピン孔12、テープの始端と終端を検
知するためのランプ13の挿入を許すランプ孔1
4などを形成してある。因に、前記ピン孔12は
プレイヤー側のブレーキ解除用ピンの係入を単に
許すだけであり、このピンは何等の作用もしな
い。
クリーニングテープ2は、吸液性を有するクリ
ーニングリボン2aを主体にして、その左右両端
に若干量のリードテープ2bを接続してあり、そ
の一端がテープリール3に固定され、他端が後述
する送り手段5に固定されている。クリーニング
テープ2の量は、送り手段による相当回数のテー
プ巻きとりが可能なようテープローデイングに要
する長さより十分に大きく設定してある。
テープリール3は図に向かつて右側の駆動軸挿
入孔11上に回転自在に配置されており、これは
本来の磁気テープカートリツジにおける繰り出し
リールに相当する。このテープリール3に巻かれ
たクリーニングテープ2はケース中央寄りのポケ
ツト8に隣接する2個のテープガイド15,16
に案内されてケース前面側に導出され、該ポケツ
ト8の前端領域を左方へ横切つて、ケース底壁か
ら立設のガイド壁17に支持され、ここからクリ
ーニング機構6を経て送り手段5に至る。このテ
ープガイド15,16はケース底壁から一体に植
設される丸ピンを予想しているが、遊転自在のロ
ーラであつてもよい。
第4図において、テープリール3は上下にフラ
ンジ19,19を有し、そのハブ部に下向き開口
状のハブ穴20を有し、これまたフランジ19の
外径が小さい点を除けば本物の磁気テープカート
リツジにおけるテープリールと実質的に同一であ
つて、プレイヤー側の駆動軸が駆動軸挿入孔11
を介してハブ穴20に嵌係合することを許す。こ
こで重要なことはハブ穴20の形状だけである。
不使用時にはテープリール3の遊動を防止し、
使用時にはイナーシヤによるテープリール3の過
回転を防止する必要がある。リールブレーキ手段
4はそのためのものである。
第3図および第4図において、そのリールブレ
ーキ手段4としては、下側フランジ19の周面に
鋸刃状の係合歯21を形成する。そして、中央の
ボス22から互いに反対方向にブレーキ腕23と
テープ張力を受ける受動腕24を連出するととも
に、舌片状のバネ腕25をJ字形に連出したプラ
スチツク成形部品を有する。ブレーキ腕23の先
端内面には断面U字形のブレーキ爪26を形成し
てあり、このブレーキ爪26の上部から側方に張
り出した壁の下面にフエルト製のブレーキパツド
27を固定し、ブレーキ爪26が係合歯21に係
合するとき、ブレーキパツド27も下側フランジ
19の上面に圧接するものとなつている。
受動腕24の先端上面にはガイドローラ28を
回転自在に装着してあり、テープリール3と前記
テープガイド15との間でクリーニングテープ2
は該ローラ28に外接する。そして上下ケース1
a,1b間に立設したピン29にボス22を回動
可能に支持し、ブレーキ腕23および受動腕24
がピン29まわりに揺動可能としたうえで、バネ
腕25の遊端を下ケース1b側から突設のバネ受
に支持し、以て全体をブレーキ爪26がテープリ
ール3の係合歯21に常に噛み合う方向に揺動付
勢してある。なお、受動腕24の先端寄り下面に
は第4図に示すごとくすべり突起30を形成し、
該突起30を介してケース底壁で受け止め、揺動
に伴う摺動抵抗を小さくしている。
プレイヤーのテープローデイング動作によつて
クリーニングテープ2がケース前方に引き出され
て張力が作用すると、ガイドローラ28を介して
受動腕24に時計回り方向の力が作用し、バネ腕
25の付勢力に抗してブレーキ爪26およびブレ
ーキパツド27がフランジ19から退避すること
により、テープリール3は回転可能な状態にな
る。
クリーニング機構6は不使用時にカートリツジ
ケース1内にあり、清掃時にのみケース前方へ揺
動して突出し、プレイヤー側のピンチローラ32
およびキヤプスタン33の清掃を行なう。この姿
勢変更はリールブレーキ手段4と同様にプレイヤ
ーのテープローデイング動作に伴うクリーニング
テープ2の張力変更が利用される。
すなわち、第3図および第5図において、クリ
ーニング機構6は上下ケース1a,1b間に支持
されるピン34と、このピン34に揺動自在に軸
支される上下一組の揺動腕35,36と、両揺動
腕35,36の中途部と先端にそれぞれ回転自在
に支持されるクリーニングローラ37および受動
ローラ38と、クリーニングローラ37の回転を
規制する制動手段39と、全体を待機姿勢に付勢
するための付勢手段40などからなる。
第3図、第5図および第6図において、制動手
段39は、一連の筒軸42を有する爪車43と、
上側の揺動腕35の揺動基端から連出され、爪車
43に係合してその時計回り方向の回動を規制す
る爪腕44とからなる。爪車43は上下の揺動腕
35,36間にピン43aを介して回転可能に支
持する。その筒軸42にはフエルト製のクリーニ
ングローラ37を外嵌固定し、該ローラ37と爪
車43とを同行回転させる。爪腕44は自己の弾
性力で爪車43に常時圧接しており、クリーニン
グローラ37に反時計回り方向の一定値以上の回
転力が作用するとき、爪車43で押し上げられて
該ローラ37の反時計回り方向への回転を許す。
因に、爪車43および爪腕44は天地を逆にして
爪車43を筒軸42の下端に配し、下側の揺動腕
36に爪腕44を設けてもよい。
第3図および第5図において、クリーニング機
構6にはクリーニングローラ37をこれがカート
リツジケース1内に退避する待機姿勢に維持する
ための付勢手段40を付設してある。この付勢手
段40としては、揺動腕35,36の揺動基端の
近くでピン45を介して揺動自在に軸支される揺
動アーム46と、これを時計回り方向に回動付勢
するバネ47とからなる。下側の揺動腕36の揺
動基端には前記揺動アーム46の接当を許す突片
48が突設してある。しかるときは不使用時にク
リーニングローラ37はキヤプスタン33の突入
領域に対応するポケツト49の周縁内方に常に位
置する。
この付勢手段40に抗してクリーニング機構6
全体をケース前方へ揺動移動させるために、クリ
ーニングテープ2は第3図に示すごとくガイド壁
17と送り手段5との間において揺動腕35,3
6の先端の受動ローラ38に掛け渡してある。こ
の受動ローラ38はテープローデイング時にクリ
ーニングテープ2の張力を受けてクリーニング機
構6これ全体を前記バネ47に抗してケース前方
へ揺動させる。これでクリーニングローラ37が
ケース前方に突出してピンチローラ32およびキ
ヤプスタン33の周面に同時に圧接する。
第3図および第6図において、本来の磁気テー
プカートリツジにおけるテープ始端検知用の光路
P1を遮る遮光壁51が前記揺動腕36の揺動先
端からケース内方側へ張り出し形成してある。こ
の遮光壁51は再生時にテープローデイングに先
立ち透明のリーダーテープを自動的に巻きあげる
方式のテープデツキに対応するためのもので、ク
リーニング機構6が待機姿勢にあるときにのみ光
路P1を遮つている。そして、クリーニング機構
6のケース前方への移動に連動して光路P1から
外れ、巻き戻し又は巻き戻し再生などの誤操作時
にプレイヤーのオートストツプ回路が作動するも
のとなつている。
さて、本考案においてとくに注目すべき前述の
送り手段5はケース中央寄りのテープローデイン
グ用ポケツト8とキヤプスタン33用のポケツト
49との間のケース内前端寄りに配置されてい
る。
第3図および第5図において、この送り手段5
はまず上下に長い軸部53を有するスプール52
と、該軸部53に圧嵌固定される断面C字形のテ
ープクリツプ54とを備えている。スプール52
の軸部53の上端には操作ダイヤル55が、また
軸部53の下端には周囲6ケ所にV溝を形成して
なる節動ダイヤル56がそれぞれ一体に形成して
ある。両ダイヤル55,56の中心穴が上下ケー
ス1a,1bから突設した支持ピン57に軸支さ
れており、カートリツジケース1に対してスプー
ル52は定位置で回転できる。このスプール52
の軸部53に対してクリーニングテープ2の始
端、つまりリードテープ2bの端縁が巻き付けら
れ、テープクリツプ54によつて挾み固定されて
いる。
第9図に示すごとくクリーニング時における磁
気ヘツドのクリーニングリボン2aの接触面積、
すなわちクリーニングリボン2aの汚損範囲Zは
ごく狭い範囲である。従つて、この汚損範囲Zを
避けられる量Sだけスプール52は前述せる要領
で送り操作すれば足りる。先の節動ダイヤル56
はこの送り量を適正にするためのものである。
すなわち、第3図において節動ダイヤル56に
はU字形の板状バネ58の先端に形成した係止爪
59が圧接し、これでテープローデイング時にス
プール52のテープ緩み方向への回転を防止して
いる。因に、このバネ58は係止爪59に連なる
板面中途部にピン61を有し、該ピン61が上下
ケース1a,1b間に支持されており、他端が下
ケース1bから突設のバネ受けに支持されてい
る。
そして、スプール52をカートリツジケース1
の外部から送り操作するために、第8図に示すご
とく操作ダイヤル55の周面一部が上ケース1a
および前蓋7にわたつて形成した操作窓62を介
してケース外面に露出させてある。この操作ダイ
ヤル55の上面には節動ダイヤル56の節動溝に
対応した指標が表示してあつて、この表示が送り
操作時に外部から視認できるよう上ケース1aに
は操作窓62に隣接する部位に指標窓63を開口
形成してある。つまり、この指標窓63で単に感
触だけではなく、目で見ながら送り量を確認する
こともできる。
第7図において、クリーニングテープ2にクリ
ーニング液を補給するために、2個のテープガイ
ド15,16間には給液ローラ64を回転自在に
支持する。このローラ64は上下ケース1a,1
b間に立設せるピン65を介して可回転に支持さ
れる筒状の芯軸66と、これに外嵌固定されるフ
エルト製のローラ67と、該ローラ67の上方へ
の抜け止めを図るE型止め輪状のローラ押え68
とからなる。ローラ押え68に対面する上ケース
1aの上壁に注液口69を開口してあり、ここか
らクリーニング液をローラ67に滴下供給する。
しかるときは給液ローラ64はテープガイド1
5,16間で常時クリーニングテープ2に外接し
ているので、テープローデイング動作時における
テープ移動に連動して回転し、クリーニング液を
クリーニングリボン2aに塗布する。因に、クリ
ーニングテープ2を例えば鹿皮にすることも考え
られ、そうした場合などにはクリーニング液の補
給手段は不要である。
第2図において符号P2は磁気テープカートリ
ツジにおけるテープ終端検知用の光路、C1は前
述の光路P1に対応するセンサー、C2は光路P2
対応するセンサーを示す。また、第3図において
符号71はプレイヤー側の回転する磁気ヘツド、
72は音声用磁気ヘツド、73はテープローデイ
ングピンを示す。
次に本案ヘツドクリーナの作動を説明する。
第2図は不使用状態を示しており、リールブレ
ーキ手段4はテープリール3の回転を制動してい
る。クリーニング機構6はケース内に後退してお
り、揺動腕36と一体の遮光壁51がテープ始端
検知用の光路P1を遮つている。これにより、透
明のリーダーテープを自動的に巻きとるテープデ
ツキにも本案クリーナを適用できる。
この状態にあるカートリツジケース1をテープ
デツキに装填すると、前蓋7が開いて規定位置に
位置決め状態で保持される。クリーニングはこの
装填後にプレイヤーの再生ボタンを押して行な
う。再生指令によつて、テープローデイング用ポ
ケツト8,9内に下方から突入済のテープローデ
イングピン73(一方のピンは図示せず)が移動
してクリーニングテープ2をケース前方に引き出
し、これでクリーニングリボン2aが第3図に示
すごとく回転磁気ヘツド71に外接する。同時に
メカニズムが作動し、ピンチローラ32がポケツ
ト49に突入のキヤプスタン33に外接する。
このときテープリール3にはバツクテンシヨン
が付与されるので、これと釣り合うテープ張力が
クリーニングテープ2に作用する。
テープ引き出しの初期にクリーニングテープ2
に作用するテープ張力によつて、リールブレーキ
手段4のガイドローラ28が時計回り方向の力を
受け、ブレーキ腕23が揺動してブレーキ爪26
がテープリール3の係合歯21から外れ、テープ
リール3を自由回転状態にする。同時にブレーキ
パツド27もフランジ19の上面から退避する。
テープ張力によつてクリーニング機構6もバネ4
7に抗して前進揺動し、クリーニングローラ37
がピンチローラ32とキヤプスタン33に同時に
外接する。
ローデイングピン73がローデイング位置へ移
動するのと同時に、磁気ヘツド71およびキヤプ
スタン33、ピンチローラ32が回転駆動され
る。これにより、回転磁気ヘツド71に付着して
いた磁性粉およびマイクロダスト等がクリーニン
グリボン2aで払拭され除去される。キヤプスタ
ン33、ピンチローラ32の周面の磁性粉なども
クリーニングローラ37で除去される。このと
き、クリーニングローラ37には互いに逆方向に
回転するキヤプスタン33とピンチローラ32と
の回動力が同時に作用する。ところが三者32,
33,37で伝わろうとする回転モーメントは一
定であるので、モーメントアームが短い側からの
回転力が強く作用することになり、すなわちピン
チローラ32の回転力よりキヤプスタン33の回
転力が強く作用するため、クリーニングローラ3
7はピンチローラ32と同方向に連れ回りする。
つまり、第3図においてクリーニングローラ37
およびピンチローラ32はそれぞれ反時計回り方
向に、回転する。
このとき、クリーニングローラ37はキヤプス
タン33の回転より大幅な遅れを生じながらゆつ
くりと回転する。つまり、クリーニングローラ3
7には筒軸42と爪車43を介して爪腕44が圧
接しており、爪腕44と爪車43との間の摩擦が
クリーニングローラ37の回転抵抗となり、しか
も一個の爪を乗り越えるまで抵抗が漸増すること
から、クリーニングローラ37はゆつくりと回転
する。従つて、キヤプスタン33およびピンチロ
ーラ32とクリーニングローラ37とは相対回転
することになり、磁性粉は確実にクリーニングロ
ーラ37で払拭される。
なお、テープローデイング時にクリーニングリ
ボン2aは音声用の磁気ヘツド72にも摺接して
行くので、テープローデイング途中の相対移動に
よつてそのヘツド面も清掃することになる。
停止ボタンの操作で上記のクリーニング状態が
解除される。これにより、ローデイングピン73
はローデイングポケツト8内へ復帰し、同時にケ
ース外に引き出されているテープ2を巻き戻すた
めにテープリール3が巻き戻し回転され、クリー
ニングテープ2をテープリール3に巻き取つて行
く。完全に巻き取るとテープ張力が殆ど作用しな
くなるため、リールブレーキ手段4およびクリー
ニング機構6は元の位置に復帰する。
以上は正規の使用状態での作用であるが、場合
によつては、再生ボタン以外の操作ボタンを誤つ
て操作することが予想される。とくに問題なのは
巻き戻しボタン、あるいは巻き戻し再生を誤操作
したときである。このいずれの場合でも、テープ
リール3が巻きとられることで生じるテープ張力
によりクリーニング機構6が前進移動するのに伴
つて、その下側の揺動腕36と一体の遮光壁51
もケース前方へ移動し、テープ始端検知用の光路
P1から退避する。すると、該光路P1上に位置す
るセンサーC1がランプ13からの光を受け、あ
たかも本来の磁気テープカートリツジにおける透
明リーダーテープ部分が光路P1上にある状態、
つまり巻き戻し時のテープ終端を検知したのと同
じ状態となり、巻き戻しを直ちに停止する指令を
発し、クリーニングテープの伸び変形や切断を未
然に防止する。
クリーニングテープ2はそのリボン2aの材質
にもよるが数十回の使用で清掃面に汚れや磁性粉
が付着して使用限界を越える。この使用限界に達
する以前に、送り部材5を操作することにより、
新規のリボン面で磁気ヘツド71を清掃する。具
体的には、第8図に示すごとくケース外から操作
窓62を介して送り手段5の操作ダイヤル55を
回転操作し、節動ダイヤル56の切欠きの1ピツ
チ分だけクリーニングテープ2を巻き取る。これ
により磁気ヘツド71との接触部位が第9図で示
す間隔S分だけズレることになり、再びクリーニ
ングを正規に行なうことができるようになる。な
お、上記の巻きあげを繰り返すことによりクリー
ニングテープ2は除々にスプール52に巻き取ら
れるが、十分な量のテープ2がテープリール3に
巻かれており、送り量自体僅かであるので本案ク
リーナは長期にわたつて使用できる。
〔変形例〕
第10図は本考案の別実施例を示す。これでは
送り手段5がカートリツジケース1に対して直線
移動することでクリーニングテープ2を巻きあげ
るようにしたものである。具体的には、リードテ
ープ2bがテープクリツプ54で固定される軸部
53と、これの上部のスライドボタン状の操作つ
まみ55aと、軸部53の下端のスライドブロツ
ク75を一体に形成し、操作つまみ55aの左右
に表示板76を張り出し、その裏面一個所に節動
爪59aを設ける。そしてスライドブロツク75
を案内するガイド溝77、操作つまみ55aを案
内する操作窓62を上下ケース1a,1bにそれ
ぞれ形成し、送り手段5を左右方向に移動可能に
支持するとともに、上ケース1aの内面に節動爪
59aを受止める鋸刃状の節動歯78を形成し、
送り手段5のテープ緩み方向への移動を阻止す
る。そのうえで、矢印方向に操作つまみ55aを
移動して行けば、クリーニングテープ2を巻き上
げるものとなつている。
このように、送り手段5はカートリツジケース
1に対して左右方向または前後方向の直線移動や
曲線移動させるようにしてもよく、要はクリーニ
ングテープ2を巻き上げる方向へ変移できればよ
い。また上記の各実施例ではリードテープ2bの
端部を送り手段5に固定したが、この点は必須で
はなくリードテープ2bまたはクリーニングテー
プ2aの中途部を巻き上げるものであつてもよ
い。
第11図は本考案の更に異なる別実施例を示し
ており、これではとくにクリーニングテープ2が
左右のテープローデイング用ポケツト8,9の前
縁領域に位置するようテープガイド15,15
a,16,16aを配置するもので、本来のテー
プローデイング姿勢に近い状態で回転磁気ヘツド
71を左右両側から同時にクリーニングするもの
となつている。このように、クリーニングテープ
2のポケツトに対する配置は必ずしも限定を受け
るものではなく、場合によつてはテープリール3
側のローデイング用ポケツト9(図上右)側から
のみテープ引き出しが行われるものであつてもよ
いであろう。
以上の実施例以外に、この考案のヘツドクリー
ナをベータ型のビデオデツキに対応するものにす
ること、あるいはオーデイオ用、例えばデイジタ
ル録音・再生用などのプレイヤーに対応するもの
として構成することは、例示するまでもなく容易
に想像できる。また、第10図の実施例に付随し
て説明したように、テープ中途部でのクリーニン
グテープ2の巻き上げによつても、本考案は所期
の目的が達成できるので、左右一組のテープリー
ル3,3間をクリーニングテープ2が走行し、走
行途中にヘツド面を清掃する形態にも本考案は適
用できる。この場合の送り手段5は巻き取り側の
テープリール3の近傍にあることが望まれる。
また、次の使用までの期間が大きいこの種のヘ
ツドクリーナでは、使い始めからの使用度数が不
明瞭になりがちで、その使用に不安の残ることが
多い。そうした場合は送り手段5でクリーニング
テープ2を巻きあげて、新規面で磁気ヘツド71
をクリーニングすることができるので、クリーニ
ングテープ2が使用限度を越えて清掃に供される
おそれが減少し、磁気ヘツド71に致命的な損傷
が加えられるのを事前に阻止できる。
その他、本案ヘツドクリーナはとくにカートリ
ツジケース1の外観形状が対応するプレイヤーに
受け入れられるものであつて、クリーニングテー
プ2がケース前方に引き出されるものでありさえ
すれば、本物の磁気テープカートリツジと形状・
構造が大幅に変更されていても一切支障はない。
例えば、図示例での前蓋7などは省略できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案ではテープリー
ル3からのクリーニングテープ2の繰り出し始端
側を固定しておき、カートリツジケース1内に送
り手段5を設け、この送り手段5をケース外から
送り操作することにより、テープリール3からク
リーニングテープ2を繰り出せるようにし、以て
テープローデイング時におけるクリーニングテー
プ2の磁気ヘツド71との接当部位を少しづつ変
更できるものとした。したがつて、プレイヤー側
の磁気ヘツド71に対するクリーニングテープ2
の接当部位が使用限度近くに達した段階で、汚れ
ていないテープ2の新規面を新たな接当部位とし
て使用できることになり、清掃に寄与するクリー
ニングテープ2の有効使用域を十分に長く確保で
きて経済的である。磁気ヘツド71を傷つけるこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示しており、第1図は外観斜
視図、第2図は内部構造を示す不使用時の平面
図、第3図は使用時の要部の平面図、第4図、第
5図、第6図、第7図はそれぞれ第2図における
A−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿う
断面図、第8図は送り手段の要部を示す斜視図、
第9図はクリーニングテープの清掃部位を模式的
に示す正面図である。第10図は本考案の送り手
段の別実施例を示す縦断正面図である。第11図
は本考案の更に異なる別実施例を示す第3図相当
の要部の平面図である。 1……カートリツジケース、2……クリーニン
グテープ、3……テープリール、4……リールブ
レーキ手段、5……送り手段、6……クリーニン
グ機構、8,9……テープローデイング用ポケツ
ト、52……スプール、55……操作ダイヤル、
56……節動ダイヤル、62……操作窓、63…
…指標窓。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カートリツジケース1の底壁の左右に駆動軸挿
    入孔11を有し、少なくとも一方の駆動軸挿入孔
    11上にテープリール3を可回転に配置してあ
    り、テープリール3に巻装したクリーニングテー
    プ2の繰り出し始端をカートリツジケース1内に
    固定し、このテープ固定始端とテープリール3と
    の間のクリーニングテープ2の中途部がカートリ
    ツジケース1に配置したテープガイドを介してケ
    ース前面のテープローデイング用ポケツトの前端
    領域に導出されており、該ポケツトよりテープ固
    定始端側寄りのテープ走行域においてクリーニン
    グテープ2を保持する送り手段5を配し、カート
    リツジケース1に対して該送り手段5をテープリ
    ール3からクリーニングテープ2を引き出す方向
    へ変位自在に支持し、送り部材5の少なくとも一
    部がカートリツジケース1外に臨み、カートリツ
    ジケース1外から送り部材5が送り操作可能であ
    るようにしたヘツドクリーナ。
JP2035084U 1984-02-14 1984-02-14 ヘツドクリ−ナ Granted JPS60132613U (ja)

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JP2035084U JPS60132613U (ja) 1984-02-14 1984-02-14 ヘツドクリ−ナ

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JPS60132613U JPS60132613U (ja) 1985-09-04
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JPH0325287Y2 (ja) * 1985-10-02 1991-05-31
JPH0619816B2 (ja) * 1991-07-10 1994-03-16 株式会社オーディオテクニカ ビデオテープレコーダ用クリーニングカセット

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