JPH0743771Y2 - クリーニングカセット - Google Patents

クリーニングカセット

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JPH0743771Y2
JPH0743771Y2 JP10627889U JP10627889U JPH0743771Y2 JP H0743771 Y2 JPH0743771 Y2 JP H0743771Y2 JP 10627889 U JP10627889 U JP 10627889U JP 10627889 U JP10627889 U JP 10627889U JP H0743771 Y2 JPH0743771 Y2 JP H0743771Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、テープレコーダに装着して磁気ヘッドおよ
びテープの走行部を清掃するテープレコーダ用のクリー
ニングカセットに関し、特に詳しく言うと、テープの走
行方向に関係なく最初に湿式でクリーニングし、その後
に乾式でクリーニングするようにしたクリーニングカセ
ットに関する。
〔従来の技術〕
テープレコーダにおいて、長期間の使用で磁気ヘッドが
汚れたり、ピンチローラが汚れると、録音再生状態の悪
化や、テープ走行がスムーズに行なわれないことがある
ため、ある程度使用した後はクリーニングカセットをテ
ープレコーダのカセット装着部にセットして磁気ヘッド
周りやテープ走行路にクリーニングテープを走行させて
クリーニングを行なっている。このようなクリーニング
カセットは、録音再生用のカセットテープと同様な形状
をしており、2つのリール間にクリーニングテープが巻
回されており、クリーニングカセットをテープレコーダ
のテープ装着位置にセットし、再生動作させることによ
り、クリーニングテープが磁気ヘッドやピンチローラと
摺接してそれらの表面に付着した汚れを拭いとるように
設定されている。
クリーニングテープは、和紙、布あるいは細かい凹凸が
形成された合成樹脂フィルムで構成したいわゆる乾式タ
イプと、これらテープにクリーニング液を含浸させてク
リーニングを行なう湿式タイプのものが提供されてい
る。湿式タイプは乾式タイプでは取れない汚れをとるこ
とができる利点がある反面、磁気ヘッドやピンチローラ
を十分乾燥させた後に使用しないと、磁気テープがピン
チローラに巻きつくことがある。
そこで、従来よりクリーニング液を含浸させた部分と含
浸させない部分とを交互に設けるようにしたクリーニン
グカセットや、一定の長さだけテープにクリーニング液
を含浸させて送り出し、その後はクリーニング液を含浸
させないで送り出すようにしたクリーニングカセットも
提供されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このようなクリーニングカセットでは、湿式部で汚れを
取り、浮き上がった汚れや拭き残った水分を乾式部で拭
き取り、磨きあげるので、クリーニングが確実に行なわ
れ、かつ湿式の欠点である乾燥不十分によるピンチロー
ラへの磁気テープの巻き付けを防止できるが、前者の場
合クリーニング動作を湿式部で終わらせてしまうと、ク
リーニング液の拭き取りが行なわれないので、上述した
従来の湿式タイプと同様な欠点が生じてしまう。また、
後者の場合は一方向の走行のときには、湿式から乾式に
変わるので都合は良いが、反転させた場合には乾式から
湿式に移行して終了する形になり、結局磁気ヘッドやキ
ャップスタンが濡れてしまい上述と同様の問題を生じ
る。
したがって、この考案の目的は、濡らした状態で磁気ヘ
ッドやキャップスタンに付着した汚れを除去し、さらに
乾いた状態で、浮き上がった汚れや拭き残した水分を拭
き取ることが双方向で可能なテープレコーダのクリーニ
ングカセットを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案は、一対のテープリ
ール間に巻き取り、巻き戻し自在に巻回されたクリーニ
ングテープと、このクリーニングテープを前記テープリ
ールから磁気ヘッドに対向する位置まで案内して走行可
能にする少なくとも一対のガイドローラとをカセットケ
ース内に有し、このカセットケースをテープレコーダの
テープ駆動部にセットし、前記テープリールを回転駆動
して前記クリーニングテープを前記磁気ヘッドに摺接さ
せて同磁気ヘッドを清掃するクリーニングカセットにお
いて、前記ガイドローラと前記テープリールとの間にそ
れぞれ配置された一対のローラと、これらのローラを支
持するとともに、これらのローラおよび前記ガイドロー
ラに沿って張架された前記クリーニングテープの張力の
相違によってスライドするスライド部材と、一端にクリ
ーニング液を含むクリーニングローラを備え、同クリー
ニングローラを前記テープリールの回転方向に応じて前
記スライド部材に支持されている前記ローラのいずれか
一方に圧接させて前記クリーニングテープに前記クリー
ニング液を塗布するスイングアームと、前記テープリー
ルの一方に減速歯車機構を介して連結され、一方の前記
テープリールに巻回されている前記クリーニングテープ
が他方の前記テープリールに一杯に巻回される間に1回
転するとともに、前記スイングアームの他端に係合し、
前記テープリールの回転方向に応じて同スイングアーム
を揺動させて、前記クリーニングローラを前記ローラの
いずれか一方に当接させるカム手段を含む歯車と、同歯
車の同一半径線上の異なる位置に穿設された第1および
第2の係合孔と、同第1および第2の係合孔のいずれか
一方に選択的に係合し、前記歯車の1回転以上の回転動
を規制するストッパ部材と、前記第1の係合孔に連設さ
れ、前記歯車の時計方向回転時に上記ストッパ部材を同
第1の係合孔から離脱させるスロープを有する第1のガ
イド溝と、前記第2の係合孔に連設され、前記歯車の反
時計方向回転時に上記ストッパ部材を同第2係合孔から
離脱させるスロープを有する第2のガイド溝とを備えて
いることを特徴としている。
〔作用〕
クリーニングカセットをテープレコーダにセットし回転
させると、歯車の回転にともないストッパ部材は第1ガ
イド溝に沿って徐々に上昇していく。この時、駆動側の
テープリールの方が高速で回転するため、同側のクリー
ニングテープの張力が大きくなる。これにより、スライ
ド部材に設けられたローラをクリーニングテープが張力
を減じる方向に引き寄せ、スライド部材は張力の強い側
に移動する。同時に、テープリールに噛合した歯車群が
駆動され、カム手段によりスイングアームをスライド部
材の移動方向と反対の側に回動させる。このようにし
て、クリーニングテープの張力の弱い側のローラとスイ
ングアームの先端に取り付けられたクリーニングローラ
を近接させ、さらには当接させる。この両者の当接によ
りクリーニングテープが濡れ、濡れた状態でキャップス
タンおよび磁気ヘッドに接触し、汚れを取る。ある程
度、回転が進むとスイングアームが逆側に回動して前記
ローラとの当接状態を解除し、クリーニングテープは乾
式状態になる。この状態でクリーニングテープの最後ま
で一方向に送り、濡れたキャップスタンおよび磁気ヘッ
ドの汚れを拭き取る。
一方向の最後までクリーニングテープが巻き取られる
と、ストッパ部材は第2ガイド溝に係合され、歯車の逆
方向の回転により今度は第2ガイド溝に沿って上昇して
いく。この逆方向駆動でクリーニングテープを巻き戻し
ていくと、最初の状態で張力が小さかった側が今度は大
きくなり、スライド部材は、前記と逆の方向にスライド
移動し、さらに歯車群が逆方向に回転することで、スイ
ングアームも逆方向に振れ、クリーニングローラを反対
側のローラに当接させる。そして、前述と同様の動作に
より、クリーニングテープを濡らして湿式で清掃した
後、乾いたクリーニングテープで拭きとることになる。
すなわち、常に、テープリールの回転開始時には、テー
プ走行方向上流側のスライド部材のローラにスイングア
ームの先端のクリーニングローラが当接してクリーニン
グテープを濡らし、ある程度クリーニングテープが送ら
れると、クリーニングローラがスライド部材のローラか
ら離間してクリーニングテープを乾式状態にする。逆方
向に歯車が1回転すると、ストッパ部材は第1ガイド溝
に再び係合し、この時クリーニングテープも一杯に巻き
取られているので、再度反転すなわち正方向に回転しよ
うとするが、ストッパ部材が第1ガイド溝の端縁に係合
しているので、反転動作は阻止される。このように、自
動的に反転動作するとともに、往動方向および復動方向
のいずれでも、湿式から乾式へ移行してクリーニングが
実行される。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
この実施例においては、テープレコーダ本体はオートリ
バース機能を有するものとして説明する。
第1図はテープレコーダに装着した初期状態の実施例に
係るクリーニングカセットの内部構造を示す平面図であ
る。同図において、クリーニングカセット1は、従来の
磁気テープが収納されたテープカセットと同様に、その
ケース2内に一対のテープリール3,4と、テープをケー
ス2のヘッド挿入口5にガイドする一対のガイドローラ
6,7とを有している。テープリール3,4間にはその表面に
多数の小孔あるいは凹凸が形成されてクリーニング液を
含浸できるようにした合成樹脂製のフィルム等で構成さ
れたクリーニングテープ8が巻回されている。
テープリール3,4とガイドローラ6,7との間のケース2内
にはスライド部材9と、先端にクリーニングローラ11が
回転自在に取付けられたスイングアーム12が設けられて
いる。スライド部材9は両端のアーム部13,14と、両者
の連結部15とから構成されている。アーム部13,14には
ガイド用の長孔16,17が形成されている。スライド部材
はこれらの長孔16,17をケース2に立設されたピン18,19
に外挿してケース2に取り付けられ、ピン18,19と長孔1
6,17とによって拘束された範囲で往復動可能になってい
る。また、アーム部13,14の互いに対向する側の端部に
は案内用のローラ21,22が回動自在に軸支されている。
テープリール3の下部には同軸上に歯車23が取付けられ
ており、この歯車23はケース2に回転可能に取付けられ
た歯車24に噛合している。歯車24にはこの歯車24より小
径の歯車25が同軸上に取付けられ、この歯車25にはケー
ス2に回転可能に取付けられた歯車26が噛合している。
歯車26の下部には、この歯車26より小径の歯車27が同軸
上に取付けられ、この歯車27には最終段の歯車28が噛合
して、歯車23から最終段の歯車28に至る間に予め設定さ
れた割合で減速される。この減速率は、クリーニングテ
ープ8が一方のテープリール3あるいは4に巻取り始め
ることにより歯車28が回転を始め、巻取りが終了した時
点で歯車28が丁度1回転するように設定されている。最
終段の歯車28の回転軸29には偏心した状態で円板状のカ
ム31が軸着されている。このカム31は支軸32に揺動自在
に軸支されたスイングアーム12の末端と回転自在に連結
されているとともに、スイングアーム12の末端側に設け
られた長円状のガイド33内に遊嵌され、スイングアーム
12はこのガイド33とカム31に拘束されて支軸32を支点と
し揺動する。したがって、カム31とガイド33とでカム手
段が構成されていることになる。
さらに、ケース2の右上にはリセットアーム34が、ばね
35によって支軸36を中心に常時第1図において時計方向
に弾性的に付勢された状態で取り付けられている。この
リセットアーム34の自由端側にはノブ37が設けられ、こ
のノブ37はケース2の後面に設けられた窓38内に露呈し
ている。リセットアーム34の自由端縁の裏面には突起39
が突設されている。
最終段の歯車28の上面には、第2a図に示すように、突起
39が係合される第1係合孔41および第2係合孔42が形成
されている。これら第1および第2係合孔41,42は歯車2
8の直径方向に間隔をおいて設けられており、その間に
は第1ガイド溝51が形成されている。初期状態において
は第1係合孔41に突起39が係合しており、突起39はノブ
37の押圧により第1係合孔41から第1ガイド溝51に係合
しながら第2係合孔42に移動するようになっている。そ
のため、図示していないが突起39の下端は円形の面にな
っている。第1係合孔41には第2a図において、時計方向
に弧を画くようにしてその深さが漸次上昇する第2ガイ
ド溝52が形成されている。また第2係合孔42には第2a図
において、反時計方向に弧を画くようにしてその深さが
漸次上昇する第3ガイド溝53が形成されている。
クリーニングテープ8は一方のテープリール3からロー
ラ21のクリーニングローラ11に対向する側、ガイドロー
ラ6、ガイドローラ7、さらにトーラ22のクリーニング
ローラ11に対向する側に懸け渡され、他方のテープリー
ル4に連結されている。
なお、ケース2の下方に図示された磁気ヘッド43と、一
対のピンチローラ44,45と、それぞれのピンチローラ44,
45に対向する位置に配設されたキャプスタン46,47とは
図示しないテープレコーダ本体に設けられている。
上述のように構成されたクリーニングカセット1は、第
3図に示すようにリセットアーム34のノブ37を押圧し、
突起39を第1係合孔41から第1ガイド溝51を通って第2
係合孔42に係合させる。このようにしてから、テープレ
コーダ本体に装填し、プレー状態にセットする。これに
より、テープリール4が第3図において反時計方向(矢
印A)に回転し、さらにピンチローラ45がキャップスタ
ン47との間にクリーニングテープ8を挾み、磁気ヘッド
43がクリーニングテープをパッド48に押し付ける。この
状態で、キャップスタン47とテープリール4の回転力に
よってクリーニングテープ8はテープリール4に巻き取
られ、テープリール3も反時計方向(矢印B)に回転す
る。このとき、巻取側のテープリール4の方が、速く回
転するためこのテープリール4側のクリーニングテープ
8の張力が大きくなって、スライド部材9は矢印Cの方
向に長孔16,17に沿ってスライド移動する。
一方、テープリール3の回転に伴って、歯車23も回転し
始め、歯車24,25,26,27,28を介して最終段の歯車28は矢
印D方向に回動する。これにより突起39は第3ガイド溝
53に沿って上昇していく。この回動はまたカム31を回動
させ、さらにこの回動がガイド33との間の拘束運動によ
ってスイングアーム12を図示矢印E方向に回動させる。
このようなスライド部材9の移動とスイングアーム12の
回動によって、第3図に示すようにスイングアーム12の
先端の洗浄液によって濡らされたクリーニングローラ11
がローラ21と当接する。この当接により、クリーニング
テープ8が洗浄液によって濡れ、濡れた状態で磁気ヘッ
ド43のギャップ形成面に摺接し、さらにキャップスタン
47とピンチローラ45に転接する。歯車28がある程度回転
すると、リセットアーム34の突起39は、第3ガイド溝53
から離脱し、ばね35の弾性力によりリセットアーム34は
第4図に示すように元の位置に復帰する。突起39は歯車
28の平坦な面に係合し、歯車28の回転を阻止することは
ない。
歯車28が略半回転するとスイングアーム12が第4図に示
すように初期位置に戻り、クリーニングローラ11がロー
ラ21から離間する。これにより、クリーニングテープ8
は乾燥状態になり、湿式で清掃した後を乾いた状態で拭
い取って行く。歯車28が更に1/4回転すると、カム31に
よりスイングアーム12は第5図に矢印Fで示すように、
ローラ22方向に振られるが、スライド部材9は図面にお
いて右方向に移動しているので、クリーニングローラ11
がローラ22と接触することはない。このようにして、ク
リーニングテープ8がテープリール3側にすべて巻き取
られた時、第1図に示すように、最終段の歯車28も一回
転し、再びリセットアーム34の突起39が第1係合孔41に
係合する。この時クリーニングテープ8もテープリール
4に一杯に巻き取られた状態になり、テープレコーダ本
体は反転動作に切り替わる。
逆転動作によって、第6図に示すように、巻取側のテー
プリール3が矢印Gで示すように時計方向に回転し、テ
ープリール4は矢印H方向に回転し、そして歯車28は矢
印J方向に回転する。したがって、突起39は第2ガイド
溝52に沿って上昇していく。この時は、テープリール3
側の回転が速くなって同側のクリーニングテープ8の張
力が増し、スライド部材9は矢印I方向にスライド移動
するとともに、歯車28の矢印J方向回転によりスイング
アーム12が矢印F方向に回動し、第7図に示すようにク
リーニングローラ11をローラ22に当接させる。これによ
って、逆方向走行においても、湿式のクリーニングが実
行される。そして、所定の時間経過すると、第3図で説
明した状態と同様になり、スイングアーム12がローラ22
から離れ(第8図)、乾式でクリーニングが行なわれ
る。このように乾式で逆方向に一杯に巻き取った時、最
終段の歯車28が一回転して第1図に示した初期状態に復
帰し、リセットアーム34の突起39が歯車28の第1係合孔
41に係合する。この状態ではテープレコーダ本体は再び
正転動作に移ろうとするが、突起39は第1係合孔41に係
合しており、歯車28は反時計方向には回転できなく、こ
れ以上の動作はしなくなる。
このように、上述実施例によれば、スライド部材9のス
ライド移動と、テープリール3の巻き取り、送り出しの
回転に応じて歯車群を介して最終段の歯車28を回動さ
せ、カム31とガイド33によって構成されるカム機構によ
り、スイングアーム12を揺動させて、正・逆回転を問わ
ずクリーニングテープ8の走行初期には必ず湿式でクリ
ーニングし、所定の長さ湿式でクリーニングした後、浮
き上がった汚れや塵埃類、および残った水分を拭き取っ
て磨き上げることができる。また、その際、正・逆両方
向のキャプスタン46,47およびピンチローラ44,45につい
ても、湿・乾のクリーニングが実行できる。更に第2お
よび第3ガイド溝52,53により一方向への巻取りが終了
した時は、テープレコーダ本体の反転動作に合わせてク
リーニングテープ8も自動的に反対方向に送られ、湿式
でクリーニングした後、乾式で浮き上がった汚れや水分
を拭き取って磨き上げることができる。
〔考案の効果〕
これまでの説明で明らかなように、上述のように構成さ
れたこの考案によれば、クリーニングテープの走行初期
にスライド部材のスライド動作と、スイングアームの揺
動動作によって濡れたクリーニングローラをスライド部
材の一方のローラに当接させ、所定距離クリーニングテ
ープを送るとスイングアームを戻してクリーニングロー
ラをローラから離間させるので、濡らした状態で磁気ヘ
ッドやキャップスタンに付着した汚れを除去し、さらに
乾いた状態で、浮き上がった汚れや拭き残した水分を拭
きとることができ、オートリバース機能付きのテープレ
コーダに使用すれば、その自動反転動作に連動して自動
的に逆方向にも湿式でクリーニングした後、乾式で仕上
げを行なうことができるクリーニングカセットを提供す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
図は全てこの考案の実施例を説明するためのもので、第
1図は初期状態のクリーニングカセットおよびテープレ
コーダの要部を示す説明図、第2a図は最終段の歯車を示
す平面図、第2b図は第2a図のA−A線に沿って切断して
示す部分断面図、第2c図は第2a図のB−B線に沿って切
断して示す部分断面図、第2d図は第2a図のC−C線に沿
って切断して示す部分断面図、第3図は正方向回転の場
合の湿式のクリーニング状態を示す説明図、第4図およ
び第5図は正方向回転の場合の乾式のクリーニング状態
を示す説明図、第6図は逆方向回転の場合の初期回転時
を示す説明図、第7図は逆方向回転の場合の湿式のクリ
ーニング状態を示す説明図、第8図は逆方向回転の場合
の乾式のクリーニング状態を示す説明図である。 図中、1はクリーニングカセット、2はケース、3,4は
テープリール、6,7はガイドローラ、8はクリーニング
ローラ、9はスライド部材、11はクリーニングテープ、
12はスイングアーム、21,22はローラ、23…28は歯車、2
9は回転軸、31はカム、34はリセットアーム、37はノ
ブ、36は支軸、39は突起、41,42は第1および第2係合
孔、51,52,53は第1、第2および第3ガイド溝である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のテープリール間に巻き取り、巻き戻
    し自在に巻回されたクリーニングテープと、このクリー
    ニングテープを前記テープリールから磁気ヘッドに対向
    する位置まで案内して走行可能にする少なくとも一対の
    ガイドローラとをカセットケース内に有し、このカセッ
    トケースをテープレコーダのテープ駆動部にセットし、
    前記テープリールを回転駆動して前記クリーニングテー
    プを前記磁気ヘッドに摺接させて同磁気ヘッドを清掃す
    るテープレコーダのクリーニングカセットにおいて、前
    記ガイドローラと前記テープリールとの間にそれぞれ配
    置された一対のローラと、これらのローラを支持すると
    ともに、これらのローラおよび前記ガイドローラに沿っ
    て張架された前記クリーニングテープの張力の相違によ
    ってスライドするスライド部材と、一端にクリーニング
    液を含むクリーニングローラを備え、同クリーニングロ
    ーラを前記テープリールの回転方向に応じて前記スライ
    ド部材に支持されている前記ローラのいずれか一方に圧
    接させて前記クリーニングテープに前記クリーニング液
    を塗布するスイングアームと、前記テープリールの一方
    に減速歯車機構を介して連結され、一方の前記テープリ
    ールに巻回されている前記クリーニングテープが他方の
    前記テープリールに一杯に巻回される間に1回転すると
    ともに、前記スイングアームの他端に係合し、前記テー
    プリールの回転方向に応じて同スイングアームを揺動さ
    せて、前記クリーニングローラを前記ローラのいずれか
    一方に当接させるカム手段を含む歯車と、同歯車の同一
    半径線上の異なる位置に穿設された第1および第2の係
    合孔と、同第1および第2の係合孔のいずれか一方に選
    択的に係合し、前記歯車の1回転以上の回転動を規制す
    るストッパ部材と、前記第1の係合孔に連設され、前記
    歯車の時計方向回転時に上記ストッパ部材を同第1の係
    合孔から離脱させるスロープを有する第1のガイド溝
    と、前記第2の係合孔に連設され、前記歯車の反時計方
    向回転時に上記ストッパ部材を同第2係合孔から離脱さ
    せるスロープを有する第2のガイド溝とを備えているこ
    とを特徴とするテープレコーダのクリーニングカセッ
    ト。
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