JPH0124746Y2 - - Google Patents

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JPH0124746Y2
JPH0124746Y2 JP2188884U JP2188884U JPH0124746Y2 JP H0124746 Y2 JPH0124746 Y2 JP H0124746Y2 JP 2188884 U JP2188884 U JP 2188884U JP 2188884 U JP2188884 U JP 2188884U JP H0124746 Y2 JPH0124746 Y2 JP H0124746Y2
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roller
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案はビデオ用又はオーデイオ用のプレイ
ヤーに適用されて、プレイヤー側の磁気ヘツドを
クリーニングするのと同時に、キヤプスタンおよ
びピンチローラのクリーニングも行なうようにし
たヘツドクリーナに関する。
〔背景技術〕
この種のヘツドクリーナとして、例えば第10
図に示すものが既に知られている。これではケー
ス前面のキヤプスタンポケツト49にフエルト製
のクリーニング部材6を固定してあり、カートリ
ツジケース1をプレイヤーに装填したとき、クリ
ーニング部材6にキヤプスタン33およびピンチ
ローラ32が同時に外接することで、クリーニン
グを行なうものとなつている。
この種形態ではクリーニング部材6が寸法安定
性に欠けるフエルト製であるため、キヤプスタン
33およびピンチローラ32にクリーニング部材
6を確実に圧接させる方策として、クリーニング
部材6の清掃面が外面に向かつて出つ張り勝手と
なるような寸法設定を行なう。つまりクリーニン
グ部材6が強く押圧されるようにし、寸法の不安
定さを吸収する訳である。しかし、これではクリ
ーニング部材6がフエルトの弾圧限界を越える押
圧力を受けて早期に変形する。第11図に示すご
とくカートリツジケース1の装填時にクリーニン
グ部材6の下端がキヤプスタン33の上端の傾斜
案内面33aで押圧されてクセ付けされてしま
い、キヤプスタン33の突出基端側のクリーニン
グが行えなくなる、と言つた問題を生じていた。
因に、キヤプスタン33およびピンチローラ32
に対するクリーニング部材6の接近距離を広く設
定すると、接触圧不足で十分なクリーニング効果
が得られなくなり、根本的な改善策にならない。
また、クリーニング部材6がつねにキヤプスタ
ンポケツト49に露出しているため、その清掃面
にゴミが付きやすく、一般に使用間隔が長いヘツ
ドクリーナにあつては保管上に慎重な注意力を要
し、保管状況が悪いと清掃面に付着したゴミが逆
にキヤプスタン33やピンチローラ32に転移
し、却つて磁気テープに重大な損傷を与える問題
があつた。
〔考案の目的〕
この考案は、かかる事実に着眼して、クリーニ
ング部材がキヤプスタンおよびピンチローラに対
して常に適正圧で圧接するようにし、クリーニン
グ部材の変形やクリーニング不良を一掃すること
を第1の目的とする。そして、必要時にだけクリ
ーニング部材がキヤプスタンあるいはピンチロー
ラに外接するようにし、保管の便を図ることを第
2の目的とする。
〔考案の概要〕
具体的には、カートリツジケースに対してクリ
ーニング部材をこれがキヤプスタンおよびピンチ
ローラに外接する清掃姿勢と、ケース内に退避す
る待機姿勢との間を変位できるよう支持するとと
もに、付勢手段で待機姿勢に移動付勢しておき、
清掃姿勢への姿勢切り換えをクリーニングテープ
の清掃動作に伴うテープ張力の変動を利用して行
なうものである。
〔実施例〕
第1図ないし第7図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示している。
第1図および第2図において、本案ヘツドクリ
ーナはVHS型のビデオデツキに適用されるもの
を例示しており、カートリツジケース1内にクリ
ーニングテープ2、一個のテープリール3、リー
ルブレーキ手段4、クリーニングテープ2を巻き
上げるための送り手段5、ピンチローラ32およ
びキヤプスタン33用のクリーニング部材6など
が収容されている。
カートリツジケース1は、プラスチツク製の上
下ケース1a,1bを蓋合わせ状に結合してな
り、ケース前面のテープ走行面を開閉する前蓋7
を備えていて、実質的に本物のVHS型磁気テー
プカートリツジとほぼ同様の外観形状である。
例えば、ケース前面にテープローデイング用の
ポケツト8,9、およびキヤプスタンポケツト4
9をそれぞれ凹設形成し、ケース内の前端部の左
右に異形の位置決め用ピン孔10,10などを透
設してあり、下ケース1bの底壁の左右に駆動軸
挿入孔11,11を、更にリールブレーキ解除用
ピン孔12、テープの始端と終端を検知するため
のランプ13の挿入を許すランプ孔14などを形
成してある。因に、前記ピン孔12はプレイヤー
側のブレーキ解除用ピンの係入を単に許すだけで
あり、このピンは何等の作用もしない。
クリーニングテープ2は、吸液性を有するクリ
ーニングリボン2aを主体にして、その左右両端
に若干量のリードテープ2bを接続してあり、そ
の一端がテープリール3に固定され、他端が後述
する送り手段5に固定されている。
テープリール3は図に向かつて右側の駆動軸挿
入孔11上に回転自在に配置されており、これは
本来の磁気テープカートリツジにおける繰り出し
リールに相当する。このテープリール3に巻かれ
たクリーニングテープ2はケース中央寄りのポケ
ツト8に隣接する2個のテープガイド15,16
に案内されてケース前面側に導出され、該ポケツ
ト8の前端領域を左方へ横切つて、ケース底壁か
ら立設のガイド壁17に支持され、ここからクリ
ーニング部材6を経て送り手段5に至る。このテ
ープガイド15,16はケース底壁から一体に植
設される丸ピンを予想しているが、遊転自在のロ
ーラであつてもよい。
第4図において、テープリール3は上下にフラ
ンジ19,19を有し、そのハブ部に下向き開口
状のハブ穴20を有し、これまたフランジ19の
外径が小さい点を除けば本来の磁気テープカート
リツジにおけるテープリールと実質的に同一であ
つて、プレイヤー側の駆動軸が駆動軸挿入孔11
を介してハブ穴20に嵌係合することを許す。こ
こで重要なことはハブ穴20の形状だけである。
不使用時にはテープリール3の遊動を防止し、
使用時にはイナーシヤによるテープリール3の過
回転を防止する必要がある。リールブレーキ手段
4はそのためのものである。
第3図および第4図において、そのリールブレ
ーキ手段4としては、下側フランジ19の周面に
鋸刃状の係合歯21を形成する。そして、中央の
ボス22から互いに反対方向にブレーキ腕23と
テープ張力を受ける受動腕24を連出するととも
に、舌片状のバネ腕25をJ字形に連出したプラ
スチツク成形部品を有する。ブレーキ腕23の先
端内面には断面V字形のブレーキ爪26を形成し
てあり、このブレーキ爪26の上部から側方に張
り出した壁の下面にフエルト製のブレーキパツド
27を固定し、ブレーキ爪26が係合歯21に係
合するとき、プレーキパツド27も下側フランジ
19の上面に圧接するものとなつている。
受動腕24の先端上面にはガイドローラ28を
回転自在に装着してあり、テープリール3と前記
テープガイド15との間でクリーニングテープ2
は該ローラ28に外接する。そして上下ケース1
a,1b間に立設したピン29にボス22を回動
可能に支持し、ブレーキ腕23および受動腕24
がピン29まわりに揺動可能としたうえで、バネ
腕25の遊端を下ケース1b側から突設のバネ受
に支持し、以て全体をブレーキ爪26がテープリ
ール3の係合歯21に常に噛み合う方向に揺動付
勢してある。なお、受動腕24の先端寄り下面に
は第4図に示すごとくすべり突起30を形成し、
該突起30を介してケース底壁で受け止め、揺動
に伴う摺動抵抗を小さくしている。
プレイヤーのテープローデイング動作によつて
クリーニングテープ2がケース前方に引き出され
て張力が作用すると、ガイドローラ28を介して
受動腕24に時計回り方向の力が作用し、バネ腕
25の付勢力に抗してブレーキ爪26およびブレ
ーキパツド27がフランジ19から退避すること
により、テープリール3は回転可能な状態にな
る。
送り手段5はケース中央寄りのテープローデイ
ング用ポケツト8とキヤプスタンポケツト49と
の間のケース内前端寄りに配置されている。
第3図および第5図において、この送り手段5
はまず上下に長い軸部53を有するスプール52
と、該軸部53に圧嵌固定される断面C字形のテ
ープクリツプ54とを備えている。スプール52
の軸部53の上端には操作ダイヤル55が、また
軸部53の下端には周囲6ケ所にV溝を形成して
なる節動ダイヤル56がそれぞれ一体に形成して
ある。両ダイヤル55,56の中心穴が上下ケー
ス1a,1bから突設した支持ピン57に軸支さ
れており、カートリツジケース1に対してスプー
ル52は定位置で回転できる。このスプール52
の軸部53に対してクリーニングテープ2の始
端、つまりリードテープ2bの端縁が巻き付けら
れ、テープクリツプ54によつて挾み固定されて
いる。
クリーニング時における磁気ヘツドのクリーニ
ングリボン2aとの接触面積、すなわちクリーニ
ングリボン2aの汚損範囲はごく狭い範囲であ
る。従つて、この汚損範囲を避けられる量だけス
プール52は前述せる要領で送り操作すれば足り
る。先の節動ダイヤル56はこの送り量を適正に
するためのものである。
すなわち、第3図において節動ダイヤル56に
はU字形の板状バネ58の先端に形成した係止爪
59が圧接し、これでテープローデイング時にス
プール52のテープ緩み方向への回転を防止して
いる。因に、このバネ58は係止爪59に連なる
板面中途部にピン61を有し、該ピン61が上下
ケース1a,1b間に支持されており、他端が下
ケース1bから突設のバネ受けに支持されてい
る。
なお、図示省略したが、スプール52をカート
リツジケース1の外部から送り操作するために、
操作ダイヤル55の周面一部が上ケース1aおよ
び前蓋7にわたつて形成した操作窓を介してケー
ス外面に露出させてある。
さて、本考案においてとくに注目すべき前述の
クリーニング部材6は、不使用時にはカートリツ
ジケース1内にあり、清掃時にのみケース前方へ
揺動してキヤプスタンポケツト49内に突出し、
プレイヤー側のピンチローラ32およびキヤプス
タン33に同時に外接してこれらの清掃を行な
う。
この待機姿勢と清掃姿勢の姿勢変更はリールブ
レーキ手段4と同様にプレイヤーのテープローデ
イング動作に伴うクリーニングテープ2の張力変
更が利用される。
すなわち、第3図および第5図において、クリ
ーニング部材6は上下ケース1a,1b間に支持
されるピン34と、このピン34に揺動自在に軸
支される上下一組の揺動腕35,36と、両揺動
腕35,36の中途部と先端にそれぞれ回転自在
に支持されるクリーニングローラ37および受動
ローラ38と、クリーニングローラ37の回転を
規制する制動手段39と、全体を待機姿勢に付勢
するための付勢手段40などからなる。
第3図、第5図および第6図において、制動手
段39は、一連の筒軸42を有する爪車43と、
上側の揺動腕35の揺動基端から連出され、爪車
43に係合してその時計回り方向の回動を規制す
る爪腕44とからなる。爪車43は上下の揺動腕
35,36間にピン43aを介して回転可能に支
持する。その筒軸42にはフエルト製のクリーニ
ングローラ37を外嵌固定し、該ローラ37と爪
車43とを同行回転させる。爪腕44は自己の弾
性力で爪車43に常時圧接しており、クリーニン
グローラ37に反時計回り方向の一定値以上の回
転力が作用するとき、爪車43で押し上げられて
該ローラ37の反時計回り方向への回転を許す。
因に、爪車43および爪腕44は天地を逆にして
爪車43を筒軸42の下端に配し、下側の揺動腕
36に爪腕44を設けてもよい。
第3図および第5図において、クリーニング部
材6にはクリーニングローラ37をこれがカート
リツジケース1内に退避する待機姿勢に維持する
ための付勢手段40を付設してある。この付勢手
段40としては、揺動腕35,36の揺動基端の
近くでピン45を介して揺動自在に軸支される揺
動アーム46と、これを時計回り方向に回動付勢
するバネ47とからなる。下側の揺動腕36の揺
動基端には前記揺動アーム46と接当する突片4
8が突設してある。しかるときは不使用時にクリ
ーニングローラ37はキヤプスタン33の突入領
域に対応するポケツト49の周縁内方に常に位置
する。
この付勢手段40に抗してクリーニング部材6
全体をケース前方へ揺動移動させるために、クリ
ーニングテープ2は第3図に示すごとくガイド壁
17と送り手段5との間において揺動腕35,3
6の先端の受動ローラ38に掛け渡してある。こ
の受動ローラ38はテープローデイング時にクリ
ーニングテープ2の張力を受けてクリーニング部
材6これ全体を前記バネ47に抗してケース前方
へ揺動させる。これでクリーニングローラ37が
ケース前方に突出してピンチローラ32およびキ
ヤプスタン33の周面に同時に圧接する。
第3図および第6図において、本来の磁気テー
プカートリツジにおけるテープ始端検知用の光路
P1を遮る遮光壁51が前記揺動腕36の揺動先
端からケース内方側へ張り出し形成してある。こ
の遮光壁51は再生時にテープローデイングに先
立ち透明のリーダーテープを自動的に巻き上げる
方式のテープデツキに対応させるためのものであ
り、クリーニング部材6が待機姿勢にあるときに
のみ光路P1を遮つている。そして、クリーニン
グ部材6のケース前方への移動に連動して光路
P1から外れ、巻き戻し又は巻き戻し再生などの
誤操作時にプレイヤーのオートストツプ回路が作
動するものとなつている。
第7図において、クリーニングテープ2にクリ
ーニング液を補給するために、2個のテープガイ
ド15,16間には給液ローラ64を回転自在に
支持する。このローラ64は上下ケース1a,1
b間に立設せるピン65を介して可回転に支持さ
れる筒状の芯軸66と、これに外嵌固定されるフ
エルト製のローラ67と、該ローラ67の上方へ
の抜け止めを図るE型止め輪状のローラ押え68
とからなる。ローラ押え68に対面する上ケース
1aの上壁に注液口69を開口してあり、ここか
らクリーニング液をローラ67に滴下供給する。
しかるときは給液ローラ64はテープガイド1
5,16間で常時クリーニングテープ2に外接し
ているので、テープローデイング動作時における
テープ移動に連動して回転し、クリーニング液を
クリーニングリボン2aに塗布する。因に、クリ
ーニングテープ2を例えば鹿皮にすることも考え
られ、そうした場合などにはクリーニング液の補
給手段は不要である。
第2図において符号P2は磁気テープカートリ
ツジにおけるテープ終端検知用の光路、C1は前
述の光路P1に対応するセンサー,C2は光路P2
対応するセンサーを示す。また、第3図において
符号71はプレイヤー側の回転する磁気ヘツド、
72は音声用磁気ヘツド、73はテープローデイ
ングピンを示す。
次に本案ヘツドクリーナの作動を説明する。
第2図は不使用状態を示しており、リールブレ
ーキ手段4はテープリール3の回転を制動してい
る。クリーニング部材6はケース内の待機姿勢に
あり、揺動腕36と一体の遮光壁51がテープ始
端検知用の光路P1を遮つている。これにより、
透明のリーダーテープを自動的に巻き取るテープ
デツキにも本案ヘツドクリーナを適用できる。
この状態にあるカートリツジケース1をテープ
デツキに装填すると、前蓋7が開いて規定位置に
位置決め状態で保持される。クリーニングはこの
装填後にプレイヤーの再生ボタンを押して行な
う。再生指令によつて、テープローデイング用ポ
ケツト8,9内に下方から突入済のテープローデ
イングピン73(一方のピンは図示せず)が移動
してクリーニングテープ2をケース前方に引き出
し、これでクリーニングリボン2aが第3図に示
すごとく回転磁気ヘツド71に外接する。同時に
メカニズムが作動し、ピンチローラ32がポケツ
ト49に突入のキヤプスタン33に外接する。
このとき、テープリール3にはバツクテンシヨ
ンが付与されているので、これと釣り合うテープ
張力がクリーニングテープ2に作用する。
テープ引き出しの初期にクリーニングテープ2
に作用するテープ張力によつて、リールブレーキ
手段4のガイドローラ28が時計回り方向の力を
受け、ブレーキ腕23が揺動してブレーキ爪26
がテープリール3の係合歯21から外れ、テープ
リール3を回転可能な状態にする。同時にブレー
キパツド27もフランジ19の上面から退避す
る。テープ張力によつてクリーニング部材6もバ
ネ47に抗して清掃姿勢位置へ前進揺動し、クリ
ーニングローラ37がピンチローラ32とキヤプ
スタン33に同時に外接する。
ローデイングピン73がローデイング位置へ移
動するのと同時に、磁気ヘツド71およびキヤプ
スタン33,ピンチローラ32が回転駆動され
る。これにより、回転磁気ヘツド71に付着して
いた磁性粉およびマイロダスト等がクリーニング
リボン2aで払拭され除去される。キヤプスタン
33,ピンチローラ32の周面の磁性粉などもク
リーニングローラ37で除去される。このとき、
クリーニングローラ37には互いに逆方向に回転
するキヤプスタン33とピンチローラ32との回
動力が同時に作用する。ところが三者32,3
3,37で伝わろうとする回転モーメントは一定
であるので、モーメントアームが短い側からの回
転力が強く作用することになり、ピンチローラ3
2の回転力よりキヤプスタン33の回転力が強く
作用するため、クリーニングローラ37およびピ
ンチローラ32はそれぞれ反時計回転方向に回転
する。
このとき、クリーニングローラ37はキヤプス
タン33の回転より大幅な遅れを生じながらゆつ
くりと回転する。つまり、クリーニングローラ3
7には筒軸42と爪車43を介して爪腕44が圧
接しており、爪腕44と爪車43との間の摩擦が
クリーニングローラ37の回転抵抗となり、しか
も一個の爪を乗り越えるまで抵抗が漸増すること
から、クリーニングローラ37はゆつくりと回転
する。従つて、キヤプスタン33およびピンチロ
ーラ32とクリーニングローラ37とは相対回転
することになり、磁性粉は確実にクリーニングロ
ーラ37で払拭される。
なお、テープローデイング時にクリーニングリ
ボン2aは音声用の磁気ヘツド72にも摺接して
行くので、テープローデイング途中の相対移動に
よつてそのヘツド面も清掃することになる。
停止ボタンの操作で上記のクリーニング状態が
解除される。これにより、ローデイングピン73
はローデイングポケツト8内へ復帰し、同時にケ
ース外に引き出されているテープ2を巻き戻すた
めにテープリール3が巻き戻し回転され、クリー
ニングテープ2をテープリール3に巻き取つて行
く。完全に巻き取るとテープ張力が殆ど作用しな
くなるため、リールブレーキ手段4およびクリー
ニング部材6はそれぞれ元の位置に復帰する。
以上は正規の使用状態での作用であるが、場合
によつては、再生ボタン以外の操作ボタンを誤つ
て操作することが予想される。とくに問題なのは
巻き戻しボタン、あるいは巻き戻し再生ボタンを
誤操作したときである。このいずれの場合でも、
クリーニングテープ2が巻き取られることで生じ
るテープ張力によりクリーニング部材6が前進移
動するのに伴つて、その下側の揺動腕36と一体
の遮光壁51も前方へ移動し、テープ始端検知用
の光路P1から退避する。すると、該光路P1上に
位置するセンサーC1がランプ13からの光を受
け、あたかも本来の磁気テープカートリツジにお
ける透明リーダーテープ部分が光路P1上にある
状態、つまり巻き戻し時のテープ終端を検知した
のと同じ状態となり、巻き戻しを直ちに停止する
指令を発し、クリーニングテープの伸び変形や切
断を未然に防止する。
クリーニングテープ2はそのリボン2aの材質
にもよるが数10回の使用で使用限界を越える。こ
の使用限界に達する以前に、送り手段5を操作す
ることにより、新規のリボン面で磁気ヘツド71
を清掃する。具体的には、ケース外から操作窓を
介して送り手段5の操作ダイヤル55を回転操作
し、節動ダイヤル56の切欠きの1ピツチ分だけ
クリーニングテープ2を巻きとる。これにより磁
気ヘツド71との接触部位が巻きあげ量分だけズ
レることになり、再びクリーニングを正規に行な
うことができるようになる。なお、上記の巻き上
げを繰り返すことによりクリーニングテープ2は
徐々にスプール52に巻き取られるが、十分な量
のテープ2がテープリール3に巻かれており、送
り量自体は僅かであるから本案ヘツドクリーナは
長期に亘つて使用できる。
〔変形例〕
第8図は本考案の別実施例を示す。これでは上
記実施例がクリーニング体としてクリーニングロ
ーラ37を使用したのに代えて、上下の揺動腕3
5,36間にフエルト製の断面半円状のクリーニ
ングパツド37aを固定した点、および付勢手段
40を捩りコイルばね単一とし、これを下側の揺
動腕36に直接作用させた点が、上記の実施例と
異なる。この場合には制動部材39、付勢手段4
0のピン45、揺動アーム46を省略でき、その
分だけ構造の簡素化、製造コストの低減化を図る
ことができる。
このように、クリーニング体は必ずしもローラ
形状である必要はなく、パツドにする場合のその
外面形状も弧面以外に三角形や台形状など多角形
にしたり、平端面や凹弧などで形成することが可
能である。また、クリーニング体の形成素材とし
てはフエルト以外に柔軟な皮革、合成樹脂発泡体
なども予想できる。
第9図は本考案の更に異なる別実施例を示して
おり、これではキヤプスタン33とピンチローラ
32のそれぞれに対応して専用のクリーニングロ
ーラ37a,37bを設け、各ローラ37a,3
7bを専用の揺動腕36a,36aで揺動自在に
支持し、各腕36aにローラカバー状の受動壁3
8aを形成した点が上記の各実施例と根本的に異
なる。この場合、送り手段5はクリーニング部材
6よりケース側端寄りに配置する。このように、
クリーニングローラ37は複数個であつてもよ
く、個数は限定を受けない。クリーニングローラ
37を個別化することにより、その形成素材を互
いに異ならせて、キヤプスタン33およびピンチ
ローラ32のそれぞれに適したクリーニングロー
ラ37a,37bで、好適なクリーニングを行な
うこともできる。テープ張力は受動ピンで受けて
もよいであろう。
なお、クリーニングテープ2のポケツトに対す
る配置は必ずしも上記の実施例に限るものではな
く、場合によつてはテープリール3側のローデイ
ング用ポケツト9(図上右)側からあるいは両ポ
ケツト8,9の双方からテープ引き出しが行われ
るものであつてもよい。
この考案のヘツドクリーナはベータ型のビデオ
デツキに対応するものにすること、あるいはオー
デイオ用、例えばデイジタル録音・再生用などの
プレイヤーに対応するものにすることも容易に想
像できる。また、左右一組のテープリール3,3
間をクリーニングテープ2が走行し、走行途中に
ヘツド面を清掃する形態にも本考案は適用でき
る。
また、次の使用までの期間が大きいこの種のヘ
ツドクリーナでは、使い始めからの使用度数が不
明瞭になりがちで、その使用に不安の残ることが
多い。そうした場合は送り手段5でクリーニング
テープ2を巻きあげて、新規面で磁気ヘツド71
をクリーニングすることができるので、クリーニ
ングテープ2が使用限度を越えて清掃に供される
おそれが減少し、磁気ヘツド71に致命的な損傷
が加えられるのを事前によく阻止できる。
その他、本案ヘツドクリーナはとくにカートリ
ツジケース1の外観形状が対応するプレイヤーに
受け入れられるものであつて、クリーニングテー
プ2がケース前方に引き出されるものでありさえ
すれば、本来の磁気テープカートリツジと形状・
構造が大幅に変更されていても一切支障はない。
例えば、図示例での前蓋7などは省略できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案ではキヤプスタ
ンおよびピンチローラ32用のクリーニング部材
6を、不使用時にはカートリツジケース1の内方
に退避させ、清掃時にのみキヤプスタン33およ
びピンチローラ32に外接するものとし、この姿
勢切り換えとピンチローラ32およびキヤプスタ
ン33への押圧とを、クリーニングテープ2の清
掃動作に伴うテープ張力の変動およびテープ張力
に基づく押圧力を利用して行なうようにした。し
たがつて、クリーニング部材6をテープ張力に対
応した適正圧でキヤプスタン33およびピンチロ
ーラ32に圧接させることができる。その結果、
例えばフエルト製のクリーニングローラ37の変
形や寸法安定性に欠けることに由来するクリーニ
ング不良を一掃して、長期にわたつて良好な状態
でクリーニングを行なうことができる。
また、不使用時にはクリーニング部材6が付勢
手段40でカートリツジケース1のケース内方の
待機姿勢にあるので、クリーニングローラ37へ
のゴミの付着を良く防止でき、使用間隔の長いこ
の種のヘツドクリーナにおいて保管上便利であ
り、先の効果と相埃つて長期使用上好都合であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示しており、第1図は外観斜
視図、第2図は内部構造を示す不使用時の平面
図、第3図は使用時の要部の平面図、第4図、第
5図、第6図、第7図はそれぞれ第2図における
A−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿う
断面図である。第8図は本考案の送り手段の別実
施例を示す第3図相当の要部の平面図である。第
9図は本考案の更に異なる別実施例を示す第3図
相当の要部の平面図である。第10図は従来例を
示す要部の平面図、第11図は第10図における
E−E線断面図である。 1……カートリツジケース、2……クリーニン
グテープ、3……テープリール、4……リールブ
レーキ手段、5……送り手段、6……クリーニン
グ部材、8,9……テープローデイング用ポケツ
ト、35,36……揺動腕、37……クリーニン
グローラ、38……受動ローラ、39……制動部
材、40……付勢手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 カートリツジケース1内に収容するクリーニン
    グテープ2を磁気ヘツド71に外接させて、両者
    2,71の相対移動でヘツド面の清掃を行なうヘ
    ツドクリーナにおいて、 カートリツジケース1の前面のキヤプスタンポ
    ケツト49の近傍にキヤプスタン33およびピン
    チローラ32用のクリーニング部材6を配置して
    あること、 カートリツジケース1に対してクリーニング部
    材6をこれがキヤプスタン33およびピンチロー
    ラ32に外接する清掃姿勢と、キヤプスタンポケ
    ツト49よりケース内方に退避する待機姿勢との
    間で移動自在に支持してあること、 クリーニング部材6を待機姿勢に移動付勢する
    ための付勢手段40を有すること、 クリーニング部材6に付設される受動部材38
    でクリーニングテープ2の一部を相対移動自在に
    保持し、クリーニングテープ2の清掃動作に伴う
    テープ張力が付勢手段40の付勢方向と逆向きに
    作用するものとし、クリーニングテープ2の清掃
    動作に連動してクリーニング部材6が待機姿勢か
    ら清掃姿勢に切り換わるようにしたこと、 を特徴とするヘツドクリーナ。
JP2188884U 1984-02-17 1984-02-17 ヘツドクリ−ナ Granted JPS60163507U (ja)

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