JPH0124747Y2 - - Google Patents

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JPH0124747Y2
JPH0124747Y2 JP2620284U JP2620284U JPH0124747Y2 JP H0124747 Y2 JPH0124747 Y2 JP H0124747Y2 JP 2620284 U JP2620284 U JP 2620284U JP 2620284 U JP2620284 U JP 2620284U JP H0124747 Y2 JPH0124747 Y2 JP H0124747Y2
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roller
capstan
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案はビデオ用又はオーデイオ用のプレイ
ヤーに適用されて、プレイヤー側の磁気ヘツドを
クリーニングするのと同時に、キヤプスタンおよ
びピンチローラのクリーニングも行なうようにし
たヘツドクリーナに関し、とくにキヤプスタンお
よびピンチローラ用のクリーニングローラが回転
するものに係る。
〔背景技術〕 キヤプスタンおよびピンチローラ用のクリーニ
ング体がローラ状で回転する場合、清掃時にクリ
ーニングローラがキヤプスタンおよびピンチロー
ラの回転力を受けて、これらと同行回転する。と
ころが、キヤプスタンとクリーニングローラ、ま
たはピンチローラとクリーニングローラとが同一
の周速度で単に接触しているだけでは、キヤプス
タンおよびピンチローラに付着した磁性粉やマイ
クロダストを十分に払拭することができない。
このため、一般にはパツド状のクリーニング体
をカートリツジケース側に固定し、これをキヤプ
スタンおよびピンチローラに外接させてクリーニ
ングしている。しかし、この場合はクリーニング
体が固定されているため、常にクリーニング体の
同一個所でクリーニングを行なうことになり、ク
リーニング体が短期間で汚れて使用限界を越えて
しまう点で不満がある。また、クリーニング体の
同一個所に押圧力が作用するため、接当個所が凹
形にくせ付けされ、適切な接触圧が得られずに早
期にクリーニング不良を招く事実が認められた。
〔考案の目的〕
この考案は、かかる事実に着眼して、クリーニ
ングローラで確実にキヤプスタンやピンチローラ
のクリーニングを行なえ、かつクリーニングロー
ラの耐久性の向上を図つて長期の使用を可能にす
ることを目的とする。
〔考案の概要〕 具体的には、クリーニングローラに積極的に回
転抵抗を付与し、これによりクリーニングローラ
がキヤプスタンおよびピンチローラより低速で回
転するものとし、キヤプスタンおよびピンチロー
ラとの相対回転により、固定のクリーニングパツ
ドと同様に払拭状にマイクロダスト等を除去す
る。また、クリーニングローラが回転することで
汚損個所および押圧個所が周面一個所に集中する
ことを避けて耐久性の向上を図つたものである。
〔実施例〕
第1図ないし第7図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示している。
第1図および第2図において、本案ヘツドクリ
ーナはVHS型のビデオデツキに適用されるもの
を例示しており、カートリツジケース1内にクリ
ーニングテープ2、一個のテープリール3、リー
ルブレーキ手段4、クリーニングテープ2を巻き
上げるための送り手段5、ピンチローラ32およ
びキヤプスタン33用のクリーニング部材6など
が収容されている。
カートリツジケース1は、プラスチツク製の上
下ケース1a,1bを蓋合わせ状に結合してな
り、ケース前面のテープ走行面を開閉する前蓋7
を備えていて、実質的に本物のVHS型磁気テー
プカートリツジとほぼ同様の外観形状である。
例えば、ケース前面にテープローデイング用の
ポケツト8,9、およびキヤプスタンポケツト4
9をそれぞれ凹設形成し、ケース内の前端部の左
右に異形の位置決め用ピン孔10,10などを透
設してあり、下ケース1bの底壁の左右に駆動軸
挿入孔11,11を、更にリールブレーキ解除用
ピン孔12、テープの始端と終端を検知するため
のランプ13の挿入を許すランプ孔14などを形
成してある。因に、前記ピン孔12はプレイヤー
側のブレーキ解除用ピンの係入を単に許すだけで
あり、このピンは何等の作用もしない。
クリーニングテープ2は、吸液性を有するクリ
ーニングリボン2aを主体にして、その左右両端
に若干量のリードテープ2bを接続してあり、そ
の一端がテープリール3に固定され、他端が後述
する送り手段5に固定されている。
テープリール3は図に向かつて右側の駆動軸挿
入孔11上に回転自在に配置されており、これは
本来の磁気テープカートリツジにおける繰り出し
リールに相当する。このテープリール3に巻かれ
たクリーニングテープ2はケース中央寄りのポケ
ツト8に隣接する2個のテープガイド15,16
に案内されてケース前面側に導出され、該ポケツ
ト8の前端領域を左方へ横切つて、ケース底壁か
ら立設のガイド壁17に支持され、ここからクリ
ーニング部材6を経て送り手段5に至る。このテ
ープガイド15,16はケース底壁から一体に植
設される丸ピンを予想しているが、遊転自在のロ
ーラであつてもよい。
第4図において、テープリール3は上下にフラ
ンジ19,19を有し、そのハブ部に下向き開口
状のハブ穴20を有し、これまたフランジ19の
外径が小さい点を除けば本来の磁気テープカート
リツジにおけるテープリールと実質的に同一であ
つて、プレイヤー側の駆動軸が駆動軸挿入孔11
を介してハブ穴20に嵌係合することを許す。こ
こで重要なことはハブ穴20の形状だけである。
不使用時にはテープリール3の遊動を防止し、
使用時にはイナーシヤによるテープリール3の過
回転を防止する必要がある。リールブレーキ手段
4はそのためのものである。
第3図および第4図において、そのリールブレ
ーキ手段4としては、下側フランジ19の周面に
鋸刃状の係合歯21を形成する。そして、中央の
ボス22から互いに反対方向にブレーキ腕23と
テープ張力を受ける受動腕24を連出するととも
に、舌片状のバネ腕25をJ字形に連出したプラ
スチツク成形部品を有する。ブレーキ腕23の先
端内面には断面V字形のブレーキ爪26を形成し
てあり、このブレーキ爪26の上部から側方に張
り出した壁の下面にフエルト製のブレーキパツド
27を固定し、ブレーキ爪26が係合歯21に係
合するとき、プレーキパツド27も下側フランジ
19の上面に圧接するものとなつている。
受動腕24の先端上面にはガイドローラ28を
回転自在に装着してあり、テープリール3と前記
テープガイド15との間でクリーニングテープ2
は該ローラ28に外接する。そして上下ケース1
a,1b間に立設したピン29にボス22を回動
可能に支持し、ブレーキ腕23および受動腕24
がピン29まわりに揺動可能としたうえで、バネ
腕25の遊端を下ケース1b側から突設のバネ受
に支持し、以て全体をブレーキ爪26がテープリ
ール3の係合歯21に常に噛み合う方向に揺動付
勢してある。なお、受動腕24の先端寄り下面に
は第4図に示すごとくすべり突起30を形成し、
該突起30を介してケース底壁で受け止め、揺動
に伴う摺動抵抗を小さくしている。
プレイヤーのテープローデイング動作によつて
クリーニングテープ2がケース前方に引き出され
るのと同時にテープリール3にバツクテンシヨン
が付与される。このときクリーニングテープ1に
作用する張力で、ガイドローラ28を介して受動
腕24に時計回り方向の力が作用し、バネ腕25
の付勢力に抗してブレーキ爪26およびブレーキ
パツド27がフランジ19から退避して、制動が
解除され、テープリール3は回転可能な状態にな
る。
送り手段5はケース中央寄りのテープローデイ
ング用ポケツト8とキヤプスタンポケツト49と
の間のケース内前端寄りに配置されている。
第3図および第5図において、この送り手段5
はまず上下に長い軸部53を有するスプール52
と、該軸部53に圧嵌固定される断面C字形のテ
ープクリツプ54とを備えている。スプール52
の軸部53の上端には操作ダイヤル55が、また
軸部53の下端には周囲6ケ所にV溝を形成して
なる節動ダイヤル56がそれぞれ一体に形成して
ある。両ダイヤル55,56の中心穴が上下ケー
ス1a,1bから突設した支持ピン57に軸支さ
れており、カートリツジケース1に対してスプー
ル52は定位置で回転できる。このスプール52
の軸部53に対してクリーニングテープ2の始
端,つまりリードテープ2bの端縁が巻き付けら
れ、テープクリツプ54によつて挾み固定されて
いる。
クリーニング時における磁気ヘツドのクリーニ
ングリボン2aとの接触面積、すなわちクリーニ
ングリボン2aの汚損範囲はごく狭い範囲であ
る。従つて、この汚損範囲を避けられる量だけス
プール52は前述せる要領で送り操作すれば足り
る。先の節動ダイヤル56はこの送り量を適正に
するためのものである。
すなわち、第3図において節動ダイヤル56に
はU字形の板状バネ58の先端に形成した係止爪
59が圧接し、これでテープローデイング時にス
プール52のテープ緩み方向への回転を防止して
いる。因に、このバネ58は係止爪59に連なる
板面中途部にピン61を有し、該ピン61が上下
ケース1a,1b間に支持されており、他端が下
ケース1bから突設のバネ受けに支持されてい
る。
なお、図示省略したが、スプール52をカート
リツジケース1の外部から送り操作するために、
操作ダイヤル55の周面一部が上ケース1aおよ
び前蓋7にわたつて形成した操作窓を介してケー
ス外面に露出させてある。
さて、本考案においてとくに注目すべき前述の
クリーニング部材6は、不使用時にはカートリツ
ジケース1内にあり、清掃時にのみケース前方へ
揺動してキヤプスタンポケツト49内に突出し、
プレイヤー側のピンチローラ32およびキヤプス
タン33に同時に外接してこれらの清掃を行な
う。
この待機姿勢と清掃姿勢の姿勢変更はリールブ
レーキ手段4と同様にプレイヤーのテープローデ
イング動作に伴うクリーニングテープ2の張力変
更が利用される。
すなわち、第3図および第5図において、クリ
ーニング部材6は上下ケース1a,1b間に支持
されるピン34と、このピン34に揺動自在に軸
支される上下一組の揺動腕35,36と、両揺動
腕35,36の中途部と先端にそれぞれ回転自在
に支持されるクリーニングローラ37および受動
ローラ38と、クリーニングローラ37に回転抵
抗を付与する制動手段39と、全体を待機姿勢に
付勢するための付勢手段40などからなる。
第3図、第5図および第6図において、制動手
段39は、一連の筒軸42を有する爪車43と、
上側の揺動腕35の揺動基端から連出され、爪車
43に係合してその時計回り方向の回動を規制す
る爪腕44とからなる。爪車43は上下の揺動腕
35,36間にピン43aを介して回転可能に支
持する。その筒軸42にはフエルト製のクリーニ
ングローラ37を外嵌固定し、該ローラ37と爪
車43とを同行回転させる。爪腕44は自己の弾
性力で爪車43に常時圧接しており、クリーニン
グローラ37に反時計回り方向の一定値以上の回
転力が作用するとき、爪車43で押し上げられて
該ローラ37の反時計回り方向への回転を許す。
因に、爪車43および爪腕44は天地を逆にして
爪車43を筒軸42の下端に配し、下側の揺動腕
36に爪腕44を設けてもよい。
第3図および第5図において、クリーニング部
材6にはクリーニングローラ37をこれがカート
リツジケース1内に退避する待機姿勢に維持する
ための付勢手段40を付設してある。この付勢手
段40としては、揺動腕35,36の揺動基端の
近くでピン45を介して揺動自在に軸支される揺
動アーム46と、これを時計回り方向に回動付勢
するバネ47とからなる。下側の揺動腕36の揺
動基端には前記揺動アーム46と接当する突片4
8が突設してある。しかるときは不使用時にクリ
ーニングローラ37はキヤプスタン33の突入領
域に対応するキヤプスタンポケツト49の周縁内
方に常に位置する。
この付勢手段40に抗してクリーニング部材6
全体をケース前方へ揺動移動させるために、クリ
ーニングテープ2は第3図に示すごとくガイド壁
17と送り手段5との間において揺動腕35,3
6の先端の受動ローラ38に掛け渡してある。こ
の受動ローラ38はテープローデイング時にクリ
ーニングテープ2の張力を受けてクリーニング部
材6これ全体を前記バネ47に抗してケース前方
へ揺動させる。これでクリーニングローラ37が
ケース前方に突出してピンチローラ32およびキ
ヤプスタン33の周面に同時に圧接する。
第3図および第6図において、本来の磁気テー
プカートリツジにおけるテープ始端検知用の光路
P1を遮る遮光壁51が前記揺動腕36の揺動先
端からケース内方側へ張り出し形成してある。こ
の遮光壁51は再生時、テープローデイングに先
立ち透明のリーダテープを自動的に巻きあげる方
式のテープデツキに対応するためのもので、クリ
ーニング部材6が待機姿勢にあるときにのみ光路
P1を遮つている。そして、クリーニング部材6
のケース前方への移動に連動して光路P1から外
れ、巻き戻し又は巻き戻し再生などの誤操作時に
プレイヤーのオートストツプ回路が作動するもの
となつている。
第7図において、クリーニングテープ2にクリ
ーニング液を補給するために、2個のテープガイ
ド15,16間には給液ローラ64を回転自在に
支持する。このローラ64は上下ケース1a,1
b間に立設せるピン65を介して可回転に支持さ
れる筒状の芯軸66と、これに外嵌固定されるフ
エルト製のローラ67と、該ローラ67の上方へ
の抜け止めを図るE型止め輪状のローラ押え68
とからなる。ローラ押え68に対面する上ケース
1aの上壁に注液口69を開口してあり、ここか
らクリーニング液をローラ67に滴下供給する。
しかるときは給液ローラ64はテープガイド1
5,16間で常時クリーニングテープ2に外接し
ているので、テープローデイング動作時における
テープ移動に連動して回転し、クリーニング液を
クリーニングリボン2aに塗布する。因に、クリ
ーニングテープ2を例えば鹿皮にすることも考え
られ、そうした場合などにはクリーニング液の補
給手段は不要である。
第2図において符号P2は磁気テープカートリ
ツジにおけるテープ終端検知用の光路、C1は前
述の光路P1に対応するセンサー、C2は光路P2
対応するセンサーを示す。また、第3図において
符号71はプレイヤー側の回転する磁気ヘツド、
72は音声用磁気ヘツド、73はテープローデイ
ングピンを示す。
次に本案ヘツドクリーナの作動を説明する。
第2図は不使用状態を示しており、リールブレ
ーキ手段4はテープリール3の回転を制動してい
る。クリーニング部材6はケース内の待機姿勢に
あり、揺動腕36と一体の遮光壁51がテープ始
端検知用の光路P1を遮つている。これにより、
透明のリーダーテープを自動的に巻き取るテープ
デツキにも本案ヘツドクリーナを適用できる。
この状態にあるカートリツジケース1をテープ
デツキに装填すると、前蓋7が開いて規定位置に
位置決め状態で保持される。クリーニングはこの
装填後にプレイヤーの再生ボタンを押して行な
う。再生指令によつて、テープローデイング用ポ
ケツト8,9内に下方から突入済のテープローデ
イングピン73(一方のピンは図示せず)が移動
してクリーニングテープ2をケース前方に引き出
し、これでクリーニングリボン2aが第3図に示
すごとく回転磁気ヘツド71に外接する。同時に
メカニズムが作動し、ピンチローラ32がキヤプ
スタンポケツト49に突入のキヤプスタン33に
外接する。
このとき、テープリール3にはバツクテンシヨ
ンが付与されているので、これと釣り合うテープ
張力がクリーニングテープ2に作用する。
テープ引き出しの初期にクリーニングテープ2
に作用するテープ張力によつて、リールブレーキ
手段4のガイドローラ28が時計回り方向の力を
受け、ブレーキ腕23が揺動してブレーキ爪26
がテープリール3の係合歯21から外れ、テープ
リール3を回転可能な状態にする。同時にブレー
キパツド27もフランジ19の上面から退避す
る。テープ張力によつてクリーニング部材6もバ
ネ47に抗して清掃姿勢位置へ前進揺動し、クリ
ーニングローラ37がピンチローラ32とキヤプ
スタン33に同時に外接する。
ローデイングピン73がローデイング位置へ移
動するのと同時に、磁気ヘツド71およびキヤプ
スタン33、ピンチローラ32が回転駆動され
る。これにより、回転磁気ヘツド71に付着して
いた磁性分およびマイロダスト等がクリーニング
リボン2aで払拭され除去される。
キヤプスタン33、ピンチローラ32の周面の
磁性粉などもクリーニングローラ37で除去され
る。このとき、クリーニングローラ37には互い
に逆方向に回転するキヤプスタン33とピンチロ
ーラ32との回動力が同時に作用する。ところが
三者32,33,37で伝わろうとする回転モー
メントは一定であるので、モーメントアームが短
い側からの回転力が強く作用することになり、ピ
ンチローラ32の回転力よりキヤプスタン33の
回転力が強く作用するため、クリーニングローラ
37およびピンチローラ32はそれぞれ反時計回
転方向に回転する。
この際、注目すべきはクリーニングローラ37
がキヤプスタン33の回転より大幅な遅れを生じ
ながらゆつくりと回転する点である。つまり、ク
リーニングローラ37には筒軸42と爪車43を
介して爪腕44が圧接しており、爪腕44と爪車
43の間の摩擦がクリーニングローラ37の回転
抵抗となり、しかも一個の爪を乗り越えるまで抵
抗が漸増することから、クリーニングローラ37
はゆつくりと回転する。従つて、キヤプスタン3
3およびピンチローラ32とクリーニングローラ
37とは相対回転することになり、磁性粉は確実
にクリーニングローラ37で払拭される。
なお、テープローデイング時にクリーニングリ
ボン2aは音声用の磁気ヘツド72にも摺接して
行くので、テープローデイング途中の相対移動に
よつてそのヘツド面も清掃することになる。
停止ボタンの操作で上記のクリーニング状態が
解除される。これにより、ローデイングピン73
はローデイングポケツト8内へ復帰し、同時にケ
ース外に引き出されているテープ2を巻き戻すた
めにテープリール3が巻き戻し回転され、クリー
ニングテープ2をテープリール3に巻き取つて行
く。完全に巻き取るとテープ張力が殆ど作用しな
くなるため、リールブレーキ手段4およびクリー
ニング部材6はそれぞれ元の位置に復帰する。
以上は正規の使用状態での作用であるが、場合
によつては、再生ボタン以外の操作ボタンを誤つ
て操作することが予想される。とくに問題なのは
巻き戻しボタン、あるいは巻き戻し再生を誤操作
したときである。このいずれの場合でも、クリー
ニングテープ2が巻き取られることで生じるテー
プ張力によりクリーニング部材6が前進移動する
のに伴つて、その下側の揺動腕36と一体の遮光
壁51も前方へ移動し、テープ始端検知用の光路
P1から退避する。すると、該光路P1上に位置す
るセンサーC1がランプ13からの光を受け、あ
たかも本来の磁気テープカートリツジにおける透
明リーダーテープ部分が光路P1上にある状態、
つまり巻き戻し時のテープ終端を検知したのと同
じ状態となり、巻き戻しを直ちに停止する指令を
発し、クリーニングテープの伸び変形や切断を未
然に防止する。
クリーニングテープ2はそのリボン2aの材質
にもよるが数十回の使用で使用限界を越える。こ
の使用限界に達する以前に、送り手段5を操作す
ることにより、新規のリボン面で磁気ヘツド71
を清掃する。具体的には、ケース外から操作窓を
介して送り手段5の操作ダイヤル55を回転操作
し、節動ダイヤル56の切欠きの1ピツチ分だけ
クリーニングテープ2を巻きとる。これにより磁
気ヘツド71との接触部位が巻きあげ量分だけズ
レることになり、再びクリーニングを正規に行な
うことができるようになる。なお、上記の巻き上
げを繰り返すことによりクリーニングテープ2は
除々にスプール52に巻き取られるが、十分な量
のテープ2がテープリール3に巻かれており、送
り量自体は僅かであるから本案ヘツドクリーナは
長期に亘つて使用できる。
〔変形例〕
第8図は本考案の別実施例を示す。これではク
リーニングローラ37を筒軸42および34aを
介して上下ケース1a,1bに直接支持させた
点、筒軸42の上端に爪車43に代わるブレーキ
輪43aを形成し、これにブレーキ腕44aを圧
接し、ブレーキ腕44aとブレーキ輪43aとの
摩擦でクリーニングローラ37に回転抵抗を付与
する点が上記の実施例と異なる。因に、ブレーキ
腕44aは下ケース1bに固定する。このよう
に、クリーニングローラ37はキヤプスタンポケ
ツト49に常時臨むものであつてもよく、その制
動のし方も単に摩擦力を付与するものであつても
よい。なお、クリーニングローラ37にキヤプス
タン33およびピンチローラ32の回転力が同時
にしかも反対方向に作用することを利用し、ピン
チローラ32の回転力を回転抵抗として作用させ
ると、制動手段39を省略することも可能であ
る。
また、クリーニングローラ37を複数個設け、
キヤプスタン33とピンチローラ32のそれぞれ
に対応して専用のクリーニングローラ37が外接
するよように設定すると、各クリーニングローラ
37の形成素材を異ならせることも可能で、キヤ
プスタン33およびピンチローラ32をそれぞれ
好適にクリーニングすることができる。
更に、クリーニングローラ37の形成素材とし
て、フエルト以外に柔軟な皮革、合成樹脂発泡体
などが予想され、とくに限定するものではなく、
その断面形状も八角形などの多角形でもよい。
なお、クリーニングテープ2のポケツトに対す
る配置は必ずしも上記の実施例に限るものではな
い。場合によつてはテープリール3側のローデイ
ング用ポケツト9(図上右)側からあるいは両ポ
ケツト8,9の双方からテープ引き出しが行われ
るものであつてもよいであろう。
以上の実施例以外に、この考案のヘツドクリー
ナをベータ型のビデオデツキに対応するものにす
ること、あるいはオーデイオ用、例えばデイジタ
ル録音・再生用などのプレイヤーに対応するもの
にすることも容易に想像できる。また、左右一組
のテープリール3,3間をクリーニングテープ2
が走行し、走行途中にヘツド面を清掃する形態に
も本考案は適用できる。
また、次の使用までの期間が大きいこの種のヘ
ツドクリーナでは、使い始めからの使用度数が不
明瞭になりがちで、その使用に不安の残ることが
多い。そうした場合は送り手段5でクリーニング
テープ2を巻きあげて、新規面で磁気ヘツド71
をクリーニングすることができるので、クリーニ
ングテープ2が使用限度を越えて清掃に供される
おそれが減少し、磁気ヘツド71に致命的な損傷
が加えられるのを事前によく阻止できる。
その他、本案ヘツドクリーナはとくにカートリ
ツジケース1の外観形状が対応するプレイヤーに
受け入れられるものであつて、クリーニングテー
プ2がケース前方に引き出されるものでありさえ
すれば、本来の磁気テープカートリツジと形状・
構造が大幅に変更されていても一切支障はない。
例えば、図示例での前蓋7などは省略できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案ではキヤプスタ
ン33およびピンチローラ32に圧接して回転駆
動されるクリーニングローラ37に対して、制動
手段39で回転抵抗を付与するものとし、クリー
ニングローラ37をピンチローラ32およびキヤ
プスタン33より低速で回転させ、この相対回転
によつてキヤプスタン33およびピンチローラ3
2にそれぞれ付着している磁性粉やマイクロダス
トを払拭できるものとした。したがつて、クリー
ニングローラ37が回転するものであるにも拘わ
らず、キヤプスタン33およびピンチローラ32
の周面を確実に清掃でき、清掃面の汚損個所と押
圧される個所が一個所に集中することもないの
で、クリーニンローラ37の耐久性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示しており、第1図は外観斜
視図、第2図は内部構造を示す不使用時の平面
図、第3図は使用時の要部の平面図、第4図、第
5図、第6図、第7図はそれぞれ第2図における
A−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿う
断面図である。第8図は本考案の別実施例を示す
要部の平面図である。 1……カートリツジケース、2……クリーニン
グテープ、3……テープリール、4……リールブ
レーキ手段、5……送り手段、6……クリーニン
グ部材、8,9……テープローデイング用ポケツ
ト、32……ピンチローラ、33……キヤプスタ
ン、35,36……揺動腕、37……クリーニン
グローラ、38……受動ローラ、39……制動手
段、40……付勢手段、43……爪車、44……
爪腕。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 カートリツジケース1内に収容するクリーニン
    グテープ2を磁気ヘツド71に外接させて、両者
    2,71の相対移動でヘツド面の清掃を行なうヘ
    ツドクリーナにおいて、 カートリツジケース1の前面のキヤプスタンポ
    ケツト49の近傍にキヤプスタン33およびピン
    チローラ32用のクリーニング部材6を配置し、
    このクリーニング部材6は、キヤプスタン33と
    平行な軸線回りに回転自在なクリーニングローラ
    37と、このローラ37に回転抵抗を付与する制
    御手段39とを有し、クリーニングローラ37が
    キヤプスタン33およびピンチローラ32に外接
    して回転駆動される状態において、クリーニング
    ローラ37が制動手段39の回転抵抗を受けてキ
    ヤプスタン33およびピンチローラ32より低速
    で回転するようにしたヘツドクリーナ。
JP2620284U 1984-02-24 1984-02-24 ヘツドクリ−ナ Granted JPS60140218U (ja)

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