JPH0413766Y2 - - Google Patents

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JPH0413766Y2
JPH0413766Y2 JP2227685U JP2227685U JPH0413766Y2 JP H0413766 Y2 JPH0413766 Y2 JP H0413766Y2 JP 2227685 U JP2227685 U JP 2227685U JP 2227685 U JP2227685 U JP 2227685U JP H0413766 Y2 JPH0413766 Y2 JP H0413766Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ビデオ用またはオーデイオ用など
の磁気テープカートリツジが適用されるプレイヤ
ーの、主として回転磁気ヘツドをクリーニングす
るためのヘツドクリーナに関する。とくに、クリ
ーニングテープが走行しながら磁気ヘツドのクリ
ーニングを行う、いわゆるリールツーリール方式
のものである。
〔従来の技術〕
この種のヘツドクリーナとして、磁気テープカ
ートリツジにおける磁気テープを単に所定量のク
リーニングテープに置換えたものが公知である。
これではクリーニングテープが磁気テープと同じ
移動経路を走行して巻き取りリールに巻き上げら
れ、テープがピンチローラとキヤプスタンとの間
を通過する際に主たる走行力を受ける。
上記のようなヘツドクリーナではテープ厚が一
定値を越えると、ピンチローラがキヤプスタンか
ら離れて回転駆動されなくなり、クリーニングテ
ープの走行が不安定になる。つまり、クリーニン
グテープは回転トルクが小さ目に設定された巻き
取りリールの巻上げ力だけで移動することになる
うえ、ピンチローラがテープをキヤプスタンに押
し付けてテープの走行を阻害するため、巻き取り
トルクが不足し安定したテープ送りができなくな
る。また、クリーニング液を併用する場合はさら
にヘツド部での回転抵抗が著しく増加するため、
リールツーリール方式でクリーニングを行うこと
は困難であつた。
上記のような従来の問題点を解消するために、
巻き取りリール側においてキヤプスタン用のポケ
ツトを回避するようテープの移動経路を設定し、
キヤプスタンやピンチローラの回転力を利用し
て、巻き取りリールを回転駆動するようにしたも
のを本出願人は先に提案している(特願昭59−
240960号)。これでは、例えば巻き取りリールと
キヤプスタン用のポケツトとの間にベルト伝動式
の駆動機構を配置し、これを介してピンチローラ
等の動力を巻き取りリールに伝える。また、キヤ
プスタンあるいはメーカーによつて特別に設けら
れる補助ローデイングピンとの干渉を避けてピン
チローラからの動力を受け継ぐために、駆動機構
の入力部材あるいは姿勢切換え部材として小径の
パイロツトローラを設けている。このパイロツト
ローラ41はヘツドクリーナのプレイヤへの装填
完了時において、第7図に想像線で示すようにキ
ヤプスタンCと補助ローデイングピンDとの間に
位置する。
ここで、補助ローデイングピンDは走行時にお
ける磁気テープの垂直度を維持するために設けら
れており、当初はキヤプスタン近傍のポケツト内
に位置しているが、ピンチローラのポケツト内方
への進入動作に先行してポケツト外へ移動し、磁
気テープをピンチローラと磁気テープカートリツ
ジ側のテープガイドとの間で案内する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のように、メーカーによつて補助ローデイ
ングピンDが付加的に設けられる関係上、パイロ
ツトローラ41は補助ローデイングピンDの移行
軌跡を避けて設ける必要がある。従つて、パイロ
ツトローラ41を設ける位置としては補助ローデ
イングピンDとキヤプスタンCの間しかないが、
この両者の周面間隔はメーカーによつて寸法差が
あるものの概ね7ないし8mm程度しかない。その
ため、パイロツトローラ41とキヤプスタンCお
よび補助ローデイングピンDとの間隔は0.5ない
し1mm程度しか採れなくなるのが実情である。
しかるに、磁気テープカートリツジがプレイヤ
に装填される初期状態においては、カートリツジ
ケースはプレイヤ側のホルダに荒く位置決めされ
ており、実際には左右におよそ1.5mm程度の遊動
代がある。また、カートリツジケースがプレイヤ
側の位置決め基準ピンで正確に位置決めされるよ
りも以前に、キヤプスタンCや補助ローデイング
ピンDがキヤプスタン用ポケツト内に進入して来
る。このため、ヘツドクリーナのカートリツジケ
ースが左右いずれか一方に偏つた状態のまま、固
定位置に向つて降下して行くと、パイロツトロー
ラ41がキヤプスタンCまたは補助ローデイング
ピンDと接当干渉し、三者のうちいずれかが変形
したり損傷を受ける。場合によつてはカートリツ
ジケース用のローデイング機構が故障し、作動不
能な状態に陥るなど重大な故障を生じるおそれが
あつた。
この考案はかかる従来の不具合を解消するため
に提案されたものであり、パイロツトローラがキ
ヤプスタンや補助ローデイングピンに接当干渉し
て各部材に変形ないしは損傷等の故障が生じるの
を解消することを主たる目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
キヤプスタンCとパイロツトローラ41および
補助ローデイングピンDの三部材は、極めて近接
した配置関係をとらざるを得ず、相互に干渉する
ことを避けるのは困難である。そこで本考案で
は、パイロツトローラ41がキヤプスタンCある
いは補助ローデイングピンDと接当干渉すると
き、その姿勢を変更することにより、干渉時の外
力を逃して各部材の変形等を解消できるようにす
る。
具体的には、図示するごとくカートリツジケー
ス1内に、クリーニングテープ2が巻かれる繰り
出しリール3と巻き取りリール4とを有し、 巻き取りリール4はフランジの外周にギヤ歯2
6を形成してあり、 カートリツジケース1内に揺動腕23を水平揺
動自在に支持し、該揺動腕23に巻き取りリール
4を回転自在に軸支してあり、 巻き取りリール4とキヤプスタン用のポケツト
15との間に、キヤプスタンCの動力で巻き取り
リール4を回転駆動する駆動機構5を、待機状態
と駆動状態とに切換え可能に配置してあり、 駆動機構5は、これが駆動状態にあるときに、
前記ポケツト15内のキヤプスタンCに外接して
動力を受ける入力ローラ27と、入力ローラ27
で回転駆動されるギヤ28と、駆動機構5が待機
状態にあるときに、前記ポケツト15内に進入し
て来るピンチローラRに接当するでパイロツトロ
ーラ41と、ピンチローラRでパイロツトローラ
41を押し動かして駆動機構5を待機状態から駆
動状態に切換えることにより、巻き取りリール4
の前記ギヤ歯26が前記ギヤ28にかみ合うよ
う、前記揺動腕23を揺動操作する姿勢切換え機
構とを含み、 パイロツトローラ41は、これがピンチローラ
Rに当たる定常姿勢と、下方から案内されて来る
キヤプスタンC又は補助ローデイングピンDの突
き上げ外力を逃がす退避姿勢とにわたつて揺動す
るよう姿勢変更可能に支持してあり、 パイロツトローラ41を前記退避姿勢から前記
定常姿勢に復帰させる付勢手段54を備えている
ことを要件とする。
キヤプスタンCあるいは補助ローデイングピン
Dから受ける外力を逃がすについて、パイロツト
ローラ41の逃げ方向は必ずしも上下方向である
必要はない。干渉時におけるパイロツトローラ4
1の接当幅は1mm前後に過ぎない。従つて、最大
接当幅の分だけパイロツトローラ41が左右方向
に揺動ないしは摺動するようにしても、外力を逃
がすことができる。この他、パイロツトローラ4
1が前後あるいは左右方向へ傾動することで外力
を避けることも可能である。
〔作用〕
パイロツトローラ41はキヤプスタンCまたは
補助ローデイングピンDの突端に突き上げられる
状態で接当干渉する。このとき、両軸部材の突端
は通常テーパー状あるいは球面状に形成されてい
るので、各軸部材の上昇力の水平分力がパイロツ
トローラ41またはこれの支持部材に作用し、カ
ートリツジケース1全体が正規位置側へ押され
て、パイロツトローラ41は各軸部材の周側面側
へ落ち込む。
少なくともプレイヤ側の位置決め基準ピンがカ
ートリツジケース1側の基準孔に嵌係合してカー
トリツジケース1を完全にセツテイングした状態
では、カートリツジケース1の左右方向の位置ず
れが強制的に補正されているので、パイロツトロ
ーラ41がキヤプスタンCや補助ローデイングピ
ンDに接当干渉することはない。このように、カ
ートリツジケース1の位置決め前にパイロツトロ
ーラ41を定常姿勢へ戻す場合は、パイロツトロ
ーラ41の変位ストロークを最小必要限度に止め
ることができるが、場合によつてはカートリツジ
ケース1が位置決めピンで位置決めされた後に、
パイロツトローラ41を定常姿勢へ復帰させるよ
うにすることもあり得る。次に前方からプレイヤ
側のピンチローラRがポケツト15内に進入して
来る。ピンチローラRはキヤプスタンCに圧接す
る位置にまで進入して来るが、この進入動作の途
中でピンチローラRが定常位置にあるパイロツト
ローラ41に当たってこれを押し動かすことによ
り、前記揺動腕23を揺動操作し、該揺動腕23
に軸支した巻き取りリール4のフランジ外周のギ
ヤ歯26が駆動機構5のギヤ28にかみ合う。
続いて、ギヤ歯26とギヤ28とがかみ合った
状態において、入力ローラ27がキヤプスタンC
に外接して回転し、入力ローラ27で前記ギヤ2
8が回転駆動を受け、巻き取りリール4がテープ
巻き取り方向に回転駆動される。
〔考案の効果〕
以上のようにした本考案によれば、パイロツト
ローラ41がキヤプスタン用のポケツト15を介
してそれぞれ下方から案内されて来るキヤプスタ
ンCあるいは補助ローデイングピンDと干渉して
も、該ローラ41が定常姿勢から退避姿勢に変位
して突き上げ外力を逃がすことができるので、前
記三者41,C,Dのいずれかが変形ないしは損
傷を受けるのを未然に防止できる。プレイヤ側の
ケースローデイング機構が作動不能状態に陥るな
どの事故を確実に防止することができる。
また、前記ポケツト15はケース底面側が開口
しており、下方側から意図的に指先を入れるなど
してパイロツトローラ41に突き上げ変形力を受
ける可能性があるが、こうした場合にも該ローラ
41が退避姿勢に揺動変位して変形力を逃がし、
各部材の損壊等をよく防止できる。
更に、パイロツトローラ41を前退避姿勢から
前記定常姿勢へ復帰させる付勢手段54を備えて
いるので、少なくとも最終的にプレイヤ側にカー
トリツジケース1が位置決めセツトされた状態で
は、パイロツトローラ41が常に定常姿勢にあ
る。従って、前記ポケツト15に進入して来るピ
ンチローラRが確実にパイロツトローラ41に当
たつてこれを押し動かし、これで揺動腕23を介
して巻き取りリール4をこれのフランジ外周のギ
ヤ歯26が駆動機構5のギヤ28にかみ合うよう
揺動させる。同時に入力ローラ27がキヤプスタ
ンCに外接して回転し、入力ローラ27、前記ギ
ヤ28、前記ギヤ歯26を介して巻き取りリール
4をテープ巻き取り方向へ円滑に回転駆動でき
る。
〔実施例〕
第1図ないし第7図において、ヘツドクリーナ
はVHS方式の磁気テープカートリツジが適用さ
れるプレイヤに対応したものを例示している。
第2図において、磁気テープカートリツジと同
様の外観形状および機能を備えたカートリツジケ
ース1内に、クリーニングテープ2とテープが巻
かれる繰り出しリール3および巻き取りリール4
などの基本的な構成部材が収容されている。カー
トリツジケース1内にキヤプスタンC(駆動回転
体)の動力を巻き取りリール4に伝えるための駆
動機構5を備えている。
第2図および第4図において、カートリツジケ
ース1はプラスチツック製の上下ケース1a,1
bを蓋合わせ状に結合してなり、その前面にテー
プローデイング用のポケツト13,14およびキ
ヤプスタン用のポケツト15が凹設されており、
ケース前面を開閉する前蓋16を備えている。前
蓋16は本物の磁気テープカートリツジにおける
それと同様に閉じ姿勢に回動付勢されているが、
プレイヤに装填すると、プレイヤ側の部材で自動
的に上開き回動される。
プレイヤ側の位置決めピン、リールブレーキ解
除ピン、リール駆動軸、テープの始端および終端
を検知するランプ21などの規格部材に対応し
て、下ケース1bの底壁には位置決め孔17,1
7、解除ピン孔、駆動軸挿入孔19,19、ラン
プ孔20などが規定位置に所定形状でそれぞれ形
成してある。下ケース1bの下面中央にランプ孔
20を前後に横切る状態で誤装填防止用の溝が規
定通りに形成してある。これらの孔および溝は主
としてカートリツジケース1をプレイヤに支障な
く装填するためのものである。ランプ孔20とカ
ートリツジケース1の右側壁の前端寄りのランプ
窓12とをそれぞれ結ぶ線上に、テープ終端検出
用の光路Pが設定される。Sは光路P上のケース
外に配置されるプレイヤ側のテープエンド検出部
材である。
クリーニングテープ2は品質が均一で耐久性に
優れしかも経年変化が少ない人工皮革からなる。
詳しくは、磁気ヘツドHの接当面側に起毛状の皮
革繊維どうしの絡まりがあり、適度の柔らかさと
十分な引張り強度を有する強靱な素材で形成す
る。そして、テープ本体の各端縁を透明のリード
テープを介して巻き取りリール4および繰り出し
リール3に係止連結してある。プレイヤのストツ
プ操作時に繰り出しリール3がローデイングされ
たテープ2を巻き戻しするように駆動されること
を利用してクリーニングテープ2をケース内へ自
動的に収納するために、クリーニングテープ2の
全長は30ないし40cmに設定する。また、リードテ
ープを含むクリーニングテープ2の全長はテープ
ローデイングに要する長さの1.5〜数倍程度に設
定する。テープ素材が薄い場合などにはクリーニ
ングテープ2の全長が数メートルに達することが
あるが、この場合は巻き戻し操作を行つて、巻き
取りリール4側のテープ2を繰り出しリール3側
へ巻き戻す。クリーニングテープ2の巻きぐせを
緩和するために、繰り出しリール3のハブ径は大
きく設定してあり、巻き取りリール4のハブ径は
クリーニングテープ2を巻上げるに足る程度のご
く小径に設定してある。
テープローデイング時におけるテープ引き出し
量を少なくし、比較的高価なクリーニングテープ
2の使用量を減らすことができるように、中央の
テープローデイング用のポケツト14からのみク
リーニングテープ2が引き出される。そのため
に、該ポケツト14を左右に挟む状態で、テープ
ガイド10,11が配置されている。図にむかつ
て右側のテープガイド10,10はクリーニング
テープ2が磁気ヘツドHに所定の巻付角で外接す
るよう、ポケツト14の右端から十分に離れた位
置に設ける。また、他方のテープガイド11はキ
ヤプスタン用のポケツト15の近傍に配置する。
両テープガイド10,11は遊転自在なローラか
らなるもの、あるいは単ピン状のもののいずれで
もよい。
繰り出しリール3は右側の駆動軸挿入孔19上
にあつて回転自在であり、本物の磁気テープカー
トリツジにおけるテープリールと同様に駆動軸が
係合するハブ穴を有する。この繰り出しリール3
はとくにテープローデイングによりケース外へ引
き出されたクリーニングテープ2を巻き戻し収納
する機能を持つ。
第3図において、巻き取りリール4はランプ孔
20と左側の駆動軸挿入孔19との間に配置さ
れ、下ケース1bの底壁上に水平揺動自在に支持
した揺動腕23の後端に回転自在に軸支されてい
る。揺動腕23は矢印で表したバネ24で矢印と
同方向に揺動付勢され、下ケース1bに固定した
ストツパー25により定位置で揺動規制される。
巻き取りリール4の下フランジの周面には第4図
に示すごとくギヤ歯26を形成してある。
第3図および第4図において、巻き取りリール
4とキヤプスタン用のポケツト15との間に駆動
機構5が配置される。この駆動機構は、キヤプス
タンCに外接して動力を受ける入力ローラ27
と、巻き取りリール4のギヤ歯26の周面近傍に
設けられるギヤ28と、入力ローラ27からギヤ
28に動力を伝えるベルト伝動機構、および前記
ギヤ歯26をギヤ28に係合させるための姿勢切
換え用の機構などで構成する。
ベルト伝動機構は、入力ローラ27と一体の原
動プーリ29、ギヤ28と一体の従動プーリ3
0、および両プーリ29,30間に掛け渡される
ゴムベルト31とからなる。入力ローラ27およ
び原動プーリ29はL字形の揺動腕32の先端に
回転自在に支持する。ギヤ28および従動プーリ
30の中心軸33の回りに揺動可能に支持した基
板34に対して、揺動腕32を揺動自在に支持す
る。揺動腕32は、これと基板34との間に掛け
た、矢印で示すバネ35で矢印方向に揺動付勢
し、基板34に固定したストツパ36で規定位置
に受止め保持する。基板34をこれと下ケース1
bとの間に掛けたバネ(矢印で示している)37
で矢印と同方向に付勢する。そのうえで基板34
の下面に突設したピン38を後述する切換えレバ
ー40に受止め支持してあり、これで不使用時に
は入力ローラ27がキヤプスタン用のポケツト1
5のケース内方寄りに位置する待機姿勢に保持さ
れる。このように、入力ローラ27を揺動腕32
を介して基板34に支持させると、入力ローラ2
7がキヤプスタンCに外接するときの圧接度を一
定にすることができる。
切換えレバー40にはテープガイド11が一体
に形成してあり、このガイド11を支持する軸1
1aを中心にしてレバー40これ全体が揺動す
る。切換えレバー40の中途部にピンチローラR
の動力を受けるパイロツトローラ41が配置して
あり、このローラ41が常にポケツト15内に向
つて突出する側へ、矢印で表したバネ42によつ
て切換えレバー40を揺動付勢している。
第3図および第5図において、切換えレバー4
0には巻き取りリール4の揺動腕23を受止める
操作腕40aと、基板34のピン38を受止める
ストツパ腕40bと前記バネ42を掛止めるため
の腕40cがそれぞれ突設されている。切換えレ
バー40がバネ24に抗して揺動腕23を受止
め、同時にバネ37に抗して基板34を受止める
ことにより、巻き取りリール4のギヤ歯26およ
び入力ローラ27の待機姿勢が維持されている。
つまり、待機状態にあるときの切換えレバー40
のバネ42の張力が、揺動腕23用のバネ24と
基板34のバネ37の張力の合計値と同等かこれ
より大きい。
パイロツトローラ41は、キヤプスタンCと補
助ローデイングピンDとの間に位置し、しかもピ
ンチローラRの進入領域内に突出する位置に設け
られる。補助ローデイングピンDは、メーカーに
よつて特別に設けられるプレイヤ側の部材であ
り、当初ピンチローラRの進入領域内で、しかも
磁気テープカートリツジにおけるテープ走行面よ
りケース内方に位置するが、ピンチローラRのポ
ケツト15内への進入動作に連動してポケツト1
5外へ揺動移行し、ピンチローラRと磁気テープ
カートリツジのテープガイドピンとの間において
磁気テープの走行姿勢を垂直に維持する。尤も、
プレイヤによつては補助ローデイングピンDの退
避後にピンチローラRがポケツト15内に進入し
て来るものもある。
本考案は上記のように構成したヘツドクリーナ
において、パイロツトローラ41がキヤプスタン
Cあるいは補助ローデイングピンDと接当干渉す
るとき、その姿勢を変更して外力を逃がすように
した点に特徴を有する。
第1図および第5図において、パイロツトロー
ラ41は支持機構44を介して切換えレバー40
に上下揺動可能に支持する。支持機構44はパイ
ロツトローラ41を垂直軸回りに遊転自在に支持
するプラスチツク製のローラピース45と、この
ローラピース45を第4図に示す定常姿勢と上方
に揺動する退避姿勢(第1図)との間で上下揺動
自在に支持する金属板製のブラケツト46と、パ
イロツトローラ41の上方への抜け出しを防ぐロ
ーラ押え47とからなる。ローラピース45は側
面視でクランク形状に形成され、その下側壁の前
端にパイロツトローラ41を支持する軸48が、
また上側壁の後端左右に揺動軸49が、それぞれ
一体に形成してある。この他、ローラピース45
にはローラ押え47を止め付けるための左右一対
の短軸50や、後述する付勢手段54を掛止める
ための溝を形成する。ブラケツト46は上向きに
開口する断面コ字状に形成され、左右の対向壁4
6a,46aに通設した係合孔46b,46bで
ローラピース45の揺動軸49を支持する。ブラ
ケツト46の底壁には切換えレバー40に形成さ
れた取付座40dの位置決めピン51,51に対
応して取付孔52,52を透設する。ローラ押え
47は縦軸48に外接してパイロツトローラ41
を保持する押え片53と、これの後端両側から下
向きに折り曲げられた係合壁47a,47aとか
らなり、該係合壁47a,47aに短軸50との
係合孔47b,47bを透設してある。
パイロツトローラ41は、ローラピース45の
縦軸48に嵌め込まれた後、短軸50に押し込ん
で組み付けられるローラ押え47によつて抜止め
保持される。この状態でローラピース45の揺動
軸49に捻りコイルバネからなる付勢手段54の
コイル部を外嵌し、一方のバネ腕をローラピース
45の溝に掛止める。次いで、ブラケツト46を
切換えレバー40の取付座40dに嵌め込み、位
置決めピン51,51と取付孔52,52との嵌
合で支持し、ブラケツト46の位置決めを行う。
最後に、付勢手段の下方のバネ腕がブラケツト4
6の底壁に接当する状態でローラピース45の揺
動軸49をブラケツト46側の係合孔46b,4
6bに揺動自在に嵌合支持し、ローラピース45
の先端側を下向きに揺動付勢する。この取付状態
において、パイロツトローラ41の球状周面の上
下方向中央部は、揺動軸49の中心より下方に位
置する。従つて、パイロツトローラ41がピンチ
ローラRの押圧力を受けるとき、ローラピース4
5には下方へ揺動するようなモーメントが作用す
るが、このモーメントは位置決めピン51あるい
は切換えレバー40の前端縁がローラピース45
と接当することで打ち消される。これにより、通
常使用時にローラピース45がピンチローラRの
押圧力でグラつくことはない。
第5図における符号40eはテープガイド、第
2図における符号21は投光用のランプ、22
a,22bは前蓋16の前壁の左右に開口された
クリーニング液の供給口である。
次に、その作動を説明する。
まず、使用に際しては前記供給口22a,22
bを介してクリーニングテープ2の2箇所にクリ
ーニング液を含浸供給する。しかるのち、ヘツド
クリーナをプレイヤに装填し再生ボタンをオン操
作すると、テープローデイング用の各ポケツト1
3,14にプレイヤ側のテープ引き出し部材Lが
入り込み、別のポケツト15にキヤプスタンC、
機種によつては補助ローデイングピンDがそれぞ
れ入り込む。次いで前蓋16が上開き回動し、ポ
ケツト14内のテープ引き出し部材Lでクリーニ
ングテープ2がケース外へ引き出されて磁気ヘツ
ドHに押し当てられる。これでクリーニングテー
プ2上の2箇所のクリーニング液供給部位が磁気
ヘツドHと音声ヘツドhとに接触する状態とな
る。
このテープローデイング動作と同時に、第6図
に示すごとくピンチローラRがポケツト15内に
進入する。ピンチローラRはキヤプスタンCに圧
接する位置まで進入するが、この進入動作の途中
にパイロツトローラ41がピンチローラRに当た
つて、切換えレバー40がバネ42に抗して時計
回り方向に揺動操作される。すると、該レバー4
0の操作腕40aがケース前方に向つて揺動する
ので揺動腕23全体がバネ24で引つ張られて、
巻き取りリール4のギヤ歯26がギヤ28に噛み
合う。これと同時に、ピン38も切換えレバー4
0のストツパ腕40bに追従して移動し、基板3
4が中心軸33を中心にしてバネ37の引つ張り
方向に揺動する。すると、入力ローラ27は中心
軸33を中心とする揺動軌跡を移行しながらポケ
ツト15内へ突出移動して第6図に示すごとくキ
ヤプスタンCに外接する。従つて、キヤプスタン
Cの動力は入力ローラ27、原動プーリ29、ゴ
ムベルト31、従動プーリ30、ギヤ28、ギヤ
歯26の順に伝えられ、巻き取りリール4が回転
駆動される。
カートリツジケース1をロード位置に完全にセ
ツトする直前に、キヤプスタンCおよび補助ロー
デイングピンDが相対的にポケツト15内に図で
は下方から進入して来る。このとき、カートリツ
ジケース1がホルダに対して左右いずれか一方に
偏る状態に装填されていると、パイロツトローラ
41がキヤプスタンCまたは補助ローデイングピ
ンDと接当干渉する。ところがパイロツトローラ
41は、支持機構44を介して上下揺動可能に支
持してあるので、干渉による外力をうけると、第
1図に示すごとく付勢手段54に抗してローラピ
ース45が上向きに揺動して退避姿勢になる。こ
のとき、カートリツジケース1の左右方向の位置
ずれが僅かなときはキヤプスタンCおよび補助ロ
ーデイングピンDの突端が第7図に示すごとくテ
ーパ面あるいは球面状に形成されているので、ロ
ーラピース45には水平方向の分力が作用し、カ
ートリツジケース1全体が分力の作用方向に押さ
れて接当状態が解消され、ローラピース45は付
勢手段54の付勢力で定常姿勢へと復帰する。
最終的にはプレイヤ側の位置決め基準ピンがカ
ートリツジケース1側の左右の基準孔に嵌係合し
て、カートリツジケース1の左右方向の位置ずれ
を完全に吸収する。つまり、カートリツジケース
1を正規の姿勢にセツトするので、パイロツトロ
ーラ41がキヤプスタンCや補助ローデイングピ
ンDに接当干渉したままになることはない。
このように、ローラピース45あるいはパイロ
ツトローラ41に作用する干渉外力を退避姿勢に
変位することで逃がすようにすると、相互に干渉
し合う各部材に無理な力が作用することがないの
で、それらの変形や損壊等を確実に防止すること
ができる。
〔変形例〕
パイロツトローラ41を退避変位させるについ
て、第8図aおよび第8図bに示すように変更し
てもよい。第8図aに示すものは、ローラピース
45の揺動軸49を垂直方向に設定し、パイロツ
トローラ41が水平方向に退避変位できるように
する点が上記の実施例と異なる。この場合の揺動
変位可能角はごく僅かでよい。
第8図bに示すものは、パイロツトローラ41
をローラピース45に対して、前後軸回りに傾斜
揺動できるように支持して退避変位させる点が上
記の実施例と異なる。このようにパイロツトロー
ラ41の退避変位方向は左右、上下、前後の各方
向、あるいはこれらの組み合わさつた方向のいず
れに設定しても良く、変位方向については一切限
定しない。
また、支持機構44の構造はパイロツトローラ
41の退避方向やそのストロークによつて、ある
いは駆動機構5の構造との相互関係によつて定め
られるべきものであるので、その態様はとくに限
定しない。付勢手段54についても、必ずしもバ
ネである必要はなく、パイロツトローラ41の退
避方によつては例えばウエイトで代替することも
できる。
上記以外に駆動機構5は、ギヤ群によるギヤ伝
動機構やチエーン伝動、あるいは摩擦車群による
伝動機構に変更することができる。また、駆動機
構5は巻き取りリール4の位置、ハブ径などに応
じて種々に変更されるべきものなので、その態様
はとくに限定しない。
テープローデイングは磁気テープカートリツジ
の場合と同様に、各ポケツト13,14から同時
にテープ引き出しを行うように、あるいは側端寄
りのポケツト13からのみテープ引き出しを行う
ようそれぞれ変更してもよい。
各実施例ではVHS方式のビデオ用ヘツドクリ
ーナについて説明したが、ベータ方式のビデオ用
プレイヤにも共通できる。上記以外に本考案は磁
気テープがケース外へ引き出し操作される型式の
オーデイオ用プレイヤにも広く適用できる。ま
た、本考案に係るヘツドクリーナは補助ローデイ
ングピンDを備えたプレイヤ専用のものに限られ
るわけではない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの実施例を示しており、第1図は要部の縦断
面図、第2図は内部構造を示す使用時の概略平面
図、第3図は要部の平面図、第4図は第3図にお
けるA−A線断面図、第5図は支持機構の分解斜
視図、第6図は駆動機構の作動状態を示す第3図
相当の平面図、第7図はパイロツトローラの退避
状態を説明する要部の概略正面図である。第8図
a,bはそれぞれ支持機構の変形例を概念的に示
しており、第8図aは平面図、第8図bは正面図
である。 1……カートリツジケース、2……クリーニン
グテープ、3……繰り出しリール、4……巻き取
りリール、5……駆動機構、C……キヤプスタ
ン、D……補助ローデイングピン、R……ピンチ
ローラ、15……キヤプスタン用のポケツト、4
1……パイロツトローラ、44……支持機構、5
4……付勢手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 カートリツジケース1内に、クリーニングテー
    プ2が巻かれる繰り出しリール3と巻き取りリー
    ル4を有し、 巻き取りリール4はフランジの外周にギヤ歯2
    6を形成してあり、 カートリツジケース1内に揺動腕23を水平揺
    動自在に支持し、該揺動腕23に巻き取りリール
    4を回転自在に軸支してあり、 巻き取りリール4とキヤプスタン用のポケツト
    15との間に、キヤプスタンCの動力で巻き取り
    リール4を回転駆動する駆動機構5を、待機状態
    と駆動状態とに切換え可能に配置してあり、 駆動機構5は、これが駆動状態にあるときに、
    前記ポケツト15内のキヤプスタンCに外接して
    動力を受ける入力ローラ27と、入力ローラ27
    で回転駆動されるギヤ28と、駆動機構5が待機
    状態にあるときに、前記ポケツト15内に進入し
    て来るピンチローラRに接当するパイロツトロー
    ラ41と、ピンチローラRでパイロツトローラ4
    1を押し動かして駆動機構5を待機状態から駆動
    状態に切換えることにより、巻き取りリール4の
    前記ギヤ歯26が前記ギヤ28にかみ合うよう、
    前記揺動腕23を揺動操作する姿勢切換え機構と
    を含み、 パイロツトローラ41は、これがピンチローラ
    Rに当たる定常姿勢と、下方から案内されて来る
    キヤプスタンC又は補助ローデイングピンDの突
    き上げ外力を逃がす退避姿勢とにわたつて揺動す
    るよう姿勢変更可能に支持してあり、 パイロツトローラ41を前記退避姿勢から前記
    定常姿勢に復帰させる付勢手段54を備えている
    ヘツドクリーナ。
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