JPH0124748Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0124748Y2
JPH0124748Y2 JP2896984U JP2896984U JPH0124748Y2 JP H0124748 Y2 JPH0124748 Y2 JP H0124748Y2 JP 2896984 U JP2896984 U JP 2896984U JP 2896984 U JP2896984 U JP 2896984U JP H0124748 Y2 JPH0124748 Y2 JP H0124748Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
cleaning
case
optical path
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2896984U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60140219U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2896984U priority Critical patent/JPS60140219U/ja
Publication of JPS60140219U publication Critical patent/JPS60140219U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0124748Y2 publication Critical patent/JPH0124748Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案はビデオ用又はオーデイオ用のプレイ
ヤーに適用されて、主にプレイヤー側の磁気ヘツ
ドをクリーニングするヘツドクリーナに関する。
更に詳しくは外観形状がビデオ用又はオーデイ
オ用の磁気テープカートリツジと実質的に同一で
あつて、内蔵テープが磁気テープに代えてクリー
ニングテープであるヘツドクリーナに関し、プレ
イヤーに装填したときカートリツジケースの前面
から内蔵テープがケース前方に引き出される形態
のものを対象とする。
ここで外観形状が磁気テープカートリツジと実
質的に同一とはプレイヤーに装填可能であつてプ
レイヤーがテープローデイングその他を必要最小
限の範囲内で行ない得るものであれば足り、細部
に至るまで同一であることを意味しない。
〔背景技術〕
この種のヘツドクリーナは、カートリツジケー
スから引き出したクリーニングテープを、静止状
態でプレイヤー側の回転する磁気ヘツドに押し当
て、磁気ヘツドの回転でその外周面に付着の磁性
粉やマイクロダストを除去する。そこではクリー
ニングテープの静止状態を維持し、これに適度の
緊張力を付与するために、テープの繰り出し始端
をカートリツジケース内に固定し、テープローデ
イング時にはテープリールにプレイヤー側からバ
ツクテンシヨンが付与されることを利用してい
る。
このように、クリーニングテープの一端が固定
されており、しかもテープ量がテープローデイン
グに要する長さに若干の余裕を加えた程度しかな
いヘツドクリーナでは、誤操作とくに巻き戻しを
伴う機器操作が行われた場合、テープに過大な張
力が作用し切断するおそれがある。
そのための一般的な対応策として、本来の磁気
テープカートリツジにおける透明リーダーテープ
が磁気テープの繰り出し始端検知用の光路上にあ
るのと同じ状態を再現する。この場合、たとえ巻
き戻し等が行われても、巻き戻し時のテープ終端
を検知したのと同じ状態となり、プレイヤー側の
オートストツプで回路が作動して直ちに巻き戻し
を停止するので、クリーニングテープに過大な張
力が作用しない、という理屈である。
ところが、ある種のビデオデツキでは、再生時
等にテープ頭出しのために、テープローデイング
に先立つて磁気テープカートリツジにおける透明
リーダテープ部分を自動的に巻きあげるものがあ
り、この準備動作が終了してからでないと、次の
テープローデイング動作に移らないシステム構成
を採るものがある。これでは、単に透明リーダー
テープが磁気テープ繰り出し始端検知用の光路上
にあるのと同じ状態を再現しても、テープローデ
イングが行われないためクリーニングが行えな
い。そのため、この場合は磁気テープ繰り出し始
端検知用の光路を遮る必要が生じるが、これを行
なうと上記のテープ保護が行えなくなる、と言う
二律背反的な事態に陥つてしまう。
〔考案の目的〕
この考案は、かかる事実に着目して巻き戻し等
の誤操作が行われる場合のテープ保護を確実に行
なえるものでありながら、テープローデイングに
先立つて透明リーダーテープを巻きあげる方式の
プレイヤーにも適用できる汎用性の高いヘツドク
リーナを提供しようとするものである。
〔考案の概要〕
そのために、本考案では本来の磁気テープの繰
り出し始端検知用の光路に、透明のリーダーテー
プの巻きあげが完了したのと同じ状態を再現する
ための遮光壁を設け、この遮光壁を巻き戻し等の
誤操作が行われた時に、クリーニングテープに作
用するテープ張力を利用して前記の光路から退避
させ、巻き戻し時等におけるテープ終端を検知し
たのと同じ状態を再現できるようにしたものであ
る。
〔実施例〕 第1図ないし第9図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示している。
第1図および第2図において、本案ヘツドクリ
ーナはVHS型のビデオデツキに適用されるもの
を例示しており、カートリツジケース1内にクリ
ーニングテープ2、一個のテープリール3、リー
ルブレーキ手段4、クリーニングテープ2を巻き
上げるための送り手段5、ピンチローラ32およ
びキヤプスタン33用のクリーニング機構6など
が収容されている。
カートリツジケース1は、プラスチツク製の上
下ケース1a,1bを蓋合わせ状に結合してな
り、ケース前面のテープ走行面を開閉する前蓋7
を備えていて、実質的に本物のVHS型磁気テー
プカートリツジとほぼ同様の外観形状である。
例えば、ケース前面にテープローデイング用の
ポケツト8,9を左右に凹設成形し、ケース内の
前端部の左右に異形の位置決め用ピン孔10,1
0などを透設してあり、下ケース1bの底壁の左
右に駆動軸挿入孔11,11を、更にリールブレ
ーキ解除用ピン孔12、テープの始端と終端を検
知するためのランプ13の挿入を許すランプ孔1
4などを形成してある。因に、前記ピン孔12は
プレイヤー側のブレーキ解除用ピンの係入を単に
許すだけであり、このピンは何等の作用もしな
い。
クリーニングテープ2は、吸液性を有するクリ
ーニングリボン2aを主体にして、その左右両端
に若干量のリードテープ2bを接続してあり、そ
の一端がテープリール3に固定され、他端が後述
する送り手段5に固定されている。クリーニング
テープ2の量は、送り手段による相当回数のテー
プ巻きとりが可能なようテープローデイングに要
する長さより十分に大きく設定してある。
テープリール3は図に向かつて右側の駆動軸挿
入孔11上に回転自在に配置されており、これは
本来の磁気テープカートリツジにおける繰り出し
リールに相当する。このテープリール3に巻かれ
たクリーニングテープ2はケース中央寄りのポケ
ツト8に隣接する2個のテープガイド15,16
に案内されてケース前面側に導出され、該ポケツ
ト8の前端領域を左方へ横切つて、ケース底壁か
ら立設のガイド壁17に支持され、ここからクリ
ーニング機構6を経て送り手段5に至る。このテ
ープガイド15,16はケース底壁から一体に植
設される丸ピンを予想しているが、遊転自在のロ
ーラであつてもよい。
第4図において、テープリール3は上下にフラ
ンジ19,19を有し、そのハブ部に下向き開口
状のハブ穴20を有し、これまたフランジ19の
外径が小さい点を除けば本物の磁気テープカート
リツジにおけるテープリールと実質的に同一であ
つて、プレイヤー側の駆動軸が駆動軸挿入孔11
を介してハブ穴20に嵌係合することを許す。こ
こで重要なことはハブ穴20の形状だけである。
不使用時にはテープリール3の遊動を防止し、
使用時にはイナーシヤによるテープリール3の過
回転を防止する必要がある。リールブレーキ手段
4はそのためのものである。
第3図および第4図において、そのリールブレ
ーキ手段4としては、下側フランジ19の周面に
鋸刃状の係合歯21を形成する。そして、中央の
ボス22から互いに反対方向にブレーキ腕23と
テープ張力を受ける受動腕24を連出するととも
に、舌片状のバネ腕25をJ字形に連出したプラ
スチツク成形部品を有する。ブレーキ腕23の先
端内面には断面U字形のブレーキ爪26を形成し
てあり、このブレーキ爪26の上部から側方に張
り出した壁の下面にフエルト製のブレーキパツド
27を固定し、ブレーキ爪26が係合歯21に係
合するとき、ブレーキパツド27も下側フランジ
19の上面に圧接するものとなつている。
受動腕24の先端上面にはガイドローラ28を
回転自在に装着してあり、テープリール3と前記
テープガイド15との間でクリーニングテープ2
は該ローラ28に外接する。そして上下ケース1
a,1b間に立設したピン29にボス22を回動
可能に支持し、ブレーキ腕23および受動腕24
がピン29まわりに揺動可能としたうえで、バネ
腕25の遊端を下ケース1b側から突設のバネ受
に支持し、以て全体をブレーキ爪26がテープリ
ール3の係合歯21に常に噛み合う方向に揺動付
勢してある。なお、受動腕24の先端寄り下面に
は第4図に示すごとくすべり突起30を形成し、
該突起30を介してケース底壁で受け止め、揺動
に伴う摺動抵抗を小さくしている。
プレイヤーのテープローデイング動作によつて
クリーニングテープ2がケース前方に引き出され
て張力が作用すると、ガイドローラ28を介して
受動腕24に時計回り方向の力が作用し、バネ腕
25の付勢力に抗してブレーキ爪26およびブレ
ーキパツド27がフランジ19から退避すること
により、テープリール3は回転可能な状態にな
る。
クリーニング機構6は不使用時にカートリツジ
ケース1内にあり、清掃時にのみケース前方へ揺
動して突出し、プレイヤー側のピンチローラ32
およびキヤプスタン33の清掃を行なう。この姿
勢変更はリールブレーキ手段4と同様にプレイヤ
ーのテープローデイング動作に伴うクリーニング
テープ2の張力変更が利用される。
すなわち、第3図および第5図において、クリ
ーニング機構6は上下ケース1a,1b間に支持
されるピン34と、このピン34に揺動自在に軸
支される上下一組の揺動腕35,36と、両揺動
腕35,36の中途部と先端にそれぞれ回転自在
に支持されるクリーニングローラ37および受動
ローラ38と、クリーニングローラ37の回転を
規制する制動手段39と、全体を待機姿勢に付勢
するための付勢手段40などからなる。
第3図、第5図および第6図において、制動手
段39は、一連の筒軸42を有する爪車43と、
上側の揺動腕35の揺動基端から連出され、爪車
43に係合してその時計回り方向の回動を規制す
る爪腕44とからなる。爪車43は上下の揺動腕
35,36間にピン43aを介して回転可能に支
持する。その筒軸42にはフエルト製のクリーニ
ングローラ37を外嵌固定し、該ローラ37と爪
車43とを同行回転させる。爪腕44は自己の弾
性力で爪車43に常時圧接しており、クリーニン
グローラ37に反時計回り方向の一定値以上の回
転力が作用するとき、爪車43で押し上げられて
該ローラ37の反時計回り方向への回転を許す。
因に、爪車43および爪腕44は天地を逆にして
爪車43を筒軸42の下端に配し、下側の揺動腕
36に爪腕44を設けてもよい。
第3図および第5図において、クリーニング機
構6にはクリーニングローラ37をこれがカート
リツジケース1内に退避する待機姿勢に維持する
ための付勢手段40を付設してある。この付勢手
段40としては、揺動腕35,36の揺動基端の
近くでピン45を介して揺動自在に軸支される揺
動アーム46と、これを時計回り方向に回動付勢
するバネ47とからなる。下側の揺動腕36の揺
動基端には前記揺動アーム46の接当を許す突片
48が突設してある。しかるときは不使用時にク
リーニングローラ37はキヤプスタン33の突入
領域に対応するキヤプスタンポケツト49の周縁
内方に常に位置する。
この付勢手段40に抗してクリーニング機構6
全体をケース前方へ揺動移動させるために、クリ
ーニングテープ2は第3図に示すごとくガイド壁
17と送り手段5との間において揺動腕35,3
6の先端の受動ローラ38に掛け渡してある。こ
の受動ローラ38はテープローデイング時にクリ
ーニングテープ2の張力を受けてクリーニング機
構6これ全体を前記バネ47に抗してケース前方
へ揺動させる。これでクリーニングローラ37が
ケース前方に突出してピンチローラ32およびキ
ヤプスタン33の周面に同時に圧接する。
送り手段5はケース中央寄りのテープローデイ
ング用ポケツト8とキヤプスタン33用のポケツ
ト49との間のケース内前端寄りに配置されてい
る。
第3図および第5図において、この送り手段5
はまず上下に長い軸部53を有するスプール52
と、該軸部53に圧嵌固定される断面C字形のテ
ープクリツプ54とを備えている。スプール52
の軸部53の上端には操作ダイヤル55が、また
軸部53の下端には周囲6ケ所にV溝を形成して
なる節動ダイヤル56がそれぞれ一体に形成して
ある。両ダイヤル55,56の中心穴が上下ケー
ス1a,1bから突設した支持ピン57に軸支さ
れており、カートリツジケース1に対してスプー
ル52は定位置で回転できる。このスプール52
の軸部53に対してクリーニングテープ2の始
端、つまりリードテープ2bの端縁が巻き付けら
れ、テープクリツプ54によつて挾み固定されて
いる。
クリーニング時における磁気ヘツドとクリーニ
ングリボン2aとの接触面積、すなわちクリーニ
ングリボン2aの汚損範囲はごく狭い範囲であ
る。従つて、この汚損範囲を避けられる量だけス
プール52は前述せる要領で送り操作すれば足り
る。先の節動ダイヤル56はこの送り量を適正に
するためのものである。
すなわち、第3図において節動ダイヤル56に
はU字形の板状バネ58の先端に形成した係止爪
59が圧接し、これでテープローデイング時にス
プール52のテープ緩み方向への回転を防止して
いる。因に、このバネ58は係止爪59に連なる
板面中途部にピン61を有し、該ピン61が上下
ケース1a,1b間に支持されており、他端が下
ケース1bから突設のバネ受けに支持されてい
る。
図示省略したが、スプール52をカートリツジ
ケース1の外部から送り操作するために、操作ダ
イヤル55の周面一部が上ケース1aおよび前蓋
7にわたつて形成した操作窓を介してケース外面
に露出させてある。また、この操作ダイヤル55
の上面には節動ダイヤル56の節動溝に対応した
指標が表示してあつて、この表示が送り操作時に
外部から視認できるよう上ケース1aに指標窓を
開口形成してある。
第7図において、クリーニングテープ2にクリ
ーニング液を補給するために、2個のテープガイ
ド15,16間には給液ローラ64を回転自在に
支持する。このローラ64は上下ケース1a,1
b間に立設せるピン65を介して可回転に支持さ
れる筒状の芯軸66と、これに外嵌固定されるフ
エルト製のローラ67と、該ローラ67の上方へ
の抜け止めを図るE型止め輪状のローラ押え68
とからなる。ローラ押え68に対面する上ケース
1aの上壁に注液口69を開口してあり、ここか
らクリーニング液をローラ67に滴下供給する。
しかるときは給液ローラ64はテープガイド1
5,16間で常時クリーニングテープ2に外接し
ているので、テープローデイング動作時における
テープ移動に連動して回転し、クリーニング液を
クリーニングリボン2aに塗布する。因に、クリ
ーニングテープ2を例えば鹿皮にすることも考え
られ、そうした場合などにはクリーニング液の補
給手段は不要である。
本考案は上記のようなヘツドクリーナを適用対
象とし、以下に述べるようなテープ保護対策を講
じた点に特徴がある。
カートリツジケース1内にランプ13を光源と
するテープの繰り出し始端検知用の光路P1と磁
気テープの繰り出し終端検知用の光路P2を設定
する。そのために、ランプ孔13の周壁左右に窓
13a,13aを開口するとともに、カートリツ
ジケース1の前端寄り左右両側壁に検知窓1c,
1cを開口する。そして、再生時等にテープロー
デイングに先立ち透明のリーダーテープを巻きあ
げる方式のプレイヤーに対応するために、テープ
始端検知用光路P1を遮る遮光壁51を設ける。
この遮光壁51は、第3図および第6図に示すよ
うに、クリーニング機構6の下側の揺動腕36の
揺動先端からケース内方へ張り出して一体的に形
成され、揺動腕36と同行揺動する。従つてクリ
ーニン機構6が付勢手段40で付勢されて待機姿
勢にあるとき、第1図のように光路P1上に位置
してランプ13の光を遮る。これにより、前記方
式のプレイヤーでもカートリツジケース1のプレ
イヤーへの装填と同時に、直ちにテープローデイ
ング動作が起動でき、ヘツドクリーニングが行な
えることになる。
また、クリーニング機構6にテープ張力が作用
して、同機構6がキヤプスタンポケツト49側へ
揺動するとき、つまり遮光壁51にクリーニング
機構6を介してテープローデイング時の張力が作
用するとき、遮光壁51は光路P1から退避し、
ランプ13の光がセンサーC1に到達し得るもの
とする。クリーニングテープ2の繰り出し始端は
送り手段5に固定されており、巻き戻し又は巻き
戻し再生などの誤操作時にも、上記のテープロー
デイング時と同様にクリーニングテープ2に張力
が作用するので、誤操作時にも遮光壁51は光路
P1から退避し、ちようど巻き戻し時に光路P1
に本来の磁気カートリツジの透明リーダーテープ
があるのと同じ状態を再現し、オートストツプ回
路を起動させ、その指令で直ちに巻き戻しを停止
し、クリーニングテープ2の切断等を防ぐ。
第3図において符号C2は光路P2に対応するセ
ンサー、71はプレイヤー側の回転する磁気ヘツ
ド、72は音声用磁気ヘツド、73はテープロー
デイングピンを示す。
次に本案ヘツドクリーナの作動を説明する。
第2図は不使用状態を示しており、リールブレ
ーキ手段4はテープリール3の回転を制動してい
る。クリーニング機構6はケース内に後退してお
り、揺動腕36と一体の遮光壁51がテープ始端
検知用の光路P1を遮つている。これにより、透
明のリーダーテープを自動的に巻きとる方式のプ
レイヤーにも本案クリーナを適用できる。
この状態にあるカートリツジケース1をプレイ
ヤーに装填すると、前蓋7が開いて規定位置に位
置決め状態で保持される。クリーニングはこの装
填後にプレイヤーの再生ボタンを押して行なう。
再生指令によつて、テープローデイング用ポケツ
ト8,9内に下方から突入済のテープローデイン
グピン73(一方のピンは図示せず)が移動して
クリーニングテープ2をケース前方に引き出し、
これでクリーニングリボン2aが第3図に示すご
とく回転磁気ヘツド71に外接する。同時にメカ
ニズムが作動し、ピンチローラ32がポケツト4
9に突入のキヤプスタン33に外接する。
このときテープリール3にはバツクテンシヨン
が付与されるので、これと釣り合うテープ張力が
クリーニングテープ2に作用する。
テープ引き出しの初期にクリーニングテープ2
に作用するテープ張力によつて、リールブレーキ
手段4のガイドローラ28が時計回り方向の力を
受け、ブレーキ腕23が揺動してブレーキ爪26
がテープリール3の係合歯21から外れ、テープ
リール3を自由回転状態にする。同時にブレーキ
パツド27もフランジ19の上面から退避する。
テープ張力によつてクリーニング機構6もバネ4
7に抗して前進揺動し、クリーニングローラ37
がピンチローラ32とキヤプスタン33に同時に
外接する。
ローデイングピン73がローデイング位置へ移
動するのと同時に、磁気ヘツド71およびキヤプ
スタン33、ピンチローラ32が回転駆動され
る。これにより、回転磁気ヘツド71に付着して
いた磁性粉およびマイクロダスト等がクリーニン
グリボン2aで払拭され除去される。キヤプスタ
ン33、ピンチローラ32の周面の磁性粉なども
クリーニングローラ37で除去される。このと
き、クリーニングローラ37には互いに逆方向に
回転するキヤプスタン33とピンチローラ32と
の回動力が同時に作用する。ところが三者32・
33・37で伝わろうとする回転モーメントは一
定であるので、モーメントアームが短い側からの
回転力が強く作用することになり、すなわちピン
チローラ32の回転力よりキヤプスタン33の回
転力が強く作用するため、クリーニングローラ3
7はピンチローラ32と同方向に連れ回りする。
つまり、第3図においてクリーニングローラ37
およびピンチローラ32はそれぞれ反時計回り方
向に、回転する。
このとき、クリーニングローラ37はキヤプス
タン33の回転より大幅な遅れを生じながらゆつ
くりと回転する。つまり、クリーニングローラ3
7には筒軸42と爪車43を介して爪腕44が圧
接しており、爪腕44と爪車43との間の摩擦が
クリーニングローラ37の回転抵抗となり、しか
も一個の爪を乗り越えるまで抵抗が漸増すること
から、クリーニングローラ37はゆつくりと回転
する。従つて、キヤプスタン33およびピンチロ
ーラ32とクリーニングローラ37とは相対回転
することになり、磁性粉は確実にクリーニングロ
ーラ37で払拭される。もつとも、爪腕44これ
自体の弾性力をより以上に強力なものとし、クリ
ーニング時にクリーニングローラ37が回転しな
いものとし、使用者の手で爪腕44に抗して該ロ
ーラ37を強制的に回転操作できるようにしても
よい。
なお、テープローデイング時にクリーニングリ
ボン2aは音声用の磁気ヘツド72にも摺接して
行くので、テープローデイング途中の相対移動に
よつてそのヘツド面も清掃することになる。
停止ボタンの操作で上記のクリーニング状態が
解除される。これにより、ローデイングピン73
はローデイングポケツト8内へ復帰し、同時にケ
ース外に引き出されているテープ2を巻き戻すた
めにテープリール3が巻き戻し回転され、クリー
ニングテープ2をテープリール3に巻き取つて行
く。完全に巻き取るとテープ張力が殆ど作用しな
くなるため、リールブレーキ手段4およびクリー
ニング機構6は元の位置に復帰する。
以上は正規の使用状態での作用であるが、場合
によつては、再生ボタン以外の操作ボタンを誤つ
て操作することが予想される。とくに問題なのは
巻き戻しボタン、あるいは巻き戻し再生を誤操作
したときである。このいずれの場合でも、テープ
リール3が巻きとられることで生じるテープ張力
によりクリーニング機構6が前進移動するのに伴
つて、その下側の揺動腕36と一体の遮光壁51
もケース前方へ移動し、テープ始端検知用の光路
P1から退避する。すると、該光路P1上に位置す
るセンサーC1がランプ13からの光を受け、あ
たかも本来の磁気テープカートリツジにおける透
明リーダーテープ部分が光路P1上にある状態、
つまり巻き戻し時のテープ終端を検知したのと同
じ状態となり、巻き戻しを直ちに停止する指令を
発し、クリーニングテープの伸び変形や切断を未
然に防止する。
クリーニングテープ2はそのリボン2aの材質
にもよるが数十回の使用で清掃面に汚れや磁性粉
が付着して使用限界を越える。この使用限界に達
する以前に、送り手段5を操作することにより、
新規のリボン面で磁気ヘツド71を清掃する。具
体的には、第8図に示すごとくケース外から操作
窓62を介して送り手段5の操作ダイヤル55を
回転操作し、節動ダイヤル56の切欠きの1ピツ
チ分だけクリーニングテープ2を巻き取る。これ
により磁気ヘツド71との接触部位が巻き取つた
分だけズレることになり、再びクリーニングを正
規に行なうことができるようになる。なお、上記
の巻きあげを繰り返すことによりクリーニングテ
ープ2は除々にスプール52に巻き取られるが、
十分な量のテープ2がテープリール3に巻かれて
おり、送り量自体僅かであるので本案クリーナは
長期にわたつて使用できる。
〔変形例〕
第8図は本考案の別実施例を示す。これでは遮
光壁51がカートリツジケース1に対して前後摺
動して光路P1を遮つたり、光路外へ退避するよ
うにしたものである。具体的には、下ケース1b
に光路P1と直交する左右一組のガイド枠74を
形成し、これにスライダー75を前後摺動自在に
保持し、スライダー75の上部に遮光壁51とク
リーニングテープ2を掛止める受動ピン76をそ
れぞれ突設する。そして、遮光壁51の基端前部
に捩りコイルバネからなる付勢手段40の一端を
掛止めて、全体をケース内方に向かつて付勢し、
テープ張力が作用しないときに遮光壁51が光路
P1を遮るようにする。この場合、キヤプスタン
ポケツト49の近くにテープガイドピン77を設
ける他、スライダー75用のストツパー78、付
勢手段40用のバネ受け等を設ける。またクリー
ニングローラ37はピン34a回りの定位置で回
転可能とし、筒軸42の上端のフランジ43a
に、上ケース1aの内面に固定したパツド(図
外)を圧接することで、クリーニングローラ37
に回転抵抗を与える。
上記のように、遮光壁51はクリーニング機構
6を介して変位させる必要はなく、また上記の別
実施例における受動ピン76をローラ状に変更す
ることは容易に行ない得る事項である。
第9図は本考案の更に異なる別実施例を示して
あり、これでは遮光壁51を円柱状に形成し、そ
のケース前端側の偏心位置をピン79で支持し
て、遮光壁51に巻き掛けたクリーニングテープ
2に張力が作用するとき、遮光壁51がテープと
同行移動しながらピン79回りに回転して光路
P1外へ退避させる点が上記の各実施例と異なる。
78a・78bはそれぞれ遮光壁51の旋回スト
ツパーである。この場合は、テープと遮光壁51
の摩擦力で遮光壁51の姿勢切換えを行なうの
で、付勢手段40を省略することが可能である。
姿勢切換え終了後は遮光壁51上をテープが滑
る。
以上の実施例以外に、この考案のヘツドクリー
ナをベータ型のビデオデツキに対応するものにす
ること、あるいはオーデイオ用、例えばデイジタ
ル録音・再生用などのプレイヤーに対応するもの
として構成することは、例示するまでもなく容易
に想像できる。また、送り手段5はテープ中途部
でのクリーニングテープ2の巻き上げによつて
も、テープ送りが可能であるので、場合によつて
は左右一組のテープリール3,3間をクリーニン
グテープ2が走行し、走行途中にヘツド面を清掃
する形態にも本考案は適用できる。
また、次の使用までの期間が大きいこの種のヘ
ツドクリーナでは、使い始めからの使用度数が不
明瞭になりがちで、その使用に不安の残ることが
多い。そうした場合は送り手段5でクリーニング
テープ2を巻きあげて、新規面での磁気ヘツド7
1をクリーニングすることができるので、クリー
ニングテープ2が使用限度を越えて清掃に供され
るおそれが減少し、磁気ヘツド71に致命的な損
傷が加えられるのを事前に阻止できる。
その他、本案ヘツドクリーナはとくにカートリ
ツジケース1の外観形状が対応するプレイヤーに
受け入れられるものであつて、クリーニングテー
プ2がケース前方に引き出されるものでありさえ
すれば、本物の磁気テープカートリツジと形状・
構造が大幅に変更されていても一切支障はない。
例えば、図示例での前蓋7などは省略できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案では本来の磁気
テープの繰り出し始端検知用の光路P1を常に遮
光壁51で遮つて、あたかも本来の磁気テープカ
ートリツジの透明リーダーテープ部分が巻き取り
リール側に巻きとられているのと同じ状況とした
うえで、クリーニングテープ2に張力が作用する
ときは、遮光壁51が付勢手段40に抗して光路
P1外へ退避するものとした。従つて、巻き戻し
などの誤操作によつてクリーニングテープ2がテ
ープリール3に巻き取られるような事態が生じた
としても、テープ張力で遮光壁51が光路P1
へ強制的に変位され、巻き戻し時におけるテープ
終端を検知したのと同じ状況を呈し、直ちに巻き
戻しを停止させてクリーニングテープ2の切断や
伸び変形を未然に防止することができる。
また、遮光壁51が付勢手段40で常に光路
P1を遮る姿勢に付勢してあるので、テープロー
デイングに先立つて本来の透明リーダーテープを
巻きあげる方式のプレイヤーに本来ヘツドクリー
ナを適用した場合でも、遮光壁51が光路P1
遮つて透明リーダーテープの巻きあげが完了した
のと同じ状況を再現し、直ちにテープローデイン
グが起動し得るものとした。したがつて、テープ
デツキ側の特別な仕様とは無関係にヘツドクリー
ニングを行なうことができ、汎用性の高いヘツド
クリーナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は本考案に係るヘツドクリ
ーナの第1実施例を示しており、第1図は外観斜
視図、第2図は内部構造を示す不使用時の平面
図、第3図は使用時の要部の平面図、第4図、第
5図、第6図、第7図はそれぞれ第2図における
A−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿う
断面図である。第8図は本考案の別実施例を示す
第2図相当の要部平面図である。第9図は本考案
の更に異なる別実施例を示す要部の平面図であ
る。 1…カートリツジケース、2…クリーニングテ
ープ、3…テープリール、4…リールブレーキ手
段、5…送り手段、6…クリーニング機構、8,
9…テープローデイング用ポケツト、11…駆動
軸挿入孔、P1…磁気テープの繰り出し始端検知
用光路、40…付勢手段、51…遮光壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カートリツジケース1の底壁の左右に駆動軸挿
    入孔11,11を有し、カートリツジケース1内
    に本来の繰り出しリールが配置されるべき側の駆
    動軸挿入孔11上にテープリール3を可回転に配
    置してあり、一端が該テープリール3に係止連結
    されたクリーニングテープ2の繰り出し他端をカ
    ートリツジケース1内に固定する手段を有し、こ
    のクリーニングテープ2の繰り出し他端とテープ
    リール3との間においてクリーニングテープ2の
    中途部がカートリツジケース1内に配置したテー
    プガイドを介してケース前面のテープローデイン
    グ用ポケツトの前端領域に導出されており、カー
    トリツジケース1に遮光壁51をこれが本来の磁
    気テープの繰り出し始端検知用光路P1を遮る姿
    勢と、該光路P1から外れる姿勢との間にわたつ
    て変位自在に支持するとともに、遮光壁51を光
    路P1を遮る姿勢に常に移動付勢する付勢手段40
    を有し、テープローデイング時にクリーニングテ
    ープ2に作用するテープ張力で前記付勢手段40に
    抗して遮光壁51を光路P1から外れる位置に移
    動させる手段を備えているヘツドクリーナ。
JP2896984U 1984-02-28 1984-02-28 ヘツドクリ−ナ Granted JPS60140219U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2896984U JPS60140219U (ja) 1984-02-28 1984-02-28 ヘツドクリ−ナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2896984U JPS60140219U (ja) 1984-02-28 1984-02-28 ヘツドクリ−ナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60140219U JPS60140219U (ja) 1985-09-17
JPH0124748Y2 true JPH0124748Y2 (ja) 1989-07-26

Family

ID=30527348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2896984U Granted JPS60140219U (ja) 1984-02-28 1984-02-28 ヘツドクリ−ナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60140219U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749611Y2 (ja) * 1987-04-30 1995-11-13 弘 仲川 クリーニングカセット

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60140219U (ja) 1985-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1144276A (en) Video player/recorder cleaning apparatus and method
JPS581904Y2 (ja) テ−プカセツト
NZ199524A (en) Tape cassette with one reel rotated from an off-centre position
CA1045607A (en) Tape cassette
US4920436A (en) Magnetic tape cassette system
US4604671A (en) Magnetic recording tape cassette
US4498113A (en) Apparatus and method for cleaning a video player/recorder
JPS63302486A (ja) 使い捨て不巻戻しテープカセット
NZ199427A (en) Video tape player cleaning cassette
JPH0124748Y2 (ja)
JPH0124745Y2 (ja)
US4022368A (en) Tape cartridge having enhanced tape drive facilities
JPS6037738Y2 (ja) テ−プカセツト
JPH0124747Y2 (ja)
JPH0124746Y2 (ja)
US5021903A (en) Magnetic tape cartridge
JP3464312B2 (ja) 磁気テープカセット用リール
JPS6213277Y2 (ja)
US4964003A (en) Tape interconnection system
JPH042413Y2 (ja)
JP2585329Y2 (ja) テープカセット
JPH03127391A (ja) テープカセット
JPH051525B2 (ja)
JPH0329768Y2 (ja)
JP2586830Y2 (ja) 磁気テープカセット