JP2737167B2 - カセットローディング装置 - Google Patents

カセットローディング装置

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JP2737167B2
JP2737167B2 JP63234627A JP23462788A JP2737167B2 JP 2737167 B2 JP2737167 B2 JP 2737167B2 JP 63234627 A JP63234627 A JP 63234627A JP 23462788 A JP23462788 A JP 23462788A JP 2737167 B2 JP2737167 B2 JP 2737167B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば所謂フロントローディング方式のビ
デオテープレコーダ(VTR)に使用して好適なカセット
ローディング装置に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、例えば、所謂フロントローディング方式の
VTRに使用して好適なカセットローディング装置に関
し、駆動ピンを有しテープカセットを排出方向に抱える
カセットホルダーと、その駆動ピンをその排出方向に沿
って案内する長穴を有しそのテープカセットをその排出
方向と交差する方向に付勢する如く保持するスライド部
材と、その駆動ピンをその排出方向に付勢する駆動部材
と、それぞれ弾性部材により付勢されスライド部材に係
合してそのスライド部材のその排出方向の動きを規制す
る左右一対のロック部材と、カセットホルダーのその排
出方向の動きを規制するストッパーとを具え、ロック部
材によりそのスライド部材が停止した後に、そのカセッ
トホルダーをそのストッパーにより停止されるまでその
排出方向にさらに変位させることができるようにすると
共に、左右一対のロック部材の一方が解除された場合に
そのロック部材の他方によりスライド部材の排出方向の
動きを規制するようにしたことにり、簡易滑つ低価格な
装置でそのテープカセットの排出時のそのカセットの突
出し量を多くしてそのカセットの取出しが容易に行なえ
るようにしたものである。
〔従来の技術〕
例えば、磁気テープを収納したテープカセットを使用
するVTR等の記録再生装置には、テープカセットの装填
及び取出しが行なわれるイジェット位置とそのテープカ
セットを記録再生部に挿着するローディング完了位置と
の間を移動する移動手段を具えたカセットローディング
装置が設けられている。
そのようなカセットローディング装置には従来から各
種のものがあるが、使い勝手の良さより第8図に示す如
き所謂フロントローディング方式のカセットローディン
グ装置が比較的多く用いられている。第8図において、
(1)はカセットローディング装置、(2)はローディ
ング完了位置PFに固定されたテープカセットであり、こ
のテープカセット(2)の前蓋(3)は開かれて磁気テ
ープ(4)が引き出されている。また、(5)はその前
蓋(3)の開扉を制御する蓋ロック部材、(6)は指掛
けである。そして、テープカセット(2)の供給リール
及び巻取りリールには夫々駆動モータ(7A)及び(7B)
が差込まれ、磁気テープ(4)は記録再生ヘッド(8)
に摺接する如く配設されている。
そのテープカセット(2)は位置PHより手作業によっ
てカセット装填口(9)より押込まれた後、移動手段に
よって中間位置PMを経てそのローティング完了位置PFま
で自動的に搬送されたものである。従来の移動手段は、
例えば第9図に示す如く、底板(10)及び上板(11)よ
り成る保持手段とこの保持手段を経路Lに沿って搬送す
る図示省略した駆動手段とより構成されている。この底
板(10)及び上板(11)は引張りコイルばね(12)によ
って連結され、テープカセット(2)が装填口(9)よ
り押込まれてその底板(10)の上に載置されると、その
上板(11)がそのテープカセット(2)をその底板(1
0)に対して付勢して保持する如くなされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、斯かる従来のカセットローディング装
置はカセット排出のため自動的にそのテープカセット
(2)をイジェクト位置PEまで排出したときに、そのカ
セット装填口(9)よりそのテープカセット(2)の後
端までの長さである突出し量P0が小さく、そのイジェク
ト位置PEから手作業でそのテープカセット(2)を取出
すのが困難である不都合であった。
特に、小型のテープカセットを使用する記録再生装置
のカセットローディング装置においては、その突出し量
P0が6mm程度しかなく指掛け(6)が一部そのカセット
装填口(9)の中に隠れたままとなるため、イジェクト
位置PEからそのテープカセット(2)を取出すのは著し
く困難であった。
このため、その底板(10)の幅を狭くしてそのテープ
カセット(2)の前蓋(3)側を保持するような機構も
考えられる。しかしながら、テープカセットを安定に保
持するには、そのテープカセットをある程度の幅を有す
る底板上に載置した上でそのテープカセットの重心位置
を挟みつける必要があり、テープカセットの前蓋側だけ
を保持するのは好ましくない。
また、テープカセットの重心位置を挟みながら、カセ
ット排出時にはそのテープカセットの突出し量を多くで
きる装置として、特開昭63−42061号公報において、第1
0図に示す如きゴムローラー(13)を具えた装置が提案
されている。第10図の従来例においては、カセット排出
時には上板(11)の付勢力を弱めてそのゴムローラー
(13)をθ方向に回転することにより、そのテープカセ
ット(2)を排出方向(X方向)に突出す如くなす。し
かしながら、ゴムローラー(13)を用いる装置は底板
(10)を経路Lに沿って駆動する駆動手段の他にそのゴ
ムローラー(13)を回動させる回動手段が必要であり、
機構が複雑化して製造コストが高い不都合がある。
本発明は斯かる点に鑑み、簡易な構成でカセット排出
時のテープカセットの突出し量を多くできるカセットロ
ーディング装置を提案することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるカセットローディング装置は、例えば第
1図に示す如く、駆動ピン(17A)を有しテープカセッ
トを排出方向(X方向)に抱えるカセットホルダー(1
4)と、その駆動ピン(17A)をその排出方向に沿って案
内する長穴(29A)を有しそのテープカセットをその排
出方向と交差する方向(Y方向)に付勢する如く保持す
るスライド部材(25)と、その駆動ピン(17A)をその
排出方向に付勢する駆動部材(46)と、それぞれ弾性部
材(59A),(59B)により付勢されスライド部材(25)
に係合してそのスライド部材(25)のその排出方向の動
きを規制する左右一対のロック部材(58A),(58B)
と、カセットホルダー(14)のその排出方向の動きを規
制するストッパー(59),(60)とを具え、ロック部材
(58A),(58B)によりそのスライド部材(25)が停止
した後に、そのカセットホルダー(14)をそのストッパ
ー(59),(60)により停止されるまでその排出方向に
さらに変位させることができるようにすると共に、左右
一対のロック部材(58A),(58B)の一方が解除された
場合にそのロック部材の他方によりスライド部材(25)
の排出方向の動きを規制するようにしたものである。
〔作用〕
斯かる本発明によれば、記録再生時にはそのテープカ
セットはそのカセットホルダー(14)及びスライド部材
(25)によって安定に保持される。そして、カセット排
出時にはそのスライド部材(25)がロック部材(58
A),(58B)によって停止した後に、さらにそのカセッ
トホルダー(14)の駆動ピン(17A)をそのスライド部
材(25)の長穴(29A)に沿って動かしてそのカセット
ホルダー(14)をストッパー(59),(60)により停止
されるまで排出方向に動かすことにより、そのテープカ
セットは排出方向に移動される。従って、そのテープカ
セットは手作業で容易に取出すことができる。
また、そのカセットホルダー(14)及びスライド部材
(25)はその駆動ピン(17A)とその駆動部材(46)に
よって移動されると共に、一対のロック部材(58A),
(58B)の一方が解除された場合に他方のロック部材に
よりスライド部材(25)の排出方向の動きが規制され
る。従って、テープカセット(2)を縦に入れたような
ときにもスライド部材(25)が動かないようにすること
ができ、極めて簡易な構造でテープカセットの排出が行
なわれる。
〔実施例〕
以下、本発明カセットローディング装置の一実施例に
つき第1図〜第7図を参照して説明しよう。
第1図及び第2図は本例の例えばVTRに組込まれるフ
ロントローディング方式のカセットローディング装置を
各構成部品に分解した状態を示し、この第1図及び第2
図において、(14)はテープカセット(2)を排出方向
(X方向)に抱えるカセットホルダーであり、このカセ
ットホルダー(14)は板金製のフレーム(15)の両側面
に夫々樹脂製の側壁(16A),(16B)を取付けて構成す
る。そして、側壁(16A)には硬質樹脂製の長い円柱状
の駆動ピン(17A)及び短い円柱状の案内ピン(18A),
(19A)を植設し、対応する側壁(16B)にもその側壁
(16A)と対称に駆動ピン(17B)、案内ピン(18B),
(19B)を夫々植設する。また、両側壁(16A),(16
B)には夫々後述のストッパー解除用の突起(20A),
(20B)を設ける。
また、カセットホルダー(14)の内部には前面カバー
(21)を配設し、この前面カバー(21)は両側壁(16
A),(16B)に夫々設けられた回動軸(22A),(22B)
を軸として回動自在となし、この前面カバー(21)の回
転を案内するためにこの前面カバー(21)の側面には案
内ピン(23)を植設し、側壁(16A)にはその案内ピン
(23)を案内する円弧状の溝(24)を形成する。この前
面カバー(21)はテープカセット(2)の前蓋(3)を
開扉するために使用される。また、側壁(16A)には一
対の排出方向に沿って略平行に伸びた溝(61A),(62
A)を穿設し、側壁(16B)にも対称に一対の溝(61
B),(62B)を穿設する。
(25)はそのカセットホルダー(14)を側面から挟む
スライド部材であり、このスライド部材(25)は板金製
の略対称な2固の摺動板(26)及び(27)を樹脂製の押
え板(28)で連結して構成する。摺動板(26)及び(2
7)は夫々折り曲げてベース部(26a),(27a)を形成
し、このベース部(26a)及び(27a)にテープカセット
(2)を載置して、その押え板(28)でそのテープカセ
ット(2)をY方向に付勢するようにしてそのテープカ
セット(2)を保持する。そのため、押え板(28)の一
端(28a)に引張りコイルばね(31A)(図示省略)を介
して摺動板(26)の突起(32A)に連結し、押え板(2
8)の他端(28b)は引張りコイルばね(31B)を介して
摺動板(27)の突起(32B)に連結する。そして、その
押え板(28)の一端(28a)及び摺動板(26)の突起(3
2A)は夫々カセットホルダー(14)の側壁(16A)に穿
設された一対の溝(61A)及び(62A)に通すと共に、そ
の押え板(28)の他端(28b)及び摺動板(27)の突起
(32B)は、第3図に示す如く、夫々カセットホルダー
(14)の側壁(16B)に形成された一対の溝(61B)及び
(62B)に通す。これら一対の溝(61A),(62A)と一
対の溝(61B),(62B)は夫々X方向に行くに従って間
隔が狭くなっているため、カセットホルダー(14)がス
ライド部材(25)に対してカセットの排出方向(X方
向)に摺動すると、例えばその押え板(28)の他端(28
b)と摺動板(27)の突起(32B)との間隔が広がる。従
って、押え板(28)が上昇してテープカセット(2)が
取出せるようになる。
また、そのスライド部材(25)において、摺動板(2
6)にはX方向に伸びた長穴(29A),(33A)及び溝(3
0A)を形成し、摺動板(27)にも対称に長穴(29B),
(33B)及び溝(30B)を形成する。そして、カセットホ
ルダー(14)の側壁(16A)に植設された駆動ピン(17
A)、案内ピン(18A)及び(19A)を夫々その摺動板(2
6)の長穴(29A)、溝(30A)及び長穴(33A)に通すと
共に、カセットホルダー(14)の側壁(16B)に植設さ
れた駆動ピン(17B)、案内ピン(18B)及び(19B)を
夫々その摺動板(27)の長穴(29B)、溝(30B)及び長
穴(33B)に通す如くそのスライド部材(25)をそのカ
セットホルダー(14)に取付ける。また、カセットホル
ダー(14)の前面カバー(21)用の案内ピ(23)に対応
させて、スライド部材(25)の摺動板(26)には穴(3
4)を穿設する。
また、スライド部材(25)のベース部(26a)には打
抜き部(26b)及び突起(26c)を設け、ベース部(27
a)には打抜き部(27b)及び突起(27c)を設ける。そ
の突起(26c)はテープカセット(2)の蓋ロック部材
(5)(第8図参照)の解除のために使用し、その突起
(27c)はテープカセット(2)のストッパーとして使
用する。
(35)は上述のカセットホルダー(14)及びスライド
部材(25)を収納する本体であり、この本体(35)は底
板(36)及び側板(37),(38)より成る。この底板
(36)にはテープカセットの供給リール及び巻取りリー
ルを駆動する駆動モータ(7A)及び(7B)の他に記録再
生ヘッド(8)などが装着される。
この本体(35)の側板(38)には駆動モータ(39)を
取付け、この駆動モータ(39)の回動力をギヤ装置(4
0)を介して歯車(41)に伝え、この歯車(41)で小歯
車(42)を回動する。そして、この小歯車(42)の回動
軸を駆動軸(43)となして側板(37)に延ばし、この駆
動軸(43)により側板(37)上に支承された小歯車(4
4)を駆動する。そして、この小歯車(44)により側板
(37)の回動軸(45A)を軸として回動自在に取付けら
れ一部歯車が形成された駆動アーム(46)を回動する。
この駆動アーム(46)にはL字型の溝(46a)を穿設
し、その回動軸(45A)の回りばね(63)を巻回する。
側板(38)にも対称な位置に回動軸(45B)の回りに回
動自在に駆動アーム(47)を取付け、この駆動アーム
(47)は小歯車(42)で駆動する。従って、駆動アーム
(46),(47)は駆動モータ(39)により同期して回動
される。
また、側板(37)に植設した軸(48)に回動自在に係
止アーム(49)を取付ける。この係止アーム(49)には
引張りコイルばね(50)により回動力を与え、係止アー
ム(49)と駆動アーム(46)の外輪(46c)(第7図A
参照)との間にロッド(51)を介在させる。
また、側板(37)には3個のL字型のスリット(52
A),(53A)及び(54A)を形成し、これらのスリット
に夫々スライド部材(25)の摺動板(26)を介してカセ
ットホルダー(14)の側壁(16A)に植設された駆動ピ
ン(17A)、案内ピン(18A)及び案内ピン(19A)を挿
通する。同様に側板(38)にも3個のスリット(52
B),(53B)及び(54B)を形成し、これらのスリット
に夫々スライド部材(25)の摺動板(27)を介してカセ
ットホルダー(14)の側壁(16B)に植設された駆動ピ
ン(17B)、案内ピン(18B)及び案内ピン(19B)を挿
通する。そして、駆動ピン(17A)及び(17B)は夫々駆
動アーム(46)の溝(46a)及び駆動アーム(47)の溝
(47a)にも挿通する。
また、側板(37)の内側の溝に可動ストッパー(55)
を埋め込み、この可動ストッパー(55)の先端部(55
a)は自由な状態ではその側板(37)より浮き上がる如
くなす。同様に側板(38)の内側の溝にも先端(56a)
が浮き上がった可動ストッパー(56)を埋め沿む。そし
て、側板(37)及び(38)のカセットの排出方向の一端
に夫々ストッパー(59)及び(60)を形成する。可動ス
トッパー(55)の先端部(55a)とストッパー(59)と
の間にスライド板(25)の摺動板(26)が収まり、可動
ストッパー(56)の先端部(56a)とストッパー(60)
との間にスライド板(25)の摺動板(27)が収まる如く
なす。
そして、ストッパー(59)及び(60)の近くに回動自
在に夫々ロック部材(58A)及び(58B)を設ける。これ
らロック部材(58A)及び(58B)は夫々弾性部材である
ばね(59A)及び(59B)(ばね(59A)は図示省略)で
付勢して、テープカセット(2)が装填されていない状
態では、これらロック部材(58A)及び(58B)の夫々の
先端がスライド部材(25)のベース部(26a)の打抜き
部(26b)及びベース部(27a)の打抜き部(27b)より
突き出る如くなす(第4図B参照)。これらのロック部
材(58A),(58B)は、テープカセット(2)を縦に入
れた時にスライド部材(25)が動かなうようにするため
のものであり、縦入れで一方のロック部材(58A)又は
(58B)を解除しても、他方のロック部材(58B)又は
(58A)はスライド部材(25)をロックしている。
また、側板(37)の内側にはカセットホルダー(14)
の前面カバー(21)と連結された案内ピ(23)を円弧状
に動かすための溝を刻設する。
これらロック部材(58A)及び(58B)が回動すると電
気信号が出力される。また、駆動アーム(46)及び(4
7)の回転角に応じた電気信号の制御信号が生成され
る。
本例のカセットローディング装置にテープカセット
(2)を装填する場合の動作を説明するに、初期状態で
は本例のカセットローディング装置のカセットホルダー
(14)及びスライド部材(25)は、第4図Aに示す如
く、駆動ピン(17A)を介して駆動アーム(46)によっ
てストッパー(59),(60)側に押し付けられている。
従って、第4図Bに示す如く、スライド部材(25)はカ
セットホルダー(14)に対してX方向に最大限ずれた状
態にあり、カセットホルダー(14)の押え板(28)は押
しあげられている。従って、第5図に示す如く、カセッ
ト装填口(9)よりテープカセット(2)を手操作でこ
のテープカセット(2)の前蓋(3)がカセットホルダ
ー(14)の前面カバー(21)に当接するまで押込むこと
ができる。この第5図に示されたテープカセット(2)
の位置はカセット排出時のイジェクト位置PEでもある
が、この位置で押え板(28)は未だ押し上げられてい
る。そして、ロック部材(58A),(58B)は押し下げら
れている。
第5図に示した状態から更にテープカセット(2)を
押し込むと、スライド部材(25)は可動ストッパー(5
5)及び(56)により動けないため、カセットホルダー
(14)だけがそのテープカセット(2)と共にスライド
部材(25)に沿って摺動して第6図の如くなる。
第6図に示した状態では、スライド部材(25)の押え
板(28)がテープカセット(2)を上から押える如くな
り、テープカセット(2)は重心位置で安定に保持され
る。そして、カセットホルダー(14)の突起(20A)が
可動ストッパー(55)の先端部(55a)を押し下げると
共に、突起(20B)が可動ストッパー(56)の先端部(5
6a)を押し下げるので(第2図参照)、スライド部材
(25)はそのカセットホルダー(14)と共に動けるよう
になる。また、駆動アーム(46)の外輪(46c)によっ
てロッド(51)が動かされ、本体側(MD側)のスイッチ
をON・OFFすることにより電気信号が出力されるので、
これ以後は駆動モータ(39)により駆動アーム(46)及
び(47)がφ方向に回動してテープカセット(2)は自
動的に搬送される。
第6図の状態より駆動アーム(46)がφ方向に回動す
ると、駆動ピン(17A)は第7図Aに示す如く側板(3
7)のスリット(52A)に沿って移動し、そのスリット
(52A)の下端まで下がる。この後、係止アーム(49)
のエッジ部(49a)が駆動アーム(46)の先端のエッジ
部(46b)と噛み合った状態で、ロッド(51)が係止ア
ーム(49)により駆動されて本体側のスイッチをONし、
駆動モータ(39)が停止して、駆動アーム(46)及び駆
動ピン(17A)はばね(63)の作用で安定に保持され
る。同様に駆動ピン(17B)も安定に保持されるので、
第7図Bに示す如く、カセットホルダー(14)及びスラ
イド部材(25)は本体(35)の内部のローディング完了
位置に安定に保持される。
また、この過程で本体(35)の側板(37)の内部に刻
設された溝に沿ってカセットホルダー(14)の前面カバ
ー(21)の案内ピン(23)が円弧状に移動するので、テ
ープカセット(2)の前蓋(3)はその前面カバー(2
1)と共に開扉される。従って、磁気テープ(4)を記
録再生装置側に引き出すことができる。
次に、カセット排出時の本例のカセットローディング
装置の動作を説明するに、第7図Aの状態において係止
アーム(49)を解除して駆動モータ(39)により駆動ア
ーム(46)をマイナスφ方向に回動する。そして駆動ア
ーム(46)が第6図に示した位置まで来ると、ロック部
材(58A),(58B)によってスライド部材(25)のX方
向の動きが阻止される。この場合のテープカセット
(2)の突出し量P0は第9図の従来例の突出し量に相当
する。
第6図の状態から更に駆動アーム(46)をマイナスφ
方向に回動するとカセットホルダー(14)とテープカセ
ット(2)がそのスライド部材(25)に沿ってX方向に
摺動し、第5図に示す如く、そのカセットホルダー(1
4)もストッパー(59),(60)に当接するようになる
所で駆動モータ(39)を停止してその駆動アーム(46)
の回動を停止する。従って、テープカセット(2)はカ
セット装填口(9)より突出し量P1の位置に押出されて
停止すると共に、スライド部材(25)の押え板(28)は
解除される また、突出し量P1は第6図での突出し量P0のスライド
部材(25)の摺動板(26)の長穴(29A)等の長手方向
の長さを加えた量に略等しく、例えばP0が約6mmに対し
てP1は約21mm程度に設定できる。したがって、第5図の
カセット装填口(9)の前に更に化粧パネル等を設ける
と仮定しても、テープカセットのイジェクト位置での突
出し量は約15mm程度には設定できるので、そのテープカ
セット(2)の指掛け(6)が全部外側に出てテープカ
セット(2)は手作業によって容易に取出すことができ
る。
本例のカセットローディング装置は上述のように、カ
セットホルダー(14)とスライド部材(25)とによりテ
ープカセットを保持すると共に、カセットホルダー(1
4)をスライド部材(25)に対してカセットの排出方向
に摺動自在としているので、記録再生時には安定にテー
プカセット(2)を保持出来ると共に、カセット排出時
にはそのテープカセット(2)の突出し量を多く設定で
きイジェクト位置からの手作業によるテープカセット
(2)の取出しが容易に行なえる利益がある。
また、本例の装置は、テープカセットの装填から排出
までの移動がカセットホルダー(14)に設けた駆動ピン
(17A)及び(17B)を駆動アーム(46)及び(47)で変
位させるだけで行なわれると共に、一対のロック部材
(58A),(58B)の一方が解除された場合に他方のロッ
ク部材によりスライド部材(25)の排出方向の動きが規
制されるため、テープカセット(2)を縦に入れたよう
なときにもスライド部材(25)が動かないようにするこ
とができ、構造が簡易であり製造コストが安価である利
益がある。
また、本例の装置はスライド部材(25)に対してカセ
ットホルダー(14)が排出方向に摺動すると、テープカ
セット(2)を上から抑えていた押え板(28)がそのカ
セットホルダー(14)の溝(61A)及び(61B)に沿って
自動的に上昇して解除されるので(第3図参照)、その
押え板(28)を上下する構造が単純化され、全体として
の構造がより簡易化される利益がある。
尚、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で変更が可能であるのは勿論であ
る。例えば、駆動アーム(46)の代わりにカム又はワイ
ヤーでカセットホルダー(14)の駆動ピン(17A),(1
7B)を動かしても良く、その駆動ピン(17A),(17B)
をそのカセットホルダー(14)の底面側に植設するよう
にしても良い。また、本体(35)の固定されたストッパ
ー(59),(60)の代わりに、例えば駆動アーム(46)
と連動したカム機構によってそのスライド部材(25)の
動きを制限するようにしても良い。
〔発明の効果〕
本発明のカセットローディング装置は上述のように、
テープカセットをカセットホルダーとスライド部材とに
より保持すると共に、そのカセットホルダーをそのスラ
イド部材に対してカセットの排出方向に変位できるよう
にすると共に、駆動部材と一対のロック部材とストッパ
ーとを設け、ロック部材でスライド部材を停止した後、
一方のロック部材が解除された場合に他方のロック部材
でスライド部材の排出方向の動きを規制するようにして
いるので、カセット排出時におけるそのテープカセット
のカセット装填口からの突出し量を多くすることができ
る。テープカセットを縦に入れたようなときにもスライ
ド部材が動かないようにすることができ、構造が簡単で
あって、テープカセットの取出し作業を容易に行なうこ
とができるカセットローディング装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明カセットローディング装置の一実施例を
示す分解斜視図、第2図は第1図例の分解平面図、第3
図は第1図のIII−III線に沿う断面図、第4図Aは実施
例のカセット装填前の外観を示す側面図、第4図Bは第
4図Aで側板(37)を取り除いた状態を示す側面図、第
5図は実施例のカセット装填時及び排出時の状態を示す
側板(37)を取り除いた側面図、第6図は実施例のカセ
ットを押込んだ状態を示す側板(37)を取り除いた側面
図、第7図Aは実施例のカセット装填完了時の状態を示
す側面図、第7図Bは第7図Aで側板(37)を取り除い
た状態を示す側面図、第8図は従来のカセットローディ
ング装置を示す部分斜視図、第9図及び第10図は夫々従
来のカセット排出時を示す一部を切欠いた部分斜視図で
ある。 (2)はテープカセット、(14)はカセットホルダー、
(17A),(17B)は夫々駆動ピン、(25)はスライド部
材、(29A),(29B)は夫々長穴、(46),(47)は夫
々駆動アーム、(52A),(53A),(54A)は夫々スリ
ット、(59),(60)は夫々ストッパーである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ピンを有しテープカセットを排出方向
    に抱えるカセットホルダーと、上記駆動ピンを上記排出
    方向に沿って案内する長穴を有し上記テープカセットを
    上記排出方向と交差する方向に付勢する如く保持するス
    ライド部材と、上記駆動ピンを上記排出方向に付勢する
    駆動部材と、それぞれ弾性部材により付勢され上記スラ
    イド部材に係合して当該スライド部材の上記排出方向の
    動きを規制する左右一対のロック部材と、上記カセット
    ホルダーの上記排出方向の動きを規制するストッパーと
    を具え、 上記ロック部材により上記スライド部材が停止した後
    に、上記カセットホルダーを上記ストッパーにより停止
    されるまで上記排出方向にさらに変位させることができ
    るようにすると共に、上記左右一対のロック部材の一方
    が解除された場合に当該ロック部材の他方により上記ス
    ライド部材の上記排出方向の動きを規制するようにした
    ことを特徴とするカセットローディング装置。
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