JPS6235160Y2 - - Google Patents

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JPS6235160Y2
JPS6235160Y2 JP1980024062U JP2406280U JPS6235160Y2 JP S6235160 Y2 JPS6235160 Y2 JP S6235160Y2 JP 1980024062 U JP1980024062 U JP 1980024062U JP 2406280 U JP2406280 U JP 2406280U JP S6235160 Y2 JPS6235160 Y2 JP S6235160Y2
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JP
Japan
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tape
cassette
vhs
rotating
tape cassette
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【考案の詳細な説明】 本考案はカセツトホルダに関し、特に、互に大
きさの異なる複数種類のテープカセツトを選択的
に挿入出来るようにしたものである。
現在、例えばカセツト式ビデオテープレコーダ
(VTR)においては、その規格が統一されておら
ず、いわゆるβマツクス(ソニー株式会社の商品
名)方式、VHS(日本ビクター株式会社の商品
名)方式等種々の方式が採用されている。例えば
βマツクス方式とVHS方式に例をとつて説明す
ると、これら両方式は、テープカセツトの大きさ
や構造はもちろんのこと、ヘツドドラム径、テー
プ送り速度、ビデオトラツク角度等の記録再生方
式においても互に著しく相違している。この為β
マツクス方式のVTRにVHS方式のテープカセツ
トを使用しようとしても使用出来ず、逆にVHS
方式のVTRにはβマツクス方式のテープカセツ
トを使用することが出来なかつた。又これら両方
式に共通して用いられるVTRは従来存在しなか
つた。即ち従来のVTRでは、これら両方式の間
に互換性がなかつた為、その使用範囲が大幅に制
限されて著しく不便であつた。
そこで、複数種類の回転ヘツドを上下に配した
回転ヘツド機構を具備し、互に大きさの異なる複
数種類のテープカセツトを選択的に使用し、その
使用されるテープカセツトの種類に応じて、回転
ヘツドを上下に切換えて使用するようにした記録
再生装置が提案されている。このような記録再生
装置においては、互に大きさの異なる複数種類の
テープカセツトを1つのカセツトホルダに選択的
に挿入する必要が生じるが、その時例えばβマツ
クス方式のテープカセツトはVHS方式のテープ
カセツトに対して幅が小さい為に、VHS方式の
テープカセツトをカセツトホルダ内に挿入する際
にβマツクス方式用のストツパーや蓋ロツク解除
板等がそのVHS方式のテープカセツトの挿入の
障害となる。
本考案は上述の欠点を克服するためになされた
ものであつて、以下本発明をカセツト式ビデオテ
ープレコーダ(VTR)に適用した一実施例につ
き図面を参照して説明する。
先ず本実施例のVTRは、βマツクス(ソニー
株式会社の商品名)方式用のテープカセツトと
VHS(日本ビクター株式会社の商品名)方式用
のテープカセツトとの両方を使用できるようにし
たものである。従来公知の如くβマツクス方式用
(以下単にβ用と言う)及びVHS方式用(以下単
にVHS用と言う)の何れのテープカセツトも2
リール方式であり、前面開口に開閉自在の蓋が回
動自在に枢着されていて、VTRに装着されるこ
とによつてその蓋が開放される。そしてカセツト
装着後にカセツト内のテープが前面開口からカセ
ツト外に引出されてVTRの所定のテープ走行路
にローデイングされ、そのテープ走行路において
夫々所定の速度で走行されることによつて所望の
記録又は再生がなされるように構成されている。
次に第1A図及び第1B図によつてβ用テープ
カセツト237とVHS用テープカセツト238
との大きさ、形状及び機能の相違を説明する。
先ずVHS用テープカセツト238の供給リー
ル246と巻取リール247との間隔l1がβ用テ
ープカセツト237の供給リール244と巻取リ
ール245との間隔l2よりも距離l3相当分大きく
構成されていて、第1A図の如くVHS用テープ
カセツト238の方がその横幅l4及び奥行l5共β
用テープカセツト237に比べて大きくなつてい
る。なお第1B図の如くこれら両テープカセツト
237,238の高さl6はほゞ等しくなつてい
る。なおこれら両テープカセツト237,238
には何れにもその前面にほゞコ字状をなす蓋26
8,269が夫々左右一対のピン270,271
を介して回動自在に枢着され、これらの蓋26
8,269によつてこれらの前面開口(図示せ
ず)が開閉されるように構成されている。そして
これらの蓋268,269は内蔵された戻しばね
(図示せず)によつて常時第1B図で時計方向に
回動付勢されて閉蓋状態を保持するようになされ
ている。またこれら両テープカセツト237,2
38内にこれらの蓋268,269の閉蓋状態で
のロツク機構及びリールロツク機構(何れも図示
せず)が内蔵されている。
又これら両テープカセツト237,238の何
れにもその底面の前面側のほゞ中央部に後述する
VTRのテープ引出しピン47が共通に挿入され
る切欠き248,249が設けられている。そし
て一方の切欠き248はほゞ台形状をなす大きな
切欠きに構成され、他方の切欠き249は一辺が
傾斜されたほゞコ字状をなす小さな切欠きに構成
されている。しかしながら図の如く両テープカセ
ツト237,238をその前面側で揃え、かつこ
れらの両供給リール244,246を互に同一軸
心状態に重ねた時に、一方の切欠き248のほゞ
中央部に他方の切欠き249が重なるような位置
関係を呈している。
又これら両テープカセツト237,238の何
れにもその底面の左右両側部に後述するVTRの
β用及びVHS用の各一対の位置決めピン10
8,109及び118,119が夫々挿入される
各一対の挿入孔250,251及び254,25
5が設けられており、これらの位置は互に異なつ
ている。
又β用テープカセツト237の底面にはその前
面側の左右両端部に後述するVTRのβ用の蓋及
びリールのロツク解除板161とβ、VHS共用
の蓋起し板253とが夫々挿入される一対のスリ
ツト状をなす切欠き252a,252bが設けら
れている。なお一方の切欠き252aは蓋268
の下端の一部にまで切込まれている。又VHS用
テープカセツト238の底面にはその一側方に偏
倚された位置に前記共用の蓋起し板253が挿入
されるスリツト状をなす切欠き256が設けられ
ている。なおVHS用テープカセツト238の一
方の側面238bで前面側に偏倚された位置に蓋
ロツク解除用の突起257が突出されている。又
VHS用テープカセツト238の底面にはその
ほゞ中央部の前後2箇所に後述するVTRのVHS
用のエンドセンサ用光源125とリールロツク解
除ピン126とが夫々挿入される一対の挿入孔2
58,259が設けられている。
以上の如くこれら両テープカセツト237,2
38は大きさ、形状及び機能が相違している。そ
して後述するように、これらのテープカセツト2
37,238がVTRに選択的に装着された時、
これらの位置決め、これらの蓋268,269の
ロツク解除、これらのリールロツク解除等は夫々
専用の部材にて行われる。なおこれらの蓋26
8,269の開放は共用の蓋起し板253によつ
て行われる。なおVHS用テープカセツト238
についてはエンドセンサ用光源125が底面から
カセツト内に挿入される。
次に本実施例によるVTRの構成を説明する。
先ず第2図によつてテープローデイング機構の
構成を説明する。
本実施例のVTRではカセツト装着位置と対向
する側に昇降台1が配されている。この昇降台1
は後述する如くメインシヤーシ3に対して上下に
移動可能に支持されており、ドラムアセンブリ2
はこの昇降台1上に取付けられている。そしてこ
のドラムアセンブリ2は第9図に明示する如く上
下2段のドラム構造となつており、上側にVHS
用のドラム部2aが、下側にβ用のドラム部2b
が夫々配されている。又ドラムアセンブリ2の外
周囲にはこれとはやゝ偏心した状態でローデイン
グリング4が配されており、このリング4はほゞ
120゜の等間隔に配された3つのガイドローラ
5,6,7によつてメインシヤーシ3に回動自在
に支持されている。その際、リング4はガイドロ
ーラ5の近傍において最も低くなるようにやゝ傾
斜(テープカセツトに対して約9゜58′)して支
持されている。そしてローデイングリング4はメ
インシヤーシ3に取付けられたピニオン8を介し
てモータ(図示せず)により回動駆動されるよう
になつている。
又ローデイングリング4上にはこれに対して垂
直に(即ち、テープカセツトに対しては傾斜し
て)ピンチローラ9及び回転ローラからなる4本
のテープガイド10,11,12,13が夫々図
示の如く配されて取付けられている。なおピンチ
ローラ9はピン14を介して回動自在に取付けら
れたピンチローラレバー15上に回転自在に軸支
されており、このピンチローラレバー15はピン
14に巻付けられた巻ばね(図示せず)により第
2図で反時計方向に付勢されている。そしてテー
プアンローデイング状態ではピワチローラレバー
15がガイドピン10に当接されて回動規制され
ている。又ピンチローラレバー15上にはピンチ
ローラ9の背面にガイド部243が取付けられて
いる。
又ローデイングリング4の外周面の一部には第
2図の如く凹部16が形成されており、この凹部
16内に、後述する回動アーム66に枢着された
ローラ67が入り込むようになつている。
一方第26図に明示する如くローデイングリン
グ4の裏面側には溝17が形成されており、この
溝17に後述する回動アーム68に枢着されたロ
ーラ70が嵌合するようになつている。そしてこ
れら凹部16及び溝17は、夫々カム機構を構成
するようになつている。即ちローデイングリング
4が第2図で反時計方向に回転すると、ローラ6
7が凹台16の出口側の壁部16′に案内されて
移動し、これによつて回動アーム66が図中反時
計方向に回動するようになつている。一方溝17
はほゞ螺旋形に形成されており、ローデイングリ
ング4が図中時計方向(第26図は底面図を示し
ているのでリング4の回転方向は第2図と逆にな
る)に回転すると、ローラ70は最初ローデイン
グリング4の内周面4′に案内されてQ点からS
点まで相対的に移動し(この時回動アーム68は
回動しない)、その内周面4′に案内されて溝17
内に導入される時、即ちS点からT点を経て移動
する時に回動アーム68が第2図で反時計方向に
回動する。又ローデイングリング4の裏面側には
2つの突起265,266が一体的に設けられて
おり、これらの突起265,266が後述する回
動アーム68のアーム部68′に一体的に設けら
れた突起267に選択的に当接されることによ
り、ローデイングリング4の第26図で反時計方
向及び時計方向の回動が規制されるようになされ
ている。
又前記昇降台1上にはローデイングリング4の
内側にβ用の消去ヘツド18、音声ヘツド兼コン
トロールヘツド(以下「ACヘツド」と呼ぶ)1
9、5本のガイドピン20,21,22,23,
24が所定のβ用のテープパスを形成するように
第2図の如く配されている。一方VHS用の消去
ヘツド25、ACヘツド26、2本のガイドピン
27,28が所定のVHS用のテープパスを形成
するようにやはり第2図の如く配されている。そ
の際VHS用の消去ヘツド25、ACヘツド26、
ガイドピン27,28は、VHS用のドラム部2
aに対応してβ用のそれらよりも高い位置に設け
られている。従つてVHS用のテープパスは後述
する如くβ用のテープパスよりも内側で、しかも
昇降台1に関してはより高い位置に形成されるよ
うになつている。そして昇降台1を上下に移動さ
せることにより、これら2つのテープパスのいず
れかを選択できるようになつている。即ちβ用テ
ープカセツト237が装着された時には昇降台1
はメインシヤーシ3に関して上位置(以下「β位
置」と呼ぶ)にあり、テープカセツト237から
引出されたテープは後述する如くローデイングリ
ング4のテープガイド10にて引出されてβ用の
ガイドピン20、消去ヘツド18、ガイドピン2
1、ドラム部2b、ガイドピン22,23、AC
ヘツド19、ガイドピン24等により形成される
所定のβ用のテープパスにローデイングされる。
一方VHS用テープカセツト238が装着された
場合には、後述するように昇降台1が下位置(以
下「VHS位置」と呼ぶ)に下がるので、前述し
たβ用のガイドピン20〜24、消去ヘツド1
8、ドラム部2b、ACヘツド19は下に下がつ
てしまう。従つてβ用のカセツトと同じ高さ位置
に装着されたVHS用テープカセツト238から
引出され、やはりローデイングリング4のテープ
ガイド10にて引出されたテープはそれらには当
接せず、今度は所定位置まで下がつてきたVHS
用のガイドピン27、消去ヘツド25、ドラム部
2a、ACヘツド26、ガイドピン28等により
形成される所定のVHS用のテープパスにローデ
イングされるようになつている。
なおVHS用のテープパスには更に2本のガイ
ドピン29,30と、一対の傾斜ピンによつて構
成されたいわゆる3角ガイド31,32とが、
VHS用のドラム部2aの入口側と出口側とに
夫々配されている。そしてこれら3角ガイド3
1,32及びガイドピン29,30はドラムアセ
ンブリ2又はそれのドラム支持部材184に取付
けられている。なおこれら3角ガイド31,32
はドラム部2aに対するテープの巻付け角度を補
正するためのものである。詳しく言うと、本実施
例によるドラムアセンブリ2の傾斜は通常のβ用
のビデオトラツク角度約5゜00′(停止時)に合
わされており、一方VHS用のビデオトラツク角
度(停止時)は約5゜56′74″である。そこでその
角度差56′74″を上記3角ガイド31,32によつ
て補正しているのである。即ちβ用のテープの場
合と同じ平面内に引出されたVHS用のテープ
は、入口側の3角ガイド31により上記角度差
56′74″を補正されてドラム部2aに巻付けられ
る。そして記録又は再生が行なわれた後、出口側
の3角ガイド32によりその角度をほゞ元に戻さ
れる。この為、3角ガイド31と32とでは、そ
の構成が殆んど逆になつている。そしてこのよう
な3角ガイド31,32を用いることによつてロ
ーデイングリング4やテープ引出し機構等を両テ
ープパスに共通に用いることができる。
又昇降台1上にはローデイングリング4の内側
にキヤプスタン33が配されている。一方ローデ
イングリング4を挟んでこのキヤプスタン33と
対向する位置にプランジヤ34により動作される
ピンチローラ圧着レバー35がメインシヤーシ3
に取付けられている。そして後述する如くテープ
ローデイングが完了すると、このピンチローラ圧
着レバー35によりピンチローラ9がテープを介
して上記キヤプスタン33に押圧され、これによ
りテープを走行させるようにしている。一方キヤ
プスタン33は昇降台1に設けられたモータ(図
示せず)により駆動され、テープ速度の切換え
(β用:約20.00mm/s、VHS用:約33.35mm/
s)はそのモータの回転数を電気的に切換えるこ
とにより行なわれる。又キヤプスタン33は昇降
台1と共に上下に移動して、前述したβ用及び
VHS用の両テープパスに共通に用いられるよう
になつている。
又昇降台1上にはβ用テープカセツト237の
為のテープ供給側のエンドセンサ36が設けられ
ている。このエンドセンサ36はVHS用テープ
カセツト238が挿入された時以外、即ち昇降台
1がβ位置にある時には従来の如くβ用テープカ
セツト237に対してテープを検出する所定位置
にある。一方VHS用テープカセツト238が挿
入された時には昇降台1と共に下がつて、その
VHS用のテープパスの障害とならないよう配慮
されている。又β用テープカセツト237の為の
テープ巻取り側のエンドセンサ37は、VHS用
のテープパスの障害とならないためにメインシヤ
ーシ3上の所定位置に取付けられている。
又昇降台1は後述する如くローデイングリング
4と同じ傾斜に傾けて支持されており、前述した
ACヘツド19,26、ガイドピン22〜24,
28,30、キヤプスタン33はこの昇降台1に
対して垂直、即ちローデイングリング4と同じ傾
斜で夫々設けられている。一方消去ヘツド18,
25、ガイドピン20,21,27,29、エン
ドセンサ36はテープカセツトに対して垂直とな
るように夫々設けられている。
又ローデイングリング4の外周囲には2つのス
イツチ38,39がメインシヤーシ3上に夫々取
付けられている。又ローデイングリング4の内周
面の一部には凹部40が設けられている。そして
スイツチ作動レバー41,42の先端に枢着され
たローラ43,44がこの凹部40に選択的に嵌
合することにより、それらのスイツチ作動レバー
41,42が回動して上記スイツチ38,39の
操作子を夫々押圧するようになされている。なお
これらのスイツチ38,39の目的については後
述する。
次に第3図によつてテープカセツトからのテー
プ引出し機構の構成を説明する。
先ずメインシヤーシ3上に設けられた固定軸6
3には回動部材64が回動自在に取付けられてい
る。この回動部材64の上端に先端にローラ67
が枢着された前記回動アーム66が取付けられて
いる。なおローラ67はカセツトが装着された初
期状態においては、第2図に示す如くローデイン
グリング4に設けられた前記凹部16内に挿入さ
れるようになつており、ローデイングリング4の
回転に伴ないローデイングリング4の外周面に案
内されて相対的に移動するようになつている。そ
して回動部材64は前述した如くローラ67が上
記凹部16から出る時に第2図で反時計方向に回
動する。回動部材64はピン65により連動杆6
1の一端に連結されており、回動部材64の回動
運動はこの連動杆61の往復運動に変換される。
又固定軸63には断面ほゞコ字状に折り曲げら
れた回動アーム68が回動自在に取付けられてい
る。この回動アーム68には先端にローラ70が
枢着されたアーム部68′が一体的に設けられて
おり、そのアーム部68′にローデイングリング
4の回動を規制するための突起267が一体的に
設けられている。なおローラ70は初期状態にお
いては、第2図に示す如くローデイングリング4
の内周面に当接しており、ローデイングリング4
の回転に伴ないその内周面に案内されて相対的に
移動する。そして前述した如くこのローラ70が
ローデイングリング4の溝17内に導入される際
に、回動アーム68が第2図で反時計方向に回動
する。そしてこの回動アーム68が上記のように
回動すると、前述した回動部材64の側面に設け
られた突起64′が回動アーム68の壁部68″に
当接され、これによりその回動部材64の復動、
即ち第2図で時計方向の回動が規制されるように
なつている。又回動アーム68はピン69を介し
て別の連動杆58に連結されている。なお連動杆
58と61とはコイルばね71により互に連結さ
れている。
又連動杆58の他端には長孔59が設けられて
おり、この長孔59にほゞコ字状に折り曲げられ
た回動アーム55のピン57が挿通されている。
なおこの回動アーム55はメインシヤーシ3に設
けられた固定軸53に回動自在に取付けられてい
る。又この回動アーム55は一端がメインシヤー
シ3に固定されたコイルばね56により時計方向
に付勢されている。固定軸53には別の回動部材
60がやはり回動自在に取付けられており、この
回動部材60はピン89を介して他方の連動杆6
1に連結されている。固定軸53には更に、ほゞ
L字状の回動アーム51がやはり回動自在に取付
けられている。この回動アーム51は一端がメイ
ンシヤーシ3に固定されたコイルばね54により
反時計方向に付勢されている。
この回動アーム51の下面にはピン62が設け
られている。このピン62は前述した回動アーム
55と回動部材60との間に延びて形成されてお
り、このピン62が一方の回動アーム55に係止
されることにより回動アーム51の反時計方向の
回動が規制されるようになつている。更に前述し
た回動部材64の反時計方向の回動により一方の
連動杆61が図中左方へ移動した時、その連動杆
61に連結された回動部材60が反時計方向に回
動し、この回動部材60が上記ピン62を押して
回動アーム51と回動アーム55とを同時に反時
計方向に回動させるようになつている。回動アー
ム55は他方の連動杆58が前述した回動アーム
68の反時計方向の回動により左方へ移動する
と、ピン57を介して更に反時計方向に回動させ
られる。この時その回動アーム55に係止されて
いる回動アーム51もコイルばね54の付勢力に
よりやはり反時計方向に更に回動する。
又回動アーム51はピン52を介してコ字状部
材46に連結されている。コ字状部材46はピン
50を介して回動部材49に連結されており、こ
の回動部材49はメインシヤーシ3に設けられた
固定軸48に回動自在に取付けられている。コ字
状部材46の他端には先端にテープ引出しピン4
7が設けられたテンシヨンレギユレータアーム
(以下単に「テンレギアーム」と呼ぶ)45が取
付けられている。
又メインシヤーシ3の下側には第24図及び第
25図に示す如くスイツチ73が設けられてお
り、一端が前記連動杆58に連結されたスイツチ
作動レバー74により、そのスイツチ73の操作
子が押圧されるようになつている。
次に第2図、第6図及び第7図によつてリール
台機構の構成を説明する。
先ず第2図に示す如くカセツト装着位置には供
給リール台75及び巻取リール台76が夫々配さ
れている。供給リール台75はメインシヤーシ3
上に設けられた固定軸80に回転自在に取付けら
れており、この供給リール台75の上端には供給
リール軸79が一体に設けられている。
一方巻取リール台76はメインシヤーシ3上に
回転自在に取付けられた下リール台81と、巻取
リール軸85が一体的に設けられた上リール台8
4とを夫々具備している。そして下リール台81
には第6図及び第7図に示す如く、歯車82が一
体的に設けられている。一方上リール台84の外
周面には歯部84′が設けられていて、下リール
台81と上リール台84とは歯車83を介して互
に噛合して連動するようになつている。なお歯車
83はメインシヤーシ3上に設けられた固定軸8
7に回転自在に取付けられている。
又上リール台84は支持部材86に回転自在に
取付けられており、この支持部材86は上記固定
軸87に回動自在に支持された回動板88上に固
着されている。又支持部材86上にはピン90が
設けられており、このピン90は摺動板100に
取付けられたほゞL字状のアーム91の長孔92
に挿通されている。又上リール台84はVHS用
テープカセツト238が後述するカセツトホルダ
133に挿入されている時以外は、第2図に実線
で示すβ位置即ち第6図に示す状態にある。又
VHS用テープカセツト237が挿入されると、
後述する如く摺動板100が第2図で右方へ摺動
し、従つてL字状アーム91も右方へ平行移動す
る。この為そのL字状アーム91にピン90を介
して連結されている支持部材86が第2図に鎖線
で示す如く回動する。その結果上リール台84は
上記β位置から前述した距離l3だけ離れたVHS位
置に移動して第7図に示す状態になる。そしてこ
の上リール台84の移動は固定軸87を中心とし
た回転運動である為、この移動に際して上リール
台84と歯車83との噛合が外れることはない。
従つて上リール台84はβ位置とVHS位置との
いずれにおいても歯車83を介して駆動され得
る。
又第2図に仮想線で示す如く、メインシヤーシ
3の下側にはメカプーリ93が配されている。こ
のメカプーリ93には後述する如くドラムアセン
ブリ2のモータ部185から駆動力が伝達されて
いる。そしてメカプーリ93からの駆動力はそれ
と同軸に設けられたローラ94からアイドラ95
を介して供給リール台75に伝達されるようにな
つている。又メカプーリ93からの駆動力はプー
リ96、ベルト97、プーリ98、ローラ99等
を介して巻取リール台76にも供給されるように
なつている。なお上記アイドラ95は図示省略し
たがモード設定用のプランジヤにより動作する支
持板に支持されており、REWモード時に第2図
矢印A方向へ移動して、供給リール台75とロー
ラ94とに圧着し、これにより駆動力を伝達する
ようになつている。一方上記ローラ99は別のモ
ード設定用のプランジヤにより動作する図示省略
した回動アームに支持されており、FF及びFWD
モード時に、巻取リール台76の下リール台81
に圧着されるようになつている。又巻取リール台
76の下リール台81に伝達された駆動力は前述
した歯車82及び83を介して上リール台84に
伝達される。なお図示省略したがFWDモード時
には、巻取リール台76の下リール台81に周知
の如く所定のブレーキがかけられるようになされ
ている。そしてこの時のテープ速度は前述したキ
ヤプスタン33の回転数により調整される。
次に第2図、第4図及び第5図によつてカセツ
ト位置決め機構の構成を説明する。
先ず第2図に示す如くリール台75,76とロ
ーデイングリング4との間に摺動板100が水平
状に配されている。この摺動板100は第4図及
び第5図に示す如く、メインシヤーシ3上に設け
られた左右一対の固定軸101,102により支
持されている。その際固定軸101,102は、
摺動板100に設けられた長孔103,104に
夫々挿通されており、固定軸101,102の頭
部101′,102′に形成された溝に摺動板10
0の長孔103,104における縁部が嵌合して
支持されている。そしてこれにより摺動板100
は第2図で左右方向に摺動可能となつている。又
摺動板100はその一端がメインシヤーシ3に固
定されたコイルばね105により第2図左方向に
付勢されている。
又上記摺動板100は第4図及び第5図に明示
する如く断面ほゞL字状に折り曲げられており、
その垂直な壁部100′に図示の如く両端におい
て高さを変化させたβ用の左右一対の傾斜ガイド
溝106,107が夫々形成されている。一方こ
れら両傾斜ガイド溝106,107と対向する位
置にβ用の左右一対の位置決めピン108,10
9が夫々配されており、これら両ピン108,1
09に設けられた突起110,111が上記両傾
斜ガイド溝106,107に夫々挿通されてい
る。又両位置決めピン108,109はメインシ
ヤーシ3上に設けられた一対の高さ規制筒11
2,113内で上下に移動可能に支持されてい
る。又摺動板100にはほゞL字状に折り曲げら
れた一対の板部材114,115が取付けられて
おり、これら両板部材114,115の垂直な壁
部114′,115′にやはり両端において高さを
変化させたVHS用の一対の傾斜ガイド溝11
6,117が夫々形成されている。又これら両傾
斜ガイド溝116,117と対向する位置に
VHS用の一対の位置決めピン118,119が
夫々配されており、これら両ピン118,119
に設けられた突起120,121が上記両傾斜ガ
イド溝116,117に夫々挿通されている。又
両位置決めピン118,119はメインシヤーシ
3上に設けられた一対の高さ規制筒122,12
3内でやはり上下に移動可能に支持されている。
なお各一対の傾斜ガイド溝106,107と11
6,117とはその高さ変化の構成が夫々互に丁
度逆になるように形成されており、これによつて
β用の両位置決めピン108,109とVHS用
の両位置決めピン118,119とを交互に上下
させるようになつている。即ち摺動板100が第
2図又は第4図に示すβ位置にある時には、β用
の両位置決めピン108,109の突起110,
111は両傾斜ガイド溝106,107の高い部
分106′,107′にあるので、これら両ピン1
08,109は上昇している。一方この時VHS
用の両位置決めピン118,119の突起12
0,121は両傾斜ガイド溝116,117の低
い部分116″,117″にあつて、これら両ピン
118,119は下降している。又VHS用テー
プカセツト238が後述するカセツトホルダ13
3に挿入されると、摺動板100は第2図で右方
へ摺動し、第5図に示すVHS位置迄移動する。
そしてこの時β用の両位置決めピン108,10
9の突起110,111は両傾斜ガイド溝10
6,107に案内されて低い部分106″,10
7″に移動するので、これら両ピン108,10
9は下降し、逆にVHS用の両位置決めピン11
8,119の突起120,121は両傾斜ガイド
溝116,117の高い部分116′,117′に
移動するので両ピン118,119が上昇する。
なおこれら両位置決めピン108,109及び1
18,119は、夫々前述したβ用テープカセツ
ト237の両挿入孔250,251及びVHS用
テープカセツト238の両挿入孔254,255
に夫々選択的に挿入されるようになつている。な
お第2図に示す如くシヤーシ3上で前記両リール
台75,76の前側の位置には左右一対の高さ規
制ピン273,274が設けられている。そして
後述するように両テープカセツト237,238
がVTRに装着された時、これらのカセツト23
7,238は高さ規制筒112,113,12
2,123及び高さ規制ピン273,274上に
載置されて所定の高さで水平状に支持されるよう
になつている。
又第2図、第4図及び第5図に示す如く供給リ
ール台75と巻取リール台76との間に延びて回
転軸124が水平状に配されている。この回転軸
124はメインシヤーシ3上に設けられた一対の
支持部材275,276に回転可能に支持されて
いる。そしてこの回転軸124にはVHS用テー
プカセツト238に対するエンドセンサ用光源1
25及びリールロツク解除ピン126が夫々固着
されている。上記エンドセンサ用光源125には
第2図に明示する如く突起127が設けられてお
り、この突起127は摺動板100に形成された
凹部128に嵌合している。従つてエンドセンサ
用光源125は摺動板100の摺動に伴なつて回
転し、同時に回転軸124を介してリールロツク
解除ピン126も回転する。即ちエンドセンサ用
光源125及びリールロツク解除ピン126は、
摺動板100がβ位置にある時には第4図に示す
如く水平状態となつていて、β用テープカセツト
237の障害とならないように配慮されている。
一方VHS用テープカセツト238が挿入されて
摺動板100が第5図に示す如くVHS位置に移
動すると、この摺動板100の凹部128に嵌合
している突起127も第2図で右方へ移動するの
で、エンドセンサ用光源125は回転軸124を
中心としてこの回転軸124と共に90゜回転し第
5図に示す如く垂直状態になる。なえこれと同時
に回転軸124に固着されたリールロツク解除ピ
ン126も90゜回転して、やはり図示の如く垂直
状態になる。なおこの第5図の状態で後述するよ
うにVHS用テープカセツト238が装着される
ことによつて、エンドセンサ用光源125及びリ
ールロツク解除ピン126は、夫々VHS用テー
プカセツト238の各挿入孔258及び259に
挿入されるようになつている。なおVHS用テー
プカセツト238用のエンドセンサは、上記の如
く挿入孔258からカセツト238内に挿入され
たエンドセンサ用光源125と、その光源125
からの光をカセツト238の左右両側面238
a,238bに設けられた光透過孔を透して受光
する一対の受光素子(何れも図示せず)とによつ
て構成されている。
又摺動板100には前述した蓋起し板253が
取付けられている。この蓋起し板253は各テー
プカセツト237,238の蓋268,269を
解放させる為のものである。そしてβ用テープカ
セツト237の蓋268は、蓋起し板253が第
2図及び第4図に示すβ位置にある時、切欠き2
52bの位置においてこの蓋起し板253に当接
され、テープカセツト237の下降運動によつて
相対的に押上げられて第1B図で反時計方向に回
動されることにより解放される。又VHS用テー
プカセツト238の蓋269は、蓋起し板253
が第5図に示すVHS位置にある時に、切欠き2
56の位置においてこの蓋起し板253に当接さ
れ、テープカセツト238の下降に伴つて同様に
解放される。
又摺動板100には後述するカセツトホルダ1
33の位置決め用のピン129が設けられてお
り、このピン129がカセツトホルダ133に設
けられた一対の位置決め孔77,78に選択的に
挿入されることにより、カセツトホルダ133の
位置決めを行なうようになつている。又摺動板1
00の一端には図示の如く長孔132を有する板
部材131が取付けられており、その長孔132
にカセツトホルダ133の回動ピン134が挿通
されている。この回動ピン134は後述する如く
第2図矢印Bのように回動し、この回動力によつ
て上記摺動板100をβ位置とVHS位置とに移
動させるようになつている。
又摺動板100の他端にはメインシヤーシ3と
の間に検出スイツチ130が設けられており、こ
の検出スイツチ130により摺動板100の位置
を検出して、このVTRの電気的な機構(例えば
後述する昇降台1の昇降機構、キヤプスタン33
のテープスピードの切換等を含む)をβ用と
VHS用との間で切換えるように構成されてい
る。
次に第8図、第15A図及び第15B図によつ
てカセツトホルダ133の構成を説明する。
先ず従来公知の如くカセツトホルダ133はカ
セツト装着位置において上下に移動自在に支持さ
れている。そしてカセツトホルダ133は通常上
昇位置に復動されていて、テープカセツトの挿入
後に下方に押下げられることによつてそのテープ
カセツトをカセツト装着位置に装着するように動
作される。なおカセツトホルダ133は下降位置
でロツクされ、テープのアンローデイング完了後
にそのロツクが解除されて元の上昇位置に復動さ
れるように動作される。
次にカセツトホルダ133内には前述したβ用
テープカセツト237及びVHS用テープカセツ
ト238が選択的に挿入されるようになつてい
る。そしてこのカセツトホルダ133の底板13
5には前述した供給リール軸79及び巻取リール
軸85が夫々挿通される開口136,137が形
成されている。なお巻取リール台76の上リール
台84は前述した如くβ位置とVHS位置とに移
動するようになつているため、巻取リール軸85
が挿通される開口137は図示の如く長孔に形成
されている。
又底板135にはカセツト挿入側の左右両側部
に一対の支点軸138,139が夫々設けられて
おり、これら両支点軸138,139の上端に一
対の回動部材140,141が夫々回動自在に取
付けられている。そしてこれら両回動部材14
0,141の先端下面には両テープカセツト23
7,238を夫々所定位置に位置決めするための
一対の位置決めローラ147,148が夫々ピン
150a,150bを介して回転自在に取付けら
れている。又これら両回動部材140,141は
連結杆142により互に連結されている。その際
連結杆142の一端は一方の回動部材140の先
端側にピン143を介して連結され、かつ他端は
他方の回動部材141の支点軸139から位置決
めローラ148とは反対側に延出された他端側に
ピン144を介して連結されている。従つて両回
動部材140,141はこの連結杆142によつ
て互に連結されて夫々支点軸138,139を中
心に回動されるように構成されている。更にその
際第15A図に明示する如く、支点軸138とピン
143との間の距離l10と、支点軸139とピン
144との間の距離l11との間に図の如き長さの
差を持たせてある。従つて一方の回動部材140
が図中反時計方向に角度θだけ回動して、一方
の位置決めローラ147が図中実線で示すβ位置
から鎖線で示すVHS位置まで距離l12だけ移動す
る時、これに連動して他方の回動部材141は図
中時計方向に角度θだけ回動して、他方の位置
決めローラ148が図中実線で示すβ位置から鎖
線で示すVHS位置まで距離l13だけ移動するよう
に構成されている。
そして後述するように両位置決めローラ14
7,148は常時ばね力によつてVHS位置から
β位置へ移動附勢され、かつそのβ位置にて位置
規制されるように構成されている。
従つてこのカセツトホルダ133によれば、第
15A図に実線で示す如くβ用テープカセツト2
37が挿入された時には、β位置にある両位置決
めローラ147,148によつてそのテープカセ
ツト237の左右両側面237a,237bを両
側から挟みつけるようにして、そのテープカセツ
ト237を図の位置に位置決めする。一方第15
A図に鎖線で示す如くVHS用テープカセツト2
38が挿入された時には、そのテープカセツト2
38の挿入に伴い、その左右両側面238a,2
38bによつて両位置決めローラ147,148
がβ位置からVHS位置へばね力に抗して移動さ
れ、そのテープカセツト238を図の位置に位置
決めする。なおその際、両位置決めローラ14
7,148の移動距離が夫々l12とl13とに設定さ
れていることで、VHS用テープカセツト238
はその供給リール246の軸心がβ用テープカセ
ツト237の供給リール244の軸心上に重ねら
れる位置に位置決めされるようになつている。な
え両回動部材140,141にはカセツトホルダ
133内への両テープカセツト237,238の
挿入を円滑に案内する為の一対の案内板145,
146が夫々一体的に設けられている。
又他方の支点軸139下端には底板135の下
側に回動アーム149が回動自在に取付けられて
いる。この回動アーム149は底板135に設け
られた開口236を通じて上記他方の回動部材1
41のピン150bの下端に連結されている。又
回動アーム149の下側で支点軸139の下端に
回動レバー151が回動自在に取付けられてお
り、この回動レバー151の先端下面に前述した
回動ピン134が設けられている。この回動ピン
134は前述した如く、摺動板100に取付けら
れた板部材131の長孔132に挿通されてお
り、この回動ピン134の回動により摺動板10
0が摺動するようになつている。なお回動ピン1
34はカセツトホルダ133が昇降した時に上記
長孔132から抜けないような充分な長さを有し
ている。又カセツトホルダ133は昇降の際前後
方向にも移動するので、その時の上記回動ピン1
34と上記摺動板100との間の位置ずれを防ぐ
ために、回動ピン134はカセツトホルダ133
の移動方向にやゝ傾けて設けられている。
又回動レバー151と回動アーム149とはコ
イルばね152により互に連結されている。又回
動レバー151の上面にはピン153が設けられ
ており、このピン153が回動アーム149に当
接されて、回動アーム149に対する回動レバー
151の第8図で時計方向の回動が相対的に規制
されるようになつている。
従つてこのカセツトホルダ133によれば、前
述した如く摺動板100がコイルばね105によ
つて第2図で示されたβ位置に摺動されて位置決
めされることによつて、長孔132に挿通されて
いる回動ピン134を介して回動レバー151が
第15A図に点線で示す位置に規制される。そし
てコイルばね152により第15A図で反時計方
向に回動附勢されている回動アーム149がピン
153に当接して規制される。そして上記規制に
基づいて両位置決めローラ147,148が第1
5A図に実線で示されたβ位置に規制されるよう
になつている。一方このカセツトホルダ133内
にVHS用テープカセツト238が挿入されて、
前述した如く両位置決めローラ147,148が
夫々第15A図に鎖線で示されたVHS位置へ移
動されると、回動アーム149が第15A図で時
計方向に回動される。すると回動アーム149に
よりコイルばね152のばね力に抗して回動レバ
ー151が第15A図で時計方向に回動され、長
孔132に挿通されている回動ピン134を介し
て摺動板100がコイルばね105に抗して第2
図で右側のVHS位置へ摺動されるようになつて
いる。但しコイルばね152がコイルばね105
よりも強いばねに構成されている。なおこの際回
動アーム149は回動部材141と一体に第15
A図に鎖線で示される位置まで比較的大きな角度
θだけ回動されるが、回動レバー151は摺動
板100のVHS位置での位置規制に関連して第
15A図に鎖線で示される位置までの小さな角度
しか回動されない。従つてこの時の回動アーム1
49と回動レバー151との回動される角度差に
応じてコイルばね152が伸びることになる。
次に第8図、第15A図及び第15B図によつ
てカセツトホルダ133に選択的に挿入される両
テープカセツト237,238の挿入量規制用ス
トツパーの切換機構を説明する。
先ずカセツトホルダ133の底板135の下側
でこのカセツトホルダ133内に挿入されるテー
プカセツトの前面側に偏倚された位置に回動板1
54が配されている。この回動板154は左右一
対のピン155,156によりカセツトホルダ1
33の左右両側壁部157,158に回動自在に
取付けられている。そしてこの回動板154の前
端縁にはβ用テープカセツト237の挿入量を規
制する左右一対のストツパー159,160が一
体的に設けられている。なお一方のストツパー1
59の一側部にはβ用の蓋ロツク解除板161が
やはりこの回動板154に一体的に設けられてい
る。一方VHS用テープカセツト238の挿入量
を規制する左右一対のストツパー162,163
はカセツトホルダ133の底板135の前端縁に
一体に設けられている。なおVHS用のカセツト
蓋のロツク解除を行う為の板バネ164が側壁部
158に取付けられている。そして上記回動板1
54は一端が側壁部158に固定されたコイルば
ね264によつて第15B図で反時計方向に回動
附勢され、底板135の下面に当接して水平状に
規制されている。又この回動板154上の一部に
は傾斜面165′を有する突起165が設けられ
ており、この突起165は底板154に設けられ
た開口166を挿通して底板135の上方に突出
されている。
従つてこのカセツトホルダ133によれば通常
は回動板154が第15B図に実線で示す如く水
平な動作位置に保持されていて、このカセツトホ
ルダ133内にβ用テープカセツト237が挿入
された時、そのテープカセツト237の挿入量を
β用の両ストツパー159,160にて規制し
て、そのテープカセツト237を第15A図に実
線で示す位置に位置決めする。即ちこの時にはβ
用テープカセツト237の前面側の下端が両スト
ツパー159,160に当接されて止まる。なお
この時のカセツトの挿入に伴い、β用の蓋ロツク
解除板161が切欠き252aからテープカセツ
ト237内に挿入されて、このテープカセツト2
37の蓋268のロツク解除と、リールのロツク
解除とが同時に行われる。
一方このカセツトホルダ133内にVHS用テ
ープカセツト238が挿入された時には、そのテ
ープカセツト238の挿入量をVHS用の両スト
ツパー162,163にて規制して、そのテープ
カセツト238を第15A図に鎖線で示す位置に
位置決めする。即ちこの時には挿入されるテープ
カセツト238が突起165の傾斜面165′に
当接され、その傾斜面165′にて案内されて、
そのカセツトの挿入に伴つて突起165が下方に
押下げられる。この結果回動板154がコイルバ
ネ264に抗して第15B図に鎖線で示す如く時
計方向に回動され、β用の両ストツパー159,
160及び蓋ロツク解除板161がVHS用テー
プカセツト238の挿入の障害にならないように
底板154より下方の非動作位置へ逃がされる。
従つてこの時VHS用テープカセツト238はβ
用の両ストツパー159,160には当接され
ず、VHS用の両ストツパー162,163に当
接されて挿入量が規制される。なおこの時のカセ
ツトの挿入に伴い、板バネ164がVHS用テー
プカセツト238の側面238bに突出されてい
る突起257に当接されて、この突起257をカ
セツト内に押込む。これによりこのVHS用テー
プカセツト238の蓋269のロツクが解除され
る。又VHS用テープカセツト238をカセツト
ホルダ133内から引抜くと、回動板154がコ
イルばね264によつて元の水平な動作位置に回
動復帰される。
なお第8図及び第15A図に示す如くカセツト
ホルダ133の底板135の下面の一部に突起2
77が設けられており、この突起277には左右
一対のピン挿入孔77,78が設けられている。
そしてカセツトホルダ133がカセツト装着位置
へ下降された時に、前述した摺動板100に設け
られた位置決め用のピン129がその摺動板10
0の移動位置に応じて上記両ピン挿入孔77,7
8の何れか一方に選択的に挿入されて、カセツト
ホルダ133の位置決めが行われるように構成さ
れている。なおその際、摺動板100が第4図に
示すβ位置にある場合には、位置決め用のピン1
29は一方のピン挿入孔77に、又摺動板100
が第5図に示すVHS位置にある場合には、位置
決め用のピン129は他方のピン挿入孔78に
夫々挿入される。
なおこのカセツトホルダ133は、従来の機種
と同様、EJECTモード時にVTR本体から飛出す
ようになつているが、このカセツトホルダ133
の昇降機構には従来周知の構造のものが用いられ
て良い。
次に第9図及び第10図によつてドラムアセン
ブリ2の構成を説明する。
先ずドラムアセンブリ2はβ用のドラム部2b
の上側にVHS用のドラム部2aを積重ねた、い
わゆる上下2段のドラム構造となつている。そし
てβ用のドラム部2bは下部固定ドラム167
と、上部固定ドラム168と、これらの中間に配
された回転ドラム169との3層のドラム構造を
呈しており、これら3つのドラム167,16
8,169は互に同一直径となつている。又
VHS用のドラム部2aはβ用の上部固定ドラム
168の上部に同一軸心状態で一体的に形成して
設けられた固定ドラム170と、その上部に配さ
れた回転ドラム171との2層のドラム構造を呈
しており、これら両ドラム部170,171の直
径は互に同一であり、かつβ用の3つのドラム1
67,168,169より小さな直径となつてい
る。なおβ用及びVHS用の両回転ドラム16
9,171の周辺部にはβ用及びVHS用の各一
対のビデオヘツド172,173が取付けられて
いる。又両回転ドラム169,171は夫々支持
部材174,175を介してβ用及びVHS用の
回転軸176,177に固着されている。又β用
の回転軸176は下部固定ドラム167に固着さ
れた軸受ブロツク178に上下一対の軸受179
を介して回転自在に支持されており、VHS用の
回転軸177は軸受ブロツク180に上下一対の
軸受181を介して回転自在に支持されている。
そしてVHS用の軸受ブロツク180がその下
端に一体的に設けられたフランジ部180′によ
つてβ用の上部固定ドラム168に設けられた位
置決め孔182に嵌合により位置決めされた状態
で、その下部固定ドラム167上に着脱自在に取
付けられている。従つてVHS用の固定ドラム1
70、回転ドラム171及び回転軸177のう
ち、固定ドラム170は前述した一体成形により
β用の上部固定ドラム168に同一軸心状態に正
確に芯出しされ、また回転ドラム171及び回転
軸177は上記軸受ブロツク180の位置決めに
よりその上部固定ドラム168に同一軸心状態に
正確に芯出しされている。
次にβ用の下部固定ドラム167は前述した昇
降台1上に固着されており、この下部固定ドラム
167の周面の一部に複数本の止ネジ183によ
つてドラム支持部材184の下端が着脱自在に取
付けられている。そしてβ用の上部固定ドラム1
68がその周面の一部によつてドラム支持部材1
84の上端に複数本の止ネジ185によつて着脱
自在に取付けられている。そしてこの取付けによ
り上部固定ドラム168が下部固定ドラム167
及び回転ドラム169に同一軸心状態に正確に芯
出しされ、これと共にVHS用の回転軸177と
β用の回転軸176との軸心が同一軸心状態に正
確に芯出しされる。
またこの際両回転軸176と177との間に
は、これらを軸心方向に連結して、回転軸176
の回転力を回転軸177に伝達する為のカツプリ
ング186が設けられている。このカツプリング
186は第10図に明示する如く円板状をなして
いて、4つの貫通孔187が互に90゜の間隔で設
けられている。一方β用の回転軸176に固着さ
れた前記支持部材174の円筒部174′の上端
面と、VHS用の回転軸177の下端に設けられ
た円板部177′の下面には夫々180゜の間隔で各
一対の突起188及び189が設けられている。
そしてカツプリング186は先ずその4つの貫通
孔187のうちの2つによつて一対の突起188
に嵌合されて円筒部174′の上端面上に載置さ
れている。次にこの状態で前述の如くβ用の上部
固定ドラム168をドラム支持部材184に取付
けるべく、回転軸177の円板部177′をカツ
プリング186上に載置させる時に、そのカツプ
リング186の残りの2つの貫通孔187に一対
の突起189を嵌合して、このカツプリング18
6を介して両回転軸176と177とを同一軸心
状態に結合する。
ところでこのように構成されたドラムアセンブ
リ2によれば、上部固定ドラム168をドラム支
持部材184に取付けるだけの1回の取付け工程
で、β用のドラム部2bとVHS用のドラム部2
aとを上下2段に、かつこれらを同一軸心状態に
極めて正確に組立てることが出来、かつこれらの
両回転軸176,177を同一軸心状態に結合す
ることが出来る。従つて組立てが非常に容易であ
り、かつサービス性も高い。
又β用のヘツド部2bの下側にはこれと一体的
にモータ部281が設けられており、このモータ
部281の回転軸はβ用の回転軸176と共通に
なつている。回転軸176には更にモータ部28
1の下側にドラムプーリ282が取付けられてい
る。モータ部281は従来周知の如くヨーク28
3、マグネツト284、コイル285等により構
成されている。そしてこのモータ部281の駆動
により、β用の回転軸176が回転されて、β用
の回転ドラム169が回転され、これと同時にカ
ツプリング186を介してVHS用の回転軸17
7が回転されて、VHS用の回転ドラム171が
回転される。従つてこのモータ部281はβ用の
ドラム部2bとVHS用のドラム部2aとに共用
される構造となつており、また両回転軸176,
177を軸心方向において結合したことにより、
両回転ドラム169,171の回転速度は正確に
一致する。なおこのモータ部281は前記昇降台
1に設けられた開口286から下方に突出されて
いる。
また両ドラム部2a,2bには夫々専用のロー
タリートランス287,288が組込まれてお
り、かつ両ドラム部2a,2bに共用される。パ
ルスジエネレータ289がVHS用のドラム部2
a内に組込まれている。なおこのパルスジエネレ
ータ289は前記支持部材175に取付けられた
マグネツト290と、前記上部固定ドラム168
に取付けられた検出コイル291とによつて構成
されている。
次に第11図、第12A図及び第12B図によ
つて昇降台1の昇降機構の構成を説明する。
先ず昇降台1の左右方向の両側面293,29
4には夫々一対の突出部190,191及び19
2,193が設けられており、これらの突出部1
90,191及び192,193間に夫々水平状
をなす長孔196,197を有する一対の支持板
194,195が取付けられている。なおこれら
両支持板194,195は夫々適度な弾性を有
し、かつ昇降台1に対して夫々ほゞ垂直状に取付
けられている。一方前記メインシヤーシ3にはこ
れら両支持板194,195に対向して同一直径
でかつ互に同一軸心状態に配された一対の歯車1
98,199が夫々回転自在に設けられており、
これら両歯車198,199には一対の偏心回動
ピン200,201が互に同一の偏心量で取付け
られている。そしてこれら両偏心回動ピン20
0,201は上記両支持板194,195の長孔
196,197に夫々挿通されている。又両歯車
198,199は夫々歯車202,203を介し
て歯車204,205と連動されており、これら
の歯車204,205はその共通な回転軸206
に設けられたウオーム歯車207、ウオーム20
8、ベルト209等を介して正逆回転可能なモー
タ210により駆動されるように構成されてい
る。そしてこのモータ210の正回転又は逆回転
による駆動力により、両歯車198,199を
ほゞ180゜回転させて両偏心回動ピン200,2
01を第12A図に示す如くX点とY点との間で
上下に円弧状に移動させ、これによつて昇降台1
を上下に移動させるようになつている。
次に昇降台1の一方の側面293には第11図
に示す如く一対の位置決めピン214,215が
設けられている。一方メインシヤーシ3側には、
第12A図に示す如く上側及び下側に夫々一対の
高さ規制部216,217及び218,219が
設けられている。そして高さ規制部216〜21
9には夫々ほぼV字状の凹部216′〜219′が
設けられている。そして昇降台1が第12A図及
び第12B図に実線で示す上位置、即ちβ位置に
上昇された時には、両位置決めピン214,21
5が上側の一対の高さ規制部216,217の凹
部216′,217′に押圧されて位置決めされ
る。又昇降台1が第12A図及び第12B図に鎖
線で示す下位置、即ちVHS位置に下降された時
には両位置決めピン214,215は下側の一対
の高さ規制部218,219の凹部218′,2
19′に押圧されて位置決めされるようになつて
いる。その際例えば偏心回動ピン200の移動距
離、即ちXY間の直線距離l21は、昇降台1の移動
距離、即ちβ位置とVHS位置との距離l22より若
干長くなるように構成されている。従つて偏心回
動ピン200はX点又はY点で夫々支持板194
の長孔196の上側の辺部196′又は下側の辺
部196″を夫々弾性に抗して押圧して、それら
辺部196′又は196″を弾性に抗して若干上下
に変形させるようになつている。従つて両位置決
めピン214,215は支持板194の辺部19
6′又は196″の弾性反撥力により凹部21
6′,217′又は218′,219′に夫々圧着さ
れて、第12A図で上下、左右方向に位置規制さ
れる。
一方、昇降台1の反対側の側面294には、図
示を省略したが、別の一対の位置決めピンが前記
両位置決めピン214,215と直角な方向に設
けられており、メインシヤーシ3側に設けられた
前述したと同様のV字状凹部を具備した一対の高
さ規制部との間で、第11図で上下、左右方向に
位置規制されるようになつている。
そして以上の如き位置決め構造により、昇降台
1はβ位置とVHS位置との上下2箇所で夫々上
下、左右、前後に全くの不動状態に安定良く位置
決めされる。なおこの際モータ210と両歯車1
98,199との伝動径路途中にウオーム208
とウオーム歯車207とを介在させ、かつウオー
ム歯車207から分岐された両歯車198,19
9までの一対の伝動径路を夫々歯車204,20
2及び205,203からなる歯車伝達径路に構
成してあるので、モータ210の回転停止と同時
に両歯車198,199を介して両偏心回動ピン
200,201が上昇又は下降位置にて夫々自動
的にロツクされることになる。
次に昇降台1は第11図及び第12B図に示す
如く揺動アーム211によつて両歯車198,1
99の回転軸心P1の周りにおける揺動を阻止され
た状態で、前述した如く上下に昇降されるように
構成されている。即ち先ず揺動アーム211はほ
ぼH形をなしていて、その一対のアーム部21
1′の下端が上記両歯車198,199の回転中
心P1に対して直交する回動中心P2を有する一対の
支点ピン212によつてメインシヤーシ3に上下
方向に揺動自在に取付けられている。そしてその
揺動アーム211の一対のアーム部211′の上
端が上記回動中心P2と平行な一対の支点ピン21
3によつて昇降台1の前後方向の両側面295,
296に揺動自在に取付けられている。従つて前
述した如く両偏心回動ピン200,201の回動
に伴つて昇降台1が上下に昇降される際、揺動ア
ーム211が両支点ピン212を中心として第1
2B図で矢印E方向に揺動される。この結果昇降
台1の第11図で矢印D方向の移動及び揺動が、
その揺動アーム211によつて規制され、かつそ
の揺動アーム211の揺動運動によつて昇降台1
が矢印E方向に円弧状に平行移動されることにな
る。
なお昇降台1は前述した如くその全体がローデ
イングリング4と同じ傾き(θ=9゜58′)と
なるように傾けて支持されている。又ドラムアセ
ンブリ2は昇降台1とは違つた傾き(5゜00′)
で取付けられる。
又第11図に示す如く歯車198には偏心回動
ピン200とは反対側の面でかつ偏心回動ピン2
00とほぼ90゜だけずれた位置に突起220が設
けられている。一方メインシヤーシ3側には歯車
198が前述した如く180゜回転した時の突起2
20の初期位置及び最終位置と夫々対応する位置
に、一対の検出スイツチ(図示せず)が設けられ
ている。そして歯車198がいずれかの方向にほ
ぼ180゜回転して、昇降台1がβ位置又はVHS位
置に達した時に、上記突起220が、それら一対
のスイツチの内のβ位置又はVHS位置に対応す
る方のスイツチを押して、モータ210をその都
度停止させるようになつている。なおこれら一対
のスイツチによりモータ210の正回転又は逆回
転が選択される。又このモータ210の駆動開始
は、前述した摺動板100の検出スイツチ130
からの検出信号に基いて行なわれる。
次に第13図、第14A図及び第14B図によ
つてリール台75,76を駆動する為の駆動力伝
達機構の構成をを説明する。
先ず本実施例によるVTRでは、リール台7
5,76の駆動力を前述したドラムアセンブリ2
のモータ部281から得ており、この駆動力はド
ラムプーリ282からベルト221を介して前述
したメカプーリ93に伝達される。又昇降台1の
下面には支持板222が取付けられており、この
支持板222に2つのアイドラ223,224が
夫々揺動アーム225,226を介して取付けら
れている。一方メインシヤーシ3には別の支持板
227が取付けられており、この支持板227に
もやはり2つのアイドラ228,229が夫々揺
動アーム230,231を介して取付けられてい
る。そして前述したベルト221はドラムプーリ
282とメカプーリ93との間で図示の如くアイ
ドラ223,224,228,229を介して架
張されている。
次に揺動アーム225,226,230,23
1は夫々ほぼL字状に構成されており、それらの
一端に上記アイドラ223,224,228,2
29が夫々回転自在に枢着されている。そして揺
動アーム225,226,230,231の他端
は夫々支点軸232,233,234,235を
介して夫々支持板222,227に揺動自在に取
付けられている。なお支点軸232はドラムプー
リ282とアイドラ223との間に架張されたベ
ルト221aの架張方向の延長上に設けられてお
り、又支点軸233はドラムプーリ282とアイ
ドラ224との間に架張されたベルト221fの
架張方向の延長上に設けられている。又支点軸2
34はメカプーリ93とアイドラ228との間に
架張されたベルト221cの架張方向の延長上に
設けられており、又支点軸235はメカプーリ9
3とアイドラ229との間に架張されたベルト2
21dの架張方向の延長上に設けられている。従
つて例えば揺動アーム225が支点軸232を中
心に揺動する時、第14B図の如くアイドラ22
3はベルト221aの架張方向を中心として回動
することになり、このアイドラ223の回動運動
によつてベルト221aの架張方向が変化するこ
とはない。そしてこのことは他のアイドラ22
4,228,229についても同様である。
このことを第14A図及び第14B図によつて
詳しく説明する。先ず前述したように昇降台1の
昇降に伴つて、第14A図の如くドラムアセンブ
リ2と一体にドラムプーリ282が実線で示すβ
位置と鎖線で示すVHS位置との間で上下に平行
移動する。又アイドラ223,224〔アイドラ
223は図示せず〕も、昇降台1に支持されてい
るためにやはり図示の如く上下に平行移動する。
一方メカプーリ93及びアイドラ228,229
〔アイドラ229は図示せず〕は、夫々メインシ
ヤーシ3に支持されているため、上下に移動する
ことはない。従つてドラムプーリ282、メカプ
ーリ93及びアイドラ223,224,228,
229は昇降台1がVHS位置にある時は夫々同
一平面上に配されるようになつており、そして昇
降台1がβ位置にある時はドラムプーリ282及
びアイドラ223,224とメカプーリ93及び
アイドラ228,229との間に図示の如く高さ
hの差を生じることになる。しかしながら本実施
例の構成では、この時例えば第14B図の如くア
イドラ224がベルト221fを中心に回動し、
又アイドラ229がベルト221dを中心に回動
する。従つてこれらのアイドラ224,229の
回動により、ベルト221の架張方向をベルト2
21f,221dの部分では全く変化させずにベ
ルト221eの部分のみで図示の如く変化させる
ことが可能である。このことはアイドラ223,
228についても同様である。
なお揺動アーム225と230及び226と2
31とは夫々コイルばね262,263により連
結されていて、これら揺動アーム225と230
及び226と231とが夫々連動して揺動するよ
うになつている。
次に以上のように構成されたVTRの動作を説
明する。
先ずβ用とVHS用との切換え動作を説明す
る。本実施例のVTRではこのβ用とVHS用との
切換えを、カセツトホルダ133に夫々のテープ
カセツト237又は238を挿入することで自動
的に行なつている。
即ちカセツトホルダ133にβ用テープカセツ
ト237が挿入された時には、摺動板100がコ
イルばね105の付勢力により第2図及び第4図
に示すβ位置にある。従つて板部材131の長孔
132に挿通されている回動ピン134により回
動レバー151は第15A図に点線で示すβ位置
にあり、コイルばね152を介してその回動レバ
ー151と連動している回動部材141も図示の
β位置にある。そしてこのβ用テープカセツト2
37は回動部材141に設けられた位置決めロー
ラ148と、その回動部材141と連動する回動
部材140に設けられた位置決めローラ147と
により、第15A図の如く左右両側から挟みつけ
られて位置決めされる。なおこのβ用テープカセ
ツト237は第15B図に実線で示す位置にある
回動板154に設けられたβ用のストツパー15
9,160により挿入量を規制されると共に、β
用のロツク解除板161により蓋ロツク及びリー
ルロツクが解除される。
そしてこの状態においては、巻取リール台76
の上リール台84は第2図に実線で示すβ位置に
あり、又第4図に示す如くβ用の位置決めピン1
08,109が高さ規制筒112,113の上方
に飛出していて、VHS用の位置決めピン11
8,119は高さ規制筒122,123内に引込
んでいる。更に第4図に示す如くVHS用のエン
ドセンサ用光源125及びリールロツク解除ピン
126は夫々水平状態にある。
そしてこの時の摺動板100の位置は検出スイ
ツチ130により検出され、その検出信号に基い
てこのVTRの電気的な機構、例えばキヤプスタ
ン33の回転数等が全てβ用に切換えられてい
る。また昇降台1は第12A図及び第12B図の
上昇位置、即ちβ位置にある。
一方カセツトホルダ133にVHS用テープカ
セツト238が挿入されると、そのVHS用テー
プカセツト238は案内板145にて案内されな
がら、回動部材140,141を第15A図に鎖
線で示すVHS位置へ夫々押し開くようにして回
動させる。そしてこのVHS用テープカセツト2
38は位置決めローラ147,148によつて第
15A図に鎖線で示す位置にて左右両側から挟み
つけられて位置決めされる。なおこの時VHSテ
ープカセツト238によつて回動板154が第1
5B図に鎖線で示す如く下方に回動されて、β用
のストツパー159,160及び蓋ロツク解除板
161がVHSテープカセツト238の挿入の障
害にならない位置へ移動される為、このVHS用
テープカセツト238はカセツトホルダ133の
底板135に設けられているストツパー162,
163に当接して挿入量が規制される。また板バ
ネ164の先端により突起257が押圧されて、
蓋ロツクが解除される。
そして回動部材141がVHS用テープカセツ
ト238に押されて第15A図で時計方向に回動
すると、コイルばね152により回動レバー15
1も同方向に回動する。従つて、その回動レバー
151の先端に設けられた回動ピン134が第2
図で矢印B方向に回動し、この回動ピン134の
回動により摺動板100がコイルばね105に抗
して第2図で右側へ摺動して第4図の状態から第
5図の状態に切換えられる。又この時この摺動板
100に取付けられたL字状アーム91により、
巻取リール台76の上リール台84が第2図に実
線で示すβ位置から鎖線で示すVHS位置に移動
される。又第5図に示す如く、β用の位置決めピ
ン108,109が高さ規制筒112,113内
に引込んで、VHS用の位置決めピン118,1
19が高さ規制筒122,123の上方に飛出
す。又これと同時にVHS用のエンドセンサ用光
源125及びリールロツク解除ピン126が夫々
90゜回転して垂直状態になる。そしてこの時の摺
動板100の移動が検出スイツチ130により検
出され、その検出信号に基いてVTRの電気的な
機構は全てVHS用に切換えられる。又この検出
信号に基いて、モータ210が駆動され、第12
A図及び第12B図の上昇位置にある昇降台1が
下降されてVHS位置へ移動される。
ところで上記の如きカセツトホルダ133内へ
の両テープカセツト237又は238の選択的な
挿入後に、操作者によつてカセツトホルダ133
が押下げられて、カセツト装着位置へのカセツト
装着動作がなされた時、これらのテープカセツト
237又は238は高さ規制筒112,113,
122,123及び高さ規制ピン273,274
上に載置されて所定の高さで水平状に支持され
る。又この際β用テープカセツト237が装着さ
れた時には、β用の位置決めピン108,109
によつてそのテープカセツト237の前後、左右
方向の位置決めがなされると共に、β位置にある
摺動板100の蓋起し板253によつてその蓋2
68が開放される。又VHS用テープカセツト2
38が装着された時には、VHS用の位置決めピ
ン118,119によつてそのテープカセツト2
38の前後、左右方向の位置決めがなされると共
に、VHS位置へ移動された摺動板100の蓋起
し板253によつてその蓋269が開放される。
なおVHS用テープカセツト238が装着された
時には、エンドセンサー用光源125とリールロ
ツク解除ピン126とがそのテープカセツト23
8内に夫々挿入される。又装着されたカセツトホ
ルダ133はカセツト装着位置でロツクされ、か
つ摺動板100の位置決めピン129によつて位
置決めされる。
カセツトホルダ133からVHS用テープカセ
ツト238が抜き取られると、摺動板100はコ
イルばね105の付勢力によりβ位置に復動す
る。従つて上述と逆の動作により、VTRはβ用
テープカセツト237が挿入された時と同じ状態
になり、その際検出スイツチ130からの検出信
号に基いてモータ210が駆動されて昇降台1も
β位置に復動する。
次にテープローデイング機構の動作を第16図
〜第26図を参照して説明する。
先ずテープのアンローデイング完了状態では、
テープローデイング機構は第16図及び第21図
に示す状態に復動されている。そしてこの状態で
前述したようにβ用テープカセツト237又は
VHS用テープカセツト238が装着されると、
テープ引出しピン47はテープカセツト237又
は238の切欠き248又は249内に挿入され
て、テープ241又は242の内側に挿入され
る。
しかして上記の如くカセツトが装着されると、
従来公知の如くそのことがカセツト装着検出スイ
ツチ(図示せず)にて検出されて、以後テープの
ローデイングが自動的に開始される。
即ち、先ずローデイングリング4が第16図で
反時計方向に回転を始める。すると先ずテープ引
出し機構のローラ67がローデイングリング4の
凹部16の壁部16′に案内されてこの凹部16
から出る。この凹部16の壁部16′はカムに構
成されていて、この時上記ローラ67が設けられ
ている回動アーム66が固定軸63の回りに反時
計方向へ回動する。するとこの回動アーム66の
回動により、第22図に示す如く連動杆61が左
方へ移動して回動部材60を固定軸53の回りに
反時計方向へ回動させる。この時この回動部材6
0はピン62を介して回動アーム51を押し、こ
の回動アーム51がやはり固定軸53の回りに反
時計方向へ回動する。回動アーム51はコ字状部
材46に連結されていて、この回動アーム51の
回動によりコ字状部材46が回動し、このコ字状
部材46に取付けられたテンレギアーム45が第
17図に示す如く移動する。しかしてこの時にテ
ープ引出しピン47によりテープカセツト237
又は238からテープ241又は242が引出さ
れ、図示の如くこれらテープカセツト237又は
238の前面側にテープループが形成される。
一方ローデイングリング4がこの第17図の状
態から更に回転を続けると、ローデイングリング
4が前述した如く傾斜しているため、このローデ
イングリング4上に設けられたテープガイド10
及びピンチローラ9は供給側のテープ242又は
241の下をくぐつて移動し、やがて第18図の
状態になる。
そしてローデイングリング4が更に回転する
と、上記テープガイド10は巻取側のテープ24
1又は242を引掛けて、第19図に示す如く移
動する。そしてこの時テープ引出し機構のローラ
70が、ローデイングリング4の内側面に案内さ
れてそのリング4の下面に設けられた溝17内に
導入され、これに伴なつて回動アーム68が第2
3図に示す如く固定軸63の回りに反時計方向へ
回動する。
なおここで、この溝17及びローラ70の動作
を第26図を参照して詳しく説明する。
先ずテープローデイング機構が第16図に示す
初期状態の時には、ローラ70は第26図の位置
Qにあつてリング4の内側面4′に当接してい
る。そしてローデイングリング4が上記の回転を
始めると、ローラ70はローデイングリング4の
内側面4′に案内されて相対的に移動し、Q点か
らR点を経てS点に達する。この間は、回動アー
ム68は回動しない。一方ローデイングリング4
の内側面4′は、溝17の入口付近でカムに構成
されており、ローラ70がS点からT点を経て溝
17内に導入されるに伴ない回動アーム68がコ
イルばね71の付勢力により回動するようになつ
ている。
そしてこの回動アーム68の回動により、第2
3図に示す如く回動部材64の側面に設けられた
突起64′がこの回動アーム68の壁部68″に係
止され、これによつて回動部材64の時計方向の
回動を規制するようになつている。従つてローデ
イングリング4が360゜回転して、回動部材64
に設けられたローラ67が再びローデイングリン
グ4の凹部16と対向しても、この時には前述し
た如く回動部材64の時計方向の回動は回動板6
8により規制されているので、この回動部材64
が回動せず、テンレギアーム45が第16図の状
態に復動してしまわないようになつている。
又上記回動アーム68の回動により、第24図
及び第25図に示す如く連動杆58が左方へ移動
し、この連動杆58はその長孔59に挿通された
ピン57を介して回動アーム55を固定軸53の
回りに反時計方向へ回動させる。この時ピン62
によりこの回動アーム55に係止されていた回動
アーム51は第23図に示す如くコイルばね54
の付勢力により反時計方向へ更に回動する。従つ
てテンレギアーム45も更に移動して、第20図
に示す状態になり、これによりテープ241又は
242は夫々β用消去ヘツド18又はVHS用消
去ヘツド25に押付けられる。
しかしてローデイングリング4が第16図の初
期状態から360゜以上の所定の角度、例えば405゜
に回転されると第20図に示す状態となる。そし
てこの時テープのローデイングが完了して、ロー
デイングリング4の回転が係止される。
ところでこのVTRにβ用テープカセツト23
7が装着された場合には、昇降台1が上位置にあ
るので、β用のテープ241は、図示の如く供給
リールから順次ガイドピン20、消去ヘツド1
8、テープ引出しピン47、ガイドピン21、ド
ラム部2b、ガイドピン22,23、ACヘツド
19、ガイドピン24、テープガイド10、ガイ
ド部243、テープガイド11〜13を経て巻取
リールに至るβ用のテープパスにローデイングさ
れる。
一方このVTRにVHS用テープカセツト238
が装着された場合には、昇降台1が下降されてい
るので、上述したβ用のガイドピン20〜24、
消去ヘツド18、ドラム部2b、ACヘツド19
が下に下がつている。従つてVHS用のテープ2
42はこれらには引掛からず、代わりに、これら
の内側でしかもより高い位置に設けられていて昇
降台1と共に所定位置迄下降されているVHS用
のガイドピン27〜30、3角ガイド31,3
2、消去ヘツド25、ACヘツド26、ドラム部
2a等により図示の如くVHS用のテープパスに
ローデイングされる。
次に第20図に示すテープのローデイングが完
了した状態で、操作者によつて再生釦等が押され
ると、プランジヤ34によりピンチローラ圧着レ
バー35が動作して、この圧着レバー35がピン
チローラ9をテープ241又は242を介してキ
ヤプスタン33に圧着する。そしてこれによりテ
ープ241又は242が夫々所定速度で走行され
て、所望の再生等が行われる。
次にスイツチ38,39,73の動作について
説明する。これらのスイツチ38,39,73は
ローデイングリング4の回転駆動を制御するため
に設けられている。
先ず第16図の状態ではスイツチ作動レバー4
1のピン43がローデイングリング4の内側面に
設けられた凹部40に嵌合しており、スイツチ3
8はオン状態にある。一方スイツチ39はオフ状
態にあり、スイツチ73はオン状態である。この
状態でローデイングリング4が回転を始めて前述
したテープローデイング動作が開始される。
そしてローデイングリング4が回転して第17
図の状態になると、今度はスイツチ作動レバー4
2のピン44が凹部40に嵌合するので、そのス
イツチ作動レバー42が回動してスイツチ39の
操作子を押し、このスイツチ39をオン状態にす
る。この時にはまだスイツチ73がオン状態であ
るためローデイングリング4は停止されず回転を
続ける。次いで前述したカム機構により連動杆5
8が第24図で左方に摺動すると、この連動杆5
8に連結されたスイツチ作動レバー74が、第2
5図に示す如く回動してスイツチ73をオフ状態
にする。そしてローデイングリング4が360゜回
転すると、スイツチ作動レバー41のピン43が
再び凹部40に嵌合してスイツチ38をオン状態
にするが、今度はスイツチ73がオフ状態である
ため、やはりローデイングリング4は停止されず
回転を続ける。そしてローデイングリング4が前
記の405゜の回転を完了して、テープのローデイ
ングが完了し、第20図の状態になると、スイツ
チ作動レバー42のピン44が再び凹部40に嵌
合してスイツチ39をオン状態にし、この時スイ
ツチ73がオフ状態であるため、ローデイングリ
ング4の駆動が停止される。なおテープのアンロ
ーデイングの場合には、上述したローデイング動
作の逆の動作により、スイツチ38と73が共に
オン状態になつた時、即ち第16図の状態でリン
グ4の駆動が停止される。
又ローデイングリング4の前記の405゜の回転
は、そのローデイングリング4の裏面側に設けら
れた突起265,266と回動アーム68に設け
られた突起267とにより、機械的にも制御され
るようになつている。即ち先ずローデイングリン
グ4が第16図の状態から反時計方向へ回転を始
め第17図の状態になつたとする。この時回動ア
ーム68は第22図に示す状態にあつてまだ回動
していない。従つてこの時にはローデイングリン
グ4の裏面側に設けられた突起266は回動アー
ム68の突起267に当接せず、ローデイングリ
ング4は回転を続ける。そしてローデイングリン
グ4が回転を続けて第18図から第19図に示す
状態になると、前述した如く回動アーム68が第
23図に示す如く回動する。従つてローデイング
リング4が丁度360゜回転して第16図に示すと
同じ状態になつた時、今度は回動アーム68が回
動しているので、ローデイングリング4の裏面側
に設けられた突起215は突起267に当接せ
ず、この為ローデイングリング4は更に回転を続
ける。そしてローデイングリング4が405゜に回
転し終つてテープローデイングが完了し、第20
図に示す状態になると、ローデイングリング4の
突起266が回動してきた回動アーム68の突起
267に当接されて、そのローデイングリング4
の回転を停止させる。なお逆の動作、即ちテープ
のアンローデイング時におけるローデイングリン
グ4の時計方向の回転においては、ローデイング
リング4が第16図に示す状態になつた時突起2
65が復動してきた回動アーム68の突起267
に当接されることにより、ローデイングリング4
の回転を停止するようになつている。
ところでテンレギアーム45に連動された回動
アーム51は従来公知の如く供給リール台75の
バンドブレーキ(図示せず)の制御アームに構成
されている。そして前述したテープのローデイン
グ完了状態では、第23図に明示する如くこの回
動アーム51のピン62が回動部材60から離
れ、かつこの回動部材60と回動アーム55との
間に、このピン62が回動アーム51の回動に伴
つて移動出来る隙間が形成される。従つてこの回
動アーム51に連動されたテンレギアーム45は
その回動アーム51の回動可能な範囲内でコイル
ばね54に抗してピン50の周りで自由に回動す
ることが出来て、このテンレギアーム45によ
り、従来公知の如くテープテンシヨンが検出さ
れ、そのテープテンシヨンに応じて供給リール台
75のバツクテンシヨンが自動調整されると言
う、テンシヨンレギユレータ動作が行われること
になる。
以上、本考案をカセツト式VTRに適用した一
実施例につき説明したが、上記実施例は、本考案
を限定するものでは決してなく、本考案の技術的
思想に基いて種々の変更が可能である。
例えば上記実施例においては、βマツクス方式
とVHS方式とに切換え可能なVTRに本考案を適
用したが、本考案は他の方式に適用することも可
能であり、更に3種類以上の方式に切換えて使用
出来るように構成することも可能である。又本考
案は、オーデイオ用その他の記録再生装置にも適
用可能である。
以上説明したように、本考案は、互いに大きさ
が異なる複数種類のテープカセツト237,23
8を選択的に挿入することができるカセツトホル
ダ133を設け、 このカセツトホルダ内へのテープカセツトの挿
入量を規制してその位置決めを行うストツパー1
59,160,162,163をテープカセツト
の種類に応じて各々複数個ずつ設け、 上記ストツパーは、上記テープカセツトを上記
カセツトホルダに挿入した際に、上記テープカセ
ツトの前面側下端に当接することによりその挿入
量を規制するように配置され、 この複数のストツパーのうちの特定のストツパ
ー159,160を、上記カセツトホルダの底面
に回動自在に取り付けられかつ上記カセツトホル
ダ内に突出する突起165を上面に有する回動板
154に設け、 この回動板を付勢手段264により上方向に回
動付勢させて、上記特定のストツパーを常時は動
作位置へ移動させておくように構成し、 上記特定のストツパーに対応するテープカセツ
ト237より大型のテープカセツト238が上記
カセツトホルダ内に挿入された時に、その挿入さ
れたテープカセツトが上記回動板を回動させる上
記突起を押し下げることにより上記特定のストツ
パーを非動作位置へ移動させると共に、 上記特定のストツパーに対応するテープカセツ
トが上記カセツトホルダ内に挿入された時に、そ
の挿入されたテープカセツトを上記突起に当接し
ない位置に案内して位置決めを行う左右方向の位
置決め部材147,148を上記カセツトホルダ
内に設けたことを特徴とするカセツトホルダに係
るものである。従つて、本考案によれば、複数種
類のテープカセツトをカセツトホルダに選択的に
挿入する際に、或る種類のテープカセツト用のス
トツパーが他の種類のテープカセツトの障害とな
らず、その為これらのテープカセツトの選択的な
挿入を常に確実に行うことが出来、しかも特定の
ストツパーに対応するテープカセツトを左右方向
に位置決めする為の部材を設けているので、夫々
のテープカセツトを夫々専用のストツパーで正確
に位置決めすることが出来る。また、ストツパー
を各種類のテープカセツトについて複数個ずつ設
けているので、その位置決めを確実かつ正確に行
うことが出来る。しかも、本考案の構造は非常に
簡単で、誤動作を全く生じない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案をカセツト式ビデオテープレコー
ダに適用した一実施例を示すものであつて、第1
A図はβ用テープカセツトとVHS用テープカセ
ツトの大きさ及び構造を比較して示す透視底面
図、第1B図は同側面図、第2図は装置全体の構
成を示す平面図、第3図はテープ引出し機構の構
成を示す分解斜視図、第4図はカセツト装着機構
の構成及び動作を説明する為のβ位置における一
部破断斜視図、第5図は同VHS位置における一
部破断斜視図、第6図は巻取リール軸の構成及び
動作を説明する為のβ位置における拡大概略斜視
図、第7図は同VHS位置における拡大概略斜視
図、第8図はカセツトホルダの構成を示す一部破
断斜視図、第9図は回転ヘツド機構の構成を示す
縦断面図、第10図はVHS用回転ドラムとβ用
回転ドラムとの夫々の回転軸の間の連結を示す部
分拡大斜視図、第11図は昇降台の昇降機構の構
成を示す斜視図、第12A図は第11図XIIA−XII
A線断面図、第12B図は第12A図XIIB−XIIB
線断面図、第13図はベルト伝導機構の構成を示
す底面図、第14A図は同機構の動作を説明する
為の概略側面図、第14B図は同機構の1つのア
イドラの回動動作を示す側面図、第15A図は上
記カセツトホルダに各テープカセツトを挿入した
時の動作を説明する為の一部破断平面図、第15
B図は第15A図B−B線断面図、第1
6図はテープローデイング動作を説明する為の初
期状態における概略平面図、第17図は第1のカ
ム機構が動作した状態を示す第16図と同様の概
略平面図、第18図はローデイングリングのテー
プガイドがテープを引掛けた状態を示す第16図
と同様の概略平面図、第19図は同第2のカム機
構が動作している状態を示す第16図と同様の概
略平面図、第20図は同テープローデイング動作
が完了した状態を示す第16図とほぼ同様の概略
平面図、第21図は上記テープ引出し機構の動作
を説明する為の初期状態における概略平面図、第
22図は第1のカム機構が動作した状態を示す第
21図と同様の概略平面図、第23図はテープロ
ーデイング動作が完了した状態を示す第21図と
同様の概略平面図、第24図は第2のカム機構に
関連した部分の動作を説明する為に上記テープ引
出し機構の上側部分を省略した第2のカム機構が
動作していない状態を示す概略平面図、第25図
は第2のカム機構が動作した状態を示す第24図
と同様の概略平面図、第26図はローデイングリ
ングの底面側から見た斜視図である。 なお図面に用いられている符号において、13
3……カセツトホルダ、154……回動板、15
9,160……β用ストツパー、162,163
……VHS用ストツパー、264……コイルば
ね、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 互いに大きさが異なる複数種類のテープカセツ
    トを選択的に挿入することができるカセツトホル
    ダを設け、 このカセツトホルダ内へのテープカセツトの挿
    入量を規制してその位置決めを行うストツパーを
    テープカセツトの種類に応じて各々複数個ずつ設
    け、 上記ストツパーは、上記テープカセツトを上記
    カセツトホルダに挿入した際に、上記テープカセ
    ツトの前面側下端に当接することによりその挿入
    量を規制するように配置され、 この複数のストツパーのうちの特定のストツパ
    ーを、上記カセツトホルダの底面に回動自在に取
    り付けられかつ上記カセツトホルダ内に突出する
    突起を上面に有する回動板に設け、 この回動板を付勢手段により上方向に回動付勢
    させて、上記特定のストツパーを常時は動作位置
    へ移動させておくように構成し、 上記特定のストツパーに対応するテープカセツ
    トより大型のテープカセツトが上記カセツトホル
    ダ内に挿入された時に、その挿入されたテープカ
    セツトが上記回動板を回動させる上記突起を押し
    下げることにより上記特定のストツパーを非動作
    位置へ移動させると共に、 上記特定のストツパーに対応するテープカセツ
    トが上記カセツトホルダ内に挿入された時に、そ
    の挿入されたテープカセツトを上記突起に当接し
    ない位置に案内して位置決めを行う左右方向の位
    置決め部材を上記カセツトホルダ内に設けたこと
    を特徴とするカセツトホルダ。
JP1980024062U 1980-02-26 1980-02-26 Expired JPS6235160Y2 (ja)

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ID=29620154

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS505390U (ja) * 1973-05-15 1975-01-21
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