JP2729539B2 - ヘッドクリーナ - Google Patents

ヘッドクリーナ

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JP2729539B2
JP2729539B2 JP3073940A JP7394091A JP2729539B2 JP 2729539 B2 JP2729539 B2 JP 2729539B2 JP 3073940 A JP3073940 A JP 3073940A JP 7394091 A JP7394091 A JP 7394091A JP 2729539 B2 JP2729539 B2 JP 2729539B2
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雅也 寺山
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ビデオあるいはオー
ディオデッキ用のヘッドを清掃するヘッドクリーナにお
いて、クリーニングテープを内蔵し、これにクリーニン
グ液を塗布するようにしたものに関する。 【0002】 【従来の技術】クリーニングテープにクリーニング液を
塗布する従来の技術としては、例えば、特開昭59−9
0224号公報,実開昭61−98209号公報,実開
昭61−136315号公報などに示されているように
本体ケース内のクリーニングテープの走行ライン上に塗
布ローラを回転自在に配置し、塗布ローラの周面一部か
ら突出したクリーニング液含浸体をクリーニングテープ
に摺接させてクリーニング液をクリーニングテープに塗
布するものがある。しかし、これではヘッド清掃後にお
けるクリーニングテープの巻き戻し時にも、クリーニン
グテープに液含浸体が接触するものとなっているので、
クリーニングテープがクリーニング液の塗布を受けなが
ら繰出リールに巻き取られる。そのため、巻き取りクリ
ーニングテープに塵埃が付着しやすく、これが次回清掃
するヘッドに転移付着する危惧があった。そればかり
か、巻き取りクリーニングテープの巻層間にクリーニン
グ液が溜まり、テープ巻層間がはりついてしまい、次回
に繰り出しにくくなったり、繰り出し不能になるおそれ
もあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
従来のクリーニングテープ巻き戻し時におけるクリーニ
ングテープへの塵埃付着問題、並びにテープ巻層間への
液溜まり問題を解消しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、本体ケース
1内に、クリーニングテープ2が巻かれる繰出および巻
リール4・3を回転自在に収容するとともに、クリー
ニング液をクリーニングテープ2に塗布する塗布手段1
0を配置し、塗布手段10は、液含浸体11とこれを保
持するホルダ12とからなり、ホルダ12が液含浸体1
1をクリーニングテープ2に接触する塗布姿勢と、クリ
ーニングテープ2から離す非塗布姿勢とに切り換え自在
に設けられたものであって、クリーニングテープ2の
取リール3から繰出リール4への巻き戻し時には、ホル
ダ12が液含浸体11を常時クリーニングテープ2から
離す非塗布姿勢に強制的に切り換え付勢されるようにし
たものである。 【0005】 【発明の効果】この発明は、上記のようにクリーニング
テープ2の巻き戻し時にはホルダ12を強制的に非塗布
姿勢に切り換え付勢させてクリーニング液がクリーニン
グテープ2に確実に塗布されないものとしたので、巻き
取りクリーニングテープ2への塵埃付着はなくなり、ま
たテープ巻層間の液に伴うはりつき現象もなくなるため
繰り出し不能の発生を防止できるという利点がある。 【0006】 【実施例】図1ないし図5はこの発明に係るヘッドクリ
ーナの第1実施例を示している。図4において、このヘ
ッドクリーナはベータ型のビデオデッキに適用されるも
のを例示しており、これの本体ケース1はベータ型ビデ
オカセットの本体ケースと外観形状を実質的に同じに
し、その内部左右にクリーニングテープ2が巻かれる巻
取リール3および繰出リール4を回転自在に配置し、ケ
ース前面側の左右端にはテープガイド部材5・6を配置
し、これらのテープガイド部材5・6間に対応する箇所
にはテープローディング用のポケット7を凹設してい
る。クリーニングテープ2は繰出リール4からケース前
面側へ繰り出され、テープガイド部材6・5を介して巻
取リール3に巻き取られる。繰出リール4および巻取り
リール3はそれぞれ上下フランジ4a・4bおよび3a
・3bを有し、その下フランジ4a・3aの各周縁に設
けた歯に対し係脱自在なリールブレーキ8を備えてい
る。またケース前面側には、不使用時にケース前面側に
導出されたクリーニングテープ2を被覆保護するための
前蓋9を開閉自在に備えている。 【0007】本体ケース1の内部において、繰出リール
4とこの前方のテープガイド部材6との間にクリーニン
グ液塗布手段10が配置されている。図1および図5に
おいて、クリーニング液塗布手段は10は、フェルト、
スポンジ等からなる液含浸体11と、この液含浸体11
を保持するホルダ12とからなる。そのホルダ12は、
一端にボス12aを、他端にローラ14をそれぞれ有す
るとともに、ボス12aとローラ14との間の中間部に
設けた凹溝15内に液含浸体11を嵌合装着してなる。
そしてホルダ12はボス12aをケース上下壁1a・1
b間に垂直に立てた軸13に挿通することにより、液含
浸体11をクリーニングテープ2に接触する塗布姿勢と
クリーニングテープ2から離す非塗布姿勢とにわたって
軸13まわりに切り換え揺動自在とする。なお、液含浸
体11の上方に対応するケース上壁1aの一部には液注
入口16を取りつけ、この液注入口16からクリーニン
グ液を液含浸体11に注入するようにしている。 【0008】ホルダ12の姿勢切り換え操作はクリーニ
ングテーブ2の張力を利用して行なうものとする。すな
わち、ホルダ12の軸13は、図1に示すようにテープ
ガイド部材6の周面上におけるクリーニングテープ2と
の接点A1と、繰出リール4のテープ巻付周面上におけ
るクリーニングテープ2との接点A2とを結ぶ線Lより
も内側に位置するように設定して、ボス12aをクリー
ニングテープ2に外側から押しつける。そして繰出リー
ル4の上フランジ4bの周縁にはホルダ12を塗布姿勢
に切り換え制御する手段としての複数凹部17(図例で
は4個)を円周方向に等間隔をおいて設け、この上フラ
ンジ4bの周縁上に前記ホルダ12のローラ14を接当
させる。 【0009】しかるときは、このヘッドクリーナをデッ
キに装填すると、クリーニングテープ2はケース前方へ
ローディングされてヘッドシリンダに巻きつけられる
が、このとき図1および図2に示すように、クリーニン
グテープ2のB方向への繰り出しに伴いホルダ12がボ
ス12aとクリーニングテープ2との接触面間に生じる
摩擦力によりC方向の回転モーメントを受ける。図1に
示すようにローラ14が繰出リール4の上フランジ4b
の周縁の凹部17に落ち込むと、液含浸体11がクリー
ニングテープ2に接触する塗布姿勢に切り換えられてク
リーニング液を塗布する。図2に示すようにローラ14
が上フランジ4bの凹部17以外の周縁上にあるときに
は液含浸体11はクリーニングテープ2と離間する非塗
布姿勢に切り換えられる。したがって、クリーニングテ
ープ2の繰り出し時にはクリーニング液がクリーニング
テープ2に対し間欠的に塗布される。 【0010】しかし、ヘッド清掃後、図3に示すように
クリーニングテープ2がD方向に巻き戻されるときは、
ホルダ12はクリーニングテープ2との摩擦により前記
と反対方向Eの回転モーメントを受け、常時液含浸体1
1をクリーニングテープ2から離間する非塗布姿勢に
制的に切り換え付勢される。したがって、このテープ巻
き戻し時にはクリーニング液がクリーニングテープ2に
塗布されるようなことがない。なお、ホルダ12のE方
向への揺動角規制手段としては前記リールブレーキ8の
ボス8aを利用し、このボス8aにホルダ12が接当す
るようにしている。 【0011】図6ないし図9は本発明に係るヘッドクリ
ーナの第2実施例を示している。図6および図9におい
て、ホルダ1の内部における繰出リール4とこれの前方
に配置したテープガイド部材6との間にクリーニング液
塗布手段10が配置される。この手段10は、液含浸体
11とこれを保持するホルダ12とからなり、ホルダ1
2が液含浸体11をクリーニングテープ2に接触する塗
布姿勢と、クリーニングテープ2から離す非塗布姿勢と
にわたって軸13まわりに揺動自在に設置される点で、
第1実施例の場合と同様である。第1実施例の場合と異
なるところは、ホルダ12を非塗布姿勢に付勢する手段
として、ホルダ12が非塗布姿勢位置のピン24に接当
するまでばね部材20でその方向に常時引っ張られるも
のとしてある点である。またテープ繰り出し時において
ホルダ12を塗布姿勢に切り換え操作する手段として
は、ホルダ12上にセンシングレバー21を軸22回り
に回転自在に取りつけるとともに、センシングレバー2
1がホルダ12に対し常に近接する方向に該レバー21
を回転付勢するばね25を前記軸22に巻装し、そのう
えで繰出リール4の上フランジ4bの周縁に、前記セン
シングレバー21の先端21aに対し係脱自在な複数の
凸部23(図例では4個)をその円周方向に等間隔をお
いて設ける。かくして、図7に示すようにクリーニング
テープ2をB方向に繰り出すとき、繰出リール4の凸部
23がセンシングレバー21の先端21aに係合し、こ
の係合に伴いセンシングレバー21がホルダ12を軸1
3まわりに回転させて液含浸体11をクリーニングテー
プ2に接触する塗布姿勢に切り換える。繰出リール4の
凸部23がセンシングレバー21の先端21aを乗り越
えると、ホルダ12はばね部材20で液含浸体11がク
リーニングテープ2から離れる非塗布姿勢に切り換えら
れる。 【0012】しかし、図8に示すように、クリーニング
テープ2をD方向に巻き戻すときはばね25によりホル
ダ12は常に強制的にクリーニングテープ2から離れる
非塗布姿勢に付勢されており、繰出リール4の凸部23
がセンシングレバー21の先端21aに接当するが、こ
のときはセンシングレバー21はばね25に抗してホル
ダ12から離れる方向の回転力を付与されるため、ホル
ダ12は常時、非塗布姿勢を維持することになる。な
お、この実施例の場合においても、図9に示すように液
注入口16がケース上壁1aの一部に取りつけられる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る第1実施例のヘッドクリーナのテ
ープ繰出時におけるホルダの塗布姿勢状態を示す要部平
面図である。 【図2】本発明に係る第1実施例のヘッドクリーナのテ
ープ繰出時におけるホルダの非塗布姿勢状態を示す要部
平面図である。 【図3】本発明に係る第1実施例のヘッドクリーナのテ
ープ巻戻時におけるホルダの非塗布姿勢状態を示す要部
平面図である。 【図4】本発明に係る第1実施例のヘッドクリーナの一
部を破断して示す全体平面図である。 【図5】本発明に係る第1実施例のヘッドクリーナの要
部断面図である。 【図6】本発明に係る第2実施例のヘッドクリーナのテ
ープ繰出時におけるホルダの非塗布姿勢状態を示す要部
平面図である。 【図7】本発明に係る第2実施例のヘッドクリーナのテ
ープ繰出時におけるホルダの塗布姿勢状態を示す要部平
面図である。 【図8】本発明に係る第2実施例のヘッドクリーナのテ
ープ巻戻時におけるホルダの非塗布姿勢状態を示す要部
平面図である。 【図9】本発明に係る第2実施例のヘッドクリーナの要
部の斜視図である。 【符号の説明】 1 本体ケース 2 クリーニングテープ 3 巻取リール 4 繰出リール 4b 繰出リールのフランジ 11 液含浸体 12 ホルダ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.本体ケース1内に、クリーニングテープ2が巻かれ
    る繰出および巻取リール4・3を回転自在に収容すると
    ともに、クリーニング液をクリーニングテープ2に塗布
    する塗布手段10を配置し、塗布手段10は、液含浸体
    11とこれを保持するホルダ12とからなり、ホルダ1
    2が液含浸体11をクリーニングテープ2に接触する塗
    布姿勢と、クリーニングテープ2から離す非塗布姿勢と
    に切り換え自在に設けられたものであって、クリーニン
    グテーブ2の巻取リール3から繰出リール4への巻き戻
    時にはホルダ12が液含浸体11を常時クリーニン
    グテープ2から離す非塗布姿勢に強制的に切り換え付勢
    されてなることを特徴とするヘッドクリーナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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