JPH0124457Y2 - - Google Patents
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- JPH0124457Y2 JPH0124457Y2 JP1985140604U JP14060485U JPH0124457Y2 JP H0124457 Y2 JPH0124457 Y2 JP H0124457Y2 JP 1985140604 U JP1985140604 U JP 1985140604U JP 14060485 U JP14060485 U JP 14060485U JP H0124457 Y2 JPH0124457 Y2 JP H0124457Y2
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- JP
- Japan
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- spool
- oil
- port
- hydraulic
- valve
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Links
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Landscapes
- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は大、小それぞれ一定吐出量を有する
油圧源装置と多数の油圧アクチユエータとの間に
直列に接続されて並設され、前記アクチユエータ
の作動方向ならびに作動速度の制御を、それぞれ
1本の手動切換レバーの操作によつて選択的に行
いうるようにした分離形2連式の手動方向切換弁
に関するものである。
油圧源装置と多数の油圧アクチユエータとの間に
直列に接続されて並設され、前記アクチユエータ
の作動方向ならびに作動速度の制御を、それぞれ
1本の手動切換レバーの操作によつて選択的に行
いうるようにした分離形2連式の手動方向切換弁
に関するものである。
多数の油圧アクチユエータを1台の油圧ポンプ
で作動させる場合においても、これらのアクチユ
エータを同一場所で集中的に制御する従来の方法
は切換操作を必要とするアクチユエータにそれぞ
れ直動式スプール弁を対応して設け、その各々の
手動切換レバーの操作によつて、スプールと弁本
体との軸方向の係合位置を選択的に切換え、前記
弁内のバイパス回路の遮断と油圧ポンプとアクチ
ユエータとの連通回路の接続およびアクチユエー
タからの戻り油のタンク回路への連通を行うよう
にしたものであり、多数のアクチユエータの各々
に対して、スプール弁を必要とするため、弁全体
が大型となり、その取付けに大きなスペースを要
し、かつ配管が複雑となるばかりでなく、多数の
手動切換レバーを操作しなければならず、操作も
複雑となるなどの欠点を有している。
で作動させる場合においても、これらのアクチユ
エータを同一場所で集中的に制御する従来の方法
は切換操作を必要とするアクチユエータにそれぞ
れ直動式スプール弁を対応して設け、その各々の
手動切換レバーの操作によつて、スプールと弁本
体との軸方向の係合位置を選択的に切換え、前記
弁内のバイパス回路の遮断と油圧ポンプとアクチ
ユエータとの連通回路の接続およびアクチユエー
タからの戻り油のタンク回路への連通を行うよう
にしたものであり、多数のアクチユエータの各々
に対して、スプール弁を必要とするため、弁全体
が大型となり、その取付けに大きなスペースを要
し、かつ配管が複雑となるばかりでなく、多数の
手動切換レバーを操作しなければならず、操作も
複雑となるなどの欠点を有している。
道路外の油圧走行作業車たとえば甘蔗の収穫用
の作業車においては甘蔗の刈取りに当つてとくに
小まわりの可能な走行が要求される。第29図
は、この要求に応える油圧走行甘蔗刈取り機の足
まわりを模式的に示したもので、作業車の軸線X
−Xの中心Oを中心とした円周上に油圧モータを
内蔵した4個の車輪、A,B,C,Dが配設さ
れ、軸線X−X上には車輪の走行方向変換用油圧
シリンダE,Fが取付けられている。油圧走行に
おいては、前進、後進、旋回、変速をなしうるこ
とが要求される。たとえば車輪の走行方向の変換
は、前記油圧シリンダのロツドの同時に行なわれ
る一定長の伸縮動作を、適当なリンク機構を介す
ることによつて車輪の一定角度の旋回動作に変換
させるとともに、旋回方向に応じてA,B車輪と
C,D車輪とをそれぞれ正転もしくは逆転とたが
いに反対方向に回転させることによつて行うよう
にされている。たとえば右旋回する場合には、油
圧シリンダE,Fのロツドを同時に一定長伸ば
し、車輪A〜Dを点線にて示すように、前記した
円周の接線方向にそれぞれの向きを変え、つい
で、左側の両輪A,Bの回転方向は矢印どおりと
し、右側の両輪C,Dの回転方向を矢印とは反対
方向に切換える。このようにすれば車輪のスリツ
プを伴うことなく車体をその場で右旋回させるこ
とができる。一方作業車としては、甘蔗畑との往
復途上の路上走行、畑地内での走行、さらには刈
取り時の走行の少くとも3種類の走行に対して第
3、第2、および第1速と3段変速をなしうるこ
と、しかもそれが大小、それぞれ一定吐出量の油
圧供給装置から、各車輪に装着されている油圧モ
ータへの作動油の大、中、小の3段階の供給量の
切換えによつて容易にできることが望ましい。第
30図は、前記した運転仕様の作動ポイント(手
動切換レバー位置)を図示したものであつて、作
業車の操縦席の左、右に手動方向切換弁V1とV2
をそれぞれ配置して、これら切換弁の手動切換レ
バーをイ〜オの各位置に選択的に切換え操作し
て、前記した運転仕様どおりの走行をさせようと
するわけである。
の作業車においては甘蔗の刈取りに当つてとくに
小まわりの可能な走行が要求される。第29図
は、この要求に応える油圧走行甘蔗刈取り機の足
まわりを模式的に示したもので、作業車の軸線X
−Xの中心Oを中心とした円周上に油圧モータを
内蔵した4個の車輪、A,B,C,Dが配設さ
れ、軸線X−X上には車輪の走行方向変換用油圧
シリンダE,Fが取付けられている。油圧走行に
おいては、前進、後進、旋回、変速をなしうるこ
とが要求される。たとえば車輪の走行方向の変換
は、前記油圧シリンダのロツドの同時に行なわれ
る一定長の伸縮動作を、適当なリンク機構を介す
ることによつて車輪の一定角度の旋回動作に変換
させるとともに、旋回方向に応じてA,B車輪と
C,D車輪とをそれぞれ正転もしくは逆転とたが
いに反対方向に回転させることによつて行うよう
にされている。たとえば右旋回する場合には、油
圧シリンダE,Fのロツドを同時に一定長伸ば
し、車輪A〜Dを点線にて示すように、前記した
円周の接線方向にそれぞれの向きを変え、つい
で、左側の両輪A,Bの回転方向は矢印どおりと
し、右側の両輪C,Dの回転方向を矢印とは反対
方向に切換える。このようにすれば車輪のスリツ
プを伴うことなく車体をその場で右旋回させるこ
とができる。一方作業車としては、甘蔗畑との往
復途上の路上走行、畑地内での走行、さらには刈
取り時の走行の少くとも3種類の走行に対して第
3、第2、および第1速と3段変速をなしうるこ
と、しかもそれが大小、それぞれ一定吐出量の油
圧供給装置から、各車輪に装着されている油圧モ
ータへの作動油の大、中、小の3段階の供給量の
切換えによつて容易にできることが望ましい。第
30図は、前記した運転仕様の作動ポイント(手
動切換レバー位置)を図示したものであつて、作
業車の操縦席の左、右に手動方向切換弁V1とV2
をそれぞれ配置して、これら切換弁の手動切換レ
バーをイ〜オの各位置に選択的に切換え操作し
て、前記した運転仕様どおりの走行をさせようと
するわけである。
たとえば路上走行に当つては、切換弁V1の手
動レバーをヘ位置にもつてき、車輪A〜Dを実線
にて示すとおり軸線X−Xに平行な向きにおく。
ついで前記手動レバーをハ位置におくと、油圧シ
リンダE,Fはシリンダへの油の流入、流出がと
もにブロツクされ、それぞれのロツドが縮んだ状
態で保持されるとともに、油圧モータA〜Dへの
油の供給量が最大となるようにされる。ついで切
換弁V2の手動レバーをト位置にもつてくると車
輪A〜Dがすべて矢印で示した方向に回転するよ
うにされる。このように操作ができれば、作業車
はもつとも速い速度すなわち第3速にて、直進さ
せられることとなる。またその場で右旋回させる
には、切換弁V1の手動レバーをニ位置にもつて
き、すべての車輪を点線で示したようにその向き
を変換させるとともに、すべての油圧モータへは
油の供給はとめられ、走行が停止するようにされ
る。ついで切換弁V2の手動レバーをヌ位置に、
切換弁V1の手動レバーをホ位置にそれぞれもつ
てくると、最小速度で車輪A,Bは矢印どおり正
転し、車輪C,Dは矢印とは反対に逆転するよう
にされる。このように操作ができれば、作業者は
もつとも遅い速度にて、スリツプを伴わずにその
場右旋回を行うようにされる。ところで、このよ
うな運転操作を2本の手動切換レバーの操作によ
つて行うことが可能な油圧回路を、前記した種々
の欠点を有する従来の手動方向切換弁(直動式ス
プール弁)を利用して構成することは不可能であ
る。
動レバーをヘ位置にもつてき、車輪A〜Dを実線
にて示すとおり軸線X−Xに平行な向きにおく。
ついで前記手動レバーをハ位置におくと、油圧シ
リンダE,Fはシリンダへの油の流入、流出がと
もにブロツクされ、それぞれのロツドが縮んだ状
態で保持されるとともに、油圧モータA〜Dへの
油の供給量が最大となるようにされる。ついで切
換弁V2の手動レバーをト位置にもつてくると車
輪A〜Dがすべて矢印で示した方向に回転するよ
うにされる。このように操作ができれば、作業車
はもつとも速い速度すなわち第3速にて、直進さ
せられることとなる。またその場で右旋回させる
には、切換弁V1の手動レバーをニ位置にもつて
き、すべての車輪を点線で示したようにその向き
を変換させるとともに、すべての油圧モータへは
油の供給はとめられ、走行が停止するようにされ
る。ついで切換弁V2の手動レバーをヌ位置に、
切換弁V1の手動レバーをホ位置にそれぞれもつ
てくると、最小速度で車輪A,Bは矢印どおり正
転し、車輪C,Dは矢印とは反対に逆転するよう
にされる。このように操作ができれば、作業者は
もつとも遅い速度にて、スリツプを伴わずにその
場右旋回を行うようにされる。ところで、このよ
うな運転操作を2本の手動切換レバーの操作によ
つて行うことが可能な油圧回路を、前記した種々
の欠点を有する従来の手動方向切換弁(直動式ス
プール弁)を利用して構成することは不可能であ
る。
スプール形式の手動方向切換弁には前記した従
来の直動式のほかに第31−A図〜第31〜E図
に示したものが提供されている。第31−A図は
第31−C図に示した横断面図において、A−A
断面を矢印方向にみた縦断面図、またそのB−B
断面を矢印方向にみた縦断面図が第31−B図で
あり、第31−C図は第31−B図のC−C断面
を矢印方向にみた断面図である。第31−D図お
よび第31−E図は第31−B図において、スプ
ール3の位置を軸方向に一定長だけ右方向、左方
向へそれぞれ移動させた場合における縦断面図で
ある。この従来の手動方向切換弁はスプールの直
動・回動併用切換方式のスプール弁であつて、そ
の構成要旨は、軸方向に並列した対をなす入口、
出口の各接続ポートたとえばA1,B1,A2,B2,
A3,A3を弁本体1に放射状に複数対配置し、1
個のスプール3と入口ポートPおよびタンクポー
トTを備え、スプール3の一定角度αの回動によ
つて、スプール3に設けた長溝(油路)、たとえ
ば21,22,23,24を、切換すべく選択し
た対の接続ポートたとえば前記A1,B1,A2,
B2,A3,B3の切換位置に配置するようにすると
ともに、スプール3の軸方向の一定長の摺動によ
り前記接続ポートの入口、出口をそれぞれ切換え
るようにされているものである。
来の直動式のほかに第31−A図〜第31〜E図
に示したものが提供されている。第31−A図は
第31−C図に示した横断面図において、A−A
断面を矢印方向にみた縦断面図、またそのB−B
断面を矢印方向にみた縦断面図が第31−B図で
あり、第31−C図は第31−B図のC−C断面
を矢印方向にみた断面図である。第31−D図お
よび第31−E図は第31−B図において、スプ
ール3の位置を軸方向に一定長だけ右方向、左方
向へそれぞれ移動させた場合における縦断面図で
ある。この従来の手動方向切換弁はスプールの直
動・回動併用切換方式のスプール弁であつて、そ
の構成要旨は、軸方向に並列した対をなす入口、
出口の各接続ポートたとえばA1,B1,A2,B2,
A3,A3を弁本体1に放射状に複数対配置し、1
個のスプール3と入口ポートPおよびタンクポー
トTを備え、スプール3の一定角度αの回動によ
つて、スプール3に設けた長溝(油路)、たとえ
ば21,22,23,24を、切換すべく選択し
た対の接続ポートたとえば前記A1,B1,A2,
B2,A3,B3の切換位置に配置するようにすると
ともに、スプール3の軸方向の一定長の摺動によ
り前記接続ポートの入口、出口をそれぞれ切換え
るようにされているものである。
この切換弁の動作を簡単に説明すると、第31
−B図に示したスプール3の中立位置では、ポー
トPに送りこまれた油は分岐油路4で2方向に分
れ、その一方の油はチエツク弁5を押し開いて油
路7に入るが、油路7はブロツクされているた
め、とじこめられる。そしてもう一方の油は油路
13″からポートTへ流れる。すなわちポートP
に送りこまれた油は全量タンクへバイパスされ、
一方、負荷すなわちアクチユエータと接続される
A1,B1,A2,B2,A3,B3はすべてブロツクさ
れる。
−B図に示したスプール3の中立位置では、ポー
トPに送りこまれた油は分岐油路4で2方向に分
れ、その一方の油はチエツク弁5を押し開いて油
路7に入るが、油路7はブロツクされているた
め、とじこめられる。そしてもう一方の油は油路
13″からポートTへ流れる。すなわちポートP
に送りこまれた油は全量タンクへバイパスされ、
一方、負荷すなわちアクチユエータと接続される
A1,B1,A2,B2,A3,B3はすべてブロツクさ
れる。
スプール3が軸方向において右方向へ一定長だ
け引出された第31−D図においては、ランド3
2によつて油路6と油路13″とは遮断される。
したがつてポートPから送りこまれた油は全てチ
エツク弁5を押し開いて、油路7に入り、さらに
長溝22をへてポートB2へ流出し、アクチユエ
ータへ送りこまれる。一方アクチユエータからの
戻り油は、ポートA2へ流入し、長溝23、油路
13をへてタンクポートTへ流出する。すなわち
ポートPへ送りこまれた油は全量ポートB2から
アクチユエータへ送り出され、アクチユエータか
らの戻り油はポートA2からタンクへもどされる。
け引出された第31−D図においては、ランド3
2によつて油路6と油路13″とは遮断される。
したがつてポートPから送りこまれた油は全てチ
エツク弁5を押し開いて、油路7に入り、さらに
長溝22をへてポートB2へ流出し、アクチユエ
ータへ送りこまれる。一方アクチユエータからの
戻り油は、ポートA2へ流入し、長溝23、油路
13をへてタンクポートTへ流出する。すなわち
ポートPへ送りこまれた油は全量ポートB2から
アクチユエータへ送り出され、アクチユエータか
らの戻り油はポートA2からタンクへもどされる。
スプール3が軸方向において、左方向へ一定長
だけ押し込まれた第31−E図においては、ラン
ド31によつて油路6と油路13″とは遮断され、
ポートPから送りこまれた油は全てチエツク弁5
をへて、油路7に入り、さらに長溝21をへてポ
ートA2へ流出し、アクチユエータへ送り出され
る。一方アクチユエータからの戻り油はポート
B2へ流入し、長溝24、油路13′をへてタンク
ポートTへ流出する。すなわちポートPへ送りこ
まれた油は全量ポートA2からアクチユエータへ
送り出され、アクチユエータからの戻り油はポー
トB2からタンクへもどされる。
だけ押し込まれた第31−E図においては、ラン
ド31によつて油路6と油路13″とは遮断され、
ポートPから送りこまれた油は全てチエツク弁5
をへて、油路7に入り、さらに長溝21をへてポ
ートA2へ流出し、アクチユエータへ送り出され
る。一方アクチユエータからの戻り油はポート
B2へ流入し、長溝24、油路13′をへてタンク
ポートTへ流出する。すなわちポートPへ送りこ
まれた油は全量ポートA2からアクチユエータへ
送り出され、アクチユエータからの戻り油はポー
トB2からタンクへもどされる。
手動切換レバーによつて、スプール3を第31
−C図の位置から、一定角度αだけ時計方向へ、
もしくは反時計方向へ回動させる。そしてそれぞ
れのスプール3の回動位置は変えずに、前記した
ようにそれを軸方向に一定長だけ右方向もしくは
左方向に移動させる場合には、ポートA1,B1に
おいて、またポートA3,B3において前記したと
全く同様の作動を行わせることができ、これらい
ずれの場合においても、残りの接続ポートはすべ
てブロツク状態とされる。
−C図の位置から、一定角度αだけ時計方向へ、
もしくは反時計方向へ回動させる。そしてそれぞ
れのスプール3の回動位置は変えずに、前記した
ようにそれを軸方向に一定長だけ右方向もしくは
左方向に移動させる場合には、ポートA1,B1に
おいて、またポートA3,B3において前記したと
全く同様の作動を行わせることができ、これらい
ずれの場合においても、残りの接続ポートはすべ
てブロツク状態とされる。
したがつて以上のように構成されている従来の
別の形式の直動回動併用切換方式のスプール弁で
ある手動方向切換弁を利用すれば1ケの切換弁に
て多数(前記の例では3個)のアクチユエータを
作動させることは可能である。しかし、この切換
弁を2個利用しても、第30図に示した運転仕様
どおりの操作を行わせる油圧回路を構成すること
は不可能である。それは、旋回動作のみをとりあ
げても、A,B両車輪とC,D両車輪とにおいて
は、それぞれの回転方向がたがいに反対方向にな
るように接続油路の切換を行わねばならないが、
その切換操作だけで、この別の形式の手動切換弁
を2個必要とすることからも明らかである。
別の形式の直動回動併用切換方式のスプール弁で
ある手動方向切換弁を利用すれば1ケの切換弁に
て多数(前記の例では3個)のアクチユエータを
作動させることは可能である。しかし、この切換
弁を2個利用しても、第30図に示した運転仕様
どおりの操作を行わせる油圧回路を構成すること
は不可能である。それは、旋回動作のみをとりあ
げても、A,B両車輪とC,D両車輪とにおいて
は、それぞれの回転方向がたがいに反対方向にな
るように接続油路の切換を行わねばならないが、
その切換操作だけで、この別の形式の手動切換弁
を2個必要とすることからも明らかである。
この考案は前記した現状に鑑みてなされたもの
であつて、従来の直動式スプール弁はもちろん、
従来の別形式のスプール弁、すなわちスプールの
直動・回動併用切換方式のスプール弁によつても
不可能なたとえば第30図に示した運転仕様どお
りの操作を、可能ならしめる分離形の2連式の手
動方向切換弁を提供することを目的とする。
であつて、従来の直動式スプール弁はもちろん、
従来の別形式のスプール弁、すなわちスプールの
直動・回動併用切換方式のスプール弁によつても
不可能なたとえば第30図に示した運転仕様どお
りの操作を、可能ならしめる分離形の2連式の手
動方向切換弁を提供することを目的とする。
この考案は、上記課題を達成するための技術的
手段として、油圧走行車両の手動方向切換弁を以
下のように構成した。すなわち、この考案に係る
油圧走行車両の手動方向切換弁は、すべての車輪
に油圧モータが内蔵され、各車輪の方向を変える
ための油圧アクチユエータを備えるとともに、そ
の油圧アクチユエータおよび前記油圧モータへ圧
油を送るための吐出量の異なる2つの油圧ポンプ
を備え、前記油圧モータに圧油を送ることによつ
て走行する油圧走行車両の、前記2つの油圧ポン
プと前記油圧アクチユエータおよび油圧モータと
を連絡する油圧回路中に介設され、圧油の方向お
よびその量を制御する、油圧走行車両の手動方向
切換弁において、弁本体に、軸線方向に並列した
入口、出口の一対からなる接続ポートを複数対配
設するとともに、圧油送り込みポートおよびタン
クポートを配設し、さらにそれらの各ポートを切
換レバーにより切り換える、摺動自在かつ回動自
在に前記弁本体に係合されたスプールを備え、そ
のスプールの軸線方向に複数の長溝を、前記スプ
ールの一定角度の回動によつて切り換えすべく選
択した前記接続ポートの一対の切換位置に対応し
て配設するとともに、前記スプールの軸線方向の
一定長の摺動によつて前記接続ポートの一対の入
口、出口をそれぞれ切り換えるようにしたスプー
ルの直動・回動併用切換方式である第1の手動方
向切換弁と、前記と同様のスプールの直動・回動
併用切換方式である第2の手動方向切換弁とから
構成されている。前記第1の手動方向切換弁は、
前記接続ポートのうちの一対を前記油圧アクチユ
エータとの接続ポートとするとともに、別の一対
の接続ポートを、油圧アクチユエータとの接続ポ
ートの一方と軸線方向における同一位置にかつ軸
線回りに角度を変えて配設した、前記圧油送り込
みポートとは別の圧油送り込みポート、およびそ
の別の圧油送り込みポートと軸線方向に離れた位
置に配設した圧油送り出しポートとし、かつそれ
らの別の圧油送り込みポートと圧油送り出しポー
トとを前記弁本体内においてチエツク弁を介して
接続する油路を設けて構成されている。また、前
記第2の手動方向切換弁は、前記複数対の接続ポ
ートを軸線方向における2つの位置にそれぞれ放
射状に配設してそれら複数対の接続ポートを前記
油圧モータとの接続ポートとし、それら油圧モー
タとの接続ポートの、それぞれ軸線方向における
位置が同一の相隣れる2つのものを前記スプール
の一定角度の回動によつて互いに連通しうるよう
にするとともに、前記スプールの軸線方向の一定
長の摺動によつてそれぞれ前記圧油送り込みポー
トまたはタンクポートに切換え的に連通する複数
の油溝を前記スプールに付加して構成されてい
る。そして、前記第1の手動方向切換弁の前記圧
油送り出しポートを前記第2の手動方向切換弁の
前記圧油送り込みポートに管路を介して接続する
ことにより2連式とし、負荷と接続される第1の
手動方向切換弁の前記接続ポートを前記油圧アク
チユエータに、負荷と接続される第2の手動方向
切換弁の前記接続ポートを前記油圧モータにそれ
ぞれ配管接続し、第1の手動方向切換弁の前記圧
油送り込みポートおよび前記別の圧油送り込みポ
ートに前記2つの油圧ポンプを各別に配管接続し
て、前記各切換レバーを操作することにより油圧
走行車両を前後進、旋回、変速させるようにして
いる。
手段として、油圧走行車両の手動方向切換弁を以
下のように構成した。すなわち、この考案に係る
油圧走行車両の手動方向切換弁は、すべての車輪
に油圧モータが内蔵され、各車輪の方向を変える
ための油圧アクチユエータを備えるとともに、そ
の油圧アクチユエータおよび前記油圧モータへ圧
油を送るための吐出量の異なる2つの油圧ポンプ
を備え、前記油圧モータに圧油を送ることによつ
て走行する油圧走行車両の、前記2つの油圧ポン
プと前記油圧アクチユエータおよび油圧モータと
を連絡する油圧回路中に介設され、圧油の方向お
よびその量を制御する、油圧走行車両の手動方向
切換弁において、弁本体に、軸線方向に並列した
入口、出口の一対からなる接続ポートを複数対配
設するとともに、圧油送り込みポートおよびタン
クポートを配設し、さらにそれらの各ポートを切
換レバーにより切り換える、摺動自在かつ回動自
在に前記弁本体に係合されたスプールを備え、そ
のスプールの軸線方向に複数の長溝を、前記スプ
ールの一定角度の回動によつて切り換えすべく選
択した前記接続ポートの一対の切換位置に対応し
て配設するとともに、前記スプールの軸線方向の
一定長の摺動によつて前記接続ポートの一対の入
口、出口をそれぞれ切り換えるようにしたスプー
ルの直動・回動併用切換方式である第1の手動方
向切換弁と、前記と同様のスプールの直動・回動
併用切換方式である第2の手動方向切換弁とから
構成されている。前記第1の手動方向切換弁は、
前記接続ポートのうちの一対を前記油圧アクチユ
エータとの接続ポートとするとともに、別の一対
の接続ポートを、油圧アクチユエータとの接続ポ
ートの一方と軸線方向における同一位置にかつ軸
線回りに角度を変えて配設した、前記圧油送り込
みポートとは別の圧油送り込みポート、およびそ
の別の圧油送り込みポートと軸線方向に離れた位
置に配設した圧油送り出しポートとし、かつそれ
らの別の圧油送り込みポートと圧油送り出しポー
トとを前記弁本体内においてチエツク弁を介して
接続する油路を設けて構成されている。また、前
記第2の手動方向切換弁は、前記複数対の接続ポ
ートを軸線方向における2つの位置にそれぞれ放
射状に配設してそれら複数対の接続ポートを前記
油圧モータとの接続ポートとし、それら油圧モー
タとの接続ポートの、それぞれ軸線方向における
位置が同一の相隣れる2つのものを前記スプール
の一定角度の回動によつて互いに連通しうるよう
にするとともに、前記スプールの軸線方向の一定
長の摺動によつてそれぞれ前記圧油送り込みポー
トまたはタンクポートに切換え的に連通する複数
の油溝を前記スプールに付加して構成されてい
る。そして、前記第1の手動方向切換弁の前記圧
油送り出しポートを前記第2の手動方向切換弁の
前記圧油送り込みポートに管路を介して接続する
ことにより2連式とし、負荷と接続される第1の
手動方向切換弁の前記接続ポートを前記油圧アク
チユエータに、負荷と接続される第2の手動方向
切換弁の前記接続ポートを前記油圧モータにそれ
ぞれ配管接続し、第1の手動方向切換弁の前記圧
油送り込みポートおよび前記別の圧油送り込みポ
ートに前記2つの油圧ポンプを各別に配管接続し
て、前記各切換レバーを操作することにより油圧
走行車両を前後進、旋回、変速させるようにして
いる。
以下、この考案の1実施例である、油圧走行車
両に使用される分離形の2連式の手動方向切換弁
V1およびV2について図面を参照しながら詳細に
説明する。まず切換弁V1から説明する。
両に使用される分離形の2連式の手動方向切換弁
V1およびV2について図面を参照しながら詳細に
説明する。まず切換弁V1から説明する。
第1図は手動方向切換弁V1の縦断面図、第2
図はその−断面を矢印方向にみた横断面図で
あり、付言すれば、第2図の−断面にそつて
それを矢印方向にみた縦断面が第1図である。切
換弁V1は弁本体1と、その長手方向にそつて中
心に穿設した摺動孔2に摺動自在に係合したスプ
ール3とからなつている。スプール3はその両端
に設けたばね装置(図示せず)に係合され、さら
にその右端部には切換レバーが取付けられてお
り、前記レバーを左方向に押込むか、または右方
向に引出すかによつて、スプール3はその軸方向
に一定長さだけ、左、もしくは右方向に摺動させ
られ、かつそれぞれ摺動位置に保持されるよう構
成されている。またスプール3は、前記切換レバ
ーを弁本体1に対して180゜より小さい一定角度α
だけ時計方向に回動することによつて、弁本体1
との円周方向におけるその係合位置が変化させら
れ、かつその回動位置に保持されるようになつて
いる。第1図は前記切換レバーを円周方向ならび
に軸方向において中央位置、すなわち第2図にお
いては水平位置におき、さらに軸方向のスプール
3の位置が中立位置を占めるようにされている状
態を示している。第3図は第2図の−断面を
矢印方向にみた縦断面図、第4図は第1図の−
断面を矢印方向にみた横断面図、第5図、第6
図は、第3図において、スプール3を一定長だ
け、右方向に引出した状態、左方向に押し込んだ
状態をそれぞれ示した縦断面図であり、第7図は
第2図の−断面を矢印方向にみた縦断面図で
ある。第8図は切換弁V1の第2図に示す横断面
図において、スプール3が前記切換レバーによつ
て時計方向に一定角度αだけ回された状態を示し
ており、第9図は第8図の−断面を矢印方向
にみた縦断面図であり、また第8図は第9図の
−断面を矢印方向にみた横断面図でもある。第
10図は第9図のX−X断面を矢印方向にみた横
断面図である。第11図、第12図は、第9図に
おいて、スプール3を一定長だけ、右方向に引出
した状態、左方向に押込んだ状態をそれぞれ示し
た縦断面図であり、第13図は第8図の−
断面を矢印方向にみた縦断面図である。これら
の図に示すように、弁本体1には、摺動孔2と直
交し、かつこれと連通するポートが6ケ設けられ
ている。すなわち後記する小容量油圧ポンプ、大
容量油圧ポンプとそれぞれ接続するP1ポート、
P2ポート;油タンクと接続するTポート、負荷
すなわちアクチユエータたとえば油圧シリンダと
接続するA1,B1各ポートおよび後記する第2の
手動方向切換弁V2と接続するP3ポートの6ケが
それである。
図はその−断面を矢印方向にみた横断面図で
あり、付言すれば、第2図の−断面にそつて
それを矢印方向にみた縦断面が第1図である。切
換弁V1は弁本体1と、その長手方向にそつて中
心に穿設した摺動孔2に摺動自在に係合したスプ
ール3とからなつている。スプール3はその両端
に設けたばね装置(図示せず)に係合され、さら
にその右端部には切換レバーが取付けられてお
り、前記レバーを左方向に押込むか、または右方
向に引出すかによつて、スプール3はその軸方向
に一定長さだけ、左、もしくは右方向に摺動させ
られ、かつそれぞれ摺動位置に保持されるよう構
成されている。またスプール3は、前記切換レバ
ーを弁本体1に対して180゜より小さい一定角度α
だけ時計方向に回動することによつて、弁本体1
との円周方向におけるその係合位置が変化させら
れ、かつその回動位置に保持されるようになつて
いる。第1図は前記切換レバーを円周方向ならび
に軸方向において中央位置、すなわち第2図にお
いては水平位置におき、さらに軸方向のスプール
3の位置が中立位置を占めるようにされている状
態を示している。第3図は第2図の−断面を
矢印方向にみた縦断面図、第4図は第1図の−
断面を矢印方向にみた横断面図、第5図、第6
図は、第3図において、スプール3を一定長だ
け、右方向に引出した状態、左方向に押し込んだ
状態をそれぞれ示した縦断面図であり、第7図は
第2図の−断面を矢印方向にみた縦断面図で
ある。第8図は切換弁V1の第2図に示す横断面
図において、スプール3が前記切換レバーによつ
て時計方向に一定角度αだけ回された状態を示し
ており、第9図は第8図の−断面を矢印方向
にみた縦断面図であり、また第8図は第9図の
−断面を矢印方向にみた横断面図でもある。第
10図は第9図のX−X断面を矢印方向にみた横
断面図である。第11図、第12図は、第9図に
おいて、スプール3を一定長だけ、右方向に引出
した状態、左方向に押込んだ状態をそれぞれ示し
た縦断面図であり、第13図は第8図の−
断面を矢印方向にみた縦断面図である。これら
の図に示すように、弁本体1には、摺動孔2と直
交し、かつこれと連通するポートが6ケ設けられ
ている。すなわち後記する小容量油圧ポンプ、大
容量油圧ポンプとそれぞれ接続するP1ポート、
P2ポート;油タンクと接続するTポート、負荷
すなわちアクチユエータたとえば油圧シリンダと
接続するA1,B1各ポートおよび後記する第2の
手動方向切換弁V2と接続するP3ポートの6ケが
それである。
また、弁本体1の摺動孔2には弁本体1の前記
各ポートとそれぞれ接続する孔もしくは凹部が設
けられているが、ポートP1に接続するものは孔
6および油路4とチエツク弁5を介しての凹部
7、ポートP2に対しては孔11、ポートP3に対
しては孔8、ポートTに対しては孔12、孔1
3、孔13′であり、ポートA1,B1に対してはそ
れぞれ孔14、孔15である。そして第2の切換
弁V2と接続するポートP3に対しては、ポートP2
から分岐路9およびチエツク弁10を介してポー
トP3に接続する別の油路(第1、第2図におい
て点線にて示す)が弁本体1内部に設けられてい
る。スプール3には、摺動孔2に設けられた前記
した孔もしくは凹部を、スプール3の軸方向の一
定長の移動もしくは円周方向の一定角度の回動ま
たは両者の組合せ運動によつてそれぞれ選択的に
接続する役をなす長溝(油路)が、スプール3の
外周面に軸方向にそつて施されているとともに、
スプール3の前記軸方向移動によつて前記した孔
と凹部とを前記とは反対にそれぞれ選択的に遮断
(ブロツク)するランド部が設けられている。こ
のスプール3のランド部は右方から31,32,
33,34、および35がそれであるが、長溝は
ランド34には、21,23,25,26、およ
び27、ランド33には22,24および28が
それぞれ設けられている。図示されていないが、
長溝はすべてスプール3の軸線に対して対称的に
各1対として設けられ、それぞれをスプール3の
軸心をとおる細孔によつて連通し、スプール3の
油圧バランスがとられている。
各ポートとそれぞれ接続する孔もしくは凹部が設
けられているが、ポートP1に接続するものは孔
6および油路4とチエツク弁5を介しての凹部
7、ポートP2に対しては孔11、ポートP3に対
しては孔8、ポートTに対しては孔12、孔1
3、孔13′であり、ポートA1,B1に対してはそ
れぞれ孔14、孔15である。そして第2の切換
弁V2と接続するポートP3に対しては、ポートP2
から分岐路9およびチエツク弁10を介してポー
トP3に接続する別の油路(第1、第2図におい
て点線にて示す)が弁本体1内部に設けられてい
る。スプール3には、摺動孔2に設けられた前記
した孔もしくは凹部を、スプール3の軸方向の一
定長の移動もしくは円周方向の一定角度の回動ま
たは両者の組合せ運動によつてそれぞれ選択的に
接続する役をなす長溝(油路)が、スプール3の
外周面に軸方向にそつて施されているとともに、
スプール3の前記軸方向移動によつて前記した孔
と凹部とを前記とは反対にそれぞれ選択的に遮断
(ブロツク)するランド部が設けられている。こ
のスプール3のランド部は右方から31,32,
33,34、および35がそれであるが、長溝は
ランド34には、21,23,25,26、およ
び27、ランド33には22,24および28が
それぞれ設けられている。図示されていないが、
長溝はすべてスプール3の軸線に対して対称的に
各1対として設けられ、それぞれをスプール3の
軸心をとおる細孔によつて連通し、スプール3の
油圧バランスがとられている。
つぎに以上のように構成されている切換弁V1
の動作について説明する。
の動作について説明する。
前記切換レバーが円周方向において中央位置
(第2図においては水平位置)にあり、かつスプ
ール3が中立位置を占めている第1図および第3
図に示した場合の動作についてのべる。
(第2図においては水平位置)にあり、かつスプ
ール3が中立位置を占めている第1図および第3
図に示した場合の動作についてのべる。
後記する小容量油圧ポンプからポートP1に送
りこまれた作動油は、油路4において2方向にわ
かれる。チエツク弁5を押し開いて、油路7に入
つた油は、油路7がブロツクされているため、と
じこめられる。したがつて油はすべて、油路6へ
流入し、油路8をへてポートP3に達し、一部は
チエツク弁10をとおつてポートP2へ流れよう
とするが、チエツク弁10によつてこの方向の流
れは遮断される。また後記する大容量油圧ポンプ
からポートP2に送りこまれた油は、分岐油路9
において2方向にわかれる。すなわち、その一方
は、油路11からスプール3の長溝26をとお
り、油路13からポートTに流出する。そして、
そのもう一方は、分岐油路9から、チエツク弁1
0を押し開き、ポートP3に合流する。第14−
1図のNは切換弁V1の前記中立位置における弁
本体1内の前記した流れ状態を記号表示したもの
である。
りこまれた作動油は、油路4において2方向にわ
かれる。チエツク弁5を押し開いて、油路7に入
つた油は、油路7がブロツクされているため、と
じこめられる。したがつて油はすべて、油路6へ
流入し、油路8をへてポートP3に達し、一部は
チエツク弁10をとおつてポートP2へ流れよう
とするが、チエツク弁10によつてこの方向の流
れは遮断される。また後記する大容量油圧ポンプ
からポートP2に送りこまれた油は、分岐油路9
において2方向にわかれる。すなわち、その一方
は、油路11からスプール3の長溝26をとお
り、油路13からポートTに流出する。そして、
そのもう一方は、分岐油路9から、チエツク弁1
0を押し開き、ポートP3に合流する。第14−
1図のNは切換弁V1の前記中立位置における弁
本体1内の前記した流れ状態を記号表示したもの
である。
つぎに前記切換レバーにより、その円周方向の
位置は変えることなく、スプール3を右方向へ一
定長引出すと、第5図に示すようになり、スプー
ル3のランド32によつて、油路6と油路8とが
遮断される。そしてポートP1に送りこまれた油
はチエツク弁5を押し開き、油路7に入り、さら
にスプール3の長溝28、油路12をへて、ポー
トTへ流出する。またポートP2へ入つた油は、
油路11を通り、スプール3の長溝26にはいる
が、長溝26はどことも接続しておらないため、
とじこめられた油は、分岐油路9からチエツク弁
10を押し開き、ポートP3へ流入する。この場
合、油路8はスプール3のランド32によつてブ
ロツクされているため、ポートP3へ流入した油
の油路8への逆流は生じない。
位置は変えることなく、スプール3を右方向へ一
定長引出すと、第5図に示すようになり、スプー
ル3のランド32によつて、油路6と油路8とが
遮断される。そしてポートP1に送りこまれた油
はチエツク弁5を押し開き、油路7に入り、さら
にスプール3の長溝28、油路12をへて、ポー
トTへ流出する。またポートP2へ入つた油は、
油路11を通り、スプール3の長溝26にはいる
が、長溝26はどことも接続しておらないため、
とじこめられた油は、分岐油路9からチエツク弁
10を押し開き、ポートP3へ流入する。この場
合、油路8はスプール3のランド32によつてブ
ロツクされているため、ポートP3へ流入した油
の油路8への逆流は生じない。
つぎにスプール3をその円周方向の位置は第3
図のままで、左方向へ一定長押込むと、第6図に
示すようになり、油路6と油路8とはスプール3
のランド31によつて遮断されることから、ポー
トP1へ送りこまれた油はチエツク弁5を押し開
き、油路7に入る。油路7に入つた油は、スプー
ル3の長溝27をとおり、油路11へ流れる。ま
たポートP2へ送りこまれた油は、油路11から
長溝27をとおり、油路7へ流れ込むが、油路7
から油路4への流れはチエツク弁5によつて止め
られるため、前記のポートP1から油路11へ送
りこまれた油と合流して分岐油路9を通り、チエ
ツク弁10を押し開き、ポートP3へ流出する。
図のままで、左方向へ一定長押込むと、第6図に
示すようになり、油路6と油路8とはスプール3
のランド31によつて遮断されることから、ポー
トP1へ送りこまれた油はチエツク弁5を押し開
き、油路7に入る。油路7に入つた油は、スプー
ル3の長溝27をとおり、油路11へ流れる。ま
たポートP2へ送りこまれた油は、油路11から
長溝27をとおり、油路7へ流れ込むが、油路7
から油路4への流れはチエツク弁5によつて止め
られるため、前記のポートP1から油路11へ送
りこまれた油と合流して分岐油路9を通り、チエ
ツク弁10を押し開き、ポートP3へ流出する。
ポートA1,B1に関しては第7図に示すように
第3図、第5図および第6図で示したスプール3
のいずれの位置においてもどことも接続せず、つ
ねにブロツクされている。前記した切換弁V1の
スプール3が一定長だけ、右方向へ引出されたと
きと、左方向へ押し込まれたときとにおける弁本
体1内の前記したそれぞれの流れ状態を記号表示
すれば、第14−1図のRおよびLとなる。
第3図、第5図および第6図で示したスプール3
のいずれの位置においてもどことも接続せず、つ
ねにブロツクされている。前記した切換弁V1の
スプール3が一定長だけ、右方向へ引出されたと
きと、左方向へ押し込まれたときとにおける弁本
体1内の前記したそれぞれの流れ状態を記号表示
すれば、第14−1図のRおよびLとなる。
つぎにスプール3を前記切換レバーによつて、
第2図、第3図に示した中立位置において、時計
方向に一定角度αだけ回動した第8図および第9
図に示す場合における動作について説明する。ポ
ートP1へ送りこまれた油は、油路4において2
方向に分かれるが、その一方は、チエツク弁5を
押し開いて、油路7へ入るが、油路7がブロツク
されているため、すべての油は油路6から油路8
をとおり、ポートP3に流れこむ。そしてポート
P3に流れこんだ油のポートP2側への流れはチエ
ツク弁10によつて遮断される。ポートP2へ送
りこまれた油は、油路11から、スプール3の長
溝25、、油路13をへて、ポートTへ流出する。
第14−2図のNは切換弁V1のこの場合の弁本
体1内の流れの状態を記号表示している。
第2図、第3図に示した中立位置において、時計
方向に一定角度αだけ回動した第8図および第9
図に示す場合における動作について説明する。ポ
ートP1へ送りこまれた油は、油路4において2
方向に分かれるが、その一方は、チエツク弁5を
押し開いて、油路7へ入るが、油路7がブロツク
されているため、すべての油は油路6から油路8
をとおり、ポートP3に流れこむ。そしてポート
P3に流れこんだ油のポートP2側への流れはチエ
ツク弁10によつて遮断される。ポートP2へ送
りこまれた油は、油路11から、スプール3の長
溝25、、油路13をへて、ポートTへ流出する。
第14−2図のNは切換弁V1のこの場合の弁本
体1内の流れの状態を記号表示している。
スプール3を第9図に示した位置から、その軸
方向位置のみ、一定長だけ、右方向へ前記切換レ
バーによつて引出すと第11図に示すようになる
が、この場合には、油路6と油路8とは、スプー
ル3のランド32によつて遮断されることから、
ポートP1へ送りこまれた油は、チエツク弁5を
押し開き、油路7に入る。そして、スプール3の
長溝22をとおり、油路15からポートB1へ流
出する。この油は後記するとおりポートB1から
負荷すなわちアクチユエータに送りこまれ作動を
行うようにされるが、前記アクチユエータからの
戻り油は、ポートA1に送りこまれ、油路14か
らスプール3の長溝23をへて、油路13からポ
ートTへ流出する。
方向位置のみ、一定長だけ、右方向へ前記切換レ
バーによつて引出すと第11図に示すようになる
が、この場合には、油路6と油路8とは、スプー
ル3のランド32によつて遮断されることから、
ポートP1へ送りこまれた油は、チエツク弁5を
押し開き、油路7に入る。そして、スプール3の
長溝22をとおり、油路15からポートB1へ流
出する。この油は後記するとおりポートB1から
負荷すなわちアクチユエータに送りこまれ作動を
行うようにされるが、前記アクチユエータからの
戻り油は、ポートA1に送りこまれ、油路14か
らスプール3の長溝23をへて、油路13からポ
ートTへ流出する。
つぎにスプール3を第9図の位置から、その軸
方向位置のみ、一定長だけ、左方向へ前記切換レ
バーによつて押しこみ、変化させると、第12図
に示すようになる。この場合には、油路6と油路
8とはスプール3のランド31によつて遮断され
る。したがつてポートP1へ送りこまれた油はす
べてチエツク弁5を押し開き、油路7に入る。そ
して、さらにスプール3の長溝21から、油路1
4をとおり、ポートA1に流出する。この油は後
記するとおりポートA1からアクチユエータに送
りこまれ作動を行うようにされるが、前記アクチ
ユエータからの戻り油はポートB1に送りこまれ、
油路15からスプール3の長溝24をとおり、油
路13′からポートTに流出する。
方向位置のみ、一定長だけ、左方向へ前記切換レ
バーによつて押しこみ、変化させると、第12図
に示すようになる。この場合には、油路6と油路
8とはスプール3のランド31によつて遮断され
る。したがつてポートP1へ送りこまれた油はす
べてチエツク弁5を押し開き、油路7に入る。そ
して、さらにスプール3の長溝21から、油路1
4をとおり、ポートA1に流出する。この油は後
記するとおりポートA1からアクチユエータに送
りこまれ作動を行うようにされるが、前記アクチ
ユエータからの戻り油はポートB1に送りこまれ、
油路15からスプール3の長溝24をとおり、油
路13′からポートTに流出する。
前記した両方の場合において、ポートP2に送
りこまれた油は分岐油路9において、2方向に分
かれ、その一方の油はチエツク弁10を押し開い
てポートP3に流れる。もう一方の油は第13図
に示すように、スプール3の前記したいずれの位
置においても、長溝25を介して、油路11と油
路13とが接続しているため、常にポートTへ流
出する。また油路12はスプール3の前記したい
ずれの位置においてもランド33によつてブロツ
クされている。切換弁V1のスプール3が、一定
角度αだけ時計方向に回動させられ、かつ一定長
だけ右方向へ引出されたときと、左方向へ押込ま
れたときとにおける弁本体1内のそれぞれ前記し
た流れ状態を記号表示すれば第14−2図のRc
およびLcとなる。
りこまれた油は分岐油路9において、2方向に分
かれ、その一方の油はチエツク弁10を押し開い
てポートP3に流れる。もう一方の油は第13図
に示すように、スプール3の前記したいずれの位
置においても、長溝25を介して、油路11と油
路13とが接続しているため、常にポートTへ流
出する。また油路12はスプール3の前記したい
ずれの位置においてもランド33によつてブロツ
クされている。切換弁V1のスプール3が、一定
角度αだけ時計方向に回動させられ、かつ一定長
だけ右方向へ引出されたときと、左方向へ押込ま
れたときとにおける弁本体1内のそれぞれ前記し
た流れ状態を記号表示すれば第14−2図のRc
およびLcとなる。
手動切換弁V1は以上説明したように構成され
ているので、従来のスプールの直動・回動併用切
換方式のたとえば第31−A〜E図に示した切換
弁と比較すると、構成の要旨において、スプール
3に従来と同じ長溝21,22,23,24の外
に長溝25,26,27,28が付加されている
ことは同一範ちゆう内の構成とみなしうるが、第
8図において、従来のものにおいてはアクチユエ
ータとの接続ポートA2とされるポートをもう一
つの圧油送り込みポートP2とし、それに対応す
る接続ポートB2とされるポートを第2の切換弁
V2への圧油送り出しポートP3とし、この両ポー
ト間を、チエツク弁10を介して接続する油路を
別に設けたことが相異する点である。このように
することによつて、後記する容量を異にする油圧
ポンプG1,G2から送り出される油量をそれぞれ
v1,v2とすると、この切換弁V1を介しての第2
の切換弁V2への圧油送り込み量をスプール3の
切換によつて、v1,v2、および(v1+v2)と小、
中、大の3通りに切換えることができる。
ているので、従来のスプールの直動・回動併用切
換方式のたとえば第31−A〜E図に示した切換
弁と比較すると、構成の要旨において、スプール
3に従来と同じ長溝21,22,23,24の外
に長溝25,26,27,28が付加されている
ことは同一範ちゆう内の構成とみなしうるが、第
8図において、従来のものにおいてはアクチユエ
ータとの接続ポートA2とされるポートをもう一
つの圧油送り込みポートP2とし、それに対応す
る接続ポートB2とされるポートを第2の切換弁
V2への圧油送り出しポートP3とし、この両ポー
ト間を、チエツク弁10を介して接続する油路を
別に設けたことが相異する点である。このように
することによつて、後記する容量を異にする油圧
ポンプG1,G2から送り出される油量をそれぞれ
v1,v2とすると、この切換弁V1を介しての第2
の切換弁V2への圧油送り込み量をスプール3の
切換によつて、v1,v2、および(v1+v2)と小、
中、大の3通りに切換えることができる。
つぎに手動切換弁V2について説明する。
第17図は手動切換弁V2の縦断面図、第18
図はその−断面を矢印方向にみた横断面
図であり、付言すれば、第18図の−断
面にそつてそれを矢印方向にみた縦断面図が第1
7図である。切換弁V2はすでに説明した切換弁
V1と類似の構成を有しており、スプール3はそ
の軸方向に一定長だけ左もしくは右方向に摺動さ
せられ、かつそれぞれ摺動位置に保持されるとと
もに、弁本体1に対して180゜より小さい一定角度
αだけ、時計方向に回動させられ、かつその回動
位置に保持されるようになつている。
図はその−断面を矢印方向にみた横断面
図であり、付言すれば、第18図の−断
面にそつてそれを矢印方向にみた縦断面図が第1
7図である。切換弁V2はすでに説明した切換弁
V1と類似の構成を有しており、スプール3はそ
の軸方向に一定長だけ左もしくは右方向に摺動さ
せられ、かつそれぞれ摺動位置に保持されるとと
もに、弁本体1に対して180゜より小さい一定角度
αだけ、時計方向に回動させられ、かつその回動
位置に保持されるようになつている。
第19図は第18図の−断面を矢印方
向にみた縦断面図で、スプール3が円周方向なら
びに軸方向において中立位置を占めている状態を
示しており、第20図、第21図は、第19図に
おいて、スプール3を一定長だけ、右方向に引き
出した状態、左方向に押込んだ状態をそれぞれ示
した縦断面図である。
向にみた縦断面図で、スプール3が円周方向なら
びに軸方向において中立位置を占めている状態を
示しており、第20図、第21図は、第19図に
おいて、スプール3を一定長だけ、右方向に引き
出した状態、左方向に押込んだ状態をそれぞれ示
した縦断面図である。
第22図は切換弁V2の第18図に示す横断面
図においてスプール3が、時計方向に一定角度α
だけ回された状態を示しており、第23図は第2
2図の−断面に沿つてそれを矢印方
向にみた縦断面図であり、また第22図は第23
図のXII−XII断面を矢印方向にみた横断面図で
もある。第24図は第22図の−断
面を矢印方向にみた縦断面図である。第25図、
第26図は、第24図において、スプール3を一
定長だけ右方向に引出した状態、左方向に押込ん
だ状態をそれぞれ示した縦断面図である。第27
図は第22図の−断面を矢印方向に
みた縦断面図であるが、スプール3が第23図に
示される位置から軸方向に一定長だけ右方向に引
出された状態を示しており、第28図はスプール
3が左方向に押込まれた状態を示した縦断面図で
ある。
図においてスプール3が、時計方向に一定角度α
だけ回された状態を示しており、第23図は第2
2図の−断面に沿つてそれを矢印方
向にみた縦断面図であり、また第22図は第23
図のXII−XII断面を矢印方向にみた横断面図で
もある。第24図は第22図の−断
面を矢印方向にみた縦断面図である。第25図、
第26図は、第24図において、スプール3を一
定長だけ右方向に引出した状態、左方向に押込ん
だ状態をそれぞれ示した縦断面図である。第27
図は第22図の−断面を矢印方向に
みた縦断面図であるが、スプール3が第23図に
示される位置から軸方向に一定長だけ右方向に引
出された状態を示しており、第28図はスプール
3が左方向に押込まれた状態を示した縦断面図で
ある。
これらの図に示すように、弁本体1には、前記
した切換弁V1のポートP3と接続するポートP4、
油タンクと接続するTポート、および負荷すなわ
ちアクチユエータたとえば複数の油圧モータとそ
れぞれ接続するA3,B3,A4,B4の各ポートの6
ケのポートが設けられている。
した切換弁V1のポートP3と接続するポートP4、
油タンクと接続するTポート、および負荷すなわ
ちアクチユエータたとえば複数の油圧モータとそ
れぞれ接続するA3,B3,A4,B4の各ポートの6
ケのポートが設けられている。
また弁本体1の摺動孔2には弁本体1の前記各
ポートとそれぞれ接続する孔もしくは凹部が設け
られているが、ポートP4に接続するものは、孔
43および油路41とチエツク弁42を介しての
凹部44、ポートTに対しては孔45、孔50、
孔50′;ポートA3,B3,A4、およびB4に対し
てはそれぞれ孔46、孔47、孔48および孔4
9である。
ポートとそれぞれ接続する孔もしくは凹部が設け
られているが、ポートP4に接続するものは、孔
43および油路41とチエツク弁42を介しての
凹部44、ポートTに対しては孔45、孔50、
孔50′;ポートA3,B3,A4、およびB4に対し
てはそれぞれ孔46、孔47、孔48および孔4
9である。
スプール3には、前記した孔もしくは凹部を、
スプール3の運動によつてそれぞれ選択的に接続
する役をなす切換弁V1と同様の長溝(油路)が
スプール3の外周面に軸方向にそつて施されてい
るとともに、スプール3の軸方向移動によつて前
記した孔と凹部とを前記とは反対にそれぞれ選択
的にブロツクするランド部31,32,33,3
4および35が設けられている。長溝はランド3
4には、21,23;ランド33には22,24
がそれぞれ設けられている。さらに、ランド3
4,33には、ランド面を一部平面に切欠いて形
成した油路36,37がそれぞれ施されている。
切換弁V1の場合と同じく、長溝および油溝はす
べてスプールの軸心をとおる細孔によつて連通
し、スプール3の油圧バランスがとられている。
スプール3の運動によつてそれぞれ選択的に接続
する役をなす切換弁V1と同様の長溝(油路)が
スプール3の外周面に軸方向にそつて施されてい
るとともに、スプール3の軸方向移動によつて前
記した孔と凹部とを前記とは反対にそれぞれ選択
的にブロツクするランド部31,32,33,3
4および35が設けられている。長溝はランド3
4には、21,23;ランド33には22,24
がそれぞれ設けられている。さらに、ランド3
4,33には、ランド面を一部平面に切欠いて形
成した油路36,37がそれぞれ施されている。
切換弁V1の場合と同じく、長溝および油溝はす
べてスプールの軸心をとおる細孔によつて連通
し、スプール3の油圧バランスがとられている。
つぎに以上のように構成されている切換弁V2
の動作について説明する。
の動作について説明する。
切換レバーが第18図においては水平位置にあ
り、かつスプール3が中立位置を占めている第1
7図および第19図に示した場合の動作について
のべる。
り、かつスプール3が中立位置を占めている第1
7図および第19図に示した場合の動作について
のべる。
ポートP4に送りこまれた油は、油路41にお
いて、2方向に分かれる。その一方の油はチエツ
ク弁42を押し開いて油路44に入つて、ブロツ
クされる。そのもう一方の油は一方の油路43、
油路45をへてポートTへ流出する。ポートA3,
A4はそれぞれ油路46,48にてスプール3の
油溝36と接続しているが、油溝36はその左端
部で油路50と接続していることから、ポート
A3,A4は油路50を介してポートTと接続する。
またポートB3,B4はそれぞれ油路47,49に
てスプール3の油溝37と接続しているが、油溝
37はその右端部で油路50′と接続しているこ
とから、ポートB3,B4は油路50′を介してポー
トTと接続する。第15−1図のCは切換弁V2
の前記中立位置における弁本体1内の前記した流
れの接続状態を記号表示したものである。
いて、2方向に分かれる。その一方の油はチエツ
ク弁42を押し開いて油路44に入つて、ブロツ
クされる。そのもう一方の油は一方の油路43、
油路45をへてポートTへ流出する。ポートA3,
A4はそれぞれ油路46,48にてスプール3の
油溝36と接続しているが、油溝36はその左端
部で油路50と接続していることから、ポート
A3,A4は油路50を介してポートTと接続する。
またポートB3,B4はそれぞれ油路47,49に
てスプール3の油溝37と接続しているが、油溝
37はその右端部で油路50′と接続しているこ
とから、ポートB3,B4は油路50′を介してポー
トTと接続する。第15−1図のCは切換弁V2
の前記中立位置における弁本体1内の前記した流
れの接続状態を記号表示したものである。
つぎにスプール3をその円周方向の位置は変え
ずに、右方向へ一定長引出すと、第20図に示す
ようになる。この場合には、油路43と油路45
とはスプール3のランド32によつて遮断され
る。したがつてポートP4に送りこまれた油は、
すべて油路41をへて、チエツク弁42を押し開
き、油路44に入る。そしてスプール3の油溝3
6をとおり、ポートA3,A4に流出する。この油
は後記するとおりポートA3,A4からそれぞれア
クチユエータに送りこまれ、作動を行うようにさ
れるが、前記アクチユエータからの戻り油は、そ
れぞれポートB3,B4にもどり、スプール3の油
溝37をとおり、油路50′からのポートTへ流
出する。
ずに、右方向へ一定長引出すと、第20図に示す
ようになる。この場合には、油路43と油路45
とはスプール3のランド32によつて遮断され
る。したがつてポートP4に送りこまれた油は、
すべて油路41をへて、チエツク弁42を押し開
き、油路44に入る。そしてスプール3の油溝3
6をとおり、ポートA3,A4に流出する。この油
は後記するとおりポートA3,A4からそれぞれア
クチユエータに送りこまれ、作動を行うようにさ
れるが、前記アクチユエータからの戻り油は、そ
れぞれポートB3,B4にもどり、スプール3の油
溝37をとおり、油路50′からのポートTへ流
出する。
つぎにスプール3をその円周方向の位置はその
ままで、第19図に示す位置から左方向へ一定長
押込むと第21図に示すようになる。この場合に
は油路43と油路45とはスプール3のランド3
1によつて遮断されることから、ポートP4へ送
りこまれた油はすべて油路41をへて、チエツク
弁42を押し開き、油路44に入る。そしてスプ
ール3の油溝37をとおり、ポートB3,B4に流
出する。前記同様にアクチユエータを作動させた
もどり油は、ポートA3,A4にもどり、スプール
3の油溝36をとおり、油路50からポートTへ
流出する。
ままで、第19図に示す位置から左方向へ一定長
押込むと第21図に示すようになる。この場合に
は油路43と油路45とはスプール3のランド3
1によつて遮断されることから、ポートP4へ送
りこまれた油はすべて油路41をへて、チエツク
弁42を押し開き、油路44に入る。そしてスプ
ール3の油溝37をとおり、ポートB3,B4に流
出する。前記同様にアクチユエータを作動させた
もどり油は、ポートA3,A4にもどり、スプール
3の油溝36をとおり、油路50からポートTへ
流出する。
前記した切換弁V2のスプール3が一定長だけ、
右方向へ引出されたときと、左方向へ押込まれた
ときとにおける弁本体1内の前記したそれぞれの
流れ状態を記号表示すれば第15−1図のMおよ
びHとなる。
右方向へ引出されたときと、左方向へ押込まれた
ときとにおける弁本体1内の前記したそれぞれの
流れ状態を記号表示すれば第15−1図のMおよ
びHとなる。
つぎにスプール3を切換レバーによつて、第1
8図、第19図に示した中立位置において、時計
方向に一定角度αだけ回動した第22図および第
24図に示す場合における動作について説明す
る。ポートP4に送りこまれた油は油路41にお
いて2方向にわかれる。その一方のチエツク弁4
2を押し開いて油路44に入つた油は、油路44
がブロツクされているため、閉じ込められる。し
たがつてすべての油は油路43から油路45をへ
て、ポートTへ流出する。ポートA3はスプール
3の長溝23を介して油路50に、またポート
A4は、スプール3の油溝36を介して、油路5
0にそれぞれ接続していることから、ポートA3,
A4はともにポートTに接続する。ポートB3はス
プール3の長溝24を介して、油路50′に、ま
たポートB4は、スプール3の油溝37を介して
油路50′にそれぞれ接続していることから、ポ
ートB3,B4はともにポートTに接続する。第1
5−2図のCは切換弁V2のこの場合の弁本体1
内の流れ状態を記号表示している。
8図、第19図に示した中立位置において、時計
方向に一定角度αだけ回動した第22図および第
24図に示す場合における動作について説明す
る。ポートP4に送りこまれた油は油路41にお
いて2方向にわかれる。その一方のチエツク弁4
2を押し開いて油路44に入つた油は、油路44
がブロツクされているため、閉じ込められる。し
たがつてすべての油は油路43から油路45をへ
て、ポートTへ流出する。ポートA3はスプール
3の長溝23を介して油路50に、またポート
A4は、スプール3の油溝36を介して、油路5
0にそれぞれ接続していることから、ポートA3,
A4はともにポートTに接続する。ポートB3はス
プール3の長溝24を介して、油路50′に、ま
たポートB4は、スプール3の油溝37を介して
油路50′にそれぞれ接続していることから、ポ
ートB3,B4はともにポートTに接続する。第1
5−2図のCは切換弁V2のこの場合の弁本体1
内の流れ状態を記号表示している。
つぎにスプール3を第24図の位置からその軸
方向位置のみ、一定長だけ右方向へ切換レバーに
よつて引出して変化させると、第25図、第27
図に示すようになる。この場合には、油路43と
油路45とはスプール3のランド32によつて遮
断される。したがつてポートP4に送りこまれた
油はすべて油路41をへて、チエツク弁42を押
し開いて、油路44に入る。そして油路44に入
つた油は、スプール3の油溝36、油路48をへ
てポートA4へ流出するとともに、スプール3の
長溝22、油路47をへてポートB3へ流出する。
そして前記したようにアクチユエータを作動させ
た油はポートA3,B4にもどる。ポートA3にもど
つた油はスプール3の長溝23をとおつて油路5
0に、ポートB4にもどつた油は油溝37をとお
つて油路50′にそれぞれ流れ、ついで合流して
ポートTへ流出する。第15−2図のMcはこの
場合における切換弁V2の弁本体1内の流れの状
態を記号表示している。
方向位置のみ、一定長だけ右方向へ切換レバーに
よつて引出して変化させると、第25図、第27
図に示すようになる。この場合には、油路43と
油路45とはスプール3のランド32によつて遮
断される。したがつてポートP4に送りこまれた
油はすべて油路41をへて、チエツク弁42を押
し開いて、油路44に入る。そして油路44に入
つた油は、スプール3の油溝36、油路48をへ
てポートA4へ流出するとともに、スプール3の
長溝22、油路47をへてポートB3へ流出する。
そして前記したようにアクチユエータを作動させ
た油はポートA3,B4にもどる。ポートA3にもど
つた油はスプール3の長溝23をとおつて油路5
0に、ポートB4にもどつた油は油溝37をとお
つて油路50′にそれぞれ流れ、ついで合流して
ポートTへ流出する。第15−2図のMcはこの
場合における切換弁V2の弁本体1内の流れの状
態を記号表示している。
つぎにスプール3を第24図の位置から、その
軸方向位置のみ、一定長だけ、左方向へ切換レバ
ーによつて押しこみ、変化させると、第26図、
第28図に示すようになる。この場合には、油路
43と油路45とはスプール3のランド31によ
つて遮断される。したがつてポートP4に送りこ
まれた油はすべて油路41をへて、チエツク弁4
2を押し開いて、油路44に入る。そして油路4
4に入つた油は、スプール3の長溝21、油路4
6をへてポートA3へ流出するとともに、スプー
ル3の油溝37、油路49をへてポートB4へ流
出する。そして前記したようにアクチユエータを
作動させた油はポートA4,B3にもどる。ポート
A4にもどつた油は、スプール3の油溝36をと
おつて油路50に、ポートB3にもどつた油は、
スプール3の長溝24をとおつて油路50′にそ
れぞれ流れ、ついで合流してポートTへ流出す
る。第15−2図のHcはこの場合における切換
弁V2の弁本体1内の流れ状態を記号表示してい
る。
軸方向位置のみ、一定長だけ、左方向へ切換レバ
ーによつて押しこみ、変化させると、第26図、
第28図に示すようになる。この場合には、油路
43と油路45とはスプール3のランド31によ
つて遮断される。したがつてポートP4に送りこ
まれた油はすべて油路41をへて、チエツク弁4
2を押し開いて、油路44に入る。そして油路4
4に入つた油は、スプール3の長溝21、油路4
6をへてポートA3へ流出するとともに、スプー
ル3の油溝37、油路49をへてポートB4へ流
出する。そして前記したようにアクチユエータを
作動させた油はポートA4,B3にもどる。ポート
A4にもどつた油は、スプール3の油溝36をと
おつて油路50に、ポートB3にもどつた油は、
スプール3の長溝24をとおつて油路50′にそ
れぞれ流れ、ついで合流してポートTへ流出す
る。第15−2図のHcはこの場合における切換
弁V2の弁本体1内の流れ状態を記号表示してい
る。
手動切換弁V2は以上説明したように構成され
ているので、従来のスプールの直動・回動併用切
換方式のたとえば第31−A〜E図に示した切換
弁と比較すると、構成の要旨において、スプール
3に従来と同じ長溝21,22,23,24の外
に油溝36,37を付加したことが相異する点で
ある。このようにすることによつて、従来の前記
切換弁においては、アクチユエータとの接続ポー
トA1,A2,A3…、B1,B2,B3…をスプール3
の切換えによつて、ポートA1,A2,A3…→アク
チユエータAC1,AC2,AC3…→ポートB1,B2,
B3…またはこれと反対の接続切換のみが可能で
あるのに対し、この切換弁V2においては、前記
接続の外にポートA3,B3→アクチユエータAC1,
AC2→ポートB3,A4,ポートB3,A4→アクチユ
エータAC1,AC2→ポートA3,B4といつた接続
が可能である。したがつてアクチユエータとし
て、たとえば油圧モータを使用する場合、従来の
前記切換弁を1つだけ使うのでは、スプールの切
換によつてすべてを同一方向に回転させることし
かできないが、この切換弁V2を1つだけ使つて、
油圧モータの半数を時計方向に、残りの半数を反
時計方向に回すことが可能である。
ているので、従来のスプールの直動・回動併用切
換方式のたとえば第31−A〜E図に示した切換
弁と比較すると、構成の要旨において、スプール
3に従来と同じ長溝21,22,23,24の外
に油溝36,37を付加したことが相異する点で
ある。このようにすることによつて、従来の前記
切換弁においては、アクチユエータとの接続ポー
トA1,A2,A3…、B1,B2,B3…をスプール3
の切換えによつて、ポートA1,A2,A3…→アク
チユエータAC1,AC2,AC3…→ポートB1,B2,
B3…またはこれと反対の接続切換のみが可能で
あるのに対し、この切換弁V2においては、前記
接続の外にポートA3,B3→アクチユエータAC1,
AC2→ポートB3,A4,ポートB3,A4→アクチユ
エータAC1,AC2→ポートA3,B4といつた接続
が可能である。したがつてアクチユエータとし
て、たとえば油圧モータを使用する場合、従来の
前記切換弁を1つだけ使うのでは、スプールの切
換によつてすべてを同一方向に回転させることし
かできないが、この切換弁V2を1つだけ使つて、
油圧モータの半数を時計方向に、残りの半数を反
時計方向に回すことが可能である。
さて、前記のように構成されている手動方向切
換弁V1とV2とを、前記した甘蔗刈取り機の油圧
走行用にその操縦席の両側にそれぞれ配置して、
互いに直列に接続し、それによつて第30図に示
した運転仕様どおりの油圧走行を行わせるよう構
成した油圧回路図が第16図である。図中、2点
鎖線で囲んだ下方の枠内の油圧回路は、切換弁
V1の流路を、また上方の枠内の油圧回路は、切
換弁V2の流路を、それぞれ説明したとおり表示
したものであり、とくにそれぞれの手動切換レバ
ーの切換操作によつて変化させられる弁本体1内
の油の流れ状態については、第14−1〜2図、
第15−1〜2図に示されている。すなわち切換
弁V1の枠L0,N0,R0における流れ状態は、第1
4−1図の枠L,N,Rおよび第14−2図の枠
Lc,N,Rcにそれぞれ記号表示されるとおりで
あり、切換弁V2の枠H0,C0,M0における流れ状
態は、第15−1図の枠H,C,Mおよび第15
−2図の枠Hc,C,Mcにそれぞれ記号表示され
るとおりである。
換弁V1とV2とを、前記した甘蔗刈取り機の油圧
走行用にその操縦席の両側にそれぞれ配置して、
互いに直列に接続し、それによつて第30図に示
した運転仕様どおりの油圧走行を行わせるよう構
成した油圧回路図が第16図である。図中、2点
鎖線で囲んだ下方の枠内の油圧回路は、切換弁
V1の流路を、また上方の枠内の油圧回路は、切
換弁V2の流路を、それぞれ説明したとおり表示
したものであり、とくにそれぞれの手動切換レバ
ーの切換操作によつて変化させられる弁本体1内
の油の流れ状態については、第14−1〜2図、
第15−1〜2図に示されている。すなわち切換
弁V1の枠L0,N0,R0における流れ状態は、第1
4−1図の枠L,N,Rおよび第14−2図の枠
Lc,N,Rcにそれぞれ記号表示されるとおりで
あり、切換弁V2の枠H0,C0,M0における流れ状
態は、第15−1図の枠H,C,Mおよび第15
−2図の枠Hc,C,Mcにそれぞれ記号表示され
るとおりである。
第16図においてG1は小容量の一定吐出量の
油圧ポンプ、G2は大容量たとえばG1の2倍の吐
出量を有する油圧ポンプで、2連形式のエンジン
駆動のものであり、切換弁V1のポートP1および
P2はそれぞれポンプG1およびG2に接続されてお
り、その2つの接続回路にはリリーフ弁が並列接
続されている。A,B,C,Dは車輪にそれぞれ
内蔵された両方向回転可能な油圧モータで、E,
Fは走行方向変換用の油圧シリンダである。そし
て各油圧モータからタンクへの点線で示した回路
はドレン用のものである。
油圧ポンプ、G2は大容量たとえばG1の2倍の吐
出量を有する油圧ポンプで、2連形式のエンジン
駆動のものであり、切換弁V1のポートP1および
P2はそれぞれポンプG1およびG2に接続されてお
り、その2つの接続回路にはリリーフ弁が並列接
続されている。A,B,C,Dは車輪にそれぞれ
内蔵された両方向回転可能な油圧モータで、E,
Fは走行方向変換用の油圧シリンダである。そし
て各油圧モータからタンクへの点線で示した回路
はドレン用のものである。
第14−1〜2図および第15−1〜2図にお
いて切換手動レバーの切換操作によつて、切換弁
V1およびV2のそれぞれのスプール3のしめる位
置を異にし、かつ弁内の流れ状態を異にする組合
せは25通りが考えられるが、その中で、第30図
に示した運転仕様の作動ポイントの実際に使用さ
れる代表的な組合せと対応するものについて第1
6図ならびに第30図と関連させて説明する。
いて切換手動レバーの切換操作によつて、切換弁
V1およびV2のそれぞれのスプール3のしめる位
置を異にし、かつ弁内の流れ状態を異にする組合
せは25通りが考えられるが、その中で、第30図
に示した運転仕様の作動ポイントの実際に使用さ
れる代表的な組合せと対応するものについて第1
6図ならびに第30図と関連させて説明する。
〔1〕 第1速、第2速または第3速での前進:
切換弁V1のスプール3をLc位置におくと、ポ
ンプG1から送り出された油は、油路7,14を
へて、ポートA1からシリンダE,Fに送りこま
れ、そのロツドが縮められ、シリンダE,Fから
の戻り油はポートB1にもどされ、油路15,1
3をへてポートTから流出し、タンクへもどされ
る。シリンダE,Fのこの作動によつて、車輪A
〜Dは直進姿勢をとる。一方ポンプG2からポー
トP2に送りこまれた油は油路11から油路13
へバイパスされ、ポートTへ流出するとともに、
分岐油路9からチエツク弁10を押し開いて、ポ
ートP3,P4から切換弁V2に流入する。切換弁V2
は両端部にばね装置が設けられていることから常
態においてはそのスプール3は中立位置すなわち
C位置を占めている。したがつて切換弁V2に流
入した油は油路45をへてポートTへ流入する。
すなわちポンプG1,G2から送り出された油はい
ずれも油圧モータA〜Dへ送りこまれることなく
タンクへもどされる。しかも油圧モータA,Bと
接続するポートA4,B4、はそれぞれ油路48,
49を介して、また油圧モータC,Dと接続する
ポートA3,B3はそれぞれ油路46,47を介し
て循環油路を形成することから、油圧モータA〜
Dは自由回転(アンロード)状態におかれる。
ンプG1から送り出された油は、油路7,14を
へて、ポートA1からシリンダE,Fに送りこま
れ、そのロツドが縮められ、シリンダE,Fから
の戻り油はポートB1にもどされ、油路15,1
3をへてポートTから流出し、タンクへもどされ
る。シリンダE,Fのこの作動によつて、車輪A
〜Dは直進姿勢をとる。一方ポンプG2からポー
トP2に送りこまれた油は油路11から油路13
へバイパスされ、ポートTへ流出するとともに、
分岐油路9からチエツク弁10を押し開いて、ポ
ートP3,P4から切換弁V2に流入する。切換弁V2
は両端部にばね装置が設けられていることから常
態においてはそのスプール3は中立位置すなわち
C位置を占めている。したがつて切換弁V2に流
入した油は油路45をへてポートTへ流入する。
すなわちポンプG1,G2から送り出された油はい
ずれも油圧モータA〜Dへ送りこまれることなく
タンクへもどされる。しかも油圧モータA,Bと
接続するポートA4,B4、はそれぞれ油路48,
49を介して、また油圧モータC,Dと接続する
ポートA3,B3はそれぞれ油路46,47を介し
て循環油路を形成することから、油圧モータA〜
Dは自由回転(アンロード)状態におかれる。
つぎに切換弁V1のスプール3をN位置におく
と同時に、切換弁V2のスプール3をM位置にお
く。切換弁V1のポートA1,B1はともにブロツク
されるので、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状
態にて保持される。そして、ポンプG1から切換
弁V1のポートP1に送りこまれた油は油路7がブ
ロツクされていることから、油路6,8をへてポ
ートP3から切換弁V2に送りこまれる。切換弁V2
においては油路43がブロツクされているため、
ポートP3,P4から送りこまれたポンプG1からの
油は、分岐油路41、チエツク弁42、油路44
をへて、2方向にわかれ、一方は油路46からポ
ートA3へ、もう一方は油路48からポートA4へ
それぞれ半分ずつ流出し、油圧モータD,Cと、
油圧モータB,Aとをそれぞれ回転させる。そし
て油圧モータD,Cからの戻り油はポートB3か
ら、油圧モータB,Aからの戻り油はポートB4
から切換弁V2にもどされ、それぞれ油路47,
49から油路50へ合流してさらにポートTへ流
出し、タンクへもどる。一方ポンプG2から切換
弁V1のポートP2に送りこまれた油は、分岐油路
9をへて2方向にわかれ、その1つは油路11,
13をへてポートTへ流出し、他の1つはチエツ
ク弁10を押し開いて、ポートP3側へ流れよう
とするが、この流れの圧力はタンク流路圧に略等
しいのに対し、チエツク弁10にはポンプG1の
リリーフ弁によつて設定された吐出圧が作用して
いるためにこの流れはさえぎられ、結局ポンプ
G2からの油はすべて油路11,13からポート
Tへバイパスされてタンクへもどされる。したが
つて油圧モータA〜Dは小容量のポンプG1から
の油量のみで正回転させられることとなり、車輪
A〜Dは最も遅い第1速で前進する。
と同時に、切換弁V2のスプール3をM位置にお
く。切換弁V1のポートA1,B1はともにブロツク
されるので、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状
態にて保持される。そして、ポンプG1から切換
弁V1のポートP1に送りこまれた油は油路7がブ
ロツクされていることから、油路6,8をへてポ
ートP3から切換弁V2に送りこまれる。切換弁V2
においては油路43がブロツクされているため、
ポートP3,P4から送りこまれたポンプG1からの
油は、分岐油路41、チエツク弁42、油路44
をへて、2方向にわかれ、一方は油路46からポ
ートA3へ、もう一方は油路48からポートA4へ
それぞれ半分ずつ流出し、油圧モータD,Cと、
油圧モータB,Aとをそれぞれ回転させる。そし
て油圧モータD,Cからの戻り油はポートB3か
ら、油圧モータB,Aからの戻り油はポートB4
から切換弁V2にもどされ、それぞれ油路47,
49から油路50へ合流してさらにポートTへ流
出し、タンクへもどる。一方ポンプG2から切換
弁V1のポートP2に送りこまれた油は、分岐油路
9をへて2方向にわかれ、その1つは油路11,
13をへてポートTへ流出し、他の1つはチエツ
ク弁10を押し開いて、ポートP3側へ流れよう
とするが、この流れの圧力はタンク流路圧に略等
しいのに対し、チエツク弁10にはポンプG1の
リリーフ弁によつて設定された吐出圧が作用して
いるためにこの流れはさえぎられ、結局ポンプ
G2からの油はすべて油路11,13からポート
Tへバイパスされてタンクへもどされる。したが
つて油圧モータA〜Dは小容量のポンプG1から
の油量のみで正回転させられることとなり、車輪
A〜Dは最も遅い第1速で前進する。
つぎに切換弁V1のスプール3のみをR位置に
うつすと、ポートA1,B1はそのままブロツクさ
れるので、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状態
にて保持される。そしてポンプG1からポートP1
に送り込まれた油は、油路6がブロツクされてい
るため、分岐油路4からチエツク弁5、油路7、
油路12を経てポートTへすべて流出し、タンク
へ戻される。一方ポンプG2からポートP2に送り
込まれた油は、油路11がブロツクされているた
め、分岐油路9からチエツク弁10を押し開いて
ポートP3,P4から切換弁V2に入り、前記と同様
にその半分ずつが油圧モータD,Cと油圧モータ
B,Aとをそれぞれ回転させ、これらの油圧モー
タからの戻り油も前記と同様にタンクへ戻され
る。したがつて油圧モータA〜Dは大容量のポン
プG2からの油量のみで正回転させられることと
なり、車輪A〜Dは中間の速度すなわち第2速で
前進する。
うつすと、ポートA1,B1はそのままブロツクさ
れるので、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状態
にて保持される。そしてポンプG1からポートP1
に送り込まれた油は、油路6がブロツクされてい
るため、分岐油路4からチエツク弁5、油路7、
油路12を経てポートTへすべて流出し、タンク
へ戻される。一方ポンプG2からポートP2に送り
込まれた油は、油路11がブロツクされているた
め、分岐油路9からチエツク弁10を押し開いて
ポートP3,P4から切換弁V2に入り、前記と同様
にその半分ずつが油圧モータD,Cと油圧モータ
B,Aとをそれぞれ回転させ、これらの油圧モー
タからの戻り油も前記と同様にタンクへ戻され
る。したがつて油圧モータA〜Dは大容量のポン
プG2からの油量のみで正回転させられることと
なり、車輪A〜Dは中間の速度すなわち第2速で
前進する。
つぎに切換弁V1のスプール3のみをL位置に
移すと、ポートA1,B1はそのままブロツクされ
るので、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状態に
保持される。そしてポンプG1からポートP1に送
り込まれた油は、油路6がブロツクされているの
で、すべて分岐油路4、チエツク弁5、油路7、
油路11を経て分岐油路9に達する。一方ポンプ
G2からポートP2に送り込まれた油も分岐油路9
に達する。したがつて両方のポンプG1,G2から
送り出された油は分岐油路9にて合流し、チエツ
ク弁10を押し開いてポートP3,P4へ流出し、
切換弁V2へ流れ込む。そしてこの半分ずつが前
記と同様に油圧モータA〜Dを回転させ、これら
の油圧モータからの戻り油も前記と同様にタンク
へ戻される。したがつて油圧モータA〜Dは大、
小2つのポンプG2,G1からの総油量で正回転さ
せられることとなり、車輪A〜Dは最も速い第3
速で前進する。
移すと、ポートA1,B1はそのままブロツクされ
るので、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状態に
保持される。そしてポンプG1からポートP1に送
り込まれた油は、油路6がブロツクされているの
で、すべて分岐油路4、チエツク弁5、油路7、
油路11を経て分岐油路9に達する。一方ポンプ
G2からポートP2に送り込まれた油も分岐油路9
に達する。したがつて両方のポンプG1,G2から
送り出された油は分岐油路9にて合流し、チエツ
ク弁10を押し開いてポートP3,P4へ流出し、
切換弁V2へ流れ込む。そしてこの半分ずつが前
記と同様に油圧モータA〜Dを回転させ、これら
の油圧モータからの戻り油も前記と同様にタンク
へ戻される。したがつて油圧モータA〜Dは大、
小2つのポンプG2,G1からの総油量で正回転さ
せられることとなり、車輪A〜Dは最も速い第3
速で前進する。
〔2〕 第1速での右旋回または左旋回:
まず切換弁V2のスプール3をC位置すなわち
中立位置においてから、切換弁V1のスプール3
をRc位置におくと、ポンプG1から送り出された
油は、油路15を経て、ポートB1からシリンダ
E,Fに送り込まれ、そのロツドが伸ばされ、シ
リンダE、からの戻り油はポートA1に戻され、
油路14,13を経て、ポートTから流出し、タ
ンクへ戻される。シリンダE,Fのこの作動によ
つて車輪A〜Dは、前記した旋回姿勢をとる。一
方ポンプG2からポートP2に送り込まれた油は油
路11から油路13へバイパスされ、ポートTへ
流出するとともに、分岐油路9からチエツク弁1
0を押し開いて、ポートP3,P4から切換弁V2に
流入する。そのスプール3は予め中立位置Cにお
かれている。したがつて切換弁V2に流入して分
岐油路41からチエツク弁42を押し開いて油路
44に入る油はブロツクされ、他の油は油路4
3、油路45を経てポートTへ流出する。すなわ
ちポンプG1,G2から送り出された油はいずれも
油圧モータA〜Dへ送り込まれることなくタンク
へ戻される。したがつて油圧モータA〜Dは停止
状態にされており、車輪A〜Dの走行方向変換は
油圧モータの停止の状態において行われるように
されているわけである。
中立位置においてから、切換弁V1のスプール3
をRc位置におくと、ポンプG1から送り出された
油は、油路15を経て、ポートB1からシリンダ
E,Fに送り込まれ、そのロツドが伸ばされ、シ
リンダE、からの戻り油はポートA1に戻され、
油路14,13を経て、ポートTから流出し、タ
ンクへ戻される。シリンダE,Fのこの作動によ
つて車輪A〜Dは、前記した旋回姿勢をとる。一
方ポンプG2からポートP2に送り込まれた油は油
路11から油路13へバイパスされ、ポートTへ
流出するとともに、分岐油路9からチエツク弁1
0を押し開いて、ポートP3,P4から切換弁V2に
流入する。そのスプール3は予め中立位置Cにお
かれている。したがつて切換弁V2に流入して分
岐油路41からチエツク弁42を押し開いて油路
44に入る油はブロツクされ、他の油は油路4
3、油路45を経てポートTへ流出する。すなわ
ちポンプG1,G2から送り出された油はいずれも
油圧モータA〜Dへ送り込まれることなくタンク
へ戻される。したがつて油圧モータA〜Dは停止
状態にされており、車輪A〜Dの走行方向変換は
油圧モータの停止の状態において行われるように
されているわけである。
つぎに切換弁V1のスプール3をN位置におく
と同時に、切換弁V2のスプール3をMc位置にお
く。切換弁V1のポートA1,B1はともにブロツク
されるので、シリンダE,Fのロツドは伸びた状
態にて保持される。そしてポンプG1から切換弁
V1のポートP1に送り込まれた油は前記したとお
りポートP3,P4から切換弁V2に送り込まれる。
一方ポンプG2から切換弁V2のポートP2に送り込
まれた油は、前記したとおりすべて油路11,1
3からポートTへバイパスされてタンクへ戻る。
切換弁V2においては、油路43がブロツクされ
ているため、ポートP3から送り込まれたポンプ
G1からの油は、分岐油路41、チエツク弁42、
油路44を経て2方向に分かれ、一方は油路47
からポートB3へ、もう一方は油路48からポー
トA4へそれぞれ半分ずつ流出し、油圧モータC,
Dを前記した回転方向とは逆方向に、油圧モータ
B,Aを前記どうりの回転方向にそれぞれ回転さ
せる。そして油圧モータC,Dからの戻り油はポ
ートA3から、油圧モータB,Aからの戻り油は
ポートB4から切換弁V2に戻され、それぞれ油路
46,49から油路50へ合流し、さらにポート
Tへ流出し、タンクへ戻る。したがつて油圧モー
タA,Bは前記どおり正回転方向に、油圧モータ
C,Dは前記とは反対の逆転方向に、小容量のポ
ンプG1からの油量の半分ずつで回転させられ、
車輪A〜Dはスリツプを伴うことなく、その場に
て第1速での右旋回を行うこととなる。
と同時に、切換弁V2のスプール3をMc位置にお
く。切換弁V1のポートA1,B1はともにブロツク
されるので、シリンダE,Fのロツドは伸びた状
態にて保持される。そしてポンプG1から切換弁
V1のポートP1に送り込まれた油は前記したとお
りポートP3,P4から切換弁V2に送り込まれる。
一方ポンプG2から切換弁V2のポートP2に送り込
まれた油は、前記したとおりすべて油路11,1
3からポートTへバイパスされてタンクへ戻る。
切換弁V2においては、油路43がブロツクされ
ているため、ポートP3から送り込まれたポンプ
G1からの油は、分岐油路41、チエツク弁42、
油路44を経て2方向に分かれ、一方は油路47
からポートB3へ、もう一方は油路48からポー
トA4へそれぞれ半分ずつ流出し、油圧モータC,
Dを前記した回転方向とは逆方向に、油圧モータ
B,Aを前記どうりの回転方向にそれぞれ回転さ
せる。そして油圧モータC,Dからの戻り油はポ
ートA3から、油圧モータB,Aからの戻り油は
ポートB4から切換弁V2に戻され、それぞれ油路
46,49から油路50へ合流し、さらにポート
Tへ流出し、タンクへ戻る。したがつて油圧モー
タA,Bは前記どおり正回転方向に、油圧モータ
C,Dは前記とは反対の逆転方向に、小容量のポ
ンプG1からの油量の半分ずつで回転させられ、
車輪A〜Dはスリツプを伴うことなく、その場に
て第1速での右旋回を行うこととなる。
先に切換弁V1のスプール3をN位置におくと
同時に、切換弁V2のスプール3をMc位置におい
て、前記した右旋回を行わせたのであるが、左旋
回を行わせるには、切換弁V2のスプール3をHc
位置におけばよい。このようにすれば、切換弁
V2へポートP3,P4から送り込まれたポンプG1か
らの油は、前記したように油路44を経て二方に
分かれ、一方は油路46からポートA3へ、もう
一方は油路49からポートB4へそれぞれ半分ず
つ流出し、油圧モータD,Cを正回転方向に、油
圧モータA,Bを逆回転方向にそれぞれ回転させ
る。そして油圧モータD,Cからの戻り油はポー
トB3から、油圧モータA,Bからの戻り油はポ
ートA4から切換弁V2に戻され、それぞれ油路4
7,48から油路50へ合流し、さらにポートT
へ流出し、タンクへ戻る。したがつて油圧モータ
A,Bは逆回転方向に、油圧モータC,Dは正回
転方向に、小容量のポンプG1からの油量の半分
ずつにて回転させられ、車輪A〜Dはスリツプを
伴うことなく、その場にて第1速での左旋回を行
うこととなる。
同時に、切換弁V2のスプール3をMc位置におい
て、前記した右旋回を行わせたのであるが、左旋
回を行わせるには、切換弁V2のスプール3をHc
位置におけばよい。このようにすれば、切換弁
V2へポートP3,P4から送り込まれたポンプG1か
らの油は、前記したように油路44を経て二方に
分かれ、一方は油路46からポートA3へ、もう
一方は油路49からポートB4へそれぞれ半分ず
つ流出し、油圧モータD,Cを正回転方向に、油
圧モータA,Bを逆回転方向にそれぞれ回転させ
る。そして油圧モータD,Cからの戻り油はポー
トB3から、油圧モータA,Bからの戻り油はポ
ートA4から切換弁V2に戻され、それぞれ油路4
7,48から油路50へ合流し、さらにポートT
へ流出し、タンクへ戻る。したがつて油圧モータ
A,Bは逆回転方向に、油圧モータC,Dは正回
転方向に、小容量のポンプG1からの油量の半分
ずつにて回転させられ、車輪A〜Dはスリツプを
伴うことなく、その場にて第1速での左旋回を行
うこととなる。
〔3〕 第1速での後進:
まず切換弁V2のスプール3をC位置、すなわ
ち、中立位置に、切換弁V1のスプール3をN位
置におき、ついで切換弁V2のスプール3をH位
置におく。このようにすれば前記したように最初
の操作で油圧モータA〜Dへの油の供給が止めら
れ、停止状態となり、第2の操作で小容量のポン
プG1からの送り出された油だけが切換弁V2のポ
ートP4から油路43,45を経てポートTから
タンクへ流出し、依然油圧モータA〜Dは停止状
態を続ける。第3の操作でポンプG1からの油は
油路43がブロツクされていることから、分岐油
路41、チエツク弁42、油路44を経て、2方
向に分かれ、その一方は、油路47からポート
B3へ、他の一方は油路49からポートB4へそれ
ぞれ半分ずつ流出し、油圧モータC,Dと油圧モ
ータA,Bとをそれぞれ逆回転させる。そして油
圧モータC,Dからの戻り油はポートA3から、
油圧モータA,Bからの戻り油はポートA4から、
切換弁V2に戻され、それぞれ油路46,48か
ら油路50へ合流し、さらにポートTへ流出して
タンクへ戻る。この間において、切換弁V1にお
いては、ポートA1,B1は常にブロツクされてい
るから、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状態に
保持されているので、車輪A〜Dの姿勢はすべて
軸線X−Xに平行に保たれている。したがつて車
輪A〜Dは第1速での後進を行なうこととなる。
ち、中立位置に、切換弁V1のスプール3をN位
置におき、ついで切換弁V2のスプール3をH位
置におく。このようにすれば前記したように最初
の操作で油圧モータA〜Dへの油の供給が止めら
れ、停止状態となり、第2の操作で小容量のポン
プG1からの送り出された油だけが切換弁V2のポ
ートP4から油路43,45を経てポートTから
タンクへ流出し、依然油圧モータA〜Dは停止状
態を続ける。第3の操作でポンプG1からの油は
油路43がブロツクされていることから、分岐油
路41、チエツク弁42、油路44を経て、2方
向に分かれ、その一方は、油路47からポート
B3へ、他の一方は油路49からポートB4へそれ
ぞれ半分ずつ流出し、油圧モータC,Dと油圧モ
ータA,Bとをそれぞれ逆回転させる。そして油
圧モータC,Dからの戻り油はポートA3から、
油圧モータA,Bからの戻り油はポートA4から、
切換弁V2に戻され、それぞれ油路46,48か
ら油路50へ合流し、さらにポートTへ流出して
タンクへ戻る。この間において、切換弁V1にお
いては、ポートA1,B1は常にブロツクされてい
るから、シリンダE,Fのロツドは縮んだ状態に
保持されているので、車輪A〜Dの姿勢はすべて
軸線X−Xに平行に保たれている。したがつて車
輪A〜Dは第1速での後進を行なうこととなる。
第30図に示した運転仕様の作動ポイントの実
際に使用される代表的な組合せによる油圧走行に
対応する切換弁V1およびV2のスプール3の占め
るべき位置の操作について説明したが、これらの
操作は切換弁V1,V2の各1本の手動切換レバー
をイ〜オの位置に選択的に切換え操作することに
よつてなされるものであることは言うまでもな
い。切換弁V1における手動切換レバーのニ〜ヘ
位置、切換弁V2における手動切換レバーのヌ〜
オ位置は、いずれも切換レバーを一定角度αだけ
時計方向に回動した位置におけるレバー位置であ
り、イ,ニ,ト,ヌはスプール3をその中立位置
から右方向へ一定長だけ引き出したレバー位置で
あり、ハ,ヘ,リ,オはスプール3をその中立位
置から左方向へ一定長だけ押し込んだレバー位置
であり、ロ,ホ,チ,ルはスプール3を中立位置
に保持するレバー位置である。スプール3はスプ
リングセンタ式の構造のものとして説明したが、
使用するアクチユエータによりデイテント式の構
造にすることもできる。
際に使用される代表的な組合せによる油圧走行に
対応する切換弁V1およびV2のスプール3の占め
るべき位置の操作について説明したが、これらの
操作は切換弁V1,V2の各1本の手動切換レバー
をイ〜オの位置に選択的に切換え操作することに
よつてなされるものであることは言うまでもな
い。切換弁V1における手動切換レバーのニ〜ヘ
位置、切換弁V2における手動切換レバーのヌ〜
オ位置は、いずれも切換レバーを一定角度αだけ
時計方向に回動した位置におけるレバー位置であ
り、イ,ニ,ト,ヌはスプール3をその中立位置
から右方向へ一定長だけ引き出したレバー位置で
あり、ハ,ヘ,リ,オはスプール3をその中立位
置から左方向へ一定長だけ押し込んだレバー位置
であり、ロ,ホ,チ,ルはスプール3を中立位置
に保持するレバー位置である。スプール3はスプ
リングセンタ式の構造のものとして説明したが、
使用するアクチユエータによりデイテント式の構
造にすることもできる。
以上この考案にかかる手動方向切換弁を油圧走
行甘蔗刈取機の走行に対して適用した例について
説明したが、その用途としてこの適用例に限定さ
れるものでないことはもちろんである。
行甘蔗刈取機の走行に対して適用した例について
説明したが、その用途としてこの適用例に限定さ
れるものでないことはもちろんである。
この考案にかかる、油圧走行車両の、分離形の
2連式の手動方向切換弁は、手動方向切換弁V1,
V2を直列に接続して、大、小それぞれ一定の吐
出量を有する油圧ポンプと油圧アクチユエータ、
複数の油圧モータとの間に介在させて油圧回路を
構成することにより、従来の手動方向切換弁を2
連に組み合わせたのでは到底行ない得なかつた
左、右各1本の手動切換レバーの切換え操作のみ
による油圧走行、すなわち前進、後進、旋回、1
速、2速、3速等の速度変換などの制御を容易か
つ確実に実施することを可能にする。
2連式の手動方向切換弁は、手動方向切換弁V1,
V2を直列に接続して、大、小それぞれ一定の吐
出量を有する油圧ポンプと油圧アクチユエータ、
複数の油圧モータとの間に介在させて油圧回路を
構成することにより、従来の手動方向切換弁を2
連に組み合わせたのでは到底行ない得なかつた
左、右各1本の手動切換レバーの切換え操作のみ
による油圧走行、すなわち前進、後進、旋回、1
速、2速、3速等の速度変換などの制御を容易か
つ確実に実施することを可能にする。
第1図はこの考案にかる、油圧走行車両の手動
方向切換弁の1ユニツトV1の縦断面図、第2図
はその−断面を矢印方向に見た横断面図、第
3図は第2図の−断面を矢印方向に見た縦断
面図、第4図は第1図の−断面を矢印方向に
見た横断面図、第5図、第6図は第3図において
スプールを一定長だけ右方向、左方向にそれぞれ
移動させた縦断面図、第7図は第2図の−断
面を矢印方向に見た縦断面図、第8図は第2図に
おいてスプールを時計方向に一定角度αだけ回動
させた横断面図、第9図は第8図の−断面を
矢印方向に見た縦断面図、第10図は第9図の
−断面を矢印方向に見た横断面図である。第1
1図、第12図は第9図においてスプールを一定
長だけ右方向、左方向にそれぞれ移動させた縦断
面図、第13図は第8図の−断面を矢印
方向に見た縦断面図である。第14−1図、第1
4−2図は手動方向切換弁V1のスプールの各操
作位置に対する弁本体内の流路の記号表示図、第
15−1図、第15−2図は手動方向切換弁V2
のスプールの各操作位置に対する弁本体内の流路
の記号表示図、第16図はこの考案にかかる手動
方向切換弁V1,V2を組込んだ油圧走行車両の油
圧回路図である。第17図は手動方向切換弁V2
の縦断面図、第18図は第17図の−断
面を矢印方向に見た横断面図、第19図は第18
図の−断面を矢印方向に見た縦断面図、
第20図、第21図は第19図のスプールを一定
長だけ右方向、左方向にそれぞれ移動させた縦断
面図である。第22図は第18図のスプールを時
計方向に一定角度αだけ回動させた横断面図、第
23図は第22図の−断面に沿つて
それを矢印方向に見た縦断面図、第24図は第2
2図の−断面を矢印方向に見た縦断
面図、第25図、第26図は第24図においてス
プールを一定長だけ右方向、左方向にそれぞれ移
動させた縦断面図、第27図は第22図の
−断面を矢印方向に見た縦断面図で、スプ
ールを第23図の位置より一定長だけ右方向に移
動させた場合を示し、第28図は、スプールを第
23図の位置より一定長だけ左方向に移動させた
場合を示す。第29図はこの考案にかかる手動方
向切換弁の適用例である油圧走行甘蔗刈取り機の
足回りの模式説明図、第30図はその運転仕様の
作動ポイント(手動切換レバー位置)の説明図、
第31−A図は従来の手動方向切換弁(直動・回
動併用切換方式のスプール弁)の縦断面図で、第
31−C図に示すその横断面図のA−A断面に沿
つてそれを矢印方向に見た図、第31−B図は第
31−C図のB−B断面を矢印方向に見た縦断面
図、第31−C図は第31−B図のC−C断面を
矢印方向に見た横断面図、第31−D、第31−
E図は第31−B図においてスプールの位置を軸
方向に一定長だけ右方向、左方向へそれぞれ移動
させた場合における縦断面図である。 1……弁本体、2……摺動孔、3……スプー
ル、5,10……チエツク弁、6,7,8,9,
11,12,13,13′,14,15……油路、
21,22,23,24,25,26,27,2
8……長溝、31,32,33,34,35……
ランド、36,37……油溝、42……チエツク
弁、41,43,44,45,46,47,4
8,49,50,50′……油路、A1,A2,A3,
A4,B1,B2,B3,B4……アクチユエータとの接
続ポート、A,B,C,D……油圧モータ、E,
F……油圧シリンダ、G1,G2……油圧ポンプ、
P1,P2,P4……油圧送り込みポート、P3……圧
油送り出しポート、T……タンクポート、V1,
V2……手動方向切換弁。
方向切換弁の1ユニツトV1の縦断面図、第2図
はその−断面を矢印方向に見た横断面図、第
3図は第2図の−断面を矢印方向に見た縦断
面図、第4図は第1図の−断面を矢印方向に
見た横断面図、第5図、第6図は第3図において
スプールを一定長だけ右方向、左方向にそれぞれ
移動させた縦断面図、第7図は第2図の−断
面を矢印方向に見た縦断面図、第8図は第2図に
おいてスプールを時計方向に一定角度αだけ回動
させた横断面図、第9図は第8図の−断面を
矢印方向に見た縦断面図、第10図は第9図の
−断面を矢印方向に見た横断面図である。第1
1図、第12図は第9図においてスプールを一定
長だけ右方向、左方向にそれぞれ移動させた縦断
面図、第13図は第8図の−断面を矢印
方向に見た縦断面図である。第14−1図、第1
4−2図は手動方向切換弁V1のスプールの各操
作位置に対する弁本体内の流路の記号表示図、第
15−1図、第15−2図は手動方向切換弁V2
のスプールの各操作位置に対する弁本体内の流路
の記号表示図、第16図はこの考案にかかる手動
方向切換弁V1,V2を組込んだ油圧走行車両の油
圧回路図である。第17図は手動方向切換弁V2
の縦断面図、第18図は第17図の−断
面を矢印方向に見た横断面図、第19図は第18
図の−断面を矢印方向に見た縦断面図、
第20図、第21図は第19図のスプールを一定
長だけ右方向、左方向にそれぞれ移動させた縦断
面図である。第22図は第18図のスプールを時
計方向に一定角度αだけ回動させた横断面図、第
23図は第22図の−断面に沿つて
それを矢印方向に見た縦断面図、第24図は第2
2図の−断面を矢印方向に見た縦断
面図、第25図、第26図は第24図においてス
プールを一定長だけ右方向、左方向にそれぞれ移
動させた縦断面図、第27図は第22図の
−断面を矢印方向に見た縦断面図で、スプ
ールを第23図の位置より一定長だけ右方向に移
動させた場合を示し、第28図は、スプールを第
23図の位置より一定長だけ左方向に移動させた
場合を示す。第29図はこの考案にかかる手動方
向切換弁の適用例である油圧走行甘蔗刈取り機の
足回りの模式説明図、第30図はその運転仕様の
作動ポイント(手動切換レバー位置)の説明図、
第31−A図は従来の手動方向切換弁(直動・回
動併用切換方式のスプール弁)の縦断面図で、第
31−C図に示すその横断面図のA−A断面に沿
つてそれを矢印方向に見た図、第31−B図は第
31−C図のB−B断面を矢印方向に見た縦断面
図、第31−C図は第31−B図のC−C断面を
矢印方向に見た横断面図、第31−D、第31−
E図は第31−B図においてスプールの位置を軸
方向に一定長だけ右方向、左方向へそれぞれ移動
させた場合における縦断面図である。 1……弁本体、2……摺動孔、3……スプー
ル、5,10……チエツク弁、6,7,8,9,
11,12,13,13′,14,15……油路、
21,22,23,24,25,26,27,2
8……長溝、31,32,33,34,35……
ランド、36,37……油溝、42……チエツク
弁、41,43,44,45,46,47,4
8,49,50,50′……油路、A1,A2,A3,
A4,B1,B2,B3,B4……アクチユエータとの接
続ポート、A,B,C,D……油圧モータ、E,
F……油圧シリンダ、G1,G2……油圧ポンプ、
P1,P2,P4……油圧送り込みポート、P3……圧
油送り出しポート、T……タンクポート、V1,
V2……手動方向切換弁。
Claims (1)
- すべての車輪に油圧モータA,B,C,Dが内
蔵され、各車輪の方向を変えるための油圧アクチ
ユエータE,Fを備えるとともに、その油圧アク
チユエータE,Fおよび前記油圧モータA,B,
C,Dへ圧油を送るための吐出量の異なる2つの
油圧ポンプG1,G2を備え、前記油圧モータA,
B,C,Dに圧油を送ることによつて走行する油
圧走行車両の、前記2つの油圧ポンプG1,G2と
前記油圧アクチユエータE,Fおよび油圧モータ
A,B,C,Dとを連絡する油圧回路中に介設さ
れ、圧油の方向およびその量を制御する、油圧走
行車両の手動方向切換弁において、弁本体1に、
軸線方向に並列した入口、出口の一対からなる接
続ポートを複数対配設するとともに、圧油送り込
みポートP1またはP4およびタンクポートTを配
設し、さらにそれらの各ポートを切換レバーによ
り切り換える、摺動自在かつ回動自在に前記弁本
体1に係合されたスプール3を備え、そのスプー
ル3の軸線方向に複数の長溝21〜28を、前記
スプール3の一定角度の回動によつて切り換えす
べく選択した前記接続ポートの一対の切換位置に
対応して配設するとともに、前記スプール3の軸
線方向の一定長の摺動によつて前記接続ポートの
一対の入口、出口をそれぞれ切り換えるようにし
たスプールの直動・回動併用切換方式であつて、
前記接続ポートのうちの一対を前記油圧アクチユ
エータE,Fとの接続ポートA1,B1とするとと
もに、別の一対の接続ポートを、油圧アクチユエ
ータE,Fとの接続ポートの一方A1と軸線方向
における同一位置にかつ軸線回りに角度を変えて
配設した、前記圧油送り込みポートP1とは別の
圧油送り込みポートP2、およびその別の圧油送
り込みポートP2と軸線方向に離れた位置に配設
した圧油送り出しポートP3とし、かつそれらの
別の圧油送り込みポートP2と圧油送り出しポー
トP3とを前記弁本体1内においてチエツク弁1
0を介して接続する油路を設けてなる第1の手動
方向切換弁V1と、前記スプールの直動・回動併
用切換方式であつて、前記複数対の接続ポートを
軸線方向における2つの位置にそれぞれ放射状に
配設してそれら複数対の接続ポートを前記油圧モ
ータA,B,C,Dとの接続ポートA4,B4,
A3,B3とし、それら油圧モータとの接続ポート
の、それぞれ軸線方向における位置が同一の相隣
れる2つのものA3,A4,B3,B4を前記スプール
3の一定角度の回動によつて互いに連通しうるよ
うにするとともに、前記スプール3の軸線方向の
一定長の摺動によつてそれぞれ前記圧油送り込み
ポートP4またはタンクポートTに切換え的に連
通する複数の油溝36,37を前記スプール3に
付加してなる第2の手動方向切換弁V2とから構
成し、かつ前記第1の手動方向切換弁V1の前記
圧油送り出しポートP3を前記第2の手動方向切
換弁V2の前記圧油送り込みポートP4に管路を介
して接続することにより2連式としてなり、負荷
と接続される第1の手動方向切換弁V1の前記接
続ポートA1,B1を前記油圧アクチユエータE,
Fに、負荷と接続される第2の手動方向切換弁
V2の前記接続ポートA4,B4,A3,B3を前記油圧
モータA,B,C,Dにそれぞれ配管接続し、第
1の手動方向切換弁V1の前記圧油送り込みポー
トP1および前記別の圧油送り込みポートP2に前
記2つの油圧ポンプG1,G2を各別に配管接続し、
前記各切換レバーを操作することにより油圧走行
車両を前後進、旋回、変速させるようにすること
を特徴とする、油圧走行車両の手動方向切換弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985140604U JPH0124457Y2 (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985140604U JPH0124457Y2 (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6150864U JPS6150864U (ja) | 1986-04-05 |
JPH0124457Y2 true JPH0124457Y2 (ja) | 1989-07-25 |
Family
ID=30698958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985140604U Expired JPH0124457Y2 (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0124457Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023105872A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | Kyb株式会社 | 弁装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4821227B1 (ja) * | 1964-12-23 | 1973-06-27 | ||
JPS5133234B2 (ja) * | 1973-05-31 | 1976-09-18 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48825U (ja) * | 1971-05-26 | 1973-01-08 | ||
JPS4821227U (ja) * | 1971-07-16 | 1973-03-10 | ||
JPS5133234U (ja) * | 1974-09-03 | 1976-03-11 |
-
1985
- 1985-09-12 JP JP1985140604U patent/JPH0124457Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4821227B1 (ja) * | 1964-12-23 | 1973-06-27 | ||
JPS5133234B2 (ja) * | 1973-05-31 | 1976-09-18 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023105872A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | Kyb株式会社 | 弁装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6150864U (ja) | 1986-04-05 |
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