JP3741244B2 - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械の走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ、ブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、バケット用シリンダに油圧ポンプの吐出圧油を供給する油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設機械の油圧回路としては、例えば特公平7−92090号公報に示すものが知られている。
具体的には、第1油圧ポンプの吐出路に旋回弁、アーム弁、左走行弁を設けて旋回用油圧モータ、アーム用シリンダ、左走行用油圧モータに圧油を供給する。第2油圧ポンプの吐出路に右走行弁、ブーム弁、バケット弁を設けて右走行用油圧モータ、ブーム用シリンダ、バケット用シリンダに圧油を供給する。第1油圧ポンプの吐出路と第2油圧ポンプの吐出路を合流弁で連通・遮断する油圧回路である。
【0003】
この油圧回路であれば、合流弁を遮断位置とすること第1油圧ポンプの吐出路と第2油圧ポンプの吐出路が独立するので、旋回用油圧モータ、アーム用シリンダとブーム用シリンダ、バケット用シリンダに独立して圧油を供給して負荷が異なる場合でも同時作動できるし、左走行用油圧モータと右走行用油圧モータに独立して圧油を供給して左右旋回走行できる。
【0004】
また、合流弁を連通位置とすることで第1・第2油圧ポンプの吐出圧油を合流して旋回用油圧モータ、アーム用シリンダ、ブーム用シリンダ、バケット用シリンダの1つに供給できるし、左右走行用油圧モータに第1・第2油圧ポンプの吐出圧油を供給できるから直進走行性を確保できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の建設機械の油圧回路であると、左右走行弁で左右走行用油圧モータに圧油を供給して走行しながら作業機(ブーム、アーム、バケット)を操作すると、第1又は第2油圧ポンプの吐出圧油が左又は右走行弁といずれかの弁とに供給され、負荷の小さい方が作動するので、走行しながら作業機を操作できない。
【0006】
そこで本発明は、前述の課題を解決できるようにした建設機械の油圧回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁と右走行用油圧モータ5に圧油を供給する右走行弁6を有する第1の弁群、
第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁と左走行用油圧モータ7に圧油を供給する左走行弁8を有する第2の弁群、
前記右走行弁6に圧油を供給する第1油圧ポンプ40、前記左走行弁8に圧油を供給する第2油圧ポンプ41、合流弁25を備え、
前記合流弁25は第1油圧ポンプ40の圧油を左走行弁8に供給し、かつ第2油圧ポンプ41の圧油を右走行弁6に供給する連通位置と、第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油を左・右走行弁8,6にそれぞれ供給しない遮断位置を有する形状で、
前記右走行弁6は、右走行用油圧モータ5に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ40の圧油と合流弁25を経て流入した第2油圧ポンプ41の圧油を第1の作業機用弁に供給し、第1油圧ポンプ40の圧油と合流弁25を経て流入した第2油圧ポンプ41の圧油の一方を右走行用油圧モータ5に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給する形状で、
前記左走行弁8は、左走行用油圧モータ7に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ41の圧油と合流弁25を経て流入した第1油圧ポンプ40の圧油を第2の作業機用弁に供給し、第2油圧ポンプ41の圧油と合流弁25を経て流入した第1油圧ポンプ40の圧油の一方を左走行用油圧モータ7に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給する形状であることを特徴とする建設機械の油圧回路である。
【0008】
第1の発明によれば、合流弁25を連通位置として右・左走行弁6,8が右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給しない時には、第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油が合流して第1・第2の作業機用弁に供給される。
【0009】
これによって、第1・第2の作業機用弁から作業機用アクチュエータに第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油を合流して供給できる。
【0010】
合流弁25を連通位置として右・左走行弁6,8が右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給する時には第1油圧ポンプ40と第2油圧ポンプ41の一方の圧油が右・左走行用油圧モータ5,7に供給され、他方の圧油が第1・第2の作業機用弁に供給される。
【0011】
これによって、右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給しながら作業機アクチュエータを作動できるので、走行しながら作業機を操作できる。
【0012】
合流弁25を遮断位置とすれば、第1油圧ポンプ40の圧油が第1の弁群に供給され、第2油圧ポンプ41の圧油が第2の弁群に供給される。
【0013】
これによって、右走行用油圧モータ5と左走行用油圧モータ7に独立して圧油を供給して左右旋回走行できる。
【0014】
また、右・左走行弁6,8と第1・第2の作業機用弁と合流弁25で構成したから、弁の種類が少なく簡素化するし、右・左走行弁6,8、第1・第2の作業機用弁を切換え操作すると共に、合流弁25を切換えれば良く操作が簡単となる。
【0015】
第2の発明は、第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁と右走行用油圧モータ5に圧油を供給する右走行弁6を有する第1の弁群、
第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁と左走行用油圧モータ7に圧油を供給する左走行弁8を有する第2の弁群、
前記右走行弁6に圧油を供給する第1油圧ポンプ40、前記左走行弁8に圧油を供給する第2油圧ポンプ41、前記各弁の出力側にそれぞれ設けた圧力補償弁53、前記作業機アクチュエータ、右・左走行用油圧モータ5,7の負荷圧を検出する回路、合流弁25を備え、
前記合流弁25は第1油圧ポンプ40の圧油を左走行弁8に供給し、かつ第2油圧ポンプ41の圧油を右走行弁6に供給すると共に、第1の弁群の負荷圧回路と第2の弁群の負荷圧回路を連通する連通位置と、第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油を左・右走行弁8,6にそれぞれ供給しないと共に、第1の弁群の負荷圧回路と第2の弁群の負荷圧回路を分離する遮断位置を有する形状で、
前記右走行弁6は、右走行用油圧モータ5に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ40の圧油と合流弁25を経て流入した第2油圧ポンプ41の圧油を第1の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と右走行用油圧モータ5の負荷圧回路を連通し、第1油圧ポンプ40の圧油と合流弁25を経て流入した第2油圧ポンプ41の圧油の一方を右走行用油圧モータ5に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と右走行用油圧モータ5の負荷圧回路を遮断する形状で、
前記左走行弁8は、左走行油圧モータ7に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ41の圧油と合流弁25を経て流入した第1油圧ポンプ40の圧油を第2の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と左走行用油圧モータ7の負荷圧回路を連通し、第2油圧ポンプ41の圧油と合流弁25を経て流入した第1油圧ポンプ40の圧油の一方を左走行用油圧モータ7に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と左走行用油圧モータ7の負荷圧回路を遮断する形状であることを特徴とする建設機械の油圧回路である。
【0016】
第2の発明によれば、合流弁25を連通位置として右・左走行弁6,8が右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給しない時には、第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油が合流して第1・第2の作業機用弁に供給される。また、圧力補償弁は各アクチュエータの最も高い負荷圧でセットされる。
【0017】
これによって、第1・第2の作業機用弁から作業機用アクチュエータに第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油を合流して供給できるし、異なる負荷圧の複数の作業機用アクチュエータを同時に操作できる。
【0018】
合流弁25を連通位置として右・左走行弁6,8が右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給する時には第1油圧ポンプ40と第2油圧ポンプ41の一方の圧油が右・左走行用油圧モータ5,7に供給され、右・左走行弁6,8の圧力補償弁は左右走行用油圧モータ5,7の高い方の負荷圧でセットされる。他方の圧油が第1・第2の作業機用弁に供給され、それらの圧力補償弁は作業機用アクチュエータの高い方の負荷圧でセットされる。
【0019】
これによって、右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給しながら作業機アクチュエータを作動できるので、走行しながら作業機を操作できるし、負荷の異なるアクチュエータを同時に作動できる。
【0020】
合流弁25を遮断位置とすれば、第1油圧ポンプ40の圧油が第1の弁群に供給され、それらの圧力補償弁は最も高い負荷圧でセットされる。第2油圧ポンプ41の圧油が第2の弁群に供給され、それらの圧力補償弁は最も高い負荷圧でセットされる。
【0021】
これによって、右走行用油圧モータ5と左走行用油圧モータ7に独立して圧油を供給して左右旋回走行できる。
【0022】
また、右・左走行弁6,8と第1・第2の作業機用弁と合流弁25で構成したから、弁の種類が少なく簡素化するし、右・左走行弁6,8、第1・第2の作業機用弁を切換え操作すると共に、合流弁25を切換えれば良く、操作が簡単となる。
【0023】
第3の発明は、第1の発明において、第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁、右走行用油圧モータ5に圧油を供給する方向制御弁部80と第1・第2メータイン制御弁部81,82とメータアウト制御弁部83で形成した右走行弁6を有する第1の弁群、
第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁、左走行用油圧モータ7に圧油を供給する方向制御弁部80と第1・第2メータイン制御弁部81,82とメータアウト制御弁部83で形成した左走行弁8を有する第2の弁群、
前記右走行弁6の方向制御弁部80に圧油を供給する第1油圧ポンプ40、前記左走行弁8の方向制御弁部80に圧油を供給する第2油圧ポンプ41、合流弁25を備え、
前記右走行弁6の方向制御弁部80は、右走行用油圧モータ5に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ40の圧油と合流弁25を経て流入した第2油圧ポンプ41の圧油を第1の作業機用弁に供給し、第1油圧ポンプ40の圧油と合流弁25を経て流入した第2油圧ポンプ41の圧油の一方を右走行用油圧モータ5に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給する形状で、
前記左走行弁8の方向制御弁部80は、左走行用油圧モータ7に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ41の圧油と合流弁25を経て流入した第1油圧ポンプ40の圧油を第2の作業機用弁に供給し、第2油圧ポンプ41の圧油と合流弁25を経て流入した第1油圧ポンプ40の圧油の一方を左走行用油圧モータ7に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給する形状である建設機械の油圧回路である。
【0024】
第3の発明によれば、右・左走行弁6,8のメータイン開口面積とメータアウト開口面積を独立して制御できる。
【0025】
第4の発明は、第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁と右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給する右走行弁(6)を有する第1の弁群、
第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁と左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給する左走行弁(8)を有する第2の弁群、
前記右走行弁(6)に圧油を供給する第1油圧ポンプ(40)、前記左走行弁(8)に圧油を供給する第2油圧ポンプ(41)、合流弁(25)を備え、
前記右走行弁(6)と左走行弁(8)を、それぞれ方向制御弁部(80)と第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)とメータアウト制御弁部(83)で形成し、第1の作業機用弁と第2の作業機用弁を、それぞれ方向制御弁部(84)と第1・第2メータイン制御弁部(85),(86)とメータアウト制御弁部(87)で形成し、
前記各メータイン制御弁部の出力側に圧力補償弁(120)をそれぞれ設け、
前記第1の弁群の負荷圧回路を、右走行弁(6)の第1・第2メータイン制御弁部(81)、(82)の出力側の負荷圧を検出する第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第1の作業機用弁の第1・第2メータイン制御弁部(85)、(86)の出力側の負荷圧を検出する第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を備え、かつ第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第3・第4負荷圧回路(129)、(130)は圧力補償弁(120)によって連通・遮断されるものとし、
前記第2の弁群の負荷圧回路を、左走行弁(8)の第1・第2メータイン制御弁部(81)、(82)の出力側の負荷圧を検出する第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第2の作業機用弁の第1・第2メータイン制御弁部(85)、(86)の出力側の負荷圧を検出する第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を備え、かつ第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第3・第4負荷圧回路(129)、(130)は圧力補償弁(120)で連通・遮断されるものとし、
前記合流弁(25)は第1油圧ポンプ(40)の圧油を左走行弁(8)に供給し、かつ第2油圧ポンプ(41)の圧油を走行弁()に供給すると共に、第1の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第2の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)を連通する連通位置と、第1・第2油圧ポンプ(40),(41)の圧油を左・右走行弁(8),(6)にそれぞれ供給しないと共に、第1の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第2の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)を分離する遮断位置を有する形状で、
前記右走行弁(6)の方向制御弁部(80)は、右走行油圧モータ(5)に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油を第1の作業機用弁に供給し、第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油の一方を右走行用油圧モータ(5)に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給する形状で、
右走行弁(6)の第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)の出力側に設けた圧力補償弁(120)は、右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給しない状態では前記第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と前記第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を連通し、圧油を供給する状態では遮断する形状で、
前記左走行弁(8)の方向制御弁部(80)は、左走行油圧モータ(7)に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油を第2の作業機用弁に供給し、第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油の一方を左走行用油圧モータ(7)に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給する形状で、
左走行弁(8)の第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)の出力側に設けた圧力補償弁(120)は、左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給しない状態では前記第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と前記第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を連通し、圧油を供給する状態では遮断する形状であることを特徴とする建設機械の油圧回路である。
【0026】
第4の発明によれば、合流弁25を連通位置として右・左走行弁6,8が右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給しない時には、第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油が合流して第1・第2の作業機用弁に供給される。また、圧力補償弁は各アクチュエータの最も高い負荷圧でセットされる。
【0027】
これによって、第1・第2の作業機用弁から作業機用アクチュエータに第1・第2油圧ポンプ40,41の圧油を合流して供給できるし、異なる負荷圧の複数の作業機用アクチュエータを同時に操作できる。
【0028】
合流弁25を連通位置として右・左走行弁6,8が右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給する時には第1油圧ポンプ40と第2油圧ポンプ41の一方の圧油が右・左走行用油圧モータ5,7に供給され、右・左走行弁6,8の圧力補償弁は左右走行用油圧モータ5,7の高い方の負荷圧でセットされる。他方の圧油が第1・第2の作業機用弁に供給され、それらの圧力補償弁は作業機用アクチュエータの高い方の負荷圧でセットされる。
【0029】
これによって、右・左走行用油圧モータ5,7に圧油を供給しながら作業機アクチュエータを作動できるので、走行しながら作業機を操作できるし、負荷の異なるアクチュエータを同時に作動できる。
【0030】
合流弁25を遮断位置とすれば、第1油圧ポンプ40の圧油が第1の弁群に供給され、それらの圧力補償弁は最も高い負荷圧でセットされる。第2油圧ポンプ41の圧油が第2の弁群に供給され、それらの圧力補償弁は最も高い負荷圧でセットされる。
【0031】
これによって、右走行用油圧モータ5と左走行用油圧モータ7に独立して圧油を供給して左右旋回走行できる。
【0032】
第5の発明は、第3の発明において、第1の作業機用弁と第2の作業機用弁を方向制御弁部(84)と第1・第2メータイン制御弁部(85),(86)とメータアウト制御弁部(87)でそれぞれ形成した建設機械の油圧回路である。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、第1の作業機用アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁、例えばブーム用シリンダ1に圧油を供給するブーム弁2、バケット用シリンダ3に圧油を供給するバケット弁4と右走行用油圧モータ5に圧油を供給する右走行弁6で第1の弁群を形成している。第2の作業機用アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁、例えばアーム用シリンダ9に圧油を供給するアーム弁10と旋回用油圧モータ11に圧油を供給する旋回弁12と、左走行用油圧モータ7に圧油を供給する左走行弁8で第2の弁群を構成している。
【0034】
右走行弁6と左走行弁8は、ポンプポート13、出口ポート14、第1・第2アクチュエータポート15,16、タンクポート17、第1補助ポート18、第2補助ポート19を有している。ブーム弁2、バケット弁4、アーム弁10、旋回弁12は第1ポンプポート20、第1・第2アクチュエータポート21,22、タンクポート23、第2ポンプポート24を有している。
合流弁25は第1ポート26、第2ポート27、第3ポート28、第4ポート29を有し、スプリング30で第1ポート26と第2ポート27を連通すると共に、第3ポート28と第4ポート29を連通する連通位置Aに保持され、受圧部31のパイロット圧で各ポートを遮断する遮断位置Bとなる。
【0035】
第1油圧ポンプ40の吐出路40aは右走行弁6のポンプポート13と合流弁25の第1ポート26に接続している。右走行弁6の出口ポート14はバケット弁4、ブーム弁2の第1ポンプポート20に並列に接続し、第2補助ポート19はバケット弁4、ブーム2の第2ポンプポート24に並列に接続している。
【0036】
第2油圧ポンプ41の吐出路41aは左走行弁8の第1補助ポート18と合流弁8の第4ポート29に接続している。左走行弁8の出口ポート14はアーム弁10、旋回弁12の第1ポンプポート20に並列に接続し、第2補助ポート19はアーム弁10、旋回弁12の第2ポンプポート24に並列に接続している。
【0037】
ブーム弁2、アーム弁4の第1ポンプポート20と第2ポンプポート24は第1連通路32で連通している。
【0038】
前記各弁はスプリングで中立位置Cに保持され、パイロット圧によって第1位置D、第2位置Eに切換えられる。
【0039】
前記右・左走行弁6,8は中立位置Cの時にポンプポート13と出口ポート14、第1・第2アクチュエータポート15,16とタンクポート17、第1補助ポート18と第2補助ポート19をそれぞれ連通する。第1位置Dの時にはポンプポート13と第1アクチュエータポート15、第2アクチュエータポート16とタンクポート17、第1補助ポート18と第2補助ポート19をそれぞれ連通する。
第2位置Eの時にはポンプポート13と出口ポート14、第1アクチュエータポート15とタンクポート17、第2アクチュエータポート16と第1補助ポート18をそれぞれ連通する。
【0040】
前記ブーム弁2、バケット弁4、アーム弁10、旋回弁12は、中立位置Cの時に各ポートを遮断する。第1位置Dの時に第1ポンプポート20と第1アクチュエータポート21、第2アクチュエータポート22とタンクポート23を連通する。第2位置Eの時に第1アクチュエータポート21とタンクポート23、第2ポンプポート24と第2アクチュエータポート22を連通する。
【0041】
次に作動を説明する。
(合流弁25が連通位置Aの時)
第1油圧ポンプ40の吐出圧油は右走行弁6のポンプポート13に供給されると共に、合流弁25の第1・第2ポート26,27を通って左走行弁8のポンプポート13に供給される。
第2油圧ポンプ41の吐出圧油は左走行弁8の第1補助ポート18に供給されると共に、合流弁25の第4ポート29、第3ポート28を通って右走行弁6の第1補助ポート18に供給される。
【0042】
(合流弁25が連通位置Aで右走行弁6、左走行弁8が中立位置Cの時)
第1油圧ポンプ40の吐出圧油は右走行弁6を通ってブーム弁2、バケット弁4の第1ポンプポート20に供給されると共に、合流弁25を通ってアーム弁10、旋回弁12の第1ポンプポート20に供給される。
第2油圧ポンプ41の吐出圧油は左走行弁8を通ってアーム弁10、旋回弁12の第2ポンプポート24に供給されると共に、合流弁25を通ってブーム弁2、バケット弁4の第2ポンプポート24に供給される。
【0043】
このようであるから、第1油圧ポンプ40の吐出圧油と第2油圧ポンプ41の吐出圧油は合流してブーム弁2、バケット弁4、アーム弁10、旋回弁12の第1ポンプポート20、第2ポンプポート24にそれぞれ供給される。
【0044】
したがって、ブーム弁2、バケット弁4、アーム弁10、旋回弁12を第1位置D、第2位置Eとすることで第1・第2油圧ポンプ40,41の吐出圧油を合流してブーム用シリンダ1、バケット用シリンダ3、アーム用シリンダ9、旋回用油圧モータ11に供給できる。
【0045】
(合流弁25が連通位置Aで右・左走行弁6,8が第1位置Dの時)
第1油圧ポンプ40の吐出圧油は右走行弁6のポンプポート13、第1アクチュエータポート15から右走行用油圧モータ5に供給され、戻り圧油は第2アクチュエータポート16からタンクポート17に流出する。前記第1油圧ポンプ40の吐出圧油は合流弁25を通って左走行弁8のポンプポート13、第1アクチュエータポート15から左走行用油圧モータ7に供給され、戻り圧油は第2アクチュエータポート16からタンクポート17に流出する。
【0046】
第2油圧ポンプ41の吐出圧油は左走行弁8の第1補助ポート18、第2補助ポート19を通ってアーム弁10、旋回弁12の第2ポンプポート24に供給されると共に、第2連通路33で第1ポンプポート20に供給される。前記第2油圧ポンプ41の吐出圧油は合流弁25の第4ポート29、第3ポート28、右走行弁6の第1補助ポート18、第2補助ポート19を通ってバケット弁4、ブーム弁2の第2ポンプポート24に供給されると共に、第1連通路32で第1ポンプポート20に供給される。
【0047】
このようであるから、第1油圧ポンプ40の吐出圧油を右・左走行用油圧モータ5,7に供給できるし、第2油圧ポンプ41の吐出圧油をブーム用シリンダ1、バケット用シリンダ3、アーム用シリンダ9、旋回用油圧モータ11に供給できる。なお、右・左走行弁6,8が第2位置Eの時も同様である。
【0048】
したがって、右・左走行用油圧モータ5,7に供給される圧油の圧力が等しくなるので、直進走行性を確保できる。また、右・左走行用油圧モータ5,7とブーム用シリンダ1、バケット用シリンダ3、アーム用シリンダ9、旋回用油圧モータ11はそれぞれ異なる油圧ポンプの圧油が供給されるので、走行と作業が独立して走行しながら作業できる。
【0049】
(合流弁25が遮断位置Bの時)
第1油圧ポンプ40の吐出圧油は右走行弁6のポンプポート13に供給され、第2油圧ポンプ41の吐出圧油は左走行弁8のポンプポート13に供給される。
【0050】
このようであるから、第1油圧ポンプ40の吐出圧油は右走行弁6が中立位置Cの時にブーム弁2、バケット弁4の第1・第2ポンプポート20,24に供給され、右走行弁6が第1・第2位置D,Eの時にはブーム弁2、バケット弁4の第1・第2ポンプポート20,24に供給されない。
【0051】
第2油圧ポンプ41の吐出圧油は左走行弁8が中立位置Cの時にアーム弁10、旋回弁12の第1・第2ポンプポート20,24に供給され、左走行弁8が第1・第2位置D,Eの時にはアーム弁10、旋回弁12の第1・第2ポンプポート20,24に供給されない。
【0052】
したがって、第1油圧ポンプ40の吐出圧油と第2油圧ポンプ41の吐出圧油を独立してブーム用シリンダ1、バケット用シリンダ3、右走行用油圧モータ5とアーム用シリンダ9、旋回用油圧モータ11、左走行用油圧モータ7にそれぞれ供給できる。
【0053】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
図2に示すように、ブーム弁2、アーム弁10は負荷圧検出ポート50と第1・第2戻りポート51,52を有し、中立位置Cの時にはそれらのポートは遮断する。第1位置Dの時には第2戻りポート52が第2タンクポート23−2に連通し、第1アクチュエータポート21が負荷圧検出ポート50に連通する。第2位置Eの時には第1戻りポート51が第1タンクポート23−1に連通し、第2アクチュエータポート22が負荷圧検出ポート50に連通する。他の形状は第1の実施の形態と同一である。
【0054】
第1・第2アクチュエータポート21,22の出力側に圧力補償弁53が設けられ、その圧力補償弁53の下流側が第1・第2戻りポート51,52に連通している。
【0055】
右走行弁6、左走行弁8は負荷圧検出ポート54と第1・第2戻りポート55,56を有し、中立位置Cの時には第1・第2戻りポート55,56が第1・第2タンクポート17−1,17−2にそれぞれ連通し、負荷圧検出ポート54は遮断する。第1位置Dの時には第1アクチュエータポート15が負荷圧検出ポート54に連通し、第2戻りポート56が第2タンクポート17−2に連通する。第2位置Eの時には第2アクチュエータポート16が負荷圧検出ポート54に連通し、第1戻りポート55が第1タンクポート17−1に連通する。
【0056】
右走行弁6、左走行弁8は第1・第2・第3負荷圧用ポート57,58,59を有し、中立位置Cの時には各負荷圧ポートが連通する。第1位置D及び第2位置Eの時には第1負荷圧用ポート57と第3負荷圧用ポート59が連通すると共に、第2負荷圧用ポート58は遮断する。
他の形状は第1の実施の形態と同一である。
【0057】
第1・第2アクチュエータポート15,16の出力側に圧力補償弁53が設けられ、その圧力補償弁53の下流側が第1・第2戻りポート55,56に連通している。
【0058】
合流弁25は第5・第6・第7・第8ポート60,61,62,63を有し、連通位置Aの時に第5ポート60と第6ポート61が連通し、第7ポート62と第8ポート63が連通する。遮断位置Bの時に各ポートが遮断する。他の形状は第1の実施の形態と同一である。
【0059】
バケット弁4の負荷圧検出ポート50は第1負荷圧回路64にチェック弁65を介して連通し、アーム弁10の負荷圧検出ポート50は第2負荷圧回路66にチェック弁65を介して連通している。右走行弁6の負荷圧検出ポート54は第3負荷圧回路67にチェック弁65を介して連通している。左走行弁8の負荷圧検出ポート54は第4負荷圧回路68にチェック弁65を介して連通している。
【0060】
前記第1負荷圧回路64は右走行弁6の第1負荷圧用ポート57に連通し、第3負荷圧回路67は右走行弁6の第2負荷圧用ポート58と合流弁25の第5ポート60に連通していると共に、第1油圧ポンプ40の容量制御部69に連通している。
【0061】
前記第2負荷圧回路66は左走行弁8の第1負荷圧用ポート57に連通し、第4負荷圧回路68は左走行弁8の第2負荷圧用ポート58と合流弁25の第6ポート61に連通している。
【0062】
右走行弁6の第3負荷圧用ポート59と合流弁25の第7ポート62は第5負荷圧回路70に連通し、左走行弁8の第3負荷圧用ポート59と合流弁25の第8ポート63は第6負荷圧回路71で連通していると共に、第6負荷圧回路71が第2油圧ポンプ41の容量制御部69に連通している。
【0063】
前記容量制御部69は負荷圧とポンプ圧とによって容量を制御する従来公知のものである。なお、図2にはブーム弁2、旋回弁12が図示していないが同様に設けてある。
【0064】
次に作動を説明する。
(合流弁25が連通位置Aで右・左走行弁6,8が中立位置Cの時)
第1・第2・第3・第4・第5・第6負荷圧回路64,66,67,68,70,71が連通するので、それらの負荷圧回路に検出した負荷圧の最も高い負荷圧が第1・第2油圧ポンプ40,41の容量制御部69に作用し、第1・第2油圧ポンプ40,41は最も高い負荷圧に見合う容量となる。
また、最も高い負荷圧が圧力補償弁53に作用する。
【0065】
したがって、バケット用シリンダ3(ブームシリンダ1)、アーム用シリンダ9(旋回用油圧モータ11)を負荷が異なる場合でも同時作動できる。
【0066】
(合流弁25が連通位置Aで右・左走行弁6,8が第1位置D又は第2位置Eの時)
第1負荷圧回路64と第5負荷圧回路70と第6負荷圧回路71と第2負荷圧回路66が連通し、第3負荷圧回路67と第4負荷回路68が連通する。
【0067】
これによって、右・左走行用油圧モータ5,7の高い方の負荷圧が第1油圧ポンプ40の容量制御部69と右・左走行弁6,8の出力側に設けた圧力補償弁53に作用する。バケット用シリンダ3とアーム用シリンダ9の高い方の負荷圧が第2油圧ポンプ41の容量制御部69とバケット弁4、アーム弁10の出力側に設けた圧力補償弁53に作用する。
【0068】
(合流弁25が遮断位置Bで右・左走行弁6,8が中立位置Cの時)
第1負荷圧回路64と第3負荷圧回路67と第5負荷圧回路70が連通するし、第2負荷圧回路66と第4負荷圧回路68と第6負荷圧回路71が連通する。
【0069】
これによって、バケット用シリンダ3、右走行用油圧モータ5の高い方の負荷圧が第1油圧ポンプ40の容量制御部69とバケット弁4、右走行弁6の出力側に設けた圧力補償弁53に作用する。
左走行用油圧モータ7、アーム用シリンダ9の高い方の負荷圧が第2油圧ポンプ41の容量制御部69と左走行弁8、アーム弁10の出力側に設けた圧力補償弁53に作用する。
【0070】
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。
図3に示すように、右走行弁6、左走行弁8を方向制御弁部80と第1・第2メータイン制御弁部81,82とメータアウト制御弁部83で構成する。
バケット弁4、アーム弁10を方向制御部84と第1・第2メータイン制御弁部85,86とメータアウト制御弁部87で構成する。なお、図示していないがブーム弁、旋回弁12も同一とする。
合流弁25は第1の実施の形態と同一である。
【0071】
右走行弁6と左走行弁8の方向制御弁部80は図4,図5に示すように、ポンプポート90、出口ポート91、第1・第2パイロット用ポート92,93、アクチュエータポート94、第1補助ポート95、第2補助ポート96を有している。第1・第2メータイン制御部81,82は流入ポート97と流出ポート98を連通・遮断する。メータアウト制御部83は第1・第2戻りポート99,100とタンクポート101を遮断する中立位置Fに保持され、第1受圧部102のパイロット圧で第1戻りポート99をタンクポート101に連通する第1位置Gとなり、第2受圧部103のパイロット圧で第2戻りポート100をタンクポート102に連通する第2位置Hとなる。
【0072】
前記方向制御弁部80はポンプポート90と出口ポート91、第1補助ポート95と第2補助ポート96を連通する中立位置Cに保持される。第1受圧部104のパイロット圧でポンプポート90を第2パイロット用ポート93とアクチュエータポート94に連通し、第1・第2補助ポート95,96を連通する第1位置Dに移動する。第2受圧部105のパイロット圧でポンプポート90と出口ポート91を連通し、第1補助ポート95を第1パイロット用ポート92とアクチュエータポート94に連通する第2位置Eに移動する。
【0073】
このようであるから、各第1受圧部104,102にパイロット圧を供給して方向制御弁部80、メータアウト制御弁部83を第1位置D,Gとすると第1メータイン制御弁部81の流入ポート97と流出ポート98が連通して右走行用油圧モータ5、左走行用油圧モータ7の第1ポート5a,7aにポンプポート90の圧油が供給され、第2ポート5b,7bの戻り圧油は第1戻りポート97からタンクポート101を経てタンクに流出する。
【0074】
各第2受圧部105,103にパイロット圧を供給して方向制御部80、メータアウト制御部83を第2位置E,Hとすると、第2メータイン制御部82の流入ポート97と流出ポート98が連通して右走行用油圧モータ5、左走行用油圧モータ7の第2ポート5b,7bに第1補助ポート95の圧油が供給され、第1ポート5a,7aの戻り圧油は第2戻りポート100からタンクポート101を経てタンクに流出する。
【0075】
前記バケット弁4、アーム弁10の方向制御部84は第1・第2ポンプポート110,111と第1・第2ポート112,113と第1・第2パイロット用ポート114,115とアクチュエータ116を有し、第1ポンプポート110と第1ポート112、第2ポンプポート111と第2ポート113を連通する中立位置Iに保持される。第1受圧部117のパイロット圧で第1ポンプポート110を第1ポート112、アクチュエータポート116と第2パイロット用ポート115に連通し、第2ポンプポート111と第2ポート113を連通する第1位置Jに移動する。第2受圧部118のパイロット圧で第2ポンプポート111を第1パイロット用ポート112、アクチュエータポート116、第2ポート113に連通し、第1ポンプポート110を第1ポート112に連通する第2位置に移動する。
【0076】
前記バケット弁4、アーム弁10の第1・第2メータイン制御部85,86とメータアウト制御部87は前述の右・左走行弁6,8の第1・第2メータイン制御部81,82、メータアウト制御部83は同一である。
【0077】
このようであるから、各第1受圧部117,102にパイロット圧を供給して方向制御弁部84、メータアウト制御弁部87を第1位置J,Gとすれば、第1ポンプポート110の圧油がバケット用シリンダ3、アーム用シリンダ9の第1室3a,9aに供給され、第2室3b,9bの戻り圧油が第1戻りポート99からタンクポート101に流れる。各第2受圧部118,103にパイロット圧を供給して第2位置K,Hとすれば、第2ポンプポート110の圧油が第1室3b,9bに供給され、第1室3a,9aの戻り圧油が第2戻りポート100からタンクポート101に流れる。
【0078】
前記右・左走行弁6,8の方向制御弁部80の出口ポート91、第2補助ポート96はバケット弁4、アーム弁8の方向制御弁部84の第1・第2ポンプポート110,111に連通し、その第1・第2ポート112,113は第1連通路32、第2連通路33で連通している。
【0079】
前述のように、右・左走行弁6,8とバケット弁4、アーム弁10はアクチュエータに圧油を供給する形状が相違するだけであり、各弁間の圧油の流れは第1の実施の形態と同一である。これによって、第1・第2油圧ポンプ40,41の吐出圧油を第1の実施の形態と同一として各アクチュエータに供給できる。
【0080】
次に本発明の第4の実施の形態を説明する。
図6に示すように、右・左走行弁6,8とバケット弁4、アーム弁10は第3の実施の形態と同一であり、各弁の第1・第2メータイン制御弁部81,82,85,86の出力側に圧力補償弁120がそれぞれ設けてある。合流弁25は第2の実施の形態と同一である。
【0081】
前記右・左走行弁6,8に設けた圧力補償弁120は図7,図8に示すように、第1・第2・第3負荷圧ポート121,122,123を有している。この圧力補償弁120の入力側ポート124と出力側ポート125の連通面積が小さい時には第1・第2・第3負荷圧ポート121,122,123は連通し、連通面積大の時には第1負荷圧ポート121と第2負荷圧ポート122が連通し、第3負荷圧ポート123が遮断する。
【0082】
前記各第1負荷圧ポート121はチェック弁126を経て第1・第2メータイン制御部81,82の出力側に接続している。前記各圧力補償弁120の第2負荷圧ポート122は第1・第2負荷圧回路127,128にそれぞれ接続し、第2負荷圧ポート123は第3・第4負荷圧回路129,130にそれぞれ接続している。
【0083】
前記各第1負荷圧回路127は合流弁25の第5・第6ポート60,61に接続し、各第2負荷圧回路128は合流弁25の第7・第8ポート62,63に接続している。前記第3負荷圧回路129はバケット弁4、アーム弁10の第1メータイン制御弁部85の出力側にチェック弁131で接続し、第4負荷圧回路130はバケット弁4、アーム弁10の第2メータイン制御部86の出力側にチェック弁132で接続している。
【0084】
前記バケット弁4側の第3・第4負荷圧回路129,130は第1負荷圧連通路133で連通し、アーム弁10側の第3・第4負荷圧回路129,130は第2負荷圧連通路134で連通している。
【0085】
前記合流弁25の第5ポート60は第1油圧ポンプ40の容量制御部69に接続し、第8ポート63は第2油圧ポンプ41の容量制御部69に接続している。
【0086】
前記容量制御部69は負荷圧とポンプ圧とによって容量を制御する従来公知のものである。なお、図2にはブーム弁2、旋回弁12が図示していないが同様に設けてある。
【0087】
次に負荷圧回路の連通・遮断を説明する。
(合流弁25が連通位置Aで右・左走行弁6,8の方向制御弁部80が中立位置Cの時)
第1・第2・第3・第4負荷圧回路127,128,129,130が合流弁25の第5・第6・第7・第8ポート60,61,62,63、圧力補償弁120の第2・第3負荷圧ポート122,123、第1・第2負荷圧連通路133,134で連通するので、それらの負荷圧回路に検出した負荷圧の最も高い負荷圧が第1・第2油圧ポンプ40,41の容量制御部69に作用し、第1・第2油圧ポンプ40,41は最も高い負荷圧に見合う容量となる。
また、最も高い負荷圧が圧力補償弁120に作用する。
【0088】
したがって、バケット用シリンダ3(ブームシリンダ1)、アーム用シリンダ9(旋回用油圧モータ11)を負荷が異なる場合でも同時作動できる。
【0089】
(合流弁25が連通位置Aで右・左走行弁6,8の方向制御弁部80が第1位置Dの時)
第1メータイン制御弁部81の出力側に設けた圧力補償弁81の連通面積大となり、バケット弁4側の第1負荷圧回路127とアーム弁10側の第1負荷圧回路127が連通し、第2・第3・第4負荷圧回路128,129,130が連通する。
【0090】
これによって、右・左走行用油圧モータ5,7の高い方の負荷圧が第1油圧ポンプ40の容量制御部69と右・左走行弁6,8の第1メータイン制御弁部81の出力側に設けた圧力補償弁120に作用する。バケット用シリンダ3とアーム用シリンダ9の高い方の負荷圧が第2油圧ポンプ41の容量制御部69とバケット弁4、アーム弁10の出力側に設けた圧力補償弁120に作用する。
【0091】
なお、右・左走行弁6,8の方向制御弁部80を第2位置Eとした時には、第2負荷圧回路128相互が連通し、他の負荷圧回路が連通するので、右・左走行用油圧モータ5,7の高い方の負荷圧が第2油圧ポンプ41の容量制御部69と右・左走行用油圧5,7の第2メータイン制御弁部82の出力側に設けた圧力補償弁120に作用する。
【0092】
(合流弁25が遮断位置Bで右・左走行弁6,8の方向制御弁部80が中立位置Cの時)
バケット弁4側の第1・第2・第3・第4負荷圧回路127,128,129,130が連通し、アーム弁10側の第1・第2・第3・第4負荷圧回路127,128,129,130が連通し、バケット弁4側の負荷圧回路とアーム弁10側の負荷圧が遮断する
【0093】
これによって、バケット用シリンダ3、図示しないブーム用シリンダの高い方の負荷圧が第1油圧ポンプ40の容量制御部69とバケット弁4、ブーム弁の出力側に設けた圧力補償弁120に作用する。
図示しない旋回用油圧モータ、アーム用シリンダ9の高い方の負荷圧が第2油圧ポンプ41の容量制御部69と旋回弁8、アーム弁10の出力側に設けた圧力補償弁120に作用する。
【0094】
次に第4の実施の形態の各弁の具体構造の一例を説明する。
図9に示すように、合流弁25の一側に右走行弁6、バケット弁4が順次設けられ、合流弁25の他側に左走行弁8、アーム弁10が順次設けてある。
【0095】
右走行弁6、左走行弁8は図10に示すように、弁本体140の第1スプール孔141に第1スプール142を摺動自在に嵌挿して方向制御弁部80としてある。その第1スプール孔141の左右中央部にアクチュエータポート94を形成し、そのアクチュエータポート94を境として左側にポンプポート90、出口ポート91、第1パイロットポート92、右側に第1補助ポート95、第2補助ポート96、第2パイロットポート93が形成してある。
【0096】
第1スプール142は左右のスプリング143で図示の中立の位置に保持され、ポンプポート90と出口ポート91が第1平面部144で連通し、第1補助ポート95と第2補助ポート96が第2平面部145で連通する。これにより方向制御部80が中立位置Cとなる。
【0097】
第1スプール142は左側のスプリング室146(第2受圧部105)のパイロット圧で右方に移動して第2の位置となり、第1補助ポート95とアクチュエータポート94が第1小径部147で連通し、ポンプポート90と出口ポート91が第2小径部148で連通し、第1ポンプポート90が第1軸孔149で第1パイロットポート92に連通する。これにより方向制御弁部80が第2位置Eとなる。
【0098】
第1スプール142は右側のスプリング室150(受圧部104)のパイロット圧で左方に移動して第1の位置となり、ポンプポート90とアクチュエータポート94が第1小径部で連通し、第1補助ポート95と第2補助ポート96が第3小径部151で連通し、第1補助ポート95が第2軸孔152で第2パイロットポート93に連通する。これにより方向制御弁部80が第1位置Dとなる。
【0099】
前記弁本体140の左右一方側には第1メータイン制御弁部81と圧力補償弁120、左右他方側には第2メータイン制御弁部82と圧力補償弁120がそれぞれ設けてある。
【0100】
前記第1メータイン制御弁部81と圧力補償弁120は図11に示すように形成してある。弁本体140の孔160に筒体101を嵌挿し、この筒体161にスプール162とスリーブ163を摺動自在に嵌挿する。
前記スプール162はスプリング164と第1・第2圧力室165,166の圧力で流入口167と流出口168を遮断する方向に押され、流入口167の圧力で流入口167と流出口168を連通する方向に押される。
【0101】
前記孔160には第1環状溝169と第2環状溝170が形成され、第1環状溝169は第2圧力室166に連通し、スプール162には第2圧力室166と第2環状溝170を連通・遮断するスリット171が形成してある。スプール162には流入口167に開口した油孔172と環状溝173が形成され、この環状溝173と油孔172はチェック弁174を介して連通している。
【0102】
スプール162が第1圧力室165の圧力で流入口167と流出口168を遮断する位置の時には第2圧力室166がスリット171で第2環状溝170に連通すると共に、環状溝173と第2圧力室166は遮断する。スプール162が流入口167の圧力で押されて流入口167と流出口168を連通すると環状溝173が第2圧力室166に開口すると共に、第2圧力室166が第2環状溝170に連通しなくなり、流入口167の圧力と第1環状溝169の圧力がチェック弁174で比較され、流入口167の圧力が第1環状溝169の圧力よりも高い時には、その圧力が第2圧力室166に作用し、流入口167の圧力が第1環状溝169の圧力よりも低い時には、第1環状溝169の圧力が第2圧力室166に作用する。これによって、スプール162が第1メータイン制御弁部81と圧力補償弁120を形成する。
【0103】
前記第1圧力室165は図10に示すように第1パイロットポート92に連通し、流入口167がアクチュエータポート94に連通し、第1環状溝169が図8,図9に示す第1負荷圧回路127に連通し、第2環状溝170が第3負荷圧回路129に連通している。
【0104】
前記第2メータイン制御弁部82と圧力補償弁120も同様となり、その第1圧力室165が第2パイロットポート93に連通し、第1環状溝169が第2負荷圧回路128、第2環状溝170が第4負荷圧回路130にそれぞれ連通する。
【0105】
前記弁本体140にはメータアウト制御弁部83が設けてある。つまり、第2スプール孔180に第2スプール181を嵌挿し、その第2スプール孔180に第1・第2戻りポート99,100とタンクポート101が形成してある。前記第2スプール181は左右のスプリング182で中立の位置に保持され、右側のスプリング室183(第1受圧部102)の圧力で第1の位置に押されて第1戻りポート99をタンクポート101に連通し、左側のスプリング室184(第2受圧部103)の圧力で第2の位置に押されて第2戻りポート100をタンクポート101に連通する。
【0106】
前記バケット弁4、アーム弁10の方向制御弁部84は図12に示すように、弁本体140の第3スプール孔191に第3スプール192を嵌挿して形成してある。第3スプール192にはアクチュエータポート116を境として左側に第1ポンプポート110、第1ポート112、第1パイロットポート114、右側に第2ポンプポート111、第2ポート113、第2パイロットポート115が形成してある。
【0107】
第3スプール192は左右のスプリング193で中立の位置に保持され、第1ポンプポート110と第1ポート112が第1スリット194、第2ポンプポート111と第2ポート113が第2スリット195で連通して中立位置Iとなる。
【0108】
左側のスプリング室196(第2受圧部118)のパイロット圧で第3スプール192は右方に移動して第2の位置となり、第2ポンプポート111が小径部197でアクチュエータポート116、第2スリット195で第2ポート113に連通し、第1ポンプポート110が第1油孔198で第1パイロットポート114に連通して第2位置Kとなる。
【0109】
右側のスプリング室199(第1受圧部117)のパイロット圧で第3スプール192は左方に移動して第1の位置となり、第1ポンプポート110が小径部197でアクチュエータポート116、第1スリット194で第1ポート112に連通し、第2ポンプポート111が第2油孔200で第2パイロットポート115に連通して第1位置Jとなる。
【0110】
第1・第2メータイン制御弁部85,86と圧力補償弁120は図11に示す第1・第2メータイン制御弁部81,82、圧力補償弁120とほぼ同一で、第1圧力室165と第2圧力室166が独立していること、第1環状溝169が無く第2環状溝170が第2圧力室166に連通していることが相違する。
【0111】
メータアウト制御弁部87は第4スプール孔201に第4スプール202を嵌挿し、左右のスプリング203で中立位置に保持され、右側のスプリング室204(第1受圧部102)のパイロット圧で第1の位置に移動し、左側のスプリング室205(第2受圧部103)のパイロット圧で第2の位置に移動し、前述のメータアウト制御弁部83と同一である。
【0112】
前記合流弁25は図13と図14に示すように、弁本体140の第5スプール孔220に第5スプール221を摺動自在に嵌挿し、その第5スプール孔220に第1・第2・第3・第4・第5・第6・第7・第8ポート26,27,28,29,60,61,62,63が形成してある。
【0113】
第5スプール221はスプリング222で連通位置に保持され、第1・第2ポール26,27を第1小径部223、第3・第4ポート28,29を第2小径部224、第5・第6ポート60,61を第1スリット225、第7・第8ポート62,63を第2スリット226でそれぞれ連通する。受圧室227(受圧部31)のパイロット圧で遮断位置に押されて各ポートを遮断する。
【0114】
図13に示すように、第1ポート26、第3ポート28が右走行弁6の方向制御弁部80のポンプポート90と第1補助ポート95に連通し、第2ポート27と第4ポート29が左走行弁8の方向制御弁80のポンプポート90と第1補助ポート95に連通する。
【0115】
このようであるから、合流弁25の第5スプール221が連通位置で、右左走行弁6,8の方向制御弁部80の第1スプール142が中立の位置の時には図13に示すように、第1油圧ポンプ40の吐出圧油が右左走行弁4,8のポンプポート90に流入し、第2油圧ポンプ41の吐出圧油が右左走行弁4,8の第1補助ポート95に流入する。
【0116】
図15に示すように、合流弁25の第5スプール221を遮断位置とすると第1油圧ポンプ40の吐出圧油は右走行弁6のポンプポート90に流入し、第2油圧ポンプ41の吐出圧油は左走行弁8の第1補助ポート95に流入する。
【0117】
図16に示すように、合流弁25の第5スプール221を連通位置、右左走行弁6,8の第1スプール142を左方に移動して第1の位置とすると、第1油圧ポンプ40の吐出圧油は右左走行弁6,8のポンプポート90からアクチュエータポート94に流入し、第2油圧ポンプ41の吐出圧油は右左走行弁6,8の第1補助ポート95から第2補助ポート96に流入してバケット弁4、アーム弁10に流れる。
【0118】
図14に示すように、合流弁25の第1ポート60と第3ポート62は右走行弁6の第1環状溝169にそれぞれ連通し、第2ポート61と第4ポート63は左走行弁8の第2環状溝170にそれぞれ連通している。
【0119】
図14に示すように、合流弁25の第5スプール221が連通位置で、右左走行弁6,8の方向制御弁部80が中立の位置の時には、各スプール162が図示の位置で第1・第2環状溝169,170が連通するから、各負荷圧回路が連通する。
【0120】
図17に示すように、合流弁25の第5スプール221を遮断位置とすると右走行弁6の第1環状溝169と左走行弁8の第1環状溝169が遮断するので、右走行弁側の負荷圧回路と左走行弁8側の負荷圧回路が遮断する。
【0121】
図18に示すように、合流弁25の第5スプール221が連通位置で、右左走行弁6,8の方向制御弁部80を第1の位置とすると、左側のスプール162が左方に移動して第1環状溝169と第2環状溝170が遮断するので、右左走行弁6,8の第1負荷圧回路127相互が連通し、他の負荷圧回路が連通するので、右左走行用油圧モータ5,7の負荷圧と他のアクチュエータの負荷圧が分離する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す油圧回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す油圧回路図である。
【図4】右走行弁とバケット弁の拡大図である。
【図5】左走行弁とアーム弁の拡大図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す油圧回路図である。
【図7】右走行弁とバケット弁の拡大図である。
【図8】左走行弁とアーム弁の拡大図である。
【図9】第4の実施の形態の各弁の概略斜視図である。
【図10】右走行弁の横断面図である。
【図11】第1メータイン制御弁部と圧力補償弁の拡大図である。
【図12】バケット弁の横断面図である。
【図13】合流弁と右左走行弁の方向制御弁部の縦断面図である。
【図14】合流弁と右左走行弁の第1メータイン制御弁部・圧力補償弁の縦断面図である。
【図15】動作説明図である。
【図16】動作説明図である。
【図17】動作説明図である。
【図18】動作説明図である。
【符号の説明】
1…ブーム用シリンダ(第1の作業機アクチュエータ)
2…ブーム弁(第1の作業機用弁)
3…バケット用シリンダ(第1の作業機アクチュエータ)
4…アーム弁(第1の作業機用弁)
5…右走行用油圧モータ
6…右走行弁
7…左走行用油圧モータ
8…左走行弁
9…アーム用シリンダ(第2の作業機アクチュエータ)
10…アーム弁(第2の作業機用弁)
11…旋回用油圧モータ(第2の作業機アクチュエータ)
12…旋回弁(第2の作業機用弁)
25…合流弁
32…第1連通路
33…第2連通路
40…第1油圧ポンプ
41…第2油圧ポンプ
53…圧力補償弁
64…第1負荷圧回路
66…第2負荷圧回路
67…第3負荷圧回路
68…第4負荷圧回路
69…容量制御部
70…第5負荷圧回路
71…第6負荷圧回路
80…方向制御弁部
81…第1メータイン制御弁部
82…第2メータイン制御弁部
83…メータアウト制御弁部
84…方向制御弁部
85…第1メータイン制御弁部
86…第2メータイン制御弁部
87…メータアウト制御弁部
120…圧力補償弁
127…第1負荷圧回路
128…第2負荷圧回路
129…第3負荷圧回路
130…第4負荷圧回路
140…弁本体
141…第1スプール孔
142…第1スプール
162…スプール
165…第1圧力室
166…第2圧力室
169…第1環状溝
170…第2環状溝
180…第2スプール孔
181…第2スプール
191…第2スプール孔
192…第2スプール
201…第4スプール孔
202…第4スプール
220…第5スプール孔
221…第5スプール

Claims (5)

  1. 第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁と右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給する右走行弁(6)を有する第1の弁群、
    第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁と左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給する左走行弁(8)を有する第2の弁群、
    前記右走行弁(6)に圧油を供給する第1油圧ポンプ(40)、前記左走行弁(8)に圧油を供給する第2油圧ポンプ(41)、合流弁(25)を備え、
    前記合流弁(25)は第1油圧ポンプ(40)の圧油を左走行弁(8)に供給し、かつ第2油圧ポンプ(41)の圧油を右走行弁(6)に供給する連通位置と、第1・第2油圧ポンプ(40),(41)の圧油を左・右走行弁(8),(6)にそれぞれ供給しない遮断位置を有する形状で、
    前記右走行弁(6)は、右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油を第1の作業機用弁に供給し、第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油の一方を右走行用油圧モータ(5)に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給する形状で、
    前記左走行弁(8)は、左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油を第2の作業機用弁に供給し、第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油の一方を左走行用油圧モータ(7)に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給する形状であることを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁と右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給する右走行弁(6)を有する第1の弁群、
    第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁と左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給する左走行弁(8)を有する第2の弁群、
    前記右走行弁(6)に圧油を供給する第1油圧ポンプ(40)、前記左走行弁(8)に圧油を供給する第2油圧ポンプ(41)、前記各弁の出力側にそれぞれ設けた圧力補償弁(53)、前記作業機アクチュエータ、右・左走行用油圧モータ(5),(7)の負荷圧を検出する回路、合流弁(25)を備え、
    前記合流弁(25)は第1油圧ポンプ(40)の圧油を左走行弁(8)に供給し、かつ第2油圧ポンプ(41)の圧油を右走行弁(6)に供給すると共に、第1の弁群の負荷圧回路と第2の弁群の負荷圧回路を連通する連通位置と、第1・第2油圧ポンプ(40),(41)の圧油を左・右走行弁(8),(6)にそれぞれ供給しないと共に、第1の弁群の負荷圧回路と第2の弁群の負荷圧回路を分離する遮断位置を有する形状で、
    前記右走行弁(6)は、右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油を第1の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と右走行用油圧モータ(5)の負荷圧回路を連通し、第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油の一方を右走行用油圧モータ(5)に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と右走行用油圧モータ(5)の負荷圧回路を遮断する形状で、
    前記左走行弁(8)は、左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油を第2の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と左走行用油圧モータ(7)の負荷圧回路を連通し、第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油の一方を左走行用油圧モータ(7)に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給し、かつ作業機アクチュエータの負荷圧回路と左走行用油圧モータ(7)の負荷圧回路を遮断する形状であることを特徴とする建設機械の油圧回路。
  3. 第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁、右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給する方向制御弁部(80)と第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)とメータアウト制御弁部(83)で形成した右走行弁(6)を有する第1の弁群、
    第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁、左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給する方向制御弁部(80)と第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)とメータアウト制御弁部(83)で形成した左走行弁(8)を有する第2の弁群、
    前記右走行弁(6)の方向制御弁部(80)に圧油を供給する第1油圧ポンプ(40)、前記左走行弁(8)の方向制御弁部(80)に圧油を供給する第2油圧ポンプ(41)、合流弁(25)を備え、
    前記右走行弁(6)の方向制御弁部(80)は、右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油を第1の作業機用弁に供給し、第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油の一方を右走行用油圧モータ(5)に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給する形状で、
    前記左走行弁(8)の方向制御弁部(80)は、左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油を第2の作業機用弁に供給し、第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油の一方を左走行用油圧モータ(7)に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給する形状である請求項1記載の建設機械の油圧回路。
  4. 第1の作業機アクチュエータに圧油を供給する第1の作業機用弁と右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給する右走行弁(6)を有する第1の弁群、
    第2の作業機アクチュエータに圧油を供給する第2の作業機用弁と左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給する左走行弁(8)を有する第2の弁群、
    前記右走行弁(6)に圧油を供給する第1油圧ポンプ(40)、前記左走行弁(8)に圧油を供給する第2油圧ポンプ(41)、合流弁(25)を備え、
    前記右走行弁(6)と左走行弁(8)を、それぞれ方向制御弁部(80)と第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)とメータアウト制御弁部(83)で形成し、第1の作業機用弁と第2の作業機用弁を、それぞれ方向制御弁部(84)と第1・第2メータイン制御弁部(85),(86)とメータアウト制御弁部(87)で形成し、
    前記各メータイン制御弁部の出力側に圧力補償弁(120)をそれぞれ設け、
    前記第1の弁群の負荷圧回路を、右走行弁(6)の第1・第2メータイン制御弁部(81)、(82)の出力側の負荷圧を検出する第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第1の作業機用弁の第1・第2メータイン制御弁部(85)、(86)の出力側の負荷圧を検出する第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を備え、かつ第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第3・第4負荷圧回路(129)、(130)は圧力補償弁(120)によって連通・遮断されるものとし、
    前記第2の弁群の負荷圧回路を、左走行弁(8)の第1・第2メータイン制御弁部(81)、(82)の出力側の負荷圧を検出する第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第2の作業機用弁の第1・第2メータイン制御弁部(85)、(86)の出力側の負荷圧を検出する第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を備え、かつ第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第3・第4負荷圧回路(129)、(130)は圧力補償弁(120)で連通・遮断されるものとし、
    前記合流弁(25)は第1油圧ポンプ(40)の圧油を左走行弁(8)に供給し、かつ第2油圧ポンプ(41)の圧油を走行弁()に供給すると共に、第1の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第2の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)を連通する連通位置と、第1・第2油圧ポンプ(40),(41)の圧油を左・右走行弁(8),(6)にそれぞれ供給しないと共に、第1の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と第2の弁群の第1・第2負荷圧回路(127)、(128)を分離する遮断位置を有する形状で、
    前記右走行弁(6)の方向制御弁部(80)は、右走行油圧モータ(5)に圧油を供給しない時には第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油を第1の作業機用弁に供給し、第1油圧ポンプ(40)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第2油圧ポンプ(41)の圧油の一方を右走行用油圧モータ(5)に供給する時には他方の圧油を第1の作業機用弁に供給する形状で、
    右走行弁(6)の第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)の出力側に設けた圧力補償弁(120)は、右走行用油圧モータ(5)に圧油を供給しない状態では前記第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と前記第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を連通し、圧油を供給する状態では遮断する形状で、
    前記左走行弁(8)の方向制御弁部(80)は、左走行油圧モータ(7)に圧油を供給しない時には第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油を第2の作業機用弁に供給し、第2油圧ポンプ(41)の圧油と合流弁(25)を経て流入した第1油圧ポンプ(40)の圧油の一方を左走行用油圧モータ(7)に供給する時には他方の圧油を第2の作業機用弁に供給する形状で、
    左走行弁(8)の第1・第2メータイン制御弁部(81),(82)の出力側に設けた圧力補償弁(120)は、左走行用油圧モータ(7)に圧油を供給しない状態では前記第1・第2負荷圧回路(127)、(128)と前記第3・第4負荷圧回路(129)、(130)を連通し、圧油を供給する状態では遮断する形状であることを特徴とする建設機械の油圧回路。
  5. 第1の作業機用弁と第2の作業機用弁を方向制御弁部(84)と第1・第2メータイン制御弁部(85),(86)とメータアウト制御弁部(87)でそれぞれ形成した請求項3記載の建設機械の油圧回路。
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