JP3691626B2 - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械において、走行系のパイロット信号と作業機系のパイロット信号とを別々に検出することができると共に、走行用アクチュエータと作業機系のアクチュエータとを同時に操作した場合、走行の直進性を補償するための走行直進弁を有する油圧ショベルの油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の油圧回路において、走行用アクチュエータと作業機系のアクチュエータとを同時に操作した場合、油圧ショベルの直進性を保持するために、例えば走行直進弁を使用した油圧回路が多用されている(特公平8−3194号公報)。
【0003】
また、近年においては、図3に示すように、作業機系のアクチュエータを操作したことを、パイロット圧力で検出するためのPx ポートを制御弁に設け、このPx ポートの圧力を利用して掘削作業中における旋回メカニカルブレーキ(図示せず)を解除して、ブレーキの耐摩耗性の向上を図っている(特公平4−44650号公報参照)。
【0004】
さらに、走行系のアクチュエータを操作したことを、パイロット圧力で検出するためのPy ポートを制御弁に設け、このPy ポートの圧力を、走行時にメインリリーフ弁30の圧力を昇圧するためのパイロット圧力として利用したり、図示しないが、走行警報器を動作させる信号に利用したりしている。
【0005】
しかるに、図3に示す回路構成において、第1の油圧ポンプP1 には、左走行切換弁10、旋回切換弁12およびアーム切換弁14が接続され、それぞれ対応するアクチュエータ(図示せず)に、左センターバイパス通路16または左パラレル通路18から、第1の油圧ポンプP1 の吐出油を供給して、これらのアクチュエータの方向および速度を制御している。また、第2の油圧ポンプP2 には、右走行切換弁20、バケット切換弁22およびブーム切換弁24が接続され、それぞれ対応するアクチュエータ(図示せず)に、右センターバイパス通路26または右パラレル通路28から、第2の油圧ポンプP2 の吐出油を供給して、これらのアクチュエータの方向および速度を制御している。
【0006】
一方、パイロットポンプP3 には、オリフィスAおよびオリフィスBが並列に接続され、オリフィスAの下流側に接続した作業機系信号パイロットライン40は、右制御弁32に設けられたPx ポートを経由し、バケット切換弁22、ブーム切換弁24、左制御弁34におけるアーム切換弁14および旋回切換弁12を介して、最終的にはタンク通路36からタンク38に接続している。そして、前記バケット切換弁22、ブーム切換弁24、アーム切換弁14および旋回切換弁12の作業機系切換弁のうち、いずれかの切換弁が操作されると、作業機系信号パイロットライン40とタンク通路36との接続が遮断され、作業機系信号パイロットライン40にパイロットポンプP3 のパイロット圧力が発生する。
【0007】
また、オリフィスBの下流側に接続した走行信号パイロットライン48は、右制御弁32に設けられたPy ポートを経由し、右走行切換弁20および左走行切換弁10を介して、タンク通路36に接続している。そして、前記左右いずれかの走行切換弁10、20が操作されると、走行信号パイロットライン48とタンク通路36との接続が遮断され、走行信号パイロットライン48にパイロットポンプP3 のパイロット圧力が発生する。
【0008】
従って、このようなパイロット圧力を利用すれば、シリンダ30b を介してリリーフ弁30の調圧スプリング30a の調圧力を強くすることができるので、走行時にリリーフ弁30の設定圧を昇圧することができる。
【0009】
さらに、作業機系信号パイロットライン40は、オリフィスCに接続しており、このオリフィスCの下流側は、走行直進弁42のパイロット室42a に接続されると共に、パイロット室42aは、左制御弁34のPz1ポートと右制御弁32のPz2ポートに並列に接続され、前記Pz1ポートは左走行切換弁10を介してタンク通路36に接続し、Pz2ポートは右走行切換弁20を介してタンク通路36に接続している。従って、前記作業機系切換弁を操作し、作業機系信号パイロットライン40にパイロット圧力が発生した状態で、左右両方の走行切換弁10、20を操作すると、Pz1ポートとPz2ポートとが共にブロックされるので、作業機系信号パイロットライン40のパイロット圧力がパイロット室42a にも作用し、走行直進弁42が図示の状態から右側の位置に切換えられる。
【0010】
この状態においては、左センターバイパス通路16と右センターバイパス通路26とが連通し、第1の油圧ポンプP1 の吐出油は、左右の走行切換弁10、20を介して左右の走行用アクチュエータに同様に供給され、また第2の油圧ポンプP2 の吐出油は、左パラレル通路18または右パラレル通路28を介して、作業機系のアクチュエータに供給されるので、走行用アクチュエータは作業機系のアクチュエータに影響されず、走行の直進性が補償される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した図3に示す従来の油圧回路において、左制御弁34と右制御弁32を製造する場合において、次のような問題点があった。
【0012】
すなわち、図4に示す左制御弁34と右制御弁32の断面構造において、弁体44および弁体46の鋳物は、木型製作上、切換弁毎の形状は極力同一とすることが好ましく、機械加工上および素材費用の点からも、弁体の幅(図4におけるL寸法)は、同一で小さい方が良好である。
【0013】
しかるに、従来技術の油圧回路用の制御弁において、作業機系切換弁は、パイロット圧力を検出するためにオリフィスとタンクとの間の開閉を制御する部分は、1個所で十分であるのに対して、走行用切換弁には、パイロット圧力を検出するためにオリフィスとタンクとの間の開閉を制御する部分が、2個所必要であるために、前記L寸法は走行用切換弁によって決定され、全体として弁体の形状が大きくなり、そして鋳物素材の重量が増大して、製造コストが増大するという難点があった。
【0014】
なお、図3に示す構成においては、4個所の作業機系切換弁を有する制御弁を示したが、油圧ショベルにおいては、ブレーカ等のオプションアクチュエータを制御する切換弁や第1の油圧ポンプP1 と第2の油圧ポンプP2 の吐出油を合流して、ブームやアームのアクチュエータを制御する切換弁が必要であり、通常は7個所の作業機系切換弁を有する制御弁が一般的である。従って、このような場合には、益々無駄な鋳物素材の重量が増す結果となる難点がある。
【0015】
そこで、本発明の目的は、油圧ショベルの油圧回路に使用する制御弁の弁体形状を小さくして、鋳物素材の重量を軽減し得ると共に、切換弁のスプール穴の長さを短くして、その機械加工時間を短縮し、全体としての製造コストを低減することができる油圧ショベルの油圧回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路は、一対の油圧回路系統にそれぞれ油圧ポンプを接続し、これらの油圧回路系統に所定のアクチュエータを制御する複数の切換弁をそれぞれ接続し、パイロットポンプにより前記切換弁のうち作業機系切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する作業機系信号パイロットラインと、左右いずれかの走行切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する走行信号パイロットラインとを設け、前記左右両方の走行切換弁と作業機系切換弁のうちいずれかの切換弁が操作された際に、前記パイロット圧力により左走行切換弁と右走行切換弁の間を連通させるように切換え操作される走行直進弁を設けてなる油圧ショベルの油圧回路において、
前記パイロットポンプに対して3つのオリフィスを並列に接続し、
第1のオリフィスの下流における第1のパイロットラインを作業機系切換弁を介してタンクに接続し、作業機系切換弁が操作された際に第1のパイロットラインをブロックするように構成し、
第2のオリフィスの下流における第2のパイロットラインを左走行切換弁を介してタンクに接続し、左走行切換弁が操作された際に第2のパイロットラインをブロックするように構成し、
第3のオリフィスの下流における第3のパイロットラインを右走行切換弁を介してタンクに接続し、左走行切換弁が操作された際に第3のパイロットラインをブロックするように構成し、
さらに中立位置で出力ポートをタンクに接続する第1および第2の小弁を設け、パイロット圧力により入力ポートと出力ポートとを連通するように切換えると共に、第1の小弁の出力ポートと第2の小弁の入力ポートを接続し、第2の小弁の出力ポートを前記走行直進弁のパイロット室に接続し、前記いずれか1つのパイロットラインを第1の小弁の入力ポートに接続し、他の2つのパイロットラインを第1および第2の小弁のパイロットポートに別々に接続することを特徴とする。
【0017】
この場合、前記第2のパイロットラインと第3のパイロットラインとの間にシャトル弁を設け、前記各パイロットラインのパイロット圧力のうち高い方の圧力を走行信号パイロットラインへ出力し、前記パイロット圧力により一対の油圧ポンプの接続ラインに設けたリリーフ弁の設定圧を調圧したり、走行警報器を作動させたりするように構成することができる。
【0018】
また、前記第1のパイロットラインは、パイロットポンプにより各切換弁のうち作業機系切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する作業機系信号パイロットラインとして構成することができる。
【0019】
【実施例】
次に、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図3および図4に示す従来の構成と同一の構成部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0020】
図1および図2は、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の一実施例を示すものであり、その基本的構成は、前記従来の構成と同じである。従って、一部重複するが、理解を容易にするため再び簡単に説明すると、本発明の油圧回路は、第1の油圧ポンプP1 には、左走行切換弁10、旋回切換弁12およびアーム切換弁14が接続され、それぞれ対応するアクチュエータ(図示せず)に、左センターバイパス通路16または左パラレル通路18から、第1の油圧ポンプP1 の吐出油を供給して、これらのアクチュエータの方向および速度を制御している。また、第2の油圧ポンプP2 には、右走行切換弁20、バケット切換弁22およびブーム切換弁24が接続され、それぞれ対応するアクチュエータ(図示せず)に、右センターバイパス通路26または右パラレル通路28から、第2の油圧ポンプP2 の吐出油を供給して、これらのアクチュエータの方向および速度を制御している。
【0021】
しかるに、本実施例において、オリフィスA、オリフィスBおよびオリフィスCは、従来技術と相違して、パイロットポンプP3 に対して全て並列に接続配置されている。
【0022】
そこで、オリフィスAの下流側に接続した作業機系信号パイロットライン40は、従来技術と同様に、作業機系信号パイロットライン(第1のパイロットライン40)として使用され、右制御弁32に設けられたPx ポートを経由し、バケット切換弁22、ブーム切換弁24、左制御弁34におけるアーム切換弁14および旋回切換弁12を介して、最終的にはタンク通路36からタンク38に接続している。
【0023】
一方、オリフィスBの下流側に接続した第2のパイロットライン50は、左制御弁34に設けられたPz1ポートを経由して、左走行切換弁10だけを介してタンク通路36に接続し、またオリフィスCの下流側に接続した第3のパイロットライン52は、右制御弁32に設けられたPz2ポートを経由して、右走行切換弁20だけを介してタンク通路36に接続している。
【0024】
すなわち、本実施例の油圧回路においては、左右の走行切換弁10、20において、パイロットポンプP3 に接続したパイロットラインの開閉を制御する部分が、従来の構成と比較して、2個所から1個所に減少していることが特徴となっている。
【0025】
また、本実施例の油圧回路においては、第1の小弁54と第2の小弁56とが設けられており、第1の小弁54の入力ポート54a は、作業機系信号パイロットライン(第1のパイロットライン)40に接続し、第1の小弁54の出力ポート54b は、第2の小弁56の入力ポート56a に接続し、そして第1の小弁54のパイロットポート54c は、第3のパイロットライン52に接続している。また、第2の小弁56の出力ポート56b は、走行直進弁42のパイロット室42a に接続し、そして第2の小弁56のパイロットポート56c は、第2のパイロットライン50に接続している。さらに、これら小弁54、56のドレンポート54d 、56d は、それぞれタンク38に接続している。
【0026】
このように接続配置された小弁54、56は、図示の中立位置では、出力ポート54b 、56b がドレンポート54d 、56d と接続しているが、パイロットポート54c 、56c にパイロット圧力が作用すると、左側の位置に切換えられて、入力ポート54a 、56a と出力ポート54b 、56b とが連通するように構成されている。
【0027】
さらに、本実施例における油圧回路においては、第2のパイロットライン50と第3のパイロットライン52との間に、シャトル弁58が配置されている。このシャトル弁58は、第2のパイロットライン50と第3のパイロットライン52との圧力のうち、高い方の圧力を、走行信号パイロットライン48に出力するように構成されている。
【0028】
従って、前記構成からなる本発明の油圧回路によれば、左走行切換弁10を操作すると、第2のパイロットライン50がブロックされて、このパイロットライン50にパイロットポンプP3 の圧力が作用し、これと接続した第2の小弁56が、図示の中立位置から左側の位置に切換えられる。また、右走行切換弁20を操作すると、第3のパイロットライン52がブロックされて、このパイロットライン52にパイロットポンプP3 の圧力が作用し、これと接続した第1の小弁54が、図示の中立位置から左側の位置に切換えられる。
【0029】
これにより、作業機系の切換弁を操作して、第1のパイロットライン40にパイロット圧力が作用した状態で、左右両方の走行切換弁10、20を操作すれば、第1のパイロットライン40に発生したパイロット圧力は、第1の小弁54の入力ポート54a 、第1の小弁43の出力ポート54b 、第2の小弁56の入力ポート56a 、第2の小弁56の出力ポート56b を経由して、走行直進弁42のパイロット室42a に伝達される。この結果、走行直進弁42が図示の位置から右側の位置に切換えられ、左センターバイパス通路16と右センターバイパス通路26とが連通し、すなわち左走行切換弁10と右走行切換弁20とが連通し、左右の走行用アクチュエータは共に第1の油圧ポンプP1 に接続され、第2の油圧ポンプP2 は左パラレル通路18と右パラレル通路28とに接続されて、作業機系のアクチュエータは第2の油圧ポンプP2 のみに接続されるので、走行の直進性が補償される。
【0030】
また、左走行切換弁10または右走行切換弁20のいずれかを操作した場合には、第2のパイロットライン50または第3のパイロットライン52のいずれかに、パイロットポンプP3 の圧力が作用し、この圧力をリリーフ弁30のシリンダ30b に受けて、このシリンダ30b の出力により調圧スプリング30a の調圧力が増加して、リリーフ弁30の設定圧が昇圧する。
【0031】
なお、本実施例においては、第1の小弁54の入力ポート54a に接続するパイロットラインとして、第1のパイロットライン40を選択したが、前記第1の小弁54の入力ポート54a に接続するパイロットラインとしては、第1〜第3のいずれのパイロットライン(40、50、52)を選択しても、残りの2つのパイロットラインの圧力で、第1の小弁54と第2の小弁56とを別々に切換えるように設定すれば、作業機系の切換弁と左右両方の走行切換弁を操作した時のみ、走行直進弁42が切換えられ、それ以外の時には走行直進弁42が、図示の中立位置を保持することは、前述した実施例と同一になる。
【0032】
前述した実施例から明らかなように、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路によれば、左右の走行切換弁10、20に関して、パイロットポンプP3 に接続したパイロットラインの開閉を制御する個所を、それぞれ1個所とすることができるので、図2に示すように、弁体44′および46′の幅L′は、図4に示す従来の弁体44および46の幅Lよりも小さくすることができる。従って、本発明によれば、弁体全体の素材重量を大幅に減少させることができると共に、弁体に機械加工する切換弁のスプール穴の長さも短くすることができ、これにより機械加工時間が短縮されて、全体の製造コストを大幅に節減することができる利点が得られる。
【0033】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る油圧ショベルの油圧回路は、一対の油圧回路系統にそれぞれ油圧ポンプを接続し、これらの油圧回路系統に所定のアクチュエータを制御する複数の切換弁をそれぞれ接続し、パイロットポンプにより前記切換弁のうち作業機系切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する作業機系信号パイロットラインと、左右いずれかの走行切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する走行信号パイロットラインとを設け、前記左右両方の走行切換弁と作業機系切換弁のうちいずれかの切換弁が操作された際に、前記パイロット圧力により左走行切換弁と右走行切換弁の間を連通させるように切換え操作される走行直進弁を設けてなる油圧ショベルの油圧回路において、前記パイロットポンプに対して3つのオリフィスを並列に接続し、第1のオリフィスの下流における第1のパイロットラインを作業機系切換弁を介してタンクに接続し、作業機系切換弁が操作された際に第1のパイロットラインをブロックするように構成し、第2のオリフィスの下流における第2のパイロットラインを左走行切換弁を介してタンクに接続し、左走行切換弁が操作された際に第2のパイロットラインをブロックするように構成し、第3のオリフィスの下流における第3のパイロットラインを右走行切換弁を介してタンクに接続し、左走行切換弁が操作された際に第3のパイロットラインをブロックするように構成し、さらに中立位置で出力ポートをタンクに接続する第1および第2の小弁を設け、パイロット圧力により入力ポートと出力ポートとを連通するように切換えると共に、第1の小弁の出力ポートと第2の小弁の入力ポートを接続し、第2の小弁の出力ポートを前記走行直進弁のパイロット室に接続し、前記いずれか1つのパイロットラインを第1の小弁の入力ポートに接続し、他の2つのパイロットラインを第1および第2の小弁のパイロットポートに別々に接続する構成としたことにより、制御弁の弁体形状を小さくして、鋳物素材の重量を軽減すると共に、切換弁のスプール穴の長さを短くして、その機械加工時間を短縮し、全体としての製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧ショベルの油圧回路の一実施例を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す油圧回路における制御弁の断面構造を示した油圧系統図である。
【図3】従来の油圧ショベルの油圧回路の構成を示す油圧回路図である。
【図4】図3に示す油圧回路における制御弁の断面構造を示した油圧系統図である。
【符号の説明】
10 左走行切換弁
12 旋回切換弁
14 アーム切換弁
16 左センターバイパス通路
18 左パラレル通路
20 右走行切換弁
22 バケット切換弁
24 ブーム切換弁
26 右センターバイパス通路
28 右パラレル通路
30 リリーフ弁
30a 調圧スプリング
30b シリンダ
32 右制御弁
34 左制御弁
36 タンク通路
38 タンク
40 作業機系信号パイロットライン(第1のパイロットライン)
42 走行直進弁
42a パイロット室
44′ 弁体
46′ 弁体
48 走行信号パイロットライン
P1 第1の油圧ポンプ
P2 第2の油圧ポンプ
P3 パイロットポンプ
A、B、C オリフィス
50 第2のパイロットライン
52 第3のパイロットライン
54、56 小弁
54a 、56a 入力ポート
54b 、56b 出力ポート
54c 、56c パイロットポート
54d 、56d ドレンポート
58 シャトル弁
Claims (3)
- 一対の油圧回路系統にそれぞれ油圧ポンプを接続し、これらの油圧回路系統に所定のアクチュエータを制御する複数の切換弁をそれぞれ接続し、パイロットポンプにより前記切換弁のうち作業機系切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する作業機系信号パイロットラインと、左右いずれかの走行切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する走行信号パイロットラインとを設け、前記左右両方の走行切換弁と作業機系切換弁のうちいずれかの切換弁が操作された際に、前記パイロット圧力により左走行切換弁と右走行切換弁の間を連通させるように切換え操作される走行直進弁を設けてなる油圧ショベルの油圧回路において、
前記パイロットポンプに対して3つのオリフィスを並列に接続し、
第1のオリフィスの下流における第1のパイロットラインを作業機系切換弁を介してタンクに接続し、作業機系切換弁が操作された際に第1のパイロットラインをブロックするように構成し、
第2のオリフィスの下流における第2のパイロットラインを左走行切換弁を介してタンクに接続し、左走行切換弁が操作された際に第2のパイロットラインをブロックするように構成し、
第3のオリフィスの下流における第3のパイロットラインを右走行切換弁を介してタンクに接続し、左走行切換弁が操作された際に第3のパイロットラインをブロックするように構成し、
さらに中立位置で出力ポートをタンクに接続する第1および第2の小弁を設け、パイロット圧力により入力ポートと出力ポートとを連通するように切換えると共に、第1の小弁の出力ポートと第2の小弁の入力ポートを接続し、第2の小弁の出力ポートを前記走行直進弁のパイロット室に接続し、前記いずれか1つのパイロットラインを第1の小弁の入力ポートに接続し、他の2つのパイロットラインを第1および第2の小弁のパイロットポートに別々に接続することを特徴とする油圧ショベルの油圧回路。 - 第2のパイロットラインと第3のパイロットラインとの間にシャトル弁を設け、前記各パイロットラインのパイロット圧力のうち高い方の圧力を走行信号パイロットラインとして構成してなる請求項1記載の油圧ショベルの油圧回路。
- 第1のパイロットラインは、パイロットポンプにより各切換弁のうち作業機系切換弁が操作された際にパイロット圧力を発生する作業機系信号パイロットラインとして構成してなる請求項1または2記載の油圧ショベルの油圧回路。
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