JP3068643B2 - 再生用油圧作業回路 - Google Patents

再生用油圧作業回路

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JP3068643B2
JP3068643B2 JP31289590A JP31289590A JP3068643B2 JP 3068643 B2 JP3068643 B2 JP 3068643B2 JP 31289590 A JP31289590 A JP 31289590A JP 31289590 A JP31289590 A JP 31289590A JP 3068643 B2 JP3068643 B2 JP 3068643B2
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英夫 荒木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧ショベル等の建設機械の油圧作業回路
に係り、特に複合操作時における作業効率ならびに省エ
ネ性を向上すると同時に、キャビテーションの発生を抑
止することができる再生用油圧作業回路に関する。
〔従来の技術〕
油圧ショベル等の建設機械は、例えばバケット、ブー
ム、アーム等の操作用或いは走行用等の各種アクチュエ
ータを備え、そしてこれらのアクチュエータは、それぞ
れ方向切換弁を介して供給される油圧ポンプ(好ましく
は可変容量ポンプ)からの圧油によって駆動されるよう
に構成されている。ところで、このような油圧回路にお
いて、前記アクチュエータを複合操作するとき個々のア
クチュエータの必要圧油流量の合計が油圧ポンプの吐出
流量を超過すると、各アクチュエータへの流量の分配が
良好に行われず、低負荷側アクチュエータへ優先的に油
が流れ、極端な場合には高負荷側アクチュエータを駆動
することができず複合操作性が低下するという欠点が生
じる。そこで、本出願人は、確実に複合操作を達成でき
ると同時に比較的簡単、小型に構成することができる技
術を開発し、先に特許出願を行った(特願平2−89134
号)。
次に、前記技術の油圧回路(以下従来技術と称する)
につき第5図を参照しながら説明する。なお、図におい
ては3つのアクチュエータが示されているが、以下の説
明においては簡便にするために図において左側からの2
つのアクチュエータについてのみ説明する。5図の油圧
回路は、基本的には、流量制御弁手段10aを有する可変
容量ポンプ10と、このポンプ10の圧油によって駆動され
るアクチュエータ12,14と、タンク16と、前記ポンプ10
とアクチュエータ12,14の間に設けられポンプ10からの
吐出圧油をポンプライン18、各ロードチェック弁20,2
2、各単位供給ライン24,26、各アクチュエータライン2
8,30、タンクライン32を介してそれぞれのアクチュエー
タ12,14へ供給すると共にこれからの戻り油を各アクチ
ュエータライン28,30を介してタンク16へ排出する方向
切換弁34,36とから構成される。しかるに、この油圧回
路にはさらに、各方向切換弁34,36のアクチュエータラ
イン28,30内の供給圧力を単位信号圧力として検出する
検出手段(単位信号圧力ライン38,40)と、これら単位
信号圧力の中の最高圧力を最高信号圧力として選択する
手段(チェック弁42ならびに最高信号圧力ライン44)
と、各方向切換弁34,36およびタンクライン32間の各単
位戻りライン46,48,50,52とタンクライン32との開度を
調節する補助弁54,56,58,60とが設けられる。そして、
前記各補助弁の一端側の油室54a,56a,58a,60aにはそれ
ぞれの単位信号圧力ライン38,40の圧力とバネ90,91,94,
95の力により前記補助弁が開方向に制御されるように単
位信号ライン38,40を接続し、また他端側の油室54b,56
b,58b,60bには最高圧力信号ライン44の圧力により前記
補助弁が閉方向に制御されるように最高信号圧力ライン
44を接続すると共に、流量制御手段10aにも前記最高圧
力信号ライン44の圧力が接続されるよう構成されてい
る。なお、前記従来技術においては、補助弁はそれぞれ
の方向切換弁に対して1つのみ設けられている場合を示
しているが、本実施例のように2つの補助弁を設けても
その作用、効果等は同等に発揮される。
次に、このような油圧回路の作動について説明する。
まず、方向切換弁34,36をそれぞれ位置(イ)ならびに
(ロ)に操作すると、ポンプ10からの吐出油はポンプラ
イン18からそれぞれ単位供給ライン24,26、方向切換弁3
4,36、アクチュエータライン28,30を介してアクチュエ
ータ12,14へ供給され、そしてその戻り油はそれぞれア
クチュエータライン28,30、方向切換弁34,36、単位戻り
ライン48,50、補助弁56,58を経てタンクライン32からタ
ンク16へ排出される。ところで、この時、仮にアクチュ
エータ14の負荷圧力がアクチュエータ12の負荷圧力より
高いものとすると、低負荷側の補助弁56の油室56bには
反対側の油室56aに対する高圧の最高信号圧力(アクチ
ュエータ14の負荷圧力)がライン44を介して閉方向へ印
加されるので、補助弁56が図において右行し、単位戻り
ライン48とタンクライン32との開度が制限される。この
結果、同じく前記最高信号圧力を流量制御手段10aに印
加されているポンプ10の吐出圧力が、高負荷側のアクチ
ュエータ14を駆動するレベルの圧力まで昇圧される。し
たがって、負荷の異なるアクチュエータ12,14の複合操
作時においても単位供給ライン24とアクチュエータライ
ン28との間のブーム用切換弁34の開口面積と単位供給ラ
イン26とアクチュエータライン30との間のアーム用切換
弁36の開口面積とに比例して、ポンプ10の吐出流量を比
例することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述の従来技術は、なお次に述べるよ
うな難点を有することが判明した。
前述した、この油圧回路の複合操作の作動説明におい
ては、アクチュエータ14の負荷圧力がアクチュエータ12
の負荷圧力より高い場合についてのべたが、実際の作業
条件においてはこの両アクチュエータ12,14の負荷圧力
の大小は交互に逆転される場合がある。このような場
合、前記従来の技術においては、次のような難点が生じ
る。すなわち、本発明に係る第2図において、両アクチ
ュエータ12,14がそれぞれブーム12aならびにアーム14a
のアクチュエータであり、そしてこの時両方向切換弁3
4,36が前述のようにそれぞれ位置(イ)ならびに(ロ)
に操作されてブーム12aならびにアーム14aが同時に操作
されている場合であって、アーム14aで地面を掘削して
いるような場合には、アーム用アクチュエータ14の負荷
圧力の方が、高くなる。この場合は、前述したように、
低負荷側の補助弁56が絞られ、ポンプ吐出圧力が高圧側
のアーム用アクチュエータ14の負荷圧力に対応する圧力
まで昇圧され、両アクチュエータ12,14が同時に複合操
作される。しかるにこの時、作業条件を変更して、第2
図に示されているように、バケット14bの先端を地面に
接するようにしてアーム14aを図示矢印方向へ移動して
地面をならすような場合には、アーム14aの負荷圧力は
極めて低くなるので、アクチュエータ14の負荷圧力がア
クチュエータ12の負荷圧力より低くなる。するとこの場
合には、アーム用アクチュエータ14側の補助弁58の油室
58bには反対側の油室58aに対するより高圧の最高信号圧
力(ブーム用アクチュエータ12の負荷圧力)がライン44
を介して印加されるので、補助弁58は図において左行
し、単位戻りライン50とタンクライン32との開度が制限
される。換言すれば、方向切換弁36のシリンダポート36
aとタンクライン32の間の通路が絞られる。そしてこの
時、方向切換弁36の両シリンダポート36a,36bはアーム
用アクチュエータ(シリンダ)14のそれぞれロッド側な
らびにヘッド側に接続されているので、シリンダが伸び
る方向へ作動していたとしても、シリンダのヘッド側の
受圧面積の方がロッド側の受圧面積より大であるこので
シリンダポート36aの圧力の方がシリンダポート36bの圧
力より高くなる場合が実際上発生する。したがってこの
ような場合には、シリンダポート36aにおける高エネル
ギーを有する高圧油が仕事することなく補助弁58、タン
クライン32を通過してタンク16へ環流し、省エネ性が悪
化する。さらに、自明のことながらアクチュエータ14へ
供給される流量はブーム用アクチュエータ12には供給さ
れないのでブーム12aの駆動速度ブーム12aを単独駆動す
る場合に比べて極めて低下する。すなわち、省エネ性が
悪化すると同時に、アクチュエータの作業効率ならびに
作業性も良くない。
また、この油圧回路において、前述の複合操作とは異
なり、例えばアクチュエータ14が単独操作されている場
合には、補助弁58の両油室58a,58bには共にシリンダポ
ート36bの圧力である同一の単位信号圧力がそれぞれ信
号ライン40,44を介して印加されているので、補助弁58
はバネ90の力によって開の位置に保持されている。しか
るにこの時、例えばアーム14a(第2図)に矢印方向へ
作用する力が大きくなると、アクチュエータ14の速度が
速くなり、このためシリンダポート36bからアクチュエ
ータ14へ供給される流量が不足する。したがってこのよ
うな場合には、アクチュエータライン30b内にキャビテ
ーショッンが発生し、騒音や機器類の信頼性上好ましく
ない問題を引起こす。なお、複合操作時において他アク
チュエータの負荷圧力が大きい場合は、前述したように
補助弁58が絞られるので、前記問題が発生するとはな
い。
このように、前記従来技術においては、作業条件によ
って、省エネ性ならびに作業効率が悪化すると共に、キ
ャビテーションが発生する欠点があった。
そこで、本発明の目的は、様々な作業条件に適応する
ことができ、省エネ性ならびに作業効率を向上すること
ができると共に、さらにキャビテーションを防止するこ
とができる比較的簡単、コンパクトな再生用油圧作業回
路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
先の目的を達成するために、本発明に係る再生用油圧
作業回路は、流量制御手段を有する可変容量ポンプと、
このポンプの圧油によって駆動される複数のアクチュエ
ータと、タンクと、前記ポンプのポンプラインならびに
前記複数のアクチュエータのそれぞれのアクチュエータ
ラインの間に設けられたポンプの圧油をそれぞれのアク
チュエータへ供給すると共にこのアクチュエータからの
戻り油を前記タンクに接続したタンクラインへ排出する
複数の方向切換弁とからなり、前記各方向切換弁のアク
チュエータラインの負荷圧力をそれぞれの単位信号圧力
として検出する検出手段と、これら検出された各単位信
号圧力の中の最高圧力を最高信号圧力として選択する手
段と、および前記各方向切換弁およびタンクライン間の
単位戻りラインと前記タンクラインとの開度を調整する
補助弁とを設け、前記補助弁の一端側には前記単位信号
圧力とバネ力とにより前記補助弁が開方向に制御される
ように前記単位信号圧力を印加し、また他端側には前記
最高信号圧力により前記補助弁が閉方向に制御されるよ
うに前記最高信号圧力を印加すると共に、前記ポンプの
流量制御手段に前記最高信号圧力を印加する油圧作業回
路において、 前記複数のアクチュエータの特定のアクチュエータの
方向切換弁の前記戻りラインと前記ポンプラインからの
圧油供給ラインとの間を再生チェック弁を介して連絡
し、前記再生チェック弁は、前記単位戻りラインから前
記圧油供給ラインへは油を流し、圧油供給ラインから単
位戻りラインへは油の流れをブロックするよう構成する
ことを特徴とする。
さらに、前記再生用油圧作業回路において、最高信号
圧力を伝達する最高信号圧力ラインをオリフィスもしく
はチェック弁を介してタンクラインに接続し、前記チェ
ック弁は、前記タンクラインから前記最高信号圧力ライ
ンへは油を流し、最高信号圧力ラインからタンクライン
へは油の流れをブロックするよう構成すると好適であ
る。
また、前記圧油供給ラインは、特定のアクチュエータ
の方向切換弁とこの方向切換とポンプラインとの間に設
けられるロードチェック弁との間を接続する単位供給ラ
インで構成するか、あるいはポンプライン自体で構成す
るか、あるいはまた、特定のアクチュエータに対するア
クチュエータラインで構成することができる。
〔作用〕
本発明の油圧作業回路においては、各方向切換弁の単
位戻りラインとタンクラインンの間にはその開度を制限
する補助弁が設けられると共に、特定のアクチュエータ
の方向切換弁に対してはその単位戻りラインと圧油供給
ラインとの間に油を前者から後者へ向けてのみ通過する
再生チェック弁が設けられている。したがって、負荷圧
力の異なる複数のアクチュエータの複合操作時において
は、前記補助弁の作用によって低負荷側アクチュエータ
からタンクラインへの通路面積制限により、ポンプ吐出
圧力が高負荷側のアクチュエータ駆動レベルまで上昇さ
れる。したがって、複合操作時においても各方向切換弁
の単位供給ラインとアクチュエータライン間の可変オリ
フィス開口面積に比例して、ポンプ吐出流量が比例配分
されるので良好な複合操作性が得られる。また、前記複
合操作時において、作業条件の変動により特定のアクチ
ュエータにおいてその戻り側油圧が供給側油圧より高く
なるような場合には、前記再生チェック弁の作用により
高エネルギーを有する戻り油が圧油供給ライン側で還流
される。したがって、この高エネルギーを有する油で再
びアクチュエータ12もしくはアクチュエータ14を駆動す
ることができるので省エネ性が向上すると同時に、アク
チュエータ駆動速度が向上して作業効率が改善される。
また、本発明の油圧回路において、最高信号圧力ライ
ンとタンクラインとの間をオリフィスもしくはチェック
弁を介して接続すると共に前記チェック弁を後者から前
者へ向けてのみ油を通過するように構成すると、作業条
件の変動により特定のアクチュエータにおいてその速度
が過大となりこのため圧油供給ライン側の圧力が負圧に
なろうとするような場合には、前記オリフィスもしくは
チェック弁の作用により補助弁の開度が制限され、単位
戻りライン内の戻り油が前記再生チェック弁を介し圧油
供給ライン側へ還流され、前記負圧が解消される。した
がって、キャビテーションの発生が抑止される。
〔実施例〕
次に、本発明に係る再生用油圧作業回路の一実施例に
つき添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。な
お、説明の便宜上、第5図に示す従来の油圧回路と同一
構成部分には同一参照符号を付し詳細な説明は省略す
る。
まず初めに、本発明の再生用油圧作業回路は、第5図
に示す油圧回路に対して、その特定のアクチュエータに
関して再生チェック弁を設けると共に、その最高信号ラ
インとタンクラインとの間をオリフィスもしくはチェッ
ク弁を介して接続するよう構成したものである。したが
って、油圧回路の基本的構成は第5図のそれと全く同一
であるので、その説明は省略し、以下、前記再生チェッ
ク弁もしくは前記オリフィスもしくはチェック弁につい
て説明する。
すなわち、第1図の本発明に係る再生用油圧作業回路
においては、アクチュエータ12がブーム用でありアクチ
ュエータ14がアーム用である場合に、アーム用アクチュ
エータ14が特定され、このアーム用アクチュエータ14に
関して、再生用チェック弁62が、方向切換弁36の単位戻
りライン50と単位供給ライン26との間を連結する通路内
に介在し、ライン50からライン26へは油を流しライン26
からライン50へは油の流れをブロックするよう構成され
ていると共に、オリフィス64ならびにチェック弁66が最
高信号圧力ライン44とタンクライン32との間に介在し、
チェック弁66はライン32からライン44へは油を流しライ
ン44からライン32へは油の流れをブロックするよう構成
されている。
ところで、第2図は、方向切換弁36の構造を示す断面
図であるが、これについて簡単に説明する。第2図にお
いて、参照符号70はポンプライン18に接続される油路で
ロードチェック弁22を介して単位供給ライン26と連通
し、参照符号72は最高信号圧力ライン44に接続されるパ
イロットポートであり、参照符号40は単位信号圧力ライ
ンで穴74ならびにそれぞれの単位信号圧力ライン40a,40
bを介してそれぞれ油室58a,60aに連通し、さらにボール
チェック弁42、パイロットライン72a、オリフィス78aを
介して油室58bに連通し、ボールチェック弁42、パイロ
ットライン72b、オリフィス80aを介して油室60bに連通
している。参照符号32はタンクラインである。また、参
照符号76は方向切換弁36のメインスプールであり、参照
符号78,80はそれぞれ補助弁58,60の補助スプールであり
両端の油室58a(60a)と油室58b(60b)の圧力が等しい
時、比較的弱い力のバネ90(91)によって図示のように
単位戻りライン50(52)とタンクライン32の間を大きな
開度で連通する開位置を保っている。そして、単位信号
圧力ライン40は、メインスプール76が中立位置にある
時、メインスプール76の左右2個の軸直角穴76a、軸心
穴76b、軸直角穴76cならびに単位戻りライン50,52、補
助弁58,60の環状油路58d,60dを介してタンクライン32へ
連通する。また、メインスプール76が図示左側へ移動す
ると、単位供給ライン26はメインスプール76外周の図示
右側のオリフィス76dを介してシリンダポート36bと連通
し、一方、シリンダポート36aはメインスプール76外周
の図示左側のノッチ76eを介して単位戻りライン50と連
通する。またパイロットポート72は、それぞれパイロッ
トライン72aとオリフィス78aならびにパイロットライン
72bとオリフィス80aを介してそれぞれ油室58b,60bに連
通している。なお前記ボールチェック弁42は単位信号圧
力ライン40の圧力がパイロットポート72に接続した最高
信号圧力ライン44の圧力より高い時開き、低い時閉じる
よう構成されている。
次に、以上のような構成による本発明の油圧回路の作
動について説明するが、本発明の作用効果は、前記従来
技術と対比することにより一層明らかとなるので、以
下、前述した従来技術の作動と対比しながら説明する。
まず、方向切換弁34,36をそれぞれ位置(イ)ならび
に(ロ)に操作し、そしてこの時アーム用アクチュエー
タ14の負荷圧力がブーム用アクチュエータ12の負荷圧力
より高い場合には、従来技術においても本発明において
も同様に、低負荷側であるブーム用アクチュエータ12側
の補助弁が絞られるので、ポンプ10の吐出圧力が高負荷
側のアーム用アクチュエータ14の駆動レベル圧力まで昇
圧され、両アクチュエータ12,14が共に駆動される。し
かるに、前記状態において、作業条件が変更されて両ア
クチュエータの負荷圧力が逆転し、ブーム用アクチュエ
ータ12の負荷圧力がアーム用アクチュエータ14の負荷圧
力より高くなり、アクチュエータ12の負荷圧力が最高信
号圧力ライン44を介して補助弁58の油室58bに作用し、
単位戻りライン50とタンクライン32の間が絞られ、単位
戻りライン50の圧力が単位供給ライン26の圧力より上昇
した場合でも、従来技術においては前述したように、前
記戻り側の高エネルギーを有する高圧油が仕事すること
なく補助弁58を通過してタンク16へ還流するが、単位戻
りライン50の圧力が単位供給ライン26の圧力より上昇す
ると再生チェック弁62が開き、単位戻りライン50の高圧
の戻り油が単位供給ライン26へ供給される。したがっ
て、アーム用アクチュエータ14への供給流量が増大し、
アーム用アクチュエータ14の速度が増大すると同時に、
仕事することなくタンクライン32へ排出される高エネル
ギーを有する戻り油の流量が減少して省エネ性が向上す
る。なおこの場合正確に記述すると、単位戻りライン50
から単位供給ライン26へ高圧油が供給されるということ
はポンプ10の吐出流量が増大することと等価とみなせる
ので、結果的にはポンプ10の吐出流量と単位戻りライン
50から単位供給ライン26へ供給される流量の和を、ブー
ム用方向切換弁34の(イ)の位置における可変絞り92と
アーム用方向切換弁36の(ロ)の位置における可変絞り
93の開口面積に比例して比例配分した流量がそれぞれの
アクチュエータ12,14に供給されることになり、ブーム
用アクチュエータ12に速度も増大する。
次に、方向切換弁36を単独に位置(ロ)に操作する
と、従来技術において説明したように、補助弁58が開の
位置に保持されてアーム用アクチュエータ14が駆動され
るが、この時第2図に示すように、アーム14aがその自
重で矢印方向へ落下するような場合には、圧油の供給流
量がアーム14aの落下速度に対応する流量に追い付かな
くなり、このため、従来技術においては、ポンプライン
18とアーム用アクチュエータ14との間に負圧が発生する
が、本発明においては第2図を参照しながら一部重複す
るが詳細に説明すると、方向切換弁36を位置(ロ)に操
作すると、すなわちメインスプール76が図において左方
へ移動されると、シリンダポート36bの圧力は、一方に
おいてメインスプール76の軸直角穴76f、軸芯穴76b、軸
直角穴76aならびに単位信号ライン40,40aを介して図示
右側の油室58aに伝達されると共に、他方においてボー
ルチェック弁42、パイロットライン72a、オリフィス78a
を介して左側の油室58bにも伝達される。したがって、
補助弁58の補助スプール78の両端に作用する圧力は等し
く、スプール78はバネ90の力によって図示の開位置に保
持され、単位戻りライン50とタンクライン32の間は充分
大きな開口面積で連通している。しかるにこの時、圧油
の供給流量がアーム14aの落下速度に対応する流量に追
い付かなくなると、本発明においては、シリンダポート
36bに連通した単位信号ライン40ならびに油室58bの圧力
は負圧になるが、左側油室58bは最高信号圧力ライン44
を経てオリフィス64ならびにチェック弁66によりタンク
ライン32へ連通されており、タンクライン32の圧力は通
常、約3〜5barの圧力に加圧されているので、補助スプ
ール78が図において右行し、単位戻りライン50とタンク
ライン32との間が絞られて単位戻りライン50の圧力が上
昇し、再生用チェック弁62が開き、単位戻りライン50の
圧油がただちに単位供給ライン26に流入する。したがっ
て単位供給ライン26内の負圧が解消されてキャビテーシ
ョンが発生することはない。なお、この時最高信号圧力
ライン44の圧力が単位信号圧力ライン40の圧力より高く
なるので、前記ボールチェック弁42がシートし、最高信
号圧力ライン44と単位信号圧力ライン40の間がブロック
することはいうまでもない。
このように、本発明の再生用油圧作業回路によれば、
アクチュエータを様々な作業条件に適切に対応させるこ
とができる。したがって、油圧回路の省エネ性ならびに
作業効率を大幅に向上できると共に、キャビテーション
の発生を未然に防止することが可能となる。しかも前記
構成は、比較的簡単に構成されると共に実質的に方向切
換弁と弁体内に一体的に包含されるので、装置全体を小
型、コンパクトに構成できると共に安価に提供できる利
点を有する。
第3図に、本発明に係る別の実施例を示す。本実施例
は、第1図に示す実施例における再生チェック弁62を、
単位戻りライン50とロードチェック弁22手前側の圧油供
給ラインすなわちポンプ吐出ライン18自体との間に設け
たものである。このように構成しても、ロードチェック
弁22のクラッキング圧力は極めて低く、したがってポン
プライン18と単位供給ライン26の圧力は実質的に等しい
と見なすことができるので、第1図に示す実施例の場合
と同様の作用、効果が発揮される。
第4図に、本発明に係るさらに別の実施例を示す。本実
施例は、第1図に示す実施例における再生チェック弁62
を、単位戻りライン50とアーム用アクチュエータ14に対
する供給側アクチュエータライン30bとの間に設けたも
のである。このように構成すると、両方向切換弁34,36
をそれぞれ位置(イ)ならびに(ロ)に操作して両アク
チュエータ12,14を同時に複合操作している場合に、ア
ーム用アクチュエータ14においてその単位戻りライン50
の圧力が圧油供給ライン側の圧力より高くなると、この
高圧の単位戻りライン50内の戻り油は再生チェック弁62
を開いて直接アクチュエータライン30bに還流され、ア
ーム用アクチュエータ14のみを増速する。したがって、
この場合には、第1図に示す実施例の場合とは異なり、
ブーム用アクチュエータ12は増速されない。しかしなが
ら、その他の作用、効果は前記第1図の実施例の場合と
同様であり、そしてこのことは、容易に理解されるので
説明を省略する。
以上、本発明を好適な実施例について説明したが、本
発明は前記実施例に限定されることなく、その精神を逸
脱しない範囲内において多くの設計変更が可能であるこ
とは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る再生用油圧作業回
路は、負荷圧力の異なる複数のアクチュエータを共通の
ポンプからの吐出油で駆動する油圧作業回路において、
各方向切換弁の単位戻りラインとタンクラインとの間に
その開度を制限する補助弁を設けると共に、特定なアク
チュエータに対してはその単位戻りラインと圧油供給ラ
インとの間に、作業条件に応じて、戻りラインの圧油を
供給ラインへ還流する再生用チェック弁を設けたので、
前記補助弁の作用により低負荷側アクチュエータに対す
る供給流量が制限され、負荷圧力の異なる複数のアクチ
ュエータを確実に同時操作することができると共に、作
業条件によっては、高圧の戻り油を前記再生用チェック
弁を介して供給ラインへ還流することにより油圧作業回
路の省エネ性ならびに作業効率および作業性を大幅に向
上することができる。
さらに、本発明の油圧作業回路は、前記補助弁に係る
最高信号圧力ラインとタンクラインとの間にタンクライ
ンから最高信号圧力ラインへ油を通過するオリフィスも
しくはチェック弁を設けることができるので、作業条件
の変動によって圧油供給ライン内に従来発生していた負
圧を解消し、キャビテーションを未然に抑止することが
できる。
また、本発明に係る前記補助弁、再生用チェック弁な
らびに前記キャビテーション抑止装置は、比較的簡単に
構成し得ると共にその大部分が実質的に方向切換弁の弁
体内に一体的に組み込まれるので、装置全体を簡単、コ
ンパクトにかつ安価に構成することができる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る再生用油圧作業回路の一実施例を
示す油圧回路図、第2図は第1図に示す再生用油圧作業
回路におけるアーム用アクチュエータ方向切換弁の弁体
を説明する断面図、第3図ならびに第4図は本発明に係
る再生用油圧作業回路のそれぞれ別の実施例を示す油圧
回路図、第5図は従来の油圧作業回路を示す油圧回路図
である。 10……可変容量ポンプ 12……(ブーム用)アクチュエータ 14……(アーム用)アクチュエータ 16……タンク 18……ポンプライン 20,22……ロードチェック弁 24,26……単位供給ライン 28,30……アクチュエータライン 32……タンクライン 34,36……方向切換弁 38,40……単位信号圧力ライン 42……最高信号圧力選択手段 44……最高信号圧力ライン 46,48,50,52……単位戻りライン 54,56,58,60……補助弁 62……再生チュック弁 64……オリフィス 66……チェック弁 70……油路 72……パイロットポート 74……穴 76……メインスプール 78,80……補助スプール 90,91,94,95……バネ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流量制御手段を有する可変容量ポンプと、
    このポンプの圧油によって駆動される複数のアクチュエ
    ータと、タンクと、前記ポンプのポンプラインならびに
    前記複数のアクチュエータのそれぞれのアクチュエータ
    ラインの間に設けられポンプの圧油をそれぞれのアクチ
    ュエータへ供給すると共にこのアクチュエータからの戻
    り油を前記タンクに接続したタンクラインへ排出する複
    数の方向切換弁とからなり、前記各方向切換弁のアクチ
    ュエータラインの負荷圧力をそれぞれの単位信号圧力と
    して検出する検出手段と、これら検出された各単位信号
    圧力の中の最高圧力を最高信号圧力として選択する手段
    と、および前記各方向切換弁およびタンクライン間の単
    位戻りラインと前記タンクラインとの開度を調整する補
    助弁とを設け、前記補助弁の一端側には前記単位信号圧
    力とバネ力とにより前記補助弁が開方向に制御されるよ
    うに前記単位信号圧力を印加し、また他端側には前記最
    高信号圧力により前記補助弁が閉方向に制御されるよう
    に前記最高信号圧力を印加すると共に、前記ポンプの流
    量制御手段に前記最高信号圧力を印加する油圧作業回路
    において、 前記複数のアクチュエータの特定のアクチュエータの方
    向切換弁の前記戻りラインと前記ポンプラインからの圧
    油供給ラインとの間を再生チェック弁を介して連絡し、
    前記再生チェック弁は、前記単位戻りラインから前記圧
    油供給ラインへは油を流し、圧油供給ラインから単位戻
    りラインへは油の流れをブロックするよう構成すること
    を特徴とする再生用油圧作業回路。
  2. 【請求項2】最高信号圧力を伝達する最高信号圧力ライ
    ンをオリフィスもしくはチェック弁を介してタンクライ
    ンに接続し、前記チェック弁は、前記タンクラインから
    前記最高信号圧力ラインへは油を流し、最高信号圧力ラ
    インからタンクラインへは油の流れをブロックするよう
    に構成する請求項1記載の再生用油圧作業回路。
  3. 【請求項3】圧油供給ラインは、特定のアクチュエータ
    の方向切換弁とこの方向切換弁とポンプラインとの間に
    設けられるロードチェック弁との間を接続する単位供給
    ラインである請求項1または2記載の再生用油圧作業回
    路。
  4. 【請求項4】圧油供給ラインは、ポンプライン自体であ
    る請求項1または2記載の再生用油圧作業回路。
  5. 【請求項5】圧油供給ラインは、特定のアクチュエータ
    に対するアクチュエータラインである請求項1または2
    記載の再生用油圧作業回路。
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