JPH10299706A - 油圧モータの駆動システム - Google Patents

油圧モータの駆動システム

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JPH10299706A
JPH10299706A JP10870397A JP10870397A JPH10299706A JP H10299706 A JPH10299706 A JP H10299706A JP 10870397 A JP10870397 A JP 10870397A JP 10870397 A JP10870397 A JP 10870397A JP H10299706 A JPH10299706 A JP H10299706A
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hydraulic
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貞夫 布谷
Naoki Ishizaki
直樹 石崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧モータからの戻り圧油を回生して再利用
できるようにする。 【解決手段】 油圧ポンプ10と操作弁13とカウンタ
バランス弁30を備え、油圧モータ17からの戻り圧油
を操作弁13から回生回路23に流出するものとし、こ
の回生回路23に背圧弁25を設け、前記カウンタバラ
ンス弁30が中立位置Aから第1位置B、第2位置Cと
なった時に第1受圧部32をタンクに連通する第1切換
弁37、第2受圧部33をタンクに連通する第2切換弁
41を設ける。これによって、油圧ポンプ10が外力で
回転され油圧ポンプ10の吐出圧が低下した時にカウン
タバランス弁30が中立位置Aとならずに戻り圧油が油
圧ポンプ10の吐出路11に流入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧式クレーンの
ウインチを回転駆動するウインチ用の油圧モータ、油圧
式パワーショベルの履帯を回転駆動する走行用の油圧モ
ータ等の油圧モータを駆動するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧式パワーショベルの履帯を回転駆動
する走行用の油圧モータを駆動するシステムとしては図
1に示す駆動システムが知られている。この駆動システ
ムは、油圧ポンプ1と操作弁2とカウンタバランス弁3
を備えている。そして操作弁2を中立位置aから第1位
置bに切換えることで、油圧モータ4の一方のポート5
に圧油が供給され、油圧ポンプ1の吐出圧が所定の圧力
を越えるとカウンタバランス弁3が中立位置cから第1
の位置dに向けて移動し、油圧モータ4の他方のポート
6の戻り圧油がカウンタバランス弁3の第1の位置d、
操作弁2の第1位置bを経てタンク7に流出するので油
圧モータ4が一方向に回転駆動する。
【0003】また、前述のように操作弁2が第1位置b
の状態で油圧式パワーショベルが坂道を下り走行すると
油圧モータ4が外力で回転されてポンプ作用するので、
一方のポート5の圧力が低下し、油圧ポンプ1の吐出圧
が所定の圧力以下となるとカウンタバランス弁3が中立
位置cに向けて移動し、油圧モータ4の他方のポート6
が吐出した圧油が行き止り又は絞られ、油圧モータ4か
らの戻り圧油の流れを制限して油圧モータ4を制動す
る。
【0004】操作弁2を第2位置eとした時にはカウン
タバランス弁3が第2の位置fに切換り、前述同様に作
動する。
【0005】また、油圧式クレーンのウインチを回転駆
動するウインチ用の油圧モータの駆動システムも前述し
た図1に示す駆動システムと同様である。
【0006】このように、油圧式パワーショベルの走行
用の油圧モータ、油圧式クレーンのウインチ用の油圧モ
ータの駆動システムは、操作弁2と油圧モータ4との間
にカウンタバランス弁3を備え、この油圧モータ4が外
力で回転される時にカウンタバランス弁3を中立位置c
に向けて移動し、油圧モータ4に制動力が発生する構成
としてある。
【0007】これによって、油圧式パワーショベルが坂
道を下り走行する時にオーバランしないようにできる
し、油圧式クレーンで吊り荷を下降する時に急激に吊り
荷が落下しないようにできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の駆動システムは
油圧モータ4からの戻り圧油をタンク7に流出している
ので、その戻り圧油が無駄となる。一方、油圧式パワー
ショベルのブームシリンダを伸縮する駆動システムとし
て、ブームシリンダの縮み室からの戻り圧油が油圧ポン
プの吐出圧よりも高い時に、その戻り圧油を油圧ポンプ
の吐出側に流入させ、その戻り圧油をブームシリンダの
伸び室に供給する回生機能を有する駆動システムが知ら
れている。
【0009】前述の回生機能を有する駆動システムを油
圧式パワーショベルの走行用の油圧モータ、油圧式クレ
ーンのウインチ用の油圧モータに応用することが考えら
れる。例えば、図1に示すようにドレーン回路7aに絞
り9aを設け、この絞り9aよりも上流側を逆止弁9b
を経てポンプ吐出路1aに接続し、戻り油に背圧を生じ
させてポンプ吐出路1aに回生することが考えられる。
【0010】前述のように、戻り油に背圧を生じさせて
ポンプ吐出路1aに回生するには、戻り油の圧力がポン
プ吐出圧よりも高いことが必要である。このために、カ
ウンタバランス弁3が中立位置c又は反対側の位置とな
ってドレーン回路7aに戻り油が流れなくなる。
【0011】例えば、操作弁2を第1位置bとして油圧
モータ4の一方のポート5に圧油を供給し、第1受圧部
3aの圧力でカウンタバランス弁3を第1の位置dとし
て油圧モータ4の他方のポート6の圧油をタンク7に流
出している状態で、戻り油の圧力がポンプ吐出圧よりも
高圧となると、カウンタバランス弁3の第2受圧部3b
の圧力が第1受圧部3aの圧力よりも高くなり、カウン
タバランス弁3が中立位置c又は第2の位置fとなるの
で、ドレーン回路7aに戻り油が流れなくなる。
【0012】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした油圧モータの駆動システムを提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】第1の発
明は、油圧ポンプ10の吐出圧油を油圧モータ17に供
給すると共に、油圧モータ17からの戻り圧油を回生回
路23に流出する操作弁13と、油圧モータ17からの
戻り圧油が操作弁13に流通しない中立位置とその戻り
圧油が操作弁13に流通する流通位置を有し、油圧ポン
プ10の吐出圧が所定の圧を越えた時に流通位置に切換
わり、油圧ポンプ10の吐出圧油が所定の圧以下の時に
中立位置に切換わると共に、油圧ポンプ10の吐出圧で
流通位置となることで戻り圧油によって中立位置に切換
わることを禁止するカウンタバランス弁30を備え、前
記回生回路23を逆止弁26を経て前記油圧ポンプ10
の吐出路11に接続したことを特徴とする油圧モータの
駆動システムである。
【0014】第1の発明によれば、操作弁13を切換え
て油圧モータ17の一方のポート18に油圧ポンプ10
の吐出圧油を供給し、その吐出圧が高圧となるとカウン
タバランス弁30が流通位置となって油圧モータ17か
らの戻り圧油がカウンタバランス弁30、操作弁13、
回生回路23を経てタンクに流れる。これと同時にカウ
ンタバランス弁30は戻り圧油の圧力で中立位置に作動
しなくなる。
【0015】前述の状態で油圧モータ17が外力で回転
されると油圧ポンプ10の吐出圧が低下する。この油圧
ポンプ10の吐出圧が油圧モータ17からの戻り圧油の
圧力よりも低圧となると逆止弁26から油圧ポンプ10
の吐出路11に流入する。
【0016】したがって、油圧モータ17からの戻り圧
油を油圧ポンプ10の吐出路11に回生して再利用でき
る。
【0017】第2の発明は、第1の発明における前記回
生回路23に絞り連通位置と連通位置を有する背圧弁2
5を設け、この背圧弁25を、ばね力で絞り連通位置と
なり、かつ油圧ポンプ10の吐出圧が設定圧力以上の時
には連通位置となる構成とした油圧モータの駆動システ
ムである。
【0018】第2の発明によれば、油圧ポンプ10の吐
出圧油で油圧モータ17を回転し油圧ポンプ10の吐出
圧が設定圧力以上の時には、背圧弁25は連通位置とな
る。油圧モータ17が外力で回転され油圧ポンプ10の
吐出圧が設定圧力以下の時には、背圧弁25は絞り連通
位置となる。
【0019】このようであるから、油圧ポンプ10の吐
出圧油で油圧モータ17を回転している時には油圧モー
タ17からの戻り圧油はスムーズにタンクに流れて圧力
が高くならないから、油圧モータ17を油圧ポンプ10
の吐出圧圧油の圧力に見合う駆動トルクで回転できる。
また、油圧モータ17が外力で回転された時には回生回
路23に流れる戻り圧油の圧力が上昇して油圧ポンプ1
0の吐出路11に流入する。
【0020】第3の発明は、第1の発明における前記カ
ウンタバランス弁30を、ばね力で中立位置に保持さ
れ、一方の受圧部に供給される油圧ポンプ10の吐出圧
が所定の圧を越えることで一方の流通位置となり、他方
の受圧部に供給される油圧ポンプ10の吐出圧が所定の
圧を越えることで他方の流通位置となり、一方又は他方
の流通位置となることで前記他方又は一方の受圧部をタ
ンクに連通する切換弁を有するものとした請求項1又は
2記載の油圧モータの駆動システムである。
【0021】第4の発明は、油圧ポンプ10の吐出圧油
を左右の圧力補償弁12,12、左右の操作弁13,1
3を経て左右の油圧モータ17,17にそれぞれ供給制
御し、左右の操作弁13と左右の油圧モータ17,17
との間に、油圧モータ17からの戻り圧油が操作弁13
に流通しない中立位置とその戻り圧油が操作弁13に流
通する流通位置を有し、油圧ポンプ10の吐出圧が所定
の圧を越えた時に流通位置に切換わり、油圧ポンプ10
の吐出圧油が所定の圧以下の時に中立位置に切換わると
共に、油圧ポンプ10の吐出圧で流通位置となることで
戻り圧油によって中立位置に切換わることを禁止するカ
ウンタバランス弁30を設け、前記油圧モータ17から
の戻り圧油が操作弁13から流出する左右の回生回路2
3に絞り連通位置と連通位置を有する背圧弁25をそれ
ぞれ設け、この各背圧弁25を、第1受圧部150の圧
力で連通位置となり、かつ第2受圧部151の圧力で絞
り連通位置となる構成とし、その第1受圧部150を左
右の圧力補償弁12の出力側にそれぞれ接続し、前記左
右の圧力補償弁12に、開口面積が小さい時には遮断
し、開口面積が大きい時に連通する第1のポート152
と第2のポート153をそれぞれ形成し、その各第1の
ポート152を左右の背圧弁25の第2のポート151
に連通すると共に、第1のポート152相互を連通し、
前記第2のポート153を左右の負荷圧導入路154に
それぞれ連通したことを特徴とする油圧モータの駆動シ
ステムである。
【0022】第4の発明によれば、左右旋回走行時に被
駆動側の油圧モータ17の戻り油を回生し、その分だけ
駆動側の油圧モータ17に圧油を余分に供給できるか
ら、車速低下を少なくできる。
【0023】また、降坂時には各圧力補償弁12の開口
面積が小さくなって背圧弁25の第2受圧部151に負
荷圧が作用しないので、背圧弁25は連通位置となり、
左右の油圧モータ17の戻り圧油が回生されない。
【0024】これによって、降坂時に左右の油圧モータ
17に油圧ポンプ10の吐出圧油が供給されるから、ヒ
ートバランスが向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】図2に示すように、油圧ポンプ1
0の吐出路11は圧力補償弁12を経て操作弁13のポ
ンプポート14に接続している。操作弁13の第1アク
チュエータポート15は第1主回路16を経て油圧モー
タ17の一方のポート18に接続している。操作弁13
の第2アクチュエータポート19は第2主回路20を経
て油圧モータ17の他方のポート21に接続している。
【0026】操作弁13の回生ポート22は回生回路2
3でタンク24に連通している。この回生回路23には
背圧弁25が設けてある。前記回生回路23における背
圧弁25よりも上流側が逆止弁26で油圧ポンプ10の
吐出路11における圧力補償弁12の出力側に接続して
いる。操作弁13のタンクポート27はタンク24に接
続している。
【0027】カウンタバランス弁30は、ばね31で中
立位置Aに保持され、第1受圧部32に作用する第1主
回路16の圧力が第2受圧部33に作用する第2回路2
0の圧力よりも切換圧以上高くなると第1の位置Bに切
換え作動し、第2受圧部33に作用する第2主回路20
の圧力が第1受圧部32に作用する第1主回路16の圧
力よりも切換圧以上高くなると第2の位置Cに切換え作
動する。
【0028】前記カウンタバランス弁30の第1受圧部
32は第1回路34で第1主回路16における逆止弁3
5よりも操作弁寄りに接続している。この第1回路34
には絞り36が設けてある。前記第1回路34の絞り3
6と第1受圧部32の中間部は第1切換弁37でタンク
に連通・遮断される。
【0029】前記第1切換弁37はスプリング38で遮
断位置に向けて押され、カウンタバランス30で連通位
置に向けて押される。カウンタバランス弁30が中立位
置A、第1の位置Bの時には第1切換弁37は遮断位置
である。カウンタバランス弁30が第2の位置Cの時に
は第1切換弁37は連通位置となる。
【0030】前記カウンタバランス弁30の第2受圧部
33は第2回路39で第2主回路20における逆止弁3
5よりも操作弁寄りに接続している。この第2回路39
には絞り40が設けてある。前記第2回路39の絞り4
0と第2受圧部33の中間部は第2切換弁41でタンク
に連通・遮断される。
【0031】前記第2切換弁41はスプリング42で遮
断位置に向けて押され、カウンタバランス弁30で連通
位置に向けて押される。カウンタバランス弁30が中立
位置A、第2の位置Cの時には第2切換弁41は遮断位
置である。カウンタバランス弁30が第1の位置Bの時
には第2切換弁41は連通位置となる。
【0032】前記背圧弁25は、ばね43で絞り連通位
置に押され、受圧部44に作用する油圧ポンプ10の吐
出圧で連通位置に押される。前記背圧弁25は油圧ポン
プ10の吐出圧が、操作弁13の通過圧力損失による圧
力上昇とカウンタバランス弁30を第1の位置B又は第
2の位置Cに切換える切換圧の和以上に設定された値に
なった時に連通位置となる。
【0033】前記圧力補償弁12はロードチェック弁4
5と減圧弁46で構成された従来公知のものである。前
記第1主回路16と第2主回路20の高い方の圧力がシ
ャトル弁47で検出される。このシャトル弁47で検出
された圧力は自己の負荷圧として圧力補償弁12(減圧
弁46)に作用する。複数のアクチュエータを駆動する
場合には、各圧力補償弁12の減圧弁46の出力側を負
荷圧検出回路48で連通して最も高い負荷圧が検出され
るようにしてある。
【0034】前記油圧ポンプ10は可変容量型であっ
て、その油圧ポンプ10の容量は従来公知のように容量
制御弁49と容量制御シリンダ50によって負荷圧検出
回路48の負荷圧とポンプ吐出圧の差圧が一定となるよ
うに制御される。これによって、操作弁13が中立位置
Dの時にその開口面積がゼロであるから油圧ポンプ10
の容量が最小となり、操作弁13を第1位置E、第2位
置Fとした時にはその開口面積に応じて油圧ポンプ10
の容量が増加する。
【0035】次に作動を説明する。なお、圧力補償弁1
2は複数のアクチュエータを同時作動する時に機能する
ものであるから、その作動を省略する。操作弁13が中
立位置Dの時には、ポンプポート14は遮断し、第1・
第2アクチュエータポート15,19と回生ポート22
はタンクポート27からタンク24に連通する。
【0036】これによって、第1・第2主回路16,2
0がタンク圧となり、カウンタバランス弁30は中立位
置Aとなる。操作弁13の開口面積はゼロであるから、
油圧ポンプ10の容量は最小となり、その吐出圧は最も
低圧となる。これによって、背圧弁25は絞り連通位置
となっている。
【0037】操作弁13を第1位置Eとすると、ポンプ
ポート14と第1アクチュエータポート15が連通し、
第2アクチュエータポート19は回生ポート22に連通
する。これによって、油圧ポンプ10の吐出圧油は第1
主回路16から油圧モータ17の一方のポート18に流
入し、第2主回路20の圧油は操作弁13、背圧弁25
を経てタンク24に流出する。
【0038】油圧ポンプ10の吐出圧が、カウンタバラ
ンス弁30の切換圧+操作弁13の通過圧力損失の圧力
以上に設定された値となると、背圧弁25が連通位置と
なると共に、カウンタバランス弁30は第1の位置B、
第2切換弁41が連通位置となる。これにより、油圧モ
ータ17の他方のポート21の圧油がカウンタバランス
弁30の第1の位置B、操作弁13の第1位置E、背圧
弁25の連通位置を通ってタンク24にスムーズに流出
する。
【0039】これによって、油圧モータ17は一方のポ
ート18に供給される油圧ポンプ10の吐出圧油で一方
向に回転駆動される。
【0040】前述の状態で油圧モータ17が外力で回転
されると油圧モータ17はポンプ作用し、一方のポート
18の圧力が低下し、他方のポート21が圧油を吐出す
る。
【0041】この時、油圧ポンプ10の吐出圧が低下し
て背圧弁25が絞り連通位置となる。油圧モータ17か
らの戻り圧油は背圧弁25で絞られてタンク24に流出
するから、回生回路23の背圧がポンプ吐出圧よりも高
くなり、回生回路23の圧油が逆止弁26から吐出路1
1に流入する。
【0042】このように、油圧モータ17からの戻り圧
油が油圧ポンプ10の吐出路11に流入することで、そ
の流入した流量分だけの圧油を再利用できる。
【0043】カウンタバランス弁30の第2受圧部33
は第2切換弁41でタンクに連通しているので、回生回
路23の圧力でカウンタバランス弁30が中立位置A又
は第2の位置Cとなることがない。
【0044】操作弁13を第2位置Fとした時にはカウ
ンタバランス弁30が第2の位置Cとなり、第1切換弁
37が連通位置となるから、前述と同様にして油圧モー
タ17からの戻り圧油が油圧ポンプ10の吐出路11に
流入して再利用できる。
【0045】次に具体構造を説明する。この例では前述
した負荷圧をチェックで検出するのではなく、操作弁に
検出用のポートを設けた場合について説明する。なお、
図2に示す部分と同一部分は( )で符号を入れる。図
3に示すように、本体60のスプール孔61にはポンプ
ポート62(14)、第1・第2ポート63,64、第
1・第2アクチュエータポート65,66(15,1
9)、第1・第2回生ポート67,68(22)、第1
・第2タンクポート69,70(27)が形成してあ
る。前記スプール孔61にスプール71を挿入して操作
弁13としてある。
【0046】スプール71が図示の中立位置であると、
ポンプポート62と第1・第2ポート63,64は遮断
する。第1アクチュエータポート65と第1回生ポート
67と第1タンクポート69は連通する。第2アクチュ
エータポート66と第2回生ポート68と第2タンクポ
ート70は連通する。なお、第1ポート63と第2ポー
ト64は点線で示す連通路72で連通している。
【0047】スプール71を左方に摺動して第1位置と
すると、ポンプポート62と第2ポート64が連通し、
第1ポート63が第1アクチュエータポート65に連通
するので、ポンプポート62に流入した圧油は第1アク
チュエータポート65に流れる。第1アクチュエータポ
ート65と第1回生ポート67と第1タンクポート69
は遮断する。第2アクチュエータポート66と第2回生
ポート68は連通し続け、第2回生ポート68と第2タ
ンクポート70は遮断するので、第2アクチュエータポ
ート66に流入した戻り圧油は第2回生ポート68に流
入する。
【0048】スプール71を右方に摺動して第2位置と
すると、ポンプポート62と第1ポート63が連通し、
第2ポート64が第2アクチュエータポート66に連通
するので、ポンプポート62に流入した圧油は第2アク
チュエータポート66に流れる。第2アクチュエータポ
ート66と第2回生ポート68と第2タンクポート70
は遮断する。第1アクチュエータポート65と第1回生
ポート67は連通し続け、第1回生ポート67と第1タ
ンクポート69は遮断するので、第1アクチュエータポ
ート65に流入した戻り圧油は第1回生ポート67に流
入する。
【0049】前記第1・第2回生ポート67,68は第
1・第2回生用ポート73,74にそれぞれ連通し、第
1回生用ポート73と第2回生用ポート74は点線で示
す連通孔75で連通している。前記第1回生用ポート7
3は逆止弁76で前記ポンプポート62に連通してい
る。前記第2回生用ポート74は背圧弁スプール77の
切り欠き77aでタンクポート78に連通している。
【0050】前記背圧弁スプール77はスプリング79
で図示の位置に保持されて第2回生ポート74を切り欠
き77aでタンクポート78に連通している。つまり、
図2の背圧弁25が絞り連通位置の時と同様である。
【0051】前記背圧弁スプール77はポンプポート6
2の圧力がセット圧以上となると、その圧力で押されて
第2回生ポート74とタンクポート78を小径部77b
で連通する位置となる。つまり、図2の背圧弁25が連
通位置の時と同様になる。前記セット圧はカウンタバラ
ンス弁30の切換圧+操作弁13の圧力損失以上の値と
なっている。
【0052】前記逆止弁76は、スリーブ80内にバル
ブ81を嵌挿し、このバルブ81をスプリング82とポ
ンプポート62の圧力で遮断方向に押し、バルブ81の
段部81aに作用する第1回生用ポート73の圧力で連
通方向に押される。このようであるから、ポンプポート
62の圧力よりも第2回生用ポート73の圧力が高圧の
時に第2回生用ポート73をポンプポート62に連通す
る。
【0053】前記弁本体60には入口ポート90と出口
ポート91を連通・遮断するスプール92が嵌挿されて
ロードチェック弁45を構成し、このスプール92を連
通方向に押すピストン93で減圧弁46を構成してい
る。前記入口ポート90に油圧ポンプ10の吐出圧油が
供給され、出口ポート91が前記ポンプポート62に連
通している。
【0054】前記ピストン93は第1受圧室94の圧力
でスプール92と離れる方向に移動し、第2受圧室95
の圧力でスプール92を押す方向に移動する。前記第1
受圧室94が前記第2ポート63に連通して自己の負荷
圧が作用する。
【0055】前記スプール92、ピストン93で構成し
た圧力補償弁は従来公知であるから、詳細な説明を省略
する。
【0056】このようであるから、スプール71を第1
位置とすると、第2アクチュエータポート66に流入し
た戻り圧油が第2回生ポート68から第1・第2回生用
ポート73,74に流入する。油圧ポンプ10の吐出圧
が高い時には背圧弁スプール77がスプリング79に抗
して左方に移動して第2回生用ポート74の戻り圧油は
タンクポート78に流れる。これによって、第1・第2
回生用ポート73,74の背圧が低い。
【0057】油圧モータ17が外力で回転して油圧ポン
プ10の吐出圧が低下すると、背圧弁スプール77がス
プリング79で図示の位置となる。第2回生用ポート7
4の戻り圧油は切り欠き77aでタンクポート78に流
れるから、背圧が高くなる。第1回生用ポート73の戻
り圧油がポンプ吐出圧よりも高くなって、戻り圧油が逆
止弁76からポンプポート62に流入する。
【0058】スプール71を第2位置とした場合も同様
である。
【0059】次にカウンタバランス弁30の具体構造を
説明する。図4に示すように、弁本体100のスプール
孔101に第1・第2主ポート102,103と第1・
第2戻りポート104,105を形成する。このスプー
ル孔101にスプール106を嵌挿し、そのスプール1
06を左右のスプリング107で中立位置とする。一方
の圧力室108(第1受圧部32)に圧油が流入すると
スプール106が左方に移動して第2主ポート103と
第2戻りポート105が連通する。他方の圧力室109
(第2受圧部33)に圧油が流入するとスプール106
が右方に移動して第1主ポート102と第1戻りポート
104が連通する。
【0060】前記第1圧力室108はスプール106に
穿孔した第1油孔110(34)、細孔111(36)
で第1主ポート102に連通している。第2圧力室10
9はスプール106に穿孔した第2油孔112(3
9)、細孔113(40)で第2主ポート103に連通
している。
【0061】前記弁本体100の左右両側部にはスリー
ブ114がそれぞれ取付けてある。このスリーブ114
の外周にはタンクポート115が形成してあり、そのタ
ンクポート115は孔116でスリーブ114の内周の
ポート117に連通している。前記スリーブ114内に
はピストン119が嵌挿してあり、このピストン119
はスプリング120でスプール106側に押されて第1
圧力室108、第2圧力室109とポート117を遮断
している。
【0062】前記スプール106が第1圧力室108内
の圧力で左方に移動すると、左側に設けたピストン11
9がスプール106で押されて第2圧力室109をポー
ト117、孔116でタンクポート115に連通する。
これによって、第2圧力室109がタンクポート115
からタンクに連通し、左側に設けたピストン119等に
よって前記図2の第2切換弁41を構成する。
【0063】前記スプール106が第2圧力室109内
の圧力で右方に移動すると、右側に設けたピストン11
9がスプール106で押されて第1圧力室108をポー
ト117、孔116でタンクポート115に連通する。
これによって、第1圧力室108がタンクポート115
からタンクに連通し、右側に設けたピストン119等に
よって前記図2の第1切換弁37を構成する。
【0064】図2に示す油圧モータの駆動システムを図
5に示すように油圧式パワーショベルの左右の走行用油
圧モータを1つの油圧ポンプで駆動する駆動システムに
適用することで、左右旋回走行する際に走行速度が低下
することを防止できる。
【0065】以下その詳細を説明する。左右の操作弁1
3を第1位置Eとし、かつ左の操作弁13のメータイン
開口面積を大で右の操作弁13のメータイン開口面積を
小として左の油圧モータ17を駆動側、右の油圧モータ
17を被駆動側として矢印a方向に旋回走行する場合
に、右の油圧モータ17は制動状態となり駆動圧PL2
はカウンタバランス弁30のセット圧となるし、左の油
圧モータ17の駆動圧PL1は走行抵抗、旋回抵抗に対
応する高圧となるから、左の操作弁13の入口圧P1は
右の操作弁13の入口圧P2よりも高くなる。つまり、
左の油圧モータ17の負荷圧が右の油圧モータ17の負
荷圧よりも高くなる。
【0066】これにより、駆動側(左側)の圧力補償弁
12の減圧弁46は負荷圧PL1で右方に押されてロー
ドチェック弁45の開度が大となり、被駆動側(右側)
の圧力補償弁12の減圧弁46は駆動側(右側)の負荷
圧PL1で左に押されてロードチェック弁45を閉じ側
に押し、ロードチェック弁45の開度は小さくなる。
【0067】一般に履帯式車両の旋回抵抗は大きく可変
容量型の油圧ポンプ10の吐出圧が大きくなって馬力一
定制御が働いて容量が減少し、駆動側の油圧モータ17
に流入する流量が減少して車速が低下する。
【0068】これに対して本発明では、右の油圧モータ
17の戻り油を背圧弁25で昇圧して吐出路11に回生
する。このために、吐出路11に回生した流量分だけが
左の油圧モータ17に供給されるから、車速低下が少な
くなる。
【0069】次に具体構造の第2の実施の形態を説明す
る。図6に示すように、操作弁13は第1の実施の形態
と同様であり、その第1・第2回生ポート67,68を
油路130で1つの回生用のポート131に連通する。
この回生用のポート131は背圧弁スプール77でタン
クポート78に連通・遮断されると共に、切り欠き77
aでタンクポート78に連通している。
【0070】前記背圧弁スプール77の軸孔132にポ
ペット133が嵌挿され、このポペット133はスプリ
ング134で押されて回生側ポート135とポンプ側ポ
ート136を閉じている。前記ポペット133はスプリ
ング室137側の基端面133aに作用するポンプ圧で
閉じ方向に押され、先端面133bに作用する戻り圧油
で連通方向に押される。これによって、逆止弁26を構
成している。
【0071】前記逆止弁26及び背圧弁25の動作は、
前述の第1の実施の形態と同様である。
【0072】弁本体60には第1ポート63と第1タン
クポート69を連通する吸込弁140が設けてある。こ
の吸込弁140はバルブ141をスプリング142と、
スプリング室143に作用するポート圧(戻り油)で遮
断位置に押し、そのポート圧がタンク圧よりも低圧とな
った時にバルブ141がスプリング142に抗して開方
向に移動する。
【0073】これにより、油圧モータ17のポートが負
圧となった時に吸込弁140で油を吸い込むので、キャ
ビテーションを防止できる。
【0074】次に、走行用油圧システムの第2の実施の
形態を説明する。図7に示すように、背圧弁25はスプ
リング43と第1受圧部150の圧力で連通位置に向け
て押され、第2受圧部151の圧力で絞り連通位置に向
けて押される。
【0075】前記第1受圧部150は圧力補償弁12の
出力側に接続して圧力補償弁12の出力圧が作用する。
第2受圧部151は圧力補償弁12の減圧弁46に形成
した第1のポート152に接続している。減圧弁46に
形成した第2のポート153は負荷圧導入路154に接
続している。この負荷圧導入路154は操作弁13の負
荷圧ポート155に接続している。左右の圧力補償弁1
2の減圧弁46に形成した第1のポート152は回路1
56で連通している。
【0076】前記第1のポート152と第2のポート1
53はロードチェック弁45の開口面積が小さい時(負
荷圧が低圧の時)は遮断され、ロードチェック弁45の
開口面積が大きい時(負荷圧が高圧の時)には連通す
る。
【0077】次に作動を説明する。左右の操作弁13を
第1位置Eとし、かつ左の操作弁13のメータイン開口
面積を大で右の操作弁13のメータイン開口面積を小と
して左の油圧モータ17を駆動側、右の油圧モータ17
を被駆動側として矢印a方向に旋回走行する場合に、右
の油圧モータ17は制動状態となり駆動圧PL2はカウ
ンタバランス弁30のセット圧となるし、左の油圧モー
タ17の駆動圧PL1は走行抵抗、旋回抵抗に対応する
高圧となるから、左の操作弁13の入口圧P1は右の操
作弁13の入口圧P2よりも高くなる。つまり、左の油
圧モータ17の負荷圧が右の油圧モータ17の負荷圧よ
りも高くなる。
【0078】これにより、駆動側(左側)の圧力補償弁
12の減圧弁46は負荷圧PL1で右方に押されてロー
ドチェック弁45の開度が大となり、被駆動側(右側)
の圧力補償弁12の減圧弁46は駆動側(右側)の負荷
圧PL1で左に押されてロードチェック弁45を閉じ側
に押し、ロードチェック弁45の開度は小さくなる。
【0079】左の圧力補償弁12のロードチェック弁4
5の開口面積が大となるから、減圧弁46の第1のポー
ト152と第2のポート153が連通し、第1のポート
152に高圧の負荷圧が流れる。
【0080】これにより、左の背圧弁25の第2の受圧
部151に高圧の負荷圧が作用するが、この背圧弁25
の第1の受圧部150には圧力補償弁12の出力圧が作
用しているから、背圧弁25は連通位置となる。
【0081】この時、右の圧力補償弁12のロードチェ
ック弁45の開口面積が小で第1のポート152と第2
のポート153が遮断している。右の背圧弁25の第2
受圧部151には左の負荷圧が作用し、その圧力は第1
受圧部150に作用する右の圧力補償弁12の出力圧よ
りも高いので、背圧弁24は絞り連通位置となる。
【0082】したがって、図5に示す走行用油圧システ
ムと同様に、右の油圧モータ17の戻り油を背圧弁25
で昇圧し、右の圧力補償弁12の出力側に回生する。こ
れによって、油圧ポンプ10の吐出圧油が右の圧力補償
弁12から右の油圧モータ17に供給される流量が回生
した流量分だけ減少し、その分だけ左の油圧、モータ1
7に供給されるから、車速低下が少なくなる。
【0083】左右の操作弁13を第1位置Eとし、かつ
左右の操作弁13のメータイン開口面積を同一として直
進走行する時には、左右の油圧モータ17の負荷圧が高
圧となって左右の圧力補償弁12のロードチェック弁4
5の開口面積が大となり、左右の圧力補償弁12の減圧
弁46に形成した第1のポート152と第2のポート1
53はそれぞれ連通する。
【0084】したがって、左右の油圧モータ17の負荷
圧が同一となって直進走行する。
【0085】また、前述の直進状態で降坂する時には左
右の油圧モータ17の負荷圧がそれぞれ低圧となり、左
右の圧力補償弁12のロードチェック弁45の開口面積
が小で、減圧弁46の第1のポート152と第2のポー
ト153は遮断する。
【0086】これにより、左右の背圧弁25の第2受圧
部151に負荷圧が作用しないので、各背圧弁25はス
プリング43で連通位置となる。
【0087】したがって、左右の油圧モータ17の戻り
油は回生されずにタンクにそれぞれ流出し、左右の油圧
モータ17には油圧ポンプ10の吐出圧油のみが供給さ
れるので、ヒートバランスが向上する。
【0088】つまり、油圧モータ17の戻り油は高温で
あるから、直進状態で降坂する時に油圧モータ17の戻
り油が回生されると、油圧モータ17に高温の圧油が供
給されて更に戻り油が高温となる。このことを繰り返す
ために油圧モータ17に高温の圧油が供給されるからヒ
ートバランスが悪くなる。
【0089】前述の操作弁13、圧力補償弁12、背圧
弁25、逆止弁26の具体構造を図8に基づいて説明す
る。背圧弁スプール77をスプリング79で連通位置と
し、回生用のポート131をタンクポート78に連通す
る。この背圧弁スプール77にポンプポート62をスプ
リング室79a(第1受圧部150)に連通する油孔1
60を形成し、背圧弁スプール77の弁本体60との間
に圧力室161(第2受圧部151)を形成する。
【0090】これによって、背圧弁スプール77はスプ
リング79とスプリング室79aの圧力で右方に押され
て図示の連通位置となり、受圧室161の圧力で左方に
押されて回生用のポート131を閉じ、その回生用のポ
ート131を切り欠き77aで連通する絞り連通位置と
なる。したがって、背圧弁25は図7に示す背圧弁25
と同一となる。
【0091】減圧弁46には補助ポート162を形成
し、ピストン93には第1受圧室94と補助ポート16
2を連通するスリット163を形成する。補助ポート1
62が受圧室161に連通して図7に示す第1のポート
152となり、前記第1受圧室94が図7に示す第2の
ポート153となる。
【0092】ロードチェック弁45の開口面積が小さい
時にはピストン93が図示の位置で第1受圧部94と補
助ポート162が遮断しているから、図7において第1
のポート152と第2のポート153が遮断している状
態と同一となる。
【0093】ロードチェック弁45の開口面積が大きい
時にはピストン93が右方に移動して第1受圧部94と
補助ポート162がスリット163で連通して、図7に
おいて第1のポート152と第2のポート153が連通
している状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の油圧モータの駆動システムの回路図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す油圧モータの
駆動システムの回路図である。
【図3】操作弁、背圧弁、逆止弁、圧力補償弁の具体構
造を示す断面図である。
【図4】カウンタバランス弁の具体構造を示す断面図で
ある。
【図5】走行用の油圧回路図である。
【図6】操作弁、背圧弁、逆止弁、圧力補償弁の具体構
造を示す第2の実施の形態の断面図である。
【図7】走行用の油圧回路図である。
【図8】操作弁、背圧弁、逆止弁、圧力補償弁の具体構
造を示す第3の実施の形態の断面図である。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ 2…操作弁 3…カウンタバランス弁 4…油圧モータ 10…油圧ポンプ 11…吐出路 12…圧力補償弁 13…操作弁 16…第1主回路 17…油圧モータ 18…一方のポート 20…第2主回路 21…他方のポート 23…回生回路 25…背圧弁 26…逆止弁 30…カウンタバランス弁 32…第1受圧部 33…第2受圧部 37…第1切換弁 41…第2切換弁 60…弁本体 71…スプール 77…背圧弁スプール 100…弁本体 106…スプール 114…スリーブ 115…タンクポート 119…ピストン 131…回生用のポート 133…ポペット 140…吸込弁 150…第1受圧部 151…第2受圧部 152…第1のポート 153…第2のポート 160…油孔 161…受圧室 162…補助ポート 163…スリット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプ10の吐出圧油を油圧モータ
    17に供給すると共に、油圧モータ17からの戻り圧油
    を回生回路23に流出する操作弁13と、油圧モータ1
    7からの戻り圧油が操作弁13に流通しない中立位置と
    その戻り圧油が操作弁13に流通する流通位置を有し、
    油圧ポンプ10の吐出圧が所定の圧を越えた時に流通位
    置に切換わり、油圧ポンプ10の吐出圧油が所定の圧以
    下の時に中立位置に切換わると共に、油圧ポンプ10の
    吐出圧で流通位置となることで戻り圧油によって中立位
    置に切換わることを禁止するカウンタバランス弁30を
    備え、 前記回生回路23を逆止弁26を経て前記油圧ポンプ1
    0の吐出路11に接続したことを特徴とする油圧モータ
    の駆動システム。
  2. 【請求項2】 前記回生回路23に絞り連通位置と連通
    位置を有する背圧弁25を設け、この背圧弁25を、ば
    ね力で絞り連通位置となり、かつ油圧ポンプ10の吐出
    圧が設定圧力以上の時には連通位置となる構成とした請
    求項1記載の油圧モータの駆動システム。
  3. 【請求項3】 前記カウンタバランス弁30を、ばね力
    で中立位置に保持され、一方の受圧部に供給される油圧
    ポンプ10の吐出圧が所定の圧を越えることで一方の流
    通位置となり、他方の受圧部に供給される油圧ポンプ1
    0の吐出圧が所定の圧を越えることで他方の流通位置と
    なり、一方又は他方の流通位置となることで前記他方又
    は一方の受圧部をタンクに連通する切換弁を有するもの
    とした請求項1又は2記載の油圧モータの駆動システ
    ム。
  4. 【請求項4】 油圧ポンプ10の吐出圧油を左右の圧力
    補償弁12,12、左右の操作弁13,13を経て左右
    の油圧モータ17,17にそれぞれ供給制御し、 左右の操作弁13と左右の油圧モータ17,17との間
    に、油圧モータ17からの戻り圧油が操作弁13に流通
    しない中立位置とその戻り圧油が操作弁13に流通する
    流通位置を有し、油圧ポンプ10の吐出圧が所定の圧を
    越えた時に流通位置に切換わり、油圧ポンプ10の吐出
    圧油が所定の圧以下の時に中立位置に切換わると共に、
    油圧ポンプ10の吐出圧で流通位置となることで戻り圧
    油によって中立位置に切換わることを禁止するカウンタ
    バランス弁30を設け、 前記油圧モータ17からの戻り圧油が操作弁13から流
    出する左右の回生回路23に絞り連通位置と連通位置を
    有する背圧弁25をそれぞれ設け、この各背圧弁25
    を、第1受圧部150の圧力で連通位置となり、かつ第
    2受圧部151の圧力で絞り連通位置となる構成とし、
    その第1受圧部150を左右の圧力補償弁12の出力側
    にそれぞれ接続し、 前記左右の圧力補償弁12に、開口面積が小さい時には
    遮断し、開口面積が大きい時に連通する第1のポート1
    52と第2のポート153をそれぞれ形成し、 その各第1のポート152を左右の背圧弁25の第2の
    ポート151に連通すると共に、第1のポート152相
    互を連通し、前記第2のポート153を左右の負荷圧導
    入路154にそれぞれ連通したことを特徴とする油圧モ
    ータの駆動システム。
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