JPH01240219A - ワイヤ放電加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ワイヤ電極と工作物との間隙に加工液を介し
て放電を生じさせて工作物を加工するワイヤ放電加工方
法に関するものである。

［従来の技術］ 第３図は従来方法を使用する放電加工装置の構成説明図
、第４図は加工中の工作物の断面説明図、第５図は従来
方法の動作説明図である。

第３図において、（１）はワイヤ電極、（２）は工作物
、（３）はテーブル、（４）は加工液供給部を含むワイ
ヤガイド部、（５）は工作物（２）の輪郭形状、（６）
は切り落とされた中子を処理するロボットである。また
、第４図の（７）は上部ノズル、（８）は下部ノズル、
（９）は切り落とされた中子、第５図の（１０）は加工
残り部分、（１コ）は加工溝である。

上記のような構成の従来の放電加工装置の動作を、次に
説明する。加工開始に先立って、工作物の材質等に基づ
いて、予め電気条件や加工速度なとの加工条件か設定さ
れる。そして、一定のプログラムに従って、以下のよう
な順序で自動的な放電加工か実施される。

ワイヤ電極（１）とテーブル（３）上に固定された工作
物（２）との間隙に加工液供給部からの加工液が供給さ
れ、この加工液を介して放電を発生させて輪郭形状（５
）が加工される。加工が終了すると、輪郭形状（５）の
内側の中子（９）が　゛切り落とされる。切り落とされ
た中子（９）は、第４図に示されているように下部ノズ
ル（８）に保持される。下部ノズル（８）に保持された
中子（９）は、ロボッ１−（６）に設けられた、例えば
電磁石による吸着装置によって取り除かれる。そして、
次のスタート点に移って、自動的な放電加工が継続され
る。

この場合、工作物（２）の自動放電加工は、第５図の（
イ）に示されているように、（Ｐｉ）の加工開始孔から
スタートして（Ｐｌ）から設定された加工条件で輪郭形
状の加工が開始される。そして、矢印のように時計方向
に向かって同一の加工条件の加工か進められて、再び（
Ｐｌ）の位置に戻って輪郭形状の加工を終了する。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のこの種の加工方法では、上述のように（Ｐｌ）か
ら始められて再びＰｌに戻る一巡した輪郭形状の加工が
、同一の加工条件によって行われていた。したがって、
第５図に示すように、終了点が近づいて未加工部分か少
なくなると、この部分が変形して中子（９）が加工溝（
１１）の隙間内で傾きながら移動する。このため、ワイ
ヤ電極（１）が本来の加工の終了点になっている（Ｐｌ
）に到達しても、中子（９）か加工残り部分（１０）に
よって工作物（２）内にそのまま残されることになる。

よって、手動的に加工残り部分（１０）を切断しなけれ
ばならず、加工が面倒になるばかりか切断面の加工精度
に影響を与えることもある。また、中子（９）の切り落
とし後のロボッ１−（６）か動作不能になって、自動的
な連続加工が中断されるという問題かある。

本発明は、この様な従来のワイヤ放電加工方法の問題点
を解決するために成されたもので、加工終了間際の中子
の移動をなくして連続自動加工のできるワイヤ放電の加
工方法を実現することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ この発明は、例えば、加工開始の加工条件に比べて電気
条件の電気的エネルギーを弱くしたり、加工速度を遅く
するような切り落しのための加工条件を設定した加工方
法を採用した。

［作　　用］ 輪郭形状の加工か進んで加工の終了点に近づくと、今ま
での加工条件から切り落し用の加工条件に切り換えられ
る。そして、残された未加工部分が切り落とし加工条件
の弱いエネルギーで且つ遅い速度で加工終了点まで加工
されて、中子が切り落とされる終了する。切り落された
中子はロボットによって除去され、次の放電加工が連続
して始められる。

［発明の実施例］ 第１図は本発明の実施例の動作説明図、第２図はそのフ
ローチャートである。

第１図において、第３図乃至第５図と同じ記号のものは
同様構成で同じ機能を有するものである。

第１図の（Ｐ３）は加工条件変更点、（、Ｑ）は加工終
了点（Ｐｌ）から加工条件変更点（Ｐ３）までの距離で
ある。

次に、本発明の加工方法の動作を、第２図のフローチャ
ートに従って説明する。

ＮＣプログラムを、第１図の（イ）に示すように、（Ｐ
ｌ）からスタートして（Ｐｌ）で輪郭形状の加工を開始
し、加工終了点（Ｐｌ）のＤｉ）手前の点（Ｐ３）を紅
てから（Ｐｌ）で加工を終了するように作成する。また
、加工開始点の加工条件番号（ａ）をプログラムの開始
ブロックに加えると共に、切り落としのための加工条件
番号（ｂ）を（Ｐ３）から（Ｐｌ）に移るときのブロッ
クに加える。

そして、上記２種類の加工条件を、制御装置に加工条件
番号（ａ）と（ｂ）で登録する。

この場合、切り落とすための加工条件は、加工開始の加
工条件より例えば、電気的エネルギーが低くなるように
選ばれている。切り落とし加工条件としての一例を挙げ
れば、放電エネルギーをピーク電流値３００Ａでパルス
幅１５μｓｅｃ以下に選び、加工液の液圧を２　ｋｇ　
／　ｃ♂に設定する。

本実施例においても、（Ｐｌ）でスタートして輪郭形状
の加工か（Ｐｌ）点から開始され、このときの加工条件
は開始ブロックに加えた番号（ａ）で加工か行われる。

矢印で示す方向の輪郭形状加工が進んで（Ｐ３）点に到
達すると、（Ｐ３）から（Ｐ２）に移動するブロックに
加えられた加工条件番号（ｂ）が呼び出されて、加工条
件か切り落とし加工条件に変更される。そして、変更さ
れたこの加工条件で、距離（Ω）の加工か実施されて終
了する。加工終了時の状態か第１図の（ロ）に示され、
切り落とし加工条件で加工されるので中子（９）か移動
することなく切り落とされる。切り落とされた中子（９
）はロボット等で除去され、次のスタート点に移動する
。このような動作か連続的に繰り返されて、ワイヤ放電
加工か完了する。

なお、実施例によれば、上記の距離（ρ）の値か０．５
ｍｍ程度に選ばれている。

上述の実施例では輪郭形状が方形のものを第１図（イ）
、（ロ）に例示して説明したが、円形や楕円その他の連
続的な形状にも本発明を適用できる。また、加工条件が
２種類の場合で説明したが、切り落とし加工条件を更に
階段状に変更したり、（Ω）の減少に比例して徐々に低
下するように制御してもよい。場合によっては、輪郭形
状の加工の終了点を延長して重複させるような方法でも
よく、要するに加工の残り部分か生しないような広義の
切り落とし加工条件であれば良い。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、輪郭形状の加工の中子
の切り落し部分を、加工の残り部分が生しないような切
り落し加工条件で切り落とすような方法を採用したので
、手動的な切断操作か不要で、切断面の加工精度に影響
を与えるようなこともなく、また、中子が確実に切り落
とされるので、その後の連続的な自動加工を継続するこ
とかできる。

よって、本発明方法を輪郭形状の加工に適用すれば、加
工精度か高く、しかも連続的に自動放電加工を行うこと
かできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の動作説明図で、（イ）は加工
形状の説明図、（ロ）は加工終了状態の説門口、第２図
は本発明の実施例のフローチャー１・、第３図は従来方
法を使用する放電加工装置の構成説明図、第４図は加工
中の工作物の断面説明図、第５図は従来方法の動作説明
図で、（イ）は加工形状の説明図、（ロ）は加工終了状
態の説明図である。 図において、（１）はワイヤ電極、（２）は工作物、（
３）はテーブル、（４）は加工液供給部を含むワイヤガ
イド部、（５）は工作物（２）の輪郭形状、（６）はロ
ボット、（７）は上部ノズル、（８）は下部ノズル、（
９）は中子、（Ｐｌ）はスタート点、（Ｐ２）は加工終
了点、（Ｐ３）は加工条件変更点、＜ｎ＞は（Ｐ２）〜
（Ｐ３）間の距離である。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ワイヤ電極と工作物との間隙に加工液を介して放電を生
   じさせて設定された加工条件で輪郭形状を加工し、輪郭
   形状加工後に中子を自動的に除去して連続自動的に放電
   加工を行うワイヤ放電加工方法において 前記中子を切落すための加工条件を設け、加工終了点の
   所定距離手前から前記中子を切落とすための加工条件に
   切換えて加工して前記中子を切落すようにしたことを特
   徴とするワイヤ放電加工方法。