JPH01239101A - 吸収材の製造方法 - Google Patents

吸収材の製造方法

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JPH01239101A
JPH01239101A JP63064356A JP6435688A JPH01239101A JP H01239101 A JPH01239101 A JP H01239101A JP 63064356 A JP63064356 A JP 63064356A JP 6435688 A JP6435688 A JP 6435688A JP H01239101 A JPH01239101 A JP H01239101A
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誠 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、高吸収性樹脂を含有し、例えば、多量の尿を
9速に吸収し、かつおむつ漏れのない使い捨ておむつ等
に好適な吸収材に関するものであり、更に詳しくは高吸
収性樹脂が有する潜在的な吸収能ツノを効率よく引出し
、しがち多量の水分を急速に吸収することが可能な優れ
た性能を存する薄くてコンパクトな吸収材に関するもの
である。
「従来の技術」 最近、高吸収性樹脂を用いた吸収材が提供され、使い捨
ておむつ等のいわゆるディスポーザル衛生材料として用
いられている。このような吸収材を使い捨ておむつを例
にとって説明する。
使い捨ておむつは、普通第8図に示すように、乳児や病
人、老人等の肌に接する側の透水性トップソートI、中
間に位置する液体吸収保持層2、及び外側の不透水性パ
ッキングソート3から構成されている。従来、前記液体
吸収保持層2には、粉砕した木材バルブ繊維と微粒子状
の高吸収性樹脂を混合し、そのまま、あるいはこれを層
状に重ね合わUoた吸収材が使用されてきたが、吸収性
能が今−歩不充分であった。そのため吸収材の内部溝造
を改良し、吸収材のなかで超高吸収性樹脂の分布に厚さ
方向の濃度(密度)勾配を設け、例えば身体に接する側
の分布を疎にして身体から遠ざかる側の分布を密にして
、以下の効果を得る方法が提案されている。
■ 尿を吸収して膨潤した樹脂同士かくつつきあって堰
を形成し、尿の内層への浸透を妨害するいわゆるゲルブ
ロックの形成を抑止する。
■ 樹脂密度の低い部分を多積に排出される尿のりザー
バーとなし、本来の吸収速度の遅い高吸収性樹脂に吸収
されるまでの貯蔵庫の役割を果させる。
■ 尿を吸収してゲル化したヌルヌルする樹脂が身体に
直接触れて不快な感触を与えるのを抑止する。
前記のように、吸収材のなかで高吸収性樹脂の分布に厚
さ方向の濃度(密度)勾配を付与する具体的な方法とし
て、例えば第9図に示すように、混合比率を変えた高吸
収性樹脂4と木材バルブ繊維5との混合物を何層にも積
層する方法が提案されている。
しかしながら、本発明のように、繊維ウェブにアクリル
酸系高吸収性樹脂モノマー溶液を塗布し、しかるのち重
合して高吸収性樹脂を形成する吸収材の場合、高吸収性
樹脂の分布に厚さ方向の濃度(密度)勾配を設けた吸収
材を得ることは極めて困難であった。
「発明が解決しようとケる課題」 本発明の課題は、高吸収性樹脂が繊維基Hに固着してな
る吸収材において、この吸収(オのなかの高吸収性樹脂
の厚さ方向の濃度(密度)を自在に+vQI整すること
のできる構造を有する吸収材を提供4゛ることにある。
「課題を解決するための手段」 本発明台は、繊維ウェブを構成ずろ繊維基材密度を変え
ると、繊R(tウェブへのモノマー溶液の付着量が変わ
ること、そして、繊維基材密度の異なる繊維層を積層し
て形成した繊維ウェブにおいては、モノマー溶液を塗布
したとき繊維層の繊維基材密度に応じてモノマー溶液の
付着量が変わるので、これを利用して吸収材の厚さ方向
への樹脂の濃度(密度)変化を自在にコントロールする
ができること、を見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明に係る吸収材は、繊維ウェブにアクリ
ル酸系高吸収性樹脂モノマー溶液を塗布し、これを重合
させて形成した吸収材であって、前記繊維ウェブが繊維
基材の構成密度を異にする少なくとも2層の繊維層から
構成され、これら繊維層の厚さ方向に沿って前記高吸収
性樹脂の分布に密度変化を設けたことを特徴とする乙の
である。
本発明の吸収材は、例えば、身体に接する側から疎−密
または、密−疎並びに疎−中一密または密−中一疎、あ
るいは希望するなら疎−密一疎または密−疎一密という
構造でさえ、繊維ウェブを構成する個々の繊維層の繊維
基材の構成密度を変えることたけで実現することができ
る。
前記繊維基材の密度は、繊維層の単位体積(1層m3)
に含有されろ繊維基材の表面積(cm2)で定義される
値である。同一の繊度のta維基材の組合仕においては
嵩が小さいほど繊E(t、基材密度は大きくなり、逆に
同一の嵩においては繊維基材の繊度は小さいほど繊t(
を基材密度は大きくなる。
本発明において、吸収Hのなかにおける高吸収性樹脂の
濃度(密度)の分布は、特に制限はないか、1可記のよ
うに身体に接する側を疎にし、身体から遠ざかる側を密
にすると、吸収性能が特段に向」二するので好ましい。
例えば、第1図に示すように、繊維ウェブが2層の繊維
ウェブ(A)、(B)から構成される場合、身体に接ず
ろ側の樹脂の濃度(密度)の分布が疎である繊維層(A
)の繊維基材■2の密度を5〜25 (cm’)、身体
に遠い側の樹脂の分布が密である繊維層(B)の繊維基
材Fの密度をlO〜50 (cm2)とし、両者の繊維
基材密度が少なくとも5 (cm’)以上異なっていれ
ば良い。繊K(uウェブが3層以上の繊維層からなる場
合、身体に接する側の繊9イを層並びに身体に最も遠い
繊維層の繊<’L基材密度をそれぞれ上記繊維層(A)
および繊j(14層(I3)に同一にし、この2つの繊
維層の間に身体に接する側から遠ざかるにつれて樹脂の
濃度(密度)が大きくなるように適宜接基材密度を変え
れば良い。
別の例として吸収オのなかにおける高吸収性樹脂の分布
を身体に接ずろ側の分布を密に、次いて中間層を疎に、
そして身体から最も遠い側を再び密に(1層成すると、
(a)吸収材のU;曲性が増し、風合が柔らかくなって
身体への密着性が向上し、おむつ漏れを抑止する、(b
)樹脂の分布が疎である中間層が尿のりザーバ−(貯蔵
II)の働きをするので、−時に多量に排出される尿を
急速に吸収材内部にとりこみ、かつ上下の樹脂槽に迅速
に吸収させることができる、(C)高吸収性樹脂は尿を
吸収して膨潤すると繊維骨格(ネットワークの網目)を
破壊するので、膨潤したゲルがバラバラになり易いが、
吸収層を設けておくと膨潤時の形態安定性が向」二する
、等の効果を得ることができる。
さらに、吸収材中の高吸収性樹脂の分布を身体に接する
側を疎に、次いで中間層を密にして身体から最も遠い側
を再び疎にすると、(イ)身体に接する側でのゲルブロ
ックの形成を抑止して吸収性能を向上させることができ
る、(ロ)身体に接する側並びに身体から最も遠い側の
2個所が尿のリザーバー(貯蔵槽)となって大量の尿を
樹脂に吸収されるまでの間ためておくことができる、(
ハ)膨潤した中間層のゲルが上下の高吸収性樹脂の疎に
分布ずろ層でさえぎられて吸収材表面に出てこない、(
ニ)吸収材の表裏の両面層部における高吸収性樹脂の分
布が疎であるため、吸収材を製造するプロセスにおいて
含水した状態でヘタベタする樹脂がローラ、ベルト等の
装置に直接触れにくく、これら装置に吸収材がくっつい
て製造時にトラブルを生ずることを抑止できる、等の効
果を得ることができる。
要はその目的に応じて吸収材中の高吸収性樹脂の分布、
即ち繊維ウェブを構成ずろ繊維屑の繊維基材密度の組合
せを選べば良い。
次に、本発明の吸収材をその製造方法(第2図)を中心
にしてさらに詳しく説明する。繊維ウェブ6は、ニップ
型コーティングロール7により酸化還元型(レドックス
型)重合開始剤の一方の開始剤および架橋性モノマー等
を加えたモノマー溶液8を塗布され、引続いて他方の開
始剤溶液9が噴霧され、次いで60−100℃に保たれ
た重合槽10に導かれる。モノマー溶液中に加えられた
重合開始剤は、噴霧された他方の開始剤と接触してラジ
カル重合反応を開始させ、繊維屑材上のモノマー溶液は
発熱を伴いなから液滴の表面部から重合して数秒で反応
を終える。このようにして得られる高吸収性樹脂11は
、水分をおよそ10〜30%含有する含水重合体であり
、未反応の残存酸モノマーを多積に含むので、このあと
電子線12または/および紫外線14を照射して重合を
完成させる。電子線および紫外線の照射においてはあら
かじめ水分を15〜25%に調節すると、未反応の残存
酸モノマーを効率的に低減させることができるので、特
に電子線照射に引続き紫外線照射を行う場合、その中間
で回転プラン13等の適当な手段により水散布を行い調
湿する。
この後、さらに、第3図に示すように、カルボン酸基と
反応可能な官能基を分子内に2Il!III以上有する
架橋剤の溶液を回転プラン!7等の適当な手段で含水重
合体に散布し、加熱装置18に導いて100〜2006
Cで樹1偕表面に架橋を形成せしめ、吸収性能を向上さ
せる。
本発明で用いる少なく七62層以上の繊KG層から構成
されろ繊ζ([ウェブは、全体の日付が10〜100g
/m2が好ましい。IOg/m2未満では使い捨ておむ
つの吸収材として必要とされる量の高吸収性樹脂のモノ
マー溶液を付着させることが難しい。また100g/I
11”を超えると通気性が悪(なり、経済的に不利とな
る。
また、繊維ウェブを構成する個々の繊維槽において、繊
維基材tg当りの繊維槽の容積(m3)、即ち比容積(
m3/ g)は0.8xlO’ 〜1.6xlO2(c
m’/g)が好ましい。0.8 X I O’c+n3
/g未満ではモノマー溶液が繊維基材間に膜を形成して
付着するようになり、I 、 6 X [0’(cm3
/ g)を超えると、得られる吸収材の厚みが大きくな
りすぎて後工程での取扱いが難しくなる。
また、繊維ウェブの通気性は、I Occ/ 5ec(
100+n+nHto )以上であるのが好ましく、l
0cc/Qec(! OmH,O)に充たない場合は、
塗布したモノマーの重合における急激な重合発熱が発散
されないため、モノマーが急激に昇温しで自己架橋型の
異常反応を起し、繊維」二に吸収性能の低い吸収性It
脂が形成されてしまう。
本発明において、繊維層の繊維基財密度は、具体的には
繊維層を形成する繊K(ffi基材の重合体の種類、繊
度並びに繊維層そのものの目付と嵩即ち比容積によって
適宜変更することかできる。これら繊維層は、高弾性の
ベース繊維と熱融着型のバインダー繊維を適当な比率で
均一に混綿し、カーデイング等の手段を用いてウェブを
形成し、しかる後相互に熱融着させれば容易に得ること
ができるが、特にベース繊維を構成する繊維基Hの重合
体の種類、繊度の組合せおよびその組成比、並びにバイ
ンダー繊維を構成ずろ繊維基材の繊度およびその組成比
によって自由にコントロールすることができる。
ヘース′4!&錐は、繊度が2〜20デニール、m維長
が32〜128mmの範囲であるのが好ましい。
繊度2デニ一ル未満では、本発明で必要とされる通気性
の良い大きな空隙と高い圧縮弾性が得られず、20デニ
ールを超えるとモノマー溶液の付着量を充分に上げるこ
とが難しくなる。繊維長は32mm未満では、繊<イL
と繊維の絡み合いが弱く、熱処理前にウェブがシート切
れしてしまい、128mmを超えると、逆に絡み合いが
強すぎて高速での開繊、カーデイングか難しくなる。
このような嵩高で、高弾性のベース繊維は、例えば、中
心が中空な管状構造とすれば容易に得ることができる。
以下、まず、ベース繊維について説明する。
本発明では、ベース繊維一部を、繊維表面に繊に(を軸
に沿って連なる凹部を少なくとも1個以上何する異形断
面繊維にすると、モノマー溶液の繊維表面への付着状態
を微細な形態にし、重合時における急激な昇温を緩和さ
せることができる。即し、繊R(を表面に塗布された開
始剤溶液は、i(N記四部を伝って迅速に拡散し微細な
形態となり、また異形断面においては繊維表面積が大き
くなるので、モノマー溶液の付着性が向上する。本発明
では!li進基材密度に加えてこのような工夫を組合せ
て高吸収性樹脂の濃度(密度)を変えても良い。
ベース繊維は、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レン、ポリエチレン繊維等のなかから1種以上の熱可塑
性重合体を選べば良く、特にポリエステル繊維は繊維性
能に優れるので好ましい。
ベース繊維にポリエステル繊維を用いる場合は、低融点
のポリエステル重合体とポリエチレンテレフタレートか
らなる複合紡糸繊維を使用すると、熱処理によってポリ
エステル重合体同士が相溶するので、嵩高で通気性の良
い繊維ウェブを得ることができる。このような低融点の
ポリエステル重合体は、繊維形成性が良好で80〜18
0°Cで溶融軟化するものであれば、特に限定されない
。繊維製造の容易さ及び繊維物性の点で、低融点のポリ
エステル重合体は、テレフタル酸、イソフタル酸及びエ
ヂレングリコールからの共重合体を用いるのが好ましい
次に、バインダー繊維について説明する。
バインダーm維は、繊度か1.5〜6デニール、繊維長
が32〜128mmの範囲であるのが好ましい。バイン
ダー繊維の繊度を小さくすると、繊維の数が増加して交
絡接着点が多くなり、繊マイ[ウェブの形態安定性か向
卜し、モノマー溶液の付n ’nも上がるが、逆に空隙
率か小さくなって通気性が悪くなる。また、逆に繊度を
大きくケろと、繊?(Lの数が減少して交絡接着点が少
なくなり、繊維ウェブの嵩高性、圧縮弾性並びに形態安
定性か損なわれる。繊維長は、32mm未満では熱処理
前にウェブがシート切れし、128mmを超えると開繊
カーデイング性が低下する。繊<(ffiウェブ中に占
めるバインダー繊維の配合比は、5〜50重晴%にする
のが良い。5重重%未満では繊)′(tウェブの嵩高性
、形態安定性が不足し、50重墳形を超えろと、繊維ウ
ェブの風合が薄く硬くなって通気性の良い高い空1卯率
を存する繊<41.ウェブを得ることかできない。
本発明では、バインダー繊維を第4図(a)〜(Dに例
示する繊維横断面を何する中空芯鞘型複合紡糸繊維にす
ると、繊維ウェブの嵩高性と圧縮弾性率を特段に向」二
さけることができるので、極めて有用である。第4図に
おいて符号20は中空部、21は鞘部重合体、斜線1貫
くの22はじ部重合体を示す。
バインダー繊Xtは、熱処理によって繊維全体が溶断す
ると、繊9イtウェブの形態を安定化することができな
いので、熱処理により溶融する溶融軟化点の低い重合体
成分と溶融軟化しない重合体成分とを組合せた複合紡糸
繊維を使用するのが良い。
熱融着型の複合紡糸繊維であれば、芯鞘型でも、ザイド
バイザイF型でも、さらには他のタイプでb良く、また
溶融軟化点の低い重合体成分の軟化点は曲の重合体成分
の軟化点より6少なくとも30℃以上低Iすれば特に制
限は(jl[い。このような熱可塑性重合体の組合せの
例としては、例えば、低融点のポリエステル重合体とポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンとポリエチェ
ンテレフタレー)・、ポリエチレンとポリアミド、ポリ
エチレンとポリプロピレン、ポリプロピレンとポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンとポリアミド等の
数多くの組合せが可能であるが、勿論これらに限定され
るしのではない。更にこれらの組合せのなかから2種以
上の繊維を選んでバインダー繊維を構成してら良い。例
えば低融点のポリエステル重合体とポリエチレンテレフ
タレートからなろ複合紡糸繊維およびポリエチレンとポ
リエチレンテレフタレートからなる複合紡糸繊維の組合
せを挙げることができる。
前記芯鞘型の複合紡糸繊維の場合、鞘部に配する低融点
重合体成分と、芯部に配する重合体との比率は、10:
90〜90:10であれば良い。1O190未満では芯
鞘型の複合紡糸が難しく、90:10を超えると繊維性
能が低下してしまう。
本発明において、前記ベース繊維とバインダー繊維とか
らなる繊1(1層に繊維表面を親水性付与剤で処理した
繊維基材を混合すると、アクリル酸系モノマー溶液の付
着性を大きくすることができろ。
このような親水性付与剤としては公知の湿潤効果の大き
な界面活性剤を使用すれば良いが、例えば、ポリオキノ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエヂレンオキノ
プロピレンブロックコボリマー等のノニオン性界面活性
剤や、脂肪酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジ
アルキルコハク酸塩、アルギル硫酸エステル塩、高級ア
ルコール硫酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤、そ
して、アルキルアミン塩、アルキル4級アンモニウム塩
等のカチオン性界面活性剤を使用することができる。ま
た、湿潤効果の大きな界面活性剤の代りに親水基自存型
のオリゴマーを繊維表面に塗布した繊維基祠を用いると
、繊Mlウェブに耐久性のある現水性を付与することか
できる。
また、逆に繊維層に、m維表面を撥水性付与剤で処理し
た繊に(ff基材を混合すると、アクリル酸系モノマー
溶液の付着性を小さくすることができる。
この上うな撥水剤として、例えば、メヂルハイドロノエ
ンボリソロキザンまたは/およびジメヂルポリノロギサ
ン等のシリコン系モノマーのエマルンヨン溶液に酸化縮
合を促進する触媒としてZn。
Sn、Pbなとの有機酸塩その他の化合物を添加したも
のがよく知られており、繊♀イ[基材に塗布後乾燥し、
次いでキユアリングすると、耐久性のあろ撥水効果か得
られろ。さらに、その他にパーフロロモノカルホン酸ク
ロム錯塩とアクリル酸フッ素化アルキルエステルからな
るフロロカーボン系モノマーのエマルノヨン溶液を繊維
基材に塗布後乾燥し、次いでキユアリングしてら同様の
撥水効果を得ることができる。このような撥水剤は、繊
維基材に対し0105〜2,0重量%付着させれば充分
である。
本発明で用いる繊G41層は、カーデイング、エアレイ
ング、その他既知の技術、あるいは、これらを組合せて
形成するが、なかでもカーデイングによる方法は、■大
きな嵩と高い圧縮弾性をもつ繊titウェブを得ること
ができる、■高速で生産性に優れ、かつ巾広いソートを
得ろことができる、■2層以上のウェブシートを容易に
積層することができろ、■目付の調節が容易である、■
ティクオフ装置(カードウェブ取出し装置)にコンデン
シングロール(あるいはコンブレッノヨンロール)等を
取付けて個々の繊維基材の配向度を調節することができ
る、■得られる繊9(f:ウェブが均質である、など多
くの長所を有しており最も好ましい。
本発明におけろ繊維層の積層は、カード開繊(1を2台
以上直列に配置し、それぞれのカート開繊機によって形
成されろ繊フイf層を順次積み重ねていけば容易に1成
することができる。そして繊維層を積層したあと、後に
述へる熱処理を施せば、2層以上の繊維層が一体化した
繊維ウェブを得ることかできる。
カード開繊機は既知のローラーカード、フラットカード
等を利用することができる。第5図にフラットカードの
一例を示す。図中、符号23はシリング−124はフラ
y h針布で、表面速度は微動ないし静止しており、シ
リング−23」二の厚い繊?(A層を配列させる働きを
する。なお、図中符号25はノーズプレー1・、26は
フィートローラ、27はテーカインローラ、28.29
はドツファ−ローラ、30はティクオフ装置をそれぞれ
示す。
このようなカートとして、例えば、米国ポリングワース
社のタンデムマスターカードを挙げることができろ。ま
た、カードウェブの熱処理は、熱風がウェブの厚さ方向
に貫通する公知の乾式不織布用エアースルータイプドラ
イヤーを利用して行うことができる。乾式不織布の製造
方法は、ベース繊維に比較的低い温度で溶融接着する熟
融着性のバインダー繊維を混合分散し、完全に)・ライ
な状態で熱処理を施すので、液状のバインダー薬剤を塗
布し、カートウェブを濡らした状態て熱処理する方法に
比べると、より大きな嵩高と高い腰(圧縮弾性)を有す
る繊維ウェブを形成することが可能であり、皮膚に対す
る薬剤の安全衛生上好乙ないという特長を有する。熱処
理条件は温度をバインダー繊維の低融点重合体の軟化点
〜軟化点+80℃に設定し、エアースルーの熱風速度を
02〜03m/秒に選び、熱処理時間を1〜30秒の範
囲にすれば充分である。
次に、本発明で用いるアクリル酸系高吸収性樹脂モノマ
ー溶液について説明する。このモノマー溶液は、アクリ
ル酸又はアクリル酸とメタクリル酸混合物の水溶液が好
ましく、そのなかでの全力ルポギシル基の20〜95%
がアルカリ金属基又ハアンモニウム塩に部分中和された
しのが良い。
部分中和度が高過ぎると、水溶液濃度を高くすることが
難しく、従って架橋反応が抑えられて水溶性樹脂部の割
合が多くなるため、樹脂表面に閉塞性のゲル膜を生じる
ようになる。また、部分中和度が高過ぎると、膨潤した
ゲルが弱アルカリ性を示すので、安全衛生上好ましくな
い。逆に部分中和度が低過ぎると、樹脂の吸収能力が著
しく低下してしまう。アクリル酸系モノマーの中和には
、アルカリ金属の水酸化物や重炭酸塩又はアンモニウム
塩等を使用することかできるが、工業的な入手し易さ、
fifli +′llI、安全性から水酸化ナトリウム
或いは水酸化カリウムが好ましく、なかでも水酸化カリ
ウムはアクリル酸系モノマーの水溶液濃度を高くするこ
とができるので好適である。これらアクリル酸系モノマ
ー溶液の濃度は、少なくとし35重世%以上であるのが
好ましく、高ければ高い程尉詣重合度が大きくなり、ま
た繊維ウェブに付着されるモノマー■を増すことがてき
るので、他に支障の無い限り使用温度における飽tII
濃度より少し低目の濃度を採用するのが好ましい。
11)記モノマー溶液は、粘度が2〜200 cpsの
範囲であるのか好ましく、2 cps未満では一旦繊維
基材に付着したモノマー溶液がすぐに繊イイL軸に沿っ
て滑り落ち、繊維基材を鞘状に細長く包み込んだ皮膜か
形成されない。逆に200 cpsを超えると、繊維ウ
ェブに塗布されたモノマー溶液が膜を形成するようにな
るので好ましくない。
本発明の吸収剤は、目付10〜100g/m2の繊維ウ
ェブに実効の尿吸収1(0,5psi圧力下)がIg当
り15〜45ccの高吸収性樹脂を固着さU゛だ乙ので
あるが、通常使い捨ておむつに用いろ吸収剤は、およそ
中15cm、長さ40cmの矩形ソート(面積的0.0
6m’)であり、これに1回約50ccの赤ん坊の尿を
4〜5回操返し吸収保持させるためには、前記高吸収性
樹脂の竜は繊ut、ウェブ自重の少なくとも2倍以上が
必要となる。
本発明では、架橋剤として例えばエチレングリコールノ
アクリレ−1・等のアクリル酸系モノマーと共重合可能
な2重結合を分子内に2四以上有する架橋性モノマーを
前記アクリル酸系モノマーに対し、0.01〜I 0重
重%加え、分子間架橋を形成さ1」゛ると、膨潤ケルの
形態を安定に4′ろことかできる。
本発明では、アクリル酸系モノマー溶液中ニ高分子蛍多
糖類を加え、この多糖類を幹重合体とするグラフト重合
を行なわせて高吸収性樹脂の吸収性能を改良しても良い
また、本発明では、モノマー溶液中に粘度調節剤として
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール等の水溶
性高分子、ヒドロキンエチルセルロース等の高分子型多
糖類、ヂクソトロビー性付与剤のコロイド状ノリ力等の
超微粒子無機化合物から選ばれる少なくとし1種の化合
物を使用し、モノマー溶液の繊維基材への付着性を改良
することら可能である。
本発明では、アクリル酸系高吸収性樹脂モノマーを、過
酸化物質と還元性物質の組合仕によりランカルを発生さ
せ、重合を開始するいわゆる酸化還元型(レドックス型
)の重合方式によって樹脂化するが、この重合方式は熱
分解型のラジカル重合方式に比較してラジカル発生活性
化エネルギーが小さく、比較的低温で爆発的に重合を行
なうことが可能なので、繊維ウェブ/−トを連続走行さ
す。
ながらモノマー溶液を塗布し、重合を極めて短時間(数
秒)で完結させて吸収材を製造するのには極めて好適で
ある。
前記過酸化物質は、し−ブヂルハイドロパーオキザイド
等のハイドロパーオキザイド化合物、アゾヒスイソブヂ
ロニトリル等のアゾ化合物、過酸化水素、及び過硫酸カ
リウム等のなかから選ばれる少なくとも1種の化合物か
ら構成するのが良い。
前記還元性物質は、亜硫酸水素すl・リウム等の亜硫酸
塩化合物、L−アスコルビン酸等の還元性有機酸化合物
、硫酸第1鉄等の塩化合物などのなかから選ばれる少な
くとも1種の化合物から構成するのか良いが、勿論これ
らに制限するものではない。
これらの重合開始剤は、水溶性の大きなものが好ましく
、また使用型は開始剤の組合せや重合温度によってら変
わるが、一般的にはモノマーに対し0.01〜2.0重
量%の範囲で使用するのが良い。0.01重量%未満で
は重合反応が充分に進まず、また2 0重徽%を超える
と、開始剤の量を増やしても、その効果があられれない
ところで、アクリル酸系モノマー溶液の繊維ウェブへの
塗布は、コーティングロールによるキスコーティング、
並びに回転フラノによるスキャツタリングにより高速で
走ろ繊維ウェブに効率よく行なうことが可能で、かつ塗
布量を容易にコントロールするごとかできる。なかでも
特に、ニップ型コーティングロールが最ち好ましい。
」1記のように、繊維ウェブにモノマー溶液を塗布した
後は、モノマー溶液の上から開始剤を加えて重合を開始
させる。このとき開始剤の水溶液を噴霧装置を用いて微
粒子状にしてモノマー溶液表面に添加するのが好ましい
。開繊剤の濃度は高い程好ましいか噴射ノズルでの孔詰
りを避けるため、所定温度における飽和濃度より低目に
しておくのか良い。また、繊R(G:ウェブ全体に均一
に噴霧するため、噴射ノズルを多数配設するのが好士し
い。
開始剤の添加量はモノマーに対し0.01〜2.0重量
%であれば充分である。繊維ウゴ、ブに塗布されfこモ
ノマー溶液は、この後、60〜100℃に保たれた重合
槽に導かれ重合反応が行われる。
使用される反応槽の形状は、特に制限はないが、繊維ウ
ェブを連続的に走行させながら短時間で重合を終らせる
場合は、第2図に示すように、Ia惟リウェブ上から下
へあるいは下から」−へ走行させながら水分を飽和させ
た熱風によって温度を60〜100°Cで湿度80%以
上に保った重合槽内で反応さけるのがよい。
反応槽の温度が60°C未満の場合、得られる樹脂の基
本分子世が大きくなり、樹脂の吸収性能が向」二するも
のの重合反応が完結するのに長時間を要するので、60
℃以上が望ましい。また、100℃を超えると、自己架
橋型の重合反応が起こり、樹脂の吸収性能が低下するの
で好ましくない。
通常、アクリル酸系モノマーの重合においては、反応を
進行により大きな反応熱を生じ、局所的な急激な昇温を
起して異常反応を生じることが珍しくないが、本発明で
はモノマー溶液の担体として嵩高で、通気性の良い繊維
ウェブを用いるので、iH会合中モノマー溶液中の水分
が効率よく系外に蒸発して蒸発潜熱による反応熱の冷却
か行なわれ、それにより温度分布が均一になり、局所的
な昇温によってその部分だ(す自己架橋が高度に進み、
吸収性能を低下させるといったトラブルを防ぐことがで
きる。本発明では急激な発熱を伴なう重合反応を極めて
短時間のうちに均質に完結させるのであるが、これは、
上記したように、モノマー溶液の担体に嵩高で通気性の
良い繊N<tウェブを用いて初めて可能となる。
vη記モノマーの重合反応は、通常数秒(3〜15抄)
で完結し、約90〜95重量%の酸モノマーが高吸収性
樹脂に転換する。このようにして得られる樹脂は、水分
を20重重%前後含む含水重合体であり、かつ内部に5
〜lO重量%の未反応の残存酸モノマーを有する。残存
するアクリル酸又はアクリル酸とメタクリル酸の混合物
モノマーは、高吸収性樹脂の吸収性能を低下させるだけ
でなく、赤ん坊の肌を刺激してかぶれやただれを誘発す
るので、安全衛生上も好ましくない。従って、これら残
存モノマーは、周知の電子線または/および紫外線照射
により安全な値にまで低減させることが必要である。
本発明において、高吸収性樹脂の表層部におけろ架橋密
度を上げておけば、ベース!・状のゲルが表層部に形成
されるいわゆるゲルブロックを防止することができ、そ
れにより尿が樹脂内部上で速やかに浸透するようになり
、吸収性能を一段と向上させろことができる。このよう
な架橋剤としては、ノノルボン酸と反応する官能基を分
子内に2ヶ以上有するエヂレングリコールジグンノルエ
ーテル等のポリダンノルエーテル類、ノエヂレンクリコ
ール等のポリオール類、エチレンノアミン等のポリアミ
ン類か挙げられる。これらの架(11剤を含水重合体に
添加し、加熱すると、含水重合体の表層に極めて均一な
分子間架橋を形成することか可能であり、また架橋によ
って形成される網目構造の目の大きさをある程度コント
ロールすることかできる。
なお、本発明で用いる!It <(tウェブの嵩高(c
c/g)、圧縮弾性率(%)は、次のようにして測定す
る。
嵩高(cc/g)は、繊維ウェブを1辺10cmの正方
形(辺の方向はそれぞれ機械方向及び中方向に一致させ
る)に裁断して得た試験片を4枚、機械方向とl−+方
向を互い違いに重ねて積層し、そのうえ1こメチルメタ
タリレートit II旨仮及びウェイトを載0′て0 
、5 g/ cm2の荷重を10分間かけ、そのときの
繊維ウェブ層の体積V、(cc)を測定し、この■1を
あらかじめ秤量しておいた繊維ウェブ層の重量で割って
求める。
一方、圧縮弾性率(%)は、嵩高V 、(cc)を測定
した繊R(tウェブ層に35g/m2の647重をかけ
、10分間放置したときの体faV、(cc)を測定し
、■、。
■2より下式に従って圧縮弾性率(%)を求める。
圧縮回復率(%)−V2/V、X I OOまた、本発
明で用いる繊?イLつニブの伸張強度は、試料を長さ1
5cm、li2.5cmの矩形(長辺を機械方向及び1
1)方向に一致させろ)に裁断し・た試験片を用いて測
定する。「テンノロン」を用い試験片の両端をヂャソク
で挾み、試験長をl0cmに調節する。次いで、伸張速
度100%/分で伸張して応力と伸びの関係曲線を求め
る。この関係曲線から試験片が破断したときの伸度強度
(g/ 25 mm)及び伸度(%)を読み取る。
また、繊KCウェブの伸張強度および伸度は、機械方向
及び巾方向のそれぞれについて求めろ。
また、本発明で得られる吸収材の吸収性能、即ち吸収倍
率及び保水倍率は、80℃で2時間真空乾燥し、25°
C60R11%の雰囲気中で8時間調湿した試料を、1
辺10cmの正方形(辺の方向はそれぞれ機械方向及び
中方向に一致させろ)に裁断して作製した試験片を用い
て測定する。最初に試験片の重ffl[a](g)を秤
量し、次いで、第6図に示すように、試験片3Iを長さ
20cm、l’l’l I 5 cmの大きさの250
メツンユナイロン布の袋32に入れ、あらかじめ調製し
ておいた試験液(生理食塩水、0.9重量%Nac12
)33を入れた底の浅い容器34に浸漬して試験液を吸
収させる。1時間浸漬後、ナイロン市の袋32ごと試験
片31を取出し、第7図に示すように、10メツツユの
金網35の上に置き、その」二にメチルメタクリレート
樹脂板36及びウェイト37を載せて、35g/cm2
の圧ツノ下に水切りを15分間行う。そのあと試験片3
1を取出し、重(fL [bl (g)を秤量する。再
び試験片31をナイロン布の袋32にらどし、ナイロン
布の袋32ごと遠心脱水機の回転槽の側壁に置き、15
0Gの遠心力で90秒間遠心脱水を行ったあと、試験片
3Iをナイロン布袋32から取出し、重量[cl(g)
を秤里する。
」−記[a]、 [+1] 、 [C]より次式に従っ
て吸収倍率及び保水倍率を求めろ。
「作用」 本発明の吸収材は、繊維基材密度を異にする繊t(U層
を少なくとも2層以上積層して形成した繊維ウェブにア
クリル酸系高吸収性樹脂モノマー溶液を塗布し、次いで
重合させて繊維基材に高吸収性樹脂を固着させたしのな
ので、繊維層の繊維基材密度を変えることにより吸収材
のなかの高吸収性樹脂のウェブの厚さ方向における濃度
(密度)を自由に変えることが可能であり、好適な樹脂
調度(密度)分布を選ぶことにより、 (i)  樹脂同士のゲルブロックによる吸収性能の低
下を回避し、 (11)多量に排出される尿を樹脂に吸収されるまで一
時的に吸収材のなかに取り囲んで貯蔵し、(iii) 
 ゲル化してヌルヌルする樹脂が吸収材から分離するの
を抑止し、 (iv)  樹脂が膨潤して吸収材の繊維骨格がこわれ
てバラバラになるのを抑止する、など優れた効果を得る
ことができる。
「実施例」 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
(実施例−1) ポリエチレンテレフタレート繊維(固有粘度0゜57で
繊度6デニール、繊維長51mm)からなろヘース繊<
Kl 70重量%と、低融点のポリエステル重合体(固
有粘度0.35)を鞘部にするとともにポリエチレンテ
レフタレート(固有粘度057)を芯部にして鞘部:芯
部の8里が1:lになるように配した芯鞘型複合紡糸繊
維(繊度4デニール、繊維長51 mm)[A ]から
なるバインダー繊維30重重%とを用いて、均一に混綿
、開繊した後、これを直列に2台配したカード開繊機の
一方に供給してウェブノート[I]を50m/分の速度
で形成した。 これとは別に上記芯鞘型複合紡糸繊維[
A]に代えて、高密度ポリエチレン(M I = 20
.190℃)を鞘部にするとと6に、ポリエチレンテレ
フタレート(固有粘度057)を芯部にして鞘部・芯部
の容量が1=1になるように配した芯鞘型複合紡糸繊維
イe(fA!度4デニール、繊イ(を長51 mm)[
B]からなるバインダー繊<イLを用いて、均一に混綿
開繊した後、他方のカート開繊機に供給してウェブノー
1−[111を50m/分の速度で形成した。
]二記のようにして、直列に配した2台のカード開繊機
から形成されるウェブノート[1]及び「II」を積層
した後、このカードウェブを引続きフラットベルト型の
エアースル一方式の熱処理装置に導びき、カードウェブ
中に160℃の熱風を10秒間通過させ、バインダー繊
維を溶融し、繊維と繊j′4[を接着し、形態安定性の
良い繊H(tウェブを形成した。
このようにして得た繊維ウェブの性能を表1に示す。
(実施例−2) 実施例−1で得た繊R<tウェブを50m/分で走行さ
せながら、これにニップ型コーティングローラーを用い
て過酸化水素をモノマーに対し167重量%加え、40
℃に加温したモノマー溶液をモノマー重量が200g/
m’になるように前記繊維ウェブに塗布した後、L−ア
スコルビン酸の5重里%水溶液をモノマーに対し0.3
.1重量%になるようにモノマー溶液に噴霧し、直ちに
雰囲気が80℃で湿度80%以上に保った重合槽に導び
き重合を行った。
ここで、−モノマー溶液は、アクリル酸の全アルホキシ
ル基の60%を、水酸化カリウムで中和した濃度65重
量%の部分中和アクリル酸モノマー水溶液に架橋性モノ
マーとしてNN’−メチルビスアクリルアミドをモノマ
ーに対し0.085重量%添加したものを用いた。
重合反応は、繊維ウェブにモノマー溶液が塗布されろと
直ちに開始し、発熱を伴ないながら約8秒で反応を終え
た。この重合反応で得た高吸収性樹脂、即しポリアクリ
ル酸部分カリウム塩の中の残存モノマーを測定したとこ
ろ5000 ppmであった。
次いで、第2図に示すように、互い違いに向き合った加
速電子線照射装置12.12を用いて繊維ウェブの両面
に2メガラツト(Mrad)づつ計4メガラットの電子
線を照射し、残(7:モノマーを重合させ架橋を行なっ
た。さらに、この樹脂コートウェブに水を噴霧し、樹脂
に対して水分が20重重%になるように調節した後、第
2図に示す互い違いに向き合った紫外線照射装置1.4
 、14を用いて繊維ウェブの両面に100ミリジユー
ル/cm2の紫外線を照射し、残存モノマーを実質的に
l゛へて重合させた。
このようにして得た吸収(4の性能を表−2に示す。
「比較例」 ポリエチレンテレフタレート繊維(固Y丁帖度0゜57
で繊度6デニール、繊維長51mm)からなるヘース繊
維70重量%と、低融点のポリエステル重合体(固有粘
度035)を鞘部に用いろとと乙にポリエチレンテレフ
タレート(固有粘度0.57)を芯部に用いて鞘部・芯
部の容量が1川になるように配した実施例−1で用いた
のと同じ芯鞘型′fXJ。
合紡糸繊維(繊度・1デニール、繊ぐイf長51. m
m)[A]からなるバインダー繊維30重量%とを用い
て、均一に混綿、開繊した後、カート開繊機に供給し、
ウェブシート[1]のみを50m/分の速度で形成した
以下、実施例−2と全く同じ操作を行い、吸収材を製造
した。
このようにして得た繊維ウェブ並びに吸収(オの(以下
余白) 「発明の効果」 本発明の吸収材は、繊維基材密度を異にする繊維層を少
なくとも2層以上積層して形成した繊維ウェブにアクリ
ル酸系高吸収性樹脂モノマー溶液を塗布し、次いで重合
させて繊維基材に高吸収性樹脂を固着させたものなので
、繊維層の繊維基材密度を変えることにより吸収材のな
かの高吸収性樹脂の厚さ方向における濃度(密度)を自
由に変えることか可能であり、好適な樹脂濃度(密度)
分布を選ぶことにより、 (1)樹脂同士のゲルブロックによる吸収性能の低下を
回避し、 (11)多重に排出される尿を樹脂に吸収されるまで一
時的に吸収材のなかに取り囲んで貯蔵し、(iii) 
 ゲル化してヌルヌルする樹脂が吸収材から分離するの
を抑止し、 (lv)  fa+脂が膨潤して吸収材の繊維骨格がこ
われてバラバラになるのを抑止する、なと優れた効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の吸収材の一例を示す断面構成図、第2
図は本発明の吸収材の製造装置の一例を示す構成図、第
3図は本発明の吸収材の製造に用いる架橋剤処理装置の
構成図、第4図(a)〜(r)はそれぞれ本発明の吸収
材に用いて好適な中空芯鞘型複合紡糸の断面構成図、第
5図はフラットカード装置の一例を示す構成図、第6図
および第7図はそれぞれ本発明の吸収材の吸収性能をa
lll定するのに用いた装置の概略構成図、第8図は使
い捨ておむつの断面構成図、第9図は従来の吸収材の断
面構成図である。 l・・・・・・トップソート、2・・・・・液体吸収保
持層、3・・・バッキングシート、4・・・ 高吸収性
樹脂粒、5・・・・・・木材バルブ繊維、6・・・・・
繊9イ[ウェブ、7・・・・コーティングロール、8・
・・・・・モノマー溶液、9・・・・・開始剤溶液、I
O・・・・・・重合槽、11 ・・・・・高吸収性樹脂
、12・・・・・電子線照射装置、13 ・ 回転ブラ
シ水散布装置、14 ・・紫外線照射装置、15・・・
・・ヒータ、16・・・・・・ブロワ−117・ ・回
転ブラシ架橋剤溶液散布装置、18・・・・・・加熱装
置、20 ・・中空部分、21・・・・・鞘部重合体、
22 ・・・・芯部重合体、23・・・・・・ンリンダ
ーロール、24・・トップ針布、25・・・・・・ノー
ズプレート、26・・・・・フィートローラ、27・・
・・・・テーカインローラ、28・・・・・ドツファ−
ローラ、29・・・・・・ドツファ−ローラ、30・・
・・・ティクオフ装置、31・・・・・・吸収剤試料、
32・・・・・・ナイロンメツツユ袋、33・・・・・
・試験液(0,9%生理食塩水)、34・・・・・・ト
レイ、35・・ 金網、36・・・・・・アクリル樹脂
板、37・・・・・ウェイト、F・・・・・繊維基材、
A、B・・・・・繊維層。 出願人  三菱レイヨン株式会社 第1図 第4図 (a)      fbl        fcl  
   idl       (e)盛1 第5図 〆5 る7   晶         憂9第6図 ス2 第7図 手紅将市正な] (自 5色) 1 事件の表示 昭和63年特R′[願第64356号 2、発明の名称 吸収材 3、補正をする名 事件どの関係  特許出願人 (603)三菱レイヨン株式会社 4、代理人 東京都中央区八重洲2丁目1番5号 東京駅前ビル6階
電話 東京 275−3921 (代表)弁理士(64
90)志 賀 正 パ2−16、補正の内容 (1)明細書第5頁第14行目に「同一の繊度」とある
のを「同一目付で同一繊度」に訂正する。 (2)明細書第5頁第16行目に「同一の嵩」とあるの
を「同一目付で同−嵩」に訂正する。 (3)明細書第5頁第16行目に「繊度は」とあるのを
「繊度が」に訂正する。 (4)明細書第6頁第13行目に1(B)に同一」とあ
るのを「(B)と同一」に訂正する。 (5)明細書第9頁第8行目に「15〜25%」とある
のを「20〜30%」に訂正する。 (6)明細書第10頁第6行目および第7行目にそれぞ
れ「繊維槽」とあるのを「繊維屑」に訂正する。 (7)明細書第1O頁第7行目に[容積(m’)Jとあ
るのを「容積(CC)Jに訂正する。 (8)明細書第10頁第8行目に[比容積(m’/ g
)Jとあるのを[比容積CCC/ g)Jiこ訂正する
。 (9)明細書第1O頁第9行目にr(cm3/g)が好
ましい。」とあるのを「cc7’1<が好ましい。」に
訂正する。 (10)明細書第1O頁第9行目にrO,8xlO’c
m”/ gJとあるのをIO,8X I O2cc/g
Jに訂正ずろ。 (1j)明細書第10頁第11行目に[’(cm3/ 
g)Jとあるのをrcc/7に訂正ずろ。 (12)明細書第1O頁第16行目にrQec(10m
+−■2o )−1とあるのをrsec(100mml
−120)旧こ訂正する。 (13)明細書第14頁第1・1行目の「本発明では、
−1から第20行目の「示す。」までの文章を削除する
。 (14)明細書第16頁第9行目と第1O行目との間に
以下の文章を加入する。「本発明では、バインダーm惟
を第4図(a)〜(Dに例示する繊維横断面を有する中
空芯鞘型複合紡糸繊維にずろと、繊イイBウェブの嵩高
性と圧縮弾性率を特段に向上させろことができるので、
極めて有用である。第11図において符号20は中空部
、2Iは鞘部重合体、斜線部の22は芯部重合体を示す
。」 (I5)明細書第18頁第3行目に1このような撥水剤
」とあるのを[以上のような親水剤および撥水剤」に訂
正する。 (IO)明細書第19頁第12行目に[ノーズプレート
−jとあるのを「デイツシュプレート−1に訂正する。 (17)明細書第20頁第1+行目にr〜0.3m/秒
」とあるのを「〜3.Om/秒」に訂正する。 (I8)明細書第21頁第2行目から第3行目に「部分
中和度が高過ぎろと、」とあるのを1重合反応性度が低
下し、さらには」に訂正する。 (IO)明細書第22頁第15行目から第16行目に「
エチレングリコールジアクリレート等」とあるのを[エ
チレングリコールジアクリレート、N、N’−メチルビ
スアクリルアミド等」に訂正する。 (20)明細書第23頁第2行目の「本発明では、」か
ら−第5行目の「改良しても良い。」までの文章を削除
する。 (21)明細書第23頁第17行目および第18行目に
それぞれ「重合方式Jキあるのを「重合開始方式」に訂
正する。 (22)明細書第25頁第14行目に「開繊剤」とある
のを「開始剤」に訂正する。 (23)明細書第28頁第11行目に「エチレングリコ
ールジグシジル」とあるのを「エチレングリコールジグ
リシジル」に訂正する。 (24)明細書第28頁第12行目に「ポリグシジルエ
ーテル」とあるのを「ポリグリシジルエーテル」に訂正
する。 (25)明細書第29頁第12行目にr35g/mJと
あるのをr 35 g/ cm’Jに訂正する。 (26)明細書第29頁第15行目に「圧縮回復率(%
)」とあるのを「圧縮弾性率(%)Jlこ訂正する。 (27)明細書第19第12行目に に訂正する。 (28)明細書第31頁第13行目に に訂正する。 (29)明細書第16頁第9t行目から12行目の「ニ
ップ型コーティングローラーを用いて」を削除する。 (30)明g1吉第34頁第14行目のr200g/m
2になるように−1と「前記」との間に、[ニップ型コ
ーティングローラーを用いて」を加入する。 (31)明細書第34頁第15行目から16行目に「L
−アスコルビン酸の5重量%水溶液を−1とあるのを「
5重量%水溶液にしたし一アスコルヒン酸を」に訂正す
る。 (32)明細書第34頁第20行目から第35頁第1行
目に「全アルボキソル」とあるのを[全力ルポギシルゴ
に訂正する。 (33)明細書第35頁第14行目および第15行目に
それぞれ「メガラット−1とあるのを「メガラド」に訂
正する。 (34)明細書第35頁第17行目から第18行目に「
20重量%」とあるのを「30重滑%−1に訂正する。 (35)明細書第38頁、表−1の左上欄第2行目およ
び左中欄第2行目にそれぞれ「繊維比重ρFO(g/ 
cm3)Jとあるのを「繊維嵩密度ρ(g/am”)J
に訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  繊准ウェブにアクリル酸系高吸収性樹脂モノマー溶液
    を塗布し、これを重合させて形成した吸収材であって、 前記繊維ウェブが繊維基材の構成密度を異にする少なく
    とも2層の繊維層から構成され、これら繊推層の厚さ方
    向に沿って前記高吸収性樹脂の分布に密度変化を設けた
    ことを特徴とする吸収材。
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