JPH01292180A - 吸収材の製造方法 - Google Patents

吸収材の製造方法

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JPH01292180A
JPH01292180A JP63120267A JP12026788A JPH01292180A JP H01292180 A JPH01292180 A JP H01292180A JP 63120267 A JP63120267 A JP 63120267A JP 12026788 A JP12026788 A JP 12026788A JP H01292180 A JPH01292180 A JP H01292180A
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JP
Japan
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monomer
fiber
fibers
polymerization
web
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JP63120267A
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Makoto Sasaki
誠 佐々木
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1産業上の利用分野」 本発明は、高吸水性をHする吸収材の製造方法に関する
「従来の技術」 従来より使い捨ておむつ等、所謂ディスポーザル衛生材
料に使用されている吸収材には粉砕した木材パルプ繊維
と微粒子状の高吸収性樹脂を混合し或いは層状に重ね合
わせた吸収材が使用されているか、膨潤時の形態安定性
に劣るため、これに代えて高吸収性樹脂を構成繊維に固
着させた吸収材が提案されている(特開昭59−135
1149号公報等)。
しかしながら、この吸収材は高吸収性樹脂モノマー溶液
を繊維ウェブに多重に塗布し、しかるのち重合して形成
するものであり、構成繊維に付着したモノマー溶液は従
来の所謂逆相懸濁重合法に比べると粒径が相当に大きく
、また重合方式として酸化還元型(レドックス型)の重
合開始剤をモノマー溶液の液滴表面に噴霧して極めて短
時間(数秒)内に爆発的に重合させる方式を採用するた
め反応熱によって繊維ウェブが伸長してしまい、その結
果高城りして通気性が悪くなり、水分蒸発による冷却効
果が抑止され酸モノマーが急激に昇温し、自己架橋型の
異常重合を起して吸収性能の低い高吸収性樹脂が多量に
生成するという欠点を有していた。
また高吸収性樹脂は周囲の構成繊維や近くの高吸収性樹
脂によって自由な膨潤を妨害されると尿の吸収を停止す
る性質を有するため、嵩減りした吸収材においては高吸
収性樹脂の潜在的吸収能力を充分に引出すことができな
いという欠点を有していた。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、多量の高吸収性樹脂モノマー溶液を嵩高でか
つ湿熱荷重下における形鯨安定性の良い樹脂ウェブに塗
布することを特徴とする優れた吸収性能を有する吸収材
の製造方法を提供すること □を課題とする。
「課題を解決するための手段」 本発明に係る吸収材の製造方法は、アクリル酸系高吸収
性樹脂モノマー溶液を繊維ウェブに塗布し、重合させて
構成繊維に高吸収性樹脂を固着せしめる吸収材の製造方
法において、繊維ウェブとして構成繊維を機械方向に配
向せしめた繊維ウェブを用い、かつ酸化還元型(レドッ
クス型)重合によってモノマーを重合させることを特徴
とするものである。
以下、本発明を図面を用い詳細に説明する。第1図は本
発明の吸収材を製造する方法を示す。繊維ウェブlはニ
ップ型コーティングロール2により酸化還元型(レドッ
クス型)重合開始剤の一方の開始剤及び架橋性モノマー
等を加えたモノマー溶液3を塗布され、引続いて他方の
開始剤溶液4が噴霧され、次いで雰囲気温度60〜10
0℃に保たれた重合槽5に導かれる。モノマー溶液中に
加えられた重合開始剤は噴霧された他方の開始剤と接触
してラジカル重合反応を開始させ、構成繊維上のモノマ
ー溶液は発熱を伴いなから液滴の表層部から重合して数
秒で反応を終える。このようして得られる高吸収性樹脂
6は水分をおよそ10〜30重量%含有する含水重合体
であり、未反応の残存酸モノマーを多量に含むので、こ
のあと電子線7又は/及び紫外線8を照射して重合を完
成さ仕る。電子線及び紫外線の照射においては、あらか
じめ水分を15〜25重量%に調節すると、未反応の残
存酸モノマーを効率的に低減させることができるので、
特に電子線照射に引続き紫外線照射を行う場合、その中
間で回転ブラシ等の適当な手段9により水散布を行い、
調湿する。このあと更にカルボン酸基と反応可能な官能
基を分子内に2個以上有する架橋剤の溶液を回転ブラシ
等の適当な手段で含水重合体に散布し加熱装置に導いて
100〜200℃で樹脂表面に架橋を形成せしめ吸収性
能を向上させる。なお、第1図中、符号IOはヒータ、
11はブロワ−を示すものである。
本発明で用いる繊維ウェブはウェブ巾lam当り10g
の荷重下で80℃の熱水中に5秒後における伸張変形が
20%以下であることが好ましい。
20%を超えるとアクリル酸系高吸収性樹脂モノマー溶
液を繊維ウェブ自重の2倍以上塗布し、次いで酸化還元
型(レドックス型)の爆発的なラジカル重合を行わせる
と、急激な反応発熱のため繊維ウェブが伸長して吸収材
の嵩が減ってしまう。アクリル酸系高吸収性樹脂モノマ
ー溶液の酸化還元型重合反応においては急激に80〜1
00℃まで昇温し、水蒸気の蒸発が認められる程の激し
い発熱が起こる。
吸収材の製造において、例えば目付35g/m”の繊維
ウェブに濃度65重量%のモノマー水溶液を付着量が2
00g/s+’になるように塗布したとき、酸化還元型
(レドックス型)重合開始剤噴霧後、重合反応が約5秒
で完結するが、この間繊維ウェブは上から下へ垂直に走
行するので、走行速度が50s/分とすると、重合反応
槽は高さが約4fflにもなる。この場合繊維ウェブ1
1の巾にかかる荷重は870gとなる。
実際の工業的な吸収材の製造設備においては、繊維ウェ
ブの走行速度およびモノマー溶液の付着量によって重合
反応槽の高さが多少変わるが、繊維ウェブにかかる荷重
の値としてはlOg/am(巾)が標準的な値であり、
該荷重下における湿温80℃での伸張変形率が繊維ウェ
ブの寸法安定性の指標となる。
本発明で用いる湿熱荷重時の寸法安定性の良い繊維ウェ
ブは、構成繊維を機械方向に配向させ、かつ接着強度の
大きな熱融着型バインダー繊維を用いて熱処理を施し構
造を安定化することにより得ることができる。繊維ウェ
ブの構成繊維の機械方向への配向度が低いと、湿熱荷重
下において繊維ウェブを構成する網目構造の網目が容易
に縦長に変形し伸張してしまう。
本発明では繊維ウェブを構成する繊維の配向は、繊維の
捲縮形態、不織布製造用特殊カードの使用及びこれらの
組合せによりコントロールすることができる。即ち繊維
の捲縮形態が2次元直鎖状の機械捲縮のとき個々の繊維
は機械方向に配列し易い。捲縮形態が2種類の重合体に
よるサイドバイサイド型複合紡糸あるいは溶融紡出糸条
の偏冷却等によって形成される3次元の立体捲縮の場合
は、個々の繊維が丸まってしまい、繊維配列が立体化し
配向がランダム化するので、好ましくない。また不織布
製造用に開発されたカードを用い繊維の配列を機械方向
(風合)に高度に配向させても良い。
このようなカードはドツファ−の直後に特殊なティクオ
フ装置を設けて機械方向に配向した繊維をそのまま取出
すように工夫が施されており、公知の不縁布用に開発さ
れたローラーカード並びにフラットカードを利用するこ
とが可能である。
本発明で用いる湿熱荷重時の寸法安定性が良くかつ嵩高
で通気性の良い繊維ウェブは、具体的には繊維ウェブの
構成繊維の主体となる高弾性のベース繊維と熱融着型バ
インダー繊維を均一に混綿し、カーデイング等の手段を
用いてウェブシートを形成し、しかるのち相互に熱融着
させて得ることができる。
ベース繊維は繊度が2〜20デニール、繊維長が32〜
1281の範囲であるのが好ましい。繊度が2デニ一ル
未満では本発明で必要とされる通気性の良い大きな空隙
と高い圧縮弾性が得られず20デニールを超えるとモノ
マー溶液の付着型を充分に上げることが難しくなる。繊
維長は、32II11未満では繊維と繊維の絡み合いが
弱く熱処理前1こウェブがシート切れしてしまい、12
8m鵬を超えると逆に絡み合いが強すぎて高速での開繊
、カーデイングが難しくなる。
ベース繊維としてはポリエステル、ポリアミド、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン繊維等のなかから1種以上を選
′べば良く、なかでもポリエステル繊維は特に好ましい
。嵩高で高弾性のベース繊維は繊維断面を中空にすれば
容易に得ることができる。
バインダー繊維は熱処理によって繊維全体が溶断すると
繊維ウェブの形態を安定化することができないので、8
0〜180℃の熱処理において低温度で溶融する低融点
重合体成分と低温度では溶融しない重合体成分とを組合
せて、芯鞘型複合紡糸して得た繊維を使用するのが良い
。鞘部に配する低融点重合体成分の融点は芯部に配する
重合体成分の融点よりも少なくとも30℃以上低ければ
特に制限は無い。このような熱処理可塑性重合体の組合
せの例としては、例えば低融点のポリエステル重合体と
ポリエチレンテレフタート、ポリエチレンとポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンとポリアミド、ポリエ
チレンとポリプロピレン、ポリプロピレンとポリエチレ
ンテレフタレートポリプロピレンとポリアミド等の数多
くの組合せが可能であるが、勿論これらに限定されるも
のではない。更にこれらの組合せのなかから2種以上の
繊維を選んでバインダー繊維を構成しても良い。
例えば低融点のポリエステル重合体とポリエチレンテレ
フタレートからなる複合紡糸繊維及びポリエチレンとポ
リエチレンテレフタレートからなる複合紡糸繊維の混用
を挙げることができる。ベース繊維にポリエステル繊維
を用いる場合は、鞘部に低融点のポリエステル重合体を
配し、鞘部にポリエチレンテレフタレートを配した芯鞘
型複合紡糸繊維を使用すると、熱処理によってポリエス
テル重合体同士が相溶するので、極めて形態安定性の良
い繊維ウェブを得ることができる。このような低融点の
ポリエステル重合体は、繊維形成性が良好で80〜18
0℃で溶融軟化するものであればよく、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、P−ヒドロキシ安息香酸、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸などのジカルボン酸成分と、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、プロパンジオール、ブタンジオール、ベンタン
ジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール
、ポリエチレングリコールなどのジオール成分とから縮
合重合によって形成されるポリエステルで前記溶融軟化
点を満足するものを使用することができろ。繊維製造の
容易さ及び繊維物性の点で低融点のポリエステル重合体
はテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコール
からの共重合体を用いるのが好ましい。(鞘 。
部に配する低融点重合体成分)の(芯部に配する重合体
成分)に対する比率は、10:90〜90:IOであれ
ば良い。10:90未満では芯鞘型の複合紡糸が難しく
90:lOを超えると繊維性能が低下してしまう。バイ
ンダー繊維は繊度が1.5〜6デニール、繊維長が32
〜128m5の範囲であるのが好ましい。バインダー繊
維の繊度を小さくすると、繊維の数が増加して交絡接着
点が多くなり、繊維ウェブの形態安定性が向上し、モノ
マー溶液の付着量も上がるが、逆に空隙率が小ざくなっ
て通気性が悪くなる。逆に繊度を大きくすると、繊維の
数が減少して交絡接着点が少なべなり、繊維ウェブの形
態安定性が損われる。繊維長は32II1m未満では熱
処理前にウェブがシート切れし、128mmを超えると
開繊カーデイング性が低下する。繊維ウェブ中に占める
バインダー繊維の配合比は、5〜50重量%にするのが
良い。5重虫%未満では繊維ウェブの形態安定性が不足
し、50重量%を超えると繊維ウェブの風合が薄く硬く
なって、通気性の良い嵩高の繊維ウェブを得ることがで
きない。
本発明ではバインダー繊維を中空芯鞘型複合紡糸繊維に
すると繊維ウェブの嵩性と圧縮回復率を特段に向上させ
ることができるので極めて有用である。
本発明で用いる繊維ウェブは目付!0〜100g/a”
が好ましい。lOg/s”未満では使い捨ておむつ用の
吸収材として必要とされる量の吸収性樹脂のモノマーを
付着させることが難しい。また100g/m”を超える
と通気性が悪くなり、しかも経済的にも不利となる。本
発明で用いる繊維ウェブの嵩高性は繊維基材1g当りの
繊維ウェブ容積cc即ち比容積(cc/ g)で0.8
〜2.4 X l O”(cc/g)が好ましい。0.
8X10”cc/g未満では七ツマー溶液が繊維基材に
膜を形成して付着するようになり、2.4 X l O
”cc/gを超えると得られる吸収材の厚みが大きくな
りすぎて後工程での取扱いが難しくなる。
また圧縮回復率は60〜90%が好ましい。60%未満
ではモノマー溶液塗布後の嵩の再生即ち比容積の回復が
充分でなく通気性が悪くなる。圧縮回復率は高い程良い
のであるが、実際には90%を超えるのは難しい。
本発明の繊維ウェブの通気性はI Occ/、5ec(
100a+mH−0)以上であるのが好ましい。1Oc
c/5ee(100g+mHto )未満では重合時に
モノマー溶液の急激な昇温を抑止する一効果が不充分で
ある。
本発明では繊維ウェブをその機械方向に繊維フィラメン
トを並べて補強することにより寸法安定性を付与するこ
とができる。この繊維フィラメントとして特にバインダ
ー繊維フィラメントを用いることは好ましいことである
。この方法を採用すると繊維ウェブの構成繊維の機械方
向への配向がある程度あれば充分な寸法安定性が得られ
るので特に有用である。フィラメントで補強した繊維ウ
ェブは、例えば直列に配置する2台のカード開繊機の一
台目のカード開繊機を経て形成されたカードウェブ上に
、チーズパッケージから解舒されたフィラメントを配列
し、次いでその上に2台目のカード開繊機から形成され
たカードウェブが積層され、サンドイッチ状にはさまれ
、熱処理装置によってカードウェブ中に混在するバイン
ダー繊維が溶融接着すると、第2図に示す断面を有する
寸法安定性の良い繊維ウェブを得ることができる。ここ
で補強に用いるフィラメント20は繊度が30〜500
デニールが好ましくフィラメント数は特に制限はないが
8〜96本あれば充分である。またフィラメント20と
繊維ウェブ21a、21bの接着性を向上させるため、
繊維ウェブを構成するバインダー繊維、と同一種の融点
重合体を鞘に配した芯鞘型複合紡糸繊維フィラメントを
用いると特に望ましい。また補強に用いるフィラメント
の間隔は0゜5〜20cmであれば良い。フィラメント
20をカードウェブ21a上に配列するには単にカード
ウェブ21aにたらしておき2番目のカード開繊機を出
たところでカーウェブとフィラメントの積層シートをロ
ーラーでニップして積極的に引取らせても良い。
ここで、芯鞘型複合紡糸繊維フィラメントは例えば複合
溶融紡糸装置に鞘に配設する低融点繊維形成重合体と芯
に配設する重合体を供給し、芯鞘型の紡糸口金装置(吐
出孔36ホール)を用いて複合溶融紡糸し、常法に従い
冷却風で紡出糸条を冷却し、界面活性剤からなる平滑剤
、集束剤、帯電防止剤の入った繊維用油剤を付着させた
あと1500−7分で未延伸糸ボビンに巻取る。次いで
縦型延伸装置を用い加熱供給ローラーと引取りローラー
の間で3〜6倍に延伸し、しかるのち500m/分で延
伸のチーズに巻取る。
本発明で用いるアクリル酸系高吸収性樹脂モノマー溶液
はアクリル酸又はアクリル酸とメタクリル酸混合物の水
溶液が好ましく、そのなかでも全カルボキシル基の20
〜95%がアルカリ金属塩又はアンモニウム塩に部分中
和されたものが良い。
部分中和度が高過ぎると水溶液濃度を高くすることが難
しく、従って架橋反応が抑えられて水溶性樹脂部の割合
が多くなるため樹脂表面に閉塞性のゲル膜を生じるよう
になる。また部分中和度が高過ぎると膨潤したゲルが弱
アルカリ性を示すので安全衛生上好ましくない。逆に部
分中和度が低過ぎると樹脂の吸収能力が著しく低下して
しまう。
アクリル酸系モノマーの中和にはアルカリ金属の水酸化
物や重炭酸塩又はアンモニウム塩等を使用することがで
きるが工業的な入手し易さ、価格、安全性から水酸化ナ
トリウム或いは水酸化カリウムが好ましく、なかでも水
酸化カリウムはアクリル酸系モノマーの水溶液濃度を高
くすることができるので好適である。これらアクリル酸
系モノマー溶液の濃度は、少なくとも35重量%以上で
あるのが好ましく、高ければ高い程樹脂重合度が大きく
なり、また繊維ウェブに付着させるモノマー量を増やす
ことができるので、他に支障の無い限り使用温度におけ
る飽和濃度より少し低目の濃度を採用するのが好ましい
本発明の吸収材は、目付lO〜100g/i”の繊維ウ
ェブに実効の尿吸収量(0,5psi圧力下)か1g当
り15〜45ccの高吸収性樹脂を固着させたものであ
るが、通常使い捨ておむつ用の吸収材はおよそ中15c
m、長さ40cmの矩形シート(面積的0.06m”)
であり、これに1回約50ccの乳児の尿を4〜5回繰
返し吸収保持させるためには一高吸収性樹脂の量は繊維
ウェブ自重の少なくとも2倍以上が必要となる。
本発明では架橋剤としてアクリル酸系モノマーと共重合
可能な2重結合を分子内に2g以上有する架橋性モノマ
ー、例えばポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、N、N’−メチレンビスアクリルアミドをアクリル
酸系モノマーに対し0゜01−1.0重量%加え、分子
間架橋を形成させると膨潤ゲルの形態を安定にすること
ができる。
本発明ではモノマー溶液中に高分子量多糖類を加え、多
糖類を栓型合体とするグラフト重合を行なわせて高吸収
性樹脂の吸収性能を改良してら良い。形成されるグラフ
ト重合体は多糖類を幹にしてポリアクリル酸が枝分かれ
した構造を有し、架橋剤を用いずに自己架橋した三次元
構造をもつようになる。
本発明はモノマー溶液中に粘度調節剤としてポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキンメチルセルロ
ース等の高分子量多糖類、チクソトロピー性付与剤のコ
ロイド状シリカ等の超微粒子無機化合物から選ばれる少
なくとも1種の化合物を使用し、モノマー溶液の構成繊
維への付着性を改良することも可能である。
モノマー溶液は粘度が2〜200 cpsの範囲である
のが好ましく、2 cps未満では一旦構成&維に付着
したモノマー溶液がすぐに繊維軸に沿って滑り落ち、構
成繊維を鞘状に細長く包み込んだ皮膜が形成されない。
逆に200 cpsを越えると繊維ウェブに塗布された
モノマー溶液か膜を形成するようになるので好ましくな
い。
本発明はアクリル酸系高吸収性樹脂モノマーを過酸化物
質と還元性物質の組合せによりラジカルを発生させ、重
合を開始する所謂酸化還元型(レドックス型)の重合方
式によって重合するのであるが、該重合方式は熱分解型
のラジカル重合方式に比較してラジカル発生活性化エネ
ルギーが小さく、比較的低温で爆発的に重合を行なうこ
とが可能なので、繊維ウェブを連続走行させながら、モ
ノマー溶液を塗布し、重合を極めて短時間(数秒)で完
結させて吸収材を製造する方式に極めて好適である。
本発明で使用する過酸化物質は、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等のハイ
ドロパーオキサイド化合物、アゾビスイソブチロニトリ
ル、2−2゛アゾビス(アミノジプロパン)二塩基酸塩
等のアゾ化合物、過酸化水素、及び過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム等の過硫酸塩化合物等のなかから選ば
れる少なくとも1種の化合物から構成するのが良く、ま
た還元性物質は亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸塩化合
物、L−アスコルビン酸等の還元性有機酸化合物、硫酸
第1鉄等の塩化合物等のなかから選ばれる少なくともI
Nの化合物から構成するのが良いが、勿論これらに制限
されるものではない。これらの重合開始剤は水溶性の大
きなものが好ましく、また使用犠は開始剤の組合せや重
合温度によっても変わるが、一般的にはモノマーに対し
0.OI〜2.0重量%の範囲で使用するのが良い。0
゜01重量%未満では重合反応が充分jこ進まず、また
2、0重量%を越えると開始剤の量を増やしてら、その
効果があられれない。モノマー溶液を繊維ウェブに塗布
する方法としては、コーティングロールによるキスコー
ティング並びに回転ブラシによるスキャッタリングで高
速で走る繊維ウェブに効率よくモノマー溶液を塗布する
ことが可能でかつ塗布量を容易にコントロールすること
ができる。特にニップ型コーティングロールが最も好ま
しい。
本発明では、繊維ウェブにモノマー溶液を塗布したあと
、モノマー溶液の上から開始剤を加えて重合を開始させ
る。このとき開始剤の水溶液を噴霧装置を用いて微粒子
状にしてモノマー溶液表面に添加するのが好ましい。開
繊剤の濃度は高い程好まし1′1が、噴射ノズルでの孔
詰りを避けるために所定温度における飽和濃度より低目
にしておくのが良い。また繊維ウェブ全体に均一に噴霧
する六めに噴射)f:)1.を多敗配ツォ4 Q iz
<好まい、。
開始剤の添加看はモノマーに対し0.01〜2.0重量
%であれば充分である。繊維ウェブに塗布されたモノマ
ー溶液は、このあと雰囲気温度60〜100℃に保たれ
た重合槽に導かれ重合反応が行われる。反応槽の形状は
特に制限はないが、繊維ウェブを連続的に走行させなが
ら短時間で重合を終らせる場合は、繊維ウェブを上から
下へあるいは下から上へ走行させながら、水分を飽和さ
せた熱風によって温度を60−100℃で湿度80%以
上に保った重合槽内で反応させるのhjよい。反応槽の
温度が60℃未満の場合、得られる樹脂の基本分子量が
大きくなり樹脂の吸収性能が向上するものの、重合反応
が完結するのに長時間を要するので、60℃以上がψま
しい。また100℃を超えると自己架橋型の重合反応が
起こり樹脂の吸収性能が低下するので好ましくない。通
常アクリル酸系モノマーの重合においては、反応の進行
により大きな反応熱を生じ、局所的な急激な昇温を起し
て異常反応を生じることが珍しくないが、本発明ではモ
ノマー溶液の担体として嵩高で通気性の良い繊維ウェブ
を用いるので、重合中にモノマー溶液中の水分が効率よ
く系外に蒸発して蒸発潜熱による反応熱の冷却が行なわ
れ、それにより温度分布が均一になり、局所的な昇温に
よってその部分だけ自己架橋が高度に進み吸収性能を低
下させるといったトラブルを防ぐことができる。本発明
では急激な発熱を伴なう重合反応を極めそ短時間のうち
に均質に完結させるのであるが、上述の如くモノマー溶
液の担体に嵩高で通気性の良い繊維ウェブを用いて初め
て可能となる。重合反応は通常数秒(3〜15秒)で完
結し、約90〜95%の酸モノマーが高吸収性樹脂に転
換する。このようにして得られる樹脂は、水分を20%
前後含む含水重合体であり、かつ内部に5〜10%の未
反応の残存酸モノマーを有する。残存するアクリル酸又
はアクリル酸とメタクリル酸の混合物モノマーは高吸収
性樹脂の吸収性能を低減させるだけでなく、乳児の肌を
刺激しかぶれやただれを誘発するので安全衛生上も好ま
しくない。
含水重合体中の残存モノマーは、電子線又は/及び紫外
線を照射すると効率的に低減させることが可能である。
なかでも電子線照射は酸化還元型(レドックス型)重合
で得られる高吸収性樹脂に適度の架橋を形成し、水溶性
の樹脂成分を減らして膨潤時のベタツキを抑える効果を
兼備するので特に有用である。電子線照射による反応は
含水重合体の水分が20重量%前後のときに最も効率的
に進む。また照射によりラジカルを発生させるので開始
剤の添加は不要である。照射線量は2〜20メガラドの
範囲にあれば充分にベタつきを抑えることができる。電
子線照射によって残存モノマーを数1000 ppmま
で減少させることができるが、このままではまだアクリ
ル酸系モノマー特有の臭気が残り、なお乳児の肌を刺激
する危険があるので、更に紫外線を照射して残存モノマ
ーを1000 ppm以下に減らすのが望ましい。
紫外線照射による含水重合体中の残存モノマーの反応開
始には、光分解型のラジカル開始剤の存在が必要である
が、酸化還元型(レドックス型)重合開始剤の過酸化物
質として過酸化水素を使用すると、該過酸化水素が光分
解型ラジカル開始剤として有効に働くので、紫外線照射
の前に改めて開始剤を添加する必要が無い。また紫外線
照射の府段階で含水重合体に電子線を照射するときは、
電子線照射により該含水重合体中に充分な量の過酸化水
素が発生するので開始剤の添加を省くことができる。紫
外線照射による反応は、含水重合体の水分が20重量%
前後のときに最も効率的に進むので適宜水を噴霧して調
湿しておくのが望ましい。
紫外線の照射量は、5〜500ミリジユール/clI3
の範囲にあれば、残存モノマー量をI O00ppm以
下に減らすことが可能である。
本発明の高吸収性樹脂は、表層部の架橋密度を上げてお
くと、ペースト状のゲルが表層部に形成される所謂ゲル
ブロックが抑止され、尿が樹脂内部まで速やかに浸透す
るようになり、吸収性能を一段と向上させることができ
る。このような架橋剤としては、カルボン酸と反応する
官能基を分子内に2ヶ以上有するエチレングリコールジ
グシジルエーテル等のポリダシジルエーテル類、ジエチ
レングリコール等のポリオール類、エチレンジアミン等
のポリアミン類が挙げられる。これらの架橋剤を含水重
合体に添加し加熱すると、含水重合体の表層に極めて均
一な分子間架橋を形成することが可能であり、また架橋
によって形成される網目構造の目の大きさをある程度コ
ントロールすることが゛できる。架橋剤はモノマーに対
し0.01〜2.0重量%使用すれば良い。0.01重
量%未満では効果が少なく、2.0重量%を超えると架
橋剤をこれ以上増やしても効果が上がらなくなる。
架橋剤溶液の含水重合体への添加は回転ブラシによる散
布の方法が最も簡便で好ましい。またカルボキシル基と
水酸基とのエステル化、カルボキシル基とアミン基との
アミド化による架橋反応は温度が高い程進み易いので、
乾燥を兼ねて100〜120℃で熱処理するのが良い。
本発明では構成繊維の繊維表面に繊維軸に沿って連なる
四部を少なくとも1個以上配設して異形断面にすると、
モノマー溶液の繊維表面への付着率を向上させろことが
できる。即ち繊維表面に塗布されたモノマー溶液は凹部
(溝)を伝って迅速に拡散するので繊維軸に沿ってモノ
マーが付着する。
また繊維を異形断面にすると表面積が大きくなりモノマ
ー溶液の保持性が向上するので、モノマー溶液が繊維軸
に沿って滑り落ちるのを抑止することが可能となる。本
発明では繊維ウェブを繊維表面に親水性付与剤を塗布し
た構成繊維によって構成するとモノマー付着性を向上さ
せることができる。このような親水性付与剤としては公
知のポリオキシエチレンアルキルエーテル等のノニオン
界面活性剤、アルキルナフタレンスルホン酸塩等のアニ
オン性界面活性剤、アルキル4級アンモニウム塩等のカ
チオン性界面活性剤を挙げることができる。なかでもノ
ニオン界面活性剤群らしくはアニオン性界面活性剤群の
なかから選ばれるH L Bが10以上である1種以上
の界面活性剤の使用あるいは両群のなかから選ばれる2
種以上の界面活性剤の組合仕使用が望ましい。通常熱可
塑性合成繊維においては静電気によるトラブルを回避す
るために帯電防止剤としてアニオン性あるいはカチオン
性界面活性剤が賞月されるが、上記湿潤効果の大きいア
ニオン性あるいはカチオン性界面活性剤のなかから帯電
防止剤を選び、帯電防止効果と湿潤効果の両者の働きを
兼ねさせることも勿論可能である。また湿潤効果の大き
な界面活性剤の代りに親木基含有型のオリゴマーを繊維
表面に塗布した構成繊維を用いると、繊維ウェブに耐久
性のある親水性を付与することができる。ポリエステル
繊維に対しては、親水基含有型のポリエステルオリゴマ
ー即ちポリエステルワックスが最も好ましい。このよう
な繊維表面への親水性の付与は、具体的には、例えばキ
スロールによる紡糸工程での繊維油剤(帯電紡糸剤を含
有する)の付与を利用して繊維油剤と親水化剤とを混合
し一緒に紡出糸条に付与してもよいし、あるいは延伸し
たあと押込み捲縮装置の前で延伸繊維トウに親水化剤を
滴下あるいは散布して付与しても良い。耐久的な親水性
の付与に熱処理(キユアリング)が必要な場合は、捲縮
賦型した延伸トウをそのままもしくは短繊維に切断した
あとエアースルータイプドライヤー(乾熱処理)を用い
て加熱すれば良い。熱処理は乾熱で140〜180℃の
温度範囲で2〜15分間行えば充分である。ここで親水
性の構成繊維は、例えばベース繊維及びバインダー繊維
の両者を親水性にしてもよいし、いずれか一方を親水性
にしても良い。またベース繊維並びにバインダー繊維の
それぞれの一部を親水性の構成繊維としても良い。親水
性の構成繊維は繊維ウェブ中に少なくとも205重量以
上含まれているのが好ましい。
ここで構成繊維の親水性の評価は、ベース繊維とバイン
ダー繊維を均一に混合し、カーデイングしたウェブから
試験片を採集し、試験片tgを丸めて直径4c+aの綿
球をつくり、第3図に示すように綿球30が水面31に
達してから没入するまでの時間(秒)をストップウォッ
チで計測する。親水性は水への沈降速度が10秒以内で
あれば充分である。
構成繊維がこれら親水性の値を満たさない場合、モノマ
ー溶液を繊維表面に迅速に濡れ拡から仕る効果が不充分
となる。
本発明では繊維ウェブの湿熱荷重時の伸長変形は長さ2
0cm、巾14 cm(長辺を繊維ウェブ機械方向に一
致させる)に裁断した試験片を用いて測定する。第4図
に示すように長辺を垂直にして試験片40の下端にクリ
ップと併せ重量が30gになるようなウェイト41を吊
り下げ、5分間静置したあとの試験片40の長さρ、 
(am)を測定し、次いで第5図に示すようにウェイト
50を150gにとりかえ、あらかじめ80℃に加温し
た温水槽51の中にウェイト50をつけたまま浸漬し、
5秒間静置して水切りを行い、このあと試験片40の長
さ12− (cm)を測定し、次式に従って湿気荷重伸
長率(%)を求める。
本発明では繊維ウェブの嵩高(cc/g)、圧縮回復率
(%)は、次のようにして測定する。嵩高(cc/g)
は、繊維ウェブを1辺10cffiの正方形(辺の方向
はそれぞれ機械方向及び中方向に一致させる)に裁断し
て得た試験片を4枚、機械方向と巾方向を互い違いに重
ねて積層し、そのうえにメチルメタクリレート樹脂板及
びウェイトを載せて0.5g/cIm″の荷重を10分
間かけ、そのときの繊維ウェブ層の体taVI(cc)
を測定し、このvIをあらかじめ秤量しておいた繊維ウ
ェブ層の重量で割って求める。圧縮回復率は嵩高V 、
(cc)を測定した繊維ウェブ層に50g/cI11”
の荷重をかけ、5時間放置したときの体積V 、(cc
)を測定し、引続きウエイトをもとに戻して0.5g/
am″の荷重を10分間かけたときの体積V 、(cc
)を測定する。V 、、V !+v3より下式に従って
圧縮回復率(%)を求める。
圧縮回復率(%)−“°−7′x t o 。
v、−V。
繊維ウェブの伸張強度及び伸張伸度は、試料を長さ15
cm、中2.5cmの矩形(長辺を機械方向及び中方向
に一致させる)に裁断した試験片を用いて測定する。「
テンンロン」を用い試験片の両端をチャックで挾み、試
長をl0cm1.:調節ずろ。次いで伸張速度100%
/分でti張して応力と伸びの関係曲線を求める。この
関係曲線から試験片が破断したときの伸張強度(g/ 
25 mff1)及び伸度(%)を読み取る。
本発明で得られる吸収材の吸収性能、即ち吸収倍率及び
保水倍率は、80℃で2時間真空乾燥し、25℃60 
R0%の雰囲気中で8時間調湿した試料を1辺10cm
の正方形(辺の方向はそれぞれ機械方向及び巾方向に一
致させる)に裁断して作製した試験片を用いて測定する
。最初に試験片の重量(a) (g)を秤量し、次いで
試験片を長さ20cm。
中15cmの大きさの250メツシユナイロン布の袋に
入れ、あらかじめ調製しておいた試験液(生理食塩水:
0,9重量%NaC(りを入れた底の浅い容器に浸漬し
て試験液を吸収さける。1時間浸漬後、ナイロン布の袋
ごと試験片を取出しIOメツシュの金網の上に置き、そ
の上にメチルメタクリレート樹脂板及びウェイトを載せ
て35g/Cll1tの圧力下に水切りを15分間行う
。そのあと試験片を取出し重! (b) (g)を秤量
する。再び試験片をナイロン布の袋にもどし、ナイロン
布の袋ごと遠心脱水機の回転槽の側壁に置き、150G
の遠心力で90秒間遠心脱水を行ったあと試験片をナイ
ロン布から取出し重量(c〕(g)を秤量する。〔a〕
(b)、(c)より次式に従って吸収倍率及び保水倍率
を求める。
吸収倍率(g7g)= [c) −(a)一 [b) −(a) 保水倍率(g/ g) =−1,− 「作用」 本発明の吸収材の製造方法においては、構成繊維が機械
方向に配向されたことによる嵩高で湿熱荷重時の寸法安
定性の良い繊維ウェブにアクリル酸系高吸収性樹脂モノ
マー溶液を塗布して重合させるので、重合反応熱による
激しい昇温にもかかわらず繊維ウェブの伸長変形がわず
かである。この結果、吸収材の嵩減りが抑えられ、空隙
が保たれて尿に触れた高吸収性樹脂が自由に膨潤するこ
とができるので吸収材の吸収性能が昔しく向上する。
「実施例」 以下本発明を実施例により詳しく説明する。
[実施例1 ] テレフタル酸60モル%、イソフタル酸40モル%の割
合のノカルボン酸とエチレングリコールからなる溶融軟
化点が130℃のポリエステル共重合体と溶融軟化点が
260℃のポリエチレンテレフタレートを1;lの吐出
比率で芯鞘型複合紡糸し、この未延伸糸を延伸し、押込
み捲縮装置を用いて機械捲縮を付与し、熱処理したあと
、短繊維にカットし、バインダー繊維とした。
一方、ベース@帷として、繊維表面を親水基含有型のポ
リエステルオリゴマーで親水化したポリエチレンテレフ
タレート繊維であって中空断面形状を有し、2次元直鎖
状の機械捲縮を付与した繊度6デニール、繊維長51m
1l、捲縮数14.2側/インチである短繊維を用い、
ポリエチレンテレフタレート繊維70重量%ならびにバ
インダー繊維30重量%をオープナ−を用いて均一に混
綿および開綿した。その後、直列に配した2台のホリン
グワース社製のタンデムマスターカード(ドブツマスタ
ー装着)に供給して50m/分の速度でカーデイングを
行ない、それぞれのカードから薄い2枚のウェブを取り
出し、これらを積層して1枚の均質な繊維ウェブを形成
した。
このようにしてi4た繊維ウェブの性能を表1に示す。
[実施例2 ] 実在例1において直列に配した2台のタンデムマスター
カードの中間に繊度!00デニール、フィラメント数3
6フイラメントの芯鞘型複合紡糸のバインダー繊維フィ
ラメントを4cm間隔で供給し、2層の繊維ウェブの中
間にサンドイッチ状にはさみ込み、引続きエアースルー
タイプの熱処理装置により160℃で10秒間繊維ウェ
ブを接着固定させた。ここでバインダー繊維フィラメン
トとしては、鞘部及び芯部成分に実施例1におけると全
く同じ重合体から形成され、破断強度3.5g/d。
破断伸度13%のものを用いた。このようにして得た繊
維ウェブの性能を表Iに示す。
〔表−1〕 [実施例3.4 ] 実施例1.2で得た繊維ウェブを50m/分で走行させ
ながら、これに吸収材製造装置を用いニップ型コーティ
ングローラーにより過酸化水素をモノマーに対して1.
67重量%加え、40℃に加温したモノマー溶液をモノ
マー重量が200 g/ltr’になるように繊維ウェ
ブに塗布したあと、L−アスコルビン酸の5重量%水溶
液をモノマーに対し0.34重量%繊維ウェブに噴霧し
、直ちに雰囲気が80℃で湿度80%以上に保った重合
槽に導き重合を行った。
ここでモノマー溶液はアクリル酸の全カルボキシル基の
60%を水酸化カリウムで中和した濃度65重量%の部
分中和アクリル酸モノマー水溶液に架橋性モノマーとし
てN、N’−メチルビスアクリルアミドを0.085重
量%添加したものを用いた。重合反応は繊維ウェブにモ
ノマー溶液が塗布されると直ちに開始し、発熱を伴いな
がら約8秒で反応を終えた。
このようにして得た吸収材の吸収性能を表−2に示す。
〔表−2〕 [比較例1 ] 実施例1においてタンデムマスターカードのドラツマス
ターの装着の代りにウェブマスターを装着し、ドブファ
ーから出てくる繊維ウェブをコンデンシングして構成繊
維の配向をランダム化した以外は同様の操作を行った。
ウェブマスター装置はドツファ−の直後のドツファ−と
回転が逆方向で表面速度がドツファ−よりも5〜60%
低速となるようにしたコンデンシングロールを備えてお
り、これによりドツファ−上の繊維がコンデンシングロ
ールに移行する際、ウェブと機械方向に圧縮し、構成繊
維の配向を乱してランダム化し、カードウェブに嵩高性
を付与する装置である。
このようにして得た繊維ウェブの性能を表−2に示す。
「比較例2 ] 実施例2において比較例1で得た繊維ウェブを用いた以
外は同様の操作を行った。得られた吸収材の吸収性能を
表−2に示す。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の吸収材は、多量の尿を速
やかに吸収することが可能なので、本発明の吸収材を使
用すると濡れにくく、着用感の快適な使い捨ておむつ等
の衛生材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の吸収材の製造方法の具体例を示す図、
第2図はフィラメント補強の繊維ウェブを示す斜視図、
第3図は繊維の親水性評価方法の説明図、第4図、第5
図は湿熱荷重時の伸長変形率測定方法の説明図である。 !・・・・・・繊維ウェブ、2・・・・・・コーティン
グローラー、3・・・・・・モノマー溶液、4・・・・
・・開始剤溶液、5・・・・・・重合槽、6・・・・・
・高吸収性樹脂の付着した繊維ウェブ、7・・・・・・
電子線照射装置、8・・・・・・紫外線照射装置、9・
・・・・・水散布装置、IO・・・・・・ヒーター、1
1・・・・・・ブロワ−120・・・・・・フィラメン
ト、21a、21b・・・・・・カードウェブ、30・
・・・・・綿球、31・・・・・・水面、40・・・・
・・試験片、41.50・・・・・・ウェイト、51・
・・・・・温水槽。 出願人  三菱レイヨン株式会社 第2図 21t) 第3図 第4図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリル酸系高吸収性樹脂モノマー溶液を繊維ウ
    ェブに塗布し、重合させて構成繊維に高吸収性樹脂を固
    着せしめる吸収材の製造方法において、繊維ウェブとし
    て構成繊維を機械方向に配向せしめた繊維ウェブを用い
    、かつ酸化還元型(レドックス型)重合によってモノマ
    ーを重合させることを特徴とする吸収材の製造方法。
  2. (2)繊維ウェブとして、構成繊維を機械方向に配向さ
    せかつ機械方向に沿って平行に並べたバインダー繊維フ
    ィラメントによって補強された繊維ウェブを用いる請求
    項1記載の吸収材の製造方法。
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