JPS62133184A - 吸水性複合体の製造方法 - Google Patents

吸水性複合体の製造方法

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JPS62133184A
JPS62133184A JP60272881A JP27288185A JPS62133184A JP S62133184 A JPS62133184 A JP S62133184A JP 60272881 A JP60272881 A JP 60272881A JP 27288185 A JP27288185 A JP 27288185A JP S62133184 A JPS62133184 A JP S62133184A
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JP
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water
acrylate
meth
acrylic acid
fibrous substrate
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JP60272881A
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喜一 伊藤
芝野 毅
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸水性複合体の製造方法に関するものである
。更に詳しくは、成形した繊維少基体に、少食の架橋剤
を含むアクリル酸系モノマーの水溶液と、酸化性のラジ
カル重合開始剤を常温下混合後、該混合液を繊維に沿っ
て縞状に塗布浸せしめ、しかる後に還元剤を霧状にして
添加し、常温下で短時間に重合せしめ、高吸水性ポリマ
ーが成形した繊維儀基体に固定きれた吸水性複合体の1
IIII111R造方法に関するものである。
本発明の製造方法で得られる吸水性複合体は、吸水性に
優れ、吸水速度が大きく、しかも高吸水性ポリマーが繊
維質基体に安定良く固定きれているので、各種の吸水性
材料の製造に有利に使用することができる。
〔従来技術〕
従来、紙、/eルプ、不織布、スポンジ状ウレタン樹脂
等は、保水剤として生理用ナプキン、紙オシメ等を始め
とする各種の衛生材料及び各種の農業用材料等として使
用されてきた。しかし、これらの材料はその吸水量が自
重の10〜50倍程度に過ぎないので、多量の水を吸収
又は保持せしめるためには、多量の材料が必要であシ、
著しく嵩高になるばかシでなく、吸水した材料を加圧す
ると簡単に水分を分離する等の欠点があった。
この種の吸水材料の上記欠点を改善するものとして、近
年、高吸水性の種々の高分子材料が提案されている。例
えば、澱粉のグラフト重合体(%公昭53−46199
号公報等)、セルロース変性体(%開昭50−8037
6号公報等)、水溶性高分子の架橋物(特公昭43−2
3462号公報等)、自己架橋型アクリル酸アルカリ金
属塩ポリマー(特公昭54−30710号公報等)等が
提案された。
しかしながら、これらの高吸水性高分子材料は、その吸
水性能はかなシの高いレベルを有するものの、殆んどが
粉末状として得られるために、例えば生理用ナプキン、
紙オシメ等の衛生材料と使用するにはティッシュ、不織
布、綿等の基材上に均−状に分散せしめる必要がある。
しかしながら、該方決で分散せしめた一すマー粉末は基
材上に安定良く固定することが困難で、分散後一部局所
に集合化することが多く、また吸水後の膨潤グルも安定
良く基材上に固定されず、基材から容易に移動してしま
う。このために例えは紙オシメに使用したとき、放尿後
の吸収体は“ごわごわ”した状態となり、極めて着用感
の悪いものとなってしまう。また、上記の様な粉末状ポ
リマーを基材に分散せしめて吸収体を得る方法では、粉
体の取扱いに伴う煩雑さ、また均一な分散を効率良く行
う上でのプロセス上の問題等によシコスト的にも極めて
割高となっている。
〔発明が解決せんとする問題点〕
これらの問題を解決する1つの方法として最近、アクリ
ル酸系モノマー水溶液を成形した繊維鵞基体に予め決め
た模様状に施して複合体を製造し、これに電磁放射線又
は微粒子性イオン化放射線で照射して、アクリル酸系モ
ノマーを高吸水性ポリマーに転換し、吸水性複合体を製
造する方法が報告されている(酌公表57−50054
6号公報)。該方法によれば、上記の粉体を取扱う上で
の均一な分散化及び基材上への安定した固定化はかなシ
改良されるものの、高吸水性ポリマーに転換するに嶺シ
、電磁放射線又は微粒子性イオン化放射線を使用する為
に、極めて高吸水性ポリマーの自己架橋化反応が進み易
く、その結果吸収体としての性能、屯に吸本能が著しく
小さく、通常前記粉末状高吸水性ポリマーを使用した場
合に比し、半分以下となってしまう欠点がある。また、
プロセス的にも上記の様な放射#発生装置取扱いに伴う
安全性、コスト面尋に安価な方法とは云い難い。
また、最近、特開昭60−149609号公報には、ア
クリル酸塩系モノマー水溶液を予め吸水性有機材料に含
浸させた後、水溶性ラジカル重合開始剤又は水溶性ラジ
カル重合開始剤と水溶性還元剤を霧状にして添加し、重
合せしめる吸水性複合材料の製造法が提示されている。
しかしながら、該方法では、アクリル酸系モノマーを吸
水性有機材料に含浸させた後、水溶性重合開始剤を添加
するため、例え霧状にしても1重合むら″が起シ、完全
に重合せしめることは極めて難かしく、その結果残存モ
ノマーが多量となシ安全上問題多く、又性能的にも般に
吸水能において小さくなる等の欠点を有する。
かかる背景下、本発明者等は既にI8願昭60−238
421に、少量の架橋剤を含むアクリル酸系モノマー水
溶液と、酸化性のラジカル重合開始剤を均−混合後、繊
維η基体に施し、しかる後にアミン類又は還元剤を施し
、重合せしめることを舶徴とする高吸水性ポリマーと成
形した線維質基体とからなる吸水性複合体の製造方法を
示した。該方法では、“重合むら”が殆んどなく、重合
が容易に進み且つ吸水能も大きいものが得られることが
判明したが、これを更に詳細に検討の結果、ある制御さ
れた施用方法及び重合条件を採用することにより、特に
吸水速度が特段に改良されることが判明した。
〔問題点を解決するための手段〕
(発明の目的) 本発明は、前記特公表57−500546号公報や特開
昭60−149609号公報及び特願昭60−2384
21号公報に記載された吸水性複合体の製造法を改良し
て、残存モノマーがなく、吸水性能の更に優れた、傷に
吸水速度がはやい吸水性複合体を温和な条件下で容易に
、連続的に製造する方法を提供せんとするものである。
(発明の構成) 本発明者等は、前記の問題点を解決する目的で種々研究
を重ねた結果、少量の架橋剤を含む前記アクリル酸系モ
ノマーの水溶液中に架橋剤及び酸化性ラジカル重合開始
剤を常温下混合溶指せしめ、該混合液を成形した繊維質
基体に繊維に沿って縞状に塗布含浸せしめ、しかる後に
還元剤を霧状にして添加せしめることによシ、極めて短
時間に重合が終了し、残存モノマーが殆んどなく、吸水
性能に優れ、且つ吸水速度が判段にはやく、しかも高吸
水性ポリマーが緘維η基体に安定良く固定された吸水性
複合体が容易に連続的に得られることを見い出し、本発
明に到達したものである。
即ち、本発明の吸水性複合体の製造法は、カルボキシル
基の20チリ上がアルカリ金属塩又はアンモニウム塩に
中和されてなるアクリル酸を主成分とする重合性単杯体
(以下アクリル酸系モノマーという)の水浴液を、成形
した繊維質基体にNjし、次いで該アクリル酸系モノマ
ーを重合せしめて高吸水性ポリマーと成形した繊維質基
体とからなる吸水性複合体を連続的に製造するに当り、
アクリル酸系モノマーの水溶液中に架橋剤及び酸化性ラ
ジカル重合開始剤を常温下混合溶解せしめ、該混合液を
成形した繊維質基体に繊維に沿って縞状に塗布含浸せし
め、しかる後に還元剤を霧状にして添加せしめ、常温下
で短時間に重合せしめることを特徴とする高吸水性ポリ
マーと成形した繊維質基体とからなる吸水性複合体の連
続的製造法である。
本発明の吸水性複合体の製造法において、アクリル酸系
モノマー水溶液を繊維に沿って縞状に塗布含浸せしめる
ことによシ、極めて被吸収液の拡散が容易となって吸水
速度が大きくなること、酸化性ラジカル重合開始剤がア
クリル酸系モノマー水溶液中に予め溶解され、この中に
還元剤を噴霧せしめて重合させることによシ、極めてポ
リマー中の残存モノマー号が少く、重合操作も容易でま
た常温伺近と温和な条件で極めて短時間に重合が終了す
ること、更に用いる架橋剤がアクリル酸系モノマーと効
率良く反応し、得られたポリマーが適度の架橋構造及び
架橋分布をもつ樹脂であるために吸水能が著しく優れて
いること、これらの点において著しい特徴を有するもの
である。そしてこの為に前記公報に記載した方法よりも
格段に優れた吸水性複合体が容易にしかも安価に得られ
るのである。
(発明の詳細な説明) 第1図に、本発明に係わる吸水性複合体の製造工程を示
す一例を示す。
成形きれた繊維質基体1は、先ず2に示されたアクリル
酸系モノマー水溶液槽に導かれ、ここでアクリル酸系モ
ノマーが含浸される。この時該水溶液中には架橋剤と酸
化性ラジカル開始剤が混合溶解されている。この時の水
溶液の温度は常温付近、具体的には20〜60℃に保た
れている。
架橋剤及び酸化性ラジカル開始剤を含むアクリル酸系モ
ノマー水溶液を含浸後、絞シロール3でP9+定の含浸
量に調節される。この含浸量は、特に制限はなく、用い
られる吸水性複合体の製品用途によシ広範囲に変化する
が、一般的には繊維質基体1重量部に対して、七ツマー
量として0.1〜50重量部、好ましくは、05〜20
重量部が採用される。
所定の含浸量に調整された繊維質基体は4の成型ロール
に導かれ、ここで含浸きれたモノマー水溶液が繊維に沿
りて縞状となるように成型される。この成型ロールは第
2図で示すように48及び4bの2本から成シ、そのロ
ール表面は例えば、第2図(、)又は第2図(b)に示
した様な歯状となっておシ、この間にモノマー水溶液が
含浸された繊維質基体が鋳入され、縞状に成型場れる。
アクリル酸系モノマー水溶液が縞状に塗布きれた繊維9
基体は、次いで重合ゾーン5に導かれ、ここで噴霧装置
9により還元剤がrIXUされ1合が起る。
還元剤は、常温下液状の時はそのままの状態で、又は水
溶液或いはアクリル酸系モノマー水溶液に溶解せしめた
状態にて噴霧される。また常温下、固体である場合には
、水溶液として、或いはアクリル酸系モノマー水溶液に
溶解せしめた状態にて噴霧される。この時の噴霧量は特
に制限はないが、一般的には、前記アクリル酸系モノマ
ー水溶液100重量部に対し0.01〜50重量部、好
ましくは01〜10重量部である。
重合ゾーン及び還元剤の温度としては、常温〜60℃誦
常、常温〜4o℃が採用される。
還元剤が噴霧されると直ちに重合が起り、反応は完結す
る。この時の重合時間としては約5分以内、通常1分以
内である。この時、使用される噴霧装置として一例を挙
ければ、スプレーノズルを通して噴霧化する方法、或い
は超音波振動子による超音波式装置や回転霧化遠心噴霧
装部を用いる方法がある。実用的見地からスプレーノズ
ルを通して噴霧化する方法が本発明では傷に好ましい。
1合ゾーンにて重合が貧結し、高吸水性ポリマーが安定
良く固定された繊維質基体は、必要 。
ならば乾燥ゾーン6にて乾燥される。アクリル酸系モノ
マー水溶液中のモノマー含有量が特に高い時、具体的に
は水溶液中のモノマー濃度が約70重量%以上の時は、
重合時の反応熱により、乾燥が同時に行われる為に、一
般的には不要となる。
高吸水性ポリマーが安定良く固定された乾燥線維質基体
は、次いで送りロール8を経て巻取90−ル7にて巻き
取られ製品となる。
次に本発明で使用されるモノマー、架橋剤、酸化性ラジ
カル重合開始剤、還元剤、及び繊維質基体につき更に詳
細に説明する。
(1)  モノマ一 本発明に用いられるモノマーは、アクリル酸を主成分と
するが、その20%以上が好壕しくは50%以上がアル
カリ金属塩又はアンモニウム塩に中和されてなるもので
ある。その部分中和度が余シ低過きるとポリマーの吸水
性能が著しく低下する。
!た、本発明では上記アクリル酸及びアクリル酸塩以外
にこれらと共重合可能な単量体;例えばメタクリル酸、
イタコン酸、マレイン酸、ツーマール酸、2−アクリル
アミド9−2−メチル7’ OaJ?ンスk ホンfi
、2−7りIJロイルエタンスルホン酸、2−アクリロ
イルプロパンスルホン酸及びその塩類;イタコン酸、マ
レイン酸、フマール酸等のジカルぜン酸類のアル中ル又
はアルコキシエステル類;アクリルアミド;ビニルスル
ホン酸;アクリル酸エチルエステル、アクリル酸エチル
エステル等;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエス
テル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシグロビルエステル
;ポリエチレンダリコールモノ(メタ)アクリレート等
の1種或は2種以上採用も可能である。
上記酸モノマーの中和には、アルカリ金楠の水酸化物や
重炭酸塩等が使用可能であるが、好ましいのはアルカリ
金属水酸化物であり、その具体例としては水酸化ナトリ
クム、水酸化カリウム及び水酸化リチワムが挙げられる
。工業的入手の容易さ、価格、及び安全性等の点から、
水酸化ナトリウム或いは水酸化カリウムが好ましい。
これらアクリル酸系モノマーの濃度は水中で20重重量
板上、好ましくは30重量係以上であり、高ければ高い
程良い。
即ち、モノマー濃度を高くすることにより、成形した繊
維質基体単位表面積当りの高吸水性ポリマー充填量が多
くなり、吸水性能の優れた複合体を得ることが出来る。
また、七ツマー濃度を高くすることにより、逆に言えば
水濃度を小さく出来ることにより、乾燥時のエネルギー
を削減することが出来、コスト的にも有利となる。具体
的には、使用温度でのほぼ飽和溶解度付近が有利に用い
られ、例えばアクリル酸す) IJウムの場合室温下で
約45重量壬である。
(2)架橋剤 本発明の製造方法で用いられる架橋剤は、分子内に二重
結合を2個以上有し、前記アクリル酸系モノマーと共重
合性を示すもの、或いは分子内に、前記アクリル酸系モ
ノマー中の官能基、例えばカルボキシル基と重合中ある
いは重合後の乾燥時に反応しうるような官能基を2個以
上有するもので、これらはある程度水溶性示すものであ
れば何れのものも使用できる。
前者の架橋剤の一例を挙げれば、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ
)アクリレート、ホリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、N、N’−
メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジアリルフタレ
ート、ジアリルマレート、ジアリルテレフタレート、ト
リアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、
トリアリルホスフェート等が挙げられる。
また、後者の架橋剤の一例を挙げれば、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールノ
ブリンジルエーテル、脂肪族多価アルコールのジ又はポ
リグリシジルエーテル等が挙げられる。
更に前者と後者の両機能を備えたものとして例えばN−
メチロールアクリルアミド、グリシジルメタアクリレー
ト等のような化合物も本発明方法では使用できる。しか
しながら、本発明ではこれらの中でも特に分子内に二重
結合を2個以上有し、前記アクリル酸系モノマーと共重
合性を示すものが好ましい。
このような架橋剤はそれ自身単独で或いは2種以上の混
合物として使用できる。
これら架橋剤の使用量はアクリル酸系モノマーに対して
0.001〜10iffi%、好ましくは0.01〜2
重量幅である。0.001重量重量子では吸水能は極め
て大きくなるものの吸水時の晶吸水性ポリマーのrル強
度が極めて弱いものとなり、壕だ10重重量風下では吸
水rル強度は特段に向上されるが、吸水能がかなシ小さ
いものとなってしまい、実用上問題となる。
(3)酸化性ラジカル重合開始剤 本発明の製造方法において用いられる重合開始剤は、還
元剤とのレドックス系をなすものであり、ある程度の水
溶性を示し、かつ酸化性を示すラジカル発生剤でなけれ
ばならない。この様な酸化性ラジカル重合開始剤として
は、過酸化水素、過硫酸アンモニウムや過硫酸カリウム
等の過硫酸塩、t−プチルハイドロノ千−オキシドやク
メンハイドロパーオキシド等のハイドロノや一オキシド
類、等等の過酸化物;その他第二セリウム塩、過マンガ
ン酸塩、亜塩素酸塩、次亜塩素酸塩等が挙げられる。
酸化性を示さない他の水溶性ラジカル重合開始剤、例え
ば2,2′−アゾビス(2−アミジノ7°cx/4ン)
二塩酸塩等のアゾ化合物は、還元剤とのレド、クス系を
なさず、本発明の製造方法では用いられない。
これら酸化性ラジカル重合開始剤の中でも特に好ましい
のは過酸化水素である。その使用量は、アクリル酸系モ
ノマーに対して0.01〜10重量係、好ましくは0.
1〜2重量係である。
(4)還元剤 本発明の製造方法で用いられる還元剤は、前記ラジカル
重合開始剤とレドックス系を形成しうるものであり、あ
る程度の水溶性を示すものである。
この様な還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水
素す) IJウム等の亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、
酢酸コバルト、硫酸鋼、硫酸第一鉄、及びL−アスコル
ビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム等が挙げられる
。これらの中でも本発明においてはL−アスコルビン酸
及びL−アスコルビン酸す) IJウムが特に効果が大
きく、好ましい。
還元剤の使用量はアクリル酸系モノマーに対して0.0
01〜10重量幅、好ましくは0.01〜2重量係であ
る。
(5)繊維質基体 本発明に使用される繊維質基体は、繊維をゆるく成形し
たノ母、ト、カーディングもしくはエア・レイイングし
たウェブ、ティッシュd −/IP −、木綿ガーゼの
様な織布、メリヤス地、又は不織布でよい。「成形した
」繊維質基体とは、その繊維質基体を用品の中に組み込
むために、切断、接合、造形等が必要になることはある
が、ウェブ形成作業はさらに施す必要がないものを意味
する。
木材ノ々/l/7’、レーヨン、木綿その他のセルロー
ス系礒維或いはポリエステル系繊維の様な吸収性繊維を
繊維質基体に使用することが一般的に好ましい。しかし
他の種類の繊維、例えば、/ IJエチレン系、ポリプ
ロピレン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリビニ
ールアルコール系、ポリ塩化ビニール系、ポリ塩化ビニ
ルデン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ尿素系、ポリ
ウレタン系、ポリフルオロエチレン系、ポリシアン化ビ
ニリデン系等のような繊維を成形した繊維質基体に含ま
せてもよい。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳述する
。なお、これらの例に記載の生理塩水吸水能及び吸水速
度は、下記試験方法によって測定した数値を指す。
A、生理塩水吸水能 300dのビーカーに吸水性複合体を約0.5 fi及
び濃度0.9重量係の食塩水約20(lをそれぞれ秤量
して入れてから、約4時間放置して食塩水によってIリ
マーを充分に膨潤させた。次いで、100メツシユ篩で
水切りをした後、七〇濾過食塩水量を秤量し、下記式に
したがって生理塩水吸水能を算出する。
B、吸水速度 3QQm/のビーカーに濃度0.9重i%の食塩水約2
001を秤量に入れる。次に吸水性複合体を約0.5g
秤情し、上記食塩水中に入れる。5分径100メ、シュ
篩で水切りをした後、その濾過食塩水量を秤量し、上記
Aに示した式に基づき生理塩水吸水能を求め、これを吸
水速度とする。
実施例1 第1図の工程に従い、部分中和ポリアクリル酸ナトリウ
ムの架橋体がポリエステル不織布に安定良く固定された
吸水性複合体を連続的に製造した。
ffOチ、エンドレスベルトにてポリエステル不織布1
を連続的にモノマー水溶液槽2の中に導入させ、アクリ
ル酸系モノマー水溶液を含浸させた。
アクリル酸系モノマー水溶液槽には、N、N’−メチレ
ンビスアクリルアミドが0.12重重量%過酸化水素が
0.3重量%が混合された75係中和アクリル酸ナトリ
ウム45重量係水溶液が注入されている。又、該アクリ
ル酸系モノマー水溶液槽の温度は30℃に保持されてい
る。モノマー水溶液が含浸されたポリエステル不織布は
、次に絞りロール3にてモノマー含浸量が不織布に対し
て7重量倍になる様に調節した。含浸量を調節した不織
布は、次に図2の(a)の表面構造を有する成型ロール
4にて含浸モノマーが縞状になる様調節した。
繊維に沿って縞状に七ツマー水溶液が塗布含浸されたポ
リエステル不織布は、重合ゾーン5にてスプレーノズル
9よシ17重量重量%−アスコルビン酸水溶液を噴霧さ
せた。重合ゾーンの温度は約306に保持しである。重
合は直ちにおこり、約10程度度で終了し、引き続きド
ラム式乾燥器6にて乾燥せしめ製品とした。
得られた製品は、部分中和ポリアクリル酸ナトリウムの
架橋体がポリエステル不織布に細く縞状に安定良く固定
されており、その生理塩水吸水能は55.6、吸水速度
は29.6であり、残存モノマーは殆んど認められなか
った。
尚、本実施例で得られた吸水性複合体を生理用ナプキン
及び紙おしめの材料としてテストしたところ、吸水性能
及び吸水速度等は良好であり、またその肌ざわりも極め
て良好であった。
実施例2 実施例1において、N、N’−メチレンビスアクリルア
ミド0.146重f%、過酸化水素0.363重量%、
アクリル酸系モノマーを75%部分中和アクリル酸カリ
クム65重量係水溶液とした以外は実施例1と同処方に
て吸水性複合体を連続的に製造した。得られた吸水性複
合体は部分中和ポリアクリル酸カリウムの架橋体が細く
縞状に不織布に安定良く固定されておシ、その生理塩水
吸水能は46.8、吸水速度30.5であり、残存モノ
マーは殆んど認められなかった。
実施例3 実施例1においてポリエステル不織布のかわシにレーヨ
ン不織布を用い、還元剤としてL−アスコルビン酸ナト
リウムとした以外は実施例1と同処方にて吸水性複合体
を連続的に製造した。
得られた吸水性複合体は、部分中和ポリアクリル酸ナト
リウムの架橋体が細く、縞状にレーヨン不織布に固定さ
れておシ、その生理塩水吸水能は53.3、吸水速度は
32.1であシ、残存モノマーは殆んど認められなかっ
た。
実施例4 実施例1において過酸化水素のかわりに過硫酸カリウム
、L−アスコルビン酸のかわりに亜硫酸水素ナトリウム
とした以外は、実施例1と同処方にて吸水性複合体を連
続的に製造した。得られた吸水性複合体は、部分中和ポ
リアクリル酸ナトリウムの架橋体が細く、縞状にポリエ
ステル不織布に固定されておシ、その生理塩水吸水能は
49.6、吸水速度は28.5であシ、残存モノマーは
殆んど認められなかった。
実施例5 実施例1においてN、N’−メチレンビスアクリルアミ
ドのかわりにポリエチレングリコール(PEG−600
)ジアクリレートを用いた以外は、実施例1と同処方に
て吸水性複合体を連続的に製造した。
得られた吸水性複合体は、部分中和ポリアクリル酸ナト
リウムの架橋体が細く、縞状にポリエステル不織布に固
定されており、その生理塩水吸水能は61.5、吸水速
度は38.6であり、残存モノマーは殆んど認められな
かった。
比較例1 中和度75%、水溶液中の七ツマー濃度として約45重
i%含有する部分中和アクリル酸ナトリウム水溶液を調
合し、これを成型ロールによりポリエステル不織布に縞
状に塗布含浸せしめた。含浸したモノマー量は不織布に
対して8倍であった。
この部分中和アクリル酸ナトリウム水浴液を含浸した不
織布上にダイナミドロン加速器を装備した電子線装置よ
り、10メガラドのM量で電子lfsを照射した。重合
は直ちに起り、部分中和ポリアクリル酸ナトリウムの自
己架橋体からなる高吸水性ポリマーがポリエステル不織
布に安定良く固定された吸水性複合体を得た。
この吸水性複合体の生理塩水吸水能を測定した結果25
.0とかなり小さく、吸水速度は18・0で、残存モノ
マーは、はとんど認められなかった。
比較例2 中和度75%、水溶液中の七ツマー濃度として約64重
量%含有する部分中和アクリル酸カリウム水浴液を調合
した。これを成型ロールによりポリエステル不織布に縞
状に塗布含浸せしめた。含浸したモノマー量は不織布に
対して約10重量倍であった。この部分中和アクリル酸
カリ9ムモノマー水溶液を含浸した不織布上に、ダイナ
ミドロン加速器を装備した電子線装置よ#)10メガラ
ドの線量で電子線を照射した。重合は直ちに起り、部分
中和ポリアクリル酸カリウムの自己架橋体からなる高吸
水性ポリマーが4リエステル不織布に安定良く固定され
た吸水性複合体を得た。
上記吸水性複合体の生理食塩水吸水能を測定した結果1
8.5とかなり小さいものであった。また、吸水速度は
10.5であシ残存モノマーは、はとんど認められなか
った。
比較例3 N、N’−メチレンビスアクリルアミド9を0・12重
重量%有する75%部分中和アクリル酸ナトリワム45
重量係水溶液を、ポリエステル不織布に縞状に塗布含浸
せしめ70℃とした。含浸したモノマー量は不織布に対
して約7重量倍であった。これに6.3重量%過硫酸カ
リウム水溶液を、引き続き5重量係属硫酸水素ナトIJ
ウムを、それぞれスプレーノズルよシ噴霧した。重合は
約7分後に終了した。
しかしながら、得られた吸水性複合体は不織布の上層部
のみが重合し、モノマー実の強いものであった。(残モ
ノマー量として約15重量係であった。)そこで更に7
0℃で上記開始剤溶液及び還元剤溶液をスプレーノズル
よシ噴霧し、約30分間保持したが、重合は殆んど進行
しなかった。
そこで得らnた吸水性複合体を更に90℃にて減圧下乾
燥せしめ生理塩水吸水能を測定したところ16.5であ
り吸水速度は2.9と極めて小さいものであった。
比較例4 N、N’−メチレンビスアクリルアミドを0.146重
!−%含有する75%部分中和アクリル酸カリウム水溶
液74重量係水溶液を、レーヨン不織布に縞状に塗布含
浸せしめ、70℃とした。含浸したモノマー量は、不織
布に対して6重量倍であった。
これに16.7重量%2,2−アゾビス(2−アミノノ
グロ・9ン)二塩酸塩水溶液をスフ’L/−ノスルヨり
噴霧すると直ちに重合を開始した。
しかしながら、得られた吸水性複合体は比較例3と同様
不織布の上層部のみが重合し、モノマー臭の強いもので
あった。(桟上ツマー量として約12.1重量%であっ
た。) そこで90℃にて更に30分保持し、同温度にて減圧下
乾燥せしめた。この吸水性複合体の生理塩水吸水能は1
4.2であり吸水速度は2.9と極めて小さいものであ
った。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によって得られる吸水性複合体は、上
記実施例及び比較例から明らかなように前記特公表57
−500546号公報及び特開昭60−149609号
公報に示された方法より吸水性能及び吸水速度が特段に
大きく、かつ残存モノマーがほとんどなく安全性の高い
ものである。
更にその形態が7−ト状である為に、従来使用されてき
た粉体状高吸水性樹脂に比し取扱いが容易で、安価であ
る為に、生理用ナプキン、紙、オ/メ等各種の衛生材料
の製造に有利に使用できる。
また、その優れた吸水性能、取扱い性を利用して、最近
注目されてきた土1改良剤、保水剤等をはじめとする園
芸用又は農業用の各種の材料の製造にも使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る吸水性複合体の製造工程を示す
説明図であシ、第2図(&)及び第2図(b)は成型ロ
ールの部分断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)カルボキシル基の20%以上がアルカリ金属塩又は
    アンモニウム塩に中和されてなるアクリル酸を主成分と
    する重合性単蓋体(以下アクリル酸系モノマーという)
    の水溶液を、成形した繊維質基体に施し、次いで該アク
    リル酸系モノマーを重合せしめて高吸水性ポリマーと成
    形した繊維質基体とからなる吸水性複合体を製造するに
    当り、アクリル 酸系モノマーの水溶液中に架橋剤及び酸化性ラジカル重
    合開始剤を常温下混合溶解せしめ、該混合液を成形した
    繊維質基体に繊維に沿って縞状に塗布含浸せしめ、しか
    る後に還元剤を霧状にして添加せしめ、 重合せしめることを特徴とする高吸水性ポリマーと成形
    した繊維質基体とからなる吸水性複合体の製造方法。 2)架橋剤がエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
    ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
    リエチレングリコールジ (メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ
    )アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)
    アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、
    N,N′−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジア
    リルフタレート、ジアリルマレート、ジアリルテレフタ
    レート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
    ヌレート、トリアリルホスフェート、からなる群から選
    ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の製造方法。 3)酸化性ラジカル重合開始剤が過酸化水素であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 4)還元剤がL−アスコルビン酸又はL−アスコルビン
    酸アルカリ金属塩であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。 5)繊維質基体がセルロース系繊維又はポリエステル系
    繊維を主成分とするものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の製造方法。 6)繊維質基体が繊維のゆるいパッド、カーディングし
    たウェブ、エアレイングしたウェブ、紙、不織布、織布
    、又はメリヤス地であることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01221575A (ja) * 1988-02-23 1989-09-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 吸収材の製造方法
JPH01280075A (ja) * 1988-04-28 1989-11-10 Mitsubishi Rayon Co Ltd 吸収材
JPH01292180A (ja) * 1988-05-17 1989-11-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd 吸収材の製造方法

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JPH01221575A (ja) * 1988-02-23 1989-09-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 吸収材の製造方法
JPH01280075A (ja) * 1988-04-28 1989-11-10 Mitsubishi Rayon Co Ltd 吸収材
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