JPH0123772B2 - - Google Patents

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JPH0123772B2
JPH0123772B2 JP14163982A JP14163982A JPH0123772B2 JP H0123772 B2 JPH0123772 B2 JP H0123772B2 JP 14163982 A JP14163982 A JP 14163982A JP 14163982 A JP14163982 A JP 14163982A JP H0123772 B2 JPH0123772 B2 JP H0123772B2
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Japan
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paper
resin
photographic
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present
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Tooru Noda
Masa Kubota
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0123772B2 publication Critical patent/JPH0123772B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/775Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of paper
    • G03C1/79Macromolecular coatings or impregnations therefor, e.g. varnishes

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は紙を基質としてその両面をフイルム形
成能ある樹脂で被覆した写真用支持体に関するも
のであり、更に詳しくは支持体端部の切断面から
の写真処理液の浸透を防止し、現像処理後の写真
の端部の着色を改良した写真用支持体に関するも
のである。 従来から、外観、腰、強度、価格等の利点から
紙が写真用支持体として多く用いられている。し
かしながら、写真用支持体は現像処理時に、写真
処理液(以下単に処理液という)を出来るだけ吸
収しないことが要求されるため、支持体として紙
の最大の欠点は処理液に対する吸収性の大きいこ
とである。特に、迅速な現像処理を行う点から
は、処理液が支持体中に吸収されることは一層好
ましくない。そこで、処理液に対する吸収性を低
下させる目的で、紙を基質としてその両面をポリ
オレフイン等のフイルム形成能ある樹脂で被覆さ
れた樹脂被覆紙が写真用支持体として広く用いら
れている。これにより支持体の表裏からの処理液
の吸収は完全に防止されるが、支持体端部の切断
面からの浸透は防止できない。端部の切断面から
浸透した処理液は短時間の写真処理では除去でき
ず、熱あるいは経時により茶色に変色し、写真の
白ブチ部の汚れとなり、写真としての価値を著し
く損う。 樹脂被覆紙の端部切断面からの処理液の浸透を
防止するために、樹脂被覆紙の基質たる紙(以下
単に原紙という)にサイズ剤を添加することが行
われる。しかしながら、使用できるサイズ剤は写
真用支持体という特殊用途のため、特に以下のよ
うな性能を必要とする。即ちアルカリ性でかつ表
面張力の低い現像液に対しても高いサイズ効果が
あること、原紙とフイルム形成能ある樹脂との接
着を阻害しないこと、原紙の白さを低下させない
こと、写真的悪影響を与えないことなどを必要と
する。 しかしながら、樹脂被覆紙の原紙に含有せしめ
られるサイズ剤として、一般の紙に使用されるロ
ジン、石油樹脂等の酸性で定着するタイプのサイ
ズ剤では、処理液に対する浸透性の低下にはほと
んど役立たない。また、特公昭47−26961号に示
されるステアリン酸ナトリウムのような脂肪酸石
ケンでも十分な耐処理液浸透性は得られない。近
年、特開昭51−132822号に示されるアルキルケテ
ンダイマー乳化物のようなケテンニ量体、アルケ
ニルまたはアルキルコハク酸無水物のような置換
環状ジカルボン酸無水物などのいわゆる反応性サ
イズが用いられている。これらの反応性サイズ剤
は原紙への内添により良好な耐処理液浸透性を示
すが、未だ完全には処理液の浸透を防止できない
ため、わずかに処理液が樹脂被覆紙の端部の切断
面より浸透し、やはり写真の白ブチ部および端部
の汚れとなり問題がある。 さらに、前記のような反応性サイズ剤は、十分
なサイズ性を得るために添加量を増大するにつれ
て、紙の強度もしくは紙力を著しく低下させると
いう問題がある。この反応性サイズ剤による紙力
低下は、原紙をフイルム形成能ある樹脂で被覆し
た写真用支持体の場合、特に問題となる。即ち、
原紙の紙力の低下に伴つてサイズ性はそれなりに
向上するものの、却つて写真の端部および切断面
の汚れは悪化するという問題である。このこと
は、支持体自身の製造工程および写真の現像処理
工程中に、原紙への過大な張力、ことに連続して
搬送する支持体あるいは印画紙の搬送方向を変換
するロール上での原紙への過大な張力によつて、
原紙の紙力が低いとパルプ繊維のほぐれが生じ、
支持体端部の切断面からの処理液の浸透を却つて
許すためであると考えられている。 従つて、本発明の目的は、支持体端部の切断面
からの処理液の浸透を顕著に防止した、紙を基質
としてその両面をフイルム形成能ある樹脂で被覆
した写真用支持体を提供することにある。 本発明の別の目的は、カブリ等の写真的悪影響
を与えない写真用支持体を提供することである。 本発明者らが種々の検討を行つた結果、天然パ
ルプを主成分とする紙を基質としてその両面をフ
イルム形成能ある樹脂で被覆した写真用支持体に
おいて、該原紙を硫酸アルミニウムまたは塩化ア
ルミニウムを実質的に使用しないで抄造し、かつ
該原紙に(イ)0.1〜20モル%のN−ビニルピラゾー
ル化合物またはN−アルキルアクリロイルピペラ
ジンまたはN,N−ジアルキルアミノアルキルア
クリルアミドと(ロ)0.1〜30モル%のアクリル酸ま
たはメタクリル酸と(ハ)残りの50モル%以上のアク
リルアミドまたはメタクリルアミドとの共重合体
構造を有する水溶性合成樹脂とサイズ剤とを含有
せしめることによつて、本発明の目的が達成され
ることを見出した。また、本発明の効果は、原紙
に含有せしめるサイズ剤として、反応性サイズ剤
を使用することによつて一層顕著に発揮できるこ
とを見出した。 さらに述べれば、本発明における水溶性合成樹
脂の代わりにアニオニツクポリアクリルアミドを
用いた場合は、十分な紙力と耐処理液浸透性が得
られずに、本発明の目的は達成されない。 また、アニオニツクポリアクリルアミドと硫酸
アルミニウムまたは塩化アルミニウムを併用した
場合にも、本発明の目的を達成することは困難で
ある。即ち、アニオニツクポリアクリルアミドと
硫酸アルミニウムまたは塩化アルミニウムを併用
した場合には、手抄機の最適条件下では一応の紙
力と耐処理液浸透性が得られるものの紙料スラリ
ーのPHによつて紙力と耐処理液浸透性が変動し、
しばしば低い紙力と不十分な耐処理液浸透性しか
得られないことが多い。そもそも、抄紙機では、
ワイヤー上で紙料スラリーから脱水された水(以
下白水と略す)が稀釈水として紙料スラリーの調
製に再使用される。しかし、この場合白水中に
は、PH調節剤、アルミニウム塩およびアルミニウ
ムとアニオニツクポリアクリルアミド、微細繊維
のコンプレツクス等が含まれているために、一度
に最適添加量のアルミニウム塩およびPH調節剤を
加えた場合に得られる紙力と耐処理液浸透性が達
成されない。さらに、カチオニツクポリアクリル
アミドを用いた場合には、自己定着性であるので
上述の如き欠点は生じないが、やはり十分な紙力
と耐処理液浸透性は得られない。しかるに、硫酸
アルミニウムまたは塩化アルミニウムを実質的に
使用することなく、本発明における特定の水溶性
合成樹脂を用いることによつて、上述の如き欠点
を生じることなく、十分な紙力とサイズ性が安定
に得られて、本発明の目的、即ち支持体端部の切
断面からの処理液の浸透を顕著に防止した、原紙
の両面をフイルム形成能ある樹脂で被覆した写真
用支持体を提供するという目的が達成されるとい
うこと、更に本発明の目的は、本発明における特
定の水溶性合成樹脂とサイズ剤として反応性サイ
ズとを1併用することによつて、一層顕著に達成
されるという新事実に本発明は基くものである。 本発明の実施に用いられる水溶性合成樹脂は3
種類のビニル単量体、即ち(イ)0.1〜20モル%のN
−ビニルピラゾール化合物またはN−アルキルア
クリロイルピペラジンまたはN,N−ジアルキル
アミノアルキルアクリルアミドと(ロ)0.1〜30モル
%のアクリル酸またはメタクリル酸および(ハ)残り
の50モル%以上のアクリルアミドまたはメタクリ
ルアミドの共重合によつて製造することができ
る。また、0.1〜20モル%のN−ビニルピラゾー
ル化合物またはN−アルキルアクリロイルピペラ
ジンまたはN,N−ジアルキルアミノアルキルア
クリルアミドと残りのモル%のアクリルアミドま
たはメタクリルアミドとの共重合体をまず製造
し、その後該共重合物の酸アマイド基を加水分解
することによつて、所望のアクリル酸またはメタ
クリル酸含有量のものを製造するのが有利であ
る。モノマーの共重合は常法に従い、重合開始剤
として過硫酸塩、過酸化水素などを用いて行うこ
とができる。 本発明の実施に用いられるカチオン性ビニル単
量体の代表的なものとしては、N−ビニルピラゾ
ール化合物として、例えばN−ビニル−3.5−ジ
メチルピラゾールなど、N−アルキルアクリロイ
ルピペラジンとして、例えばN−メチルアクリロ
イルピペラジン、N−エチルアクリロイルピペラ
ジン、N−プロピルアクリロイルピペラジン、N
−ブチルアクリロイルピペラジン、N−エチルメ
タクリロイルピペラジン、N−ブチルメタクリロ
イルピペラジンなど、N,N−ジアルキルアミノ
アルキルアクリルアミドとして例えば、N,N−
ジメチルアミノアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノメチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノメタクリルアミド、N,N−ジエチルア
ミノメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルア
ミノメチルメタクリルアミド、N,N−ジプロピ
ルアミノメチルアクリルアミド、N,N−ジブチ
ルアミノメチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロ
ピルアクリルアミドなどをあげることができる。 本発明の実施に用いられる水溶性合成樹脂の各
成分の割合は、0.1〜20モル%がカチオン性ビニ
ル単量体成分、0.1〜30モル%がアクリル酸また
はメタクリル酸成分、残りの50モル%以上がアク
リルアミドまたはメタクリルアミド成分であれ
ば、特に制限はない。それらの水溶性合成樹脂の
具体例としては、アクリルアミド成分とアクリル
酸成分とN−ビニル−3.5−ジメチルピラゾール
成分とからなる共重合体、アクリルアミド成分と
アクリル酸成分とN,N−ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミド成分とからなる共重合体、アク
リルアミド成分とアクリル酸成分とN,N−ジメ
チルアミノプロピルアクリルアミド成分とからな
る共重合体、アクリルアミド成分とアクリル酸成
分とN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミド成分とからなる共重合体、アクリルアミド成
分とアクリル酸成分とN−メチルピペラジニルア
クリルアミド成分とからなる共重合体、アクリル
アミド成分とアクリル酸成分とN−エチルピペラ
ジニルアクリルアミド成分とからなる共重合体、
メタアクリルアミド成分とメタアクリル酸とN,
N−ジエチルアミノプロピルアクリルアミド成分
とから成る共重合体等をあげることができる。こ
れらの共重合体の具体的な合成法としては、例え
ば、特開昭48−94418号を参照されたい。また、
本発明の実施に用いられる水溶性合成樹脂の平均
分子量としては、5000以上100万以下のものが好
ましい。平均分子量が5000以下であれば、得られ
る紙力と耐処理液浸透性が不十分であるし、平均
分子量が100万以上であれば、紙料スラリーが凝
集を起す傾向となつて好ましくない。 本発明の実施に用いられる水溶性合成樹脂の添
加量は、通常対パルプ重量%で0.1〜4.0%、好ま
しくは0.5〜3.0%である。 本発明の実施に用いられるサイズ剤としては、
本発明の目的を一層顕著に達成するために反応性
サイズ剤が好ましい。反応性サイズ剤としては、
アルキルケテンダイマー乳化物、アルケニルまた
はアルキルコハク酸無水物などがあげられ、また
それらの具体例としては、デツクハーキユレス
CO.のアコーペル360XC、ナシヨナルスターチ
CO.のフアイブラン68などがある。その他のサイ
ズ剤としては、特開昭54−147211号に記載のエポ
キシ化高級脂肪酸アミド、特開昭56−109343号に
記載の有機フルオロ化合物などがあげられ、反応
性サイズと併用して用いることが有利である。ま
た、サイズ剤の添加量としては、通常対パルプ重
量%で0.05%〜3%、好ましくは0.1〜1.5%であ
る。 本発明における樹脂被覆紙の原紙は、紙料スラ
リー調製時に、定着剤として硫酸アルミニウムま
たは塩化アルミニウムを実質的に使用しないで、
叩解された天然パルプを主成分とする該紙料スラ
リーに本発明における特定の水溶性合成樹脂とサ
イズ剤、好ましくは反応性サイズ剤とを含有せし
めることによつて得ることができる。 本発明の実施に用いられるパルプとしては、天
然パルプが主に用いられるが、必要に応じて天然
パルプ以外の合成パルプ、合成繊維を用いてもよ
い。天然パルプは塩素、次亜塩素酸塩、二酸化塩
素漂白の通常の漂白処理並びにアルカリ抽出もし
くはアルカリ処理および必要に応じて過酸化水
素、過酢酸などによる過酸化物漂白処理など、お
よびそれらの組み合わせ処理を施した針葉樹パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプの木
材パルプが有利に用いられ、また、クラフトパル
プ、サルフアイトパルプ、ソーダパルプなど、お
よび蒸解助剤としてアントラキノン化合物を用い
たパルプなど各種のものを用いることができる。 本発明の実施に用いられる天然パルプを主成分
とする原紙には、紙料スラリー調製時に本発明に
おける水溶性合成樹脂およびサイズ剤の他に各種
の高分子化合物、添加物を含有せしめることがで
きる。例えば、水溶性高分子化合物として、アニ
オン化ポリアクリルアミド、カチオン化澱粉な
ど、湿潤紙力増強剤として、ポリアミドポリアミ
ンエピクロルヒドリン樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂など、填料として、クレー、カオリン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンなどPH調
節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダなど、その
ほか染料および螢光増白剤などを適宜組み合わせ
て含有せしめるのが有利である。また、紙力の抄
造には、長網抄紙機、丸網抄紙機など通常用いら
れる抄紙機が用いられる。 本発明の実施に用いられる原紙は、各種の水溶
性高分子化合物、添加剤をスプレーあるいはタブ
サイズプレスによつて含有せしめるが有利であ
る。かかる水溶性高分子化合物、添加剤として
は、例えば水溶性高分子化合物として、カチオン
澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースサ
ルフエート、ゼラチン、カゼイン、ポリアクリル
酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸ナトリ
ウム塩、ポリスチレンスルフオン酸ナトリウムな
ど、サイズ剤として、石油樹脂エマルジヨン、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステ
ルのアンモニウム塩など、スチレンブタジエン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエ
チレン、塩化ビニリデン共重合体などのラテツク
ス、エマルジヨン類、吸湿性物質として、グリセ
リン、ポリエチレングリコールなど、顔料とし
て、クレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、
酸化チタンなど、PH調節剤として、塩酸、燐酸、
苛性ソーダ、炭酸ソーダなど、染料、螢光増白剤
などの添加剤を組み合わせて含有せしめるのが有
利である。 また、原紙の厚味に関しては特に制限はない
が、紙を抄造後カレンダーにて圧力を印加して圧
縮するなどした表面平滑性のよいものが好まし
く、その坪量は40g/m2〜250g/m2が好ましい。 本発明の実施に用いられるフイルム形成能ある
樹脂としては、ポリオレフイン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、線状
ポリエステル例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリアミド例えばナイロ
ン、セルロースエステル、ポリアクリロニトリル
などのホモポリマーまたは共重合体例えば、エチ
レン−ビニルアセテート共重合体およびそれらの
混合物等の原紙上に樹脂フイルムの被覆が可能な
樹脂であれば何でもよく、特に制限はないが、ポ
リオレフイン樹脂が押出しコーテイング性および
原紙との接着の良さ、原価などの点から特に有利
である。ここでいうポリオレフイン樹脂とは、低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレ
フインのホモポリマーまたはエチレン−プロピレ
ン共重合体などのオレフインの2つ以上から成る
共重合体およびこれらの混合物であり、各種の密
度および溶融粘度指数(メルトインデツクス)の
ものを単独にあるいはそれらを混合して使用でき
る。 また、フイルム形成能ある樹脂中には、酸化チ
タン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの
白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸ア
ミドなどの脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸ジル
コニウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン
酸カルシウム、ラウリン酸ナトリウムなどの脂肪
族金属塩、テトラキス〔メチレン−3(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プ
ロピオネート〕メタン、2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−メチルフエノールなどの酸化防止剤、コ
バルトブルー、紺青、群青、セルリアンブルー、
フタロシアニンブルーなどのブルーの顔料や染
料、コバルトバイオレツト、フアストバイオレツ
ト、マンガン紫などのマゼンタの顔料や染料、ビ
ス(tert−ブチル−ベンゾオキサゾール)チオフ
エニル、ビス(メチルベンゾアキサゾール)ナフ
タレンなどの螢光増白剤、チヌビン320、チヌビ
ン326、チヌビン328(以上チバ・ガイギー社の商
品名)などの紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるが好ましい。これらの添
加剤を樹脂、好ましくはポリオレフイン樹脂中に
添加する方法としては、加熱練りロール、バンバ
リーミキサー、ニーダー、混練用押出機等による
溶融混合法が最適であり、各成分をすべて最初か
ら所望の組成比だけ含有させたコンパウンドを作
成して使用してもよいし、各成分を高濃度に含ん
だマスターバツチを各成分毎に作成して、それら
を所望の割合に混合して使用してもよい。 本発明における紙を基質とする樹脂被覆紙は、
通常走行する原紙上に加熱溶融した樹脂を流延す
るいわゆる押出コーテイング法によつて製造さ
れ、好ましくはその両面が樹脂によつて被覆され
る。また、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙にコ
ロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施す
のが好ましい。樹脂被覆紙の乳剤側表面は、その
用途に応じて光沢面、マツト面、絹目面などを有
し、裏面は通常無光沢面であり、表面あるいは必
要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処
理などの活性処理を施すことができる。また、樹
脂被覆紙の樹脂層の厚さとしては特に制限はない
が、一般に5ミクロン〜50ミクロン程度の厚さに
押出しコーテイングしたものが有利である。 本発明における樹脂被覆紙には各種のハロゲン
化銀処真乳剤層を設けることができる。例えば、
塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化
銀剤層を設けることができる。また、ハロゲン化
銀写真乳剤層にカラーカプラーを含有せしめて、
多層ハロゲン化銀写真構成層を設けることができ
る。それらのハロゲン化銀乳剤層の結合剤として
は、通常のゼラチンの他に、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、多糖類の硫酸エステ
ル化合物などの親水性高分子物質を用いることが
できる。また、上記のハロゲン化銀乳剤層には各
種の添加剤を含有せしめることができる。例え
ば、増感色素として、シアニン色素、メロシアニ
ン色素など、化学増感剤として、水溶性金化合
物、イオウ化合物など、カブリ防止剤もしくは安
定剤として、ヒドロキシ−トリアゾロピリミジン
化合物、メルカプト−複素環化合物など、硬膜剤
として、ホルマリン、ビニルスルフオン化合物、
アジリジン化合物など、塗布助剤として、ベンゼ
ンスルフオン酸塩、スルホコハク酸エステル塩な
ど、汚染防止剤として、ジアルキルハイドロキノ
ン化合物など、そのほか螢光増白剤、鮮鋭度向上
色素、帯電防止剤、PH調節剤、更にハロゲン化銀
の生成・分散時に水溶性イリジウム、水溶性ロジ
ウム化合物などを適宜組み合わせて含有せしめる
ことができる。 本発明に係るハロゲン化銀写真材料は、その写
真材料に合わせて「写真感光材料と取扱法」(共
立出版、宮本五郎著、写真技術講座2)に記載さ
れているような露光、現像、停止、定着、漂白、
安定などなどの処理が行われるが、特に発色現像
後一浴漂白定着処理を行う多層ハロゲン化銀カラ
ー写真材料は、CD−、CD−(以上2種の化
合物はコダツク社の商品名)、ドロキシクロム
(メイアンドベーカー社商品名)などいかなる主
薬のカラー現像液でも処理することができる。か
かる主薬を含む現像液にベンジルアルコール、タ
リウム塩、フエニドンなどの現像促進剤を含有さ
せてもよい。また、有用な一浴漂白定着液はアミ
ノポリカルボン酸の金属塩(たとえば、エチレン
ジアミン四酢酸、プロピレンジアミン四酢酸など
の第2鉄錯塩など)溶液であり、定着剤として
は、チオ硫酸ソーダ、チオ硫酸アンモニウムなど
が有用である。かかる一浴漂白定着液には種々の
添加剤を含有させることができる。たとえば、脱
銀促進剤(たとえば、米国特許第3512979号に記
載のメルカプトカルボン酸、ベルギー特許第
682426号に記載のメルカプト−複素環化合物な
ど)、汚染防止剤、PH調節ないしはPH緩衡剤、硬
膜剤(たとえば、硫酸マグネシウム、硫酸アルミ
ニウム、カリ明ばんなど)、界面活性剤など種々
の化合物を組み合わせて含有させることができ
る。また、かかる一浴漂白定着液は種々のPHで使
用され得るが、有用なPH領域はPH6.0〜8.0であ
る。 次に本発明をさらに具体的に説明するため、実
施例を述べる。 実施例 1 広葉樹漂白クラフトパルプ50重量部と針葉樹サ
ルフアイトパルプ50重量部の混合紙料をカナデイ
アン・スタンダード・フリーネス310mlに叩解し、
下記配合で170g/m2の紙を抄造した。(配合中の
数値は重量部を示す。) パルプ 100 螢光増白剤 0.15 青色染料 0.00005 第1表に記載のポリマー 3.0 アルキルケテンダイマー乳化物(ケテンダイマー
分として) 0.4 ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂
0.4 添加したポリマーを第1表に示すが、ポリマー
No.7〜No.13が本発明における水溶性合成樹脂であ
る。ポリマーの標示記号として、AMはアクリル
アミド成分、AAはアクリル酸成分、VPはN−
ビニル−3.5−ジメチルピラゾール成分、MPはN
−メチルピペラジニルアクリルアミド成分、EP
はN−エチルピペラジニルアクリルアミド成分、
MAはN,N−ジメチルアミノプロピルアクリル
アミド成分、EAはN,N−ジエチルアミノプロ
ピルアクリルアミド成分、MMAはN,N−ジメ
チルアミノプロピルメタアクリルアミド成分を表
わし、AM−AAはアクリルアミドとアクリル酸
との共重合物、AM−MMAはアクリルアミドと
N,N−ジメチルアミノプロピルメタアクリルア
ミドとの共重合物、AM−AA−VPはアクリルア
ミドとアクリル酸とN−ビニル−3.5−ジメチル
ピラゾールとの共重合物、AM−AA−MP(また
はEP)はアクリルアミドとアクリル酸とN−メ
チルピペラジニルアクリルアミド(またはN−エ
チルピペラジニルアクリルアミド)との共重合
物、AM−AA−MA(またはEA)はアクリルア
ミドとアクリル酸とN,N−ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミド(またはN,N−ジエチルア
ミノプロピルアクリルアミド)との共重合物を表
わす。( )内の数値は水溶性合成樹脂の単量体
の仕込み組成(モル%)を表わす。本発明に用い
た水溶性合成樹脂の極限粘度〔η〕は1%塩化ナ
トリウム水溶液中30℃で測定され、AM−AA−
VPおよびAM−AA−MP(またはEP)の〔η〕
は0.77±0.06、AM−AA−MA(またはEA)の
〔η〕は0.65±0.06であつた。また、本発明外の
カチオニツクポリアクリルアミドAM−MMAは
特開昭57−51899に記載の方法で合成した。
【表】 得られた湿紙を110℃の加熱プレートで乾燥し
た。この紙に、次の処方の含浸液を20g/m2含浸
させ、110℃の熱風恒温乾燥機で乾燥した。(処方
中の数置は重量部を示す。) カルボキシ変性ポリビニルアルコール 3 ジアミノスチルベンジスルホン酸塩型螢光増白剤
0.05 青色染料 0.002 クエン酸 0.2 水を加えて 100 含浸、乾燥した紙は、線圧90Kg/cmでスーパー
カレンダー処理した後、その両面をコロナ放電処
理した。次にその裏面に高密度ポリエチレン密度
0.96g/cm2、MI5)と低密度ポリエチレン(密度
0.92g/cm2、MI5)の1:1混合物を樹脂温330
℃で溶融押出し塗布機を用いて30μの厚さにコー
テイングした。次いで表面にアナターゼ型酸化チ
タン8%を含有する低密度ポリエチレン(顔料添
加前のポリエチレンは密度0.92g/cm2、MI5)を
樹脂温330℃で30μの厚さにコーテイングした。 次いで酸化チタンを含有するポリエチレンの表
面にコロナ放電処理した後、支持体に隣接して順
にイエロー発色カプラーを含む青感ハロゲン化銀
乳剤層、中間層、マゼンタ発色カプラーを含む緑
感ハロゲン化銀乳剤層、紫外線吸収層、シアン発
色カプラーを含む赤感ハロゲン化銀乳剤層および
保護層を塗設し、カラー印画紙を得た。このカラ
ー印画紙を連続自動現像機(FC製作所製、カラ
ーロールプロセツサー)によつて現像処理する。 設定処理時間は次のとおりである。 発色現像(33℃、3分30秒)→漂白定着(1分
30秒)→水洗(3分) また、各処理の組成は次のとおりである。 発色現像液 炭酸ナトリウム(1水塩) 46.0g 無水亜硫酸ナトリウム 2.0g 臭化カリウム 0.5g CD− 4.5g ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.5g 硫酸ヒドロキシルアミン 2.0g 螢光増白剤 0.5g ベンジルアルコール 12c.c. ジエチレングリコール 10c.c. 水酸化ナトリウムでPH=10.2に調整し、水で全
量を1に調整する。 漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸の第2鉄錯塩 56g エチレンジアミン四酢酸の2ナトリウム塩 2g チオ硫酸アンモニウム塩 60g 無水亜硫酸ナトリウム 20g 酸性亜硫酸ナトリウム 5g リン酸2ナトリウム 12g 水で全量を1に調整する。 現像処理を終つたカラー印画紙は緑からの液の
浸入の深さを拡大鏡を用いて読み取つた。 得られた結果を第2表に示す。
【表】
【表】 第2表から明らかな如く、本発明による試料、
即ち本発明における水溶性合成樹脂のAM−AA
−VP(No.7〜No.8ポリマー)、AM−AA−MP
(No.9〜No.10ポリマー)、AM−AA−EP(No.11ポ
リマー)、AM−AA−MA(No.12ポリマー)ある
いはAM−AA−EA(No.13ポリマー)を添加した
試料は、本発明外の試料、即ちスターガムA(No.
1ポリマー)、CatoF(No.2ポリマー)、酸処理ゼ
ラチン(No.3ポリマー)、AM−AA(No.4〜No.5
ポリマー)あるいはAM−MMA(No.6ポリマー)
を添加した試料に比し、サイズ性においては差は
ないが、紙力が大きくまさつており、このためラ
ミネーター、乳剤コーター、自動現像機等の処理
で、ペーパーロールによつて繰返し屈曲にさらさ
れる際、紙層の繊維間の結合がゆるみ難いために
実用的な特性である処理液の緑からの浸み込みが
著しく改善され、この結果印画紙端部の着色もか
なり淡色化されていることがよくわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 天然パルプを主成分とする紙を基質としてそ
    の両面をフイルム形成能ある樹脂で被覆した写真
    用支持体において、該紙が硫酸アルミニウムまた
    は塩化アルミニウムを実質的に使用しないで抄造
    されたものであつて、かつ(イ)0.1〜20モル%のN
    −ビニルピラゾール化合物またはN−アルキルア
    クリロイルピペラジンまたはN,N−ジアルキル
    アミノアルキルアクリルアミドと(ロ)0.1〜30モル
    %のアクリル酸またはメタクリル酸と(ハ)残りの50
    %モル%以上のアクリルアミドまたはメタクリル
    アミドとの共重合体構造を有する水溶性合成樹脂
    とサイズ剤とを含有することを特徴とする写真用
    支持体。 2 サイズ剤が反応性サイズ剤である特許請求の
    範囲第1項記載の写真用支持体。 3 フイルム形成能ある樹脂がポリオレフイン樹
    脂である特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の写真用支持体。
JP14163982A 1982-08-17 1982-08-17 写真用支持体 Granted JPS5931949A (ja)

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