JPH01236521A - 電力ケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、架橋ポリエチレン、特にシラン架橋ポリエ
チレン絶縁体上に剥離性の良好な外部半導電層を有する
電カケープルに関する。

［従来の技術］ シラン架橋ポリエチレン絶縁ケーフルは、有機過酸化物
を用いた化学架橋ポリエチレン絶縁ケーブルよりも架橋
か容易で生産性か高く、低圧用の架橋ポリエチレン電カ
ケープルとして広く用いられている。最近では６．６ｋ
Ｖクラスの高圧用途への適用も検３・Ｉされている。と
ころか、この用途においては外部半導電層か押出型て端
末加工時に絶縁体から容易に剥離てきる。いわゆるフリ
ーストリッピンク性が要求されている。従来、化学架橋
ポリエチレン絶縁ケーブルに用いられている、エチレン
−酢酸ビニル共玉合体、塩素化ポリエチレン等をベース
ポリマーとするフリーストリッピンク性半導電層材料を
そのままシラン架橋ポリエチレン絶縁体に適用すると剥
離性か高すぎ、殆んどほとんど密着性か得られないこと
か分かった。

［発明か解決しようとする課題］ この発明は、このような点に鑑みてなされたもので、良
好な剥離性をもつ外部半導電層を有するシラン架橋ポリ
エチレン絶縁ケーフルを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段および作用］この発明ては
、分子中に加水分解Ｉ’Ｔ　ｆｌなシラン基を含むエチ
レン共重合体とポリエチレンとの混和物に導電仕付！ｊ
剤を混和してなる半導電性組成物か絶縁体−Ｌに押出し
被覆された電カケープルてある。

この半導電性組成物は極めて良好な剥離性を有している
ので、生産性の高い高圧用の電カケープルか得られる。

［実　施　例］ 本件出願の発明者等は、シラン架橋ポリエチレン絶縁ケ
ーブルの外部半導電層のフリーストリッピンク性を鋭意
研究し検ルＩした結果、エチレン共重合体をシラン架橋
性とし絶縁体との共架橋による密着性の向上をはかると
ともに、ポリエチレンを加えることにより半導電仕組ｒ
＆物のＳＰ（溶解性パラメータ）値を絶縁体に近づけ適
度の密着性を付与することによって、シラン架橋ポリエ
チレン絶縁体に対し良好な剥離性をもつ半導電性組成物
を得ることか可ず１となることを見出した。

この発明における分子中に加水分解ｒ３ｆ能なシラン基
をもつエチレン共重合体とは、 エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
エステル共重合体等のエチレン共重合体に不飽和シラン
化合物を遊離ラジカル発生剤の存在下てクラフト共重合
したものて、不飽和シラン化合物とは次式で表わされる
ものである。

ＣＨ２＝ＣＨＳ　ｉ　（ＯＲ）　＊ （ＲはＣＨ，またはＣ２Ｈ３） また、エチレンとアクリル酸エステルと不飽和シラン化
合物をラジカル重合開始剤、連鎖移動剤のもとて共重合
した三元共重合体を用いてもよく。

この場合不飽和シラン化合物とは次式で表わされるもの
である。

ＣＨ２＝Ｃ（Ｒ）ＣＯＯ（ＣＨ２）Ｘ　ＳｉＲ′ｙ　・
（ＯＣＨ３）ｓ−ｙ （ＲはＨまたはＣＨ，、Ｒ＝はＣＨ：ｌまたはＣ２Ｈ５
，ｘは１〜６好ましくは３〜５゜ｙはθ〜３好ましくは
Ｏである） −・方、これらの加水分解可能なシラン基を有するエチ
レン共重合体と混和するポリエチレンはどのようなタイ
プのものも使用可能である。このポリエチレンの加水分
解可能なシラン基を有するエチレン共重合体との混和比
率はポリエチレンか２０〜８０重量％となるのか望まし
い。すなわち２０％未満ては剥離力か小さすぎ、８０重
縫％以七では半導電性組成物か機械的に脆くなるためで
ある。

この発明で用いる導電性付ケ剤としては、アセチレンブ
ラック、ファーネスブラック、ケッチエンブラック等の
導電性カーボンブラックか使用できる。

また、必要によりその他の添加剤、例えば滑剤、酸化防
止剤、軟化剤等を加えることは一向に差しつかえない。

この半導電性組成物の架橋は。

シラチル錫ジラウレートに代表されるシラノール縮合触
媒を半導電性組成物に加え、水分の存在下て行なうこと
かできる。

次に、この発明の具体的な実施例１〜４と比較例１〜２
とを説明する。第１表の実施例１〜４および比較例１〜
２に示す半導電性組成物をパンバリミキサーて混錬し半
導電性組成物を得た。この半導電性組成物を３層間時押
出装置を用い導体径１５０ｍｍ２の銅導体ｌ上に０．５
ｍｍ厚の内部゛ト導′市層２，３ｍｍＪ９のシラン架橋
ポリエチレン層とともに０．５ｍｍ厚の外部半導電層４
として押出してケーブル５とし試料とした。このケーブ
ル５を水架橋した後、外部半導電層４の剥離性を評価し
た。

なお、剥離試験はケーブルと直角をなす方向に１／２イ
ンチ幅で半導電層４をひきはかし、剥離力を求めた。剥
離力は０．５〜４ｋｇの範囲にあるものを合格とした。

第２表に各試料の評価結果を示した。

この発明の範囲内にある実施例１〜４のものては３１離
力か合格となるのに対し、この発明の範囲外にあるエチ
レン−酢酸ビニル共電−合体を用いた比較例１、および
シラングラフトエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた
比較例２ては剥離力か小さすぎ、不合格である。

（以下余白） ［発明の効果］ 以上説明してきたとおり、この発明によればシラン架橋
ポリエチレン絶縁体に対し良好な剥離性をもつ外部半導
ｉｒＬ層を有するケーブルを得ることかでき、その工業
的価イ１は著しく高いものである。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の絶縁体を被覆した電線、ケーブルの横
断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 分子中に加水分解可能なシラン基を含むエチレン共重合
   体とポリエチレンとの混和物に導電性付与剤を混和して
   なる半導電性組成物が絶縁体上に押出被覆されているこ
   とを特徴とする電力ケーブル。