JPH01234449A - 塩素化エチレン系共重合体混合物 - Google Patents

塩素化エチレン系共重合体混合物

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JPH01234449A
JPH01234449A JP6167988A JP6167988A JPH01234449A JP H01234449 A JPH01234449 A JP H01234449A JP 6167988 A JP6167988 A JP 6167988A JP 6167988 A JP6167988 A JP 6167988A JP H01234449 A JPH01234449 A JP H01234449A
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渡辺 直敏
Shoji Sakurai
桜井 昭二
Yoshihiro Mogi
茂木 義博
Toshiyuki Iwashita
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は加硫性がすぐれた塩素化エチレン系J(重合体
混合物に関する。さらにくわしくは、耐油性、耐酸性お
よび耐アルカリ性か良好てあり、さらに加硫性かすぐれ
ているばかりてなく、柔軟性および圧縮永久歪性も良好
であり、かつ金属や合r&繊維の基材との接着性もすぐ
れており、しかも耐熱性も良好である塩素化エチレン系
共重合体混合物に関する。
(従来の技術) 塩素化ポリエチレン、とりわけ非品性塩素化ポリエチレ
ンゴム状物は化学的に飽和構造てあり、かつ塩素含有高
分子物質であることに基いて、その架橋’Ill!j(
加硫物)は、耐候性、難燃性、耐薬品性、電気的特性お
よび耐熱性のごとき物性か良好であるため、電線被覆、
電気部品、ホース、建材、自動車部品、パツキン、シー
トなどに成形されて広範囲の産業分野において利用され
いる。
しかし、この塩素化ポリエチレンは汎用ゴム(たとえば
、ブタジェンを主成分とするゴム)と異なり、前記した
ごとく化学的に飽和構造であるために硫黄または硫黄供
与体を加硫剤として加硫させることが困難である。その
ため、架橋剤として一般には、有機過酸化物を使って架
橋させる方法か行なわれている。しかし、ホース、シー
ト、チューブなどを押出成形後、一般にゴム業界で使わ
れている加硫かんな用いて架橋した場合、得られる架橋
物を適正に架橋させることは難しい。そのために得られ
る架橋物の引張強度、耐熱性などか劣る。さらに、金属
や合成繊a(たとえば、ナイロン、ポリエステル)の基
材との接着性もよくない。
そのため、硫黄またはf&黄供与体を使用して加硫させ
ることか提案されている(たとえば、特開昭55−71
742号公報明細書)。また1本発明者の一部らは、硫
黄および/または硫黄供与体にさらにチオウレア系化合
物、ジチオカーバメートの金属塩ならびに受酸剤として
酸化マグネシウムおよび/または酸化鉛を配合させるこ
とにより、加硫か可能てあり、さらに種々の機械的特性
(たとえば、引張強度)もすぐれている加硫性塩素化ポ
リエチレン系組成物を提案した(特開昭61−2092
44号)。
(発明か解決しようとする課題) しかし、この組成物は、第1図を比較することによって
明らかなごとく、加硫性はかならずしも満足すべきもの
てはなく、したかって柔軟性および圧縮永久歪か充分で
なく、しかも耐熱性についても劣るという欠点かある。
以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題点)かな
く、すなわち塩素化ポリエチレンの分野において要望さ
れている加硫性か極めて良好であるばかりでなく、耐引
張性および圧縮永久歪性のごとき機械的特性もすぐれて
おり、かつ金属や合成繊維の基材との接着性も良好てあ
り、かつ金属や合成繊維の基材との接着性も良好であり
、さらに耐熱性、耐油性、耐酸性および耐アルカリ性に
ついてもすぐれている塩素化されたエチレン系重合体の
混合物を得ることである。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明にした
かえば、これらの課題は、(A)メルトフローインデッ
クス(JIS K7210にしたかい、条件が4で測定
、以下r MFRJと云う)か0.1〜100 g/1
0分であり、かつα、β−不飽和ジカルボン酩およびそ
の無水物の共重合割合か合計量として0.5〜25モル
%である少なくともエチレンとα、β−不飽和ジカルボ
ン酸および/またはその無水物とのエチレン系共重合体
の塩素化物であり、該塩素化物の塩素含有率は5〜40
重量%てあり、かつムーニー粘度(ML、100℃)1
+4 か5以上である塩素化エチレン系共重合体100重量部
、 (B)−形成か(I)式で示されるチオウレア系化合物
 1.0〜10.0重量部、 ただし、RおよびR′は同一でも異種てもよく、炭素数
か多くとも18個の炭化水素基である (C)−形成か(II )式て表わされるメルカプトト
リアジン系化合物 0.O1〜2.0重量部/  \ H3N      5)I (たたし、Rはメルカプト基およびアミノ基からなる群
からえらばれる) (D)硫偵および/または硫黄供午体 0.1〜l09
0  重量部 ならびに (E)受酪剤となる金属化合%J  1.0〜15.0
重量部 かうなる塩素化エチレン系共重合体混合物、によって解
決することかできる。以下1本発明を具体的に説明する
(A)塩素化エチレン系共重合体 本発明において使われる塩素化エチレン系共重合体を製
造するにあたり、原料であるエチレン系共重合体は少な
くともエチレンと「α、β−不飽和ジカルボン酸および
/またはその無水物」 (以ド「コモノマー(1)」と
云う〕との共重合体である。該共重合体はエチレンとコ
モノマー(1)との共重合体てもよく、エチレンおよび
コモノマー(1)のほかに、第三共重合成分として「不
飽和カルボン酸エステル、アルコキシアルキルアクリレ
ートおよびビニルエステルからなる群からえらばれた少
なくとも一種の二重結合を有するモノマー」 〔以下「
コモノマー(2)」と云う〕とからなる多元共重合体で
もよい。
コモノマー(1)のうち、α、β−不飽和ジカルホン酸
の炭素数は通常多くとも20個であり、とりわけ4〜1
6個のものか好適である。該ジカルボン酎の代表例とし
ては、マレイン酊、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、 3.6−ニントメチレンー 1.2.:1.6−
チトラヒドローシスーフタル酸(ナディック酸0)があ
げられる。
本願のα、β−不飽和ジカルボン酸成分のうち、前記α
、β−不飽和ジカルボン酷の無水物か望ましく、なかて
も無水マレイン酸か好適である。
コモノマー(2)のうち、不飽和カルボンi!i1i、
r−ステルの炭素数は通常4〜40個てあり、特に4〜
20個のものが好ましい。代表例としては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートなどの
熱安定性のよいものか好ましい。
さらに、アルコキシアルキルアクリレートの炭素数は通
常多くとも20個である。また、アルキル基の炭素数か
1〜8個(好適には、 1〜4個)のものか好ましく、
さらにアルコキシ基の炭素数が1〜8個(好適には、 
1〜4個)のものか望ましい。好ましいアルコキシアル
キルアクリレートの代表例としては、メトキシエチルア
クリレート。
エトキシエチルアクリレートおよびブトキシエチルアク
リレートかあげられる。
また、ビニルエステルの炭素数は、一般には多くとも2
0個(好適には、 4〜16個)である。好適なビニル
エステルの代表例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、ビニルソチレート、ビニルピバレートなどがあ
げられる。
本発明のエチレン系共重合体において、コモノマー(1
)の共重合割合は0.5〜25モル%てあり、1.0〜
25モル%が好ましく、特に1.0〜20モル%か好適
である。コモノマー(1)の共重合割合が0.1モル%
未満のエチレン系共重合体を用いると、得られる塩素化
物の効果を発揮しない。
一方、25モル%を超えたエチレン系共重合体は工業的
に製造するさいにコストおよび製造上問題かある。
本発明において、エチレン、コモノマー(1)およびコ
モノマー(2)からなる三元共重合体は塩素化させるさ
いにソロツキンクかなく、反応を容易に実施することが
できる。さらに、得られる塩素化エチレン系共重合体は
ゴム弾性および耐熱性かすぐれているために好ましい。
また、コモノマー(2)の共重合割合は製造的にも、コ
スト的にも一般には多くとも25モル%てあり、 0.
5〜25モル%のものか望ましく、とりわけ1.0〜2
5モル%のものか好適である。
該エチレン系共重合体のMFRは0.1〜toog/l
O分であり、 0.5〜100 g/10分のものか好
ましく、特に 1.0〜100 g710分のものか好
適1である。MFRか0.1g/10分未満のエチレン
系共重合体を使うならば、得られる塩素化エチレン系共
重合体の成形性や混練性かよくない。一方、  100
g/10分を超えたエチレン系共重合体を使用するなら
ば、得られる塩素化エチレン系共重合体の機械的特性か
よくない。
本発明の塩素化エチレン系共重合体を製造するには、該
エチレン系共重合体を水性媒体中に懸濁させる。この水
性懸濁状態を保持するために、少軟の乳化剤、懸濁剤を
加えることか好ましい。このさい、心安に応じて、ペン
ソイルパーオキサイド、アゾビスイソツチロニトリルお
よび過酸化水素のごときラジカル発生剤、ライトシリコ
ン油なとの消泡剤ならびにその他の添加剤を加えてもさ
しつかえない。
本発明の塩素化エチレン系共重合体を製造するにあたり
、前記の水性Qi下で下記のごとき三つの方法で塩素化
させることが望ましい。
第一の方法は第一段階において用いられるエチレン系共
重合体の融点よりも少なくとも25℃低い温度であるか
、50℃より高い温度において全塩素化量の20〜60
%を塩素化し、第二段階において前記第一・段階におけ
る塩素化温度よりも10℃以上高い温度であるが、該エ
チレン系共重合体の融点よりも5〜15℃低い温度にお
いて残りの塩素化を行なう方法である。
また、第二の方法は、第一段階において使われるエチレ
ン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い温度で
あるか、50℃より高い温度において全塩素化量の20
〜60%を塩素化し、第二段階において該エチレン系共
重合体の融点よりも 1〜7℃高い温度まで昇温させ、
この温度において塩素を導入することなく10〜60分
間アニールさせ、第三段階において該エチレン系共重合
体の融点よりも2〜25℃低い温度において残りの塩素
化を行なう方法である。
さらに、第三の方法は第一段階において使用されるエチ
レン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い温度
であるか、50℃より高い温度において全塩素化量の2
0〜60%を塩素化し、第二段階において前記第一段階
における塩素化温度よりも1000以上高い温度である
か、該エチレン系共重合体の融点よりも5〜15℃低い
温度で残りの塩素化量の少なくとも30%てあり、この
段階までに全塩素化量の60〜90%塩素化し、ついて
第三段階において該エチレン系共重合体の融点よりも低
い温度であるか、融点よりも2℃以下低い温度において
塩素化を行なう方法である。
このようにして得られる本発明において使用される塩素
化エチレン系共重合体の塩素含有率は5〜45重量%(
好ましくは、 5〜.40重量%、好適には、IO〜3
5玉景%)である。この塩素化エチレン系共重合体の塩
素含有率か5重量%未満では、得られる塩素化エチレン
系共重合体を回収および精製するのに問題がある。その
上、l111焔性か乏しい。一方、45重量%を超Xる
と生成される塩素化エチレン系共重合体は、熱安定性お
よび耐熱性において著しく低下するために好ましくない
またムーニー粘度はioo’cの温度においてラージ・
ロータて5ポイント以上てあり、 5〜150ポイント
か望ましく、とりわけlO〜150ポイントか好適であ
る。
さらに、メルトフローインデックス(JISK−721
0ニジj: カイ、条件力8”1lll定、以下rFF
IJと云う)は、一般には1〜100 g/10分であ
り、 3〜50g/10分が好ましく、とりわけ5〜:
lOg/10分か好適である。
(B)チオウレア系化合物 また、本発明において用いられるチオウレア系化合物の
一般式は下式〔(■)式〕て示されるものである。
たたし、RおよびR′は同一でも異種でもよく、炭2に
数か多くとも18個の炭化水素ノSである。
この炭化水素基はアルキル基、シクロアルキル基、アリ
ル(aryl)基およびアラルキル基からえらばれ、旦
体例としてメチル基、エチル基、プロビルフ、(、フチ
ル基、シクロヘキシル基、ベルンル基かあげられる。
このチオウレア系化合物としては、N、N’−ジフェニ
ルチオウレア、N、N″−ジエチルウレア、N、N“−
ジエチレンチオウレア、N、N’−シフチルチオウレア
、N、N’−シラウリチオウレアなどがあげられる。と
りわけ、N、N’−ジエチルチオウレアか好適である。
(C)メルカプトトリアジン系化合物 さらに、本発明において使用されるメルカプトトリアジ
ン系化合物はゴム業界において加硫剤または加硫促進剤
として使用されているものてあり、−形成かF式((■
I)式)として示されているものである。
H3N    5ll (たたし、Rはメルカプト基およびアミノ基からなる群
からえらはれる) この(1■)式において、Rのうち、アミノ基は炭素数
か多くとも20個の炭化水素基を有するものてもよい。
このメルカプトトリアジン系化合物の代表例としては、
l、:l、5− )−リチオシアヌル酸、 l−へキシ
ルアミノ−3,5−ジメチルカプトトリアジン、1−ジ
エチルアミノ−3,5−ジメルカプトトリアジン、 1
−シクロへキシルアミノ−3,5−ジメルカプトトリア
ジンなどかあけられる。この化合物は特開昭59−10
099号公報明細書に詳細に記載されている。
(D)硫黄および硫黄供与体 また1本発明において使われる硫黄および硫黄供与体の
うち、硫黄供与体は比較的高温(一般には50〜200
℃)において硫黄を放出させ得る化合物を指す。この硫
黄供与体の代表例は「便覧、ゴム・プラスチ・ンク配合
薬品」(ラバータイシェスト社編、昭和49年発行)の
第19頁ないし第57頁に記載されているもののうち、
ジスルフィド以上のポリスルフィド結合を有するもので
ある。
これらの硫黄供4体のうち、代表的なものとしては、テ
トラメチルチウラム・ジスルフィド、ジペンタメチレン
チウラム・ジスルフィド、ジペンタメチレンチウラム・
テトラスルフィトおよびジペンタメチレンチウラム・ヘ
キサスルフィドかあげられる。これらの硫黄供与体のう
ち、 100〜200℃の温度範囲にて硫黄を放出する
もの(たとえば、ジペンタメチレンチウラム・テトラス
ルフィド)が特に好適である。さらに、同刊行物、第3
頁ないし第5頁に記載された硫黄化合物も硫黄供与体と
して好んて用いることもてきる。該硫黄化合物の代表的
なものとしては、−塩化硫黄、二塩化硫黄、モルホリン
・ジスルフィドおよびアルキル・フェノール・ジスルフ
ィドかあげられる。
また、本発明において使用される硫黄の代表例は同°刊
行物、第1頁ないし第3頁に記載されている。その代表
例としては、粉末WtR1硫黄華、沈降硫黄、コロイド
・硫黄および表面処理硫黄があげられる。
(D金属化合物 さらに、本発明において用いられる受酸剤となる金属化
合物としては1周期律表第1I族の金属の酸化物、水醇
化物、炭酸塩、カルボン酸塩、ケイ酸塩、ホウ酸塩およ
び亜りん酸塩ならびに周期律表第1Va族の金属の酸化
物、塩基性炭酸塩、塩基性カルボン酸塩、塩基性亜りん
酸塩、塩基性亜硫酸塩および三J′!!基性硫酸塩など
があげられる。
該金属化合物の代表例としては、酸化マグネシウム(マ
グネシア)、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、酸
化カルシウム(生石灰)、水酸化カルシウム(消石灰)
、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム0、ステアリン酸
カルシウム、フタル酸カルシウム、亜りん酸マグネシウ
ム、亜りん醜カルシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化錫
、リサージ、鉛丹、鉛白、二塩基性フタル酸鉛、二Ii
2基性炭酸鉛、ステアリン酸鉛、塩基性亜りん酸鉛、塩
基性亜りん酸錫、塩基性亜硫酸鉛、三塩基性硫酸鉛など
かあげられる。
該金属化合物の平均粒径は通常0.1〜l00piであ
り、 0.2〜]10gmか望ましく、とりわけ0.5
〜50JL11か好適である。平均粒径か0.1gm未
満の金属化合物を用いるならば、混練するさいに飛散な
どを生じ、取り扱いに問題がる。一方、+00 g r
mを超えたものを使うと、二次凝集が生じ易く均一に分
散させることか難しい。
本発明の塩素化エチレン系共重合体混合物を製造するに
あたり、塩素化エチレン系共重合体に以上のチオウレア
系化合物、硫黄および/または硫黄供与体ならびに受酸
剤となる金属化合物を配合させることによって目的とす
る混合物を得ることかできるけれども、これらにさらに
他の加硫促進剤を配合させてもよい。
(F)他の加硫促進剤 本発明において使用される他の加硫促進剤は一般にゴム
業界において加硫促進剤として広く利用されているもの
である。その代表例はチアゾール系、イミダシリン系、
ジチオカルバメート系、チウラム系、スルフェンアミド
系、ザンテート系、グアニジン系およびアルデヒド・ア
ミン系に分類される。また、前記刊行物第64頁ないし
第67頁に記されているアミン類ならびに該刊行物第6
4頁および第 170頁ないし第173頁に記載されて
いるりん系化合物のごとき求核試薬も加硫促進剤として
使うことかてきる。これらの加硫促進剤については特開
昭59−15440号公開公報明細書に代表例か記載さ
れている。
(G)混合割合 100重量部の塩素化エチレン系共重合体に対する他の
混合成分の混合割合は下記の通りである。
チオウレア系化合物ては、 l、0〜10.0%量部て
あり、 2.0〜l000毛量部が好ましく、特に3.
0〜10.0!II量部か好適である。チオウレア系化
合物の混合割合か下限未満では、得られる混合物の加硫
性か不充分である。一方、上限を越えて配合したとして
も、さらに加硫性を向」―することがてきない。また、
メルカプトトリアジン系化合物ては。
0.01〜2.0重量部であり、0.02〜1.5重量
部か好ましく、特に0.1〜t、zFf1B部か好適で
ある。
メルカプトトリアジン系化合物の混合割合か0.旧型湯
部ては、架橋かタイトにいき過ぎるために架橋をコント
ロールすることか難しい。一方、2,0玉量部を越えて
配合すれば、得られる架4i!i物の高温における引裂
性かよくない。さらに、硫黄および硫黄供与体の混合割
合はそれらの合計量として0.1〜l000重r部てあ
り、0.1〜7.0重量部が好ましく、特に0,2〜7
.0重量部が好適である。硫黄および硫黄供与体の混合
割合かそれらの合計量として0.1重量部未満では、加
硫性の良好な組成物か得られない。一方、10.0重量
部を超えて配合したとしても、さらに加硫性を向上する
ことかてきないばかりでなく、加硫物のゴム弾性か低下
する。また、金属化合物の混合割合は、 1.0〜15
.0重脣部てあり、2.0〜15.0重量部が望ましく
、とりわけ3.0〜12.0重量部が好適である。金属
化合物の混合割合か1.0重?部未満では、塩素化エチ
レン系共重合体か脱塩化水素反応を生じる。
一方、15.0重量部を越えて配合したと°しても、脱
塩化水素反応をさらに防止することかできないのみなら
ず、加工性か悪くなり、さらに得られる加硫物のゴム強
度か低下する。
その上、前記のその他の加硫促進剤を配合する場合ては
、一般には混合割合は多くともl080重量部である。
(11)混合方法、加硫方法、成形方法など以上の物質
を均一に配合させることによって本発明の混合物を得る
ことかてきるけれども、さらにゴム業界において一般に
使われている充填剤、ITf塑剤、酸素、オゾン、熱お
よび光(紫外線)に対する安定剤、滑剤ならびに着色剤
のごとき添加剤を混合物の使用目的に応じて添加しても
よい。
合物を製造するさい、本質的に塩素化エチレン系共重合
体か加硫しないことか重要である。このことから、混合
は一般には室温ないし100℃において実施させる。
このようにして得られる混合物を使って一般のゴム業界
において一般に使用されている押出成形機、射出成形機
、圧縮成形機などを利用して所望の形状に形成される。
加硫は通常100〜200℃の温度範囲に成形中におい
て、あるいはスチーム缶、エアーパスなどによって加熱
される。加硫時間は加硫温度によって異なるが、一般に
は0.5〜120分である。
実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、引張強度(以下r
TJと云う)および伸び率(以下「E8」と云う)はシ
ョーバー試験機を用いて測定した。
また、硬度試験はショアーAの硬度計を使用して測定し
た。さらに、圧縮永久歪試験は25%圧縮に圧縮させ、
′一定荷重で圧縮を保持した後、 100℃の熱老化試
験機に22時間放置する。その後、荷重を除去し、温度
が23℃および湿度が60%の恒温室に30分間放置さ
せ、その歪率を測定した。また。
加硫試験はディスクレオメータ−(OCR−100型)
試験機を使って温度か150℃,振幅か3度、フルスケ
ールか100Kg/ c rrr’て1時間測定し、そ
の時の加硫曲線を測定した。また、接着性試験は得られ
た各塩素化エチレン系共重合体混合物の試片(厚さ  
4mm )をアルミニウム板(厚さ 約lll11)に
接着し、JIS K6:lOlに準じ、引張速度が5h
mの条件て90度の方向に剥離して評価した。
なお、実施例および比較例において使用した塩素化エチ
レン系共重合体、チオウレア系化合物、メルカプトトリ
アジン系化合物、硫黄および硫黄供与体、金属化合物お
よびその他の加硫促進剤のそれぞれの種類および物性な
どを下記に示す。
((A)塩素化エチレン系共重合体) 塩素化エチレン系共重合体として、水性懸濁液中テMF
Rカ100g/10分であり、かつ融点か 108℃で
あるエチレン−メチルメタクリレート−無水マレイン酸
三元共重合体(メチルメタクリレートの共重合割合 1
8.5モル%、無水マレイン酸の共重合割合 1.5モ
ル%、以下rEMMAJと云う> 10Kgを仕込み、
撹拌しながら50〜85℃の温度範囲において該共重合
体の塩素含有量が15.2重量%になるまて塩素化した
(第一段階塩素化)。ついで。
反応系を109〜118℃に昇温させ、この温度範囲に
おいて塩素の導入を中止させて30分間アニール化を行
なった(第二段階アニール化)。ついて、反応系、を冷
却し、88〜106℃の温度範囲において塩素含有量が
35.1重量%になるまて塩素化しく第三段階塩素化)
、得られるムーニー粘度(ML、100℃)か32.5
である塩素化エチレ1+4 ン系共重合体(FR10,2g/10分、以下rclE
MMA(八)」と云う)および前記EMMA1DKgを
上記と同様に仕込み、撹拌しながら50〜80℃の温度
範囲において該共重合体の塩素含有率が18.1重量%
になるまて塩素化した(第一段階塩素化)。ついで反応
系を93〜103℃に昇温させ、この温度範囲において
塩素含有量が30.Oi量%になるまて塩素化した(第
二段階塩素化)。ついて118〜120℃の温度範囲で
塩素含有量が35.1重量%になるまて塩素化しく第三
段階塩素化)、ムーニー粘度(ML、。4゜100℃)
か34.5である塩素化エチレン系共重合体(FR10
,8g / 10分、以下r CIEMMA(B) J
と云う)を使った。
〔(B)チオウレア系化合物〕
チオウレア系化合物として、ジエチルチオウレア(以下
r EURJと云う)およびジエチレンチオウレア(以
下r 2,2Jと云う)を用いた。
((C)メルカプトトリアジン系化合物)メルカプトト
リアジン系化合物として、1.1.5−メルカプト−8
−トリアジン〔以下「アジン(1)」と云う〕を使用し
た。
〔(D)硫黄および硫黄供与体〕
V7を黄として、粉末状のil(粒径 200メツシユ
パス、以下rSJと云う)を用い、また硫偵供与体とし
て、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィト(rT
RAJと云う)を使った。
((E)金属化合物) また、金属化合物として、平均粒径か1.OILmであ
る酸化マグネシウム(以下MgOJと云う)および平均
粒径か 1.5gmである鉛丹(以下r  Pb304
Jと云う)を用いた。
((F)他の加硫促進剤) さらに、他の加硫促進剤として、テトラメチルチウラム
・ジスルフィド(以下rTTJと云う)を使用した。
実施例 1〜7、比較例 l〜lO 第1表にそれぞれの配合量および種類か示される配合物
を室温(約20℃)においてオープンロールを使って2
0分間混練してシート状物を成形した。得られた各シー
ト状物を圧縮成形機を用いて温度か1606Cおよび圧
力が200Kg/ c rrr′て30分間加硫しなが
ら加硫物を製造した。得られた加硫物について引張強度
、伸び、硬さおよび圧縮永久歪の試験を行なった。それ
らの結果を第2表にしめす。さらに、加硫試験はオープ
ンロールで得られたシート状物を使用してテストを行な
った。それらの結果を第1図に示す。
(以下余白) 比較例 11 実施例1において使ったCIEMMA(A)のかわりに
、あらかしめ分子量か約20万てあり、かつ密度か0.
950g / c m″である高密度ポリエチレンを水
性懸濁法により1!!素化させることによって得られる
ムーニー粘度(MS、100℃)が60であ1+4 す、塩素含有醍が35.2重量%である11!素化ポリ
エチレンを用いたほかは、実施例1と同様に混練させて
シートを成形した。得られたシートを実施例1と同様に
加硫させて加硫物を製造した。得られた加硫物について
引張強度、伸び、硬さおよび圧縮永久歪の試験を行なっ
た。それらの結果を第2表に示す。さらに、加硫試験は
実施例1と同様に行なった。その結果を第1図に示す。
なお、比較例6および8ては、加硫峙において脱塩酸を
おこし、加硫物のシート状を形成することかできなかっ
た。
なお、全実施例によって得られた各塩素化エチレン系共
重合体混合物の接着性試験を行なった。
いずれも塩素化エチレン系共重合体混合物の試片か切断
した。
さらに、実施例1および3ならびに比較例1および11
によって得られた混合物(混練物)の架橋曲線をそれぞ
れa、b、cおよびdとして第1図に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られた加硫性塩素化エチレン系共重合体混合物は、引
張強度(TB)および圧縮永久歪についてすぐれている
ばかりでなく、レオメータ−曲線からみてもすぐれた加
硫曲線を描いていることか明白である。
(発明の効果) 本発明によって得られる塩素化エチレン系共重合体混合
物は、第1図から明らかなごとく加硫性か通常の塩素化
ポリエチレンに比べてずぐれ1ているばかりでなく、下
記のごとき効果を発揮する。
(1)耐オソン性が良好でる。
(2)反撥性がすぐれている。
(3)難燃性についても良好である。
(4)耐候性および耐久性もすぐれている。
(5)引裂性およびその他の機械的強度についても良好
である。
(6) IIFFt油性にすぐれている。
(7)さらに耐熱性および低温性についても良好である
(8)金属などとの接着性がすぐれている。
本発明の塩素化エチレン系共重合体混合物は上記のごと
きすぐれた特性を有しているために多方面にわたって利
用することができる。代表的な応用例を下記に示す。
(1)自動車用各種部品(たとえば、ホース、チューブ
材) (2)電線の被覆材 (3)接着剤 (4)電子機器、電気機器などの部品
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1および3ならびに比較例1および11
によって得られた各混合物のディスクレオメータ−を使
って測定した架橋曲線図である。 この図において、縦軸はトルク(Kg−C11)を示し
、横軸は架橋時間(分)を示す。なお、a。 b、c、dはそれぞれ実施例1、実施例3、比較例1お
よび比較例11によフて得られた混合物の架橋曲線を示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)メルトフローインデックスが0.1〜100g/
    10分であり、かつα、β−不飽和ジカルボン酸および
    その無水物の共重合割合が合計量として0.5ないし2
    5モル%である少なくともエチレンとα、β−不飽和ジ
    カルボン酸および/またはその無水物とのエチレン系共
    重合体の塩素化物であり、該塩素化物の塩素含有率は5
    〜40重量%であり、かつムーニー粘度(ML_1_+
    _4、100℃)が5以上である塩素化エチレン系共重
    合体100重量部、 (B)一般式が( I )式で示されるチオウレア系化合
    物1.0〜10.0重量部、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ただし、RおよびR’は同一でも異種でもよく、炭素数
    が多くとも18個の炭化水素基である、 (C)一般式が(II)式で表わされるメルカプトトリア
    ジン系化合物0.01〜2.0重量部、▲数式、化学式
    、表等があります▼(II) (ただし、Rはメルカプト基およびアミノ基からなる群
    からえらばれる) (D)硫黄および/または硫黄供与体0.1〜10.0
    重量部 ならびに (E)受酸剤となる金属化合物1.0〜15.0重量部
    からなる塩素化エチレン系共重合体混合物。
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