JPH01234419A - 低吸水性ポリエステル樹脂 - Google Patents

低吸水性ポリエステル樹脂

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JPH01234419A
JPH01234419A JP6167188A JP6167188A JPH01234419A JP H01234419 A JPH01234419 A JP H01234419A JP 6167188 A JP6167188 A JP 6167188A JP 6167188 A JP6167188 A JP 6167188A JP H01234419 A JPH01234419 A JP H01234419A
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JP
Japan
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acid
alcohol
polymerization
water absorption
groups
Prior art date
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Pending
Application number
JP6167188A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Naito
寛 内藤
Yoshinori Murafuji
村藤 義則
Hitoshi Kawamoto
川本 均
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分舒) 本発明は、フィルム、容器又はシートに用いられる熱可
塑性ポリエステル樹脂に関する。更に詳しくは吸水によ
る熱的、機械的物性変化の少ないポリエステル樹脂に関
する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート(以下
PETと記す)は、延伸やヒートセフ)等によって配向
度や結晶化度を上げ機械的強度、耐熱性を付与すること
で繊維を初めフィルム、中空容器等に広く使われている
。即ちPETの優れた機械的強度、耐熱性は高度に配向
した部分及び結晶部分がもたらしたものである。ところ
で、−般に工業的に生産される製品は配向度でせいぜい
90%、結晶化度に至っては60%を超えることは殆ど
な(、通常は50%以上の非晶部分を含む。
結晶部分は実質的に吸水しないが、非晶部分は水分子を
吸収又は吸着し、条件によっては吸水率で1%程度にま
で達する。一般に、PETはポリアミド等に比べ疎水性
(低吸水性)のポリマーと言われており、吸水や吸湿に
よる影ツは極めて少ないと考えられていた。しかし、疎
水性ポリマーであるPETであっても非晶部分は吸水し
、ガラス転移温度(Tg )は低下する。吸水率によっ
て低下の割合は異なるが通常5〜t o ’cの低下が
ある。
Tg以上の温度に於て一般に熱可塑性のポリマーは機械
的応力が加わると変形を起こし易くなるため、Tgの低
下は耐熱性の低下につながる。
(問題を解決するための手段) 本発明は、PETの非晶部分への吸水や吸湿を低減させ
ることでTgの低下、即ち耐熱性の低下を抑えるもので
ある。非晶部分への水分子の吸着は、PETの末端基で
ある水酸基及びカルボキシル基といった親木基の存在に
より促進されるため、吸水率の低減は前記親木基を疎水
基に置換することで達成される。つまり、PETの末端
基である水酸基に対しては1価のカルボン酸、カルボキ
シル基に対しては1価のアルコールと反応させることで
達成される。
凹ち本発明の低吸水性ポリエステルは、ポリエチレンテ
レフタレートを主たる構成成分とし、全末端基の少なく
とも30%が1価のカルボン酸及び/又は1価のアルコ
ールで部分封鎖されていることを特徴とする。
本発明に於て骨格を成すポリエチレンテレフタレート(
PET)はエチレンテレフタレートを主たる繰返し単位
とするものであるが、グリコール成分及び/又はジカル
ボン酸成分の一部を他のグリコールやジカルボン酸と置
き換えることが可能である。例えば、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1.4−シクロヘキサンジメタツール、2,2
−ビス (4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロ
パン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)ス
ルホン、イソフタル酸、2.6−ナフタレンジカルボン
酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、ジフェン酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等が挙げられる
本発明のポリエチレンテレフタレート(PET)の重合
は通常の公知の方法で行うことが出来、特に特殊な条件
を必要としない。通常の重合条件で得られたPETの両
末端はカルボキシル基(−COOH)と水産基(−OH
) であり、いずれも親水性の基である。これらの基を
、他端がアルキル基、アリール基の如き疎水性の基であ
る1価のカルボン酸やアルコールで封鎖することでポリ
マー全体をより疎水性とすることができる。即ち、より
低吸水性の高いPETとすることができる。理想的には
カルボキシル基及び水酸基が全て封鎖されることが好ま
しいが、少なくとも全末端基の30%、好ましくは50
%以上、最も好ましくは70%以上が封鎖されているこ
とが必要である。末端基の封鎖は、カルボキシル基と水
酸基のいずれに対してであっても良い。
カルボキシル基を封鎖するには、他端にアルキル基やア
リール基といった疎水性の基を有するものであればあら
ゆる種類の1価のアルコールを用いることができる。但
し、アルキル鎖の長過ぎるものは骨格となるPETの機
械物性、熱的特性、例えば結晶性、ガラス転移点、機械
的強度の低下につながることが多く、炭素原子の数が2
6以下のアルコールが好ましい、とくにアリール基を有
するものはPETと似た構造を持っており、PETの特
性を大きく変えることは少ないのでより好ましい。一方
、水酸基を封鎖するには、上記アルコールと同様他端に
アルキル基やアリール基といった疎水性の基を有するも
のであればあらゆる種類の1価のカルボン酸を用いるこ
とができるが、アルキル鎖は炭素原子数で22以下のも
のが妊ましい。同様にアリール基を有するものの方が有
利であることは云うまでもない。
上記1価のアルコール及びカルボン酸は、骨格となるP
ETの重合工程からフィルム、シート、製糸、ボトル成
形等の製品製造工程の任意の段階で活性末端基と反応さ
せ所望のポリマーを得ることが可能であるが、反応を完
結させる為には重合工程で行うのが好ましい。但し、重
合(エステル交換反応を含む)は240℃以上の温度、
常圧からl tart以下の減圧下で行なわれるため、
沸点の低い1価のアルコールやカルボン酸は反応中に蒸
散してしまう危険が高い。従って、少なくとも200℃
以上の沸点を有することが好ましい。
220℃以上の方が更に好ましく、240℃以上が最も
好ましい。以上の条件を満足する好ましい1価のカルボ
ン酸、アルコールの例として、カプリン酸、ラウリン酸
、ミリスチン酸、ステアリン酸、安息香酸、ナフトエ酸
、ノニルアルコール、ラウリアルコール、ミリスチルア
ルコール、ステアリルアルコール、ベンジルアルコール
、シンナミルアルコール等がある。
ポリマーを疎水性、即ち低吸水性にするには親水性末端
基(カルボキシル基及び水酸基)のF数を低減させるこ
とであるから、末端封鎖剤として1価のカルボン酸、ア
ルコールのいずれを用いても良い、しかし、通常使用さ
れるPETはカルボキシル基/水酸基の割合が115〜
1/2程度であることが多い、従って、末端封鎖剤とし
て用いる1価のカルボン酸/アルコールの割合はO/1
0〜4/6とするのが好ましい。
添加する1価のカルボン酸とアルコールの聡■は重合度
によって総末端基数が異なるため、最終的に必要とされ
るPETの粘度(重合度)によって異なる。末端基(カ
ルボキシル基、水酸基)数は実際に定量することが可能
であるが、平均重合度からも近似的に求めることができ
る。例えばGr i eh 1−Neueの式を用いれ
ば総末端基数(Nりは次式より算出できる。
?OL、下、は平均重合度、〔η〕は所望の極限粘度で
、20℃のフェノール/テトラクロロエタン−1/1の
混合溶媒中で測定したもの。
所望の粘度(重合度)を有するポリマーを得る為には、
添加する末端封鎖剤の量は上記式で求めたN1の約90
%以下が好ましく、80%以下に止めることがより好ま
しい。末端封鎖剤の添加量が多過ぎると重合速度が低下
し、生産性を悪くする上、所望する粘度(重合度)に到
達しないことも起こり得る為である。
次に、本発明の好適な実施態様を整理して記す。
(イ) 1価のカルボン酸が下記式(1)で表わされる
脂肪酸、又は芳香族モノカルボン酸である特許請求の範
囲記載の樹脂。
CHs  (CHt )j! C0OH(+)但し、1
=5〜21の整数。
(ロ) 1価アルコールが下記式(II)又は(I[l
)である特許請求の範囲記載の樹脂。
CH’s  (CH2)、cH,OH(■)0+CH=
CH?、CHlOH(III)但し、m=7〜24の整
数、n−0,1゜(ハ) 1価のカルボン酸と1価のア
ルコールのモル比が1O10〜6/4である特許請求の
範囲記載の樹脂。
に) 全末端基の少なくとも50%が1価の力、ルポン
酸及び/又は1価のアルコールで部分封鎖されている特
許請求の範囲記載の樹脂。
(発明の効果) 本発明の低吸水性ポリエステルは、以上述べたように吸
水による機械物性や耐熱性の低下が少ないので、高温で
充填される様な飲料用ボトル、各種フィルム、ガラス繊
維強化プラスチツク成形品等にを川である。
(実施例) 以下、実施例にて本発明を具体的に説明する。
なお、実施例中の極限粘度はフェノール/テトラクロロ
エタン=1/lの混合溶媒中20℃、1.0g/100
m/の条件で測定した。平均重合度は上記Griehl
−Neueの式より求めた。またカルボキシル基はベン
ジルアルコール?8液を水酸化カリウムで滴定する方法
により求めた。一方の水酸基は、α−メチルナフタレン
中で無水コハク酸と反応させてカルボキシル基に変換し
た後、前述の方法で測定し、元のカルボキシル基との差
として求めた。
実施例1〜3、比較例 ビス(β−ヒドロキシエチル)テレツクレート254重
、量部、テレフタル酸110重量部、酸化ゲルマニウム
の0.8%水溶液4重量部、トリメチルリン酸の5%水
溶液1.5重量部とを精留塔を存する重合缶に投入、i
tのチン素を流しながら250℃迄加熱・撹拌した。こ
の間精留塔頭部温度を90〜95℃に維持することで、
エチレグリコールを還流させ、水だけを系外に留出させ
た。
留出水の量よりみてエステル交換率が約90%に達した
ところで末端封鎖剤としてステアリン酸2.5重量部及
びステアリルアルコール0.8重量部を投入し、約3d
分間250℃でエステル化を行った。次いで加熱・撹拌
を続けながら徐々に減圧し、約1時間30分かけて缶内
1torr以下の高真空にした。この間、温度は約1時
間で285℃迄上昇させた。この状態で約4時間重合を
続け、常圧に戻した後、ガツト状に押出し、カッターを
用いてペレット状のポリマーを得た。得られたポリマー
の極限粘度は0.62であった。更にこのポリマーを2
05℃の減圧条件下で15時間かけて固相重合を行った
。得られたポリマーの極限粘度は0.76であった。
このポリマーを用いて、延伸倍率として縦約2倍、横約
3.5倍の延伸ブローボトルを成形した。
同様に、末端封鎖剤として安息香酸1,1重量部及びヘ
ンシルアルコール0.25重重量とを添加したもの、ラ
ウリンa2.0重量部だけを添加したもの及び比較例と
して末端封鎖剤を添加しない通常のポリエステルを重合
し、延伸ブローボトルを成形した。
これら4種のボトルについて吸水率、吸水処理前層のT
g  (ガラス転移点)及びヤング率を測定した。吸水
率は、23℃、65%RH雰囲気中に5日間エージング
した後の重量変化で表わした。
Tg及びヤング率は、上記条件で吸水させたボトル及び
吸水前のボトルを用い、TgはDSC(リガク電機製D
SC−8230)にて、ヤング率はボトル胴部より長さ
10cm中1cmの切片を切り出したものを引張試験機
(オリエンチック製UT M 2.5 T )にて測定
した。測定温度は23℃と90℃の2点とした。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリエチレンテレフタレートを主たる構成成分とし、全
    末端基の少なくとも30%が1価のカルボン酸及び/又
    は1価のアルコールで部分封鎖されていることを特徴と
    する低吸水性ポリエステル樹脂。
JP6167188A 1988-03-14 1988-03-14 低吸水性ポリエステル樹脂 Pending JPH01234419A (ja)

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