JPH01230977A - 穀物乾燥機における盾環速度制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、穀物を熱風で乾燥する穀物乾燥機の改良に関
する。

（従来の技術） 従来、貯留室に穀物を張込み乾燥を開始すると、穀物が
機内を所定の速度で循環して乾燥室を通過するときに熱
風によって乾燥される穀物乾燥機が知られている。そし
て、この穀物の循環速度は、一般に張込み量などによっ
て決定され、乾燥が終了するまで一定のままである。

（発明が解決しようとする問題点） そのため、循環速度が比較的遅く設定され、しかも穀物
が高水分の場合や高水分の穀物を多量に含む場合には、
高水分の穀物は乾燥室で付与される熱量が必要以上とな
るので、必要以上の温度上昇によって変質を生じ、食味
の低下を招くという弊害が考えられる。

そこで、本発明は、これらの点に鑑み、高水分の穀物の
変質を防ＩＴｔ−，するようにし、もって食味の白子を
図ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） かかる目的を達成するために、本発明は以下のような構
成とした。

すなわち、本発明は、穀物を穀物循環装置Ｅで＠項させ
つつ乾燥室５を通過するときに熱風で乾燥する穀物乾燥
機において、 穀物一粒ずつの水分を測定する水分計２０と、その各測
定値から平均水分値を算出する平均水分値算出手段Ａと
、 その各測定値から穀物水分のばらつきを算出するばらつ
き算出手段Ｂと、 前記算出した平均水分値および前記算出したばらつきに
基づき、これら６値が大きいほど前記穀物循環装置Ｅの
循環速度を速く設定する循環速度設定手段Ｃと、 その設定循環速度となるように前記穀物循環装置Ｅを制
御する制御手段りとを設けてなる。

（作用） 循環速度設定手段Ｃは、平均水分値算出手段Ａによって
算出された平均水分値およびばらつき算出手段Ｂによっ
て算出された穀物水分のばらつきに基づき、これらの６
値が大きいほど穀物循環装置Ｅの循環速度を速く設定す
る。

循環速度が設定されると、制御手段りは穀物循環装置Ｅ
の循環速度がその設定値となるように制御する。

従って、穀物が高水分の場合や高水分の穀物を多量に含
む場合には、穀物の循環速度が速くなって乾燥室５に滞
留する時間が減少するので、高水分の穀物の温度上昇が
抑制されてその変質を防止できる。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第２図は本発明を実施した穀物乾＋３！機の概略断面図
である１図において、１は乾燥機の貯留室であり、その
下部に２対の流穀板２を下方に行くに従い間隔が狭くな
るようにして傾斜して取付け、各流穀板２によって流穀
室３を形成する。

流穀板２の各下辺には網板４を２枚づつ平行に接続し、
その間に乾燥室５を形成する。そして、貯留室１の中心
寄りに設けた内側の２枚の網板４の間に乾燥熱源である
バーナ１０を設置した熱風室６を形成し、外側の２枚の
網板４，４と左右の機壁７との間に排気室８を形成し、
その排気室８の排気ファン９と連設する。

１１は樋状に形成した集穀室であり、その底部に下部ラ
セン１２を架設し、その終端を昇穀機１３の下部入口に
連結する。１４は乾燥室５の下端出口に軸支したロータ
リバルブであり、その回転により貯留室１の穀物を乾燥
室５を経て集穀室ｌｌに流出させる。

昇穀機１３の上部出口は、貯留室１の天井に設置した上
部ラセン１５に連結し、この上部ラセン１５の出口を貯
留室ｌにのぞませる。

そして、乾燥中は、後述のように乾燥機内を循環する穀
物の循環速度が算出され、ロータリバルブ１４などの穀
物循環装置はその回転速度が前記算出値となるように制
御される。

２０は乾燥中の穀物の含水率（水分）を１粒ずつ測定す
る水分計であり１例えば流穀室３内に設置する。２１は
外気温度を測定するために機壁７に取付けた外気温セン
サ、２２は外気湿度を測定するために機壁７に取付けた
外気湿度センサである。

２３は流穀室３内に設置して穀物の温度を測定する穀温
センサ、２４は排気室８内に設置した排気温センサ、２
５は熱風室６に設置した熱風温センサである。また２６
はバーナ１０に燃料を供給する燃料ポンプであり、２７
はバーナ１０に供給する燃料を調節する燃料バルブであ
る。

第３図は本発明実施例の制御系の一例を示すブロック図
である。

図において、３０はマイクロプロセッサ形態のＣＰＵ（
中央処理装置）であり、あらかじめ定められた手順によ
り後述のように各種の演算や判断等を行い各構成要素を
制御する。

３１は例えば乾燥ボタン、張込ボタン、排出ボタン、停
止Ｆボタン、乾燥を停止するための停止水分値を設定す
る停止水分設定スイッチ、貯留室１への穀物の張込量に
応じて設定する張込量設定スイッチなどを配置した操作
入力設定器であり、入力回路３２を介してＣＰＵ３０と
接続する。また、水分計２０および各センサ２１〜２５
をＡ／Ｄ変換部３３を介してＣＰＵ３０と接続する。

３４は出力回路３５を介してＣＰＵ３０と接続する表示
部であり、この表示部３４は各種の表示を行う。

３６はＣＰＵ３０が各構成要素を制御するための制御手
順を記ｔαするリード・オンリ・メモリ（ＲＯＭ）と、
測定データ等の各種のデータをいったん記憶するランダ
ム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）とからなる記憶装置で
ある。

３７〜３９はそれぞれＣＰＵ３０と接続する出力回路で
あり、出力回路３７には搬送モータ４０、ヒータ４１、
水分計モータ４２をそれぞれ接続し、出力回路３８には
ファンモータ４３を接続し、出力回路３９には燃料ポン
プ２６および燃料バルブ２７を接続する。

次に１以上のように構成する本発明実施例の制御例につ
いて第４図を参照して説明する。

まず、貯留室１内に穀物を標準量張込み、操作入力設定
器３１上に配置した停止水分設定スイッチで乾燥を停止
すべき停止水分値を設定する。

次に乾燥が開始されるとバーナ１０を点火するとともに
（ステップＳ１）、水分計２０を作動して穀物一粒ずつ
の水分測定を所定回数行い（ステップＳ２）、その各測
定値を平均して平均水分値を算出する（ステップＳ３）
。

次に、その算出した平均水分値が停止水分値に達しない
ときには（ステップＳ４）、ステップＳ２で水分測定し
て記憶している各測定値から穀物水分のばらつきを算出
する（ステップ５５）。

そして、その算出したばらつきの大小とステップＳ３で
求めた平均水分値に基づき、穀物の乾燥機内における循
環速度、換言すれば穀物の循環速度に応じたロータリバ
ルブ１４などの穀物循環装置の回転速度を設定する（ス
テップＳ６）。

この穀物の循環速度は、穀物の平均水分値およびそのば
らつきが大きいほど高波に設定され、例えば第５図に示
すような値となる。また、この循環速度は、第５図に示
すように平均水分値が同一であってもそのときの穀物水
分のばらつきが「大」のときには、より高速に設定され
る。

従って、穀物が高水分のときや高水分の穀物を多重量に
含むときには、ロータリバルブ１４などが高速回転して
穀物の乾燥機内における循環速度が高速となって穀物が
乾燥室５を短時間で通過するので、高水分の穀物の温度
上昇を抑制でき、もって穀物の変質を防出できる。

また、バーナ１０はその熱風温度が設定値となるように
制御され（ステップＳ７）、その後乾燥が進行して穀物
が低水分になると、ロータリバルブ１４を低速回転とす
る乾燥に移行する。

なお、以上の制御例では、穀物の循環速度を穀物の平均
水分値およびそのばらつきに基いて設定するようにした
が、上記ばらつきに代えて未熟米の混入率を用いて設定
することも可能である。

（発明の効果） 以Ｆのように本発明では、穀物が高水分の場合や高水分
の穀物を多量に含む場合には、乾燥機内における穀物の
循環速度を速くして穀物が乾燥室に滞留する時間を減少
させるようにしたので、高水分にかかる穀物の温度上昇
が抑制されて変質を防出でき、もって食味の向上を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の機能図、第２図は本発明実施例の概略
断面図、第３図はその制御系のブロック図、第４図はそ
の制御例を示すフローチャート、第５図は平均水分値と
循環速度の関係を示す図である。 ５は乾燥室、１４はロータリバルブ、２ｏは水分計、Ａ
は平均水分値算出手段、Ｂはばらつき算出手段、Ｃは循
環速度設定手段、Ｄは制御手段、Ｅは穀物循環装置。 特許出願人　　井関二機株式会社 代　理　人　　　　　牧　指部（ほか３名）第２図 ２ｆ　　２６ 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 穀物を穀物循環装置で循環させつつ乾燥室を通過すると
   きに熱風で乾燥する穀物乾燥機において、 穀物一粒ずつの水分を測定する水分計と、 その各測定値から平均水分値を算出する平均水分値算出
   手段と、 その各測定値から穀物水分のばらつきを算出するばらつ
   き算出手段と、 前記算出した平均水分値および前記算出したばらつきに
   基づき、これら各値が大きいほど前記穀物循環装置の循
   環速度を速く設定する循環速度設定手段と、 その設定循環速度となるように前記穀物循環装置を制御
   する制御手段とを設けてなる循環速度制御装置。