JPH01228567A - エアゾール缶及びエアゾール缶用天地蓋 - Google Patents

エアゾール缶及びエアゾール缶用天地蓋

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JPH01228567A
JPH01228567A JP63053447A JP5344788A JPH01228567A JP H01228567 A JPH01228567 A JP H01228567A JP 63053447 A JP63053447 A JP 63053447A JP 5344788 A JP5344788 A JP 5344788A JP H01228567 A JPH01228567 A JP H01228567A
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aerosol
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titanium dioxide
rust
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鶴丸 迪子
Akira Tada
晃 多田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は防錆性に優れたエアゾール缶及びエアゾール缶
用天地蓋に関するもので、より詳細には錆の発生を防止
すると共に、錆の手や周囲への移行による汚染が解消さ
れたエアゾール缶及びエアゾール缶用天地蓋に関する。
(従来の技術) 従来、エアゾール缶としては、用途や内容物及びプロペ
ラント(噴射剤)の種類によっても種々の構造を有する
ものが使用されているが、 MQには、缶胴部材、缶胴
部材の底部に巻締部を介して設けられた底蓋、缶胴部材
の頂部に巻締部を介して設けられた目金蓋、及び該目金
蓋に締結部を介して載架されたバルブ保持マウンティン
グ・カップから構成されたものが使用され、耐圧強度の
点から、これらの各部材は剛性の大きい金属素材、即ち
表面処理鋼板が使用されている。
エアゾール缶は、開封後内容物の全部を一時に取出す通
常の缶詰類とは異なり、必要時に所定量の内容物のみを
噴出させて、かなり長時間にわたって使用することが多
い、また、充填される内容物も、化粧品、トイレタリー
用品、洗浄剤、殺虫剤、その他の家庭用品のように湿気
の多い閉じた空間内に置かれることが多い。
(発明が解決しようとする問題点) このため、エアゾール缶はその使用中に錆を発生し易く
、その商品価値や外観特性を損ない、甚だしい場合には
孔食による漏洩をも生じることになる。特に問題となる
のは、化粧台、棚、タイル等の支持面と接触する底部周
辺部であり、この部分は水が結露或いは他の原因で付着
し易く、付着した水分が乾燥され難いこともあって著し
く腐食を生じ易く、しかも発生した錆が支持面に移行し
てこれを汚染するという問題がある。
従って、本発明の目的は、従来のエアゾール缶における
上記欠点が解消され、エアゾール缶が置かれる腐食性の
環境下においても錆の発生が抑制され、更には手やエア
ゾール缶支持面等の周囲への錆の移行も抑制された清潔
性に優れたエアゾール缶を提供するにある。
本発明の他の目的は、防錆性に優れ、錆の移行性が解消
されたエアゾール缶用天地蓋を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、厚さ0.15乃至0.50mmの表面
処理鋼板の少なくとも一方の表面にエポキシ−フェノー
ル系プライマーを介して二酸化チタン配合ポリエチレン
テレフタレートの二軸延伸フィルムを設けたラミネート
鋼板を容器構成素材としたエアゾール缶が提供される。
本発明によればまた、厚さ0.15乃至0.50mmの
表面処理鋼板の少なくとも容器外面となる表面にエポキ
シ−フェノール系プライマーを介して二酸化チタン配合
ポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムを設け
たラミネート鋼板から成るエアゾール缶用天地蓋が提供
される。
ポリエチレンテレフタレートC以下単にPETと呼ぶ)
フィルム中に含有させる二酸化チタンは、所謂ルチル型
二酸化チタンでもよいが、PET中への分散性や防錆性
の点ではアナターゼ型二酸化チタンが特に優れている。
(作 用) 本発明は、エアゾール缶の構成素材、特にその天地蓋と
して、表面処理鋼板の少なくとも一方の表面、特に缶外
面となる表面にエポキシ−フェノール系プライマーを介
して二酸化チタン配合ポリエチレンテレフタレートの二
軸延伸フィルムをラミネートしたものを用いることに特
徴を有するものである。
本発明において、厚さが0.15乃至0.50m+m、
特に0.18乃至0.40mmの表面処理鋼板を用いる
ことは、エアゾール缶では一般に15 Kg/cm2以
上の耐圧性が要求されており、そのためには素材の剛性
が十分に大きくなければならないこと二種々の内容物に
対して優れた耐化学薬品性を示すこと;及び保護樹脂被
覆に対して密着性を示すことの見地から必須不可欠の素
材である。しかしながら、この表面処理鋼板は一旦錆が
発生すると、缶が汚れてその商品価値を損ない、外観が
不良となるばかりでなく、この錆が手や周囲を汚すとい
う問題がある。
この問題を解消するために、二酸化チタン配合PETの
二軸延伸フィルムを用いるのが第一の特徴である。PE
Tフィルムは、缶の保護被覆に用いられている所謂塗膜
に比して、ピンホール、クラック或いは不完全被覆等の
所謂被覆欠陥がなく、連続性と厚みの均一性とに優れて
いるが、伯の熱可塑性樹脂フィルムに比して、腐食成分
に対するバリヤー性、各種強度、耐衝撃性、剛性等の性
質にも優れている0本発明によれば、このPETフィル
ムとして二酸化チタンを配合し且つ二軸方向に延伸した
ものを使用する。二酸化チタンは隠蔽性に優れた白色顔
料として周知のものであるが、本発明においては、PE
Tフィルム中に二酸化チタン、特にアナターゼ型二酸化
チタンを配合することにより、表面処理鋼板に対する防
錆性が顕著に向上する。また、表面処理鋼板に錆が発生
しても、これを隠蔽し、外観を良好に維持するという作
用を示す。このフィルムは二軸延伸されていることも重
要であり、延伸による分子配向により未配向フィルムに
比して、腐食成分のバリヤー性か著しく向上し、機械的
強度も向上する。しかも、PETは結晶化すると球晶の
成長により著しく固く、脆くなり、衝撃や外力により容
易に剥離するようになるが、PETフィルムを配向結晶
化させておくことにより、経時や熱による球晶の成長が
抑制され、被覆の耐久性は優れたものになる。二軸延伸
PETフィルムは、上述した優れた特性を有するが、そ
の反面接着が最も困難な樹脂フィルムの一つである。
二酸化ブタン配合PETフィルムと表面処理鋼板とを、
エポキシ−フェノール系プライマーを介してラミネート
することが第二の特徴である。即ち、エポキシ−フェノ
ール系プライマーは、PETフィルムと表面処理W4板
との両方に対して優れた密着性を示し、この密着性はラ
ミネート鋼板を苛酷な加工や経時でも失われることがな
く、しかも表面処理鋼板の耐腐食性にも優れている。
かくして、本発明に従い、上記ラミネート鋼板をエアゾ
ール缶用素材として用いると、腐食性環境下での長期使
用中にも、錆の発生が抑制され、また手や周囲への錆の
移行による汚れも防止され、清潔性、外観特性に優れた
エアゾール缶を提供し得ることになる。
(発明の好適態様) エアゾール−の 造 本発明のエアゾール缶の一具体例の概略構造を示す第1
図において、この缶体lは、缶胴部材2、該缶胴部材の
底部に巻締部3を介して設けられた底N(コンケープ・
ボトム)4、缶胴部材の頂部に巻締部5を介して設けら
れた口金蓋(ドーム部・トップ)6、及び口金蓋に締結
部7を介して載架されたバルブ保持マウンテインク・カ
ップ8から成っている。
これら各部材の組立前の状態を示す第2図において、缶
胴部材2は、缶胴素材を円筒状に成形し、その両側端部
を接合して側部継目9を形成し且つその両開口端部を外
方に折曲げてフランジ10及び11を形成させることに
より製造される。側部継目9は、例えば溶接、接着剤に
よる接合或いはハンダ付は等の公知の手段で形成するこ
とができる。
底M4は、上向きに凸のドーム部12と該ドーム部の周
囲に設けられた満13とから形成される。このドーム部
12はエアゾール缶内の圧力によって底蓋4が下向きに
突出変形するのを防止するためのものであり、溝13の
寸法は、缶胴部材のフランジ11が嵌合するようなもの
である。この溝13の内部には、それ自体公知の密封用
ゴム組成物(図示せず)が、それ自体公知のライニング
手段により施されている。[石刷部材2と底蓋4とは、
フランジ11を溝13内に嵌合させ、それ自体周知の二
重巻締を行うことにより締結させる。
口金蓋6は、環状壁14と、該環状壁の外周部(下端周
辺部)に形成された溝15と、該工;状壁の内周部(上
端周辺部)に形成されたビード16とから成っている。
この環状壁14は円錐台状或いはその断面が上に凸な曲
線形状を有しており、ビード16によって規定される上
方部開口の径は一般に25.4mmである。目金蓋6の
満15の寸法は、この満15に缶胴部材の上方フランジ
10が嵌合するようなものであり、この溝15にも密封
用ライニングが施されており、フランジ10と満15と
は二重巻締により締結されている。
バルブ保持マウンティングカップ8は、下向きに凸なカ
ップの形状をしており、その周辺には前述した目金蓋の
ビード16に嵌合する溝17が設けられ、且つその中央
部にはそれ自体公知のバルブ18が保持されている。バ
ルブ18の導入側には可撓性デイツプ・デユープ19が
エアゾール缶の底部近傍に達するように延びており、一
方バルブ18の01出側に位置するパイプ20が上下動
可能に且つマウンティング・カップ8を突き抜けて設け
られている。バイブ20の先端には吐出孔21を備えた
アクチュエーター22が設けられている。マウンティン
グ・カップ8の溝17にも密封剤ライナーが設けられて
いて、目金蓋6のビード16をこの満17に嵌合させ、
クリンチすることにより密封が行われている。
ラミネート鋼板 本発明によれば、上記エアゾール缶構成部材の少なくと
も一部、好適には天地蓋(即ち、底蓋或いは口金蓋)と
して、特定のラミネート鋼板を使用する。このラミネー
ト鋼板の一例を示す第3図において、電解クロム酸処理
鋼板30の一方の表面、即ち缶外面側となる面には、エ
ポキシ−フェノール系プライマー層31が設けられ、こ
のプライマー層31を介して二酸化チタン配合ポリエチ
レンテレフタレート(PET)の二軸延伸フィルム32
が設けられる。
二軸延伸フィルム32の外面には所望により艷出し用の
仕上げニス層33が設けられる。電解クロム酸処理鋼板
30の他方の面、即ち缶内面側の表面には、通常の缶内
面保護塗膜34が設けられる。
本発明に用いる表面処理鋼板30として、電解クロム酸
処理鋼板が、塗膜密着性、耐腐食性及び経済性の点で最
も有利に使用されるが、他にクロメート処理ニッケルメ
ッキ鋼板、クロメート処理鉄・錫合金メツキ鋼板、クロ
メート処理鍋・ニッケル合金メッキ鋼板、クロメート処
理鉄・錫・ニッケル合金メッキ鋼板、クロメート処理ア
ルミニウムメツキ鋼板等を用いることもできる。
電化クロム酸処理鋼板は、冷間圧延鋼板の上に設けられ
た金属クロム層とその上の非金属クロム層とから成る。
金属クロム層の厚みは、耐腐食性と加工性との兼合いに
より決定され、 Muに10乃至300+sg/m” 
、特に30乃至250 rng/m2の範囲にあるのが
望ましい、非金属クロム(クロム酸化物)層の厚みは塗
膜密着性やフィルム剥離強度と密接に関連し、Cr量と
して表わして、一般に4乃至40 mg/m” 、特に
7乃至30 mg/m”の範囲にあることが望ましい6
表面処理鋼板の厚みは、エアゾール缶としての用途から
、一般に0.15乃至0.50+am、特に0,18乃
至0.40IIIII+の範囲にあるべきであり、上記
範囲よりも小さいと耐圧性が不十分であり、上記範囲よ
りも厚いと、容器が重くなり、加工も困難となるので好
ましくない。
この表面処理鋼板上に設ける二軸延伸PETフィルム3
2としては、エチレンテレフタレート単位のみから成る
ホモポリエステルの他に、改質エステル反復単位の少量
を含む改質PETフィルムが使用される。用いるPET
の分子量は、フィルム形成能を有するような範囲であり
、固有粘度[η]が0.7以上であるべきである。PE
T中に配合する二酸化チタン(Tie、)は、フィルム
内への均−且つ−様な分散が可能となるように、5μm
以下、特に2μm以下の微細な粒径を有するのがよい。
二酸化チタンの結晶型にはルチル型とアナターゼ型の2
種類がある。これらの内でも、ルチル型のものはアナタ
ーゼ型のものに比して隠蔽力が大であるが、分散性及び
防錆性に優れ且つ隠蔽力もある程度有るという点では、
アナターゼ型二酸化チタンが好ましい。PET当りの二
酸化チタンの配合量は、一般に1乃至50重量%、特に
3乃至30重量%の範囲内にあるのがよく、上記範囲よ
りも少ない場合には、防錆力の点でも隠蔽効果の点でも
不満足なものとなり易い。また上記範囲よりも多くなる
と、フィルムが脆くなったり、或いは延伸フィルムにボ
イド等が形成されて、腐食性成分に対するバリヤー性が
低下するようになる。このフィルムは二軸延伸により配
向結晶化されていることが重要であり、配向結晶の存在
は、X線回折法、密度法、複屈折法、偏光蛍光法等によ
り容易に確認し得る。ポリエチレンテレフタレートは、
その融点によりかなり低い温度、例えば80乃至150
℃の温度で容易に熱結晶化(球晶化)するという性質を
有しており、しかもこの熱結晶化は水の存在により著し
く促進されるという傾向がある。しかして、ポリエチレ
ンテレフタレートがもし熱結晶化すると、フィルム自体
著しく脆くなり、保護層自体衝撃や外力により容易に剥
離するようになり、また結晶化に伴う体積収縮による内
部応力で被覆層の剥離や破壊等が生じるようになる。
本発明においては、ポリエチレンテレフタシー1〜フイ
ルムとして二軸延伸フィルムを使用し、該フィルム自体
を配向結晶化させておくことにより、熱結晶化(球晶化
)を防止し、PETフィルムが有する物性を維持するの
である。し、かも、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの分子配向により未配向のフィルムに比して腐食成分
のバリヤ=I’lEが著しく向上し、強度、剛性等の諸
物性も向上させることができる。PET二軸延伸フィル
ムの厚みは、一般に5乃至200μm、特に10乃至5
0μmの範囲内にあることが望ましい。また、PETフ
ィルムは熱固定されていることが好ましい。
本発明では、上記二軸延伸チタン白配合PETフィルム
を、エポキシ−フェノール系プライマー31を介して積
層させる。エポキシ−フェノール系プライマーは、エポ
キシ樹脂(a )とフェノールアルデヒド樹脂(b)と
を含有する接着用塗料であり、上記P E ’「フィル
ム及び表面処理鋼板の両方に対して優れた密着性を示す
エポキシ樹脂(a)としては、エビハロヒドリンとビス
フェノールA [2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン]との縮合によ・って製造した平均分子量
800乃至5500.特に望ましくは、1400乃至5
500のエポキシ樹脂が上げられ、このものは本発明の
目的に好適に使用される。このエポキシ樹脂は、下記一
般式式中、Rは2.2゛−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンの縮合残基であり、nは樹脂の平均分子量
が800乃至5500となるように選択される数である
で表わされる。
尚、前述したエポキシ樹脂の分子量は、平均分子量であ
り、従って、比較的低重合度の塗料用エポキシ樹脂と高
分子量の線状エポキシ樹脂、即ちフェノキシ樹脂とをそ
の平均分子量が上記の範囲となるように組合わせて使用
することは何等差し支えがない。
他方の成分であるフェノール−アルデヒド樹脂としては
1種々のフェノール類とホルムアルデヒドとをアルカリ
触媒の存在下に縮合させて得られるレゾール型樹脂が一
般に使用される。用いるフェノールとしては、多環フェ
ノールや単環フェノール或いはそれらの組合わせを使用
できる。多環フェノールとは、フェノール性水酸基が結
合した環を複数個有するフェノール類の意味であり、か
かる多環フェノールの代表的な例として、式式中、Rは
直接結合或いは2価の橋絡基を表わす。
で表わされる2価フェノールが知られており、かかるフ
ェノールは本発明の目的に好適に使用される。前記式(
2)の2価のフェノールにおいて、2価の橋絡基Rとし
ては、式−CR’R”−(式中、R1及びR2の各々は
水素原子、ハロゲン原子、炭素数4以下のアルキル基、
またはパーハロアルキル基である)のアルキリデン基、
−0〜、−5−1−8O−2−SO2−1−NR3−(
式中、R3は水素原子または炭素数4以下のアルキル基
である)の基等を挙げることができるが、−般にはアル
キリデン基またはエーテル基が好ましい。このような2
価フェノールの適当な例は、2.2°−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、 2.2°−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン(ビ
スフェノールB)、 1.1°−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、 ビス(4−ヒドロシキフェノル)メタン(ビスフェノー
ルF)、 4−ヒドロキシフェニルエーテル、 p−(4−ヒドロキシ)フェノール、 等であるが、ビスフェノールA及びビスフェノールBが
最も好適である。
単核フェノールとして、一般には下記式式中、R4は水
素原子または炭素数4以下のアルキル基またはアルコキ
シ基であって、3個のR4の内2個は水素原子であり、
且つ1個はアルキル基またはアルコキシ基であるものと
し、R5は水素原子または炭素数4以下のアルキル基で
ある。
で表わされる2官能性フエノール、例えば、〇−クレゾ
ール、p−クレゾール、p −tert−ブチルフェノ
ール、p−エチルフェノール、2.3−キシレノール、
2.5−キシレノール等の2官能性フエノールの1種ま
たは2種以上の組合せが最も好ましい。勿論、上記式(
3)の2官能性フエノールの他に、フェノール(石炭酸
)、m−クレゾール、m−エチルフェノール、3,5−
キシレノール、m−メトキシフェノール等の3官能性フ
ェノール類:2.4−キシレノール、2.6−キシレノ
ール等の1官能性フェノール類+p−tert−アミル
フェノール、p−ノニルフェノール、p−フェニルフェ
ノール、p−シクロヘキシルフェノール等のその他の2
官能性フエノールも、単独で或いは前述したものとの組
合せで使用し得る。フェノールに対するアルデヒドの使
用量には特に制限はなく、従来レゾール型樹脂の製造に
使用されている量比で用いることができ、例えばフェノ
ール類1モル当り1モル以上、特に1.5乃至3.0モ
ルの量比のアルデヒドを好適に用いることができるが、
1モルよりも少ないアルデヒドを用いても特に不都合は
ない。
本発明のプライマーにおいて前述したエポキシ樹脂成分
(a)とフェノールアルデヒド樹脂成分子b)とは、任
意の割合で組合せて使用することができ、特別に制限は
受けない。密着性の見地からは、 fat : (bl =90 : l O乃至50 :
 50特に       85:15乃至70:30の
量比で用いるのがよい。エポキシ−フェノール系接着プ
ライマー層の厚みは、一般に0.1乃至3μmの薄い範
囲にあることが密着性と加工性とに関連して好ましい。
一方、缶内面側に施す缶内面保護塗膜30としては、従
来缶の内面保護に用いられている公知の熱硬化性樹脂塗
料、例えば、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、フラ
ン−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒ
ド樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムア
ルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アル
キド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビ
スマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹脂、熱硬
化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油性樹脂、或いは
熱可塑性樹脂塗料、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル
−マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、アクリル重合体、
飽和ポリエステル樹脂等を挙げることができる。これら
の樹脂塗料は単独でも2種以上の組合せでも使用される
また所望によりPETフィルム上に設ける仕上げワニス
としては、アクリル−アミノ塗料、エポキシアミノポリ
エステル、ビニル−アミノ塗料等を用いることができる
本発明に用いるラミネート鋼板は第3図に示したものに
限定されない1例えば第4図に示す通り、表面処理鋼機
30の両面にエポキシ−フェノール系プライマー層31
a、31bを介して、TiOx配合PETフィルム層3
2a、32bを夫々設は得ることが理解されるべきであ
る。第4図のラミネート鋼板は、例えば、底蓋と胴とが
継目なしに一体となった深絞り缶胴の製造に有用である
ラミネート鋼板の製造は、例えば表面処理鋼板の缶内面
となる表面に内面保護塗膜を形成させ、TiO2配合二
軸延伸PETフィルムの一方の表面にエポキシ−フェノ
ール系接着プライマーを塗布し、所望により他方の表面
に仕上げニスを塗布し、両者を重ねて接着プライマーを
硬化させるように熱処理することにより行われる。接着
プライマーをフィルム側に塗布する代わりに表面処理鋼
板側に塗布することも勿論できる。
このラミネート鋼板をプレス成形することにより底蓋4
が形成される。またこのラミネート鋼板をプレス成形し
且つビード加工することにより、口金蓋6が形成される
。更に、既に述べた通り、ラミネート鋼板を絞り一再絞
り加工することにより、第5図に示す通り有底無継目缶
胴2°が形成される。
本発明において、前述した特定のラミネート鋼板でエア
ゾール缶の缶底部(底M)を形成させると、本発明の目
的は達成される。というのは、エアゾール缶の白錆が最
も発生しやすく且つ周囲への錆の移行が最も生じやすい
のがこの底部であるからである。この場合、缶胴自体も
、特定のラミネート鋼板で形成してよいのは当然のこと
であるが、缶胴は通常の塗装ブリキ板や塗装電解処理鋼
板で形成してもよいことが了解されるべきである。
(実施例) 本発明を次の例でより具体的に説明する。用いた材料は
次の通りである。
及証処理11 板厚(1,3[1mm、金属クロム被m ffi 70
 tag7m2及び非金属クロム層(Crとして)  
15mg/m2の電解クロム酸処理鋼板を用いた。
PETフィルム ポリエチレンテレフタレート([η] =1.2dff
/g)に粒径1μmのアナターゼ型二酸化チタンな12
重量%配合し、分散させた後、製膜し、二軸方向に延伸
した厚さ35μmのフィルムを用いた。
エポキシ−フェノール7、プライマー ビスフェノールA70重量%、p−クレゾール20重量
%及び0−クレゾール10重量%の混合フェノール1モ
ルに対し1.5モルの割合でホルムアルデヒドをアンモ
ニアの存在下で反応させ、精製後、溶媒に溶解させて、
レゾール型フェノールホルムアルデヒド樹脂の溶液を製
造した。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート1009
、シェル社製、平均分子量3750、エポキシ当量27
00)溶液と上記レゾール型樹脂溶液とを固形分として
75 : 20の重量比となるように混合して、接着プ
ライマーを調製した。゛巴皿1刀 フェノール成分としてp−クレゾールとビスフェノール
Aとを80 : 20で含むレゾール型フェノールホル
ムアルデヒド樹脂溶液とをビスフェノールA型エポキシ
樹脂(エピコート1007、平均分子12850、エポ
キシ当量1900)溶液とを、固形分重量比60 : 
40で混合し、内面塗料とした。
仕上げニス 仕上げニスとしては、エポキシ−アミノ系塗料を用いた
血進汐口1隻」 比較のための白色外面塗料としては、前記内面塗料に、
塗料中の樹脂固形分当り1.0重量%のアナターゼ型二
酸化チタンを配合し、分散させたものを用いた。
実施例1 前述した二軸延伸TiO2配合PETフィルムの一方の
面に仕上げニスを固形分として50 mg/dn2の塗
工量で塗布し、風乾させた。このPETフィルムの他方
の面に前記接着プライマーを、固形分としての厚みがI
gmとなるように塗布し、風乾させた。
前記表面処理鋼板を240℃に加熱し、塗装ポリエステ
ルを、鋼板と接着プライマー層とが対面するように供給
し、両者を熱圧着し、ラミネート後急冷した。次いでラ
ミネート板の未塗装鋼板面に前記内面塗料を固形分とし
て5μmの厚みに塗布し、205℃で10分間焼付処理
して、ラミネート鋼板を製造した。
このラミネート鋼板をプレス成形して、径53mm、ド
ームの立上り寸法12mmでPETフィルムが外面側と
なった第2図に示す形状の底蓋を製造した。また同じラ
ミネート鋼板から、径53mmで外面側がPETフィル
ムとなった第2図に示す形状の口金蓋を製造した。
下記寸法 高    さ          105mm外   
径         53mmフランジ部中    2
.51 を有する塗装ブリキ製溶接継目缶胴(m目に補正塗料を
施したもの)に対して、上記天地蓋を巻締し、マウンテ
ィング・カップをクリンチングにより固定して、エアゾ
ール缶とした。
このエアゾール缶について次の試験を行った。
塩述jすも入鉄 JIS Z 2371に準じて、下記条件塩溶液濃度=
 5% 塩水噴霧室温度=35℃ 評 価 期 間=48時間 サンプル状態: 倒立 で塩水噴霧試験を行った。結果は、肉眼観察評価と、底
の巻締周状部の最下部の面積当りの錆発生面積比(%)
とで示した。
外面発言 及び錆 ′−試験 ステンレス・スチール板及びFRP板(ユニットバス用
材料:繊維充填ポリエステル)の上にテスト缶を設置し
、下記の条件でシャワーテストを行った。
テストサイクル ■温度50℃の雰囲気で水道水シャワー2時間量行、 03時間で室温に降温、 ■室温で4時間維持、 03時間で50℃に昇温、 以上のサイクルをIO日間反復する。
結果は肉眼観察評価と、前述した缶底部錆発生面積比(
%)及び載置面への錆移行面積比(%)とで行った。
結果を第1表及び第2表に示す。
比較例1 実施例1において、電解クロム酸処理鋼板の一方の面に
二軸延伸TiO□配合PETフィルムを接着プライマー
を介してラミネートする代わりに、前述した白色外面塗
料を固形分として20μmの厚みに塗布し、200℃で
10分間焼付ける以外は実施例1と同様にして、底蓋及
び目金蓋を製造した。
この底蓋及び目金蓋を用いて、実施例1と同様にエアゾ
ール缶を製造し、塩水噴霧試験及び外面発錆性及び錆移
行性評価を行った。
結果を第1表及び第2表に示す。
第 1 表:塩水噴霧試験 (発明の効果) 本発明によれば、表面処理鋼板の表面にエポキシ−フェ
ノール系プライマー層を介して二軸延伸TlO2配合P
ETフィルムをラミネートさせることにより、水が付着
し、最も錆を発生する缶底部においても錆の発生が有効
に防止されると共に、氾支持面等の周囲への錆の移行も
有効に防止された。また、前記フィルムにより錆が発生
しても、これが隠蔽され、更にTiO□が有する優れた
白色度及び延伸PETフィルムが有する優れた平滑性に
より、艶のある滑らかな外観が永続的に維持されること
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明のエアゾール缶の一例の概略の配置を
示す側面図、 第2図は、組立て前のエアゾール缶の各部材の構造を拡
大して示す断面図、 第3図は、本発明に用いるラミネート鋼板の一例の拡大
断面図、 第4図は、ラミネート鋼板の他の例の拡大断面図。 第5図は、エアゾール缶に用いる無継目有底缶胴の側断
面図である。 30は表面処理鋼板、31.31a、31bはエポキシ
−フェノール系プライマー、32.32a、32bは二
軸延伸TiO□配合PETフィルムを示す。 \ ノ ′$2図 11′2 第3図 第4図 第5図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)厚さ0.15乃至0.50mmの表面処理鋼板の
    少なくとも一方の表面にエポキシ−フェノール系プライ
    マーを介して二酸化チタン配合ポリエチレンテレフタレ
    ートの二軸延伸フィルムを設けたラミネート鋼板を容器
    構成素材としたエアゾール缶。
  2. (2)二酸化チタンがアナターゼ型二酸化チタンである
    請求項第1項記載のエアゾール缶。
  3. (3)二酸化チタンがポリエチレンテレフタレート当り
    1乃至50重量%の量で配合されている請求項第1項記
    載のエアゾール缶。
  4. (4)二軸延伸フィルムが5乃至200μmの厚みを有
    する請求項第1項記載のエアゾール缶。
  5. (5)二軸延伸フィルムが缶外面側に設けられている請
    求項第1項記載のエアゾール缶。
  6. (6)表面処理鋼板が電解クロム酸処理鋼板である請求
    項第1項記載のエアゾール缶。
  7. (7)厚さ0.15乃至0.50mmの表面処理鋼板の
    少なくとも容器外面となる表面にエポキシ−フェノール
    系プライマーを介して二酸化チタン配合ポリエチレンテ
    レフタレートの二軸延伸フィルムを設けたラミネート鋼
    板から成るエアゾール缶用天地蓋。
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