JPH0122487B2 - - Google Patents
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- JPH0122487B2 JPH0122487B2 JP56116141A JP11614181A JPH0122487B2 JP H0122487 B2 JPH0122487 B2 JP H0122487B2 JP 56116141 A JP56116141 A JP 56116141A JP 11614181 A JP11614181 A JP 11614181A JP H0122487 B2 JPH0122487 B2 JP H0122487B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/24—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly
- F16C19/26—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly with a single row of rollers
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/4611—Cages for rollers or needles with hybrid structure, i.e. with parts made of distinct materials
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
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- F16C33/4658—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages comprising three annular parts, i.e. three piece roller cages
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- F16C33/54—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、円筒ころ軸受用保持器に関し、と
くに、金属製保持器本体のフランジ部に、合成樹
脂製ころ保持体を円周方向に移動可能に嵌合させ
ることにより、保持器の強度および精度を高くす
るとともに、保持器の成形加工と軸受の組立とを
容易にするものである。
くに、金属製保持器本体のフランジ部に、合成樹
脂製ころ保持体を円周方向に移動可能に嵌合させ
ることにより、保持器の強度および精度を高くす
るとともに、保持器の成形加工と軸受の組立とを
容易にするものである。
一般に、軌道輪の一方が分離できる構造の円筒
ころ軸受に用いる一体形の打抜き保持器は、ころ
相互間に突出する爪（ころ保持部）の成形精度や
軸受組立時における爪の折り曲げかしめ加工精度
に限界があり、ころと爪とが接触して回転性能を
阻害したり、あるいはかかり代が小さくころ落ち
量が大きくなつて、他の軌道輪の組付けが困難に
なるなどの欠点がある。
ころ軸受に用いる一体形の打抜き保持器は、ころ
相互間に突出する爪（ころ保持部）の成形精度や
軸受組立時における爪の折り曲げかしめ加工精度
に限界があり、ころと爪とが接触して回転性能を
阻害したり、あるいはかかり代が小さくころ落ち
量が大きくなつて、他の軌道輪の組付けが困難に
なるなどの欠点がある。
そこで、保持器本体ところ保持体とを別体とし
た保持器も種々開発され、たとえば衷保持器本体
のポケツト孔の孔径よりやや小さい幅の保持溝を
開設した補助リング（ころ保持体）を、保持器本
体に嵌合した構造のもの（実公昭37−7904号公報
参照）、あるいは、金属製保持器本体の外径面お
よび内径面またはその何れか一方に、保持器本体
の保持孔の孔縁より保持用舌片部を臨出する如く
合成樹脂製保持部材を焼付けた構造のもの（特公
昭38−9608号公報参照）などが知られている。
た保持器も種々開発され、たとえば衷保持器本体
のポケツト孔の孔径よりやや小さい幅の保持溝を
開設した補助リング（ころ保持体）を、保持器本
体に嵌合した構造のもの（実公昭37−7904号公報
参照）、あるいは、金属製保持器本体の外径面お
よび内径面またはその何れか一方に、保持器本体
の保持孔の孔縁より保持用舌片部を臨出する如く
合成樹脂製保持部材を焼付けた構造のもの（特公
昭38−9608号公報参照）などが知られている。
しかし、上記のような従来の別体形保持器のう
ち前者は、補助リングのフランジを保持器本体の
軸方向端面に係合させて保持溝間の柱を保持器本
体の内径側もしくは外径側に圧入等によつて結合
するものであるため、その位置合わせがむずかし
く、また保持溝の柱は、フランジ側に対して単純
な片持ちの状態で支持されており、軸受組立の
際、内輪または外輪が挿入されていないときは、
ころの自重によつて柱が変形するおそれがあり、
また軸受組立後においても、長期間の使用中には
振動その他の原因によつて補助リングが保持器本
体から抜け出すおそれもある。
ち前者は、補助リングのフランジを保持器本体の
軸方向端面に係合させて保持溝間の柱を保持器本
体の内径側もしくは外径側に圧入等によつて結合
するものであるため、その位置合わせがむずかし
く、また保持溝の柱は、フランジ側に対して単純
な片持ちの状態で支持されており、軸受組立の
際、内輪または外輪が挿入されていないときは、
ころの自重によつて柱が変形するおそれがあり、
また軸受組立後においても、長期間の使用中には
振動その他の原因によつて補助リングが保持器本
体から抜け出すおそれもある。
また、後者は、合成樹脂製の保持部材を保持器
本体に焼付ける際、保持器本体の保持孔に対する
舌片部の円周方向の位置決めに熟練を要し、位置
決めの精度が不正確になると、軸受使用中にころ
と舌片部とが接触して摩擦抵抗が増大するおそれ
があり、ころ重量が大きい軸受の場合は、舌片部
が保持孔縁から臨出する長さを十分にとらない
と、軸受組立に際してころが脱落するおそれがあ
る。
本体に焼付ける際、保持器本体の保持孔に対する
舌片部の円周方向の位置決めに熟練を要し、位置
決めの精度が不正確になると、軸受使用中にころ
と舌片部とが接触して摩擦抵抗が増大するおそれ
があり、ころ重量が大きい軸受の場合は、舌片部
が保持孔縁から臨出する長さを十分にとらない
と、軸受組立に際してころが脱落するおそれがあ
る。
さらに、上記のほか、合成樹脂製の一体形の成
形保持器も使用されているが、高負荷容量の円筒
ころ軸受用保持器としては強度的および精度的に
十分ではない。
形保持器も使用されているが、高負荷容量の円筒
ころ軸受用保持器としては強度的および精度的に
十分ではない。
この発明は、上記のような問題を解決するため
になされたものであつて、この発明の目的は、金
属製の打抜きあるいは削り出しなどによる保持器
本体と合成樹脂製ころ保持体とからなる別体形の
高強度かつ高精度の円筒ころ軸受用保持器を提供
することにあり、また、この発明の目的は、保持
器本体ところ保持体との円周方向の位置決めに厳
密な精度を必要とせず軸受の組立が容易にできる
円筒ころ軸受用保持器を提供することにあり、ま
た、この発明の目的は、簡易な工程の加工成形に
よつて安価に製作できる円筒ころ軸受用保持器を
提供することにあり、さらに、この発明の目的
は、高負荷容量の円筒ころ軸受に使用してとくに
好適な保持器を提供することにある。
になされたものであつて、この発明の目的は、金
属製の打抜きあるいは削り出しなどによる保持器
本体と合成樹脂製ころ保持体とからなる別体形の
高強度かつ高精度の円筒ころ軸受用保持器を提供
することにあり、また、この発明の目的は、保持
器本体ところ保持体との円周方向の位置決めに厳
密な精度を必要とせず軸受の組立が容易にできる
円筒ころ軸受用保持器を提供することにあり、ま
た、この発明の目的は、簡易な工程の加工成形に
よつて安価に製作できる円筒ころ軸受用保持器を
提供することにあり、さらに、この発明の目的
は、高負荷容量の円筒ころ軸受に使用してとくに
好適な保持器を提供することにある。
すなわち、この発明は図示する実施例のよう
に、たとえば、金属製の打抜き保持器本体と合成
樹脂製のころ保持体とからなる円筒ころ軸受用保
持器において、前記保持器本体６が、ポケツトを
設けた円筒部７と該円筒部７の軸方向両端側もし
くは一端側に形成されたフランジ部８とからな
り、ころ保持体１０が、保持器本体６のフランジ
部８の外側面に当接する環状面１５と前記フラン
ジ部８の内径面もしくは外径面に軽く接するか、
あるいはすき間をもつて嵌合する嵌合周面１７と
が形成されたリング部１１と、該リング部１１の
軸方向内側に突出し、隣接する円筒ころ３相互間
に位置して該円筒ころ３の脱落を阻止する突起部
１２と、ころ保持体１０を前記保持器本体６のフ
ランジ部８に掛止めさせる爪部１３とからなり、
前記ころ保持体１０を保持器本体６のフランジ部
８の軸方向外側から押し込んで組付けるように構
成したことを特徴とするものである。
に、たとえば、金属製の打抜き保持器本体と合成
樹脂製のころ保持体とからなる円筒ころ軸受用保
持器において、前記保持器本体６が、ポケツトを
設けた円筒部７と該円筒部７の軸方向両端側もし
くは一端側に形成されたフランジ部８とからな
り、ころ保持体１０が、保持器本体６のフランジ
部８の外側面に当接する環状面１５と前記フラン
ジ部８の内径面もしくは外径面に軽く接するか、
あるいはすき間をもつて嵌合する嵌合周面１７と
が形成されたリング部１１と、該リング部１１の
軸方向内側に突出し、隣接する円筒ころ３相互間
に位置して該円筒ころ３の脱落を阻止する突起部
１２と、ころ保持体１０を前記保持器本体６のフ
ランジ部８に掛止めさせる爪部１３とからなり、
前記ころ保持体１０を保持器本体６のフランジ部
８の軸方向外側から押し込んで組付けるように構
成したことを特徴とするものである。
以下、この発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
第１図および第２図は、この発明の第１実施例
である。同図において、符号１は軌道の両端側に
つばを有する外輪、２は軌道の一端側につばを有
する内輪、３は内筒ころ、４はこの発明の保持器
をそれぞれ示す。
である。同図において、符号１は軌道の両端側に
つばを有する外輪、２は軌道の一端側につばを有
する内輪、３は内筒ころ、４はこの発明の保持器
をそれぞれ示す。
この保持器４は、金属板をプレス加工によつて
成形した保持器本体６と合成樹脂を用いて成形し
たころ保持体１０とから成る。
成形した保持器本体６と合成樹脂を用いて成形し
たころ保持体１０とから成る。
保持器本体６は、円筒部７の軸方向両端側を半
径方向内側に折り曲げてフランジ部８を形成し、
コ字形断面に成形されている。円筒部７には、円
筒ころ３を保持案内する柱によつて区分されたポ
ケツトが所要のピツチで設けてある（何れも図示
せず）。
径方向内側に折り曲げてフランジ部８を形成し、
コ字形断面に成形されている。円筒部７には、円
筒ころ３を保持案内する柱によつて区分されたポ
ケツトが所要のピツチで設けてある（何れも図示
せず）。
ころ保持体１０は、リング部１１と、該リング
部１１の軸方向内側に突出して円筒ころ３の脱落
を阻止する突起部１２と、該突起部１２の半径方
向外側に設けた爪部１３とからなる（第３図参
照）。
部１１の軸方向内側に突出して円筒ころ３の脱落
を阻止する突起部１２と、該突起部１２の半径方
向外側に設けた爪部１３とからなる（第３図参
照）。
リング部１１には、保持器本体６のフランジ部
８の外側面と当接する環状面１５の半径方向内側
に段部を設けて、フランジ部８の内径面と嵌合す
る嵌合周面１７が形成されている。リング部１１
の外径d1は、保持器本体６の円筒部７の外径D1
よりやや小さい程度とし、その内径d2は、円筒こ
ろ３のピツチ円の直径より小さくして、リング部
１１の環状面１５が保持器本体６のフランジ部８
の外側面のほぼ全面に当接するようにしてある。
また、リング部１１の嵌合周面１７の直径d3は保
持器本体６のフランジ部８の内径D2よりやや小
さく、高さＨは該フランジ部８の肉厚とほぼ等し
くして、ころ保持体１０を保持器本体６のフラン
ジ部８に爪部１３を介して掛止めしたとき、嵌合
周面１７と保持器本体６のフランジ部８の内径面
との間にわずかのすき間ができて、ころ保持体１
０が保持器本体６に対して円周方向に移動できる
ようにしてある。
８の外側面と当接する環状面１５の半径方向内側
に段部を設けて、フランジ部８の内径面と嵌合す
る嵌合周面１７が形成されている。リング部１１
の外径d1は、保持器本体６の円筒部７の外径D1
よりやや小さい程度とし、その内径d2は、円筒こ
ろ３のピツチ円の直径より小さくして、リング部
１１の環状面１５が保持器本体６のフランジ部８
の外側面のほぼ全面に当接するようにしてある。
また、リング部１１の嵌合周面１７の直径d3は保
持器本体６のフランジ部８の内径D2よりやや小
さく、高さＨは該フランジ部８の肉厚とほぼ等し
くして、ころ保持体１０を保持器本体６のフラン
ジ部８に爪部１３を介して掛止めしたとき、嵌合
周面１７と保持器本体６のフランジ部８の内径面
との間にわずかのすき間ができて、ころ保持体１
０が保持器本体６に対して円周方向に移動できる
ようにしてある。
突起部１２は、その両側面が円筒ころ３の曲率
半径に応じた円筒面２０を形成し、半径方向内側
縁の円周方向の幅ｗは、円筒ころ３のピツチ円上
における隣接する円筒ころ３相互間の間隔よりも
大きく、軸方向の長さｌは、円筒ころ３が組込ま
れた状態で保持器４の軸方向の許容動き量だけわ
ずかに長くして、リング部１１の軸方向内側面に
適宜のピツチで設ける。
半径に応じた円筒面２０を形成し、半径方向内側
縁の円周方向の幅ｗは、円筒ころ３のピツチ円上
における隣接する円筒ころ３相互間の間隔よりも
大きく、軸方向の長さｌは、円筒ころ３が組込ま
れた状態で保持器４の軸方向の許容動き量だけわ
ずかに長くして、リング部１１の軸方向内側面に
適宜のピツチで設ける。
この突起部１２の半径方向外側には、軸方向端
面からリング部１１に対して軸方向外側に傾斜す
るテーパ面２１を形成して、該テーパ面２１の半
径方向外側の先端縁をリング部１１の嵌合周面１
７の端縁よりも半径方向外側に突出させて爪部１
３が設けてある。この爪部１３の先端（テーパ面
２１の半径方向外側縁）の直径d4は、保持器本体
６のフランジ部８の内径D2よりも大きく、爪部
１３の後端（テーパ面２１の半径方向内側縁）の
直径d5は、フランジ部８の内径D2よりも小さく
してある。
面からリング部１１に対して軸方向外側に傾斜す
るテーパ面２１を形成して、該テーパ面２１の半
径方向外側の先端縁をリング部１１の嵌合周面１
７の端縁よりも半径方向外側に突出させて爪部１
３が設けてある。この爪部１３の先端（テーパ面
２１の半径方向外側縁）の直径d4は、保持器本体
６のフランジ部８の内径D2よりも大きく、爪部
１３の後端（テーパ面２１の半径方向内側縁）の
直径d5は、フランジ部８の内径D2よりも小さく
してある。
上記構成の保持器を軸受に組込むときは、外輪
１に保持器本体６を組入して、該保持器本体６の
ポケツトに円筒ころ３を挿入したのち、ころ保持
体１０の突起部１２を内側にして保持器本体６の
フランジ部８の外側から軸方向に押し込むと、突
起部１２に形成したテーパ面２１が案内面となつ
て爪部１３が保持器本体６のフランジ部８の内径
面に接触して弾性変形したのち復元して、爪部１
３の内面とリング部１１の環状面１５とが保持器
本体６のフランジ部８の内側面と外側面とにそれ
ぞれ当接して、リング部１１の嵌合周面１７が保
持器本体６のフランジ部８の内径面との間にわず
かのすき間を形成した状態で掛止めされる。この
ようにして掛止めされたころ保持体１０は、保持
器本体６に対して円周方向に移動可能であるか
ら、押し込み時における保持器本体６との位置決
めには厳密な精度を必要とせず、また、突起部１
２の半径方向外側に形成したテーパ面２１の半径
方向内側縁の直径d5が保持器本体６のフランジ部
８の内径D2よりも小さいことと相まつて、押し
込み操作はきわめて容易であり、さらに、一たん
掛止されたのちは、爪部１３の先端の直径d4が保
持器本体６のフランジ部８の内径D2よりも大き
いから、ころ保持体４が保持器本体６のフランジ
部８から抜け出るようなことはない。また、前述
のとおり、リング部１１の嵌合周面１７と保持器
本体６のフランジ部８の内径面との間にすき間が
形成されているため、使用中の温度上昇によつて
ころ保持体１０が膨脹しても、ころ保持体１０が
保持器本体６のフランジ部８に喰い込むこともな
く、ころ保持体１０の円周方向の動きが拘束され
ることはない。
１に保持器本体６を組入して、該保持器本体６の
ポケツトに円筒ころ３を挿入したのち、ころ保持
体１０の突起部１２を内側にして保持器本体６の
フランジ部８の外側から軸方向に押し込むと、突
起部１２に形成したテーパ面２１が案内面となつ
て爪部１３が保持器本体６のフランジ部８の内径
面に接触して弾性変形したのち復元して、爪部１
３の内面とリング部１１の環状面１５とが保持器
本体６のフランジ部８の内側面と外側面とにそれ
ぞれ当接して、リング部１１の嵌合周面１７が保
持器本体６のフランジ部８の内径面との間にわず
かのすき間を形成した状態で掛止めされる。この
ようにして掛止めされたころ保持体１０は、保持
器本体６に対して円周方向に移動可能であるか
ら、押し込み時における保持器本体６との位置決
めには厳密な精度を必要とせず、また、突起部１
２の半径方向外側に形成したテーパ面２１の半径
方向内側縁の直径d5が保持器本体６のフランジ部
８の内径D2よりも小さいことと相まつて、押し
込み操作はきわめて容易であり、さらに、一たん
掛止されたのちは、爪部１３の先端の直径d4が保
持器本体６のフランジ部８の内径D2よりも大き
いから、ころ保持体４が保持器本体６のフランジ
部８から抜け出るようなことはない。また、前述
のとおり、リング部１１の嵌合周面１７と保持器
本体６のフランジ部８の内径面との間にすき間が
形成されているため、使用中の温度上昇によつて
ころ保持体１０が膨脹しても、ころ保持体１０が
保持器本体６のフランジ部８に喰い込むこともな
く、ころ保持体１０の円周方向の動きが拘束され
ることはない。
このようにして、保持器本体６ところ保持体１
０とからなる保持器４によつて、外輪１と円筒こ
ろ３とが互に分離することなく一体に組立てられ
ると、ころ保持体１０の突起部１２が隣接する円
筒ころ３相互の中間位置で円筒ころ３と係合する
ため、軸受の取扱中に円筒ころ３が脱落すること
はない。しかも、ころ保持体１０のリング部１１
が保持器本体のフランジ部８と当接する環状面１
５の面積を大きくして突起部１２が受ける円筒こ
ろ３の自重を支持しているので、重量の大きい円
筒ころであつても突起部１２が変形することは少
ない。
０とからなる保持器４によつて、外輪１と円筒こ
ろ３とが互に分離することなく一体に組立てられ
ると、ころ保持体１０の突起部１２が隣接する円
筒ころ３相互の中間位置で円筒ころ３と係合する
ため、軸受の取扱中に円筒ころ３が脱落すること
はない。しかも、ころ保持体１０のリング部１１
が保持器本体のフランジ部８と当接する環状面１
５の面積を大きくして突起部１２が受ける円筒こ
ろ３の自重を支持しているので、重量の大きい円
筒ころであつても突起部１２が変形することは少
ない。
上記実施例の保持器本体６のフランジ部８は、
円筒部７の円周方向に連続して形成し、ころ保持
体１０の爪部１３は各突起部１２ごとに設けてい
るが、必ずしもこのようにする必要はなく、保持
器本体６のフランジ部８は円筒部７の円周方向に
間隔をおいて不連続に形成してもよく、また、こ
ろ保持体１０の爪部１３も任意の突起部ごとに部
分的に設けてもよい。したがつて、保持器本体へ
のころ保持体の掛止めは、連続フランジ部に突起
部に設けた爪部の全部を掛止めする場合のほか、
連続フランジ部に突起部の一部に設けた爪部を掛
止めする場合と不連続フランジ部に突起部の全部
または一部に設けた爪部を掛止めする場合とがあ
る。
円筒部７の円周方向に連続して形成し、ころ保持
体１０の爪部１３は各突起部１２ごとに設けてい
るが、必ずしもこのようにする必要はなく、保持
器本体６のフランジ部８は円筒部７の円周方向に
間隔をおいて不連続に形成してもよく、また、こ
ろ保持体１０の爪部１３も任意の突起部ごとに部
分的に設けてもよい。したがつて、保持器本体へ
のころ保持体の掛止めは、連続フランジ部に突起
部に設けた爪部の全部を掛止めする場合のほか、
連続フランジ部に突起部の一部に設けた爪部を掛
止めする場合と不連続フランジ部に突起部の全部
または一部に設けた爪部を掛止めする場合とがあ
る。
第４図は、この発明の第２実施例を示す。この
実施例では、保持器本体６が円筒部７の軸方向一
端側にのみフランジ部８を形成してＬ字形断面を
なしている。このような保持器本体６に掛止めす
るころ保持体１０は、突起部１２の軸方向の長さ
ｌを第１図の場合よりも長くして、円筒ころ３と
係合する長さl2が円筒ころ３の長さＬの1/2より
も大きくなるようにしている。突起部１２以外の
各部の構造および保持器本体６のフランジ部８と
の間の関係寸法は、第１図の場合と異なるところ
がないから、詳細な説明は省略する。
実施例では、保持器本体６が円筒部７の軸方向一
端側にのみフランジ部８を形成してＬ字形断面を
なしている。このような保持器本体６に掛止めす
るころ保持体１０は、突起部１２の軸方向の長さ
ｌを第１図の場合よりも長くして、円筒ころ３と
係合する長さl2が円筒ころ３の長さＬの1/2より
も大きくなるようにしている。突起部１２以外の
各部の構造および保持器本体６のフランジ部８と
の間の関係寸法は、第１図の場合と異なるところ
がないから、詳細な説明は省略する。
第５図は、この発明の第３実施例である。この
実施例の保持器本体６は、円筒部７の軸方向一端
側に半径方向の内側フランジ部８ａを、他端側に
半径方向の外側フランジ部８ｂをそれぞれ形成し
てＺ字形断面をなし、この半径方向の外側フラン
ジ部８ｂにころ保持体１０を掛止めしたものであ
る。
実施例の保持器本体６は、円筒部７の軸方向一端
側に半径方向の内側フランジ部８ａを、他端側に
半径方向の外側フランジ部８ｂをそれぞれ形成し
てＺ字形断面をなし、この半径方向の外側フラン
ジ部８ｂにころ保持体１０を掛止めしたものであ
る。
ころ保持体１０は、リング部１１の軸方向内側
面に円筒ころ３の脱落を阻止する突起部１２を適
宜のピツチで設けた構成については、第１図の場
合と同一であるが、爪部１３はリング部１１の半
径方向外縁に設けて、リング部１１自体を直接前
記外側フランジ部８ｂに掛止めするようにしてい
る。
面に円筒ころ３の脱落を阻止する突起部１２を適
宜のピツチで設けた構成については、第１図の場
合と同一であるが、爪部１３はリング部１１の半
径方向外縁に設けて、リング部１１自体を直接前
記外側フランジ部８ｂに掛止めするようにしてい
る。
すなわち、リング部１１の外部d1は保持器本体
６の外側フランジ部８ｂの外径D3より大きくし
て半径方向外縁を形成し、この半径方向外縁に、
保持器本体６の外側フランジ部８ｂの外側面と当
接する環状面１５と外側フランジ部８ｂの外径面
に嵌合する嵌合周面１７とを形成する。この嵌合
周面１７の直径d3は、外側フランジ部８ｂの外径
D3より大きく、また、高さＨは外側フランジ部
８ｂの肉厚とほぼ等しくする。
６の外側フランジ部８ｂの外径D3より大きくし
て半径方向外縁を形成し、この半径方向外縁に、
保持器本体６の外側フランジ部８ｂの外側面と当
接する環状面１５と外側フランジ部８ｂの外径面
に嵌合する嵌合周面１７とを形成する。この嵌合
周面１７の直径d3は、外側フランジ部８ｂの外径
D3より大きく、また、高さＨは外側フランジ部
８ｂの肉厚とほぼ等しくする。
そして、リング部１１の半径方向外縁の軸方向
内側端面から適宜の間隔をおいて、リング部１１
に対して軸方向内側に傾斜するテーパ面２１を形
成して、該テーパ面２１の半径方向内側の先端縁
をリング部１１の嵌合周面１７の端縁よりも半径
方向内側に突出させて爪部１３を設ける。この爪
部１３の先端（テーパ面２１の半径方向内側縁）
の直径d4は、保持器本体６の外側フランジ部８ｂ
の外径D3よりも小さく、爪部１３の後端（テー
パ面２１の半径方向外側縁）の直径d5は、外側フ
ランジ部８ｂの外径D3よりも大きくする。
内側端面から適宜の間隔をおいて、リング部１１
に対して軸方向内側に傾斜するテーパ面２１を形
成して、該テーパ面２１の半径方向内側の先端縁
をリング部１１の嵌合周面１７の端縁よりも半径
方向内側に突出させて爪部１３を設ける。この爪
部１３の先端（テーパ面２１の半径方向内側縁）
の直径d4は、保持器本体６の外側フランジ部８ｂ
の外径D3よりも小さく、爪部１３の後端（テー
パ面２１の半径方向外側縁）の直径d5は、外側フ
ランジ部８ｂの外径D3よりも大きくする。
上記構成の保持器を軸受に組込むときの操作
は、前記第１図の実施例の場合と同様にして行な
う。
は、前記第１図の実施例の場合と同様にして行な
う。
この実施例におけるころ保持体の爪部の位置と
その相互間隔は、突起部と対応する位置にそれぞ
れ設けるのが最も好適であるが、任意の位置の突
起部ごとに間隔をおいて部分的に設けてもよい。
また、保持器本体６の外側フランジ部８ｂも円筒
部７の円周方向に間隔をおいて不連続に形成して
もよい。
その相互間隔は、突起部と対応する位置にそれぞ
れ設けるのが最も好適であるが、任意の位置の突
起部ごとに間隔をおいて部分的に設けてもよい。
また、保持器本体６の外側フランジ部８ｂも円筒
部７の円周方向に間隔をおいて不連続に形成して
もよい。
また、この実施例において、保持器本体６の内
側フランジ部８ａにころ保持体を掛止めするとき
には、第１図のころ保持体を使用する。
側フランジ部８ａにころ保持体を掛止めするとき
には、第１図のころ保持体を使用する。
第６図および第７図は、それぞれこの発明の第
４および第５実施例であり、軸受の内輪と円筒こ
ろとを保持器によつて一体に組立てる場合を示
す。
４および第５実施例であり、軸受の内輪と円筒こ
ろとを保持器によつて一体に組立てる場合を示
す。
両図において、符号１は軌道の両端側の何れに
もつばを有しない外輪、２は軌道の両端側につば
を有する内輪、３は円筒ころをそれぞれ示す。
もつばを有しない外輪、２は軌道の両端側につば
を有する内輪、３は円筒ころをそれぞれ示す。
第６図の実施例は、コ字形断面の保持器本体に
掛止めするころ保持体を示したもので、保持器本
体６およびころ保持体１０は、前記第１図の保持
器の各構成部分が、軸方向を基準として半径方向
外側に対称となるように成形されている。したが
つて、保持器本体６のフランジ部８の外径D3と
ころ保持体１０のリング部１１の嵌合周面１７の
直径d3、爪部１３の先端の直径d4および後端の直
径d5との間の関係は、次のようになる。
掛止めするころ保持体を示したもので、保持器本
体６およびころ保持体１０は、前記第１図の保持
器の各構成部分が、軸方向を基準として半径方向
外側に対称となるように成形されている。したが
つて、保持器本体６のフランジ部８の外径D3と
ころ保持体１０のリング部１１の嵌合周面１７の
直径d3、爪部１３の先端の直径d4および後端の直
径d5との間の関係は、次のようになる。
d4＜D3＜d5
d3＞D3
なお、Ｌ字形断面の保持器を用いる場合は、第
４図のころ保持体を対称形に成形したものを使用
する。
４図のころ保持体を対称形に成形したものを使用
する。
第７図の実施例は、Ｚ字形断面の保持器本体と
これに掛止めするころ保持体を示し、保持器本体
６およびころ保持体１０は、前記第５図の保持器
の各構成部分が、軸方向を基準として半径方向外
側に対称であつて、軸方向に対して左右対称とな
るように成形されている。したがつて、保持器本
体６の内側フランジ部８ａの内径D2ところ保持
体１０のリング部１１の嵌合周面１７の直径d3、
爪部１３の先端の直径d4および後端の直径d5との
間の関係は、次のようになる。
これに掛止めするころ保持体を示し、保持器本体
６およびころ保持体１０は、前記第５図の保持器
の各構成部分が、軸方向を基準として半径方向外
側に対称であつて、軸方向に対して左右対称とな
るように成形されている。したがつて、保持器本
体６の内側フランジ部８ａの内径D2ところ保持
体１０のリング部１１の嵌合周面１７の直径d3、
爪部１３の先端の直径d4および後端の直径d5との
間の関係は、次のようになる。
d4＞D2＞d5
d3＜D2
上記第６図および第７図の保持器を軸受に組込
むときは、内輪２に保持器本体６を組入して、該
保持器本体６のポケツトに円筒ころ３を挿入した
のち、ころ保持体１０の突起部１２を内側にして
保持器本体６のフランジ部８の外側から軸方向に
押し込んで爪部１３をフランジ部８，８ａの内側
面に掛止めする。
むときは、内輪２に保持器本体６を組入して、該
保持器本体６のポケツトに円筒ころ３を挿入した
のち、ころ保持体１０の突起部１２を内側にして
保持器本体６のフランジ部８の外側から軸方向に
押し込んで爪部１３をフランジ部８，８ａの内側
面に掛止めする。
上記の各実施例において、ころ保持体の爪部の
斜面はテーパ面としてあるが、この斜面はテーパ
面に限らず、たとえば凸曲面もしくは凹曲面でも
よく、ころ保持体を保持器本体のフランジ部に押
し込むときの抵抗が少なくなるような面であれ
ば、どのような面を形成してもよい。また、ころ
保持体の突起部もしくはリング部の半径方向外縁
の軸方向端面から保持器本体のフランジ部側に至
る面は、必らずしも斜面とする必要はない。
斜面はテーパ面としてあるが、この斜面はテーパ
面に限らず、たとえば凸曲面もしくは凹曲面でも
よく、ころ保持体を保持器本体のフランジ部に押
し込むときの抵抗が少なくなるような面であれ
ば、どのような面を形成してもよい。また、ころ
保持体の突起部もしくはリング部の半径方向外縁
の軸方向端面から保持器本体のフランジ部側に至
る面は、必らずしも斜面とする必要はない。
また、上記の各実施例においては、ころ保持体
のリング部は、円周方向に連続して形成されてい
るが、とくに第１図、第４図および第６図のころ
保持体については、リング部の環状面に該当する
部分のうち、突起部の爪部に対応する位置の部分
を、第８図Ａに示すように各爪部ごとに窓状に切
欠くか、あるいは第８図Ｂに示すように外周縁ま
で切欠いて一部連続もしくは不連続に形成しても
よい。このようにすると、ころ保持体の成形時に
おいて、成形型の型抜きが軸方向への引抜き（ア
キシアルドロー）だけで無理なくできるから、突
起部や爪部に変形、損傷を与えることがなく、精
度の高いころ保持体を成形することができる。第
５図および第７図のころ保持体についても、前記
と同様にリング部の環状面に該当する部分のう
ち、爪部に対応する部分を窓状に切欠いて一部連
続の構成としてもよい。このように構成すること
によつて、前記と同様の効果が得られる。
のリング部は、円周方向に連続して形成されてい
るが、とくに第１図、第４図および第６図のころ
保持体については、リング部の環状面に該当する
部分のうち、突起部の爪部に対応する位置の部分
を、第８図Ａに示すように各爪部ごとに窓状に切
欠くか、あるいは第８図Ｂに示すように外周縁ま
で切欠いて一部連続もしくは不連続に形成しても
よい。このようにすると、ころ保持体の成形時に
おいて、成形型の型抜きが軸方向への引抜き（ア
キシアルドロー）だけで無理なくできるから、突
起部や爪部に変形、損傷を与えることがなく、精
度の高いころ保持体を成形することができる。第
５図および第７図のころ保持体についても、前記
と同様にリング部の環状面に該当する部分のう
ち、爪部に対応する部分を窓状に切欠いて一部連
続の構成としてもよい。このように構成すること
によつて、前記と同様の効果が得られる。
以上、説明したところから明らかなように、こ
の発明の保持器は、金属製の保持器本体と合成樹
脂製ころ保持体とからなり、保持器本体のフラン
ジ部の内径面もしくは外径面との間にすき間をも
たせてころ保持体を掛止めするようにしているか
ら、押し込み時におけるころ保持体の位置決めに
厳密な精度を必要とせず、軸受の組立が容易にな
る。
の発明の保持器は、金属製の保持器本体と合成樹
脂製ころ保持体とからなり、保持器本体のフラン
ジ部の内径面もしくは外径面との間にすき間をも
たせてころ保持体を掛止めするようにしているか
ら、押し込み時におけるころ保持体の位置決めに
厳密な精度を必要とせず、軸受の組立が容易にな
る。
また、この発明の保持器本体ところ保持体とが
一体となつて軸受に組付けられた後においては、
ころ保持体のリング部と爪部とが保持器本体のフ
ランジ部の両側面に当接しているから、軸受の取
扱中に円筒ころに係合する突起部が円筒ころの自
重によつて変形することは少なく、また、軸受の
回転中においては、ころ保持体は軸方向への動き
が阻止されているため抜け出すことがなく、さら
に、ころ保持体は円周方向には移動可能であつ
て、保持器本体に対してあたかも浮動した状態に
おかれているから、円周ころがころ保持体の突起
部に接触したときには、突起部が移動するため、
突起部に対する衝撃力が緩和され、円筒ころとの
接触に起因する回転性能の阻害もなく、また突起
部の欠損や変形を防止することができる。
一体となつて軸受に組付けられた後においては、
ころ保持体のリング部と爪部とが保持器本体のフ
ランジ部の両側面に当接しているから、軸受の取
扱中に円筒ころに係合する突起部が円筒ころの自
重によつて変形することは少なく、また、軸受の
回転中においては、ころ保持体は軸方向への動き
が阻止されているため抜け出すことがなく、さら
に、ころ保持体は円周方向には移動可能であつ
て、保持器本体に対してあたかも浮動した状態に
おかれているから、円周ころがころ保持体の突起
部に接触したときには、突起部が移動するため、
突起部に対する衝撃力が緩和され、円筒ころとの
接触に起因する回転性能の阻害もなく、また突起
部の欠損や変形を防止することができる。
さらに、この発明にあつては、実施例のよう
に、保持器本体をプレス加工とした場合は、簡易
な工程で高精度に成形することができることは勿
論のこと、軽量となり、とくに高負荷容量の円筒
ころ軸受用として好適な高精度の保持器を安価に
製作することができるなどの効果が得られる。
に、保持器本体をプレス加工とした場合は、簡易
な工程で高精度に成形することができることは勿
論のこと、軽量となり、とくに高負荷容量の円筒
ころ軸受用として好適な高精度の保持器を安価に
製作することができるなどの効果が得られる。
第１図は、この発明の第１実施例を示す縦断側
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
はころ保持体の斜視図、第４図はこの発明の第２
実施例を示す縦断側面図、第５図はこの発明の第
３実施例を示す縦断側面図、第６図はこの発明の
第４実施例を示す縦断側面図、第７図はこの発明
の第５実施例を示す縦断側面図、第８図はころ保
持体の他の例を示す斜視図である。 図中、１は外輪、２は内輪、３は円筒ころ、４
は保持器、６は保持器本体、７は円筒部、８はフ
ランジ部、１０はころ保持体、１１はリング部、
１２は突起部、１３は爪部、１５は環状面、１７
は嵌合周面、２１はテーパ面である。
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
はころ保持体の斜視図、第４図はこの発明の第２
実施例を示す縦断側面図、第５図はこの発明の第
３実施例を示す縦断側面図、第６図はこの発明の
第４実施例を示す縦断側面図、第７図はこの発明
の第５実施例を示す縦断側面図、第８図はころ保
持体の他の例を示す斜視図である。 図中、１は外輪、２は内輪、３は円筒ころ、４
は保持器、６は保持器本体、７は円筒部、８はフ
ランジ部、１０はころ保持体、１１はリング部、
１２は突起部、１３は爪部、１５は環状面、１７
は嵌合周面、２１はテーパ面である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 金属製の保持器本体と合成樹脂製のころ保持
体とからなる円筒ころ軸受用保持器において、前
記保持器本体が、ポケツトを設けた円筒部と該円
筒部の軸方向両端側もしくは一端側に形成された
フランジ部とからなり、ころ保持体が、保持器本
体のフランジ部の外側面に当接する環状面と、前
記フランジ部の内径面もしくは外径面に軽く接す
るか、あるいはすき間をもつて嵌合する嵌合周面
とが形成されたリング部と、該リング部の軸方向
内側に突出し、隣接する円筒ころ相互間に位置し
て該円筒ころの脱落を阻止する突起部と、ころ保
持体を前記保持器本体のフランジ部に掛止めさせ
る爪部とからなり、前記ころ保持体を保持器本体
のフランジ部の軸方向外側から押し込んで組付け
るように構成したことを特徴とする円筒ころ軸受
用保持器。 ２ ころ保持体の突起部の軸方向端面から保持器
本体のフランジ部側に至る外径面もしくは内径面
を軸方向に対して傾斜する斜面とし、該斜面を介
して爪部が設けてある特許請求の範囲第１項記載
の円筒ころ軸受用保持器。 ３ ころ保持体の爪部の斜面が、保持器本体の内
側フランジ部もしくは外側フランジ部と対応し
て、それぞれ突起部の軸方向端面からリング部に
対して軸方向外側もしくは内側に傾斜させたテー
パ面として形成され、ころ保持体の爪部が前記テ
ーパ面の半径方向外側縁もしくは内側縁に設けら
れ、該爪部の先端および後端の直径d4，d5が、保
持器本体の内側フランジ部の内径D2に対しては
d4＞D2＞d5であり、外側フランジ部の外径D3に
対してはd4＜D3＜d5である特許請求の範囲第２
項記載の円筒ころ軸受用保持器。 ４ 保持器本体の円筒部にフランジ部が不連続に
形成され、ころ保持体の突起部には、全部もしく
は一部に爪部が設けられている特許請求の範囲第
２項または第３項に記載の円筒ころ軸受用保持
器。 ５ ころ保持体のリング部の環状面が、突起部の
爪部に対応する位置の部分を各爪部ごとに切欠い
て一部連続もしくは不連続に形成されている特許
請求の範囲第２項ないし第４項の何れかに記載の
円筒ころ軸受用保持器。 ６ ころ保持体のリング部の半径方向外縁の突起
部と対応する位置の軸方向内側端面から保持器本
体のフランジ部側に至る内径面もしくは外径面を
軸方向に対して傾斜する斜面とし、該斜面を介し
て爪部が設けてある特許請求の範囲第１項記載の
円筒ころ軸受用保持器。 ７ ころ保持体の爪部の斜面が、保持器本体の外
側フランジ部もしくは内側フランジ部と対応し
て、それぞれリング部の半径方向外縁の突起部と
対応する位置の軸方向内側端面からリング部に対
して軸方向内側もしくは外側に傾斜させたテーパ
面として形成され、ころ保持体の爪部が前記テー
パ面の半径方向内側縁もしくは外側縁に設けら
れ、該爪部の先端および後端の直径d4，d5が、保
持器本体の外側フランジ部の外径D3に対しては
d4＜D3＜d5であり、内側フランジ部の内径D2に
対してはd4＞D2＞d5である特許請求の範囲第６
項記載の円筒ころ軸受用保持器。 ８ 保持器本体の円筒部にフランジ部が不連続に
形成され、ころ保持体のリング部には、突起部と
対応する位置の全部もしくは一部に爪部が設けら
れている特許請求の範囲第６項または第７項に記
載の円筒ころ軸受用保持器。 ９ 保持器本体が金属板からのプレス成形品であ
る特許請求の範囲第１項ないし第８項の何れかに
記載の円筒ころ軸受用保持器。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56116141A JPS5817222A (ja) | 1981-07-24 | 1981-07-24 | 円筒ころ軸受用保持器 |
| GB08217302A GB2102513B (en) | 1981-07-24 | 1982-06-15 | Roller bearing cage assemblies |
| US06/392,539 US4435024A (en) | 1981-07-24 | 1982-06-28 | Bearing cages for supporting and retaining roller elements in cylindrical roller bearings |
| DE19823225745 DE3225745A1 (de) | 1981-07-24 | 1982-07-09 | Kaefig zum haltern und sichern von zylinderrollen in lagern |
| FR8212934A FR2510212B1 (fr) | 1981-07-24 | 1982-07-23 | Cages pour supporter et retenir des elements roulants dans des paliers a rouleaux cylindriques |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56116141A JPS5817222A (ja) | 1981-07-24 | 1981-07-24 | 円筒ころ軸受用保持器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5817222A JPS5817222A (ja) | 1983-02-01 |
| JPH0122487B2 true JPH0122487B2 (ja) | 1989-04-26 |
Family
ID=14679752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56116141A Granted JPS5817222A (ja) | 1981-07-24 | 1981-07-24 | 円筒ころ軸受用保持器 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4435024A (ja) |
| JP (1) | JPS5817222A (ja) |
| DE (1) | DE3225745A1 (ja) |
| FR (1) | FR2510212B1 (ja) |
| GB (1) | GB2102513B (ja) |
Families Citing this family (28)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4605322A (en) * | 1983-11-30 | 1986-08-12 | The Torrington Company | Double row roller bearing retainer |
| DE3527033A1 (de) * | 1985-07-27 | 1987-02-05 | Skf Gmbh | Radialwaelzlager |
| US4679676A (en) * | 1986-06-11 | 1987-07-14 | General Motors Corporation | Overrunning clutch cage with simplified manufacture |
| US4998346A (en) * | 1989-04-12 | 1991-03-12 | Ina Bearing Company | Method of making a unitary, axially self-locating needle bearing |
| US4955732A (en) * | 1989-04-12 | 1990-09-11 | Ina Bearing Company | Unitary, axially self-locating needle bearing |
| DE8908581U1 (de) * | 1989-07-14 | 1989-08-31 | SKF GmbH, 8720 Schweinfurt | Taschenkäfig für Wälzlager |
| DE4015303A1 (de) * | 1990-05-12 | 1991-11-21 | Hoesch Ag | Kaefig fuer ein grosswaelzlager |
| DE4227662A1 (de) * | 1992-08-21 | 1994-02-24 | Schaeffler Waelzlager Kg | Radialwälzlager |
| DE19930658C1 (de) * | 1999-07-02 | 2001-04-26 | Fag Oem & Handel Ag | Blechkäfig für Wälzlager |
| JP2001099162A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-04-10 | Nsk Ltd | ころ軸受用保持器 |
| DE10030268A1 (de) * | 2000-06-20 | 2002-01-03 | Schaeffler Waelzlager Ohg | Lagerkäfig |
| DE10065169A1 (de) * | 2000-12-23 | 2002-07-04 | Fag Ind Bearings Ag | Blechkäfig für Wälzlager |
| JP4454192B2 (ja) | 2001-08-07 | 2010-04-21 | Ｔｈｋ株式会社 | 案内装置の転動体干渉防止具 |
| US6659650B2 (en) * | 2002-01-28 | 2003-12-09 | The Timken Company | Wheel bearing with improved cage |
| US6666585B1 (en) * | 2002-07-19 | 2003-12-23 | The Timken Company | Unitized cage for cylindrical roller bearing |
| US7611289B2 (en) * | 2004-09-24 | 2009-11-03 | Ntn Corporation | Rollers with retainer |
| GB0425018D0 (en) * | 2004-11-12 | 2004-12-15 | Hewland Engineering Ltd | Thrust bearing |
| JP5296503B2 (ja) * | 2008-11-25 | 2013-09-25 | Ｎｔｎ株式会社 | 保持器付きころ |
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