JPH0122201Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として可変抵抗器などに取付けられ
て使用される回転形スイツチに係るもので、安価
で確実な動作を行うスイツチを提供しようとする
ものである。

以下、本考案の一実施例について可変抵抗器と
連動させて使用する単極双投形のスイツチを図面
とともに説明する。まず、第１図において１は可
変抵抗器で、回転操作軸２を貫通させて装着した
軸受３が取付基板４に取付けられており、この取
付基板４上に抵抗体５及び金属製カバー６が取付
けられている。上記カバー６内には前記回転操作
軸２に取付けられてその回転に伴ない上記抵抗体
５上を摺動する刷子（図示せず）を固着した刷子
取付体（図示せず）が設けられている。７は上記
金属製カバー６の底面側に取付けられている本考
案のスイツチ部であり、回転操作軸２を回転させ
ることにより開閉するように構成されている。

このスイツチ部７の構成について第２図〜第５
図とともに詳述する。図において、８は不燃性絶
縁物質よりできたスイツチ筐体で、その縁部に上
方に突出する壁８ａが設けられている。この壁８
ａは後述の導電部と金属製スイツチカバー間との
耐電圧不良を防止するためのものである。また、
このスイツチ筐体８上には外部端子と一体になつ
た板状固定接点９，９′，１０が固設されている。

１１は上記板状固定接点９，９′に接離すべく
スイツチ筐体８内に配置されている可動接触片
で、４隅には下方に突出する切起し部１１ａ，１
１a′，１１ｂ，１１b′が設けてあり、後述の切替
用ばね１４により上記可動接触片の凹部１１ｄと
固定板状接点１０を圧接し、この固定板状接点１
０を支点にして回動自在に組合せられている。８
ｂはスイツチ筐体８に設けられた突出段部で、こ
の突出段部８ｂには係止用孔８ｃが形成されてい
る。８ｄ，８ｅ，８e′はスイツチ筐体８に設けら
れた突出部である。１２はスイツチ筐体８に設け
られた突出段部８ｂと載置用突出部８ｅ，８e′上
に載置された絶縁材よりなる駆動板で、この駆動
板１２はその一端部に上記係止用孔８ｃ上に位置
する係合用孔１２ａを有しており、かつ下面側に
設けられた係合用突起部１２ｂは上記可動接触片
１１の中央穴１１ｃに若干の余裕をもつて係合し
ている。ここで、駆動板１２は突出段部８ｂと載
置用突出部８ｅ，８e′上にほぼ水平になるように
載置されている。１３は下面側に設けられた位置
決め突出部１３ａが上記駆動板１２に形成された
係合用穴１２ａを挿通した後、上記スイツチ筐体
８の突出部８ｂに形成された係止用穴８ｃに係止
されている金属物質でできた切替駒であり、上記
位置決め突出部１３ａと同一軸線上に位置するよ
うにその上面側に設けられた位置決め突出部１３
ｂは金属製のスイツチカバー１５の底面部および
そのスイツチカバー１５の底面部に取付けられた
上記可変抵抗器１のカバー６の底面部に形成され
た位置決め穴１５ａに係止されている。上記切替
駒１３の上面側には間隔を有して２個の切替用の
突出部１３ｃ，１３c′が設けられている。この切
替用突出部１３ｃ，１３c′はスイツチカバー１５
および抵抗器用カバー６に形成された扇状の案内
切欠穴１５ｂ内に突出している。１４は上記駆動
板１２に形成された係止部１２ｃと切替駒１３に
設けられた係止部１３ｄとの間にかけられている
切替用ばねであり、それら両者を離すように作用
している。上記スイツチカバー１５は下面側のみ
開口しているもので、開口部側に設けられた複数
個の取付足１５ｃを折曲げることによりスイツチ
筐体８を保持している。また、抵抗器カバー６内
に突出した切替駒１３の切替用突出部１３ｃ，１
３c′間に上記回転操作軸２に設けられた切替操作
部２ａが嵌合している。

このスイツチの動作について説明すると、回転
操作軸２を回動させるとそれに設けられた切替操
作部２ａは切替駒１３の切替用突出部１３ｃ，１
３c′に嵌合しているため、切替駒１３は位置決め
突出部１３ａ，１３ｂ部を支点として回転する。
すると切替駒１３と駆動板１２の間には切替用ば
ね１４がかけられているため、切替駒１３の回転
により駆動板１２はばね１４の力で切替駒１３の
動きと反対の方向に回転する。そして、駆動板１
２の下面側に設けられた係合用突起部１２ｂが可
動接触片１１の中央穴１１ｃに係合しているた
め、可動接触片１１は駆動板１２の移動により固
定接点９，９′と接離し、単極双投のスイツチと
して動作する。

次に、従来のこの種のスイツチの一搬的な構成
について図にしたがい説明する。第６図におい
て、１６は可変抵抗器部、１７は回転操作軸、１
８は軸受、１９は取付基板、２０は抵抗体、２１
は金属製カバーで、上記の本考案と同じように構
成されている。スイツチ部２２の構成について第
７図〜第１０図により簡単に説明すると、２３は
スイツチ筐体、２４および２４′は固定接点、２
５は駆動板、２６は切替駒、２７は切替用ばね、
２８はスイツチカバーで、後述する部分を除いて
上記本考案と同じように構成されている。次い
で、この従来例で本考案により改良の対象となつ
た部分を説明すると、２９は外部端子、３０は可
動接触片で金属製の支持柱３１により回動自在に
取付けられている。なお、支持柱３１は切削にて
製作するため、高価なものとなつている。３２は
上記支持柱３１と可動接触片３０の導通を確実に
するためのばねである。

以上のように本考案に係るスイツチは、一端を
駆動板に係止し、他端を切替駒に係止してなり、
上記駆動板と上記切替駒を離すように、且つ上記
切替駒の回動により上記駆動板の切替操作を行な
わせる切替用ばねと、上記駆動板と上記切替駒を
離すようにした事によつて上記板状固定接点の１
つに上記可動接触片の凹部を常時圧接し、この板
状固定接点を支点に上記切替駒の回動により上記
可動接触片を上記他の板状固定接点に接離してな
る回転形スイツチとしたので、従来の支持柱と外
部端子を一体化して板状固定接点として簡単に構
成されているものであり、簡単な構成で安価な大
電流用のスイツチを提供することができるもので
ある。

なお、本考案の実施例は単極双投式のスイツチ
として説明したが、これは単極単投式にも適用で
きることはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例のスイツチを可
変抵抗器と組合せた状態の側面図、第２図は同側
断面図、第３図は同スイツチを構成する筐体の上
面図、第４図は同スイツチを構成するスイツチカ
バー内の上面図、第５図は同スイツチの分解斜視
図、第６図は従来のスイツチを可変抵抗器と組合
せた状態の側面図、第７図は同側断面図、第８図
は同スイツチを構成する筐体の上面図、第９図は
同スイツチを構成するスイツチカバー内の上面
図、第１０図は同スイツチの分解斜視図である。 ８……スイツチ筐体、９，９′，１０……固定
接点、１１……可動接触片、１１ｃ……穴部（中
央穴）、１２……駆動板、１２ｂ……係合用突起
部、１３……切替駒、１４……切替用ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイツチ筐体に固設された外部端子と一体化さ
   れた２以上の板状固定接点と、穴部に駆動板に設
   けた係合用突起部を係合し、この係合用突起部を
   支点に回動する可動接触片と、この可動接触片を
   回動させるために一端を駆動板に係止し、他端を
   切替駒に係止してなり、上記駆動板と上記切替駒
   を離すように、且つ上記切替駒の回動により上記
   駆動板の切替操作を行なわせる切替用ばねと、上
   記駆動板と上記切替駒を離すようにした事によつ
   て上記板状固定接点の１つに上記可動接触片の凹
   部を常時圧接し、この板状固定接点を支点に上記
   切替駒の回動により上記可動接触片を上記他の板
   状固定接点に接離してなる回転形スイツチ。