JP2000133087A - 回転操作型電子部品およびその製造方法 - Google Patents

回転操作型電子部品およびその製造方法

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JP2000133087A JP10302477A JP30247798A JP2000133087A JP 2000133087 A JP2000133087 A JP 2000133087A JP 10302477 A JP10302477 A JP 10302477A JP 30247798 A JP30247798 A JP 30247798A JP 2000133087 A JP2000133087 A JP 2000133087A
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    • H01H19/005Electromechanical pulse generators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転操作により所定の電気信号を発する回転
操作型電子部品に関し、小形化しても高くて安定した回
転トルクで滑らかな操作感触を有すると共に、寿命特性
の優れたものを提供することを目的とする。 【解決手段】 軸受12の円形貫通孔12Cに回転可能
に嵌合保持され、下端部外周にフランジ部11Cを有す
る回転軸11の中央に設けた孔11Eの下端の開口部
に、回転軸11と共回りするが独立して上下動できるよ
うに係合した摩擦板14を、孔11E内に配した圧縮コ
イルばね13によって箱形ケース15の底面15Aに弾
接させ、回転軸11のフランジ部11C上面の平板部を
軸受12の基板部12B下面の平板部に弾接させること
により、小形化しても高い回転トルクで滑らかな操作感
触を有し、寿命特性の優れた回転操作型電子部品を実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸を回転操作
することにより所定の電気信号を発する回転操作型電子
部品およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小形化と高性能化の動
向に伴い、使用される電子部品に対しても小形化の要望
が強いが、回転操作型電子部品においては、同じ構成で
小形化すると回転軸操作時の回転トルクが低くなってし
まうため、小形化しても操作軸の回転トルクを所定の大
きさに設定できる高トルクタイプの回転操作型電子部品
が普及しつつある。
【0003】従来このようなタイプの回転操作型電子部
品について、回転操作型エンコーダを例として、図面を
用いて説明する。
【0004】図4は従来の高トルクタイプの回転操作型
エンコーダの側面断面図、図5は同分解斜視図であり、
同図において、1は上方の操作部1Aと下端部外周に一
体に形成されたフランジ部1Bを備えた樹脂製の回転軸
で、その中間の円形軸部1Cが金属製の軸受2の円形貫
通孔2A内に回転可能に嵌合保持されており、この嵌合
部には高粘度のグリースが塗布されている。
【0005】そして、軸受2の下方には回転軸1のフラ
ンジ部1Bが位置すると共に、フランジ部1B中央下面
に設けた位置決め部1Dを孔部3Aで回転可能に保持す
る樹脂製の箱形ケース3が配設されている。
【0006】また、この箱形ケース3内のフランジ部1
Bの下面には、弾性金属薄板製の可動接点4が装着さ
れ、この可動接点4はケース3の凹部底面に形成された
放射状接点部等からなる固定接点5に弾接して両者でパ
ルス信号生成用の接点部を構成すると共に、固定接点5
と電気的に導通している端子6が箱形ケース3の側方か
ら外方に突出しており、これらで電気信号生成部7を構
成している。
【0007】さらに、8は軸受2の上方から箱形ケース
3を固定する金属カバーで、このカバー8と箱形ケース
3の上面の間に挟持された弾性金属板製のばね部材9の
弾性脚部9Aが回転軸1のフランジ部1Bの上面中間段
部1E上に弾接している。
【0008】このように構成された回転操作型エンコー
ダの動作は、回転軸1の上方の操作部1Aを回転操作す
ると、フランジ部1Bが回転してその下面に装着された
可動接点4が固定接点5上を弾接摺動して、所定の電気
信号としてのパルス信号が生成され、その信号を複数の
端子6から取り出すものである。
【0009】この時に、回転軸1は、フランジ部1Bの
上面中間段部1Eがばね部材9の弾性接点脚部9Aによ
り下方に押し付けられて回転することになるため、回転
軸1の所定の大きさの回転トルクが得られるものであっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の回転操作型電子部品としての回転操作型エンコーダに
おいては、弾性金属板製のばね部材9の弾性脚部9Aを
樹脂製の回転軸1のフランジ部1Bの上面中間段部1E
に弾接させて回転軸1の高い回転トルクを発生させる構
造であり、回転操作型電子部品の外径が小形化されるに
つれて、ばね部材9の弾性脚部9Aの径等も小さくせざ
るを得ず、それに伴って弾性脚部9Aによる押し付け力
も弱くなるので、一般的には、ばね部材9の材質や材厚
等を変更してばね部材9の弾接力を大きくするようにし
て対応しているが、これにも限界があり、また大きなば
ね圧力を実現することができても、ばね部材9が弾接す
る樹脂製のフランジ部1Bに局部的に大きな圧力が加わ
ることになるために、この接触面に潤滑グリースを塗布
していても回転操作時の感触が悪くなると共に、回転操
作中の摩擦面の摩耗が大きい等の課題があった。
【0011】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、小形化しても高くて安定した回転トルク
で滑らかな操作感触を有すると共に、寿命特性の優れた
回転操作型電子部品およびその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の回転操作型電子部品は、円筒部と平板状の基
板部からなる軸受の円筒部に中間の円形軸部を回転可能
に嵌合保持され、下端部外周にフランジ部を有する回転
軸の中央に、下端が開口部となった孔を設け、この孔の
開口部の周囲に回転軸と共回りするが独立して上下動で
きるように係合した摩擦板を、孔内に配した圧縮コイル
ばねによって箱形ケースの底面に弾接させることによ
り、回転軸の平板状のフランジ部の上面を軸受の平板状
の基板部の下面に弾接させるように構成するものであ
る。
【0013】これにより、回転軸の回転操作時に、回転
軸のフランジ部と軸受の基板部を平板状どうしの広い接
触面で摩擦させることができるので、小形化しても高い
回転トルクで滑らかな操作感触を有し、しかも寿命特性
の優れた回転操作型電子部品を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、円筒部とその根元の平板状の基板部からなる軸受
と、この軸受の円形貫通孔に中間の円形軸部を回転可能
に嵌合保持され、軸受から突出した上部の操作部および
下端部外周に一体に形成された平板状のフランジ部から
なり中央に下端が開口部となった孔を有すると共にフラ
ンジ部の下面に可動接点を保持した樹脂製の回転軸と、
この回転軸の下端部を覆うように軸受の基板部外周下面
に結合され、その平板状の底面の外周部に上記可動接点
に対応した固定接点を配設した樹脂製の箱形ケースと、
上記回転軸の中央の孔の奥から下方の上記箱形ケースの
底面側への付勢力を有するように回転軸の孔内に配され
た圧縮コイルばねと、上記回転軸と共回りするが独立し
て上下動できるように回転軸の孔の開口部の周囲に係合
され、上記圧縮コイルばねの付勢力によって上記箱形ケ
ースの底面に弾接する摩擦板により構成される回転操作
型電子部品としたものであり、圧縮コイルばねによっ
て、摩擦板を箱形ケースの底面に、回転軸の平板状のフ
ランジ部を軸受の平板状の基板部にそれぞれ弾接させる
ことにより、回転軸の回転操作時に、回転軸のフランジ
部と軸受の基板部が広い接触面で摩擦するので、小形化
しても高く安定した回転トルクを得ることができると共
に、圧縮コイルばねを回転軸の円形軸部内の孔に収容す
るので、圧縮コイルばねを装着することによって、回転
操作型電子部品の寸法が大きくならないという作用を有
する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、圧縮コイルばねの中央を通って回転軸の
中央の孔の奥から下方に伸ばされた柱状部を、摩擦板に
設けた中央孔に対して、圧縮コイルばねと摩擦板の重さ
では抜けないが、圧縮コイルばねの付勢力と同等以上の
力によって上下方向に動くように圧入したものであり、
請求項1に記載の発明による作用に加えて、回転軸の中
央の孔の奥から伸ばされた柱状部を、摩擦板の中央の孔
に圧入する構成とすることにより、回転軸の回転操作時
に、摩擦板が回転軸の孔の開口部の周囲に共回りするが
独立して上下動できるように係合した部分に発生する回
転方向の遊び角を目立たなくすることができて、より良
好な操作感触を有する回転操作型電子部品を実現するこ
とができると共に、回転操作型電子部品を組み立てる際
に、圧縮コイルばねと摩擦板が回転軸の中央の孔から抜
け出すことを防止できて、組立作業が容易になるという
作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、回転軸の円形軸部と軸受の円形
貫通孔との嵌合部、および回転軸のフランジ部上面と軸
受の基板部下面の間に高粘度のグリースを塗布したもの
であり、広い接触面に高粘度のグリースを塗布すること
により、回転軸の回転操作時に高く滑らかな回転トルク
を得ることができると共に、接触面の摩耗も少ないので
寿命特性の優れた回転操作型電子部品を実現することが
できるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
発明において、摩擦板の下面と箱形ケースの底面の接触
面に高粘度のグリースを塗布すると共に、箱形ケースの
底面の、摩擦板の下面との接触部と固定接点配設部との
間に、リング状の仕切部を箱形ケースの底面と一体に設
けたものであり、請求項3に記載の発明による作用に加
えて、回転軸の回転操作時に更に滑らかな回転感触を得
ることができ、寿命特性もより優れた回転操作型電子部
品を実現できると共に、箱形ケースの底面と一体に設け
た仕切部により、摩擦板の下面とケース底面の接触面に
塗布した高粘度のグリースが箱形ケースの底面の外周部
に配設された固定接点の部分に流れ出すことを防止でき
るので、高粘度のグリースによる接点部への影響を防ぐ
ことができるという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、回転軸の円形軸
部の孔内に収容した圧縮コイルばねを押し縮めて、上記
孔の下端の開口部を塞ぐように開口部の外周に係合した
摩擦板の中央孔に、円形軸部の孔の奥から圧縮コイルば
ねの中央を通り伸ばされた柱状部を通し、その先端部を
カシメ等の方法により広げて抜け止めすることにより、
回転軸と圧縮コイルばねと摩擦板をあらかじめ連結して
請求項2〜4のいずれか一つに記載の回転操作型電子部
品を組み立てる回転操作型電子部品の製造方法としたも
のであり、本発明の回転操作型電子部品の組立時に最も
扱い難い圧縮コイルばねを、摩擦板と共に回転軸の円形
軸部の孔内にあらかじめ装着しておくことによって、回
転操作型電子部品全体としての組立工程を効率化するこ
とができると共に、自動組立化も容易になるという作用
を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態による回転操作
型電子部品について、回転操作型エンコーダを例として
図面を用いて説明する。
【0020】図1は本発明の一実施の形態による回転操
作型エンコーダの側面断面図、図2は同分解斜視図であ
り、同図において、11は上方の操作部11Aと中間の
円形軸部11Bおよび下端部外周に一体に形成されたフ
ランジ部11Cからなる樹脂製の回転軸、12は円筒部
12Aと基板部12Bからなる金属製の軸受で、回転軸
11の円形軸部11Bが軸受12の円形貫通孔12Cに
回転可能に嵌合保持され、この嵌合部に高粘度のグリー
スが塗布されていることは従来の技術の場合と同様であ
るが、回転軸11のフランジ部11Cは上面11Dが平
らな平板状、軸受12の基板部12Bは下面が平らな平
板状で、この平板部に塗布された高粘度のグリースを挟
んで平らな面どうしが当接するように配設されており、
また、操作軸11の中央には下端が開口部となった孔1
1Eが設けられていて、この孔11E内にはその奥と開
口部との方向に伸縮する圧縮コイルばね13が孔11E
の内周に沿って配されると共に、この孔11Eの奥から
圧縮コイルばね13の中央を通って開口部に向けて柱状
部11Fが伸ばされている。
【0021】そして、回転軸11の孔11Eの開口部に
は、樹脂製リング状の摩擦板14が上記の圧縮コイルば
ね13を押し縮めるように配置され、その外周の凸部1
4Aがこれと係合するように開口部に設けられた凹部1
1Gに対して、共回りするが独立して上下動できるよう
に係合されると共に、摩擦板14の円形の中央孔14B
には、孔11Eの奥から伸ばされた上記の柱状部11F
が圧入されている。
【0022】ここで、摩擦板14の円形の中央孔14B
に柱状部11Fを圧入する力は、圧縮コイルばね13と
摩擦板14の重さでは抜けないが、圧縮コイルばね13
が摩擦板14を下方へ押す付勢力と同等以上の力によっ
て摩擦板14が上下方向に動くように圧入されている。
【0023】なお、回転軸11の孔11E内の柱状部1
1Fの先端11Hが広げられているのは、この回転操作
型エンコーダを組み立てる際に、後述するように、回転
軸11と圧縮コイルばね13および摩擦板14をあらか
じめ結合して外れないようにするためである。
【0024】そして、回転軸11のフランジ部11Cお
よび摩擦板14の下方には、樹脂製の箱形ケース15が
軸受12の基板部12Bの外周下面に結合して配設さ
れ、その平板状の底面15Aに塗布された高粘度のグリ
ースを挟んで、圧縮コイルばね13に押された摩擦板1
4のリング状の下面14Cが弾接していることにより、
圧縮コイルばね13の弾性力によって回転軸11に上方
への付勢力が働き、上記の平らな平板部どうしが高粘度
のグリースを挟んで当接した部分で、回転軸11のフラ
ンジ部11C上面が軸受12の基板部12Bに弾接す
る。
【0025】また、箱形ケース15の底面15Aの外周
部には放射状接点部等からなる固定接点16が配設さ
れ、この固定接点16に対して回転軸11のフランジ部
11Cの下面外周部に保持された弾性金属薄板製の可動
接点17が弾接して両者でパルス信号生成用の接点を構
成すると共に、固定接点16と導通した端子18が箱形
ケース15の側方から外方に突出しており、これらで電
気信号生成部を形成していることは従来の技術の場合と
同様である。
【0026】なお、箱形ケース15の底面15Aにおい
て、摩擦板14の下面14Cの弾接部と外周部の固定接
点16との間に設けられたリング状の突起は、この底面
15Aと摩擦板14の下面14Cの弾接部に塗布された
高粘度のグリースが固定接点16の部分に流れ出すこと
を防止するための仕切部19であり、回転軸11のフラ
ンジ部11C下面のリング状突部11Jと係合して回転
軸11と箱形ケース15の間の位置決めの役目もしてい
る。
【0027】さらに、20は、従来の技術の場合と同様
の金属カバーで、その脚部20Aにより軸受12の上方
から箱形ケース15を固定している。
【0028】次に、本実施の形態による回転操作型エン
コーダの組立方法について説明する。
【0029】まず、回転軸11に可動接点17と圧縮コ
イルばね13および摩擦板14を結合するのであるが、
その方法について図3の断面図を用いて説明する。
【0030】同図に示すように、あらかじめフランジ部
11Cの下面外周に可動接点17をカシメ装着した回転
軸11に対し、中央の孔11Eの奥から伸ばされた柱状
部11Fに被せるようにして圧縮コイルばね13を孔1
1E内に挿入し、その下方の柱状部11Fの先端を円形
の中央孔14Bに圧入することにより摩擦板14を装着
し、これを押し込むことによって圧縮コイルばね13を
少し押し縮めて、摩擦板14の外周の凸部14Aを孔1
1Eの開口部の凹部11Gにはめ込み、この状態で柱状
部11Fの先端11Hをカシメ加工して広げることによ
って摩擦板14が柱状部11Fから抜けないようにし
て、可動接点を保持した回転軸11と圧縮コイルばね1
3および摩擦板14を連結一体化する。
【0031】このようにして、可動接点17と圧縮コイ
ルばね13および摩擦板14を装着した回転軸11の円
形軸部11Bを、基板部12Bの平板状の下面にあらか
じめ高粘度のグリースを塗布した軸受12の円形貫通孔
12Cに下方から挿入し、その下面に、平板状の底面1
5Aにあらかじめ高粘度のグリースを塗布した箱形ケー
ス15を組合わせるのであるが、この時、回転軸11の
フランジ部11Cの上面が軸受12の基板部12Bの下
面に当たった状態で、箱形ケース15の平板状の底面1
5Aに摩擦板14のリング状の下面14Cを当てて摩擦
板14を少し押し上げ、圧縮コイルばね13を少し押し
縮めることによって、摩擦板14の外周の凸部14Aが
孔11Eの開口部の多角形部11Gに深く入り込むと共
に、圧縮コイルばね13の弾性力によって回転軸11の
フランジ部11Cの上面が軸受12の基板部12Bの下
面に強く弾接することになる。
【0032】この後、軸受12の上方から金属カバー2
0の脚部20Aで箱形ケース15をカシメ固定して、回
転操作型エンコーダとして完成するものである。
【0033】以上のように構成された本実施の形態によ
る回転操作型エンコーダの動作は、回転軸11の上方の
操作部11Aを回転操作すると、フランジ部11Cが回
転してその下面に装着された可動接点17が固定接点1
6上を弾接摺動して、所定の電気信号としてのパルス信
号が生成され、その信号を端子18から取り出すことは
従来の技術の場合と同様であるが、この時に、高粘度の
グリースを塗布された回転軸11の円形軸部11Bと軸
受12の円形貫通孔12Cとの嵌合部、および同様に高
粘度のグリースを塗布された回転軸11のフランジ部1
1Cの平板状の上面と軸受12の基板部12Bの平板状
の下面との弾接面が滑らかに摩擦回転することにより、
回転軸11の所定の大きさの回転トルクが得られる。
【0034】このように本実施の形態によれば、圧縮コ
イルばね13によって、摩擦板14を箱形ケース15の
底面15Aに、回転軸11の平板状のフランジ部11C
を軸受12の平板状の基板部12Bにそれぞれ高粘度の
グリースを挟んで弾接させるので、回転軸11の回転操
作時に回転軸11のフランジ部11Cと軸受12の基板
部12Bが広い接触面で摩擦して、高く安定した回転ト
ルクで滑らかな操作感触を得ることができると共に、圧
縮コイルばね13を回転軸11の円形軸部11B内の孔
11Eに収容するので、圧縮コイルばね13を装着する
ことによって、外径寸法が大きくならず、しかも寿命特
性の優れた回転操作型電子部品を実現することができる
ものである。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転軸の
回転操作時に、回転軸のフランジ部と軸受の基板部を平
板状どうしの広い接触面で摩擦させることができるの
で、小形化しても高い回転トルクで滑らかな操作感触を
有し、しかも寿命特性の優れた回転操作型電子部品およ
びその製造方法を実現できるという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転操作型電
子部品としての回転操作型エンコーダの側面断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同回転軸に圧縮コイルばねおよび摩擦板を結合
する方法を説明する断面図
【図4】従来の回転操作型エンコーダの側面断面図
【図5】同分解斜視図
【符号の説明】
11 回転軸 11A 操作部 11B 円形軸部 11C フランジ部 11D 上面 11E 孔 11F 柱状部 11G 凹部 11H 先端 11J リング状突部 12 軸受 12A 円筒部 12B 基板部 12C 円形貫通孔 13 圧縮コイルばね 14 摩擦板 14A 凸部 14B 中央孔 14C 下面 15 箱形ケース 15A 底面 16 固定接点 17 可動接点 18 端子 19 仕切部 20 金属カバー 20A 脚部
フロントページの続き (72)発明者 松井 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5G019 AA03 AM14 AN08 CY55 SK02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部とその根元の平板状の基板部から
    なる軸受と、この軸受の円形貫通孔に中間の円形軸部を
    回転可能に嵌合保持され、軸受から突出した上部の操作
    部および下端部外周に一体に形成された平板状のフラン
    ジ部からなり中央に下端が開口部となった孔を有すると
    共にフランジ部の下面に可動接点を保持した樹脂製の回
    転軸と、この回転軸の下端部を覆うように軸受の基板部
    外周下面に結合され、その平板状の底面の外周部に上記
    可動接点に対応した固定接点を配設した樹脂製の箱形ケ
    ースと、上記回転軸の中央の孔の奥から下方の上記箱形
    ケースの底面側への付勢力を有するように回転軸の孔内
    に配された圧縮コイルばねと、上記回転軸と共回りする
    が独立して上下動できるように回転軸の孔の開口部の周
    囲に係合され、上記圧縮コイルばねの付勢力によって上
    記箱形ケースの底面に弾接するリング状の摩擦板により
    構成される回転操作型電子部品。
  2. 【請求項2】 圧縮コイルばねの中央を通って回転軸の
    中央の孔の奥から下方に伸ばされた柱状部を、摩擦板の
    中央孔に対して、圧縮コイルばねと摩擦板の重さでは抜
    けないが、圧縮コイルばねの付勢力と同等以上の力によ
    って上下方向に動くように圧入した請求項1記載の回転
    操作型電子部品。
  3. 【請求項3】 回転軸の円形軸部と軸受の円形貫通孔と
    の嵌合部、および回転軸のフランジ部上面と軸受の基板
    部下面の間に高粘度のグリースを塗布した請求項1また
    は2記載の回転操作型電子部品。
  4. 【請求項4】 摩擦板の下面と箱形ケースの底面の接触
    面に高粘度のグリースを塗布すると共に、箱形ケースの
    底面の、摩擦板の下面との接触部と固定接点配設部との
    間に、リング状の仕切部を箱形ケースの底面と一体に設
    けた請求項3記載の回転操作型電子部品。
  5. 【請求項5】 回転軸の円形軸部の孔内に収容した圧縮
    コイルばねを押し縮めて、上記孔の下端の開口部を塞ぐ
    ように開口部の外周に係合した摩擦板の中央孔に、円形
    軸部の孔の奥から圧縮コイルばねの中央を通り伸ばされ
    た柱状部を通し、その先端部をカシメ等の方法により広
    げて抜け止めすることにより、回転軸と圧縮コイルばね
    と摩擦板をあらかじめ連結して請求項2〜4のいずれか
    一つに記載の回転操作型電子部品を組み立てる回転操作
    型電子部品の製造方法。
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