JPH01218104A - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車等の車両用ガラスアンテナに関する。

〔従来の技術〕

従来、車両用のガラスアンテナとして後部窓ガラスの防
曇用加熱線条の上方スペースに、加熱線条と分離して専
用とするか、接続して防曇兼用とさせるように設けた線
条アンテナが知られている。

また、前部窓ガラスに透明導電膜あるいは線条アンテナ
を設けたガラスアンテナが知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら前者の専用アンテナはアンテナ占有面積が
狭いためにＴＶ放送波、ＦＭ放送波を受信するにあたり
充分な受信利得を得ることは出来ず、防曇兼用アンテナ
は防曇用加熱線条が流れノイズの混入が避けられないも
のであった。

また、後者の前部窓ガラスに設けたアンテナは比較的受
信利得が高く、近年注目されているがＴＶ放送帯はＶＨ
Ｆ帯が９０ＭＨｚ〜２２２ＭＨｚＳＵＨＦ帯が４７０Ｍ
Ｈｚ　〜７７０ＭＨｚと周波数バンドが非常に広帯域で
あるため、全域にわたり高利得なガラスアンテナを得る
ことは困難であった。

本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、ＴＶ放
送波全域とＦＭ放送波を受信するに好適な広帯域受信ア
ンテナを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の車両用ガラスアンテナは、窓ガラスの縦方向中
央部に配設された垂直部と下辺に配設された水平部を少
なくとも有する主アンテナと該アンテナの水平部に接続
されるが、挿入されるインピーダンス調整用アンテナか
らなることを特徴とする。

〔作用〕

ＴＶ放送波あるいはＦＭラジオ放送波を受信する場合、
その周波数全域にわたり、垂直部と水平部を少なくとも
有するＬ型アンテナが主アンテナとして作用する。

インピーダンス調整用アンテナはアンテナのインピーダ
ンスをフィーダ線（同軸ケーブル）のインピーダンス（
抵抗分Ｒｆ＝７５Ω）に近似させて、マツチングされて
いないときの部分的な不整合損による受信利得の落ち込
みを少なくし広帯域受信を可能にするものである。アン
テナのインピーダンスＺａ　とフィーダ線のインピーダ
ンスＺｆとのミスマツチングによる不整合損ＭはＭ＝１
／（１−ｌ　ｒ　ｌ　”）　（ｒ＝　（Ｚ、　−Ｚｆ　
）／（２，＋２１　））　と表わされる。Ｚ、＝Ｒ，＝
７５Ω、Ｚ１＝Ｒ１１＋ｊＸ、とするとアンテナのりア
クタンス分Ｘ、は０Ωに近い方がよいが、±１５０Ω程
度までは不整合損Ｍが増大するものの許容しうる範囲で
ある。一方、抵抗分Ｒ１は７５Ωに近い方がよいのは勿
論であるが、７５Ωより小さい場合にはその差（７５−
Ｒ，）Ωにより増大する不整合損は極めて大きく、７５
Ωより大きい場合にはその差（Ｒ，−７５）Ωにより増
大する不整合損Ｍは比較的小さい。従って、本発明のイ
ンピーダンス調整用アンテナは、特に抵抗分Ｒ１を７５
Ωに近似させるにあたり＋側に近似させることにより不
整合損Ｍを小さくしその結果、広帯域受信を可能にする
ものである。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。

第１図〜第４図はそれぞれ本発明のガラスアンテナを自
動車用前部窓ガラスに装着した正面図である。

スＪＪＬＬ ２枚の板ガラスをポリビニールブチラールなどの中間膜
で接着して前部窓ガラス用合わせガラスとしたもので、
第１図に示すように車内側板ガラス１に、導電ペースト
により垂直部２ａ、水平部２ｂを有する主アンテナ２と
インピーダンス調整用アンテナ３を給電点４とともに印
刷、焼成して形成する。

このような構成のガラスアンテナにおいて、各部の寸法
をＡ１・１，２０ＯＮ１Ａ、　Ａｚ＝１，４８０１ｍ、
　Ｂ・７４０ｉｌ、　Ｈ＝５９（ｈ＋ｉ、　Ｍ＝６７０
ｍＳＬ＝４０（ｈｎ、ａ；５０酊、ｂ・１０ｍｍとした
ものによってＦＭラジオ放送波、ＴＶ放送波を受信した
ときの受信利得を標準のダイポールアンテナの受信利得
をＯｄＢとして、その利得差（以下、グイボール比と略
称す・る）で示すと、７６ＭＨｚ　〜９０ＭＨｚにおけ
る国内ＦＭラジオ放送波の平均、８８ＭＨｚ〜１０８Ｍ
Ｈｚにおける外国ＦＭラジオ放送波の平均、１チヤンネ
ル〜１２チヤンネルのＴＶ放送波のＶＨＦ帯７チヤンネ
ルの平均、ＴＶ放送波のＵＨＦ帯４７０ＭＨｚ〜７７０
ＭＨｚの平均で、それぞれ−１６，２ｄＢ、　−１５，
６ｄＢ。

−１５，３ｄＢ、−１７，１ｄＢとなり、実用に供され
ている従来の良好なフロントガラスアンテナの受信利得
がいずれも一１８ｄＢ前後であるので、良好なアンテナ
であることがわかる。

なお、主アンテナの垂直部のみの場合と水平部を付加し
て主アンテナとした場合のＦＭラジオ放送波、ＴＶ放送
波を受信したときの利得をグイポール比で比較すると第
１表に示すようになり、垂直部のみでもかなり良好であ
るが、水平部を付加してＬ型とするといずれの帯域にお
いても受信利得を向上させておりＬ型部分が主アンテナ
として作用していることがわかる。

第１表 また、Ｌｌ’の主アンテナのみの場合とインピーダンス
調整用アンテナを付加した実施例１のアンテナのＴＶ放
送波ＶＨＦ帯各チャンネルにおけるインピーダンスと受
信利得Ｇ（ダイポール比）を測定したところ第２表に示
すようになり、この結果から明らかなように本発明のイ
ンピーダンス調整用アンテナが、リアクタンス分Ｘ３は
±１５０Ω以内にあり、特に抵抗骨Ｒ１を＋側にシフト
する作用をしており、受信利得がさらに向上しているの
がわかる。

第２表 第２図に示すように、インピーダンス調整用アンテナ３
を車内側板ガラス１に沿ってＬ＝２００１として配設し
た以外は実施例１と同じ構成、寸法にしたものである。

このようにして得られたガラスアンテナによって、ＦＭ
ラジオ放送波、ＴＶ放送波の受信利得を測定したところ
ＴＶ放送波のＶＨＦ帯について実施例１より０．６ｄＢ
はど低下したがほぼ同等の結果が得られた。その他につ
いてもほぼ同等であった。

叉ｌ史主 第３図に示すように長方形状のインピーダンス調整用ア
ンテナ３を主アンテナ２の水平部分に挿入したもので実
施例１と比較してＴＶ放送波のＶＨＦは勿論その他のＴ
Ｖ放送波のＵＨＦ帯、ＦＭ放送波においてもほぼ同等の
結果が得られた。

大族災土 第４図に示すように、その端部を折り曲げたインピーダ
ンス調整用アンテナ３をＬ＝２５Ｏｎとして主アンテナ
２に接続したもので、その受信利得はＦＭラジオ放送波
、ＴＶ放送波とも実施例１にほぼ近いものが得られた。

以上、好適な実施例により説明したが、本発明のガラス
アンテナはこれらに限定されるものではなく種々の応用
が可能である。

主アンテナの垂直部長さＨは５００　ｔｍ以上必要で窓
ガラスの寸法に応じて必ずしも共振長さでなくてもよ＜
１，０００ｍ程度までの範囲で適宜、選択すればよい。

また、この垂直部の最上部などに短い水平線などを接続
してもよいのは勿論である。

インピーダンス調整用アンテナは前述のようにリアクタ
ンスよりも抵抗を調整する作用が主であるので種々の形
状のものが使用可能で実施例２のように直線状のもので
もよい。

アンテナは導電ペーストを印刷、焼成したプリント線に
限らず、鋼線などの金属細線を、２枚の板ガラスを接触
する中間膜などに埋めこんで形成してもよい。また、後
部窓ガラスに合わせガラスを使用する場合には車内側板
ガラスに防曇用加熱線条を設け、中間膜に金属細線を埋
め込んで形成してもよい。

〔発明の効果〕

本発明の車両用ガラスアンテナは国内、外国のＦＭラジ
オ放送波はもとより、特にＴＶ放送波のＶＨＦ帯、ＵＨ
Ｆ帯における受信利得を向上させたもので、非常に広範
囲の周波数全域にわたる広帯域受信アンテナとして好適
なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明のガラスアンテナを自動車用前
部窓ガラスに装着した実施例を示す正面図である。 １・・車内側板ガラス、２・・主アンテナ２ａ・・垂直
部、　　　　２ｂ・・水平部３・・インピーダンス調整
用アンテナ 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 窓ガラスにアンテナ素子を設けた車両用ガラスアンテナ
   において、アンテナ素子は縦方向中央部に配設された垂
   直部と下辺に配設された水平部を少なくとも有する主ア
   ンテナと、該アンテナの水平部に接続されるか、挿入さ
   れるインピーダンス調整用アンテナからなることを特徴
   とする車両用ガラスアンテナ。