JPH01207330A - アラミドフイルムの製造法 - Google Patents

アラミドフイルムの製造法

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JPH01207330A
JPH01207330A JP24994388A JP24994388A JPH01207330A JP H01207330 A JPH01207330 A JP H01207330A JP 24994388 A JP24994388 A JP 24994388A JP 24994388 A JP24994388 A JP 24994388A JP H01207330 A JPH01207330 A JP H01207330A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アラミドフィルムの製造法に関する。
更に詳しくはポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)
(以下、PPTAと称する)に代表されるパラ系アラミ
ドからなるフィルムの製造法に係り、透明で、フィルム
の長尺方向(以下、MD力方向略す)および幅方向(T
D力方向共に優れた機械特性を示し、かつ優れた表面性
を示すパラ系アラミドフィルムの製造法に関するもので
ある。
(従来の技術) パラ系アラミドは、特に優れた結晶性や高い融点を有し
、また閘直な分子構造の故に、耐熱性で高い機械的強度
を有しており、近年、特に注目されている高分子素材で
ある。またその光学異方性を示す濃厚溶液から紡糸され
た繊維は高い強度およびモジュラスを示すことが報告さ
れ、既に工業的に実施されるに到っているが、フィルム
への応用例の提案は少なく、実用化例も未だ知られてい
ない。
パラ系アラミドの有する問題点としては、その有用な高
分子量のポリマーは有機溶媒に難溶であり、濃硫酸等の
無機の強酸が溶媒として用いられねばならないというこ
とが挙げられ、これを回避するために、例えば特公昭5
6−45421号公報では、パラ系アラミドの芳香核に
ハロゲン基を導入した単位と、PPTA以外の芳香族に
置換基をもたないアラミドを共重合することにより有機
溶媒に可溶とし、それからフィルムを得ようとする試み
がなされている。しかし、これはモノマーが高価なため
、コストが高くなる上に、折角のパラ系アラミドの耐熱
性や結晶性を損なう欠点がある。
一方、特公昭59−14567号公報には光学異方性を
有するパラ系アラミド溶液をスリットから短い空気層を
介して凝固浴中に押出す方法が開示されているが、この
方法は、MD力方向機械的強度のみ強く、それと直交す
るTD力方向機械的強度は極端に弱く、裂けやすいもの
しか得られなかった。
このように単にパラ系アラミドの光学異方性ドープを押
出し、そのまま凝固させただけでは、吐出方向に過度に
配向するために、フィブリル化しやす<TD力方向弱い
ものとなってしまうため、これを改良しようとするフィ
ルム製造法が種々検討された。
例えば特公昭57−35088号公報には、光学異方性
を有するパラ系アラミド溶液を、リングダイから押出し
、インフレーション法を用いてドープの状態で2軸方向
に同時流延させた後、湿式凝固させることにより等方性
のフィルムが得られるとしている。しかし、この方法で
は均一な厚みの透明フィルムを得るのは難しく、機械的
強度殊に引裂強度が低いという欠点がある。
また特公昭59−5407号公報、特開昭54−132
674号公報では、パラ系アラミドの光学異方性または
光学等方性のドープを、ダイ中で押出し方向と直角の方
向に機械的に剪断力を与えることにより、押出し時に押
出し方向とその直角方向の2軸方向に配向させる提案を
しているが、ダイの構造が複雑で、工業的実施上の難点
がある。
さらにJ、Appl、Polym、ScL、vol、 
2.7.8α8、P。
2965〜2985 (1982)には、PPTAの光
学異方性ドープをリングダイより油塗布した円錐状のマ
ンドレル上に押出すことにより、2軸配向したフィルム
を得ることが提案されているが、このフィルムは、機械
的強度が等方的であるものの低く、ドラフトをかけた場
合、MD力方向機械的強度は高いが、TD力方向それは
著しく低いという欠点がある。
特公昭57−17886号公報には、パラ系アラミドの
光学異方性ドープを凝固直前に、光学等方性となるまで
加熱した後、凝固させることによって、透明で機械的物
性が等方的であるフィルムを得ることが記載されている
。この方法は、従来の光学異方性ドープの活用により高
性能を得んとする大力の概念に逆らった独創的なもので
あり、これにより光学異方性ドープの極端な1軸配向性
の緩和と同時に、光学異方性ドープの液晶ドメイン構造
がドープを押出した後も残り、そのまま凝固して不透明
なフィルムとなってしまうことを回避することに成功し
ている。
この方法で製造したパラ系アラミドフィルムは、優れた
機械的性質、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性等を有する
ため、磁気テープ、写真フィルム、コンデンサー用フィ
ルム、電気絶縁フィルム、サーマルプリンター用インク
リボン、フレキシブルプリント配線板用フィルム等の素
材として使用することが期待されている。
しかしながら、近年進歩の著しいビデオテープ、フロッ
ピーディスク等の高密度記録用磁気テープにおいては、
表面性に関する要求性能が非常に高く、上記方法で得ら
れたフィルムでも、不満足なものであった。
(発明が解決しようとする問題点) かかる技術的現状に鑑み、本発明はパラ系アラミドを用
いて、高性能のフィルムであって、かつi面性に優れた
パラ系アラミドフィルムの製造法を提供することにある
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記目的に沿ったパラ系アラミドフィルム
を得るべく鋭意研究を重ねた結果、次の知見を得た。
即ち、特公昭57−17886号公報の方法に従ってパ
ラ系アラミドフィルムをつくる時、支持面上に光学異方
性ドープを流延した後、これを光学等方化し、フィルム
化する方法を採用し、この方法において、スリットダイ
よりドープを吐出する際、−定条件の雰囲気に押出し流
延し、特定の硫酸水溶液を用いて凝固させ、次いで洗浄
した後フイルムの収縮を制限しつつ乾燥することで非常
に表面性にすぐれたフィルムが得られることがわかった
本発明者はこれらの知見をもとに、更に研究を重ねて本
発明として完成させたものである。
即ち、本発明は対数粘度が3.5以上のパラ系アラミド
と95重量%以上の硫酸とから実質的になる光学異方性
ドープを、絶対湿度5g(水)/kg(乾燥空気)以下
の雰囲気下に吐出した後、支持面上に流延し、該ドープ
を光学等方性に転化したのち、10℃以下に保持した1
0重量%以上の硫酸水溶液中で凝固させ、次いで洗浄し
たのちフィルムの収縮を制限しつつ乾燥することを特徴
とするアラミドフィルムの製造法である。
本発明に用いられるパラ系アラミドとしては、RR (ここでRはメチル、エチル、フェニル等の炭化水素基
またはCl3.Br等のハロゲン、Aは一〇−1l −3−、−3−、−C1h−)等、主鎖を形成するベン
ゼン環のパラ位を中心にアミド基が結合したアラミド(
芳香族ポリアミド)から実質的になるものが用いられる
。ただし、これら以外の結合単位も少量なら含まれてい
てもよい。特に好ましく用いられるのはポリ−p−フェ
ニレンテレフタルアミド(PPTA)である。
本発明のポリマーの重合度は、あまり低いと機械的性質
の良好なフィルムが得られなくなるため、3.5以上、
好ましくは4.5以上の対数粘度η1nh(硫酸100
mff1にポリ?−0,5gを溶解して30゛cで測定
した値)を与える重合度のものが選ばれる。
本発明のパラ系アラミドフィルムの成型に用いるドープ
を調製するのに適した溶媒は、95重量%以上の濃度の
硫酸である。95%未満の硫酸では溶解が困難であった
り、溶解後のドープが異常に高粘度になる。本発明のド
ープには、クロル硫酸、フルオロ硫酸、五酸化リン、ト
リハロゲン化酢酸などが少し混入されていてもよい。硫
酸は100重量%以上のものも可能であるが、ポリマー
の安定性や溶解性などの点から98〜100重量%濃度
が好ましく用いられる。
本発明に用いられるドープ中のポリマー濃度は常温(約
20℃〜30℃)またはそれ以上の温度で光学異方性を
示す濃度以上のものが好ましく用いられ、具体的には約
9.5重量%以上、好ましくは約12重量%以上で用い
られる。これ以下のポリマー濃度、すなわち常温または
それ以上の温度で光学異方性を示さないポリマー濃度で
は、成型されたフィルムが好ましい機械的性質を持たな
くなることが多い。ドープのポリマー濃度の上限は特に
限定されるものではないが、通常は20重量%以下、特
に高いηinhのパラ系アラミドに対しては18重量%
以下が好ましく用いられ更に好ましくは16重量%以下
である。
本発明のドープには普通の添加剤、例えば、増量剤、除
光沢剤、紫外線安定化剤、熱安定化剤、抗酸化剤、顔料
、溶解助剤などを混入してもよい。
1゛−プが光学異方性か光学等方性であるかは、公知の
方法、例えば特公昭50−8474号公報記載の方法で
調べることができるが、その臨界点は、溶媒の種類、温
度、ポリマー濃度、ポリマーの重合度、非溶媒の含有量
等に依存するので、これらの関係を予め調べることによ
って、光学異方性ドープを作り、光学等方性ドープとな
る条件に変えることで、光学異方性から光学等方性に変
えることができる。
本発明に用いられるドープは、成形、凝固に先立って可
能な限り不溶性のゴミ、異物等を濾過等によって取除い
ておくこと、溶解中に発生又は巻きこまれる空気等の気
体を取除いておくことが好ましい。脱気は、−旦ドープ
を調製したあとに行うこともできるし、調製のための原
料の仕込段階から一貫して真空(′0&圧)下に行うこ
とによっても達成しろる。ドープの調製は連続又は回分
て行うことができる。
このようにして調製されたドープは、例えばスリットダ
イにより光学異方性を保ったまま、支持面上に流延され
るが、本発明は、このスリットダイより押出された部分
の雰囲気が特に重要であり、雰囲気の絶対湿度が5g(
水)/kg(乾燥空気)以下でなければならない、この
雰囲気の湿度に下限はなく乾燥している程好ましく用い
られる。また、この雰囲気の絶対湿度が5g(水) /
kg (乾燥空気)以上であると、理由は定かでないが
、吐出又は流延初期のドープ中に粒状の斑が発生し、表
面性の悪いフィルムしか得られない。上記雰囲気下に押
出されたドープは、次に支持面上に流延されるが、支持
面としては、ガラス、ステンレス、タンタル、ハステロ
イ、フッ素樹脂などの材質の、またはこれらや金、白金
などの貴金属でコーティングされたドラム、ベルト、板
状物などからえらばれる。
本発明の機械的性質に優れた透明フィルムを得る方法は
、ドープを支持面上に流延した後、凝固に先立ってドー
プを光学異方性から光学等方性に転化するものである。
光学異方性から光学等方性にするには、具体的には支持
面上に流延した光学異方性ドープを凝固に先立ち、吸湿
させてドープを形成する溶剤の濃度を下げ、溶剤の溶解
能力およびポリマー濃度の変化により光学等方性域に転
移させるか、または加熱することによりドープを昇温し
、ドープの相を光学等方性に転移させる或いは、吸湿と
加熱とを同時又は逐次的に併用することにより達成でき
る。特に、吸湿を利用する方法は、加熱を併用する方法
も含めて、光学異方性の光学等力比が、効率よく、かつ
パラ系アラミドの分解をひきおこすことなく出来るので
、有用である。
ドープを吸湿させるには、通常の温度、湿度の空気でも
よいが、好ましくは、加湿又は加温加湿された空気を用
いる。加湿空気は飽和蒸気圧をこえて霧状の水分を含ん
でいてもよく、いわゆる水蒸気であってもよい、ただし
、約45℃以下の過飽和水蒸気では、大きい粒状の凝縮
水を含むことが、多いので好ましくない。吸湿は通常、
室温〜約180 ”C1好ましくは50℃〜150℃の
加湿空気によって行われる。
加熱による方法の場合、加熱の手段は特に限定されず、
上記の如き加湿された空気を流延ドープに当てる方法、
赤外線ランプを照射する方法、誘電加熱による方法など
である。
支持面上で光学等方化された流延ドープは、次に凝固を
うけるが、本発明において凝固液の温度および凝固液濃
度もまた非常に重要である。
本発明において、凝固液の温度は10℃以下、好ましく
は5℃以下が選ばれる。10℃以上では、凝固速度が速
いためか、不均一な凝固となり、厚さむらが起こるばか
りでなく、乾燥の時に部分的な乾燥収縮が起り、表面性
を保つことが困難になる。また、凝固浴温度の低い方が
、フィルム内に生成するボイドの量が少なくなり、透明
性(光透過率)も増大し、強度などの機械的性能も向上
するからである。なお、凝固浴温度の下限は特に限定さ
れず、該凝固浴の組成によって決まる融点(a固点)ま
でである。
本発明の凝固液としては、10重景%以上の硫酸が用い
られる。凝固液の硫酸濃度も、凝固液温度と同じような
現象が起り、10重量%以下では厚さむら及び乾燥時の
部分的乾燥収縮が起り、表面性の悪いフィルムしか得ら
れず、凝固液の濃度が重要である。硫酸濃度の上限は、
限定しないがフィルムが凝固する濃度であれば良く、通
常は約70重量%以下が好んで用いられる。
凝固されたフィルムはそのままでは酸が含まれているた
め加熱による機械的物性の低下の少ないフィルムを製造
するには酸分の洗浄、除去をできるだけ行う必要がある
。酸分の除去は、具体的には約500 ppm以下まで
行うことが望ましい。洗浄液としては水が通常用いられ
るが、必要に応じて温水で行ったり、アルカリ水溶液で
中和洗浄した後、水などで洗浄してもよい。洗浄は、例
えば洗浄液中でフィルムを走行させたり、洗浄液を噴霧
する等の方法により行われる。
洗浄されたフィルムを、次に乾燥をうける前に以下の性
質を引き出すために湿潤状態で延伸することも好んで用
いられる。
例えば、磁気テープとしては、ジッター特性等が良いこ
とが望まれるが、湿潤状態で延伸することでヤング率を
1000kg / nm ”以上にすることも可能であ
る。
また乾燥の直前に、フィルム上に付着している水分を、
均一に吸い取ってから乾燥することも、フィルムの部分
的な乾燥収縮(収縮ムラ)をなくし、良好な表面性を得
ることができるので、好んで用いられる。
乾燥は、緊張下、定長下または僅かに延伸しつつ、フィ
ルムの収縮を制限して行う必要がある。
もし、洗浄液(例えば水)の除去とともに収縮する傾向
を有するフィルムを、何らの収縮の制限を行うことなく
、乾燥した場合には、ミクロに不均一な構造形成(結晶
化など)がおこるためか得られるフィルムの光線透過率
が小さくなってしまう。
また、フィルムの表面性が損われたり、カールしてしま
うこともある。収縮を制限しつつ乾燥するには、例えば
テンター乾燥機や金属枠に挟んでの乾燥などを利用する
ことができる。乾燥に係る他の条件は特に制限されるも
のではなく、加熱気体(空気、窒素、アルゴンなど)や
常温気体による方法、電気ヒータや赤外線ランプなどの
輻射熱の利用法、誘電加熱法などの手段から自由に選ぶ
ことができ、乾燥温度も、特に制限されるものではない
が、常温以上であればよい。ただし、機械的強度を大に
するためには、高温の方が好ましく、100℃以上、さ
らに好ましくは200℃以上が用いられる。乾燥の最高
温度は、特に限定されるものではないが、乾燥エネルギ
ーやポリマーの分解性を考慮すれば、500℃以下が好
ましい。
(実施例) 以下に実施例を示すが、この実施例は本発明を説明する
ものであって、本発明を限定するものではない。なお、
実施例中特に規定しない場合は重量部または重量%を示
す、対数粘度ηinhは98%硫酸100dにポリマー
0.5gを溶解し、30℃で常法で測定した。ドープの
粘度は、B型粘度計を用いl rpn+回転速度で測定
したものである。フィルムの厚さは、静電容量式非接触
厚さ計(小野測器社製、タイプCL−230型)を用い
て測定した。表面性を表わす、表面粗度は表面粗さ計(
東京精密社製、サーフコム550AD型)を用い、1μ
糟Rのダイヤモンド触針にてTD力方向駆動速度0、3
 mm / sec 、カットオフ0.8mm、測定長
さ4mmの条件で測定した。強伸度およびモジュラスは
、定速伸長型強伸度測定機により、フィルム試料を10
01TI11×1011I11の長方形に切り取り、最
初のつかみ長さ30mm、引張り速度30mm/分で荷
重−伸長曲線を5回描き、これより算出したものである
実施例1 ηinhが5.5のPPTAポリマーを99.5%の硫
酸にポリマー濃度12.0%で溶解し、65℃で光学異
方性のあるドープを得た。このドープの粘度を常温で測
定したところ、14000ボイズだった。製膜しやすく
するために、このドープを約65℃に保った。また、真
空下に脱気した。この場合も上記と同じく光学異方性を
有し、粘度は4300ボイズであった。タンクからフィ
ルターを通し、ギアポンプをへてダイに到る1、 5 
mの曲管を約65℃に保ち、0.2 X 300 mn
+のスリットを有するグイから、−20℃で露点管理さ
れたエアー中に押出し、0.1S以下の鏡面に磨いたタ
ンタル製のベルトにキャストし、相対湿度約15%の約
90℃の空気を吹きつけて、流延ドープを光学等力比し
たのち約20秒ベルト上に保持してから、ベルトととも
に、0℃の20%硫酸水溶液の中に導いて凝固させた。
次いで凝固フィルムをベルトからひきはがし、回転ロー
ラーを介して約20℃の水槽中を走行させて洗浄(H留
時間約5分)し、次に1.5%のカセイソーダ水溶液(
約20℃)槽を通しく滞留時間的1.5分)、更に20
℃の水槽中を(滞留時間約6分)を通した。水槽から取
出したフィルムを100100mmX200金粋に固定
して、350℃で20分間定長乾燥した。その物性結果
を第1表にまとめて示す。
実施例2 実施例1と同じ方法及び条件で製膜水洗した。
洗浄の終了したフィルムを、速度を変えた2本のロール
間で、縦方向に1.2倍延伸したのち、テンターで横方
向に1.3倍延伸しつつ200℃で熱風乾燥した。この
フィルムの物性を第1表に示す。
実施例3 実施例1と同じ装置を用い、ドープを15℃で相対湿度
30%〔絶対湿度的3g(水)/kg(乾燥空気)〕の
雰囲気中に押出し、他は実施例2の条件でフィルムを得
た。その物性を第1表に示す。
比較例1 実施例1と同じ装置を用い、ドープを31℃で相対湿度
72%〔絶対湿度的20g(水)/kg (乾燥空気)
〕の雰囲気中に押出した以外は、実施例1の方法及び条
件で得たフィルムには一面に粒状の凹凸があった。この
フィルムの物性を第1表に示す。
実施例4 ポリマーとして、                 
 1オ フ からなる、η1nh=4.3の共重合体を用い、ポリマ
ー濃度を13.0%にした以外は、実施例1をくり返し
た。
九 得られたフィルムは、厚み6.0μm、 Ra=0.0
07μm、引張強度(MD) =43kg/11111
1” 、引張伸    度(MD)=36%、ヤング率
(MD)=760」 kg / mm ”で、非常にタフであった。
(発明の効果) 本発明の方法で得られたフィルムは、実施例に示すよう
に市販のフィルムには見られない高い強度と高いヤング
率で表わされる良好な機械的性質を有し、しかも表面性
が非常に良好なフィルムである。またこれらの性質のみ
ならず、優れた電気絶縁性、耐熱性、耐油性、耐圧性、
強酸以外の耐褒品性、構造の緻密性を有する。このため
、零発月のフィルムは、高速回転する電気機器の絶縁材
叫や磁気テープ、フレキシブルプリント配線基板、喚転
写プリンター用テープ、電線被覆材、濾過膜窄に好適に
使用することができ、さらにもう一つつ特徴である透明
性に優れていることから、包装オ料、製版材料、写真フ
ィルム等にも有用なものである。
特に、本発明のフィルムは、高いヤング率と強ハ耐引裂
性、高い表面精度を備えているので、ビデオテープ、コ
ンピュータテープ、オーディオテープ、フロッピーディ
スク、各種カード(電話、乗車券、定期乗車券など)な
との磁気テープとして有用で、特に画像の鮮明性や安定
性にも優れた冑品質のビデオテープとして有用である。
特許出願人  旭化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 対数粘度が3.5以上のパラ系アラミドと95重量%以
    上の硫酸とから実質的になる光学異方性ドープを、絶対
    湿度5g(水)/kg(乾燥空気)以下の雰囲気下に吐
    出した後、支持面上に流延し、該ドープを光学等方性に
    転化したのち、10℃以下に保持した10重量%以上の
    硫酸水溶液中で凝固させ、次いで洗浄したのち、フィル
    ムの収縮を制限しつつ乾燥することを特徴とするアラミ
    ドフィルムの製造法
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