JPH02122912A - フイルムの製造方法 - Google Patents

フイルムの製造方法

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JPH02122912A
JPH02122912A JP63274467A JP27446788A JPH02122912A JP H02122912 A JPH02122912 A JP H02122912A JP 63274467 A JP63274467 A JP 63274467A JP 27446788 A JP27446788 A JP 27446788A JP H02122912 A JPH02122912 A JP H02122912A
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JP
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dope
film
optical
para
aromatic polyamide
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JP63274467A
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Inventor
Takenori Taniguchi
谷口 武範
Shigemitsu Muraoka
重光 村岡
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パラ配向型芳香族ポリアミドからなるフィル
ムの製造方法である。さらに詳しくは、フィルムの長尺
方向(以下、MD力方向略す)および幅方向(以下、T
D力方向略す)ともに優れた機械的特性を示し、かつ優
れた表面性を兼備するパラ配向型芳香族ポリアミドフィ
ルムの製造方法に関するものである。
(従来技術及びその問題点) パラ配向型芳香族ポリアミドは、特に優れた結晶性や高
い融点を有し、また剛直な分子構造の故に、耐熱性で高
い機械的強度を有しており、近年、特に注目されている
高分子素材である。またその光学異方性を示す濃厚溶液
から紡糸された繊維は高い強度およびモジュラスを示す
ことが報告され、既に工業的に実施されるに到っている
が、フィルムの応用例の提案は少ない。
パラ配向型芳香族ポリアミドの有する問題点としては、
その有用な高分子量のポリマーは有機溶媒に難溶であり
、濃硫酸等の無機の強酸が溶媒として用いられねばなら
ないということが挙げられ、これを回避するために、例
えば特公昭56−45421号公報では、パラ配向型芳
香族ポリアミドの芳香核にハロゲン基を導入した単位と
他の芳香族ポリアミドを共重合することにより有機溶媒
に可溶とし、それらからフィルムを得ようとする試みが
なされている。しかし、これはモノマーが高価なため、
コストが高くなる上に、折角のパラ配同型芳香族ポリア
ミドの耐熱性や結晶性を損なう欠点がある。
一方、特公昭59−14567号公報には光学異方性を
有する芳香族ポリアミド溶液をスリットから短い空気層
を介して凝固浴中に押出す方法が開示されているが、こ
の方法では、MD力方向機械的強度のみ強く、それと直
交するTD力方向機械的強度は極端に弱く、裂けやすい
ものしか得られなかった。
このように単に芳香族ポリアミドの光学異方性ドープを
押出し、そのまま凝固させただけでは、吐出方向に過度
に配向するために、フィブリル化しやす<TD力方向弱
いものとなってしまうため、これを改良しようとするフ
ィルム製造方法が種々検討された。
例えば特公昭57−35088号公報には、光学異方性
を有する芳香族ポリアミド溶液を、リングダイから押出
し、インフレーション法を用いてドープの状態で2軸方
向に同時流延させた後、湿式紙面させることにより等方
性のフィルムが得られるとしている。しかし、この方法
では均一な厚みの透明フィルムを得るのは難しく、機械
的強度殊に引裂強度が低いという欠点がある。
また特公昭59−5407号公報、特開昭54−132
674号公報では、バラ配同型芳香族ポリアミドの光学
異方性または光学等方性のドープを、ダイ中で押出し方
向と直角の方向に機械的に剪断力を与えることにより、
押出し時に押出し方向とその直角方向の2軸方向に配向
させる提案をしているが、ダイの構造が複雑で、工業的
実施上の難点がある。
さらにj、八pp1. Polym、 Sci、 vo
l、27 、No、8、p、2965〜2985 (1
982)には、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド
(PPTAという)の光学異方性ドープをリングダイよ
り油塗布した円錐状のマンドレルに押出すことにより、
2軸配向したフィルムを得ることが提案されているが、
このフィルムは、機械的強度が等方的であるものの低く
、ドラフトをかけた場合、MO力方向機械的強度は高い
が、TD力方向それは著しく低いという欠点がある。
さらに、特開昭54−48872号公報には、光学異方
性ドープと光学等方性ドープを容積比0.25〜4の範
囲内で重ねて凝固させ透明なフィルムを得ることが記載
されている。しかし、この方法は、光学異方性ドープに
対する光学等方性ドープの量が多いため、等力比ムラが
発生しやすく満足すべき機械的物性及び表面性の良好な
フィルムを得ることができなかった。
特公昭57−17886号公報には、パラ配同型芳香族
ポリアミドの光学異方性ドープをa面直前に、光学等方
性となるまで加熱した後、凝固させることによって、透
明で機械的物性が等方的であるフィルムを得ることが記
載されている。この方法は、従来の光学異方性ドープの
活用により高性能を得んとする大力の概念に逆らった独
創的なものであり、これにより光学異方性ドープの極端
なl軸配向性の緩和と同時に、光学異方性ドープの液晶
ドメイン構造がドープを押出した後も残り、そのまま凝
固して不透明なフィルムとなってしまうことを回避する
ことに成功している。
この方法で得られたフィルムは優れた機械的物性を有し
ており、各分野への応用が期待されている。しかし、ビ
デオテープ等の磁気記録媒体等の用途においては、表面
精度の極めて良いフィルムが求められているが、この芳
香族ポリアミドフィルムは表面精度が十分でなく、この
用途における要求を満足するフィルムが得られていない
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、上記、従来技術の欠点を解消し、パラ
配同型全芳香族ポリアミドから、透明性に優れ、かつフ
ィルムのMD力方向みならずTD力方向も十分配向し、
縦横両方向ともに高い強伸度およびモジュラスを有し、
しかも表面性の優れたフィルムの製造法を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的に沿ったフィルムを得るべく鋭
意研究を重ねた結果、光学異方性ドープと光学等方性ド
ープを特定の方法で共押出しすることにより特開昭54
−4887号公報では達成できなかった機械的物性・表
面性の優れた薄膜フィルムが得られることを見出し、さ
らに研究を進めた結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、対数粘度ηinhが2.5以上である
パラ配向型芳香族ポリアミドと濃度が95重量%以上の
硫酸とからなる光学異方性ドープを、ダイから押出して
支持面上にフィルム状となし、凝固させ、硫酸を実質的
に除去した後、収縮を制限しつつ乾燥してフィルムを製
造するに際し、該光学異方性ドープに対する光学等方性
ドープの容積比が0.01以上、0,25未満で、且つ
該光学異方性ドープを光学等方性ドープではさむように
してスリット型ダイから共押出しすることを特徴とする
パラ配向型芳香族ポリアミドフィルムの製造方法である
本発明に使用されるパラ配向型芳香族ポリアミドは、下
記式(1)〜(I[I)からなる群より選択された単位
から実質的に構成されるポリアミ1′である。
NHAr、   NH−(1) Co  Arm   co     t++   (n
)NHArm   co     ++   (II[
)ここでAr、 、Ar、およびAr+は各々パラ配向
性の2価の芳香核であり、(I)と(II)はポリマー
中に存在する場合は実質的に当モルであるパラ配向性と
は、その分子鎖を成長させている結合が芳香核の反対方
向に同軸または平行的に位置していることを意味する。
上記2価の芳香核の具体例としては、パラフェニレン、
4.4’ −ビフェニレン、1.4−ナフチレン、1.
5−ナフチレン、2.6−ナフチレン、2,5−ピリリ
ジンなどが挙げられる。それらはハロゲン、低級アルキ
ル、ニトロ、メトキシ、シアノ基などの非活性基で1ま
たは2以上置換されていてもよい。またこれらの2重粘
合性を持つものである。Xとして具体的には、0− ト
ランス−CH=CH−−N=NCH=N−−N=N−−
−C−0 およびAr3はいずれも2種以上であってもよく、また
相互に同じであっても異なっていてもよい。
本発明に用いるポリマーとしては、フィルム性能(機械
的物性等)、経済性等からPPTAが最も好ましい。
本発明に用いられるパラ配向型芳香族ポリアミドは、従
来公知の低温溶液重合法により製造するのが好都合であ
る。
本発明において、ポリマーの重合度は、あまり低いと機
械的性質の良好なフィルムが得られなくなるため、2.
5以上、好ましくは3.5以上、さらに好ましくは4.
5以上の対数粘度ηinh (硫酸100ta1にポリ
マー0.5gを溶解して30°Cで測定した値)を与え
る重合度のものが選ばれる。
本発明の方法において、まずパラ配同型芳香族ポリマミ
ドの光学異方性ドープを調製する必要がある。
本発明のフィルムの成型に用いるドープを調製するのに
適した溶媒は、95重量%以上の濃度の硫酸である。9
5%未満の硫酸では溶解が困難であったり、溶解後のド
ープが異常に高粘度になる。
ドープには、クロル硫酸、フルオロ硫酸、五酸化リン、
トリハロゲン化酢酸等が少し混入されていてもよい。硫
酸は100重量%以上のものも可能であるが、ポリマー
の安定性や溶解性などの点から98〜100重量%濃度
が好ましく用いられる。
本発明において、光学異方性ドープは光学等方性ドープ
より高いある臨界重合体濃度以上の範囲で得られる。ド
ープが光学異方性を示すようになる臨界重合体濃度は、
用いる重合体の固有粘度、溶媒の濃度で異なり、実験的
に容易に求めることができる。たとえば、98重景%の
硫酸を溶媒とする場合、固有粘度が2.5以上の範囲の
重合体では、重合体濃度9〜IO重景%以上で光学異方
性ドープとなる。また、99.5%の硫酸溶媒の場合、
約8〜9重量%以上で異方性ドープとなる。ドープ中の
重合体濃度は、異方性、等方性の範囲で任意に選ばれて
よく、一般には、重合体濃度が2〜8重量%範囲の光学
等方性ドープと、同じ<10〜18重量%、好ましくは
10〜16重世%範囲の光学異方性ドープが用いられる
なお、光学異方性ドープと光学等方性ドープに用いられ
ポリアミド種、重合度は、お互いに異なっていてもよい
が、ポリアミド種は同じである方が一般にフィルムの耐
屈曲性がよくなる。
ドープには普通の添加剤、例えば、増量剤、除光沢剤、
紫外線安定化剤、熱安定化剤、抗酸化剤、顔料、溶解助
剤などを混入してもよい。
ドープが光学異方性か光学等方性であるかは、公知の方
法、例えば特公昭50−8474号公報記載の方法で調
べることができるが、その臨界点は、溶媒の種類、温度
、ポリマー濃度、ポリマーの重合度、非溶媒の含有量等
に依存する。
本発明に用いられるドープは、成型・凝固に先だって可
能な限り不溶性のゴミ、異物等を濾過等によって取除い
ておくこと、溶解中に発生又は巻きこまれる空気等の気
体を取除いておくことが好ましい。脱気は、−旦ドープ
を調製したあとに行うこともできるし、調製のための原
料の仕込段階から一貫して真空(減圧)下に行うことに
よっても達成しうる。ドープの調製は連続又は回分て行
うことができる。
このようにして調製された光学異方性及び光学等方性ド
ープは、スリット型ダイ例えば多層押出し型スリットダ
イより共押出しされ、支持面上に流延される。
本発明の特徴とする二種類のドープからのフィルムの製
造は、通常の多層押出し成膜に用いる方法および装置を
使って行うことができる。たとえば、スリット型ダイよ
り各々のドープを別々に薄膜状に押出したのちに、ベル
トかドラムに受けて重ねる方法(多層押出し)、又は、
スリット型ダイより二つのドープを一緒にサイドバイン
ド型のフィルム状に押し出する方法等がある。
本発明において、光学等方性ドープが光学異方性ドープ
の表層になるように、光学等方性ドープで光学異方性ド
ープをはさむように積層して支持面上に流延することが
重要である。
二種類のドープ使用割合は、光学等方性ドープの容積/
光学異方性ドープの容積で、0.01以上、0.25未
満であるのが好ましく、0,05〜0.10の範囲が更
に好ましい。0.25以上になると得られるフィルムの
機械的性質が劣ってくる。一方、容積比0.01未満に
なると表面性の向上があまり望めない。
本発明において、流延及びそれに続く凝固、洗浄、延伸
、乾燥などの工程は、好ましくは連続的に行われるが、
もし必要ならば、これらの全部又は一部を断続的に、つ
まり回分式に行ってもよい。
本発明において機械的性質に優れた透明フィルムを得る
ためには、ドープを支持面上に流延した後、凝固に先だ
って光学異方性ドープを光学異方性から光学等方性に添
加するのが好ましい。
光学異方性から光学等方性にするには、具体的には支持
面上に流延した光学異方性ドープを凝固に先だち、光学
等方性ドープ中の硫酸を拡散させて光学異方性ドープの
ポリマー濃度を下げるか、光学等方性ドープを介して吸
湿させてドープを形成する溶剤の濃度を下げ、溶剤の溶
解能力およびポリマー濃度の変化により光学等方性域に
転移させるか、または加熱することによりドープを昇温
し、ドープの相を光学等方性に転移させる或いは、吸湿
と加熱とを同時に又は逐次的に併用することにより達成
できる。
ドープを吸湿させるには、通常の温度・湿度の空気でも
よいが、好ましくは、加湿又は加温加湿された空気を用
いる。加湿空気は飽和蒸気圧をこえて霧状の水分を含ん
でいてもよく、いわゆる水蒸気であってもよい。ただし
、約45°C以下の過飽和水蒸気は、大きい粒状の凝縮
水を含むことが多いので好ましくない。吸湿は通常、室
温〜約180°C5好ましくは50°C〜150°Cの
加湿空気によって行われる。
加熱による方法の場合、加熱の手段は特に限定されず、
上記の如き加湿された空気を流延ドープに当てる方法、
赤外線ランプを照射する方法、誘電加熱による方法など
である。
支持面上で光学等力比された流延ドープは、次に凝固を
うける。本発明において、ドープの凝固液として使用で
きるのは、例えば水、約70重量%以下の希硫酸、約2
0重量%以下の水酸化ナトリウム水溶液およびアンモニ
ア水、約10重量%以下の硫酸ナトリウム、塩化ナトリ
ウム水溶液および塩化カルシウム水溶液などである。
本発明において、凝固液の温度は、好ましくは15°C
以下であり、更に好ましくは5°C以下である。何故な
ら、一般に、凝固液温度を低くした方が、フィルムに包
含されるボイドが少くなるという傾向が見出されたから
である。
凝固されたフィルムはそのままでは酸が含まれているた
め、加熱による機械的物性の低下の少ないフィルムを製
造するには酸分の洗浄、除去をできるだけ行う必要があ
る。酸分の除去は、具体的には約500 ppm以下ま
で行うことが望ましい。
洗浄液としては水が通常用いられるが、必要に応じて温
水で行ったり、アルカリ水溶液で中和洗浄した後、水な
どで洗浄してもよい。洗浄は、例えば洗浄液中でフィル
ムを走行させたり、洗浄液を噴霧する等の方法により行
われる。
洗浄されたフィルムは、次に乾燥をうける前に、湿潤状
態で延伸してもよい。このとき、フィルム内に含有され
ている水分が汗の如く出てくることがしばしば見受けら
れる。1方向の延伸の場合、MD力方向あってもそれと
直角の方向であってもどちらでもよい。2方向の延伸は
、同時2軸延伸であっても、逐次的に一軸ずつ延伸して
もよい。
2方向延伸の場合、例えば約1.07〜1.5倍の延伸
倍率で行われる。延伸によって延伸方向にPPT^分子
鎖を配向させることができるため、機械的性質が向上す
る。なお、延伸は乾燥前の湿潤状態で行う必要があり、
硫酸が多量に残っている状態や乾燥後では機械的性質向
上に有効な延伸が施せない 乾燥は、緊張下、定長下または僅かに延伸しつつ、フィ
ルムの収縮を制限して行う必要がある。
もし、洗浄液(例えば水)の除去とともに収縮する傾向
を有するフィルムを、何らの収縮の制限を行うことなく
乾燥した場合には、ミクロに不均一な構造形成(結晶化
など)がおこるためが得られるフィルムの光線透過率が
小さくなってしまう。
また、薄手フィルムの場合、機械的性質が劣るフィルム
しか得られないことが多く、更にフィルムの平面性が損
われたり、カールしてしまうこともある。収縮を制限し
つつ乾燥するには、例えばテンター乾燥機や金属枠に挟
んでの乾燥などを利用することができる。乾燥に係る他
の条件は特徴に制限されるものではなく、加熱気体(空
気、窒素、アルゴンなど)や常温気体による方法、電気
ヒータや赤外線ランプなどの輻射熱の利用法、誘電加熱
法などの手段から自由に選ぶことができ、乾燥温度とし
ては通常50°C以上が採用されるが機械的強度を大に
するためには、高温の方が好ましく、100°C以上、
さらに好ましくは、200°C以上が用いられる。乾燥
の最高温度は、特に限定されるものではないが、乾燥エ
ネルギーやポリマーの分解性を考慮すれば、500°C
以下が好ましい。
本発明の方法において、全工程を通して連続してフィル
ムを走行させつつ製造することが好ましい実施態様の1
つであるが、望むならば部分的に回分式に行ってもよい
。また任意の工程で油剤、識別用の染料などをフィルム
に付与してもさしつかえない。
なお、本発明において、透明性のすぐれた、即ち光線透
過率の極めて大きい、フィルムを得るために、ドープは
無論のこと、吸湿用気体、加熱用気体、支持面体、凝固
液、洗浄液、乾燥気体等のゴミやチリの含有量が可及的
に少なくなるようにすることが好ましく、この点、所謂
クリーンルームやクリーン水で本発明のフィルムを製造
するのも好ましい実施態様の1つである。
(実施例) 以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 ηinhが5.5のPPT八ポへマーを99.7重量%
の硫酸にポリマー濃度12重量%で溶解し、60″Cで
光学異方性のドープを得た。得られたドープを約70°
Cに保ったまま真空下に脱気した。このドープも上記と
同じ光学異方性を有し、粘度は4800ボイズであった
他方、ηinhが5.5のPPTAポリマーを99.7
重量%の硫酸に重合体濃度4.0重量%になるように溶
解した。得られたドープは、約3900ポイズの粘度を
有し、光学的に等方性であった。
これら2つのドープを多層押出しスリット型Tダイより
容積比(光学等方性ドープ/光学異方性ドープ)0.1
にて、光学異方性ドープを光学等方性ドープではさむよ
うにしたサイドバインド型のフィルム状にして押出し、
鏡面に磨いたタンタル製のベルトにキャストし、相対湿
度約85%の約90°Cの空気を吹き2けて、流延ドー
プ全体を光学等方化し、ベルトとともに、5°Cの水の
中に導いて凝固させた。次いで凝固フィルムをベルトが
らひきはがし、約40°Cの温水中を走行させて洗浄し
た。洗浄の終了したフィルムを乾燥させずにテンターで
延伸し、次いで別のテンターを用いて定長下に240°
Cで熱風乾燥してフィルムを得た。
その結果を表1に示す。
比較例1 実施例1と同様にして得られた光学異方性ドープのみを
実施例1と同様に製膜してフィルムを得た。その結果を
表1に示す。
比較例2 実施例1と同様にして得られた2つのドープを、光学等
方性ドープの光学異方性ドープに対する容積比0.3に
て実施例1と同様に製膜してフィルムを得た。得られた
フィルムは延伸性が悪く、20μm未満の厚みのフィル
ムは得られなかった。得られた厚み20μmのフィルム
の結果を表1に示す。               
 以下余白(発明の効果) 本発明によって、優れた機械的性質及び電気絶縁性、耐
熱性、耐薬品性を有するパラ配同型芳香族ポリアミドフ
ィルムの表面性を向上させることができる。そのため、
フレキシブルプリント配線基板、電線被覆材、ビデオプ
リンターテープ、コンデンサー用誘電体、等に使用する
ことができ、特に、高度な表面性を必要とする磁気テー
プ(ビデオテープ)等に使用することが可能となり、画
像の鮮明性や安定性にも優れた高品質なテープとして有
用である。
特許出願人 旭化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 対数粘度ηinhが2.5以上であるパラ配向型芳香族
    ポリアミドと、濃度が95重量%以上の硫酸とからなる
    光学異方性ドープを、ダイから押出して支持面上にフィ
    ルム状となし、凝固させ、硫酸を実質的に除去した後、
    収縮を制限しつつ乾燥してフィルムを製造するに際し、
    該光学異方性ドープに対する光学等方性ドープの容積比
    が0.01以上、0.25未満で、且つ該光学異方性ド
    ープを光学等方性ドープではさむようにしてスリット型
    ダイから共押出しすることを特徴とするパラ配向型芳香
    族ポリアミドフィルムの製造方法
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