JPH01204218A - 押出コーティング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープやフロッピーデイヌクとして用い
られる磁気記録媒体の製造装置に関し、特捉塗布液を長
尺広幅支持体（以下支持体と略す）に塗布する押出コー
ティング装置に関するものである。

従来の技術 磁気記録媒体は通常、厚さ１０〜１ｏｏμｍ、幅１００
〜１０００ｆｆ、長さ数１０００ｍのポリエチレンテレ
フタレートよりなる支持体上に、磁性層、バック層等の
塗膜を設け、乾燥したあと、巻き取り、これを多数の製
品幅に裁断してつくられる。

支持体上に塗布液を塗布する方式のひとつに、押出コー
ティング方式があり、たとえば特開昭６２−９５１６９
等に示されている。この塗布方式は、押出ノズルを支持
体に押し付け、押出ノズルと支持体とは液膜だけのクリ
アランスで保持させて塗布を行なうものである。

このような塗布に用いられる支持体の長さは数１０００
ｍであり、連続塗布を行なうためには、支持体は次々上
接合される必要があり、その接合には、両面テープで支
持体と支持体を重ね合せて接合する方法、あるいは支持
体同志の両端を突き合わせて接合する方法があるが、こ
れら接合部は、支持体の重なりあるいはテープにより厚
みが大きくなるため、押出ノズルを通過させるのが困難
となる。

そこで従来は、接合部が押出ノズルを通過する前に支持
体より押出ノズルを離し、接合部通過後、再び押出ノズ
ルを支持体に押し付け、塗布を再開する方法がとられて
いた。以下従来方式について“図面をもとに具体的に説
明する。

第４図は従来の押出コーティング装置により磁性塗布液
を支持体に塗布している状況を示す概略図である。支持
体の接合部通過前に、移動装置１２により押出ノズル３
をＢの方向に移動させ支持体１より押出ノズルを離すと
同時に、押出ノズルへの塗布液の供給を停止して接合部
を通過せしめ、接合部通過後は、押出ノズルを支持体に
押し付けるのと同時に塗布液の供給を再開し、再び塗布
を行なうという方式がとられていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来の押出コーティング装
置では、押出ノズルに塗布液の供給を停止したとき、押
出ノズルのチャンバー１１内に塗布液が滞留するため、
磁性粒子が磁気力によシ凝集構造を形成し、特に高密度
記録用の超微粒の磁性粉を用いた塗布液はチキントロピ
ックな性質が強く、滞留すると瞬時にして凝集構造を形
成し降伏応力が大きくなることによって流動を再開させ
ることが困難となる。さらにそのため、塗布再開時押出
ノズルへの塗布液の供給を再開するとき、凝集構造が抵
抗となって所定の塗布液押出量となるのに時間がかかり
、短時間では所定の塗布膜厚に容易に達せず、製品取得
率が悪化するという大きな課題を有していた。

本発明の目的は、支持体接合部の通過時に、支持体より
押出ノズルを離すと同時に押出ノズルからの塗布液の押
出しを停止し、且つ押出ノズル内の塗布液を滞留させな
い押出コーティング装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の押出コーティン
グ装置は、幅方向のスリット溝を有する押出ノズルと、
押出ノズルの内部に配置され、スリット形状の塗布液供
給口を有し、且つ両端が固定された塗布液供給管とを備
え、塗布液供給管を軸として、押出ノズルを回転可能に
構成したことを特徴とするものである。

作用 本発明は前記の構成により、連続塗布中に押出ノズルを
通常の塗布位置から回転移動させ、支持体より離すと同
時に押出ノズルからの塗布液の押出しを停止し、且つ塗
布液供給管へは連続して塗布液を滞留すること無く送液
できることになる。

実施例 以下本発明の実施例について図面をもとに詳細に説明す
る。

実施例−１ 第１図は、本発明の実施例における押出コーティング装
置により塗布している状況を示す概略断面図である。１
は長手方向に１ｏｏｍ／ｗｉｎで連続走行する支持体で
あり、厚さ１５μｍ幅１００肩肩のＰＥＴ　（ポリエチ
レンテレフタレート）である。２は金属性のロールであ
る。磁性塗布液５はポンプにより塗布液供給管６に送液
され、スリット形状の供給ロアを通シ、押出ノズル３の
スリット溝４から押し出され、支持体１上に塗布される
。

両者のスリット溝は同様の形状をしている。押出ノズル
３は、塗布液供給管６を回転の軸として、回転移動装置
８によシ回転移動する。回転移動装置は、油圧、あるい
は空圧シリンダー、ネジ機構。

ギア機構等何れかの駆動機構と、押出ノズル位置決めの
ためのストッパーとで構成されている。なお、第１図で
はストッパーは省略しである。塗布液供給管６は第２図
に示すように両端が支持された貫通管である。ここで第
２図は、第１図の断面Ａ−人の断面図である。

以上のように構成された本実施例の押出コーティング装
置について、以下その動作を説明する。

支持体１の接合部の通過前に、塗布液供給管６を回転の
軸として、移動装置８によシ押出ノズル３を通常の塗布
位置から回転移動させ、支持体１よシ押出ノズ／Ｌ／３
を離す。このとき、押出ノズル３のスリット溝４と塗布
液供給管６に設けたスリット形状の供給ロアとの位置が
ずれるだめ、押出ノズル３からの塗布液５の押出しを停
止する。従って、塗布液供給管６内で塗布液が滞留する
ことなく、押出ノズル３を支持体１より離すと同時に、
押出ノズル３からの塗布液５の押出しを停止する。

支持体の接合部通過後は、押出ノズル３を回転移動させ
通常の塗布位置に戻し、塗布を再開すも本実施例におい
て、磁性塗布液を連続塗布中に押出ノズルを支持体よシ
離したあと、再度支持体に押し付は塗布を再開したとき
の塗り付けから所定の塗膵厚になるまでの長さを調べた
。

実施例−２ 第３図は本発明の第２の実施例を示す押出コーティング
装置の概略図である。第１図の構成と異なるのは、９の
バックアップロールを設は押出ノズルと支持体とのクリ
アランスを、機械的に定めている点である。

本実施例により実施例１と同様の塗布を行なった。

比較例 第４図に示す従来の押出コーティング装置を用いて実施
例１と同様の塗布を行なった。

以上の結果を第１表にポす。

第１表 発明の効果 以上のように本発明によれば、支持体接合部の通過時、
塗布液供給管内で塗布液が滞留することがなく、支持体
より押出ノズルを離すと同時に押出ノズルからの塗布液
の押出しを停止するため、滞留による磁性粒子の凝集が
発生しないので、塗布再開時に短時間で所定の膜厚にす
ることができ製品取得率を大幅に向上させることが可能
となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における一実施例の押出コーティング装
置を示す図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は
本発明の第２の実施例を示す図。 第４図は従来の押出コーティング装置を示す図である。 １・・・・支持体、２・・・・ロール、３・・・・・・
押出ノズル、４・・・・・・スリット溝、６・・・・・
・塗布液、６・・・・・・塗布液供給管、７・・・・・
・供給口、８・・・・・・回転移動装置、９・・・・・
・バックアップロール、１ｏ−・・・・・支持台。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名ａｌ
ｌ　　図 ＊　２　図Ａ−Ａｔｒｆｕ マ　　　　　　　　　　　　　　も−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 幅方向のスリット溝を有する押出ノズルと、上記押出ノ
   ズルの内部に配置され、スリット形状の塗布液供給口を
   有し、且つ両端が固定された塗布液供給管とを備え、上
   記塗布液供給管を軸として上記押出ノズルを回転可能に
   構成したことを特徴とする押出コーティング装置。