JP3020682B2 - ダイコーティング方法およびこれに使用する塗布幅調節治具 - Google Patents

ダイコーティング方法およびこれに使用する塗布幅調節治具

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JP3020682B2
JP3020682B2 JP3263131A JP26313191A JP3020682B2 JP 3020682 B2 JP3020682 B2 JP 3020682B2 JP 3263131 A JP3263131 A JP 3263131A JP 26313191 A JP26313191 A JP 26313191A JP 3020682 B2 JP3020682 B2 JP 3020682B2
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邦彦 一川
清 三島
伸一 牧野
武文 吉川
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
    • B05C5/0254Coating heads with slot-shaped outlet
    • B05C5/0266Coating heads with slot-shaped outlet adjustable in length, e.g. for coating webs of different width

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイコーティング方法
およびこれに使用する塗布幅調節治具に関するものであ
り、詳しくは、走行するシートの表面を塗工するに際
し、その塗布幅の調節を容易に行い得るように改良され
たダイコーティング方法およびこれに使用する塗布幅調
節治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行するシートの表面の塗工
法として、ダイコーティング方法が知られている。ダイ
コーティング方法は、ダイ内に供給された塗布液をマニ
ホールドで分配させてスリットより薄膜状に押し出し、
走行するシートの表面を塗工する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のダイ
コーティング方法においては、塗布液押し出し幅の調節
は、スリット内に挿入配置されたシムによって行なわれ
ており、従って、塗布液押し出し幅の調節(変更)に
は、ダイを分解してシムを交換する必要がある。それが
ために、塗布幅の調節や変更は、その都度、ダイの分解
を必要とするために容易ではない。また、ダイ分解を分
解した場合は、高精度が要求されるスリット調節を改め
て行なう必要があり効率的ではない。しかも、上記のシ
ムは、時として、ダイから外れ落ちることがあり、その
場合は、塗工を中止しなければならないという欠点もあ
る。本発明は、上記の従来法の種々の不都合を解消した
ダイコーティング方法およびこれに使用する塗布幅調節
治具の提供を目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のは、
ダイコーティング方法およびこれに使用する塗布幅調節
治具の2発明からなる。そして、本発明のダイコーティ
ング方法は、ダイコーターのダイ内に供給された塗布液
をマニホールドで分配させてスリットより薄膜状に押し
出し、走行するシートの表面を塗工するダイコーティン
グ方法において、ストッパーを先端部に有し且つマニホ
ールドに緊密嵌合し得るパッキングを途中に設けた固定
支持棒であって、前記ストッパー及びパッキング間にス
リットよりも大きな外径の筒体を遊嵌させ、当該筒体に
はスリットに遊嵌し得る厚さの複数枚のフィルムを捲回
して成る前記固定支持棒をダイの側壁よりマニホールド
内に挿入してスリット内に複数枚のフィルムを配置さ
せ、塗布液の流れ方向のフィルムの移動により筒体をス
リットに当接せしめ、これにより、ダイの側面端部から
中央方向に部分的にスリットを封鎖して所定の塗布幅の
塗工を行なうことを特徴とする。また、本発明の塗布幅
調節治具は、ストッパーを先端部に有し且つマニホール
ドに緊密嵌合し得るパッキングを途中に設けてダイの側
壁よりマニホールド内に挿入される固定支持棒、前記ス
トッパー及びパッキング間に遊嵌させられた筒体および
当該筒体に捲回されてスリット内に配置される複数枚の
フィルムから成り、筒体の外径はスリットよりも大き
く、複数枚のフィルムはスリット内に遊嵌し得る厚さで
あり、そして、筒体は、塗布液の流れ方向のフィルムの
移動によりスリットに当接せしめられ、これにより、ダ
イの側面端部から中央方向に部分的にスリットを封鎖す
るように構成されて成ることを特徴とする。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、説
明の便宜上、塗布幅調節治具について説明する。図1
は、ダイ内に挿入配置された状態の本発明の塗布幅調節
治具の一例を示す側面図、図2は、本発明の塗布幅調節
装置をダイに設置して塗工状態を示す平面概念図であ
る。
【0006】一般に、ダイコーターのダイ(a)は、上
下の金型により、マニホールド(b)を形成し、その先
端部にスリット(c)を形成している。そして、ダイ
(a)の両側にはサイドプレート(図示せず)が設けら
れている。
【0007】本発明の塗布幅変更装置は、ストッパー
(1)を先端部に有し且つマニホールド(b)に緊密嵌
合し得るパッキング(2)を途中に設けた固定支持棒
(3)、ストッパー(1)及びパッキング(2)間に遊
嵌させられた筒体(4)及び筒体(4)に捲回されてス
リット(c)内に配置される複数枚のフィルム(5)か
ら成る。そして、その使用に当たっては、後述するよう
に、マニホールド(b)内に固定支持棒(3)及び筒体
(4)が挿入され、スリット(c)内に複数枚のフィル
ム(2)が配置される。
【0008】固定支持棒(3)は、図示した例では、基
部と先端部とで外径を異ならせた段違い形状としている
が、筒体(4)を遊嵌し得る外径部を有する限り、敢え
て段違い形状にする必要はない。固定支持棒(3)は、
ストッパー(1)を先端部に有し且つマニホールド
(b)に緊密嵌合し得るパッキング(2)を途中に設け
ている。ストッパー(1)、パッキング(2)及び固定
支持棒(3)の材質は、特には限定されず、塗布液(溶
剤)に対する耐蝕性等を考慮して適宜選択される。
【0009】筒体(4)は、ストッパー(1)及びパッ
キング(2)間に遊嵌し得る内径を有し、その材質は、
特には限定されないが、比較的軽い材質、例えば、アル
ミ、真鍮、剛性を有するプラスチック等により構成する
のがよい。具体的な材質の選定に当たっては、塗布液に
対する耐蝕性等を考慮する必要がある。そして、筒体
(4)の断面形状は、それがスリット(c)に当接した
際、捲回されたフィルムと共同して当接スリット部を封
鎖(液シール)し得る形状であれば、如何なる形状であ
ってもよい。しかしながら、筒体(4)の断面形状は、
通常、マニホールド(b)の内面形状と同一とされる。
例えば、図1に示すように、マニホールド(b)が円形
の場合はこれと同様の円形とされ、また、半円形の場合
はこれと同様の半円形とされる。
【0010】また、筒体(4)の外径は、スリット
(c)よりも大きくなくてはならないが、マニホールド
(b)の大きさに比べてスリット(c)のクリアランス
は遙かに小さいため、マニホールド内に適切な遊びをも
って遊嵌し得る大きさとすれば足りる。
【0011】筒体(4)に捲回される複数枚のフィルム
(5)は、通常、ポリエステル、テフロン、各種のポリ
オレフィン等の合成樹脂フィルムより構成される。これ
らは、塗布液に対する耐蝕性等を考慮して適宜選択され
る。そして、フィルムとしては、均一厚さのものが好ま
しく、通常、1枚当りの厚さが10〜100μm程度の
ものが使用される。
【0012】複数枚のフィルム(5)における「複数
枚」の意義は、筒体(4)に捲回されたた後に折り返さ
れてスリット(c)内に配置されるフィルムについて適
用され、従って、1枚のフィルムの使用により、スリッ
ト(c)内に配置されるフィルムは2枚となる。そし
て、フィルム(5)の複数枚数は、任意に選択すること
ができる。
【0013】複数枚のフィルム(5)は、スリット
(c)内に遊嵌し得る厚さであることが必要である。そ
して、上記の厚さは、スリット(c)内に配置される複
数枚のフィルムの全体厚さを指し、通常、スリット
(c)のクリアランスに対し、50〜90%程度の厚さ
とするのが好ましい。
【0014】固定支持棒(3)は、これに遊嵌された筒
体(4)と共にダイ(a)の側壁よりマニホールド
(b)内に挿入され、筒体(4)に捲回された複数枚の
フィルム(5)は、スリット(c)内に配置される。マ
ニホールド(b)としては、通常、第1マニホールドが
利用される。そして、パッキング(2)により、固定支
持棒(3)とマニホールド(b)とは液密状態となる。
また、斯かる液密状態を一層確実にするために、ダイ
(a)の側壁に、シール部材(図示せず)を設けること
もできる。また、斯かるシール部材は、これを取外すこ
となく、筒体(4)に複数枚のフィルム(5)を捲回し
た状態で固定支持棒(3)をマニホールド(b)内に挿
入し得る構造にすることもでき。
【0015】スリット(c)内に配置された複数枚のフ
ィルム(5)は、塗布液の流れ作用によって流れ方向に
移動させられ、それに従って、固定支持棒(3)に遊嵌
した筒体(4)は、スリット(c)に当接せしめられ、
スリット(c)は、ダイの側面端部から中央方向に部分
的に封鎖させられる。そして、その後は、塗布液の吐出
圧により、筒体(4)のスリット(c)への当接状態は
維持される。
【0016】複数枚のフィルム(2)は、通常、図1に
示すように、スリット(c)より突出する長さでスリッ
ト(c)内に配置され、この状態で実際のダイコーティ
ングを行なうことも可能であるが、突出部を切断してス
リット(c)の先端部と同一端部に揃えるのが好まし
い。そして、上記の切断は、前記のように、筒体(4)
をスリット(c)に当接せしめるために、一旦、塗布液
を流した後に行なうこともできる。
【0017】本発明の塗布調節治具においては、複数枚
のフィルム(5)を捲回した筒体(4)のマニホールド
(b)への挿入長さにより、塗布幅の調節が行なわれ
る。従って、塗布幅の変更を行なう場合は、ダイ(a)
内への塗布液の供給を中断し、筒体(4)の上記挿入長
さを変更すればよいが、一般的には、先に使用したもの
を抜き出し、新たな複数枚のフィルム(5)を捲回し直
して利用するのがよい。
【0018】図2は、走行するシート(d)の表面にお
いて、筒体(4)の上記挿入長さ相当分(e)だけ塗布
幅が狭められた状態を示している。また、図2において
は、本発明の塗布幅調節治具をダイの一方の側壁に配置
していいるが、両側に配置してもよい。なお、図中、
(f)は、塗布面を表す。
【0019】次に、本発明のダイコーティング方法につ
いて説明する。本発明のダイコーティング方法は、基本
的には、ダイコーターのダイ内に供給された塗布液をマ
ニホールドで分配させてスリットより薄膜状に押し出
し、走行するシートの表面を塗工する従来のダイコーテ
ィング方法と同じである。そして、本発明のダイコーテ
ィング方法の特徴は、前述の塗布幅調節治具を使用し、
塗布液の流れ方向のフィルムの移動により筒体(4)を
スリット(c)に当接せしめ、これにより、ダイ(a)
の側面端部から中央方向に部分的にスリット(c)を封
鎖して所定の塗布幅の塗工を行なう点にある。
【0020】本発明のダイコーティング方法の条件、例
えば、被塗工シートの走行速度、塗布液の粘度、供給速
度、吐出圧等は、特に制限されず、また、塗膜厚み(ス
リットのクリアランス)等は任意に選択することができ
る。しかしながら、支持棒(1)のスリット(d)への
十分な当接状態を維持するために、塗布液の吐出圧は、
0.5〜5Kg/cm2 Gの範囲とするのが好ましく、
1〜3Kg/cm2 Gの範囲とするのが特に好ましい。
【0021】そして、本発明のダイコーティング方法が
適用されるシート及び塗布液には特に制限はない。従っ
て、本発明のダイコーティング方法は、従来のダイコー
ティングにおける全ての対象に適用し得る。特に、金属
薄板、樹脂シート、金属薄板と樹脂シートとの複合板等
のカラー塗装に好適である。
【0022】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、塗布幅の
調節変更を容易に行い得るように改良されたダイコーテ
ィング方法およびこれに使用する塗布幅調節治具が提供
され、本発明の工業的価値は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイ内に挿入配置された状態の本発明の塗布幅
調節治具の一例を示す側面図である。
【図2】本発明の塗布幅調節治具をダイに設置して塗工
状態を示す平面概念図である。
【符号の説明】
(1)ストッパー (2)パッキング (3)固定支持棒 (4)筒体 (5)フィルム (a)ダイ (b)マニホールド (c)スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−141430(JP,A) 実開 平1−88768(JP,U) 実開 平1−92272(JP,U) 実開 平1−120974(JP,U) 実開 昭59−158451(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/00 - 5/02 B05D 1/26 B05B 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイコーターのダイ内に供給された塗布
    液をマニホールドで分配させてスリットより薄膜状に押
    し出し、走行するシートの表面を塗工するダイコーティ
    ング方法において、ストッパーを先端部に有し且つマニ
    ホールドに緊密嵌合し得るパッキングを途中に設けた固
    定支持棒であって、前記ストッパー及びパッキング間に
    スリットよりも大きな外径の筒体を遊嵌させ、当該筒体
    にはスリットに遊嵌し得る厚さの複数枚のフィルムを捲
    回して成る前記固定支持棒をダイの側壁よりマニホール
    ド内に挿入してスリット内に複数枚のフィルムを配置さ
    せ、塗布液の流れ方向のフィルムの移動により筒体をス
    リットに当接せしめ、これにより、ダイの側面端部から
    中央方向に部分的にスリットを封鎖して所定の塗布幅の
    塗工を行なうことを特徴とするダイコーティング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイコーティング方法に
    使用する塗布幅調節治具であって、ストッパーを先端部
    に有し且つマニホールドに緊密嵌合し得るパッキングを
    途中に設けてダイの側壁よりマニホールド内に挿入され
    る固定支持棒、前記ストッパー及びパッキング間に遊嵌
    させられた筒体および当該筒体に捲回されてスリット内
    に配置される複数枚のフィルムから成り、筒体の外径は
    スリットよりも大きく、複数枚のフィルムはスリット内
    に遊嵌し得る厚さであり、そして、筒体は、塗布液の流
    れ方向のフィルムの移動によりスリットに当接せしめら
    れ、これにより、ダイの側面端部から中央方向に部分的
    にスリットを封鎖するように構成されて成ることを特徴
    とする塗布幅調節治具。
JP3263131A 1991-09-13 1991-09-13 ダイコーティング方法およびこれに使用する塗布幅調節治具 Expired - Lifetime JP3020682B2 (ja)

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DE19830728C2 (de) * 1998-07-09 2001-08-02 Reinhard Duespohl Maschb Gmbh Kleber-Auftragsvorrichtung

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