JP2000070817A - 押出し塗布ヘッド - Google Patents

押出し塗布ヘッド

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JP2000070817A
JP2000070817A JP10265655A JP26565598A JP2000070817A JP 2000070817 A JP2000070817 A JP 2000070817A JP 10265655 A JP10265655 A JP 10265655A JP 26565598 A JP26565598 A JP 26565598A JP 2000070817 A JP2000070817 A JP 2000070817A
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pocket
coating head
extrusion coating
flow rate
hole
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Masamitsu Sakamoto
正光 坂本
Tomofumi Takakura
朝文 高倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な塗布膜厚が得られ、組み立て等の作業
性にも優れる押出し塗布ヘッドを提供する。 【解決手段】 塗布ヘッド内に供給される塗料を均一に
押出すために一旦液溜めさせるためのポケットと、この
ポケットに連接され塗料を押出す吐出口となるスリット
とを備え、前記ポケットには、塗料の供給を受けるため
の塗料供給口が接続されるとともに、前記ポケット内に
は、ポケットの幅全体に沿って板状の流量調整板が挿入
されており、前記流量調整板は、開口面積の異なる複数
の貫通穴を備え、ポケットの塗料供給口近傍における貫
通穴の開口面積が最も小さく、塗料供給口から遠ざかる
につれ貫通穴の開口面積が徐々に大きくなっているよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に走行する
非磁性支持体の表面に塗料を塗布するための押出し塗布
ヘッドを備える押出塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば塗布型の磁気記録媒体
の製造に際しては、非磁性支持体を一定速度で走行させ
ながら塗料を支持体上に塗設させる工程を備えているの
が一般的である。塗布方法としては、グラビア方式、リ
バース方式、エクストルージョン方式(押出し方式)、
スライドビード方式、カーテン方式等種々の方式のもの
がある。これらの中でも、エクストルージョン方式は、
グラビア方式やリバース方式に比べて、塗料の計量時の
掻き取り回収工程がなく、塗料の品質の安定性に優れて
いる。また、この方式のものは、回転ロールを用いてい
ないために、塗布速度の高速化に伴う遠心力の増大効果
により、塗液が飛散して非磁性支持体などに再付着する
といったトラブルの発生がない。従って、高速塗布にお
いて最も信頼性が高く、極めて合理的な塗布手法とし
て、ひときわ注目されている。
【0003】エクストルージョン方式における塗布装置
においては、塗料は、一旦、ポケットと称される塗料の
溜りに供給され、その後所定の圧力をもってスリットへ
と押し出される。ポケットはスリットの背面側に該スリ
ットとの幅と略等しい長さを備えて構成される。
【0004】ところで、スリットと同じ幅の長さを備え
るポケットに塗料を供給する仕方としては、ポケットの
中央部1箇所から供給したり、あるいはポケットの両端
部2箇所から供給することが一般的に行われている。し
かしながら、これらのいずれの方法を採るにしてもポケ
ット内での塗料の滞留が起こり易く、塗料吐出の際には
スリット幅方向で圧力分布が生じ、塗布ムラや表面スジ
が発生する原因となっている。
【0005】このような問題を解決するための従来技術
として、特開平5−212336号公報には、スリット
の中途部に上下方向に移動可能な板状の濾過部材を配置
し、この濾過部材を介して塗料を押し出し、非磁性支持
体に塗布する装置が提案されている。また、特開平5−
104053号公報や特開平6−79215号公報に
は、スリット内に間隔規制部材を取り付けたり、ポケッ
ト内において塗料に剪断力を与えたりして、塗布膜厚の
均一化を図る試みがなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−212336号公報に提案されている技術は、
スリットの中途部に配置される濾過部材の構造が複雑で
交換時の作業性がよいとは言えない。また、特開平5−
104053号公報に提案されている間隔規制部材を設
ける技術は、間隔規制部材の仕様設定の仕方が難しく、
また、特開平6−79215号公報に提案されている剪
断力を付与する技術は、均一膜厚の塗布を実現させるた
めに十分とは言えない。
【0007】このような実情のもとに本発明は創案され
たものであって、その目的は、均一な塗布膜厚が得ら
れ、組み立て等の作業性にも優れる押出し塗布ヘッドを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は、連続的に走行する非磁性支持体の
表面に塗料を塗布するための押出し塗布ヘッドであっ
て、該押出し塗布ヘッドは、塗布ヘッド内に供給される
塗料を均一に押出すために一旦液溜めさせるためのポケ
ットと、このポケットに連接され塗料を押出す吐出口と
なるスリットとを備え、前記ポケットには、塗料の供給
を受けるための塗料供給口が接続されるとともに、前記
ポケット内には、ポケットの幅全体に沿って板状の流量
調整板が挿入されており、前記流量調整板は、開口面積
の異なる複数の貫通穴を備え、ポケットの塗料供給口近
傍における貫通穴の開口面積が最も小さく、塗料供給口
から遠ざかるにつれ貫通穴の開口面積が徐々に大きくな
っているように構成される。
【0009】また、本発明の好ましい態様として、前記
ポケットは、その断面形状が4角形状であり、4角形状
の対角線位置に、前記流量調整板を装着してなるように
構成される。
【0010】また、本発明の好ましい態様として、前記
塗料供給口は、ポケットの両端に2箇所設けられてお
り、これらの位置関係に対応して、前記流量調整板は、
その両端部分の貫通穴の開口面積が最も小さく、両端部
分から中央部分に遠ざかるにつれ貫通穴の開口面積が徐
々に大きくなっているように構成される。
【0011】また、本発明の好ましい態様として、前記
塗料供給口は、ポケットの中央に1箇所設けられてお
り、この位置関係に対応して、前記流量調整板は、その
中央部分の貫通穴の開口面積が最も小さく、中央部分か
ら両端部分に遠ざかるにつれ貫通穴の開口面積が徐々に
大きくなっているように構成される。
【0012】また、本発明の好ましい態様として、前記
塗料供給口は、ポケットの片側端に1箇所設けられてお
り、この位置関係に対応して、前記流量調整板は、その
片側端部分の貫通穴の開口面積が最も小さく、その片側
端部分からもう一方の端部分に遠ざかるにつれ貫通穴の
開口面積が徐々に大きくなっているように構成される。
【0013】また、本発明の好ましい態様として、前記
流量調整板に形成される貫通穴は、丸穴であり、その直
径は、1〜10mmの範囲に構成される。
【0014】また、本発明の好ましい態様として、前記
流量調整板は、その厚さが、0.5〜2.0mmに構成
される。
【0015】ポンプ等の塗料供給手段から送られてきた
塗料は、押出し塗布ヘッドに到達すると、塗料供給口を
介して押出し塗布ヘッド内部のポケットに貯留され、こ
のポケットに連通するスリット(ギャップ)を通過して
押出し塗布ヘッド外部へと押出される。本発明のポケッ
トには、ポケットの幅全体に沿って板状の流量調整板が
挿入されており、流量調整板は、開口面積の異なる複数
の貫通穴を備え、ポケットの塗料供給口近傍における貫
通穴の開口面積が最も小さく、塗料供給口から遠ざかる
につれ貫通穴の開口面積が徐々に大きくなっているの
で、幅方向均一な塗布塗膜が得られる。さらに、ポケッ
トの断面形状を4角形状にし、4角形状の対角線位置
に、流量調整板を装着するようにすることにより、流量
調整板の装脱着が簡易かつ迅速に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
に基づいて詳細に説明にする。図1は、本発明の押出し
塗布ヘッド1の要部を示す分解斜視図である。
【0017】本発明の押出し塗布ヘッド1は、連続的に
走行する非磁性支持体の表面に塗料を塗布するための押
出し塗布ヘッドである。
【0018】図1に示される実施の形態において、押出
し塗布ヘッド1は、フロントエッジ10とバックエッジ
20とを、組み合わせ、ポケット30の中に流量調整板
50を装着、しかる後、フロントエッジ10とバックエ
ッジ20の両側面部を、パッキン60を介して側板70
で封止して形成される(封止の部材は図面の関係上、右
側の片側しか示していない)。
【0019】図1に示されるように、バックエッジ20
には、フロントエッジ10との接合面21と、液溜めで
あるポケット30を形成するための凹部22と、スリッ
ト40を形成するための研磨面25とが、塗布ヘッドの
幅方向両端まで形成されている。
【0020】一方、フロントエッジ10は、平滑面11
を備えており、この平滑面11と前記バックエッジ20
の接合面21とを接合して組み合わせることによって、
ポケット30とスリット40とが形成されるようになっ
ている。
【0021】また、ポケット30には、塗料供給口33
を介して塗料供給ラインF1が外部から接続され、ポン
プ等の塗料供給手段から押出された塗料は、塗料供給ラ
インF1および塗料供給口33を経てポケット30の中
に導入される。図1に示される実施の形態の場合、塗料
供給口33は、ポケットの両端に2箇所設けられてい
る。2箇所の塗料供給口33からポケット30に導入さ
れた塗料は、スリット40内を押出され、押し出された
塗料は、押出し塗布ヘッドのフロント面に沿って連続的
に搬送されている非磁性支持体の片面上に塗設される。
【0022】本発明における発明の第1の要部は、ポケ
ット30内に、ポケット30の幅全体に沿って複数の貫
通穴が開いた流量調整板50を挿入し、この流量調整板
50の貫通穴の開け方をポケットの塗料供給口との関係
で特定している点にある。すなわち、流量調整板50
は、開口面積の異なる複数の貫通穴を備え、ポケット3
0の塗料供給口33,33近傍における貫通穴の開口面
積が最も小さく、塗料供給口から遠ざかるにつれ貫通穴
の開口面積が徐々に大きくなっているように設定されて
いる。図1の実施の形態の場合、前述したように塗料供
給口33(塗料供給ラインF1)は、ポケット30の両
端に2箇所設けられており、これらの位置関係に対応し
て、前記流量調整板50は、その両端部分(塗料供給口
33に対応する位置がf1,f1で示され、流量調整板
50がポケット30内に装着された時、塗料供給口3
3,33とf1,f1とは位置的に一致する)の貫通穴
51a,51aの開口面積が最も小さく、両端部分から
中央部分に遠ざかるにつれ貫通穴の開口面積が徐々に大
きくなっている(中央部の貫通穴55a,55aが最
大)。これによって、スリット40を通過して押し出さ
れる塗布量のスリット幅方向で均一化が図られる。流量
調整板50の長さl1は、スリット40の幅方向長さL
1と実質的に同一とされる。
【0023】前記ポケット30は、より好ましい態様と
して、図1に示されるようにその断面形状が4角形状で
あり、4角形状の対角線位置30a,30bに、流量調
整板50が矢印(α)に沿ってスライド挿入され装着さ
れる。このように流量調整板50は、ポケット30の対
角線位置30a,30bにスライド挿入で装着されるだ
けで簡単に固定できるので極めて操作性がよい。また、
両側からのパッキン60を介して側板70を取り付ける
ことにより流量調整板50の補助的な固定操作がなされ
ている。
【0024】前記流量調整板50に形成される貫通穴
(51a,55a等)は、いわゆる丸穴とすることが穴
開け加工上、好ましい。その直径は、1〜10mmの範
囲のものが好ましい。穴径を小さくし過ぎると、塗料が
流れにくく圧力損失が大きくなり過ぎてしまう。逆に、
穴径を大きくし過ぎると、塗料流量の制御に寄与しなく
なってしまう。また、流量調整板50に形成される貫通
穴パターンは、用いる塗料の性状(例えば、粘性)等に
より、適宜選定すればよい。また、予め、種々の貫通穴
パターンを備える流量調整板を複数枚準備しておき、予
備実験の段階で、塗料との関係で最適な貫通穴パターン
を備える流量調整板を見つけ出しておくことは好ましい
手法の一つである。本発明の流量調整板50は、装脱着
が簡単で操作性が良いことから、この予備的実験的アプ
ローチは極めて短時間で行うことが可能である。
【0025】このような流量調整板50は、通常、ステ
ンレス等の材質から形成され、その厚さは、0.5〜
2.0mm程度とされる。この厚さが極端に薄くなり、
0.5mm未満となると、塗料流量により流量調整板5
0そのものが変形するおそれが生じ、また、2.0mm
を超えて厚くなり過ぎると、ポケット30内への装着が
難しくなり、作業性が悪くなってしまう。なお、塗料供
給口の位置によっては、流量調整板50に少し曲がりが
つく場合もあるが実用上あまり問題とはならない範囲で
あればよい。
【0026】ところで、塗料供給口33は、ポケット3
0の中央に1箇所設けられている場合もある。この場
合、図2に示されるように、流量調整板50は、塗料供
給口33(塗料供給ラインF2)の位置関係に対応し
て、その中央部分の貫通穴55b,55bの開口面積が
最も小さく、中央部分から両端部分に遠ざかるにつれ貫
通穴の開口面積が徐々に大きくなるように設定される
(両端部の貫通穴51b,51bが最大開口面積)。
【0027】また、この変形例として、塗料供給口33
が、ポケット30の片側端に1箇所設けられている場合
もある。この場合、図示はしていないが、流量調整板5
0は、塗料供給口33の位置関係に対応して、その片側
端部分の貫通穴の開口面積が最も小さく、その片側端部
分からもう一方の端部分に遠ざかるにつれ貫通穴の開口
面積が徐々に大きくなるように設定される。
【0028】上述してきたような本発明の押出し塗布ヘ
ッドに使用することのできる塗料の一例としては、磁気
記録媒体の製造に用いられる磁性塗料が挙げられる。磁
性塗料は、磁性粉、バインダ、溶剤等を含有しており、
磁性粉としては、γ−Fe23 、Co含有γ−Fe2
3 、Fe34 、Co含有Fe34 、CrO2 、バ
リウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の酸化
物微粉末、Fe、Co、Ni等の金属あるいはこれらの
合金微粉末、炭化鉄等がいずれも使用可能である。ま
た、バインダとしては、公知の各種樹脂バインダはいず
れも使用可能である。さらに、溶剤は特に制限はなく、
例えば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン系、トルエン等の芳香族
系等の各種溶剤を目的に応じて適宜選択することができ
る。また、磁性塗料には、必要に応じて無機微粒子、潤
滑剤等の各種添加剤を含有させてもよい。
【0029】上記のような磁性塗料を用いて形成される
磁気記録層は、乾燥厚さが0.1〜6.0μm程度であ
り、この磁気記録層の30〜90重量%を磁性粉が占め
るような構成が好ましい。また、塗料を湿潤状態で多層
化して塗布層を設けてもよい。この場合、塗料は磁性液
に限定されるものではなく、非磁性液、樹脂の溶解液
等、上述の通り押出し塗布ヘッドによる塗布に適した塗
料ならば適用可能であり、塗布層の層構成についても必
要に応じて選択することができる。
【0030】塗料が塗設される支持体としては、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム等のプラスチックフィル
ム、紙や金属箔等からなる長尺の可撓性支持体を挙げる
ことができ、特に制限はない。非磁性支持体には予め種
々の処理層を形成したものであってもよい。
【0031】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0032】まず、最初に下記に示されるような塗料I
を準備した。
【0033】 (塗料の組成I) ・Co被着γ酸化鉄磁性粉 …100重量部 ・塩化ビニル系共重合体 … 10重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 … 5重量部 ・アルミナ粉末 … 5重量部 ・ステアリン酸 …0.5重量部 ・ブチルステアレート …0.4重量部 ・メチルエチルケトン … 65重量部 ・トルエン … 65重量部 ・シクロヘキサノン … 65重量部 上記組成の原材料を混練、分散後、濾過処理を行いポリ
イソシアネート4重量部を添加混合して、塗料Iとし
た。
【0034】(具体的実験)上記塗料組成I(粘度12
00cps)を用い、図1に示される流量調整板(貫通
穴の最大径5mm、最小径2mm、長さl1=990m
m、厚さ2mm)をポケット内に備える押出し塗布ヘッ
ドを用いて、下記の塗布条件で具体的な塗布実験を行っ
た。すなわち、連続的に走行される11μm厚さ(幅1
000mm)のポリエチレンテレフタレート支持体の上
に、磁性塗膜(平均乾燥厚さ3.8μm)を塗布した
後、乾燥させた塗布サンプルを作製した。また、これと
の比較で、流量調整板を備えていない押出し塗布ヘッド
を用いて同様に比較例塗布サンプルを作製した。
【0035】塗布条件 塗布部張力:36.0Kg/m幅 塗布速度:400m/min 塗料の供給位置:支持体幅の両端部2箇所 上記各塗布サンプルについて、それぞれ、幅方向の塗膜
厚プロファイルを求め、平均膜厚からのずれを膜厚変動
(%)で示した。結果を図3(a)(b)のグラフにそ
れぞれ示した。
【0036】図3に示される結果より、本発明の押出し
塗布ヘッドを用いたものは、塗膜の厚みムラが極めて少
なくなっていることがわかる。
【0037】
【発明の効果】上述したように本発明の押出し塗布ヘッ
ドは、塗布ヘッド内に供給される塗料を均一に押出すた
めに一旦液溜めさせるためのポケットと、このポケット
に連接され塗料を押出す吐出口となるスリットとを備
え、前記ポケットには、塗料の供給を受けるための塗料
供給口が接続されるとともに、前記ポケット内には、ポ
ケットの幅全体に沿って板状の流量調整板が挿入されて
おり、前記流量調整板は、開口面積の異なる複数の貫通
穴を備え、ポケットの塗料供給口近傍における貫通穴の
開口面積が最も小さく、塗料供給口から遠ざかるにつれ
貫通穴の開口面積が徐々に大きくなっているように構成
されているので、幅方向に極めて均一な塗布膜厚が得ら
れ、しかも組み立て等の作業性にも極めて優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出し塗布ヘッド1の要部を示す分解
斜視図である。
【図2】本発明に用いられる流量調整板の他の形態を示
す正面図である。
【図3】(a)および(b)はそれぞれ、実施例および
比較例の幅方向の塗膜厚プロファイルを求め、平均膜厚
からのずれを膜厚変動(%)で示したグラフである。
【符号の説明】
1…押出し塗布ヘッド 10…フロントエッジ 20…バックエッジ 30…ポケット 33…塗料供給口 40…スリット 50…流量調整板 60…パッキン 70…側板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に走行する非磁性支持体の表面に
    塗料を塗布するための押出し塗布ヘッドであって、 該押出し塗布ヘッドは、塗布ヘッド内に供給される塗料
    を均一に押出すために一旦液溜めさせるためのポケット
    と、このポケットに連接され塗料を押出す吐出口となる
    スリットとを備え、 前記ポケットには、塗料の供給を受けるための塗料供給
    口が接続されるとともに、前記ポケット内には、ポケッ
    トの幅全体に沿って板状の流量調整板が挿入されてお
    り、 前記流量調整板は、開口面積の異なる複数の貫通穴を備
    え、ポケットの塗料供給口近傍における貫通穴の開口面
    積が最も小さく、塗料供給口から遠ざかるにつれ貫通穴
    の開口面積が徐々に大きくなっていることを特徴とする
    押出し塗布ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ポケットは、その断面形状が4角形
    状であり、4角形状の対角線位置に、前記流量調整板を
    装着してなる請求項1に記載の押出し塗布ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記塗料供給口は、ポケットの両端に2
    箇所設けられており、これらの位置関係に対応して、前
    記流量調整板は、その両端部分の貫通穴の開口面積が最
    も小さく、両端部分から中央部分に遠ざかるにつれ貫通
    穴の開口面積が徐々に大きくなっている請求項1または
    請求項2に記載の押出し塗布ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記塗料供給口は、ポケットの中央に1
    箇所設けられており、この位置関係に対応して、前記流
    量調整板は、その中央部分の貫通穴の開口面積が最も小
    さく、中央部分から両端部分に遠ざかるにつれ貫通穴の
    開口面積が徐々に大きくなっている請求項1または請求
    項2に記載の押出し塗布ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記塗料供給口は、ポケットの片側端に
    1箇所設けられており、この位置関係に対応して、前記
    流量調整板は、その片側端部分の貫通穴の開口面積が最
    も小さく、その片側端部分からもう一方の端部分に遠ざ
    かるにつれ貫通穴の開口面積が徐々に大きくなっている
    請求項1または請求項2に記載の押出し塗布ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記流量調整板に形成される貫通穴は、
    丸穴であり、その直径は、1〜10mmの範囲である請
    求項1ないし請求項5のいずれかに記載の押出し塗布ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 前記流量調整板は、その厚さが、0.5
    〜2.0mmである請求項1ないし請求項6のいずれか
    に記載の押出し塗布ヘッド。
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