JP2001104851A - 塗料の塗布方法および塗布装置 - Google Patents

塗料の塗布方法および塗布装置

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JP2001104851A JP28574899A JP28574899A JP2001104851A JP 2001104851 A JP2001104851 A JP 2001104851A JP 28574899 A JP28574899 A JP 28574899A JP 28574899 A JP28574899 A JP 28574899A JP 2001104851 A JP2001104851 A JP 2001104851A
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gravure roll
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roll
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Junichiro Hisamichi
純一郎 久道
Noboru Numaoka
昇 沼岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布作業部における塗料の飛散によって塗料
中に気泡を発生させたり、凝固物を混入させて塗膜の膜
質および膜厚に不均一性を発生させる問題の解決を図
る。 【解決手段】 塗料の塗布がなされる被塗布体23をバ
ックアップロール21によってグラビアロールに圧着さ
せながら、グラビアロール21上の塗料を被塗布体に転
写して塗布する塗料の塗布装置にあって、グラビアロー
ル21の被塗布体23への塗料の転写塗布部を囲んで他
部から遮蔽する遮蔽空間25を有し、この遮蔽空間25
内に、グラビアロール21への塗料の充填部とその充填
量の設定部とを配置した構成とすることによって高速塗
布においても、塗料の塗布作業部からの塗料の飛散によ
る塗料中に気泡を発生させたり、凝固物を混入させるこ
とを回避できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の製
造工程、例えば塗布型磁性層の作製における磁性塗料の
塗布工程等に適用して好適な塗料の塗布方法および塗布
装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】オーディオテープやビデオテープに用い
る塗布型磁性層による磁気記録媒体においては、一般に
ポリエチレンテレフタレートフィルム等による非磁性支
持体上に、強磁性粉末や結合剤、分散剤、潤滑剤等を有
機溶媒に分散混練した磁性塗料を塗布することによって
その磁性層の形成がなされる。
【0003】このような磁性塗料を、非磁性支持体上に
安定して塗布するために、高速作業性にすぐれ、操作や
管理が容易で生産コストが安価であるという観点から、
グラビア塗布方式が多用されている。
【0004】このグラビア塗布方式による塗布装置は、
図4にその構成の概略断面図を示すように、表面に微細
凹凸いわゆるセルパターン1pが刻設された金属ロール
等から成るグラビアロール1と、バックアップロール2
とを有して成る。グラビアロール1は、塗料収容槽3内
に収容された磁性塗料4にその一部の周面が浸漬して回
転するようになされ、これによってセルパターン1pに
磁性塗料を充填するようになされる。そして、これらグ
ラビアロール1とバックアップロール2との間に、非磁
性支持体5を、ガイドロール6によって案内移行するよ
うにして、この非磁性支持体5を、バックアップロール
2によって、グラビアロール1に圧着させて、セルパタ
ーン1pに充填された磁性塗料4を、非磁性支持体5の
移行と共にグラビアロール1の回転によって非磁性支持
体5上に連続的に転写塗布するようになされる。
【0005】グラビアロール1のセルパターン1pに対
する塗料の充填量の設定は、グラビアロール1に、先端
が摺接するように配置されたブレードいわゆるドクター
ブレード7が設けられ、これによってセルパターン1p
に充填された必要量以上の塗料を掻き落としてその充填
量を所定量に設定するようになされている。塗料収容槽
3における磁性塗料4は、磁性塗料を供給する塗料供給
部8からの磁性塗料を供給することによって、常時、塗
料収容槽3内の磁性塗料4がほぼ一定量に保持されるよ
うになされている。
【0006】図5は、グラビア塗布方式による他の塗布
装置の構成を示す概略断面図で、図4と対応する部分に
は同一符号を付して重複説明を省略するが、この装置に
おいては、ドクターブレードに代えてグラビアロール1
に所定の圧力をもって転接するファニッシャーロール9
を設け、この転接部上に、磁性塗料を供給する塗料供給
部8を配置して、この塗料供給部8から供給された磁性
塗料をファニッシャーロール9のグラビアロール1への
圧接によってセルパターン1pに、磁性塗料を供給す
る。この場合、ファニッシャーロール9の周速度を強制
的にグラビアロール1の周速度と変えることによってセ
ルパターン1pから必要量以上の過剰の塗料を掻き落と
してその充填量を所定量に設定するようになされてい
る。また、この場合、ファニッシャーロール9に摺接す
る塗料の除去治具10を設け、この除去治具10によっ
て除去した塗料4を塗料回収槽12で受け、例えばポン
プ11によって回収するようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した図4で説明し
たドクターブレードを用いて塗料のセルパターンに対す
る充填量の設定を行うグラビア塗布装置においては、こ
のドクターブレードによって掻き落とされた塗料が、塗
料収容槽内の塗料表面に激しく衝撃することによって収
容槽内の塗料中に気泡を発生させる。また、グラビアロ
ールの回転による塗料の飛沫が凝固物となって塗料収容
槽内の塗料中に混入するなどの不都合があり、グラビア
ロールのセルパターン内の塗料に気泡や凝固物が混入す
ることによって、転写塗布された塗膜の膜質低下や膜厚
に不均一性を来すなどの課題がある。
【0008】また、図5で示した装置においては、ファ
ニッシャーロールの両側端部や、軸部に付着した塗料等
が飛散し、同様に高速塗布を行う場合、ファニッシャー
ロールの高速回転に伴って塗料の飛散量や跳ね上がりが
多くなり、これによる凝固物がグラビアロールやファニ
ッシャーロールに付着し、いわゆる版詰まりを起こし、
この場合においても、転写不良を発生するなど、塗膜の
膜質低下や膜厚に不均一性を来すなどの課題がある。更
に、このように、ファニッシャーロールを用いる塗布装
置においては、シャープな掻き落としを行い難いことか
ら、セルパターンへの塗料の充填量の設定が不安定とな
って塗布膜にうねりを発生させるなどの問題がが生じ
る。
【0009】そして、上述した各塗布装置における課題
は、作業性の向上を図って塗布速度を高くすると、すな
わち被塗布体の非磁性支持体の移行速度、したがって、
グラビアロールの回転速度を上げるに伴い顕著となる。
【0010】本発明は、上述した課題の解決を図り、高
速塗布においても、塗膜の膜質および膜厚にすぐれた塗
布を行うことができるようにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による塗料の塗布
方法は、塗料の塗布がなされる被塗布体をバックアップ
ロールによってグラビアロールに圧着させながら、グラ
ビアロール上の塗料を上記被塗布体に転写して塗布する
塗料の塗布方法であって、グラビアロールへの塗料の充
填を、遮蔽空間内で行うものである。
【0012】また、本発明による塗料の塗布装置は、塗
料の塗布がなされる被塗布体をバックアップロールによ
ってグラビアロールに圧着させながら、グラビアロール
上の塗料を被塗布体に転写して塗布する塗料の塗布装置
にあって、グラビアロールへの塗料の充填を行う塗料の
充填部を遮蔽空間内に配置した構成とする。
【0013】また、この本発明装置においては、グラビ
アロールへの塗料の充填部を、塗料の貯溜部を形成する
堰によって構成し、その塗料の貯溜部を形成する堰によ
って、これよりグラビアロールの回転方向に関する先方
と手前の各空間を、塗料に対して遮蔽する構成とする。
【0014】また、上述の本発明装置において、塗料の
貯溜部を形成する堰を挟んで、グラビアロールの回転方
向に関する先方と手前とに、グラビアロールの軸方向に
沿って延長し、グラビアロールと所要の接触角をもって
配置されたドクターブレードとシール用ドクターブレー
ドとを配置して、これら間に上述の遮蔽空間が形成され
構成とする。
【0015】上述したように、本発明方法においては、
グラビアロールへの塗料の充填部を遮蔽空間で行うこと
により、この充填を行う塗料が、上述した塗料の凝固物
等の異物の混入を回避するものである。
【0016】また、本発明装置は、上述した本発明方法
を実現する塗布装置であって、グラビアロールへの塗料
の充填部を遮蔽空間に配置する構成とすることによって
上述した塗料への異物の混入を阻止できる。更に、上述
したように、この塗料の充填部を、塗料の貯溜部を形成
する堰によって構成する場合においては、この堰によっ
て、これよりグラビアロールの回転方向に関する先方と
手前の各空間を、塗料に対して遮蔽する構成とすること
により、塗料の貯溜部への、グラビアロールへの塗料の
充填後の充填量の設定部等から飛散されて不要な塗料の
混入を回避することができるものである。
【0017】尚、本発明における遮蔽空間とは、塗料の
飛散を実質的に遮蔽する程度の遮蔽がなされる空間であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】前述したように、本発明方法にお
いては、グラビアロールへの塗料の充填および充填量の
設定を実質的遮蔽状態で行うものであり、この方法を実
現する本発明による塗料の塗布装置の一実施形態の一例
を図1〜図3を参照して説明するが、本発明装置は、こ
の例に限られるものではない。
【0019】図1は、本発明装置の構成を示す概略断面
図で、図2はその要部の同様に概略断面図、図3はその
要部の一部を開放した斜視図である。この塗布装置にお
いても、例えば表面に微細凹凸例えばヘリカル状微細溝
によるいわゆるセルパターン21pが刻設された例えば
金属、例えばスチールロールから成るグラビアロール1
と、例えばゴムロールによるあるいは周面に比較的弾性
を有するゴム、樹脂等の弾性層22eが被覆されたバッ
クアップロール22とが配置される。
【0020】そして、これらグラビアロール21とバッ
クアップロール22との転接部間に、塗料の塗布を行う
被塗料体23を、ガイドロール24によって案内移行す
るようになされる。この被塗布体23は、例えば長尺状
の樹脂フィルムより成る非磁性支持体より成り、これが
巻装された供給ロール(図示せず)より繰り出されて、
グラビアロール21とバックアップロール22との間に
挟み込まれて移行することによって、グラビアロール2
1のセルパターン21pに充填された塗料、例えば磁性
塗料が転写塗布されて、巻き取りロール(図示せず)に
巻き取られるようになされる。
【0021】そして、グラビアロール21の、バックア
ップロール22との転接部以外の所要部、例えばバック
アップロール22との転接部とのほぼ反対側に、グラビ
アロール21の周面の所要の回転角度範囲に渡り、グラ
ビアロール21の軸方向の例えばその全長に渡って取り
囲む、塗料例えば磁性塗料の飛散を遮蔽する遮蔽空間2
5を構成する。
【0022】そして、この遮蔽空間25内に、図2に示
すように、グラビアロール21の周面のセルパターン2
1pに塗料例えば磁性塗料を充填する塗料の充填部を構
成する。この塗料の充填部は、図2および図3に示すよ
うに、塗料50の貯溜部26を形成する。この貯溜部2
6は、遮蔽空間25の、グラビアロール21の回転方向
に関するほぼ中央に、塗料の堰を形成する堰盤27を設
けることによって構成する。
【0023】そして、この塗料の貯溜部26を形成する
堰、この例では堰盤27によって、これを挟んで、その
グラビアロール21の回転方向に関する手前と先方とを
実質的に遮蔽する、すなわち分離する。
【0024】堰盤27のグラビアロール21と対向する
側の面は、グラビアロール21の矢印aで示す回転方向
に順次グラビアロール21に近接する傾斜面とされて、
この傾斜面の頂部に堰が形成されることによって塗料の
貯溜部26が形成される。この傾斜面の勾配角θは、6
0°〜85°に選定することが好ましく、また堰の幅、
すなわちグラビアロール21に最接近する部分における
尖端幅Wは、0.5mmから3.0mmに選定すること
が好ましい。
【0025】また、堰盤27の、貯溜部26を形成する
堰の尖端の間隔gは、0.5mm〜3.0mmに選定す
ることが好ましい。
【0026】また、堰盤27を挟んで、そのグラビアロ
ール21の回転方向に関する先方と手前とに、グラビア
ロール21のセルパターン21pへの塗料の充填量を設
定する設定部を構成する充填量設定用のドクターブレー
ド28と、シール用ドクターブレード29とを配置す
る。更に、グラビアロール21の軸方向の両側に、図3
にこれらを分離した状態の斜視図を示すように、サイド
シールウォール30および31を配置する。
【0027】このようにして、ドクターブレード28
と、シール用ドクターブレード29と、サイドシールウ
ォール30および31とによって、上述した遮蔽空間2
5を形成する。これらドクターブレード28およびシー
ル用ドクターブレード29は、例えばSUS系におい
て、その厚さが0.15mm〜0.2mmを有し、その
ブレード先端は、厚さ0.08mm〜0.09mmでそ
の肉薄部の長さが1.3mm〜1.5mmとされる。
【0028】また、これらドクターブレード28および
シール用ドクターブレード29は、それぞれ、グラビア
ロール21のほぼ全長に差し渡って、グラビアロール2
1の軸方向に沿って延長する長方形状をなし、これらド
クターブレード28およびシール用ドクターブレード2
9のグラビアロール21に対する接触角度α(すなわち
グラビアロール21の、ドクターブレード28およびシ
ール用ドクターブレード29との接触部における接線
と、各ドクターブレードブレード28および29の先端
縁との成す角度)が、所要の角度で摺接するように配置
される。すなわち、ドクターブレード28の、上述した
グラビアロール21に対する接触角αは、30°〜40
°に選定することが好ましい。また、シール用ドクター
ブレード29に関するグラビアロール21に対する接触
角もドクターブレード28に関する接触角と同等に選定
することが望ましい。
【0029】これらドクターブレード28およびシール
用ドクターブレード29は、例えばスチール、あるいは
樹脂によって構成することができる。しかしながら、塗
布速度が、例えば250m/分以上となる場合は、その
遮蔽空間25側で負圧になりやすいことから、ドクター
ブレードに振動が発生しやく巻き込みのおそれが生じる
のでスチール製とすることが望ましい。
【0030】そして、堰盤27を挟んで、グラビアロー
ル21の回転方向の前方および後方にそれぞれグラビア
ロール21の軸方向に延長する溝状の塗料の供給路32
および塗料排出路33を構成する。これら塗料供給路3
2および塗料排出路33は、堰盤27が嵌め込まれた例
えばコの字状断面の内側ブロック34と、その外側に所
要の間隔を保持して配置された対の外側ブロック35a
および35bとが設けられ、これら内側ブロック34と
その両外側ブロック35aおよび35bとの間に、それ
ぞれ上述した塗料の供給路32および排出路33を構成
する。これらブロック34とその両外側の対のブロック
35aおよび35bとは、図3に示すように、閉塞ブロ
ック36に例えばねじどめ等によって連結されて機械的
に一体化される。
【0031】また、閉塞ブロック36には、堰盤27の
支持体37が貫通され、堰盤27がグラビアロール21
に対して進退できるように、すなわち図2で示すグラビ
アロール21との間隔gの調整が、図3に示されるよう
に堰盤の制御装置38によって制御できるようになされ
る。
【0032】各塗料供給路32と排出路33とには、そ
れぞれ図3で示されるように、単数もしくは複数のパイ
プが連結されて塗料の供給口39および排出口40が形
成される。
【0033】そして、サイドシールウォール30および
31は、図3に堰盤27から分離した状態を図示してい
るように、グラビアロール21の周面の曲面に対応する
曲面30sおよび31sを有する例えば発泡ポリウレタ
ン、発泡ポリエチレン等より成り、帯電の生じることが
ない所要の導電性を有する弾褥体によるサイドシール3
0Aおよび31Aが、それぞれ導電性を有する例えば金
属性のサイドシールホルダー30Bおよび31Bにねじ
どめ等によって取付られて成る。これらサイドシール3
0Aおよび31Aの導電性は、例えばこれらサイドシー
ル30Aおよび31Aとグラビアロール21との間の抵
抗が108 Ω以下となる程度に選定される。そして、こ
れらサイドシールホルダー30Bおよび31Bが、外側
ブロック35aおよび35bと閉塞ブロック36との各
両端面にねじどめ等によって液密に取着される。
【0034】このような構成において、塗料例えば磁性
塗料を、供給口39から塗料供給路32に供給する。こ
のようにすると、シール用ドクターブレード29とドク
ターブレード28との間のグラビアロール21の回転範
囲内で、このグラビアロール21のセルパターン21p
が形成された周面と堰盤27との間に、この堰盤27に
よる傾斜面によって、グラビアロール21との間隔が狭
められ、塗料の堰とめがなされることによって塗料50
が滞留し、貯溜部26が形成される。これによって、グ
ラビアロール21の周面のセルパターンに目的とする塗
料を加圧充填する塗料の充填部が構成される。
【0035】そして、この塗料50の貯溜部26によっ
て、グラビアロール21のセルパターン21pに塗料の
付着すなわち充填がなされつつグラビアロール21が矢
印aの方向に回転する。この回転によってグラビアロー
ル21の塗料の付着部が、塗料の充填量設定部を構成す
るドクターブレード28との接触部に至る。そして、こ
のドクターブレード28の先端によって、余剰すなわち
所定量以上に付着された塗料が掻き落とされ、セルパタ
ーン21pには、所定量の塗料が充填される。
【0036】このようにして、グラビアロール21の、
塗料が所定量充填された領域が、バックアップロール2
2との共働による被塗布体23の非磁性支持体の挟着部
に至り、被塗布体23への塗料の転写、すなわち塗布が
なされる。
【0037】このようにして、被塗布体23への塗料の
塗布がなされて形成された塗膜は、その後、図示しない
がスムーサによって表面の平滑化や、乾燥がなされるこ
とによって例えば塗布型の磁性層が形成される。
【0038】上述の塗布装置によれば、シール用ドクタ
ーブレード29と、ドクターブレード28と、グラビア
ロール21の軸方向の両端のサイドシールウォール30
および31によってグラビアロール21に対する塗料の
充填部を遮蔽したことにより、この充填を行う塗料に異
物が混入することを回避できる。
【0039】また、塗料の充填は、従来におけるような
塗料を収容する収容槽を設けずに、堰を設けて塗料を滞
留させる貯溜部26を形成するので、この堰の前方と後
方、すなわちこの堰を挟んでグラビアロール21の回転
方向に関する手前と先方とを、この堰によって実質的に
遮蔽することができることから、この堰による遮蔽と、
収容槽を設けないこととが相俟って、従来構造における
ように、収容槽内の塗料中に、グラビアロール21に一
旦付着した塗料の脱落による凝固物や、ドクターブレー
ド28によって掻き落とされた塗料が、充填前の塗料に
混入したり、その表面に激しく衝撃することによって塗
料中に気泡を発生させたりすることを効果的に回避でき
る。
【0040】次に、上述の本発明装置を用いて本発明方
法によって、磁気記録媒体の製造方法、特に磁性塗料を
非磁性支持体上に塗布して磁性層を形成する場合につい
て説明する。この場合の非磁性支持体、すなわち被塗布
体23は、通常の磁気記録媒体における非磁性支持体、
例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンなど
のポリエステル樹脂や芳香族ポリアミド樹脂フィルム等
によることができる。
【0041】また、塗料としての磁性塗料は、磁性粉と
結合剤とを、溶剤に混練分散して構成することができ
る。その磁性粉は、例えばFe−Co、Fe−Ni、F
e−Co−Ni、Co−Ni、Fe−Mn−Zn、Fe
−Co−Ni−P、Fe−Co−Cr−B等のFe、C
o、Niを主成分とする金属粒子を用いることが好適で
ある。
【0042】結合剤としては、例えば塩化ビニリデン、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン
ブタジエン、アクリロニトリル等の重合体、あるいは共
重合体であるポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等を
用いることができる。
【0043】溶剤としては、従来公知のものが何れも使
用可能でありアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソプチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系、酢酸
メチル、酢酸エチル等のエステル系、グリコールジメチ
ルエーテル、ジオキサン等のグリコールエーテル系、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が用いられる。
【0044】更には、添加剤として分散剤、内添剤、研
磨剤、帯電防止剤、防錆剤等が加えられても良い。ま
た、バックコート層、トップコート層等の形成をされて
も良い。
【0045】次に、磁性塗料の塗布によって磁性層を形
成する場合の実施例を挙げて説明する。 〔実施例1〕この実施例においては、厚さ9.0μmの
ポリエステルフィルムより成る非磁性支持体23上に、
上述した本発明装置を用いて、走行速度350m/分
で、下記組成の磁性塗料を塗布し、スムーザー、乾燥機
を経てカレンダー表面処理を行い、膜厚1.0±0.2
μmに成膜し、このようにして得た原反を8mm幅に裁
断して磁気テープを作製した。 上記の磁性塗料: 金属磁性粉(比表面積53m2 /g,保磁力Hc1570〔Oe〕) 100重量部 バインダー樹脂 20重量部 研磨剤:Al2 3 3重量部 導電剤:カーボン粉末 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 本発明の塗布装置を用い、グラビアロール21と塗料の
貯溜部26を構成する堰すなわち堰盤27の尖端との間
隙gを、1.0mmと2.0mmに、それぞれ設定して
磁性塗料の非磁性支持体への塗布を行った。た。この実
施例1においては、堰盤27の勾配θは60°とし、尖
端幅は0.5mmとし、充填量設定用のドクターブレー
ド29およびシール用ドクターブレード29を、それぞ
れスチールによって構成し、グラビアロール21に対す
る接触角αを30°とした。
【0046】〔実施例2〕尖端幅W=2.0mmとし、
接触角α=35°とした以外は、実施例1と同様の装置
および方法によって磁気テープを作製した。
【0047】〔実施例3〕尖端幅W=3.0mmとし、
接触角α=40°とした以外は、実施例1と同様の装置
および方法によって磁気テープを作製した。
【0048】〔実施例4〕勾配θ=70°とした以外
は、実施例1と同様の装置および方法によって磁気テー
プを作製した。
【0049】〔実施例5〕勾配θ=70°とした以外
は、実施例2と同様の装置および方法によって磁気テー
プを作製した。
【0050】〔実施例6〕勾配θ=70°とした以外
は、実施例3と同様の装置および方法によって磁気テー
プを作製した。
【0051】〔実施例7〕勾配θ=85°とした以外
は、実施例1と同様の装置および方法によって磁気テー
プを作製した。
【0052】〔実施例8〕勾配θ=85°とした以外
は、実施例2と同様の装置および方法によって磁気テー
プを作製した。
【0053】〔実施例9〕勾配θ=85°とした以外
は、実施例3と同様の装置および方法によって磁気テー
プを作製した。
【0054】〔比較例1〕勾配θを60°未満の値のθ
=55°とした以外は、実施例1と同様の装置および方
法によって磁気テープを作製した。
【0055】〔比較例2〕勾配θを60°未満の値のθ
=55°とした以外は、実施例2と同様の装置および方
法によって磁気テープを作製した。
【0056】〔比較例3〕勾配θを60°未満の値のθ
=55°とした以外は、実施例3と同様の装置および方
法によって磁気テープを作製した。
【0057】〔比較例4〕勾配θを85°を超える値の
θ=90°とした以外は、実施例1と同様の装置および
方法によって磁気テープを作製した。
【0058】〔比較例5〕勾配θを85°を超える値の
θ=90°とした以外は、実施例2と同様の装置および
方法によって磁気テープを作製した。
【0059】〔比較例6〕勾配θを85°を超える値の
θ=90°とした以外は、実施例3と同様の装置および
方法によって磁気テープを作製した。
【0060】〔比較例7〕接触角αを30°未満の25
°とした以外は、実施例4と同様の装置および方法によ
って磁気テープを作製した。
【0061】〔比較例8〕接触角αを30°未満の25
°とした以外は、実施例5と同様の装置および方法によ
って磁気テープを作製した。
【0062】〔比較例9〕接触角αを30°を超える2
5°とした以外は、実施例6と同様の装置および方法に
よって磁気テープを作製した。
【0063】〔比較例10〕接触角αを40°を超える
60°とした以外は、実施例4と同様の装置および方法
によって磁気テープを作製した。
【0064】〔比較例11〕接触角αを40°を超える
60°とした以外は、実施例5と同様の装置および方法
によって磁気テープを作製した。
【0065】〔比較例12〕接触角αを40°を超える
60°とした以外は、実施例6と同様の装置および方法
によって磁気テープを作製した。
【0066】〔比較例13〕堰盤27の尖端幅Wを0.
5mm未満の0.2mmとした以外は、実施例6と同様
の装置および方法によって磁気テープを作製した。
【0067】〔比較例14〕堰盤27の尖端幅Wを3.
0mmを超える4.0mmとした以外は、実施例6と同
様の装置および方法によって磁気テープを作製した。
【0068】
【表1】
【0069】表1に、各実施例1〜9と比較例1〜14
のそれぞれ磁気テープについて、磁性塗料の塗布状態、
グラビアロール21やドクターブレード28等の耐久性
すなわち摩耗を観察し、更にはこれら磁気テープ上の記
録を再生したときのドロップアウトに関する各評価の結
果を示した。
【0070】表1中、塗布状態の評価は、○印が磁性塗
膜の塗料充填や計量すなわち充填量の設定に何ら不具合
や、塗料凝固物の発生や、気泡等による転写性むらがな
い場合、△印がこれらの現象が時折発生する場合、×印
はこれらの現象が多く発生する場合である。また、耐久
性の評価は、○印がグラビアロールやドクターブレード
の摩耗量が従来方式と比較して良い状態、△印は従来と
同程度の場合、×印は使用に好ましくない場合である。
ドロップアウトの測定は、15μsecで100%白レ
ベル信号を記録し、その再生出力のビデオヘッドアップ
出力の減衰が20dB、継続時間が5μsec以上のド
ロップアウトを5分間カウント(標準カウンターシバソ
ク社製VH01CZ)で測定し、1分間当たりの平均値
として測定し、○印は、0個〜3個/分、△は4〜5個
/分、×印は6個以上の場合である。
【0071】尚、各例において、堰盤27の尖端と、グ
ラビアロール21との間隙gを1.0mmと2.0mm
として磁気テープの作製を行ったが、両者に、特段の差
がなかったことから、表1においては、g=1.0mm
とした場合のみを示した。
【0072】また、実施例7において、ドクターブレー
ド28をプラスチックとした場合、気泡状のピンホール
が時々発生したが、スムーザー処理後は殆ど観察されな
い状態であり、特性的にも特に問題のない状態であっ
た。しかしながら、安定塗布状態は、ドクターブレード
28をスチールによって構成することが望ましい。
【0073】表1で示した評価から明らかなように、本
発明によれば、堰盤の尖端の堰によれば、グラビアロー
ル21のセルパターン21pへの塗料の加圧充填動作が
良好になされることが分かり、またその充填量の計量、
すなわち設定も良好になされることが分かる。そして、
グラビアロールやドクターブレードの摩耗が少ない。因
みに、この摩耗については、従来方式の2倍以上の耐久
性があった。また、ドロップアウトについてもその個数
が良好に減少した。
【0074】これに比し、勾配角θを小さくした比較例
1〜3においては、グラビアロール21に対する塗料充
填部における堰盤25の尖端で塗料の流動が激しくなり
易く、その加圧充填時に渦巻流による気泡が発生し易い
状態となり、セルパターン21pへの塗料が入りにくく
なって、塗料の抜けすなわち欠除、あるいはピンホール
の発生を来し、塗料の被塗布体への転写不良を来し易
い。
【0075】また、比較例4〜5は、勾配角度を85°
以上にしたときの状態であり、この場合は、グラビアロ
ールの外周とほぼ平行なスリット状の間隙状態となり、
加圧流の領域が広くなるため、尖端での加圧充填が減衰
したり、また、堰盤の入り口付近で流速が乱れ、この勾
配による楔効果を失い、渦巻流が発生し多くの気泡や欠
けが発生し、転写不良を引き起し、ドロップアウトの個
数も多い状態となる。
【0076】比較例7〜8は、ドクターブレード28の
グラビアロール21に対する摺動の接触角αを30°未
満の25°とした場合である。この場合、ドクターブレ
ード28が、これによってグラビアロール21のセルパ
ターン21pの充填塗料を切るように掻き落とす状態に
ならないため、塗料被りが多かったり、筋が目立ち塗料
状態が悪く、ドロップアウトの個数も多くなった。ま
た、ドクターブレードの刃先の裏尖端の摩耗があり、そ
の摩耗状態は従来方式と同程度となった。
【0077】比較例10〜12は、ドクターブレード2
8のグラビアロール21に対する摺動の接触角αを40
°を超える60°とした場合である。この場合、グラビ
アロール21に対するドクターブレードの先端の接触が
多くなり、グラビアロールやドクターブレードの摩耗が
お多くなり、幅方向の摺動接圧状態にむらが出易く、ド
クターブレードに対する塗料の計量すなわち充填量の設
定状態が不均一な状態となり、転移不良やドロップアウ
トの発生が多い状態であった。
【0078】比較例13では、堰盤27の尖端幅Wを
0.5mm未満の0.2mmとした場合であり、この場
合、比較例1〜3とほぼ同じ状態となった。比較例14
は、堰盤27の尖端幅Wを3.0mmを超える4.0m
mとした状態であり、堰盤27の勾配によるの楔効果は
尖端まであったものの、尖端幅Wが広いため、比較例4
〜6と同じ渦巻流状態が先端部の所で発生し、転写性に
欠陥が生じ、ドロップアウトの個数も多い状態となっ
た。
【0079】上述したことから、本発明のグラビア塗布
装置においては、前述したように、堰盤27の勾配θを
60°〜85°に、先端幅Wを0.5mm〜3.0mm
に、ドクターブレード28のグラビアロール21に対す
る接触角αを30°〜40°にすることが好ましいこと
が分かる。
【0080】上述したように、本発明構成によれば、、
貯溜部を形成する勾配を有する堰盤により楔効果を得
て、グラビアロールのセルパターン内に均一に安定して
塗料の充填ができるものである。また、堰盤27は、そ
の制御装置38によって、その位置調整を行うことがで
きるようにしたので、グラビアロールのセルパターンの
塗料充填の容量や、塗布速度等の選定に応じて充填状態
の調整を容易に行うことができる。また、ドクターブレ
ード28は、そのグラビアロールへの摺接角を、上述し
た30°〜40°の小なる角とすることにより、セルパ
ターンへの充填量の設定、すなわちセルパターン表面の
設定量以上の余剰の塗料を円滑に掻取ることができると
共に、逆に掻取り過ぎや、摺接角の不均一等によるグラ
ビアロール表面のいわゆる白化現象による転写不良によ
るいわゆる被りがない、適切な計量すなわち充填量の設
定ができ、転写性の良い塗布状態が得られる。また、ド
クターブレード刃先の接触量や接圧が少ないので、グラ
ビアロールやドクターブレードの摩耗も少なく、それぞ
れの寿命が長い。
【0081】また、塗料の貯溜部26が遮蔽密閉化され
ているので、供給塗料の充填時やドクターブレードでの
計量時において、余剰塗料の流滴や掻取り塗料の貯留部
26への飛散が回避され、。更に、この貯溜部26が遮
蔽密閉化によってグラビアロールの軸や、両側端部等へ
び塗料の付着、特にグラビアロールの高速回転時におい
ても、その付着が回避されることから、被塗布膜に形成
された塗料の塗布膜が良質の膜として成膜されることか
ら、例えば磁性塗料の塗膜すなわち磁性層を形成した場
合において、ドロップアウト等の品質特性の向上が図ら
れる。
【0082】また、遮蔽化された塗布装置構成としたこ
とにより、例えば塗料溶剤の気化暴露を回避でき、塗料
の安定や環境に優れている。
【0083】尚、本発明は、磁性層の形成のみならず、
磁気記録媒体の製造工程における、バック層、表面層等
の形成、そのほかインクリボンの形成等各種の塗料の塗
布に用いることができる。
【0084】
【発明の効果】上述したように、本発明方法によれば、
グラビアロールへの塗料の充填部を遮蔽空間で行うこと
により、この充填を行う塗料が、上述した塗料の凝固物
等の異物の混入を回避を回避するものである。
【0085】また、本発明装置は、上述した本発明方法
を実現する塗布装置であって、グラビアロールへの塗料
の充填部を遮蔽空間に配置する構成とすることによって
上述した塗料への異物の混入を阻止できる。
【0086】更に、この塗料の充填部を、塗料の貯溜部
を形成する堰によって構成する場合、その塗料の貯溜部
を構成する堰によって、これよりグラビアロールの回転
方向に関する先方と手前の各空間が、塗料に対して遮蔽
する構成とされることにより、塗料の貯溜部への、グラ
ビアロールへの塗料の充填の後の充填量の設定部、すな
わちドクターブレード28等から飛散されて不要な塗料
の混入を回避することができる。
【0087】したがって、本発明方法および装置によっ
て形成された被塗布体上の塗膜は、均質で、膜厚が均一
で、再現性にとみ、歩留りが高く、信頼性にすぐれた塗
膜となる。
【0088】特に、上述したように、その堰の勾配、先
端幅、ドクターブレードのグラビアロールに対する摺接
の接触角を選定することによって、上述した効果をより
確実に奏することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一例の構成を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明の一例の要部の概略断面図である。
【図3】本発明の一例の要部の一部を開放した斜視図で
ある。
【図4】従来のグラビア塗布装置の構成を示す概略断面
図である。
【図5】従来のグラビア塗布装置の他の構成を示す概略
断面図である。
【符号の説明】 1・・・グラビアロール、2・・・バックアップロー
ル、3・・・塗料収容槽、4・・・磁性塗料、5・・・
非磁性支持体、6・・・ガイドロール、7・・・ドクタ
ーブレード、8・・・塗料供給部、9・・・ファニッシ
ャーロール、10・・・塗料除去治具、11・・・ポン
プ、21・・・グラビアロール、22バックアップロー
ル、23・・・被塗布体(非磁性支持体)、24・・・
ガイドロール、25・・・遮蔽空間、26・・・貯溜
部、27・・・堰盤、28・・・ドクターブレード、2
9・・・シール用ドクターブレード、30,31・・・
サイドシールウォール、30s,31s・・・曲面、3
0A,31A・・・サイドシール、30B,31B・・
・サイドシールホルダー、32・・・塗料供給路、33
・・・塗料排出路、34・・・内側ブロック、35a,
35b・・・外側ブロック、36・・・閉塞ブロック、
37・・・支持体、38・・・堰盤の制御装置、39・
・・供給口、40・・・排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC25 AC53 AC72 AC84 AC86 CA14 CA47 DA03 DB48 DC27 EA10 EB01 EC02 4F040 AA22 AB20 AC01 AC09 BA26 CB01 CB15 CB19 CB21 CB33 CB40 DB22 DB30 4F042 AA22 CB18 CB24 CC01 DD03 DD07 DF27 5D112 AA05 CC09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料の塗布がなされる被塗布体をバック
    アップロールによってグラビアロールに圧着させなが
    ら、グラビアロール上の塗料を上記被塗布体に転写して
    塗布する塗料の塗布方法にあって、 上記グラビアロールへの塗料の充填を、遮蔽空間内で行
    うことを特徴とする塗料の塗布方法。
  2. 【請求項2】 塗料の塗布がなされる被塗布体をバック
    アップロールによってグラビアロールに圧着させなが
    ら、グラビアロール上の塗料を上記被塗布体に転写して
    塗布する塗料の塗布装置にあって、 上記グラビアロールへの塗料の充填部を遮蔽空間内に配
    置したことを特徴とする塗料の塗布装置。
  3. 【請求項3】 上記グラビアロールへの塗料の充填部
    は、塗料の貯溜部を形成する堰が形成されて成り、 上記塗料の貯溜部を形成する堰によって、その上記グラ
    ビアロールの回転方向に関する先方と手前の各空間を、
    上記塗料に対して遮蔽する構成としたことを特徴とする
    請求項2に記載の塗料の塗布装置。
  4. 【請求項4】 上記グラビアロールへの塗料の充填部
    は、塗料の貯溜部を形成する堰が形成されて成り、 上記塗料の貯溜部を形成する堰を挟んで、上記グラビア
    ロールの回転方向に関する先方と手前とに、上記グラビ
    アロールの軸方向に沿って上記グラビアロールと所要の
    接触角をもって配置されたドクターブレードとシール用
    ドクターブレードとが配置されて、これら間に上記遮蔽
    空間が形成されて成ることを特徴とする請求項2に記載
    の塗料の塗布装置。
  5. 【請求項5】 上記遮蔽空間が、上記ドクターブレード
    とシール用ドクターブレードと上記グラビアロールの軸
    方向に関する両端に配置されたサイドシールウォールと
    によって構成されて成ることを特徴とする請求項2に記
    載の塗料の塗布装置。
  6. 【請求項6】 上記貯溜部を形成する堰は、上記グラビ
    アロールの回転方向に順次グラビアロールに近接する傾
    斜面とされて成ることを特徴とする請求項3に記載の塗
    料の塗布装置。
  7. 【請求項7】 上記傾斜面の勾配が60°〜85°に選
    定されたことを特徴とする請求項6に記載の塗料の塗布
    装置。
  8. 【請求項8】 上記堰の上記グラビアロールに対する最
    接近部の尖端幅が0.5mm〜3.0mmに選定された
    ことを特徴とする請求項6に記載の塗料の塗布装置。
  9. 【請求項9】 上記グラビアロールに対する上記ドクタ
    ーブレードの接触角が30°〜40°とされたことを特
    徴とする請求項6に記載の塗料の塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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