JPH10263453A - 塗膜形成方法、磁気記録媒体の製造方法及びこれらの装置 - Google Patents

塗膜形成方法、磁気記録媒体の製造方法及びこれらの装置

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JPH10263453A
JPH10263453A JP6798497A JP6798497A JPH10263453A JP H10263453 A JPH10263453 A JP H10263453A JP 6798497 A JP6798497 A JP 6798497A JP 6798497 A JP6798497 A JP 6798497A JP H10263453 A JPH10263453 A JP H10263453A
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JP
Japan
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coating
coating film
gas
film forming
support
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Application number
JP6798497A
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English (en)
Inventor
Jiyunichirou Hisamichi
純一郎 久道
Noboru Numaoka
昇 沼岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープの塗膜を平滑化させてS/N特性
の減衰を防止できるような塗膜の形成方法、磁気記録媒
体の製造方法及びこれらの装置を提供すること。 【解決手段】 走行するベースフィルム2に対するダイ
5による塗布位置の下流側において、所定の範囲の位置
にエアースムーザー13を設け、このエアースムーザー
13の空気吹き出し口15aを所定範囲の幅のスリット
に形成し、この吹き出し口15aの磁性層11との間隙
及び磁性塗膜11Aに対する吹きつけ角度を所定の範囲
に形成し、この吹き出し口15aから所定範囲の流量で
磁性塗膜11Aに空気を吹きつけて塗膜を平滑化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布面を平滑化す
る塗膜形成方法に関し、例えば、オーディオテープ、ビ
デオテープ等に用いられる磁気記録媒体の磁性層等の塗
布面を平滑化させるための手段を有する塗膜形成方法、
磁気記録媒体の製造方法及びこれらの方法を実施する際
に使用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ装置やビデオ装置、コンピュ
ータ装置などで用いられる記録媒体としては、ポリエス
テルフィルム等の非磁性支持体上に、磁性粉末、結合
剤、分散剤、潤滑剤等を有機溶媒に分散、混練すること
によって調製される磁性塗料を塗布、乾燥して磁性層を
形成した、いわゆる塗布型の磁気記録媒体が、生産性、
汎用性に優れることから主流を占めている。
【0003】こうした磁性塗料を非磁性支持体上に塗布
する方法としては、例えば、グラビアロール塗布方式、
リバースロール方式、ダイ(エクストルージョン)塗布
方式等がある。
【0004】図11は、上記の塗布方式のうちのグラビ
アロール塗布方式の一例を示す概略図である。
【0005】この装置においては、図示省略した駆動源
による巻き取りハブ20Bの回転により、繰り出しハブ
20Aに巻回されたベースフィルム2Aの一方の端部が
ガイドローラ21、22を経由して導かれ、バックアッ
プロール23とグラビアロール24との間に挟まれて走
行する。
【0006】グラビアロール24は塗料槽28内に満た
された磁性塗料11Aに一部が浸漬されており、グラビ
アロール24の回転によりグラビアロール24の円周面
に付着した磁性塗料11Aは、ドクターブレード25に
よって余分な塗料が掻き落とされてベースフィルム2A
の一方の面に塗布される。
【0007】一方の面に磁性塗料11Aを塗布されたベ
ースフィルム2Bは、塗布面をバースムーザーSにより
平坦化されながらガイドローラ26、27を経由して乾
燥炉30へ導かれる。そして、磁性塗料11Aが乾燥し
て磁性槽11が形成されたベースフィルム2Cは、巻き
取りハブ20Bに巻回される。
【0008】また、図12は、ダイ塗布方式の一例を示
す概略図である。
【0009】この装置においては、図12(a)に示す
如く、ベースフィルム2の走行経路に配された駆動ロー
ル3とニップロール4との間に挟まれて引っ張られるこ
とによりベースフィルム2が走行する。そして、走行経
路の要所に配されたガイドロール10により所要の張力
を付与され、ベースフィルム2は繰り出しハブ1側から
巻き取りハブ9側に巻き取られる間に、ダイ5による磁
性塗料の塗布(ダイとフィルムとの接触式及び非接触式
とがある。)、バースムーザーSによる塗布面の平滑
化、ターンロール7に導かれて乾燥炉8による乾燥が行
われる。
【0010】図12(b)は、ダイ5とベースフィルム
2の一部を抽出して示した拡大図であるが、ダイ5のポ
ケット5cには、ポンプ(図示省略)によって計量され
た塗布量に相当する磁性塗料11Aが供給され、先端部
がドクターエッジ化されたフロントリップ5aとバック
リップ5bとにより形成されたベースフィルム2の幅に
亘る長さのスリット5dから磁性塗料11Aが吐出され
てフィルム2に均一な厚さで塗布され、磁性層11が形
成される。
【0011】図13は、上記したグラビアロール方式又
はダイ塗布方式により形成されたフィルムの一部分の拡
大断面図であり、ベースフィルム2の一方の面に磁性層
11が形成された状態を示している。そして、必要に応
じて、図示の如くバックコート層12が形成される。
【0012】この塗布方式のうち、ダイ塗布方式は、塗
布量の制御性や均一性を保持しながら塗布速度を高める
のに有利である。従って、このように高速塗布性、操作
性及び管理等が容易であることから最近はダイ塗布方式
が多く採用されている。
【0013】しかし、このような利点を有するダイ塗布
方式は、ダイ5を固定した位置で塗布するに際し、先端
に幅広いスリットを有すると共に、先端部の近傍がドク
ターエッジ化されているリップを備え、走行している支
持体の表面に向けて、連続的に押し出された磁性塗料等
が、ドクターエッジにより均一な厚さで支持体上に塗布
される構成になっている。
【0014】しかしながら、ダイ塗布方式では、塗布層
の表面に非磁性ベースフィルム2の走行方向において微
細な縦スジ状の面荒れが生じ易い。この面荒れは、塗布
部で塗料が受ける剪断の大きさに依存し、ダイをベース
フィルムに接触させて塗布する接触式よりも非接触式の
方が面荒れが生じ易い。しかも、これは、磁気記録媒体
の高記録密度化に伴う磁性粉の微粉末化に伴い塗料の凝
集性が増大することによって更に助長され易い。
【0015】特に、支持体上に塗布された塗膜は、前記
のドクターエッジで平滑化されるときに、塗布する磁性
塗料11Aの構造粘性が高い場合等は、その平滑化が難
しく、スジ状の表面になり易い。従って、例えば、ビデ
オ特性(出力、S/N等)が減衰する等、品質を低下さ
せることがある。そして、これらのスジは塗膜が薄い場
合(特に2.0μm以下)、特に顕著であり、これが要
因となって形状や品質を損なう場合もある。
【0016】
【発明に至る経過】本発明者は、ダイ塗布方式における
上記の如き改善すべき諸問題を解決するためにグラビア
ロール塗布方式等において一般的に使用されているフィ
ルムスムーザーやロールスムーザー、マグネットスムー
ザーなど二次的に(即ち、ダイの下流側で)磁性塗膜を
摺接させることにより平滑化することを試みた。
【0017】その結果、特に構造粘性が高い磁性塗料の
場合、次の(1)〜(3)の問題点が生じることが判明
した。
【0018】(1)フィルムスムーザー使用の場合は、
このフィルムの撓みによりベースフィルム2に微振動を
与え易いため、塗布面に表面ムラ(模様等)が発生す
る。
【0019】(2)ロールスムーザー使用の場合は、塗
布面との接触面積が多いため、摩擦抵抗が多くなり、平
滑性が失われ、スジ幅が広くなる。
【0020】(3)マグネットスムーザー使用の場合
は、マグネットの磁場のムラによって塗布面を粗くし、
表面特性を損なう状態になり易くなる。
【0021】このように、何れもスジを緩和したり、塗
布状態や特性を損なわせずに上記の課題を解決するよう
な結果は得られなかった。これは、ダイ塗布方式に限ら
ず、ロール塗布方式においても同様であった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、塗膜を効果的に平
滑化させ、例えば、上述したダイ塗布方式の如き塗布に
より、構造粘性の高い磁性塗料を非磁性支持体上に塗布
した場合においても、これまで未解決となっていた塗布
面のスジ状の面荒れ等を効果的に解消できる塗膜の形成
方法、この方法によりS/N特性の減衰を防止できる等
の媒体特性の向上を実現できる磁気記録媒体の製造方
法、及びこれらの方法を再現性良くかつ効果的に実現で
きる装置を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、上述した塗布
面への物理的接触によらず、塗布面に生じたスジ等を平
滑化させる効果的な方策を見出し、本発明に至ったもの
である。
【0024】即ち、本発明は、塗料の塗布位置に対して
相対的に支持体を移動させながら、この支持体の一方の
面に前記塗料を塗布する工程と、この塗布後に前記塗料
の塗布面を少なくとも気体の吹きつけにより平滑化する
工程とを有する、塗膜形成方法、及びこの方法により磁
性層を形成する磁気記録媒体の製造方法に係るものであ
る。
【0025】また、本発明は、相対的に移動する支持体
に対し、この支持体の一方の面に磁性塗料を塗布する塗
布手段が設けられ、この塗布手段の塗布位置の下流側
に、前記磁性塗料の塗布面を少なくとも気体の吹きつけ
により平滑化する平滑化手段が設けられている、塗膜形
成装置、及びこの装置を有する磁気記録媒体の製造装置
にも係るものである。
【0026】ここで、「少なくとも気体の吹きつけによ
り平滑化する」とは、狭義には、気体の吹きつけによる
塗布面の平滑化であり、広義には、塗布面の平滑化を気
体の吹きつけとその他の平滑化手段との併用により行う
ことも含む概念である。
【0027】本発明の方法及び装置によれば、少なくと
も塗料の塗布位置の下流側において、相対的に移動する
支持体上の塗料の塗布面に対して少なくとも気体の吹き
つけを行うことにより、塗布直後の塗料を気体の流体圧
により流動させ、塗布面の平滑化を促進するので、例え
ば、塗布面に発生したスジ状の面荒れ等を吹きつける気
体の圧力によってならしながら平滑化させることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の方法及び装置において
は、前記塗料としての磁性塗料の塗布位置から所定の距
離内において、前記支持体に対して所定の間隙及び所定
の角度で配された気体吹き出し口から、所定流量の気体
(例えば空気)を前記支持体の相対的移動方向に沿いか
つ前記塗布面のほぼ幅全体に吹きつけてよい。そして使
用する気体としては、空気が使用可能であるが、これ以
外に例えば窒素等の不活性ガスを用いることもできる
(この場合は、磁性粉の酸化を防ぐことも可能にな
る)。
【0029】そして、この場合、前記気体の吹きつけ
を、前記塗布面の幅のほぼ全体に亘り、スリット幅0.
2〜2.0mm、より好ましくは0.8〜1.2mm、
更に好ましくは1.0mmのスリット状吹き出し口から
50〜300cc/min、より好ましくは180〜2
20cc/min、更に好ましくは200cc/min
の流量で行ってよい。
【0030】しかし、スリット幅が0.2mm未満で
は、気体の吹き出しがムラになり、幅方向に均一な吹き
出しが難しく、また、2.0mmを超える場合には、気
体の吹き出しが乱れ易くなり、平滑性が得られないこと
がある。そして、吹きつける気体の流量が50cc/m
in未満では、平滑化の効果が乏しく、また、300c
c/minを超える場合には、支持体を振動させるため
に塗布ムラ等を発生させ易くなる。
【0031】また、前記気体吹き出し口を、前記塗布位
置より1m以内に設けるのがよく、より好ましくは0.
3〜0.7m、更に好ましくは0.5mの下流側に設け
てよい。しかし、これ以外の例えば接触式平滑化手段と
組み合わせる場合、前記気体吹き出し口の配置は適宜に
行うこともできる。
【0032】また、前記気体吹き出し口を、前記支持体
の塗布面に対して2〜5mm、より好ましくは3〜4m
m、更に好ましくは3.5mmの間隙を介して設けてよ
い。この間隙が2mm未満の場合は、前記支持体を振動
させるため塗布ムラが生じ易く、また、5mmを超えて
は均一に塗布することが難しくなる。
【0033】また、前記気体吹き出し口の吹き出し方向
を、前記支持体の相対的移動方向に対し100°〜15
0°、より好ましくは125°〜145°、更に好まし
くは130°傾斜させてよい。しかし、この傾斜が10
0°未満の場合は、塗布面に逆方向から吹きつけるのと
同様の波紋を起こさせて効果が悪くなり易く、また、1
50°を超える傾斜の場合は吹きつける気体の当たりが
弱くなり、平滑効果が乏しくなる。
【0034】また、前記塗布位置と前記気体の吹きつけ
位置との間に接触式平滑化手段を更に設けてよい。
【0035】上記の如く構成することにより、ダイ塗布
方式によって塗布した磁性材料の塗布面を平滑化するこ
とができる。
【0036】また、上記により、塗膜形成方法及び塗膜
形成装置を有する磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録
媒体の製造装置を提供することができる。
【0037】なお、本発明においては、磁性塗膜を構成
する磁性粉末、樹脂結合剤など従来公知のものが何れも
使用可能であり、何ら限定されものではない。
【0038】また、非磁性支持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2等のポリエステル
樹脂や芳香族のポリアミド樹脂フィルム等が挙げられ
る。
【0039】また、塗膜の磁性粉としては、Fe、C
o、Ni等のメタル粉や、Fe−Co、Fe−Co−N
i、Fe−Mn、Fe−Co−Ni−P、Fe−Co−
Cr−B等のFe、Co、Niを主成分とする金属合金
粒子等が挙げられる。
【0040】また、結合剤としては、塩化ビニル、酢酸
ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、スチレン、ブタジェン、アクリロニト
ロ等の重合体、或いは共重合体であるポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂等があり、これらを上記強磁性粉
末と混練、分散し、磁性層を形成することができる。
【0041】また、溶剤としては、従来公知のものが何
れも使用可能であり、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系、グリコー
ルジメチルエーテル、ジオキサン等のグリコールエーテ
ル系、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げ
られる。
【0042】また、添加剤としては、分散剤、内添剤、
研磨剤、帯電防止剤、防錆剤等が加えられてもよい。ま
た、必要に応じてバックコート層、トップコート層等が
形成されてもよい。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
が以下の実施例に限定されるものでないことは勿論であ
る。
【0044】図1は、本発明に基づく気体吹きつけによ
る平滑化手段としてのエアスムーザー、及びその取付け
位置関係を示すものであり、磁性塗料は前述した図12
の如きダイ塗布方式により塗布し、この塗膜を上記エア
ースムーザーで平滑化する例を示す。そして、(a)は
その取付け近傍の一部分を抽出拡大して図示したもので
あり、(b)は(a)の一部分を更に拡大図示したもの
である。なお、前述した従来例と共通するものは共通の
符号を使用する。
【0045】従って、図12について既述したように、
ベースフィルム2はガイドローラ10に導かれて矢印方
向に走行しながら、図1(a)のようにベースフィルム
2の一方の面にダイ5によって磁性塗料11Aが塗布さ
れた後、その下流側に配置したエアースムーザー13に
よる平滑化処理(スムージング)を行うものである。ベ
ースフィルム2への塗料の塗布面は図示の面に限定され
るものではなく、所要の措置により適宜に実施すること
ができる。
【0046】図示の如く、エアースムーザー13はダイ
5の下流側に設けられており、ベースフィルム2の走行
経路上においてダイ5から例えば0.5m離れた位置に
設置している。そして、このエアースムーザー13に
は、図示省略したポンプから供給された空気がフィルタ
ーFによりダスト、油分ミスト及び水分等を除去して浄
化され、適切な流量の空気がゴム管等のフレキシブルな
ホース18を介して供給されて磁性塗料の塗布面に吹き
つけられる。
【0047】図1(b)は、ベースフィルム2に形成さ
れた磁性塗膜11Aに対するエアースムーザー13の更
に詳細な位置関係を示したものである。即ち、エアース
ムーザー13のノズル吹き出し口15aと磁性塗膜11
Aとの間の間隙Gは、例えば3.5mmとし、空気の吹
き出し方向(一点鎖線で表示した中心線と同方向であ
る。)と磁性層11との角度θは、ベースフィルム2の
走行方向に対して例えば130°の傾斜角度で設けられ
ている。
【0048】図2は、上記したエアースムーザー13の
内部構造を示す断面図である。図示の如く、エアースム
ーザー13においては、空気等の気体導入口14bを有
する方形のチャンバー14の先端側の両面はエアー通過
断面が直線的に縮小するように縮径され、先端面14a
に多数の小孔17bが形成されている。そして更に、チ
ャンバー14の内部には多数の小孔17aを有する整流
板16が、チャンバー14の縮径部の内側に係合して設
けられている。
【0049】また、チャンバー14の先端縮径部には、
この縮径部に外嵌する形で更にその先端が縮径されたノ
ズル15がチャンバー14と一体に形成され、ノズル1
5の先端の吹き出し口15aがスリット状に形成されて
いる。そしてこのスリットの開口幅(スリット幅)は例
えば1.0mmの寸法に形成し、図3に示すように、ベ
ースフィルム2の幅方向のほぼ全体に亘って形成されて
いる。
【0050】従って、導入口14bからチャンバー14
内に供給された空気Aは、整流板16の小孔17aを通
り、1次整流された空気A1 となってチャンバー先端面
14aに当たる。そして、この先端面14aの小孔17
bを通って更に2次整流された空気A2 となり、吹き出
し口15aから整流された空気A3 となって、塗布され
た磁性塗料11Aの面に対し、ベースフィルム幅方向の
ほぼ全体に所定の角度θで吹きつけられる。
【0051】このような空気の吹きつけによって、図3
に示すように、塗布直後の流動性を有する未乾燥状態の
磁性塗料11Aの表面には、吹き出し口に沿ってベース
フィルム2の走行方向へ流れるような波紋19が生じ、
この波紋19によってダイ5による塗布面のスジ38が
十分に消失し、平滑塗布面が形成されるのである。
【0052】即ち、ダイ塗布によって発生した磁性塗膜
表面のスジ38は、上記した如き空気吹きつけ(流体圧
力)による波紋19の発生に伴ってベースフィルム2の
幅方向を含む全面で均され、しかもこの波紋19がベー
スフィルム2の走行に伴って走行方向へ移動するため、
吹きつけられる空気A3 の圧力域を通り過ぎれば、スジ
38は塗料の流動性により自然に解消して平滑化した塗
膜に変化する。
【0053】特に構造粘性の高い塗料をダイ塗布方式に
よって塗布した場合、ダイ5の吐出部の剪断力が小さい
ため、吐出部における塗料の粘性が低下しにくい上に、
塗料の広がり作用が少ないので通常の粘性の塗料に比べ
て塗布性が良くない。しかし、この塗布面をバースムー
ザー等に比べて平滑効果に優れた気体の吹きつけを行う
こうにより、塗膜の凹凸やスジ等を解消して表面性を高
める効果が顕著である。
【0054】図4〜図8は、本実施例による実験結果の
データに基づいて、エアースムーザーによる上記した磁
性塗膜11Aの塗布面への空気の吹きつけを行い、各条
件において得られたそれぞれの傾向を示すグラフであ
る。各図において、◎は非常に良好、○は良好、△はや
や良好を示す。
【0055】図4は、吹きつける空気の流量に伴う塗布
ムラの傾向曲線32を示し、流量が50cc/min未
満では効果が低下するが、50〜300cc/minで
良好となり(約200cc/minにおいて非常に良好
のピークを示す)、300cc/minを過ぎると吹き
つけられる空気の圧力によってベースフィルム2を振動
させ、この振動によって塗布ムラが生じ易いことを表し
ている。
【0056】図5は、吹き出し口のスリット幅に伴う空
気の吹きつけムラの傾向曲線33を示し、スリット幅が
0.2mm未満では塗布面の幅方向において均一な圧力
での空気の吹き出しが得難い。しかし、0.2mm以上
になればほぼ吹き出す空気の圧力が良好となり(約1.
0mmにおいて良好のピークを示す)、2.0mmを超
えると圧力の低下と共に吹き出し圧力が乱れ易いことを
表している。
【0057】図6は、ノズルの吹き出し口と塗布位置と
の距離に伴う塗布面平滑性の傾向曲線34を示し、塗布
位置に近すぎては塗膜が柔らかいため吹きつける空気の
圧力により塗布面を乱し易いが、0.3m位の距離にお
いては溶剤の気化に伴って吹きつけ可能な塗膜の状態と
なり(約0.5mにおいて良好なピークを示す)、以後
は乾燥に伴う塗膜の硬化が進行し、1mを過ぎれば空気
の吹きつけも効果が低下することを表している。
【0058】図7は、吹き出し口と塗膜との間隙に伴う
平滑性の傾向曲線35を示し、間隙が2mm未満では吹
きつける空気の圧力によりベースフィルム2の振動を伴
い、塗布ムラが生じ易い。しかし、2mm以上になれば
振動もなくなり良好な塗布性に転じ(約3.5mmにお
いて良好のピークを示す)、5mmを超えれば吹きつけ
る空気の圧力も作用が及ばなくなることを示している。
【0059】図8は、空気を吹きつけるノズルの角度に
伴う平滑性の傾向曲線36を示し、100°未満では吹
きつけられる空気の圧力により、既述した図3における
波紋が図3の状態とは逆方向に生じるため、凹凸を発生
させ易い。しかし、100°以上になると適度な波紋を
描き始め(約130°で良好のピークを示す)、150
°以上になると吹きつける空気の圧力も平滑化に作用し
なくなることを示している。
【0060】従って、上記のデータからそれぞれの条件
として、エアー量は50〜300cc/minが好まし
いことが分かる。
【0061】上記した実験においては、それぞれの条件
を種々に変化させ、それぞれの変化した条件の組み合わ
せによる塗膜形成の実施例1〜実施例9を行い、塗膜の
状態(表面性等)を観察し、比較例1〜比較例2と対比
し、下記表1にまとめて示した。
【0062】非磁性支持体としては14μm厚のポリエ
ステルフィルムを使用し、磁性塗料としては次のような
構造粘性の高い組成のCo−γ(コバルト−ガンマ)−
Fe2 3 系を使用し、塗布速度は350m/minで
塗膜を形成した。比較例としては、上記した本実施例の
エアースムーザーの如き平滑化装置を設けずに、表に示
した二次的装置(ダイ塗布位置より3m下流に設置した
フィルムスムーザーやバースムーザー)を使用した。
【0063】 <磁性塗料組成> 磁性粉 :Co−γ−Fe2 3 (比表面積=45m2/g) 100重量部 バインダー:ポリウレタン樹脂 7重量部 (極性基として-COOH/-SO3Na含有、ガラス転移温度(Tg)=60℃) ポリウレタン樹脂 3重量部 (極性基として-SO3Na含有、ガラス転移温度(Tg)=−10℃) ニトロセルロース 7重量部 カーボン :平均粒径25nm 5重量部 添加剤 :α−Al2 3 (研磨剤) 5重量部 潤滑剤 :ブチルステアレート 1重量部 溶 剤 :メチルエチルケトン:メチルイソブチルケトン: トルエン=1:1:1 228重量部
【0064】なお、エアー量50cc〜300ccは、
エアー圧0.5〜2.0kgf/cm2 に設計されたエ
アーノズル装置で得られたエア吹き出し量である。
【0065】そして、得られたテープについて、表面状
態をマクロ的に(例えば、目視や光学顕微鏡低倍率×2
5を用いた)表面状態を観察した。表1中の各評価基準
は次の通りとした。この評価基準は後述する表2につい
ても同様である。
【0066】表面ムラ及びスジにおいて、◎はスジや塗
布ムラが十二分に除去されている場合、○はスジや塗布
ムラが緩和されている場合、△はそれ程影響がないスジ
や塗布ムラの場合、×は特性に影響のあるスジや塗布ム
ラが多い状態を示している。
【0067】また、S/N特性については、◎は−0.
5dB以上、○〜△は−0.5dB〜−1.0dB、×
は−1.0dB未満を示している。なお、S/N特性は
C−S/N、即ち、クロマ信号における試料の表面粗度
に関する特性比とした。
【0068】
【表1】
【0069】上記の表において、既述した各条件の好ま
しい範囲(エアー量50〜300cc/min、スリッ
ト幅0.2〜2.0mm、ノズル位置1.0m以内、ギ
ャップ2〜5mm、角度100°〜150°)で実施例
1〜実施例4を行い、実施例5〜実施例9については上
記の好ましい範囲以外の条件を種々組み合わせた。な
お、表中に2段で表示した数値はそれぞれの数値の下に
実施したものである。
【0070】この結果、本実施例によるエアースムーザ
ーを塗膜の平滑化手段として使用した場合は、フィルム
スムーザー又はバースムーザーを平滑化手段として用い
た比較例に比べて良好な平滑性を有していることが証明
できる。
【0071】また、下記の表2は、この表に示した各条
件の範囲内において、上記した表1とは異なる任意の条
件(数値)の組み合わせにおいて行った実施例10〜実
施例18のデータである。従って、実施例10〜実施例
13は既述した好ましい条件範囲における任意の数値で
あるが、実施例14〜実施例18は好ましい条件範囲以
外の任意の数値において行ったものである。
【0072】
【表2】
【0073】この結果、前述した表1の場合とは異なる
条件であっても、表2に示した範囲の条件であれば、エ
アースムーザーを平滑化手段として用いることにより表
1の場合とほぼ同様の効果が得られる。
【0074】上述した実施例によるエアースムーザーに
は、例えばバースムーザーを併用することもできる。図
9は変形例を示し、その概略断面図を示すものである。
【0075】図示の如く、この場合も、エアースムーザ
ー13はダイ5による塗布位置の下流側の1m以内に設
けられているが、これに加えて更にバースムーザーSが
ダイ5とエアースムーザー13とのほぼ中間位置に設け
られている。従って、バースムーザーSによって一旦平
滑化された磁性塗膜11Aが更にエアースムーザー13
による空気の吹きつけにより平滑化され、平滑性が高め
られる。
【0076】また、本実施例によるエアースムーザー
は、上述したダイ塗布以外の例えばロール塗布にも適用
することができる。図10は他の変形例を示し、その概
略断面図を示すものである。
【0077】図示の如く、既述した図11のような塗布
装置の下流側にエアースムーザー13を配置し、グラビ
アロール24によってベースフィルム2の一方の面に塗
布された磁性塗膜11Aに、ダイ塗布の場合と同様に空
気を吹きつけて塗膜を平滑化させることができる。この
場合も塗布位置とエアースムーザー13との距離は1m
以内としている。
【0078】上述した各例によれば、エアースムーザー
13による塗膜への空気の吹きつけを行うことにより
(特に好ましい条件範囲内で行うことにより)、塗布面
の幅全体に亘って同時に所定流量の空気を吹きつけるこ
とができ、その結果、塗布されて未乾燥状態の塗料の流
動性を利用し、塗布面全体に亘って塗膜の平滑化を促進
し、効果的に平滑化させることができる。
【0079】そして、構造粘性の高い磁性塗料に対して
もエアーの吹きつけによる圧力を有効に作用させて粘性
低下及び平滑化を十分に実現することができる。また、
バースムーザー等の接触式平滑手段による塗膜の平滑不
良部分も解消することができる。
【0080】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、塗料の塗布
位置に対して相対的に支持体を移動させながら、この支
持体の一方の面に前記塗料を塗布し、この塗布後の前記
塗料の塗布面に少なくとも気体の吹きつけを行うので、
塗布直後の塗料の流動性を利用して気体の流体圧によっ
て塗布面を効果的かつ再現性良く平滑化することができ
る。従って、例えばダイ塗布方式においてダイによる塗
布位置の下流側で塗布面に気体を吹きつければ、ダイ塗
布において生じ易いスジも解消され、塗膜を平滑化する
ことができ、同時にダイ塗布方式の特長である高速塗
布、高操作性を併せて実現できることになる。そして例
えば、これを磁気記録媒体の製造に適用すれば、ビデオ
特性であるS/N等の減衰を防止して品質を高める等、
高性能な媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるエアースムーザーを示
し、(a)はその一部分を示す概略断面図、(b)は
(a)の一部分の拡大断面図である。
【図2】同、エアースムーザーの内部構造を示す断面図
である。
【図3】同、エアースムーザーによる空気の吹きつけ状
態を示し、一部分を拡大図示した斜視図である。
【図4】同、吹きつけるエアー量に伴う平滑化傾向を示
すグラフである。
【図5】同、スリット幅に伴う空気の吹きつけムラの傾
向を示すグラフである。
【図6】同、吹きつけ位置に伴う平滑性の傾向を示すグ
ラフである。
【図7】同、吹き出し口と塗膜との間隙に伴う平滑性の
傾向を示すグラフである。
【図8】同、吹き出し角度に伴う平滑性の傾向を示すグ
ラフである。
【図9】同、エアースムーザーにバースムーザーを併用
した概略断面図である。
【図10】同、エアースムーザーをロール塗布に適用し
た概略断面図である。
【図11】従来例によるロール塗布方式を示す概略図で
ある。
【図12】同、ダイ塗布方式を示し、(a)はその概略
図、(b)は(a)の一部分の拡大断面図である。
【図13】磁気フィルムの要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
2、2A、2B、2C…ベースフィルム、3…駆動ロー
ル、4…ニップロール、5…ダイ、8…乾燥炉、9…巻
き取りハブ、10…ガイドロール、11…磁性層、11
A…磁性塗料、13…エアースムーザー、14…チャン
バー、14a…先端面、14b…導入口、15…ノズ
ル、15a…吹き出し口、16…整流板、17a、17
b…孔、18…ホース、19…波紋、24…グラビアロ
ール、25…ドクターブレード、38…塗布スジ、A…
空気、F…フィルタ、G…間隙、S…バースムーザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/848 G11B 5/848

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料の塗布位置に対して相対的に支持体
    を移動させながら、この支持体の一方の面に前記塗料を
    塗布する工程と、この塗布後に前記塗料の塗布面を少な
    くとも気体の吹きつけにより平滑化する工程とを有す
    る、塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記塗料としての磁性塗料の塗布位置か
    ら所定の距離内において、前記支持体に対し所定の間隙
    及び所定の角度で配された気体吹き出し口から、所定流
    量の気体を前記支持体の相対的移動方向に沿いかつ前記
    塗布面のほぼ幅全体に吹きつける、請求項1に記載した
    塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記気体の吹きつけを、前記塗布面の幅
    のほぼ全体に亘り、スリット幅0.2〜2.0mmのス
    リット状吹き出し口から50〜300cc/minの流
    量で行う、請求項2に記載した塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記気体吹き出し口を、前記塗布位置よ
    り1m以内の下流側に設ける、請求項2に記載した塗膜
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記気体吹き出し口を、前記支持体の塗
    布面に対して2〜5mmの間隙を介して設ける、請求項
    2に記載した塗膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記気体吹き出し口の吹き出し方向を、
    前記支持体の相対的移動方向に対し100°〜150°
    傾斜させる、請求項2に記載した塗膜形成方法。
  7. 【請求項7】 前記塗布位置と前記気体の吹きつけ位置
    との間に接触式平滑化手段を更に設ける、請求項1に記
    載した塗膜形成方法。
  8. 【請求項8】 ダイ塗布方式によって塗布した磁性材料
    の塗布面を平滑化する、請求項1に記載した塗膜形成方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載した
    塗膜形成方法によって磁性層を形成する、磁気記録媒体
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 相対的に移動する支持体に対し、この
    支持体の一方の面に磁性材料を塗布する塗布手段が設け
    られ、この塗布手段の塗布位置の下流側に、前記磁性材
    料の塗布面を少なくとも気体の吹きつけにより平滑化す
    る平滑化手段が設けられている、塗膜形成装置。
  11. 【請求項11】 前記塗布位置から所定の距離内におい
    て、前記支持体に対し所定の間隙及び所定の角度で配さ
    れた気体吹き出し口から、所定流量の気体が前記支持体
    の相対的移動方向に沿いかつ前記塗布面のほぼ幅全体に
    吹きつけられる、請求項10に記載した塗膜形成装置。
  12. 【請求項12】 前記気体の吹きつけが、前記塗布面の
    幅のほぼ全体に亘り、スリット幅0.2〜2.0mmの
    スリット状吹き出し口から50〜300cc/minの
    流量で行われる、請求項10に記載した塗膜形成装置。
  13. 【請求項13】 前記気体吹き出し口が、前記塗布位置
    より1m以内の下流側に設けられている、請求項10に
    記載した塗膜形成装置。
  14. 【請求項14】 前記気体吹き出し口が、前記支持体の
    塗布面に対して2〜5mmの間隙を介して設けられてい
    る、請求項10に記載した塗膜形成装置。
  15. 【請求項15】 前記気体吹き出し口の吹き出し方向
    が、前記支持体の相対的移動方向に対し100°〜15
    0°傾斜している、請求項10に記載した塗膜形成装
    置。
  16. 【請求項16】 前記塗布位置と前記気体の吹きつけ位
    置との間に接触式平滑化手段が更に設けられている、請
    求項10に記載した塗膜形成装置。
  17. 【請求項17】 ダイ塗布方式によって塗布した磁性材
    料の塗布面が平滑化される、請求項10に記載した塗膜
    形成装置。
  18. 【請求項18】 請求項10〜17のいずれか1項に記
    載した塗膜形成装置を有する、磁気記録媒体の製造装
    置。
JP6798497A 1997-03-21 1997-03-21 塗膜形成方法、磁気記録媒体の製造方法及びこれらの装置 Pending JPH10263453A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7820235B2 (en) 2003-07-10 2010-10-26 Nitto Denko Corporation Process for producing coated sheet, optically functional layer, optically compensating plate, optical device and image display
WO2016204548A1 (ko) * 2015-06-17 2016-12-22 한국에너지기술연구원 분말이 코팅된 원통형 또는 튜브형 지지체의 제조방법 및 이를 위한 장치
JP2020179339A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 株式会社カネカ フィルム製造方法及びフィルム製造装置
CN116600905A (zh) * 2020-12-17 2023-08-15 富士胶片株式会社 多层膜的制造方法及涂布装置

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