JPH01202489A - 記録シート - Google Patents

記録シート

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JPH01202489A
JPH01202489A JP63027012A JP2701288A JPH01202489A JP H01202489 A JPH01202489 A JP H01202489A JP 63027012 A JP63027012 A JP 63027012A JP 2701288 A JP2701288 A JP 2701288A JP H01202489 A JPH01202489 A JP H01202489A
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JP
Japan
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compound
iron
iii
acid
latex
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Application number
JP63027012A
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English (en)
Inventor
Masanao Tajiri
政直 田尻
Kazuyuki Shinkou
新光 一之
Shunsuke Shioi
塩井 俊介
Akira Miyake
亮 三宅
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、配位子化合物と鉄(III)化合物の錯体形
成による呈色反応を利用した記録シートに関するもので
あり、特に表面強度を改良した記録シートに関する。
「従来の技術」 クリスタルバイオレットラクトン、ベンゾイルロイコメ
チレンブルー等に代表される電子供与性発色剤と活性白
土、フェノールレジン、芳香族カルボン酸の多価金属塩
等の電子受容性顕色剤との組合せからなるロイコ系記録
材料はよく知られている。これらの記録体では比較的白
い記録層上に鮮明な発色像が得られるが、その発色像は
耐光性が悪く、しかも色調が変化し易い。またラインマ
ーカーやセロテープ等によって発色像が褪色する欠陥も
あり重要書類等には使用出来なかった。
そのため上記の如き欠陥を解消するべく、配位子化合物
と金属化合物との錯体形成による発色反応を利用した各
種のキレート系記録材料も検討され、発色像の耐光性や
色調の経時変化を改良する努力が成されている。本発明
者等も特定の有機鉄(III)化合物と配位子化合物と
の反応によって発色像を得る鉄キレート系記録材料を開
発し、先に特開昭第58−38191号、同59−38
088号、同59−46126号、同59−64386
号、同59−79790号等として提案した。
しかし、鉄キレート系記録材料は、耐光性及び耐可塑剤
性等の面でロイコ系記録材料よりも優れてはいるものの
、鉄(III)化合物を含有する塗布液の安定性が問題
であり、なお改良の余地が残されている。
「発明が解決しようとする課題」 即ち、本発明者等の検討結果によれば、鉄(III>化
合物を含有する従来の塗液は経時的に安定性を失い易く
、結果として、塗液の増粘及び塗布紙の表面強度の低下
を来すことが多かった。その為に、かかる欠陥の改良に
ついて一鋭意研究の結果、特定の構成成分から成るラテ
ックスを使用することによって安定性の良い塗液が得ら
れ、その塗液を使用することによって極めて優れた表面
強度を有する塗布紙が得られることを見出し本発明を完
成するに至った。
「課題を解決するための手段」 本発明は、配位子化合物と鉄(III)化合物の錯体形
成による呈色反応を利用した記録シートにおいて、鉄(
III>化合物を含有する塗布層中にビニル系不飽和カ
ルボン酸アマイドを有するラテックスを含有せしめたこ
とを特徴とする記録シートである。
「作用」 本発明において用いられる鉄(III)化合物としては
、■P−OH及び/又はP−3H結合を有する有機リン
系化合物、■カルボン酸、チオ酸、ジチオ酸、■5−O
H結合を有する有機イオウ系化合物の単独或いは複合鉄
塩又は混合鉄塩、さらにはポリフェロフェニルメチルシ
ロキサン等のシロキサン化合物等が挙げられる。
中でもP −0・”Fe3+及び/又はP−3−Fe3
+結合を有する有機リン系化合物は、淡色でしかも良好
な発色性を示す点で好ましく、とりわけ上記有機リン系
化合物の少なくとも一種と、カルボン酸、チオ酸、ジチ
オ酸、5−OH結合を有する有機イオウ系化合物の少な
くとも一種との複合鉄(III)塩は、淡色でしかも良
好なる初期発色性を有する点で好ましい。
本発明で用いられるP−OH及び/又はp−sH結合を
有する有機リン系化合物としては、例えば下記一般式(
1)〜(X■)で示される化合物が挙げられる。
R。
R1−P−X、H(1) R4XI  P  X2H(It) X、R5 R6X2  P  X3H(III) XIHXl R7P  XzH(rV)   Re  P  H(V
)■ X、H X、H RqXz  P  X3H(Vl) X、          X。
R1゜X、−P−H(■)  Rn  P  X3H(
■)X、HX、H R1□x、−P−x、H(IX) X、H x、            x。
RI3X2   P  X4H(X)RIS  P  
X3H(XI)X 3 Rr a          
X z R+ bR,、−P−X2H(X n) 1a l X4Rz。  XbH X I     Xz RzzXz   P  Xs   P  X?R2:l
   (XIV)X、HX、1) XI XI Rz a COOP  X 3 Rz s      
 (X V )番 2H R2bCOO−P−X3H(XVI) 2H R2TM1   P  NHR21)(X■)■ 3H 3H 〔式中、Xl+ X21 X:I+ Xa、Xs、Xb
、 X?はそれぞれ酸素原子又はイオウ原子を、R1−
R29はそれぞれアルキル基、アリール基のいずれかを
を示す〕R1〜RZ9で示されるアルキル基には、飽和
および不飽和の置換および無置換アルキル基が包含され
、直鎖アルキル基、分岐アルキル基及びシクロアルキル
基のいずれであってもよい。これらのアルキル基は、置
換基部分の炭素原子を除いて、炭素数が1〜20の範囲
のものが好ましい。また、R1−R29で示される了り
−ル基には、無置換アリール基および置換アリール基の
両者が包含され、置換基部分の炭素原子を除いた炭素数
が6〜14のものが好ましく、その具体例としては、フ
ェニル基、ナフチル基、アントリル基等が挙げられる。
なお、R1とl’h 、R3とR4、R5とR6、R1
3とR14、R15とR16、RI7とR1)+及びR
I9とR2゜の如く、直接或は酸素ないしイオウ原子を
介して同一リン原子についたアルキル基またはアリール
基は、互いに結合して5員環ないし6員環を形成しても
よく、その基がアリール基の場合には、同一の芳香環の
異なる位置で結合して5員環ないし6員環を形成しても
よい。
本発明で用いられるカルボン酸、チオ酸、ジチオ酸は下
記一般式(X IX)を有するもので、R−C−Y−H
(XIX) 〔式中、Rはアルキル基またはアリール基を、X、Yは
酸素原子またはイオウ原子を示す。〕なお、Rで示され
るアルキル基またはアリール基の具体例としては、前記
有機リン化合物のR。
〜R29で例示したと同様の飽和および不飽和の置換お
よび無置換アルキル基、置換および無置換アリール基が
挙げられる。
5−OH結合を有する有機イオウ化合物としては、例え
ば、スルホン酸、スルフィン酸、硫酸エステル等が挙げ
られるが、具体的にはベンゼンスルホン酸、アルキルベ
ンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アルキルナ
フタレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ジアル
キルスルホコハク酸、アルキルベンゼンスルフィン酸、
アルキル硫酸エステル等が挙げられる。
さらに、発色像の色調を変えること等を目的として、上
記の如き有機鉄(III)塩に例えばTi”+Fe”、
Co” 、Ni” 、Cuz+等の金属イオンを有する
他の金属塩を有機鉄(II[)塩と複合塩或いは混合塩
の形で使用することもできる。
本発明の記録シートは上記の如き鉄(In)化合物を含
有する塗液中4三接着剤として特定のラテックスを使用
して得られるものであるが、かかるラテックスは必須成
分として疎水性モノマーとビニル系不飽和カルボン酸ア
マイドを有し、さらに、必要に応じて他の親水性モノマ
ーが加えられたものである。
本発明に用いられるラテックスを構成するビニル系不飽
和カルボン酸アマイドとしては、例えばアクリルアマイ
ド、メタクリルアマイド、N−メチロールアクリルアマ
イド、ジアセトアクリルアマイド等が挙げられる。これ
らの単量体は全単量体中の0.1〜20重量%、より好
ましくは0.5〜10重量%の範囲で適宜使用される。
本発明のラテックスを構成するのに用いられる疎水性モ
ノマー及びビニル系不飽和カルボン酸アマイド以外の親
木性モノマーとしては脂肪族共役ジオレフィン系単量体
、芳香族ビニル系単量体、ビニル系不飽和ニトリル単量
体、ビニル系不飽和酸単量体及びその他のオレフィン系
単量体が挙げられる。
先ず、脂肪族共役ジオレフィン系単量体としては、例え
ば1,3−ブタジェン、2−メチル−1゜3−ブタジェ
ン、2.3−ジメチル−1,3−ブタジェン、ハロゲン
置換ブタジェン等が挙げられ、これらの単量体は全単量
体中の0〜75重量%の範囲で使用される。
芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、モノクロルスチレン等が例示
されるが、これらの単量体は全単量体中のO〜75重四
%の範囲で使用される。
ビニル系不飽和ニトリル系単量体としてはアクリロニト
リル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリ
ル等が例示されるが、これらの単量体は全単量体中のO
〜20重量%重量%箱囲で使用される。
ビニル系不飽和酸単量体としてはアクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、フマル酸、
マレイン酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸;イ
タコン酸モノエチルエステル、フマル酸モノブチルエス
テル、マレイン酸モノブチルエステル等の不飽和ジカル
ボン酸のモノアルキルエステル;アクリル酸スルフオニ
チルナトリウム塩、メタクリル酸スルフォプロピルナト
リウム塩、アクリルアミドプロパンスルフォン酸等の不
飽和スルフォン酸やそのアルカリ塩等が例示されるが、
これらの単量体は全単量体中のO〜10重量%重量%箱
囲で使用される。
その他のオレフィン系単量体としては、例えばアクリル
酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル等のアクリル酸及びメタクリル酸のアル
キルエステル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロ
ゲン置換系エチレン類等が挙げられるが、これらの単量
体は全単量体中の0〜20重量%の範囲で使用される。
本発明に使用されるラテックスとして、より好ましいも
のは疎水性モノマーとしてスチレン及びブタジェンを併
用した系であり、塗布紙の表面強度の強いものが得られ
る。また、親木性モノマーとしてビニル系不飽和酸単量
体を併用した系もラテックスの安定性の面から好ましい
。本発明で用いられる上記特定のラテックスの製造方法
については、特に限定されるものではないが通常の乳化
重合法等によって製造される。
本発明の鉄(III)化合物含有塗液には、上記鉄(I
II)化合物と接着剤の他に、必要があれば白色顔料、
水溶性接着剤、分散剤、蛍光増白剤、有色染料、紫外線
吸収剤、配位子化合物、有機塩基、減感成分、マイクロ
カプセル、カプセル保護材、消泡剤、防腐剤、酸等を適
宜添加することができる。
白色顔料としては、例えばアルミニウム、亜鉛、マグネ
シウム、カルシウム、チタン等の酸化物、水酸化物、炭
酸塩、硫酸塩、ハロゲン化合物や酸性白土、活性白土、
アタパルジャイト、ゼオライト、ベントナイト、カオリ
ン、焼成カオリン等の粘土類、さらには特開昭55−1
03994号公報に記載の如き表面処理炭酸カルシウム
等が挙げられる。
水溶性接着剤としては、例えばゼラチン、アルブミン、
カゼイン等の蛋白質類、穀物澱粉、α化澱粉、酸化澱粉
、エーテル化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース類、寒天、アルギン酸ソーダ、アラビヤゴ
ム等の多糖類の如き水溶性天然高分子化合物゛、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、マレイン酸共重合物等の如き
水溶性合成高分子化合物等が例示される。
本発明において、鉄(III)化合物と錯体を形成し発
色像を与える配位子化合物については、特に限定される
ものではなく、各種の配位子化合物及び容易にイオン交
換が可能なキレート化合物が挙げられる。
具体的には、例えばジ−n−ブチルアンモニウムジーn
−ブチルジチオカルバメート、t−オクチルアンモニウ
ムt−オクチルジチオカルバメート、ステアリルトリメ
チルアンモニウムエチレンビスジチオカルバメート、ジ
ベンゾチアジルジサルファイド、トルエン−3,4−ジ
チオール、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルアセトン
、サリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、ヒドロキシナフトエ酸、ナフトエ酸ヒドロキシ
−1−ナフトアルデヒド、トロポロン、ヒノキチオール
、メトキシヒドロキシアセトフェノン、レゾルシン、t
−ブチルカテコール、ジヒドロキシベンゼンスルホン酸
、没食子酸、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食
子酸イソアミル、没食子酸オクチル、没食子酸ラウリル
、没食子酸ステアリル、没食子酸ベンジル、タンニン酸
、ピロガロールタンニン、プロトカテキュ酸、プロトカ
テキュ酸エチル、ピロガロール−4−カルボン酸、アリ
ザリン、N−ニトロソナフチルヒドロキシアミンアンモ
ニウム塩、ジフェニルカルバジド、8−ヒドロキシキノ
リン、ジクロル−8−ヒドロキシキノリン、ジブロム−
8−ヒドロキシキノリン、クロロブロモ−8−ヒドロキ
シキノリン、メチル−8−ヒドロキシキノリン、ブチル
−8−ヒドロキシキノリン、ラウリル−8−ヒドロキシ
キノリン、メチレンビス(8−ヒドロキシキノリン)、
N−ベンゾイル−N−フェニルヒドロキシルアミン、サ
リチルアルドオキシム、アントラニル酸、キノリンカル
ボン酸、ニトロソナフトール、2−メルカプトイミダシ
リン、ジフェニルチオカルバゾン、6−ニトキシー2.
 2. 4−)ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
6−フェニル−2,2,4−)ツメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリン、6−ゾシルー2. 2. 4−1−リン
チル−1゜2−ジヒドロキノリン、2−イミダシリン、
フェニル−α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチ
ルアミン、ブチルキサンテート亜鉛、サリチル酸亜鉛、
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛等が
挙げられる。
なお、鉄(III)化合物に他の金属イオンを併用する
場合には、その金属に合わせて例えばNi2°の場合N
、 N−ジベンジルジチオオキザミド、Fe2“の場合
l、10−フェナントロリン等の配位子化合物が併用で
きる。
本発明の記録シートは感熱記録紙、熱転写記録紙或いは
感圧複写紙等に適用できる。代表的な適用例として、感
圧複写紙に用いられる場合は、これらの配位子化合物は
通常、疎水性媒体に分散或いは溶解してカプセル化され
た後に、必要に応じて接着剤、分散剤、界面活性剤、カ
プセル保護材、消泡剤等の各種助剤が適宜添加され、支
持体に塗布される。また、この場合の疎水性媒体とじて
は、例えば感圧複写紙の分野で既に公知となっている各
種媒体から適宜選択して使用でき、植物油類、鉱物油類
、芳香族系炭化水素類、アルコール類、有機酸類、エス
テル類、有機リン化合物、エーテル類、アミド類、ケト
ン類、カーボネート類等が用いられる。配位子化合物を
カプセル化する方法としては、従来から公知のコアセル
ベーション法、界面重合法、1n−situ法等を用い
ることができるが、とりわけ、1n−situ法によっ
て得られるメラミンホルムアルデヒド樹脂カプセルはそ
の性能上特に好ましい。
本発明における鉄(II[)化合物含有塗液及びマイク
ロカプセル塗液はエアーナイフコーター、ロールコータ
−、サイズプレスコーター、カーテンコーター、ビルブ
レードコーター、ショートドウエルコーター等各種公知
の機械を用いた塗布方法又は印刷方式によって紙、合成
紙、合成フィルム等の適当な基材上に塗布される。なお
、塗布量は鉄(III)化合物含有塗液、マイクロカプ
セル塗液としてそれぞれ乾燥重量が1〜15 g / 
g、2〜8g/m′となるように塗布されるのが望まし
い。
「実施例」 以下に本発明の効果をより一層明確なものとするために
、実施例及び比較例を挙げるが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。なお、例中の部及び%は
特に断らない限り、それぞれ重量部及び重量%を示す。
実施例1 (上用紙の作成) 没食子酸ステアリル20部をアジピン酸ジエチル40部
とアジピン酸ジ−n−ブチル40部との混合液に加熱溶
解して内相油を得た。エチレン−無水マレイン酸共重合
体(商品名、EMA−31/モンサント社製)の3%水
溶液200部に20%苛性ソーダ水溶液を添加してpH
を4.8とした液にこの内相油を乳化し、平均粒径を1
5μmとした後この系を75℃に昇温した。続いて、こ
の系に50%メラミンホルムアルデヒド初期縮合物水溶
液(商品名;サイノル350/三井東圧化学製)80部
を加え、さらに75℃下で乳化して平均粒径9μmとし
た。そのまま、75℃下で攪拌しながら0.1 N−硫
酸を2時間かけて滴下し、pHを3.8とした後、90
℃まで加温し、さらにその温度で4時間保持して乳白色
のカプセル分散液を得た。
次に、この分散液に小麦澱粉粉末50部、パルプ粉末3
0部、カルボキシ変性スチレン−ブタジェン共重合体ラ
テックス(固形分濃度50%)40部を添加混合し、固
形分濃度が23%になるように加水してカプセル塗液を
得た。得られた塗液を40g/rrrの原紙に乾燥重量
が6 g/rtrとなるようにエアーナイフコーターで
塗布して上用紙を得た。
(下用紙の作成) 5%の苛性ソーダ水溶液800部に4−tert−ブチ
ル安息香酸89部、ジフェニルリン酸エステル125部
、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム70部を添加
して調製した水溶液に、水500部に塩化第二鉄108
部を溶解した水溶液を強力攪拌下に添加し、淡黄色の微
粒子状三成分系複塩を形成させた後、サンドグラインダ
ー処理をしてスラリーを得た。
次に、水200部にポリアクリル酸ソーダー1部、ヒド
ロキシエチルセルロース1部を溶解し、これに軽質炭酸
カルシウム75部、リン酸1部、上記鉄塩スラリーを固
形分換算で25部を添加し、強力に攪拌分散した後、1
.3−ブタジェン40部、スチレン55部、アクリルア
マイド5部から成る共重合体ラテックス20部(固形分
)を加えて塗液を得た。
得られた塗液の調製直後の粘度は12センチポイズ(2
0℃)であり、また、24時間静置後の粘度も12セン
チポイズ(20℃)と変化が見られず、塗液は安定して
いた。更に、調製後24時間経過したこの塗液を40g
’/rrrの紙に乾燥重量が6 g/n?となるように
エアーナイフコーターで塗布、乾燥後スーパーカレンダ
ー処理を行い下用紙を得た。
(評価) このようにして得た下用紙と上記の上用紙を組合わせて
タイプライタ−で印字したところ良好な発色像が得られ
た。また、オフセット印刷機にてこの下用紙に印刷を行
った結果、2000 mの印刷後も良好な印刷物の得ら
れることが確認された。
実施例2 バインダーとして、1,3−ブタジェン40部、スチレ
ン55部、アクリルアマイド4部、アクリル酸1部から
成る共重合体ラテックス20部(固形分)を用いる以外
は実施例1と同様にして下用紙を作成し、実施例1と同
様にして印字、印刷を行い評価した結果、実施例1と同
様の結果を得た。
比較例1 バインダーとして、1.3−ブタジェン40部、スチレ
ン55部、アクリ元酸5部から成る共重合体ラテックス
20部(固形分)を用いる以外は実施例1と同様にして
下用紙用塗液を得た。得られた塗液の調製直後の粘度は
12センチポイズ(20℃)であり、24時間静置後の
粘度は530センチボイズ(20℃)と極端に増粘し、
塗液の安定性に問題のあることがわかった。調製後24
時間経過したこの塗液を40g/mの紙に乾燥重量が6
 g/rrlとなるようにエアーナイフコーターで塗布
、乾燥後スーパーカレンダー処理を行い下用紙を得た。
このようにして得た下用紙と実施例1と同様にして作成
した上用紙を組合わせてタイプライタ−で印字したとこ
ろ良好な発色像が得られた。しかしながら、オフセント
印刷機にて、実施例1と同様にして印刷した結果、20
00 m後の印刷物には不鮮明な印刷箇所が多く見られ
た。
「効果」 実施例から明らかな如く、本発明で得られた感圧複写紙
は優れた発色像を呈し且つ印刷適性の優れたものであっ
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)配位子化合物と鉄(III)化合物の錯体形成によ
    る呈色反応を利用した記録シートにおいて、鉄(III)
    化合物を含有する塗布層中にビニル系不飽和カルボン酸
    アマイドを有するラテックスを含有せしめたことを特徴
    とする記録シート。
  2. (2)ラテックスが構成成分としてビニル系不飽和カル
    ボン酸を有する請求項(1)記載の記録シート。
  3. (3)ラテックスが構成成分としてスチレン及びブタジ
    エンを有する請求項(1)記載の記録シート。
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