JP2999788B2 - インキジェット記録用感圧複写紙 - Google Patents
インキジェット記録用感圧複写紙Info
- Publication number
- JP2999788B2 JP2999788B2 JP2033431A JP3343190A JP2999788B2 JP 2999788 B2 JP2999788 B2 JP 2999788B2 JP 2033431 A JP2033431 A JP 2033431A JP 3343190 A JP3343190 A JP 3343190A JP 2999788 B2 JP2999788 B2 JP 2999788B2
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- JP
- Japan
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- paper
- pressure
- colorant
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、インキジェット記録適性を有する感圧複写
紙に関し、特にインキジェット記録時の画像濃度が高
く、水漏れによる画像濃度の低下やにじみの少ない多色
インキジェット記録に適した感圧複写紙に関するもので
ある。
紙に関し、特にインキジェット記録時の画像濃度が高
く、水漏れによる画像濃度の低下やにじみの少ない多色
インキジェット記録に適した感圧複写紙に関するもので
ある。
「従来の技術」 感圧複写紙は電子供与性有機発色剤（以下単に発色剤
と記す）等を溶解した油滴を内包するマイクロカプセル
を主成分とするマイクロカプセル組成物を支持体の片面
に塗布した上用紙と、支持体の片面には上記発色剤と接
触したとき呈色する電子受容性呈色剤（以下単に呈色剤
と記す）を主成分とする呈色剤含有層を設け、反対面に
はマイナスカプセル組成物を塗布した中用紙、及び支持
体の片面に呈色剤含有層を設けた下用紙があり、これら
３種類のシートを上用紙、下用紙あるいは上用紙、中用
紙、下用紙の順で組み合わせて複写セットして実用化さ
れている。また支持体の同一面上に発色剤と呈色剤を含
有する層を設けて一枚で感圧記録可能とした自己発色性
感圧複写紙も感圧複写紙の一形態として良く知られてい
る。
と記す）等を溶解した油滴を内包するマイクロカプセル
を主成分とするマイクロカプセル組成物を支持体の片面
に塗布した上用紙と、支持体の片面には上記発色剤と接
触したとき呈色する電子受容性呈色剤（以下単に呈色剤
と記す）を主成分とする呈色剤含有層を設け、反対面に
はマイナスカプセル組成物を塗布した中用紙、及び支持
体の片面に呈色剤含有層を設けた下用紙があり、これら
３種類のシートを上用紙、下用紙あるいは上用紙、中用
紙、下用紙の順で組み合わせて複写セットして実用化さ
れている。また支持体の同一面上に発色剤と呈色剤を含
有する層を設けて一枚で感圧記録可能とした自己発色性
感圧複写紙も感圧複写紙の一形態として良く知られてい
る。
感圧複写紙は主として伝票（フォーム）用紙として使
われ、伝票のフォーマットは専門印刷業者により凸版印
刷やオフセット印刷方式によって印刷されることが多か
った。しかし近年、少部数（しばしば、多種類の）伝票
や自家消費用伝票の作製の場合にノンインパクトプリン
ターを用いたフォーム印刷内製化の傾向が見られるよう
になって来た。
われ、伝票のフォーマットは専門印刷業者により凸版印
刷やオフセット印刷方式によって印刷されることが多か
った。しかし近年、少部数（しばしば、多種類の）伝票
や自家消費用伝票の作製の場合にノンインパクトプリン
ターを用いたフォーム印刷内製化の傾向が見られるよう
になって来た。
かかる目的に用いられるノンインパクトプリンターに
は、普通紙へのトナー像転写方式電子写真複写機やレー
ザーなどの光線書き込みによる電子写真記録方式及びイ
ンキジェットプリンター等が知られている。
は、普通紙へのトナー像転写方式電子写真複写機やレー
ザーなどの光線書き込みによる電子写真記録方式及びイ
ンキジェットプリンター等が知られている。
このうちインキジェット記録方式は、高速印字、低騒
音性、記録パターンの融通性及び多色印字が容易である
等の特徴を有しており、情報器機をはじめとして広い分
野で使用されている。特に多色インクジェット方式によ
り形成される画像は通常の多色印刷によるものに比較し
て遜色なく、製版が不用であり、作成部数が少ない場合
には通常の製版方式による多色印刷より安価なことか
ら、インクジェット方式を単なる記録用途にとどめず、
多色印刷の分野にまで応用する試みがなされている。
音性、記録パターンの融通性及び多色印字が容易である
等の特徴を有しており、情報器機をはじめとして広い分
野で使用されている。特に多色インクジェット方式によ
り形成される画像は通常の多色印刷によるものに比較し
て遜色なく、製版が不用であり、作成部数が少ない場合
には通常の製版方式による多色印刷より安価なことか
ら、インクジェット方式を単なる記録用途にとどめず、
多色印刷の分野にまで応用する試みがなされている。
ところが従来の感圧複写紙を用いて多色インキジェッ
ト記録を行なうと、記録画像が得られるものの、その画
像濃度は低く、画像の色調は不鮮明で、水漏れに対し著
しい画像濃度の低下と記録画像のにじみが発生するとい
う問題があった。
ト記録を行なうと、記録画像が得られるものの、その画
像濃度は低く、画像の色調は不鮮明で、水漏れに対し著
しい画像濃度の低下と記録画像のにじみが発生するとい
う問題があった。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、上記の問題を解決し多色インキジェット記
録時の画像濃度が高く、画像の色調が鮮明であり、且つ
水漏れに対する画像濃度の低下やにじみの少ない、優れ
たインキジェット記録適性を有する感圧複写紙を提供す
ることを目的とする。
録時の画像濃度が高く、画像の色調が鮮明であり、且つ
水漏れに対する画像濃度の低下やにじみの少ない、優れ
たインキジェット記録適性を有する感圧複写紙を提供す
ることを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明は、少なくとも呈色剤として3,5−ジ（α−メ
チルベンジル）サリシル酸亜鉛と顔料を含有する呈色剤
含有層を有する感圧複写紙において、前記呈色剤含有層
が第４級アンモニウム基または第３級アミノ基を有する
カチオン性物質を呈色剤と顔料の総重量に対し１〜50重
量％含有することを特徴とするインキジェット記録用感
圧複写紙である。
チルベンジル）サリシル酸亜鉛と顔料を含有する呈色剤
含有層を有する感圧複写紙において、前記呈色剤含有層
が第４級アンモニウム基または第３級アミノ基を有する
カチオン性物質を呈色剤と顔料の総重量に対し１〜50重
量％含有することを特徴とするインキジェット記録用感
圧複写紙である。
「作用」 本発明は、呈色剤として3,5−ジ（α−メチルベンジ
ル）サリチル酸亜鉛を含む呈色剤含有層中に第４級アン
モニウム基または第３級アミノ基を有するカチオン性物
質を呈色剤と顔料の総重量に対し１〜50重量％、より好
ましくは５〜20重量％含有させることにより多色インキ
ジェット記録適性に優れた感圧複写紙を得るものであ
る。
ル）サリチル酸亜鉛を含む呈色剤含有層中に第４級アン
モニウム基または第３級アミノ基を有するカチオン性物
質を呈色剤と顔料の総重量に対し１〜50重量％、より好
ましくは５〜20重量％含有させることにより多色インキ
ジェット記録適性に優れた感圧複写紙を得るものであ
る。
因に、１重量％未満の添加量では、所望するインキジ
ェット記録濃度の向上効果が得られず、50重量％を越え
ると、記録濃度の向上効果が飽和点に達するのみなら
ず、感圧複写時の発色能の低下が起きる。これは、50重
量％を越える添加では、第４級アンモニウム基または第
３級アミノ基の呈色剤に対する減感作用が現われてくる
為と考えられる。そのため、第４級アンモニウム基また
は第３級アミノ基を有するカチオン性物質の添加量は、
上記の如に範囲内で調節する。
ェット記録濃度の向上効果が得られず、50重量％を越え
ると、記録濃度の向上効果が飽和点に達するのみなら
ず、感圧複写時の発色能の低下が起きる。これは、50重
量％を越える添加では、第４級アンモニウム基または第
３級アミノ基の呈色剤に対する減感作用が現われてくる
為と考えられる。そのため、第４級アンモニウム基また
は第３級アミノ基を有するカチオン性物質の添加量は、
上記の如に範囲内で調節する。
本発明において用いられる第４級アンモニウム基また
は第３級アミノ基を有するカチオン性物質としては、水
に溶解した時、解離してカチオン性を呈するモノマー、
オリゴマー及びポリマーのいずれも使用できる。例え
ば、ビニルベンジルトルメチルアンモニウムクロライ
ド、ピペリジニウムクロライド、スチレンアクリル酸ト
リエチルアンモニウムクロライド、スチレンメタクリル
酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド等のモノマ
ー、オリゴマー、ポリマー等の第４級アンモニウム基を
有するカチオン性物質や、ビニルベンジルジメチルアミ
ン、スチレンアクリル酸ジエチルアミン、スチレンメタ
クリル酸エチルジメチルアミン等のモノマー、オリゴマ
ー、ポリマー等の第３級アミノ基を有するカチオン性物
質等が挙げられる。
は第３級アミノ基を有するカチオン性物質としては、水
に溶解した時、解離してカチオン性を呈するモノマー、
オリゴマー及びポリマーのいずれも使用できる。例え
ば、ビニルベンジルトルメチルアンモニウムクロライ
ド、ピペリジニウムクロライド、スチレンアクリル酸ト
リエチルアンモニウムクロライド、スチレンメタクリル
酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド等のモノマ
ー、オリゴマー、ポリマー等の第４級アンモニウム基を
有するカチオン性物質や、ビニルベンジルジメチルアミ
ン、スチレンアクリル酸ジエチルアミン、スチレンメタ
クリル酸エチルジメチルアミン等のモノマー、オリゴマ
ー、ポリマー等の第３級アミノ基を有するカチオン性物
質等が挙げられる。
本発明において用いられる呈色剤の代表的な例として
は、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、ゼオライ
ト、ベントナイト、ケイ酸アルミ等の如き無機呈色剤
と、フェノール−アルデヒド重合体、フェノール−アセ
チレン重合体等のフェノール重合体、芳香族カルボン酸
あるいはその多価金属塩等の有機呈色剤とが知られてい
る。このうち、有機呈色剤は無機呈色剤に比べ、発色能
が高く、発色像の耐光性に優れ、しかも得られた発色像
が水分の付着や通常のファイル保存等で記録濃度低下を
起こさないという長所を備えている。
は、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、ゼオライ
ト、ベントナイト、ケイ酸アルミ等の如き無機呈色剤
と、フェノール−アルデヒド重合体、フェノール−アセ
チレン重合体等のフェノール重合体、芳香族カルボン酸
あるいはその多価金属塩等の有機呈色剤とが知られてい
る。このうち、有機呈色剤は無機呈色剤に比べ、発色能
が高く、発色像の耐光性に優れ、しかも得られた発色像
が水分の付着や通常のファイル保存等で記録濃度低下を
起こさないという長所を備えている。
有機呈色剤としては以下が例示できる。
３−メチル−５−ノニルサリチル酸、３−メチル−５
−ドデシルサリチル酸、３−メチル−５−（α−メチル
ベンジル）サリチル酸、３−メチル−５−（α，α−ジ
メチルベンジル）サリチル酸、3,5ジセカンダリブチル
サリチル酸、3,5−ジターシャリブチル−６−メチルサ
リチル酸、３−ターシャリブチル−５−フェニルサリチ
ル酸、3,5−ジターシャリアミルサリチル酸、３−ノニ
ルサリチル酸、３−ノニル−５−メチルサリチル酸、３
−ノニル−６−メチルサリチル酸、３−ドデシルサリチ
ル酸、３−イソドデシルサリチル酸、３−ドデシル−５
−メチルサリチル酸、３−ドデシル−６−メチルサリチ
ル酸、3,5−ジシクロヘキシルサリチル酸、３−シクロ
ヘキシル−５−（α−メチルベンジル）サリチル酸、３
−フェニル−５−（α−メチルベンジル）サリチル酸、
３−フェニル−５−（α，α−ジメチルベンジル）サリ
チル酸、３−（α−メチルベンジル）サリチル酸、３−
（α−メチルベンジル）−５−メチルサリチル酸、３−
（α−メチルベンジル）−６−メチルサリチル酸、３−
（α−メチルベンジル）−５−フェニルサリチル酸、3,
5−ジ（α−メチルベンジル）サリチル酸、３−（α−
メチルベンジル）−５−（α、α−ジメチルベンジル）
サリチル酸、３−（α−メチルベンジル）−５−ブロモ
サリチル酸、３−（α,4−ジメチルベンジル）−５−メ
チルサリチル酸、3,5−ジ（α,4−ジメチルベンジル）
サリチル酸、３−（α，α−ジメチルベンジル）−５−
メチルサリチル酸、３−（α，α−ジメチルベンジル）
−６−メチルサリチル酸、3,5−ジ（α，α−ジメチル
ベンジル）サリチル酸、５−（４−メシチルメチルベン
ジル）サリチル酸、ベンジル化スチレン化サリチル酸、
２−ヒドロキシ−３−（α，α−ジメチルベンジル）−
１−ナフトエ酸叉は３−ヒドロキシ−７−（α、α−ジ
メチルベンジル）−２−ナフトエ酸などの酸性物質やこ
れらのマグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウ
ム、鉄、コバルト、ニッケル等の塩等が例示される。こ
れらは単独で、叉は混合して使用される。
−ドデシルサリチル酸、３−メチル−５−（α−メチル
ベンジル）サリチル酸、３−メチル−５−（α，α−ジ
メチルベンジル）サリチル酸、3,5ジセカンダリブチル
サリチル酸、3,5−ジターシャリブチル−６−メチルサ
リチル酸、３−ターシャリブチル−５−フェニルサリチ
ル酸、3,5−ジターシャリアミルサリチル酸、３−ノニ
ルサリチル酸、３−ノニル−５−メチルサリチル酸、３
−ノニル−６−メチルサリチル酸、３−ドデシルサリチ
ル酸、３−イソドデシルサリチル酸、３−ドデシル−５
−メチルサリチル酸、３−ドデシル−６−メチルサリチ
ル酸、3,5−ジシクロヘキシルサリチル酸、３−シクロ
ヘキシル−５−（α−メチルベンジル）サリチル酸、３
−フェニル−５−（α−メチルベンジル）サリチル酸、
３−フェニル−５−（α，α−ジメチルベンジル）サリ
チル酸、３−（α−メチルベンジル）サリチル酸、３−
（α−メチルベンジル）−５−メチルサリチル酸、３−
（α−メチルベンジル）−６−メチルサリチル酸、３−
（α−メチルベンジル）−５−フェニルサリチル酸、3,
5−ジ（α−メチルベンジル）サリチル酸、３−（α−
メチルベンジル）−５−（α、α−ジメチルベンジル）
サリチル酸、３−（α−メチルベンジル）−５−ブロモ
サリチル酸、３−（α,4−ジメチルベンジル）−５−メ
チルサリチル酸、3,5−ジ（α,4−ジメチルベンジル）
サリチル酸、３−（α，α−ジメチルベンジル）−５−
メチルサリチル酸、３−（α，α−ジメチルベンジル）
−６−メチルサリチル酸、3,5−ジ（α，α−ジメチル
ベンジル）サリチル酸、５−（４−メシチルメチルベン
ジル）サリチル酸、ベンジル化スチレン化サリチル酸、
２−ヒドロキシ−３−（α，α−ジメチルベンジル）−
１−ナフトエ酸叉は３−ヒドロキシ−７−（α、α−ジ
メチルベンジル）−２−ナフトエ酸などの酸性物質やこ
れらのマグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウ
ム、鉄、コバルト、ニッケル等の塩等が例示される。こ
れらは単独で、叉は混合して使用される。
また特公昭40−9309号、特公昭42−20144号、特開昭4
8−14409号等に記載されているような6,6′−メチレン
ビス（４−クロロ−ｍ−クレゾール）等のフェノール化
合物:p−フェニルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂等
のフェノール−アルデヒド樹脂、ｐ−tert−ブチルフェ
ノール−アセチレン樹脂等のフェノール−アセチレン樹
脂の如きフェノール樹脂及びこれらの多価金属塩：マレ
イン酸−ロジン樹脂、スチレン、エチレン又はビニルメ
チルエーテルと無水マレイン酸との共重合体の如き酸性
重合体：特公昭48−8215号、特公昭48−8216号、特公昭
52−1326号等に記載されているような芳香族カルボン酸
とアルデヒドないしはアセチレンとの重合体及びこれら
の多価金属塩：特公昭60−159540号等に記載されている
ようなカルボキシル化テルペンフェノール樹脂等が挙げ
られる。
8−14409号等に記載されているような6,6′−メチレン
ビス（４−クロロ−ｍ−クレゾール）等のフェノール化
合物:p−フェニルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂等
のフェノール−アルデヒド樹脂、ｐ−tert−ブチルフェ
ノール−アセチレン樹脂等のフェノール−アセチレン樹
脂の如きフェノール樹脂及びこれらの多価金属塩：マレ
イン酸−ロジン樹脂、スチレン、エチレン又はビニルメ
チルエーテルと無水マレイン酸との共重合体の如き酸性
重合体：特公昭48−8215号、特公昭48−8216号、特公昭
52−1326号等に記載されているような芳香族カルボン酸
とアルデヒドないしはアセチレンとの重合体及びこれら
の多価金属塩：特公昭60−159540号等に記載されている
ようなカルボキシル化テルペンフェノール樹脂等が挙げ
られる。
これらの有機呈色剤のうちでも芳香族カルボン酸及び
その多価金属塩、フェノール樹脂及びその多価金属塩、
芳香族カルボン酸とアルデヒドないしはアセチレンとの
共重合体及びその多価金属塩が特に好ましく用いられ
る。これらの呈色剤は、二種類以上併用しても良い。な
お上記有機呈色剤の製造方法については特に限定しな
い。
その多価金属塩、フェノール樹脂及びその多価金属塩、
芳香族カルボン酸とアルデヒドないしはアセチレンとの
共重合体及びその多価金属塩が特に好ましく用いられ
る。これらの呈色剤は、二種類以上併用しても良い。な
お上記有機呈色剤の製造方法については特に限定しな
い。
顔料としてはカオリン、シリカ、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸マグ
ネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸バリウ
ム、塩基性炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、リトボン、硫化亜
鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、石膏、アスベス
ト、ケイ酸、珪藻土、タルク、塩基性炭酸マグネシウ
ム、サチン白等を用いる。
ネシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸マグ
ネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸バリウ
ム、塩基性炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、リトボン、硫化亜
鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、石膏、アスベス
ト、ケイ酸、珪藻土、タルク、塩基性炭酸マグネシウ
ム、サチン白等を用いる。
また必要に応じて澱粉、カゼイン、アラビアゴム、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ス
チレン・ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系
ラテックス等のバインター（接着剤）を含有させること
もでき、呈色紙製造分野で公知の各種助剤を適宜添加す
ることもできる。
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ス
チレン・ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系
ラテックス等のバインター（接着剤）を含有させること
もでき、呈色紙製造分野で公知の各種助剤を適宜添加す
ることもできる。
各成分の配合割合は特に限定するものではないが、通
常、呈色剤含有層中に顔料を全固形分の50重量％〜95重
量％、呈色剤を１重量％〜20重量％、バインダーを１重
量％〜40重量％程度配合する。
常、呈色剤含有層中に顔料を全固形分の50重量％〜95重
量％、呈色剤を１重量％〜20重量％、バインダーを１重
量％〜40重量％程度配合する。
呈色剤含有層を形成するための塗液の調製方法につい
ては特に限定されず、適宜調製される。例えばカチオン
性物質を呈色剤、顔料、バインダー、分散剤その他の添
加剤と共に機械的に水に分解して塗液を調製する。
ては特に限定されず、適宜調製される。例えばカチオン
性物質を呈色剤、顔料、バインダー、分散剤その他の添
加剤と共に機械的に水に分解して塗液を調製する。
かくして調製された呈色剤含有層用塗液は、紙、合成
紙、フィルム等の支持体にエアーナイフコーター、ブレ
ードコーター、ロールコーター、サイズプレスコータ
ー、カーテンコーター、ショートドウェルコーター等の
通常の塗布装置によって塗布され、感圧複写紙として仕
上げられる。
紙、フィルム等の支持体にエアーナイフコーター、ブレ
ードコーター、ロールコーター、サイズプレスコータ
ー、カーテンコーター、ショートドウェルコーター等の
通常の塗布装置によって塗布され、感圧複写紙として仕
上げられる。
尚、本発明の感圧複写紙には下用紙、中用紙は勿論、
自己発色性感圧複写紙も含まれる。
自己発色性感圧複写紙も含まれる。
「実施例」 以下に、本発明の効果をより一層明確にするために実
施例および比較例を挙げるが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。なお、例中の部及び％は特
に断らない限りそれぞれ重量部および重量％を表す。ま
た固型分換算と記載したもの以外の添加量は仕込み部数
を示す。
施例および比較例を挙げるが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。なお、例中の部及び％は特
に断らない限りそれぞれ重量部および重量％を表す。ま
た固型分換算と記載したもの以外の添加量は仕込み部数
を示す。
実施例１ 〔呈色層塗液の調製〕 カチオン性物質であるスチレンメタクリル酸エチルト
リメチルアンモニウムクロライド共重合体〔三洋化成社
製、ケミスタット7300〕を固型分換算で15部、サンドミ
ルにより微粒化処理した3,5−ジ（α−メチルベンジ
ル）サリチル酸亜鉛25％水分散液20部、炭酸カルシウム
70部、酸化亜鉛10部、カオリン15部、水100部を混合し
分散させ、更にバインダーとして10％ポリビニルアルコ
ール（商品名:PVA110,クラレ（株）製）水溶液100部と
カルボキシ変性SBRラテックス（商品名:SN−307,住友ノ
ーガタック株製）固型分換算で10部、水200部を混合
し、分散液を得た。
リメチルアンモニウムクロライド共重合体〔三洋化成社
製、ケミスタット7300〕を固型分換算で15部、サンドミ
ルにより微粒化処理した3,5−ジ（α−メチルベンジ
ル）サリチル酸亜鉛25％水分散液20部、炭酸カルシウム
70部、酸化亜鉛10部、カオリン15部、水100部を混合し
分散させ、更にバインダーとして10％ポリビニルアルコ
ール（商品名:PVA110,クラレ（株）製）水溶液100部と
カルボキシ変性SBRラテックス（商品名:SN−307,住友ノ
ーガタック株製）固型分換算で10部、水200部を混合
し、分散液を得た。
上記呈色層塗液を83g/m2の原紙の片面に乾燥重量が6.
0m/m2となるようにエアーナイフコーターにて塗布、乾
燥して感圧複写紙用呈色紙を得た。
0m/m2となるようにエアーナイフコーターにて塗布、乾
燥して感圧複写紙用呈色紙を得た。
実施例２ 実施例１において、カチオン性物質としてスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を用いるかわ
りに、ピペリジニウムクロライド重合体〔カルゴン社
製、ポリマー261RV〕を固型分換算で15部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を用いるかわ
りに、ピペリジニウムクロライド重合体〔カルゴン社
製、ポリマー261RV〕を固型分換算で15部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
実施例３ 実施例１において、カチオン性物質であるスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、スチレンメタクリル酸エステル
第４級アンモニウム塩共重合体〔日本合成化学工業社
製、ゴーセファイマー Ｃ−820〕を固型分換算で15部
用いた以外は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色
紙を得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、スチレンメタクリル酸エステル
第４級アンモニウム塩共重合体〔日本合成化学工業社
製、ゴーセファイマー Ｃ−820〕を固型分換算で15部
用いた以外は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色
紙を得た。
実施例４ 実施例１において、カチオン性物質としてスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を総重量に対
し固型分換算で15部用いるかわりに、スチレンメタクリ
ル酸エステル第４級アンモニウム塩共重合体〔三菱油化
社製、サフトマーST−3100〕を固型分換算で15部用いた
以外は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得
た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を総重量に対
し固型分換算で15部用いるかわりに、スチレンメタクリ
ル酸エステル第４級アンモニウム塩共重合体〔三菱油化
社製、サフトマーST−3100〕を固型分換算で15部用いた
以外は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得
た。
実施例５ 実施例１において、カチオン性物質としてスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、ビニルベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド共重合体〔三洋化成製、ケミスタッ
ト5500〕を固型分換算で15部用いた以外は、実施例１と
同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、ビニルベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド共重合体〔三洋化成製、ケミスタッ
ト5500〕を固型分換算で15部用いた以外は、実施例１と
同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
実施例６ 実施例１において、カチオン性物質としてスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で５部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で５部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
実施例７ 実施例１において、カチオン性物質としてスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で20部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で20部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
比較例１ 実施例１において、カチオン性物質であるスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を全く用いな
い以外は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を
得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を全く用いな
い以外は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を
得た。
比較例２ 実施例１において、カチオン性物質であるスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で0.5部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で0.5部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
比較例３ 実施例１において、カチオン性物質であるスチレンメ
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で60部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
タクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド共
重合体〔三洋化成製、ケミスタット7300〕を固型分換算
で15部用いるかわりに、固型分換算で60部用いた以外
は、実施例１と同様にして感圧複写紙用呈色紙を得た。
以上の如くして得られた10種類の感圧複写紙用呈色紙
について、インキジェット記録時における画像の鮮明
さ、耐水性、及び感圧複写時における発色性、をそれぞ
れ以下のように評価して、結果を第１表に示した。
について、インキジェット記録時における画像の鮮明
さ、耐水性、及び感圧複写時における発色性、をそれぞ
れ以下のように評価して、結果を第１表に示した。
感圧複写適性 〔発色性〕 呈色紙と上用紙を塗布面どうしが対向するように重ね
合わせ、スーパーカレンダーに通紙して発色させ、１時
間後にその発色濃度をマクベス濃度計で測定した（数値
が大きい程発色性良好）。
合わせ、スーパーカレンダーに通紙して発色させ、１時
間後にその発色濃度をマクベス濃度計で測定した（数値
が大きい程発色性良好）。
インキジェット記録適性 〔画像の鮮明さ〕 インキジェットプリンタでインキジェット記録を行
い、その画像の鮮明さの程度を目視判定した。
い、その画像の鮮明さの程度を目視判定した。
インキジェットプリンタでインキジェット記録を行
い、ベタ印字部を27℃の流水に５分間浸漬し、浸漬前後
の発色濃度と鮮明さの程度の差を目視判定した。
い、ベタ印字部を27℃の流水に５分間浸漬し、浸漬前後
の発色濃度と鮮明さの程度の差を目視判定した。
「効果」 第１表の結果から明らかなように、本発明の感圧複写
紙はいずれもインキジェット記録適性、感圧複写適性に
優れることがわかる。
紙はいずれもインキジェット記録適性、感圧複写適性に
優れることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−6413（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−136015（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−27392（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−224988（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−198187（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−161188（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−277484（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41M 5/00
Claims (1)
- 【請求項１】少なくとも呈色剤として3,5−ジ（α−メ
チルベンジル）サリチル酸亜鉛と顔料を含有する呈色剤
含有層を有する感圧複写紙において、前記呈色剤含有層
が第４級アンモニウム基または第３級アミノ基を有する
カチオン性物質を呈色剤と顔料の総重量に対し１〜50重
量％含有することを特徴とするインキジェット記録用感
圧複写紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2033431A JP2999788B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | インキジェット記録用感圧複写紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2033431A JP2999788B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | インキジェット記録用感圧複写紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03236986A JPH03236986A (ja) | 1991-10-22 |
| JP2999788B2 true JP2999788B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=12386358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2033431A Expired - Fee Related JP2999788B2 (ja) | 1990-02-13 | 1990-02-13 | インキジェット記録用感圧複写紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2999788B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5891827A (en) * | 1997-11-26 | 1999-04-06 | Eastman Kodak Company | Backing layer for receiver used in thermal dye transfer |
| JP4540631B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2010-09-08 | 大王製紙株式会社 | インクジェット記録用感圧複写顕色シート |
-
1990
- 1990-02-13 JP JP2033431A patent/JP2999788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03236986A (ja) | 1991-10-22 |
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