JPH0120151B2 - - Google Patents

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JPH0120151B2
JPH0120151B2 JP55048799A JP4879980A JPH0120151B2 JP H0120151 B2 JPH0120151 B2 JP H0120151B2 JP 55048799 A JP55048799 A JP 55048799A JP 4879980 A JP4879980 A JP 4879980A JP H0120151 B2 JPH0120151 B2 JP H0120151B2
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JP
Japan
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dichlorohydrin
epichlorohydrin
residue
amount
aqueous
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JP55048799A
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JPS55141479A (en
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Uan Gotsuho Yohan
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
Original Assignee
Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Publication date
Application filed by Shell Internationale Research Maatschappij BV filed Critical Shell Internationale Research Maatschappij BV
Publication of JPS55141479A publication Critical patent/JPS55141479A/ja
Publication of JPH0120151B2 publication Critical patent/JPH0120151B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D303/00Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D303/02Compounds containing oxirane rings
    • C07D303/12Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms
    • C07D303/18Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms by etherified hydroxyl radicals
    • C07D303/20Ethers with hydroxy compounds containing no oxirane rings
    • C07D303/24Ethers with hydroxy compounds containing no oxirane rings with polyhydroxy compounds

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多価フエノールとフエノールヒドロ
キシル当量当り2.5−10モルのエピクロルヒドリ
ンとの縮合触媒の存在下に反応させそして生成物
をアルカリ金属水酸化物で脱ハロゲン化水素す
る、多価フエノールのポリグリシジルエーテルの
製法に関する。低分子量のグリシジルエーテルを
得るために、そしてポリマーグリシジルエーテル
の形成(式参照)をできるだけ防ぐために、大
過剰量のエピクロルヒドリンが必要とされる。
多価フエノールとして2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)プロパンを用い、アルカリ金属
水酸化物として水酸化ナトリウムを用いると、理
論反応は次式にて示され得る: (式中−R−はフエノール化合物の炭化水素残
基、即ちこの場合には式 にて示される基である)。
反応()は縮合反応、反応()は脱ハロゲ
ン化水素反応と呼ばれる。反応()を促進する
ために第三アミン、第四級アンモニウム塩または
ホスホニウム塩がしばしば添加される。
しかし成分の高反応性の故に、副反応が生じそ
のため実際には (1) 加水分解または重合によるエピクロルヒドリ
ンの損失 (2) 高分子量ポリエポキシドの形成 (式中nは0より大の数である) (3) 生成物中の末端グリコール基の形成を生ず
る、グリシジルエーテルのエポキシ基の加水分
解等がもたらされる。
多くの提案された方法においては、過剰量のエ
ピクロルヒドリンが存在する状態で主脱ハロゲン
化水素が実施され、そしてしばしば共沸蒸留によ
つて水(反応()により形成されたおよび/ま
たはアルカリ金属水酸化物を添加された)を除去
するためにこのエピクロルヒドリンが用いられさ
えする。例えば英国特許第1278737号には、第1
段階で多価フエノールを過剰量のエピクロルヒド
リンと接触的に反応させ、第2段階にて過剰量の
エピクロルヒドリンの存在下に、水を共沸的に留
出させながら、初期フエノール当量当りアルカリ
性化合物0.80−0.99当量の水溶液で生成物を脱塩
化水素処理し、その後エピクロルヒドリンを留出
させそして残渣を過剰量のアルカリ性化合物によ
る第2脱塩化水素処理に供し、これはエピクロル
ヒドリン損失をできるだけ少なく保ちそして低ポ
リマー含量の高品質ポリグリシジルエーテルを短
時間に得るためになされるような、低分子量ポリ
グリシジルエーテルの製法が開示されている。こ
の製法の欠点は、主脱ハロゲン化水素反応中に形
成されたアルカリクロリドが反応生成物および粗
樹脂中に固体として存在し過および/または水
洗により除去されなければならない点である。
さらに複雑な点はトランスエポキシデーシヨン
反応であり、これによりクロルヒドリンエーテル
とエピクロルヒドリンが縮合触媒の存在下に反応
して、次式に従つてジクロロヒドリン(1,3−
ジクロロ−2−プロパノール)および対応グリシ
ジルエーテルを形成する: (式中R′はエーテル分子の残基である) 実質的に全ての多価フエノールが接触的にエー
テル化されてクロルヒドリンエーテルを形成する
(前記の式参照)縮合段階後に過剰量のエピク
ロル(および他の揮発性成分)を留出させ、そし
てアルカリ金属水酸化物で残渣を脱水素すること
が提案されており(米国特許第2943095号および
第2943096号)、しかし縮合段階における温度はこ
の場合には望ましくないポリマー化合物の形成の
防止のために60℃を越えるべきではなく、そして
これらの比較的低い温度にてフエノール化合物を
完全に転化するために長い反応時間(17時間また
はそれ以上)が必要とされるために、この工程は
工業的に実用化するのには望ましくない。さら
に、トランスエポキシデーシヨンが起こつてジク
ロルヒドリンおよびグリシジルエーテルが形成さ
れ(前記の式()参照)、そしてこのジクロル
ヒドリンはエピクロルヒドリンに転化し戻されな
ければならず、これはこれらの開示に従うと粗エ
ピクロルヒドリン留出物を水酸化ナトリウムまた
は石灰で処理するか、または縮合段階の全生成物
を最初にエピクロルヒドリンの留出の前に完全な
脱ハロゲン化水素のために必要な塩基の理論量の
50−70%で処理することによつて実施された。エ
ピクロルヒドリン含有材料を塩基と接触させる段
階を考えると、ジクロルヒドリンを形成するトラ
ンスエポキシデーシヨン反応のために、回避され
るべき段階が必要となることは明らかであり;こ
の接触によつてエピクロルヒドリンの加水分解が
惹起されてグリセロール、グリシドールおよびグ
リシドールポリマーが形成される。
英国特許第1159530号には、多価フエノールと
過剰量のエピクロルヒドリンとを縮合触媒の存在
下にて60−165℃にて、クロルヒドリンエーテル、
グリシジルエーテル、エピクロルヒドリンおよび
ジクロルヒドリンの平衡混合物を得るのに充分な
時間反応させ、そして次にこの混合物を少なくと
も理論量のアルカリで脱ハロゲン化水素し、これ
により過剰量のエピクロルヒドリンを蒸留によつ
て除去する、多価フエノールのグリシジルエーテ
ルの製法が開示されている。しかしこの生成物は
1重量%より多くの塩素含量を有し、これは多く
の用途のために望ましくない。この場合にもエピ
クロルヒドリンは高められた温度にてある時間ア
ルカリ性材料と接触し、その結果加水分解および
重合による損失が容易に生ずる。
今やエピクロルヒドリンとアルカリ性化合物と
の接触を完全に回避し得る新規な方法が見い出さ
れた。この新規な方法においては、式()に従
うトランスエポキシデーシヨンが起こり、そして
これはこの反応の使用を可能とするに充分に高い
反応速度での平衡反応であることが利用される。
エピクロルヒドリン(大気圧にて117℃にて沸騰
する)を選択的に留出させる時に、ジクロルヒド
リン(大気圧にて174℃にて沸騰する)が液体中
に残り、そして縮合触媒の影響下にグリシジルエ
ーテルと反応してクロルヒドリンエーテルおよび
エピクロルヒドリンを再生し、後者は蒸留によつ
て再び除去され得る。反応を促進しクロルヒドリ
ンエーテルの再生を完結するために、この蒸留段
階中に付加的ジクロルヒドリンが添加される。
従つて本発明は、多価フエノールのポリグリシ
ジルエーテルの製法であり、 (a) 多価フエノールとフエノールヒドロキシル当
量当り2.5−10モルのエピクロルヒドリンとを
縮合触媒の存在下に反応させ、 (b) 過剰量の揮発性成分を蒸留によつて除去し、
そして (c) 残渣をアルカリ金属酸化物の水溶液で脱ハロ
ゲン化水素しそしてポリグリシジルエーテルを
回収する、 前記の製法において、 (A) 多価フエノールとエピクロルヒドリンとの反
応を、不揮発性縮合触媒の存在下に60℃より高
い温度にて、フエノールヒドロキシル基の少な
くとも95%が反応してしまうまで実施し、 (B) トランスエポキシデーシヨンによつて段階(A)
にて形成されたグリシジルエーテルがジクロル
ヒドリンと反応してクロルヒドリンエーテルお
よびエピクロルヒドリンを形成する温度て、ジ
クロルヒドリンを添加しながらエピクロルヒド
リンとジクロルヒドリンを留出させ、そして (C) 残渣を揮発性有機溶剤中に溶解しそして1つ
またはそれ以上の段階にてアルカリ金属水酸化
物の水溶液にて脱ハロゲン化水素し、これを各
段階後に形成されるアルカリ金属塩化物を含む
水相を分離しながら行なう、 ことを特徴とする製法として定義される。
この製法はバツチ法にてまたは連続的に実施さ
れ得る。
段階(A)において用いるための多価フエノールは
好適には2価フエノール、さらに好適には一般式 (式中R1およびR2は各々水素原子またはC1−C6
アルキル基を示す) にて示されるジフエニロールアルカンである。好
適には式()中のヒドロキシル基は両方共アル
キレン基に関してパラ位置にある。例としてはジ
フエニルロールプロパン〔ビスフエノールA;
2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ン〕、ジフエニロールエタン、ジフエニロールメ
タン(ビスフエノールルF)、およびそれらの混
合物例えば重量比70:30でのビスフエノールAお
よびFの混合物が挙げられる。1分子当り2より
多くの、例えば3、4または5のフエノールヒド
ロキシル基を有する多価フエノールをも使用で
き、例としてはテトラフエニロールエタン〔テク
ニカル1,1,2,2−テトラ(4−ヒドロキシ
−フエニル)エタン〕およびノボラツクスが挙げ
られる。好適な多価フエノールはジフエニロール
プロパンである。
段階(A)におけるエピクロルヒドリンの量は、多
価フエノールのフエノール当量当り2.5−10モル、
好適には3.5−8モルである。
縮合触媒は段階(A)の反応条件下にて不揮発性で
あるべきであり、または揮発性出発材料を使用す
る場合には、これは不揮発性で接触的に活性な材
料に転化されるべきであり、例えば第三アミンは
接触的に活性な材料として塩酸塩を形成し得る。
好適な縮合触媒は第四級アンモニウムハライド、
第四級ホスホニウムハライド、およびアルカリ金
属ハライドであり、無論、有機液体中の溶解度が
接触活性のために充分であることが条件となる。
適切な第四級アンモニウム塩は例えばベンジルジ
メチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアン
モニウムクロリドおよびテトラエチルアンモニウ
ムブロミドであり;第四級ホスホニウムハライド
の例としてはエチルトリフエニルホスホニウムブ
ロミドおよび−ヨ−ジドが挙げられる。塩化リチ
ウム、塩化カリウム、および臭化カリウムが適切
なアルカリ金属ハライドの例である。斯くの如き
接触的に活性なハライドはまた、反応条件下にハ
ライドを形成する対応水酸化物から出発すること
によつても形成され得る。
縮合触媒は好適には多価フエノールについて計
算して0.5−5モル%の量にて用いられる。
段階(A)における温度は、適当な反応時間例えば
3時間までの時間にて充分な転化を達成するため
に60℃より高温であるべきである。100−135℃の
反応温度が好ましい。140℃より高い温度は、副
反応および触媒の分解の防止のため、用いるべき
ではない。
所望品質の最終ポリグリシジルエーテルを得る
ために、フエノールヒドロキシル基の少なくとも
95%をエーテル基に転化することが本発明の製法
において必須であり、約99%のフエノール転化が
適当な時間内で通常達成され得る。完全に100%
のフエノール転化をめざすことは必要でなく、何
故ならば長い反応時間は釣合いがとれなくなり従
つて技術上魅力的でなく、そしてさらに高い塩素
含量の如き最終ポリグリシジルエーテルの望まし
くない性質をもたらし得るからである。かように
2.5時間後にフエノール転化率が99.0%である実
験においては、99.9%のフエノール転化率を達成
するのに6時間かかり、その最終ポリグリシジル
エーテルの塩素含量は1重量%より大であつた。
縮合反応は少量の水または揮発性アルコールの
存在下に実施でき、これらの化合物は促進作用を
有し得る。
式()に従うトランスエポキシデーシヨン反
応は段階(A)中に起こりそして段階(A)の最後に実質
的な量のジクロルヒドリンおよびグリシジルエー
テル化合物が存在するようになるのであろう。例
えばモル比1:10のジフエニロールプロパンおよ
びエピクロルヒドリンを120℃にて2 1/2時間縮
合させた(フエノール転化率99%)実験において
は、混合物は初期モルのジフエニロールプロパン
当り1.3モルのジクロルヒドリンを含んだ。
この段階におけるジクロルヒドリンの量は本発
明の製法における重要なパラメータである。この
量は適切なマーカー例えば3−クロロプロパノー
ル−1の存在下における反応混合物のGLC分析
によつて好都合に測定され得る。
段階(B)は、過剰量のエピクロルヒドリンを留出
させ、そしてトランスエポキシデーシヨンによつ
て段階(A)において形成されたグリシジルエーテル
成分の大部分をクロルヒドリンエーテル成分に再
転化する蒸留段階である。ジクロルヒドリンを添
加しないと、この再転化は不完全であるか、また
は段階(B)の最終段階においてあまりにも長い時間
がかかり、この時液相中のジクロルヒドリン濃度
はかなり低く;蒸留温度での残渣の滞留時間が長
いために副反応が促進され、そのため最終樹脂の
エポキシモル量、粘度および塩素含量が増加する
であろう。
従つてジクロルヒドリンが1つまたはそれ以上
の段階にてバツチ式にまたは連続的に段階(B)の反
応混合物に添加される。段階(B)にて添加されるジ
クロルヒドリンの全量は好適には、段階(A)の最後
に存在するジクロルヒドリンの量の0.7−2倍で
あり、それより少ないまたは多い量のエピクロル
ヒドリンを添加し得るが、しかしこれにより全般
的に製法効率は改善されない。「添加される」ジ
クロルヒドリンは、ジクロルヒドリンが段階(A)の
最後に存在する量より多く添加されることを意味
する。無論、回収されたジクロルヒドリンをバツ
チ法における別のバツチにおいてまたは連続法に
おける段階(B)へのフイードバツクとして用いられ
得る。
クロルヒドリンは段階(B)における種々の段階に
て添加され得る。バツチ法においては、段階(B)を
2段階にて実施でき、その第1段階において段階
(A)の最後に存在するジクロルヒドリンをエピクロ
ルヒドリンに部分的に再転化しながらエピクロル
ヒドリンを留出させ、一方第2段階において過剰
量のジクロルヒドリンを添加しそして蒸留を続け
る。これにより、残留グリシジルエーテルは大部
分クロルヒドリンエーテルに再転化され、一方対
応量のエピクロルヒドリンが留出せしめられ;残
つている過剰量のジクロルヒドリンはこのエピク
ロルヒドリンと共に留出せしめられまたは次の蒸
留段階にて除去され得る。
バツチ法においては、過剰量のジクロルヒドリ
ンの1部を第1段階にて添加でき、そして残りを
第2段階にて添加することもできる。バツチ法に
おける段階(B)の1段階実施においては、ジクロル
ヒドリンの全量を段階(B)の初めに一度に、または
蒸留中に好適には時間と共に速度を増しながら連
続的に添加し得る。
連続法においては、段階(B)は好適には分別蒸留
のための1つまたはそれ以上の蒸留塔内で実施
し、ここで段階(A)の最終混合物を、および任意的
には第2塔の頂部生成物をも第1塔に供給し、そ
してエピクロルヒドリンを留出させ、一方過剰量
のジクロルヒドリンを第1塔の底部生成物に供給
し、そしてその混合物を分別蒸留のための第2塔
の頂部に供給し、ここで再転化が殆んど完了し、
そして揮発性頂部生成物はエピクロルヒドリンま
たはエピクロルヒドリンとジクロルヒドリンとの
混合物であり;この第2塔の底部生成物中のジク
ロルヒドリンは次にフラツシユ蒸留装置内で除去
でき、次にフイルム蒸発器によつてジクロルヒド
リンができるだけ除去される。記載の如き2つの
分別塔は1つの分別塔に組合せられることがで
き、ここで過剰量のジクロルヒドリンが底部から
好都合な距離にて添加される。
段階(B)中に、トランスエポキシデーシヨンによ
る再転化は、段階(A)の流出流中に存在する縮合触
媒の影響下に起こり:副反応および触媒の分解を
避けるために、再転化段階中の段階(B)における液
相の温度は140℃より高くあるべきでなく:135℃
が実用上の上限である。例えば過熱によつて初期
触媒の幾部分かが分解した場合、またはより一層
再転化を促進すべき場合にはさらに触媒を添加し
得る。再転化が殆んど完了しそしてジクロルヒド
リンのみを除去すべき段階(B)の最終段階におい
て、液相の温度は例えば160℃までのより一層高
い温度であり得る。
最大許容温度を考えると、段階(B)における蒸留
は、好適には大気圧よりも低い圧力下に実施され
る。再転化中の蒸留は好適には分別により実施さ
れ、これは再転化を助けそしてかなり純粋なエピ
クロルヒドリンの回収を可能にし、このエピクロ
ルヒドリンは別の製造における段階(A)のための供
給材料として使用され得る。段階(B)の変形におい
ては、添加されるジクロルヒドリンと共に少量の
ポリグリシジルエーテル生成物(8重量%まで)
を添加して、段階(B)における不完全転化に起因し
て蓄積し得るような量のジクロルヒドリンをエピ
クロルヒドリンに転化するようにでき:発生する
反応(式())は実際上平衡反応であり、従つ
て再転化は完全に100%ではない。ジクロルヒド
リンの蓄積を防止するためのもう1つの手段は、
折々蓄積したジクロルヒドリン部分とグリシジル
エーテル生成物とを、触媒添加の下に反応させそ
してその混合物を段階(B)の第2段階に添加する方
法であり:この代替法もまたバツチ法にて有用で
あろう。温度のジクロルヒドリン蓄積を防止する
ための第3の方法は、その1部を不充分量のアル
カリ金属水酸化物水溶液による処理によつて部分
脱ハロゲン化水素する方法である。連続法におい
ては、グリシジルエーテル生成物の少量部分を段
階(B)に連続的に供給するのが好ましい。
段階(B)の液体残渣は、かなり少量のグリシジル
エーテルを含み、そして揮発性物質を効果的にス
トリツピングし終つた時に痕跡量のみのジクロル
ヒドリンを含むクロルヒドリンエーテル(樹脂前
駆体)である。
段階(B)のこの残渣は脱ハロゲン化水素(段階
(C))に供される。好適には、最終蒸留段階からの
まだ高温の残渣は遅滞なく溶剤に溶解せしめられ
て、高温滞留時間を最小にする。溶剤は1分子当
りの炭素原子数が6までの脂肪族ケトン、例えば
アセトン、メチルエチルケトン、またはメチルイ
ソブチルケトン、1分子当り炭素原子数6まで、
好適には4までの脂肪族アルコール、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、イソブタノール、第二ブチ
ルアルコール、1分子当り炭素原子数8までの液
体芳香族炭化水素、例えばトルエンおよびキシレ
ンまたは斯くの如き溶剤の混合物であり得る。溶
剤は少量の水を含み得る。
好適な溶剤は、前記に定義される如きケトンと
アルコールの混合物であり、特に好適な溶剤は、
特に85:15ないし50:50の重量比のメチルイソブ
チルケトンとエタノールまたはイソプロパノール
との混合物である。別の好適な溶剤は、前記に定
義される如き脂肪族アルコールと芳香族液体炭化
水素との混合物、特に85:15ないし50:50の重量
比のトルエンとイソプロパノールとの混合物であ
る。
段階(C)における溶剤量は、段階(B)の残渣重量の
0.2−2倍、さらに好適には1−2倍である。
段階(C)における温度は好適には60℃−110℃に、
そして初期段階においてはさらに好適には70℃−
90℃に保たれる。
アルカリ金属水酸化物は好適には水酸化ナトリ
ウムであり、そして好適には10−50重量%、さら
に好適には10−20重量%の水溶液として、例えば
工業的に入手可能な溶液として、所望ならば水で
希釈して添加され得る。低含量の鹸化可能塩素を
含むポリグリシジルエーテルの製造のためには、
アルカリ金属水酸化物の全量は段階(B)の残渣中の
鹸化可能塩素よりも過剰量、例えば20%までの過
剰量であるべきである。
アルカリ金属水酸化物水溶液は一定速度または
可変速度にて計量添加されることができ、または
多段階にて少量ずつ添加でき、この場合には例え
ば5分間の少量添加後に10−60分の反応時間がと
られ、各段階後にブラインが除去される。種種の
段階におけるアルカリ金属水酸化物水溶液の量お
よび濃度は、脱ハロゲン化水素により形成された
アルカリ金属塩化物が水に溶解し、そして混合物
が2相、即ち有機相および水相、ブラインに分離
するように選択される。反応混合物は不均質にな
るから、アルカリ金属水酸化物の添加およびさら
に行なわれる反応時間中に全混合物は、例えば撹
拌によつて乱流状態に保たれるべきである。濃厚
ブラインはより一層大きな密度を有し、各反応段
階後に底部層とに沈降せしめられることができそ
して次に沈降手段により例えば重力沈降または遠
心分離により有機層から分離され得る。中間層は
通常ポリマーまたはゲル粒子の不在のため清浄で
あり特に混合物を早くに30−50℃に冷却した時に
そうである。分離されたブラインは有機溶剤の回
収のために水蒸気ストリツピングされ得る。
段階(C)の好適な実施においては、段階(B)の残渣
はその重量の1−2倍のイソプロピルアルコール
とメチルイソブチルケトンまたはトルエンとの混
合物中に溶解され、そして第1段階で塩化ナトリ
ウムを水溶液中に保つのに充分な量の水の存在下
に水酸化ナトリウム水溶液で脱ハロゲン化水素さ
れ、これにより水相は分離されそして有機相はさ
らに鹸化可能塩素より過剰量の水酸化ナトリウム
水溶液が尚存在する状態で脱ハロゲン化水素され
る。この好適な方法によつて段階(C)を実施するこ
とにより、急速で実際に完全な脱ハロゲン化水素
が生じ、その結果鹸化可能塩素の含量が非常に低
い、例えば0.1重量%またはそれ以下であるポリ
グリシジルエーテル生成物が生ずるという長所が
得られる。
この好適な方法においては、第1段階中の温度
は好適には70−90℃であり、そして第2段階にお
いては好適には70−110℃、さらに好適には90−
110℃である。
アルカリ金属水酸化物による脱ハロゲン化水素
は2またはそれ以上の段階にて向流的に実施で
き、ここで新らしい水性アルカリの全量が最終段
階に添加され、各段階から分離された水性層は前
の段階に添加される。最終ブラインのアルカリ度
を低く保つために、この方法は、最後の脱ハロゲ
ン化水素段階に鹸化可能塩素より2−15倍過剰量
の水性アルカリを添加し、そして水性層を前の脱
ハロゲン化水素段階のためのアルカリ供給材料と
して、第1段階におけるアルカリ金属水酸化物の
全量が段階(B)の残渣中の鹸化可能塩素に対して当
量よりも少ないような量の新たなアルカリと共に
用いることにより改良され得る。
ポリグリシジルエーテルは、当業界に既知の方
法により段階(C)から生ずる有機相から回収され得
る。有機相を水および燐酸二水素ナトリウムの希
水溶液で、または弱酸性化された水で洗つて、好
適には減圧下にて、残留アルカリ、分離された水
相およびフラツシユ蒸留された精製有機相を丁度
中和して、溶剤を揮発性成分としておよびポリグ
リシジルエーテルを底部生成物として回収するこ
とが好都合であり;この場合にはポリグリシジル
エーテルの溶剤含量は例えばフイルム蒸発器中で
減圧下にさらに減少させ得る。所望ならばポリグ
リシジルエーテルまたはその溶液を適切な手段に
よつて過し得る。
本発明の製法によつて製造された液体ポリグリ
シジルエーテルは、通常ガードナースケールで1
より低い良好な色、低含量のアルフアーグリコー
ルおよびフエノールヒドロキシル、低含量の鹸化
可能塩素を有し;そして低粘度のポリグリシジル
エーテルを容易に製造し得る。さらにエピクロル
ヒドリンの化学的損失が非常に低く、低ジクロル
ヒドリン含量のエピクロルヒドリンをさらに別の
使用のために回収でき、そして液相(ブライン、
有機層)は分離が容易である。ポリマー形成は無
視できる程に低い。
本発明を例によつて説明する。例中の部は特に
記載なければ重量部である。ジフエニロールプロ
パンは2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
プロパンである。エピクロルヒドリン/ジクロル
ヒドリン比のデータはGLC分析によつて得られ
た。
例 段階(A) ジフエニロールプロパン 228g(1モル) エピクロルヒドリン 925g(10モル) テトラメチルアンモニウムクロリド
1.1g(0.01モル) を、撹拌器、熱電対ウエルおよび還流凝縮器付の
反応フラスコ中で100℃に加熱した。温度は発熱
反応のために120−122℃(還流温度)に上昇し、
そして120℃に2 1/2時間保たれた。フエノール
転化は99%であつた。反応生成物は、重量比78:
22にてエピクロルヒドリンとジクロルヒドリンを
含む揮発性物質(790g)および不揮発性反応生
成物(363g、約1.3エポキシ当量を含む)を含ん
だ。
段階(B) 揮発性物質(エピクロルヒドリンおよびジクロ
ルヒドリン)を、最大底部温度120℃にて2 1/2
時間にわたつて真空下(最終圧力15mmHg=
2kPa)にて留出させた。留出物(746g)はエピ
クロルヒドリンとジクロルヒドリンを重量比92:
8にて含んだ。残渣(405g)は798のエポキシモ
ル質量(EMM)を有し、そして8.7gの揮発性物
質(重量比1:7のエピクロルヒドリンおよびジ
クロルヒドリン)を含んだ。従つて残渣は、0.51
エポキシ当量を含んだ。残渣に258g(2モル)
のジクロルヒドリンを添加し、そして混合物を
130℃に1時間保つた。揮発性物質を1時間にわ
たつて底部温度130℃にて真空下(最終圧力15mm
Hg=2kPa)に留出させ、そして残留揮発性物質
を、底部温度140℃にて1時間にわたつて油ポン
プ真空下(1mmHg=0.13kPa)に除去した。残
渣(408g)は2600のEMMを有し、0.25重量%の
揮発性物質(ジクロルヒドリン)を含み;留出物
(252g)は重量比1:7のエピクロルヒドリンお
よびジクロルヒドリンを含んだ。従つて残渣は
0.16エポキシ当量を含んだ。
段階(C) 段階(B)からの最終残渣を、重量比75/25のメチ
ルイソブチルケトンおよびイソプロパノールから
なる溶剤混合物600gに溶解した。水酸化ナトリ
ウムの15重量%水溶液(1.91モルのNaOH)510
gを添加し、そして混合物を撹拌しながら80℃に
15分加熱した。ブラインを分離し、有機層を80℃
にて45分にわたつて同量のNaOH水溶液で処理
した。水性層(主にNaOH、および少量のNaCl
が水に溶けたもの)を分離し、別のバツチのため
の脱ハロゲン化水素剤として用いるために貯え
た。有機層を80℃にて15分間水(200ml)で洗い、
次に80℃にて15分間にわたつてNaH2PO4水溶液
(2重量%、200ml)で洗つた。溶剤を留出させ、
ポリグリシジルエーテルを170℃にて30分間真空
下(15mmHg=2kPa)に加熱して、痕跡量の溶剤
を除去した。ポリグリシジルエーテル(335g)
は次の性質を有した: 粘度(25℃) 91P EMM 183 鹸化可能塩素 0.07重量% 全Cl 0.6重量% 色(ガードナー) 0.7 段階(C)を繰返し、但し第2脱ハロゲン化水素段
階をオートクレーブ内で100℃にて15分間実施し
た。樹脂収率および性質は実質的に同じであつた
が、しかし粘度はわずかに低かつた(25℃にて
81P)。
この例により、第1蒸留段階(ジクロルヒドリ
ン無添加)における段階(B)において、残渣中のエ
ポキシ当量数が約1.3から0.51に減り、そしてさ
らに、第2蒸留段階(ジクロルヒドリン添加)に
おいてこの値はさらに0.16エポキシ当量に減つた
ことが示された。前記のデータからの計算によ
り、残渣のエポキシ含量のこれらの減少の結果と
してエピクロルヒドリンの回収率が増すことが示
された。
さらにこの例により、斯くして得られたポリグ
リシジルエーテルの収率および品質は優れたもの
であり、ジフエニロールプロパンに対する収率は
実際上定量的であり、粘度およびEMMは低く、
全塩素含量は低く、そして鹸化可能塩素含量は非
常に低いことも示された。
例 2 例1を繰返し、但し段階(B)において揮発性物質
を2 1/2時間ではなくて約3時間留出させ、そし
てジクロルヒドリンを添加した後に混合物を130
℃に1 1/2時間保つた。
段階(B)の最終残渣(411g)はEMM=5300を
有し;最終ポリグリシジルエーテル(335g)は
次の性質を有した: 粘度(25℃) 94P EMM 183 鹸化可能Cl 0.09重量% 全Cl 0.58重量% 色(ガードナー) 0.7 例 3 例2を繰返し、但し第2蒸留において揮発性物
質を1 1/2時間にわたつて留出させた。段階(B)の
最終残渣(412g)はEMM=9000を有した。
さらに、段階(C)においてメチルイソブチルケト
ンとイソプロパノールとの重量比は85:15とし、
そして両方の脱ハロゲン化水素段階を80℃にて60
分間実施した。最終ポリグリシジルエーテルは次
の性質を有した: 粘度(25℃) 85P EMM 186 鹸化可能Cl 0.24重量% 全Cl 0.88重量% カラー(ガードナー) 0.8 例 4 ポリグリシジルエーテルの連続的製造 段階(A) 反応器は直列の3つの密閉容器からなり、大き
さは各々1.5、3.0および1.5であつた。温度
は120℃に保つた。第1容器に下記からなる供給
材料流を連続的に供給した: g/h ジフエニルロールプロパン 374 エピクロルヒドリン 1560 テトラメチルアンモニウムクロリド 1.9 エピクロルヒドリン流は301gの新たなエピク
ロルヒドリンおよび1259gの段階(B)から得られそ
してエピクロルヒドリンとジクロルヒドリンを重
量比29:1にて含む「再循環エピクロルヒドリ
ン」から作られた。供給材料流を100℃に予熱し
た。
反応混合物を連続的に第1容器から第2容器
へ、そしてそこから第3容器へ、そしてそこから
段階(B)に移送した。段階(A)における合計滞留時間
は3.5時間であつた。段階(B)への供給材料(1936
g/h)は13.2重量%のジクロルヒドリン(2.0
モル/h)および1.7meq/100gのフエノールヒ
ドロキシル(フエノール転化率99%)を含んだ。
段階(B) 主反応器として2つの直列蒸留塔が用いられ、
これらは両方共低圧力降下にてかなり高い液体保
圧を与えるように設計されており;各塔は反応の
ための底部サンプを含んだ。各塔内の反応温度は
130℃であり圧力は0.1気圧(10kPa)であつた。
両塔共に、反応を実施しそして分別蒸留によつて
残渣中にジクロルヒドリンを残してかなり純粋な
エピクロルヒドリンを回収する作用を有した。
第1塔には、段階(A)の反応混合物(1936g/
h)および第2塔の頂部生成物(491g/h、84
重量%のジクロルヒドリンを含む)を連続的に供
給した。第1塔の留出物は1259g/hの「再循環
エピクロルヒドリン」であり、これは段階(A)にお
けるエピクロルヒドリンとして用いられたもので
あつた。第1塔の残渣は0.40グリシジルエーテル
当量/時間を含み;これはサンプ内で次のものと
混合した:(a)ジクロルヒドリンストリツパーから
得られた204g/hの再循環ジクロルヒドリン、
これは段階(A)の最後に存在するジクロルヒドリン
重量の0.8部である、および(b)段階(C)の最後に得
られた15gのポリグリシジルエーテル生成物。混
合物を第2塔に供給し、ここでエピクロルヒドリ
ンの形成およびジクロルヒドリンの消費を伴なう
ジクロルヒドリンエーテルへのグリシジルエーテ
ルの再転化が完結せしめられた。第2分別塔の底
部生成物中の不揮発性成分、主にクロルヒドリン
エーテル成分、は0.035グリシジルエーテル当
量/時間を含み;揮発性成分はジクロルヒドリン
であり、これは痕跡量以下のエピクロルヒドリン
を含んだ。ジクロルヒドリンはフラツシユ蒸留塔
およびその後のフイルム蒸発器にて回収され、こ
れらの装置は両方共真空(最大底部温度160℃)
下に操作された。この回収段階からの収量は次の
如くであつた。
再循環ジクロルヒドリン:204g/h 樹脂前駆体:662g/h、0.3重量%のジクロルヒ
ドリンを含む。
段階(C) 段階(B)にて得られた樹脂前駆体を即座に、重量
比75.5:21.2:3.3のメチルイソブチルケトン、イ
ソプロピルアルコールおよび水からなる溶剤混合
物(1015g/h)に溶解した。この溶剤混合物
は、最終ポリグリシジルエーテル生成物の単離に
おいて回収された溶剤であつた。
各段階において水相を分離しながら、2段階に
て向流的に15重量%水酸化ナトリウム水溶液
(NaOH:142g、初期ジフエニロールプロパン
のフエノール当量に対して8%過剰量)で脱ハロ
ゲン化水素した。水酸化ナトリウム溶液は最初
に、廃棄前の(第1脱ハロゲン化水素段階から
の)最終ブラインおよび洗浄水の水蒸気ストリツ
ピングによつて得られた水性メチルイソブチルケ
トン/イソプロピルアルコール/水混合物で希釈
された。
第1脱ハロゲン化水素容器は85℃に操作される
0.5段階反応器であつた。これは連続的に、樹
脂前駆体溶液(75℃にしたもの)および第2脱ハ
ロゲン化水素容器からの水相を供給した。この水
相は溶液中に殆んどの初期水酸化ナトリウムおよ
び少量のNaClを含んだ。第1脱ハロゲン化水素
器からのブライン(NaCl、少量のNaOH、メチ
ルイソブチルケトン、およびイソプロピルアルコ
ールの水溶液)を分離し、水蒸気ストリツピング
して溶剤を回収しそして廃棄した。
有機相を連続的に第2脱ハロゲン化水素容器、
(2撹拌反応器、操作温度105℃)に供給し、そ
してそこで前の溶剤希釈された15重量%、
NaOH水溶液で99%より高い完結点まで脱ハロ
ゲン化水素した。相分離後に、有機相(樹脂溶
液)を連続的に等容積の酸性化された水で洗浄し
て、痕跡量のNaCl、NaOH、および他の水溶性
成分を除去した。溶剤をフラツシング除去し、残
留揮発性物質をフイルム蒸発器内で除去し、これ
らの操作は180℃を越えない温度にて真空下に実
施した。最終ポリグリシジルエーテルを冷却して
貯蔵し;前記の如くに15g/hを段階(B)の第2段
階に、再循環させた。純粋なポリグリシジルエー
テルの収量550g/hであつた。これは次の性質
を有した: エポキシモル質量 185 粘度(25℃) 90ポイズ 鹸化可能Cl 0.1重量% 全Cl 0.6重量% カラー(ガードナー) 0.7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多価フエノールのポリグリシジルエーテルの
    製法であり、 (a) 多価フエノールとフエノールヒドロキシル当
    量当り2.5−10モルのエピロルヒドリンとを縮
    合触媒の存在下に反応させ、 (b) 過剰量の揮発性成分を蒸留によつて除去し、
    そして (c) 残渣をアルカリ金属水酸化物の水溶液で脱ハ
    ロゲン化水素しそしてポリグリシジルエーテル
    を回収する、 前記の製法において、 (A) 多価フエノールとエピクロルヒドリンとの反
    応を、不揮発性縮合触媒の存在下に60℃より高
    い温度にて、フエノールヒドロキシル基の少な
    くとも95%が反応してしまうまで実施し、 (B) トランスエポキシデーシヨンによつて段階(A)
    にて形成されたグリシジルエーテルがジクロル
    ヒドリンと反応してクロルヒドリンエーテルお
    よびエピクロルヒドリンを形成する温度にて、
    ジクロルヒドリンを添加しながらエピクロルヒ
    ドリンとジクロルヒドリンを留出させ、そして (C) 残渣を揮発性有機溶剤中に溶解しそして1つ
    またはそれ以上の段階にてアルカリ金属水酸化
    物の水溶液にて脱ハロゲン化水素し、これを各
    段階後に形成されるアルカリ金属塩化物を含む
    水相を分離しながら行なう、 ことを特徴とする製法。 2 段階(A)において多価フエノールとエピクロル
    ヒドリンとを100−135℃の温度にて反応させる、
    特許請求の範囲第1項記載の製法。 3 縮合触媒が第四級アンモニウムハライドであ
    る、特許請求の範囲第1項または第2項記載の製
    法。 4 段階(B)におけるジクロルヒドリン添加量が、
    段階(A)の最後に存在するジクロルヒドリン量の
    0.7−2.0倍である、特許請求の範囲第1−3項の
    いずれかに記載の製法。 5 段階(B)においてエピクロルヒドリンおよびジ
    クロルヒドリンを分別蒸留によつて回収する、特
    許請求の範囲第1−4項のいずれかに記載の製
    法。 6 段階(C)において残渣をその重量の1−2倍量
    の、イソプロピルアルコールおよびメチルイソブ
    チルケトンまたはトルエンの混合物中に溶解し、
    そして第1段階において、形成塩化ナトリウムを
    水溶液中に保つのに充分な量の水の存在下に水酸
    化ナトリウム水溶液で脱ハロゲン化水素し、次に
    水相を分離し有機相をさらに、尚存在する鹸化可
    能塩素より過剰量の水酸化ナトリウム水溶液で脱
    ハロゲン化水素する、特許請求の範囲第1−5項
    のいずれかに記載の製法。
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