JPH01191128A - 写真引伸機のフオーカス位置補正方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原画フィルム、レンズ及び感光材料の相対位置
を移動させ原画フィルムを透過した透過光により所定の
倍率で感光材料へ結像する写真引伸機のフォーカス位置
補正方法に関する。

〔従来技術〕

従来より、写真を感光材料へ焼き付ける場合、引伸機を
用いてネガフィルム等の原画フィルムの画像に対する感
光材料に焼付られる画像の倍率を定め、この倍率に基づ
いて引伸機のヘッドを引伸機設置面に対して上下方向へ
移動させた後、露光を行うようになっている。

このような引伸機には、光源を装置本体に配置し、光線
をネガフィルムの下から照射して、・・ラドに配設され
たレンズを介して感光材料へ露光するタイプ（所謂倒立
型）と、ヘッドに光源とレンズとを配設し、この光源と
レンズとの間にネガフィルムを介在させて、ネガフィル
ムの上から光線を照射し、その透過光をレンズを介して
装置本体のテーブル上に配置された感光材料へ照射して
露光するタイプ（所謂正立型）とがある。ネガフィルム
は通常ネガキャリアに装填されて、引伸機へ装着される
ようになっており、１つのネガフィルムによる露光が終
了すると、作業員はネガキャリアを引伸機から離脱させ
、次のネガフィルムと交換して、再度装着するようにな
っている。

ところで、このような写真引伸機において、引伸倍率が
変更されると、ヘッドを光軸方向く装置設置面に対して
上下方向）へ移動させるようになっている。また、ピン
ト調整においてもレンズを上下方向に移動させるように
なっている。このような移動をさせる上下駆動機構部に
ボールねじが適用されている。このボールねじ駆動は雄
ねじ（移動方向と平行に設置された支軸側）と雌ねじ（
ヘッド等の被移動部材側）とがボールを介して螺合され
ており、支軸の回転により精度よく被移動部材を支軸の
軸方向へ移動させることができる。

支軸の一端部には通常パルスモータが取り付けられ、こ
のパルスモータへ所定のパルス信号を送ることにより、
パルスモータの回転軸の駆動力が支軸に伝達され、支軸
は軸回転されるようになっている。

ところが、このように精度のよいボールねじてあっても
、若干の誤差（軸方向のピッチ誤差）があり、その全長
が長くなるにつれて誤差を増加されることになる。この
ため、従来では雄ねじの全長に対する誤差を実測してパ
ルスモータへ供給するパルス数を常に一律に補正するよ
うにしている。

すなわち、支軸の雄ねじが全長１０００ｍｍでその誤差
の実測値を１ｍｍとし、５ｍｍ移動させる場合のパルス
数の計算時に移動距離を（５ｍｍ＋（ＩＸ５／１０００
））として計算する。このようにすれば、誤差の修正を
おこなうことができる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記誤差は雄ねじの全長に亘って均等に
生じているものではなく、全体として誤差が１ｍｍであ
っても一部にＱ、２ｍｍの誤差があったり、他の一部に
は誤差がなかったりするため、誤差を均等に補正するこ
とで、逆に精度が低下する箇所がでてくることがある。

従って、このような誤差補正では、フォーカス位置が不
適性となることがある。

本発明は上記事実を考慮し、原画フィルム、レンズ及び
感光材料の相対位置を変更するにあたり、フォーカス精
度を向上することができる写真引伸機のフォーカス位置
補正方法を得ることが目的である。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る写真引伸機のフォーカス位置補正方法は、
原画フィルム、レンズ及び感光材料の相対位置を移動さ
せ原画フィルムを透過した透過光倍率を指定し、それぞ
れの指定された倍率に基づいて前記相対位置を変更し、
変更されて位置決めされた所定位置と前記所定位置から
のフォーカスの適性位置への微調整後の位置との誤差を
予め記憶しておき、感光材料へ結像するための前記相対
位置変更時に、前記指定された倍率毎に前記誤差に基づ
いて移動量を補正することを特徴としている。

〔作用〕

本発明では、指定された複数の倍率に基づいて実際に原
画フィルム、レンズ及び感光材料の相対位置を移動し、
この相対位置とフォーカス適性位置との誤差を前記指定
された倍率毎に補正するようにしたので、フォーカス位
置の精度を向上させることができる。

なお、移動量の補正に適用される誤差の記憶は写真引伸
機の出荷検査時に行ってもよいし、また、例えば上記の
ような補正プログラムを前記写真引伸機本体内の制御装
置に記憶させておくことによりユーザ佃ｊで自由に行う
ことができる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明が適用可能な写真引伸機につ
いて詳細に説明する。第１図に示すように、所謂正立型
の写真引伸機本体１０はその支柱（図示省略）内に、２
本の支軸１２．１４が互いに平行に立設されており、こ
れらの支軸１２．１４に形成される雄ねじにそれぞれ焼
付倍率調整用ヘッド部１６とピント調整部１８とが螺合
されている。支軸１２．１４の基部にはそれぞれパルス
モータ２０．２２の回転軸（図示省略）が同軸的に固着
され、このパルスモータ２０．２２の駆動力により支軸
１２．１４は軸回転されるようになっている。ここで、
それぞれの支軸１２．１４が回転することにより、ヘッ
ド部１６又はピント調整部１８とが独立して支軸１２．
１４の軸方向へ移動されるようになっている。

ヘッド部１６は、ランプハウス部２４とネガキャリア装
填部２６とで構成されており、ランプハウス部２４内に
はハロゲンランプ２８及び調光フィルタ３０が順に配置
されている。この調光フィルタ３０はイエロ（Ｙ）、マ
ゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の各フィルタから構成され
ており、これらのフィルタは駆動部３２の駆動力により
各々独立に光軸と垂直な方向に移動可能に配置されてい
る。ネガキャリア装填部２６には、ネガキャリア３４が
装填されており、このネガキャリア３４には、ネガフィ
ルム３６が保持されている。

ヘッド部１６とピント調整部１８とは蛇腹３８により連
結されており、ヘッド部１６内とピント調整部１８内と
が連通状態で外部から遮光され、かつ両者は接近離間可
能とされている。ピント調整部１８の第１図下端部には
引伸レンズ４０が取付けられている。ハロゲンランプ２
８から調光フィルタ３０、ネガフィルム３６、引伸レン
ズ４０を介して至る光線は引伸機本体１０のテーブル４
２上の印画紙配置部４４に結像し、椅子４６に着座状態
の作業者がネガフィルム３６の投影像を目視できるよう
に構成されている。

また、引伸機本体１０のテーブル４２上には操作盤５０
が設けられおり、この操作盤５０から測定データの入力
、設定倍率の設定及びトリミングができるように構成さ
れている。

また、このテーブル４２の配置部４４に印画紙５２が配
置されると、印画紙５２にはハロゲンランプ２８の点灯
時にネガフィルム３６の画像が結像されるようになって
いる。

上記操作盤５０は、ＲＡＭ、ＲＯＭおよびＣＰＵを備え
たマイクロコンピュータ５４に接続されている。また、
マイクロコンピュータ５４には、前記パルスモーク２０
．２２及び駆動部３２が接続され、操作盤５０からの指
示に基づいて駆動信号を出力するようになっている。

マイクロコンピュータ５４のＲＡＭには、前記倍率に基
づくヘッド部１６とピント調整部１８との移動制御プロ
グラムと、ヘッド部１６の位置とピント調整部１８の位
置との自動位置決めによる誤差を修正量を求める誤差測
定プログラムとが記憶されており、引伸作業開始前に誤
差測定プログラムによって、設定倍率に基づく誤差修正
量がＲＡＭへ記憶されるようになっている。従って、移
動制御プログラムの起動時にＲＡＭに記憶された前記誤
差修正量が読み出され、ヘッド部１６及びピント調整部
１８の位置が補正されるので、精度のよい位置決めがな
されるようになっている。

以下に本実施例の作用を説明する。

最初に支軸１２．１４の雄ねじの誤差測定ルーチンにつ
いて説明する。この誤差測定ルーチンのプログラムは、
製造者側の出荷検査時に写真引伸機とは別体とされた制
御装置に記憶させ、写真引伸機本体１０内のマイクロコ
ンピュータ５４に接続して制御してもよいし、前記マイ
クロコンピュータ５４内のＲＯＭに予め記憶させ、ユー
ザ側で自由に行えるようにしてもよい。

まず、ステップ２００において、倍率Ｍｌ。

Ｍ２、・・・Ｍｏを設定する。次のステップ２０２では
上記で設定された倍率Ｍ１に基づいてヘッド部１６を移
動させ、位置決めする。

ここで、第５図に示される如く、倍率Ｍ１は、ネガフィ
ルム３６−引伸レンズ４０間の長さ（ａｌ）と引伸レン
ズ４〇−印画紙５２間の長さくす、）とで表され（（１
）式参照）、また、焦点距離ｆと前記ａｌ　、ｂ、との
関係は（２）式で表される。

Ｍ＋　　＝ｂ＋　／ａｔ　　　　　　　”　”　　（１
）１／ｆ＝　（１／ａｌ　’）＋　（１／ｂｌ　）・・
・　（２） 従って、予め原点り。を定めておき、この原点Ｌ０から
印画紙５２までの距離をＬ（不変値）とすると、原点り
。からネガフィルム３６の位置までの距離り、を上記（
１）、（２）式から計算することができる。この距離り
、と距離ａ１との和を１区間とし、次のステップ２０４
では、ピントチャートを用いて自動的に位置決めされた
レンズ４０の位置をマニュアルで修正し、ステップ２０
６ではこの修正量を誤差として（ｌ　ａ、−ａ、’　　
ｌ）　、設定した倍率と共にマイクロコンピュータ５４
のＲＡＭに記憶する。なお、この場合、修正時に駆動し
たパルス数は、修正量を１パルスで移動する距離（ねじ
のピッチ／ねじを１回転させるためのパルス数）で割れ
ば求められる。

次にステップ２０８では誤差修正用の倍率設定が終了し
たか否かが判断されるが、これは例えば操作盤５０のキ
ー操作により終了を認識することができる。なお、誤差
修正用倍率は多ければ多いほどよいが、通常は１倍、３
倍、５倍、７倍、９倍の５種類程度が好ましい。ステッ
プ２０８で終了キーが操作されず新たな倍率Ｍ２が設定
されると、ステップ２００へ移行して上記処理をＭｎま
で繰り返し、終了キーが操作された場合はこのルーチン
は終了する。

次に、本実施例に適用された写真引伸機の露光処理制御
について第３図のフローチャートに従い説明する。

まずステップ１００でネガキャリア、３４がネガキャリ
ア装填部２６に装填されると（この検出は、ネガキャリ
ア装填後に操作盤５０の所定のキーを操作することによ
り行ってもよいし、ネガキャリア装填部２６にリミット
スイッチ等を設け、このリミットスイッチからの信号で
判断してもよい。）、ステップ１０２へ移行し、ネガフ
ィルム３６の位置を確認する。これは、配置部４４に印
画紙５２を配置しない状態でハロゲンランプ２８を点灯
させることにより、配置部４４にネガ画像が結像される
ので、作業員は容易に確認することができる。

ネガフィルム３６の位置が確認されると、ステップ１０
４へ移行して操作盤５０のキー操作により倍率を設定し
、次いでステップ１０６で焼付枚数を設定する。これら
の設定が終了すると、印画紙５２が配置部４４へ配置さ
れると共にステップ１０８へ移行して設定倍率に基づ、
いてパルスモータ２０が駆動されてヘッド部が移動を開
始すると共に、パルスモータ２２も駆動されてヘッド部
１６と同時にピント調整部１８も移動される。このパル
スモータ２０．２２の駆動はマイクロコンピュータ５４
から供給されるパルス数に応じて駆動される。このとき
、連続的に変化する倍率に基づいてマイクロコンピュー
タ５４ではそのときの最適なピントを計算し、パルスモ
ーク２２への駆動信号を補正して、常にピントがあった
状態で移動される。

ここで、第４図に示される如く、マイクロコンピュータ
５４では設定倍率に基づいてヘッド部１６の所定位置ま
での移動量（区間長）を前記（１）式、（２）式から求
め（ステップ１５０）、この倍率での誤差修正量をＲＡ
Ｍから読出す（ステップ１５２）。次のステップ１５４
では読み出された誤差修正量に基づいて前記パルスモー
タへ供給するパルス数が補正され、その補正値に基づい
てパルスモータ２０、−２２は駆動される（ステップ１
５６）。

次のステップ１０９では露光処理が行われ、ネガフィル
ム２６の画像は印画紙５２上へ結像される。露光制御が
終了すると、ステップ１１０へ移行して前記設定された
所定枚数となったか否かが判断され、達していないとき
はステップ１０９へ移行して続けて露光処理が行われる
。また、所定枚数に達した場合は、ステップ１１４へ移
行して露光処理が終了したか否かが続けて判断される。

このステップ１１４で、否定判定された場合は、同一の
画像で倍率設定の異なる露光制御をすると判断され、ス
テップ１０２へ移行して、上述の処理を繰り返す。また
、肯定判定された場合は、露光処理が終了したと判断さ
れ、このルーチンは終了する。

〔発明の効果〕

以上説明した如く本発明に係る写真引伸機のフォーカス
位置補正方法は、原画フィルム、レンズ及び感光材料の
相対位置を変更するにあたり、フォーカス精度を向上す
ることができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明が適用可能な写真引伸機の概略図、第
２図は本実施例の誤差測定ルーチンを示すフローチャー
ト、第３図は本実施例の露光制御ルーチンを示すフロー
チャート、第４図は設定倍率位置への移動制御を示すフ
ローチャート、第５図はネガフィルム、引伸レンズ、印
画紙の位置関係を示す概略図である。 １０・・・引伸機本体、 １６・・・ヘッド部、 １８・・・ピント調整部、 ３６・・・ネガフィルム、 ５４・・・マイクロコンピュータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）原画フィルム、レンズ及び感光材料の相対位置を
   移動させ原画フィルムを透過した透過光により所定の倍
   率で感光材料へ結像する写真引伸機のフォーカス位置補
   正方法であって、複数の倍率を指定し、それぞれの指定
   された倍率に基づいて前記相対位置を変更し、変更され
   て位置決めされた所定位置と前記所定位置からのフォー
   カスの適性位置への微調整後の位置との誤差を予め記憶
   しておき、感光材料へ結像するための前記相対位置変更
   時に、前記指定された倍率毎に前記誤差に基づいて移動
   量を補正することを特徴とした写真引伸機のフォーカス
   位置補正方法。