JP2525844C - - Google Patents

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JP2525844C
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原画フイルム、レンズ及び感光材料の相対位置を移動させ原画フイル
ムを透過した透過光により所定の倍率で感光材料へ結像する写真引伸機のフオー
カス位置補正方法に関する。 〔従来技術〕 従来より、写真を感光材料へ焼き付ける場合、引伸機を用いてネガフイルム等
の原画フイルムの画像に対する感光材料に焼付られる画像の倍率を定め、この倍
率に基づいて引伸機のヘツドを引伸機設置面に対して上下方向へ移動させた後、
露光を行うようになっている。 このような引伸機には、光源を装置本体に配置し、光線をネガフイルムの下か
ら照射して、ヘツドに配設されたレンズを介して感光材料へ露光するタイプ(所
謂倒立型)と、ヘツドに光源とレンズとを配設し、この光源とレンズとの間にネ
ガフイルムを介在させて、ネガフイルムの上から光線を照射し、その透過光をレ ンズを介して装置本体のテーブル上に配置された感光材料へ照射して露光するタ
イプ(所謂正立型)とがある。ネガフイルムは通常ネガキヤリアに装填されて、
引伸機へ装着されるようになっており、1つのネガフイルムによる露光が終了す
ると、作業員はネガキヤリアを引伸機から離脱させ、次のネガフイルムと交換し
て、再度装着するようになっている。 ところで、このような写真引伸機において、引伸倍率が変更されると、ヘツド
を光軸方向(装置設置面に対して上下方向)へ移動させるようになっている。ま
た、ピント調整においてもレンズを上下方向に移動させるようになっている。こ
のような移動をさせる上下駆動機構部にボールねじが適用されている。このボー
ルねじ駆動は雄ねじ(移動方向と平行に設置された支軸側)と雌ねじ(ヘツド等
の被移動部材側)とがボールを介して螺合されており、支軸の回転により精度よ
く被移動部材を支軸の軸方向へ移動させることができる。 支軸の一端部には通常パルスモータが取り付けられ、このパルスモータへ所定
のパルス信号を送ることにより、パルスモータの回転軸の駆動力が支軸に伝達さ
れ、支軸は軸回転されるようになっている。 ところが、このように精度のよいボールねじであっても、若干の誤差(軸方向
のピツチ誤差)があり、その全長が長くなるにつれて誤差を増加されることにな
る。このため、従来では雄ねじの全長に対する誤差を実測してパルスモータへ供
給するパルス数を常に一律に補正するようにしている。すなわち、支軸の雄ねじ
が全長1000mmでその誤差の実測値を1mmとし、5mm移動させる場合の
パルス数の計算時に移動距離を{5mm+(1×5/1000)}として計算す
る。このようにすれば、誤差の修正をおこなうことができる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、前記誤差は雄ねじの全長に亘って均等に生じているものではな
く、全体として誤差が1mmであっても一部に0.2mmの誤差があったり、他
の一部には誤差がなかったりするため、誤差を均等に補正することで、逆に精度
が低下する箇所がでてくることがある。従って、このような誤差補正では、フオ
ーカス位置が不適性となることがある。 なお、関連技術として、位置検出データを、移動する架台(レンズ架、原稿架 等)が基準点に到達したときに自動的にリセットすることによって、移動距離を
精度よく算出する技術が提案されている(特開昭53−97148号公報参照)
。これによれば、移動時の累積誤差も防止することができる。 しかし、本発明では、それぞれの指定倍率への移動量ではなく、各倍率での焦
点距離(フォーカス)に誤差が生じることを問題点としており、上記先行技術で
は、この問題は解消することはできない。 本発明は上記事実を考慮し、倍率設定時の基本的制御により、原画フイルム、
レンズ及び感光材料の相対位置を変更するにあたり、各指定倍率での微少誤差に
よってピントが甘くなることを補正することができ、フオーカス精度を向上する
ことができる写真引伸機のフオーカス位置補正方法を得ることが目的である。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明に係る写真引伸機のフオーカス位置補正方法は、原画フイルム、レンズ
及び感光材料を、支軸の回転により、支軸の軸線方向への移動量制御が可能なボ
ールねじ機構により相対移動させ、前記原画フイルムを透過した透過光により所
定の倍率で前記感光材料へ結像する写真引伸機のオートフオーカス補正方法であ
って、誤差補正用の複数の倍率を指定し、前記複数の倍率毎にこの指定されたそ
れぞれの倍率に基づいて算出された算出相対位置と、前記倍率でのフオーカスが
適正な実相対位置との差を予め記憶しておき、感光材料へ結像するための指定倍
率に基づく算出相対位置への位置変更時に、前記指定された倍率に基づいて前記
記憶された差を読み出し、この読み出された差に基づいて移動量を補正して、実
相対位置へ位置決めすることを特徴としている。 〔作用〕 本発明では、指定された複数の倍率に基づいて実際に原画フイルム、レンズ及
び感光材料の相対位置を移動し、この相対位置とフオーカス適性位置との誤差を
前記指定された倍率毎に補正するようにしたので、フオーカス位置の精度を向上
させることができる。 なお、移動量の補正に適用される誤差の記憶は写真引伸機の出荷検査時に行っ
てもよいし、また、例えば上記のような補正プログラムを前記写真引伸機本体内
の制御装置に記憶させておくことによりユーザ側で自由に行うことができる。 また、本発明では、補正量(差)を複数の倍率毎に求めてそれぞれの倍率での
差として記憶しているが、これは指定倍率以外の倍率のときの補間をとり易くし
たためである。例えば、直接的に指定された倍率での適正な相対位置を記憶して
おくと、指定倍率以外の倍率のときの移動量が補正できない。すなわち、補正量
として記憶しておけば、その前後の倍率での補正量が予測でき、連続性を得るこ
とができる。 〔実施例〕 以下図面を参照して本発明が適用可能な写真引伸機について詳細に説明する。
第1図に示すように、所謂正立型の写真引伸機本体10はその支柱(図示省略)
内に、2本の支軸12、14が互いに平行に立設されており、これらの支軸12
、14に形成される雄ねじにそれぞれ焼付倍率調整用ヘツド部16とピント調整
部18とが螺合されている。支軸12、14の基部にはそれぞれパルスモータ2
0、22の回転軸(図示省略)が同軸的に固着され、このパルスモータ20、2
2の駆動力により支軸12、14は軸回転されるようになっている。ここで、そ
れぞれの支軸12、14が回転することにより、ヘツド部16又はピント調整部
18とが独立して支軸12、14の軸方向へ移動されるようになっている。 ヘツド部16は、ランプハウス部24とネガキヤリア装填部26とで構成され
ており、ランプハウス部24内にはハロゲンランプ28及び調光フイルタ30が
順に配置されている。この調光フイルタ30はイエロ(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)の各フイルタから構成されており、これらのフイルタは駆動部32
の駆動力により各々独立に光軸と垂直な方向に移動可能に配置されている。ネガ
キヤリア装填部26には、ネガキヤリア34が装填されており、このネガキヤリ
ア34には、ネガフイルム36が保持されている。 ヘツド部16とピント調整部18とは蛇腹38により連結されており、ヘツド
部16内とピント調整部18内とが連通状態で外部から遮光され、かつ両者は接
近離間可能とされている。ピント調整部18の第1図下端部には引伸レンズ40
が取付けられている。ハロゲンランプ28から調光フイルタ30、ネガフイルム
36、引伸レンズ40を介して至る光線は引伸機本体10のテーブル42上の印
画紙配置部44に結像し、椅子46に着座状態の作業者がネガフイルム36の投 影像を目視できるように構成されている。 また、引伸機本体10のテーブル42上には操作盤50が設けられおり、この
操作盤50から測定データの入力、設定倍率の設定及びトリミングができるよう
に構成されている。 また、このテーブル42の配置部44に印画紙52が配置されると、印画紙5
2にはハロゲンランプ28の点灯時にネガフイルム36の画像が結像されるよう
になっている。 上記操作盤50は、RAM、ROMおよびCPUを備えたマイクロコンピユー
タ54に接続されている。また、マイクロコンピユータ54には、前記パルスモ
ータ20、22及び駆動部32が接続され、操作盤50からの指示に基づいて駆
動信号を出力するようになっている。 マイクロコンピユータ54のRAMには、前記倍率に基づくヘツド部16とピ
ント調整部18との移動制御プログラムと、ヘツド部16の位置とピント調整部
18の位置との自動位置決めによる誤差を修正量を求める誤差測定プログラムと
が記憶されており、引伸作業開始前に誤差測定プログラムによって、設定倍率に
基づく誤差修正量がRAMへ記憶されるようになっている。従って、移動制御プ
ログラムの起動時にRAMに記憶された前記誤差修正量が読み出され、ヘツド部
16及びピント調整部18の位置が補正されるので、精度のよい位置決めがなさ
れるようになっている。 以下に本実施例の作用を説明する。 最初に支軸12、14の雄ねじの誤差測定ルーチンについて説明する。この誤
差測定ルーチンのプログラムは、製造者側の出荷検査時に写真引伸機とは別体と
された制御装置に記憶させ、写真引伸機本体10内のマイクロコンピユータ54
に接続して制御してもよいし、前記マイクロコンピユータ54内のROMに予め
記憶させ、ユーザ側で自由に行えるようにしてもよい。 まず、ステツプ200において、倍率M1、M2、・・・Mn を設定する。次の
ステツプ202では上記で設定された倍率M1に基づいてヘツド部16を移動さ
せ、位置決めする。 ここで、第5図に示される如く、倍率M1は、ネガフイルム36−引伸レンズ 40間の長さ(a1)と引伸レンズ40−印画紙52間の長さ(b1)とで表され
((1)式参照)、また、焦点距離fと前記a1、b1との関係は(2)式で表さ
れる。 M1=b1/a1 ・・・(1) 1/f=(1/a1)+(1/b1)・・・(2) 従って、予め原点L0を定めておき、この原点L0から印画紙52までの距離を
L(不変値)とすると、原点L0からネガフイルム36の位置までの距離L1を上
記(1)、(2)式から計算することができる。この距離L1と距離a1との和を
1区間とし、次のステツプ204では、ピントチヤートを用いて自動的に位置決
めされたレンズ40の位置をマニユアルで修正し、ステツプ206ではこの修正
量を誤差として(|a1−a1’|)、設定した倍率と共にマイクロコンピユータ
54のRAMに記憶する。なお、この場合、修正時に駆動したパルス数は、修正
量を1パルスで移動する距離(ねじのピツチ/ねじを1回転させるためのパルス
数)で割れば求められる。 次にステツプ208では誤差修正用の倍率設定が終了したか否かが判断される
が、これは例えば操作盤50のキー操作により終了を認識することができる。な
お、誤差修正用倍率は多ければ多いほどよいが、通常は1倍、3倍、5倍、7倍
、9倍の5種類程度が好ましい。ステツプ208で終了キーが操作されず新たな
倍率M2が設定されると、ステツプ200へ移行して上記処理をMn まで繰り返
し、終了キーが操作された場合はこのルーチンは終了する。 次に、本実施例に適用された写真引伸機の露光処理制御について第3図のフロ
ーチヤートに従い説明する。 まずステツプ100でネガキヤリア34がネガキヤリア装填部26に装填され
ると(この検出は、ネガキヤリア装填後に操作盤50の所定のキーを操作するこ
とにより行ってもよいし、ネガキヤリア装填部26にリミツトスイツチ等を設け
、このリミツトスイツチからの信号で判断してもよい。)、ステツプ102へ移
行し、ネガフイルム36の位置を確認する。これは、配置部44に印画紙52を
配置しない状態でハロゲンランプ28を点灯させることにより、配置部44にネ
ガ画像が結像されるので、作業員は容易に確認することができる。 ネガフイルム36の位置が確認されると、ステツプ104へ移行して操作盤5
0のキー操作により倍率を設定し、次いでステツプ106で焼付枚数を設定する
。これらの設定が終了すると、印画紙52が配置部44へ配置されると共にステ
ツプ108へ移行して設定倍率に基づいてパルスモータ20が駆動されてヘツド
部が移動を開始すると共に、パルスモータ22も駆動されてヘツド部16と同時
にピント調整部18も移動される。このパルスモータ20、22の駆動はマイク
ロコンピユータ54から供給されるパルス数に応じて駆動される。このとき、連
続的に変化する倍率に基づいてマイクロコンピユータ54ではそのときの最適な
ピントを計算し、パルスモータ22への駆動信号を補正して、常にピントがあっ
た状態で移動される。 ここで、第4図に示される如く、マイクロコンピユータ54では設定倍率に基
づいてヘツド部16の所定位置までの移動量(区間長)を前記(1)式、(2)
式から求め(ステツプ150)、この倍率での誤差修正量をRAMから読出す(
ステツプ152)。次のステツプ154では読み出された誤差修正量に基づいて
前記パルスモータへ供給するパルス数が補正され、その補正値に基づいてパルス
モータ20、22は駆動される(ステツプ156)。 次のステツプ109では露光処理が行われ、ネガフイルム26の画像は印画紙
52上へ結像される。露光制御が終了すると、ステツプ110へ移行して前記設
定された所定枚数となったか否かが判断され、達していないときはステツプ10
9へ移行して続けて露光処理が行われる。また、所定枚数に達した場合は、ステ
ツプ114へ移行して露光処理が終了したか否かが続けて判断される。このステ
ツプ114で、否定判定された場合は、同一の画像で倍率設定の異なる露光制御
をすると判断され、ステツプ102へ移行して、上述の処理を繰り返す。また、
肯定判定された場合は、露光処理が終了したと判断され、このルーチンは終了す
る。 なお、本実施例では、複数の倍率として、常用される上記5種類(1倍、3倍
、5倍、7倍、9倍)を選択したが、選択数nはこれに限定されるものではない
。すなわち、選択数nが多ければ多いほど、その分倍率にもっとも適した補正量
を得ることができる。また、選択された倍率以外の倍率が指定された場合は、も
っ とも近い選択された倍率の補正量を適用するか、この補正量に基づいて補正量を
予測すればよい。さらに、倍率−補正量特性に何らかの相関関係がある場合には
、近似する複数の倍率での補正量に基づいて補間してもよい(マップとして記憶
する)。 〔発明の効果〕 以上説明した如く本発明に係る写真引伸機のフオーカス位置補正方法は、倍率
設定時の基本的制御により、原画フイルム、レンズ及び感光材料の相対位置を変
更するにあたり、各指定倍率での微少誤差によってピントが甘くなることを補正
することができ、フオーカス精度を向上することができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明が適用可能な写真引伸機の概略図、第2図は本実施例の誤差
測定ルーチンを示すフローチヤート、第3図は本実施例の露光制御ルーチンを示
すフローチヤート、第4図は設定倍率位置への移動制御を示すフローチヤート、
第5図はネガフイルム、引伸レンズ、印画紙の位置関係を示す概略図である。 10・・・引伸機本体、 16・・・ヘツド部、 18・・・ピント調整部、 36・・・ネガフイルム、 54・・・マイクロコンピユータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 原画フイルム、レンズ及び感光材料を、支軸の回転により、支軸の軸線
    方向への移動量制御が可能なボールねじ機構により相対移動させ、前記原画フイ
    ルムを透過した透過光により所定の倍率で前記感光材料へ結像する写真引伸機の
    オートフオーカス補正方法であって、 誤差補正用の複数の倍率を指定し、前記複数の倍率毎にこの指定されたそれぞ
    れの倍率に基づいて算出された算出相対位置と、前記倍率でのフオーカスが適正
    な実相対位置との差を予め記憶しておき、 感光材料へ結像するための指定倍率に基づく算出相対位置への位置変更時に、
    前記指定された倍率に基づいて前記記憶された差を読み出し、 この読み出された差に基づいて移動量を補正して、実相対位置へ位置決めする
    ことを特徴とした写真引伸機のフオーカス位置補正方法。

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